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2015年1月13日 (火)

植村記事「脅迫」と、「批判」を混同してはいけない

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外国特派員協会の通訳において、「慰安婦」の訳語として"Militarysexual slave」"(軍用性奴隷)という表現が、ひんぱんに使用されていていました。 

当時のわが国の歴史呼称ならば、"Comfort woman"(慰安婦)ですし、さらに他国にもあった一般的それならば、"Wartime prostitute"(戦時娼婦)です。 

つまりは詰めかけた多数の特派員は、この表現のおかしなバイアスに気がついておらず、初めから「軍用性奴隷」という認識を共有しているわけです。 

韓国は言うに及ばず、欧米の政府機関までもが同様な表現をしています。 

したがって、特派員の大多数は、慰安婦は「性奴隷」だと信じきっており、慰安婦問題の英語版資料を読んでいたとしても、せいぜいがヒックスの『Comfort woman』ていどだと思われます。 

この本こそがクマラスワミ報告のネタ本で、朝日謝罪後にインタビューを受けた女史が、堂々と、「吉田証言だけではなく、多くの証言と文献によっているので間違いはない」と言い張ったのは、この本があったからです。 

ところが、ヒックス本のベースときたら、吉田清治や金一勉の本の丸写しですから、結局同じじゃないかと思いますがね(笑)。 

国際社会の認識など、しょせんこんな日本の20年前の研究レベルです。朝日新聞の謝罪などは、「右翼政権に屈したリベラル紙」ていどの認識で、中身まで理解していません。 

そしてこの慰安婦問題への無理解故に、植村氏への「迫害」を極右によるヘイトスピーチとして、一括して植村記事批判を見る動きがあります。 

これはパリのシャルリ・エブドという左翼系の政治風刺マンガ週刊誌に対する襲撃事件を経て、いっそう強くなることが予想されます。 

たとえば、植村氏の支援者たちの言説の一例を見てみましょう。 

「歴史修正主義者による『慰安婦問題」潰しのための策動はとめどがない。表現の自由などといったレベルではなく、事実をねじ曲げて、うそをまき散らして、他者を誹謗中傷する。『慰安婦』に対するヘイトスピーチを繰り返す。こうした状態が長期に渡って続いている。何しろ歴史修正主義者が権力を握っている異常な国だ」
http://maeda-akira.blogspot.jp/2015/01/blog-post_9.html  

ここでこの人たちは、植村批判をする流れを、「表現の自由のレベルではなく、ヘイトスピーチを繰り返す」勢力と決めつけています。

いうまでもなく事実は、ヘイトスピーカーと言論における批判者はまったく次元の違う存在ですが、あえて混同してみせることによって、言論そのものを封じ込めようとしています。

これは支援者のみならず、植村氏自らやTBSなどの大手マスコミもやっていますので、特派員たちもその影響下にあるでしょう。 

もうひとつ見ておきましょう。これは在特会のヘイトスピーチに対するカウンターの人たちのツイートです。 

「在特会はどう見ても悪じゃん。悪を倒すのは暴力なのよ。誰も仮面ライダーやウルトラマンにどっちもどっちとは言わんよ」 

もはや「悪の論理」あるいは「悪の言論」を倒すには、暴力を許容すべきだと言っています。

おそらく、植村氏を「襲った」在特会関係者も同一の論理を持っていたはずです。

この大馬鹿者は、自分がやったことで、今まで地道に研究に基づいて論理的批判を積み重ねてきた人に、どれだけ打撃を与えてしまったのかわかっていません。

幼稚な論理と言えばそれまでですが、パリの襲撃事件を現に見た後ではそうも言っていられません。

何をして「悪の言論」とするのか、あるいは、「正義」を何に求めるのかの違いだけで、気に食わなければ「正義」の鉄槌を振り降ろす権利が自分にあると錯覚していいる点で、この両者はまったく同じ穴のムジナです。

あんたは、仮面ライダーでもウルトラマンでもないんだよ、と言ってやってもこの人たちにはわからないでしょう。

パリのテロ事件は、表現の自由がどこまで許されるのか、それに対しての反対行動をどこまで社会が許容すべきなのか、言論は法規制されるべきか、などという深刻な問題も提起しました。

もちろん各国それぞれの事情を持っているわけですが、この問題をしっかり押えておかないと、一括して葬られることになると肝に命じておくべきでしょう。

この問題は大変に重いテーマなので、もう少し続けます。とりあえず今日はここまでということでおしまい。

 

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