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2015年1月29日 (木)

テロの前にオタオタするな。つけ入れられるぞ

027
これを書いている時点では情報が錯綜しています。(29日午前3時)

ヨルダンが囚人を移送始めたというニュースもありますが、それが後藤氏とヨルダン人パイロット共に解放で合意したのか、あるいは将来の交換に備えたものなのかわかりません。 

「ヨルダンの国営テレビは、日本時間の28日午後8時前、画面上に字幕の速報を出し、この中で「ヨルダンの情報相は、ヨルダン軍のパイロットが無事に解放されれば、リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると述べた」と伝えました。この速報では後藤健二さんについては、触れていません」(NHKニュース1月28日) 

一方、珍しく外務省が誤報通達(1月28日付)を出しています。 

「アル・ジャジーラ・ネット版(アラビア語)にて,櫻井修一駐ヨルダン日本国大使の発言として,「サージダ・アル・リーシャーウィーが移送され,引き渡される情報を持っている」との報道があるが,これは全くの誤報です」http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press2_000010.html

私としてはこういう時こそ、筋を通すべきだと思っています。自国民かわいさのあまり、ヨルダン人パイロットの生命や、ヨルダン政府の立場を悪くしては、禍根を残します。

色々な情報が飛び交う時は、落ち着いて解決の優先順位を決めることが大切です。 こういう時こそ、プリンシパル(原則)を守らねばなりません。

まず第一義は何かを考えることです。私はそれはヨルダンを支持し、彼らが国際的に果たしている重要な役割を妨げない事だと思います。

ヨルダンはISILに対する対テロ戦争の最前線国家です。この立場を傷つけることをしてはなりません。それが一義のプリンシパルです。

そして次善として自国民保護です。

そしてその目的のために、対テロ3原則が位置づけられます。

それは第1に、「テロには屈しない」、第2に「テロリストとは交渉しない」、第3に「テロリストとの人質交換には応じない」の三つです。

なお、ヨルダン軍パイロットは対テロ作戦での捕虜であって、このサキ報道官のいう「戦争捕虜」に該当しますので、後藤氏と違って人質交換にはなりません。

「イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが後藤健二さんとヨルダンの死刑囚の女との人質交換を要求している問題に関連し、米国務省のサキ報道官は26日、米国はテロ集団との人質交換には応じないとの原則を改めて示した。
 サキ氏は記者会見で、人質交換のための囚人釈放は、身代金支払いと「同じ部類」との認識を示し、「我々はテロリストに譲歩しない」と強調した。ヨルダン政府に死刑囚を釈放しないよう求めているかどうかについては『日本やヨルダンとの外交協議の詳細は話さない』と述べるにとどめた。
 米国が昨年5月、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンに拘束されていた米陸軍軍曹の解放と引き換えに、収監していたタリバン幹部5人を釈放したことについては、『軍曹は戦争捕虜だった』と述べ、民間人の人質交換とは状況が異なると主張した」
(読売新聞1月27日)

この順位が逆になってはなりません。

ではなぜ、このように、雑音が多いのでしょうか。

そもそもこのような誘拐事案の性格を知らないからです。これは簡単に言えば、営利誘拐であって、圧倒的に犯人側が有利です。

こちらは相手の動向に決定されざるを得ないために、後手を踏む印象を与えてしまいます。 

いかにも自国政府がオタついて犯人の言いなりになっていて無能な印象を与えるわけで、この時とばかりに自国政府攻撃に励むバカの大群が発生します。

そしてもうひとつの理由はISILが、なぜ「国」を自称するのか、その理由を考えてみないからです。

彼らが「国」を名乗るのは、近代国家のふたつの要素である、「領土」と「国民」のいずれも否定しているからです。

自分は真のイスラーム法を体現する世界唯一の存在で、世界あまねくイスラーム法で支配するのだというが、彼らの理想です。

だから、既存の国家の領土、国民そのものを否定して、いくらでも膨張し得る、いや膨張せねばならないと決心しています。

そのための革命戦争をしているというのが、彼らの認識です。イスラーム原理主義が生んだ鬼っ子、連合赤軍がISILなのです。

まして、中東地域の国境線は英仏か勝手に引いたもので、そのようなものはイスラームの民を分裂させる原因にすぎないとしています。

それゆえに、彼らの「領土」と接するヨルダン、トルコなどは、許す事のできない「悪」なのです。

彼らの主張を逆にすれば、ヨルダン、トルコこそがISILの「イスラーム帝国」の膨張と戦う最前線国家なのです。

元内閣官房副長官補が、「安倍は人質交換に行け。首を差し出せ。お前が辞めれば解決する」などと言い出したりします。

また元外務省情報官僚で鳩山政権の外交ブレーンだった男まで、「2億ドル支援がテロを引き寄せた」などとしたり顔で解説しています。

野党は野党で、ここぞとはかりに「前から誘拐を知っていたのに今になってなんだ」と煩いこと、煩いこと。 

特に「山本タローの過激な仲間たちの生活のための党」(え~いなんだかよくわからんち)の小沢一郎氏と山本太郎氏は、生ぬるい、もっと政府攻撃しろ、とハッパをかけています。

「小沢、山本両氏は記者会見で、民主党や共産党など他の野党がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件の解決を目指す政府への追及を抑えている現状をそろって批判した」(産経1月27日)

はいはい、だいたいこんな緊迫した時に官邸と外務大臣をくだらない国会審議に呼びつけるなよなよ、と言いたいのに、それでもまだ足りないというわけです。

イっちゃってるね。こんな人たちが唱える「反原発」って、一体なんだったんだろうねぇ。

海外メディアでは、従来は政府に対して批判的て立場の新聞社すら、一時的に休戦して政府を応援します。

少なくとも、ISILの広報映像を延々とお茶の間に放映してみせたり、テロリストの同調者がメディアに頻繁に登場するなどということは絶対にありえません。

それがメディアの「節操」です。こんな連中が、シャルリ襲撃事件で「言論の自由」を叫んでいたんですからお笑いです。

「言論の自由」とは、テロリストを応援する自由のことなのでしょうか。

簡単に彼らの言っていることを押えておきます。

2億ドル支援とこのISILのテロが関係ないことは、すべての中東専門家が一致していることです。 

後藤氏に脅迫メールが去年10月頃に来ていたのは事実のようです。 

外務省もそれを把握していたようです。しかし、個人に20億という法外な要求をしたり、それがただ一本のメールだったりしたわけで、その真偽の確認が出来ない状況でした。

しかし、日本政府は秘密裏にヨルダンに現地対策本部を設置して対応に追われていました。

「安倍首相は27日の衆院本会議での代表質問で、「行方不明事案の発生を把握した直後に現地対策本部を設置し、協力要請を行ってきた」と答弁した。
菅官房長官は同日午後の記者会見で、湯川さん拘束後の昨年8月16日に現地対策本部、翌17日に首相官邸の情報連絡室、外務省の対策室をそれぞれ設置し、11月1日に、後藤さんの行方不明事案も加えたと説明した。そのうえで、「事案の性質上、非公表とした」と語った」(読売新聞2015年01月28日)

 こういう対策をしつつ規定方針どおりの政策を進むのはいたって常識で、なんら不思議ではありません。 

結果としてISILに口実を与えたというだけにすぎません。ISILのようなヤクザ集団が、なんでも口実にして絡んでくるのはいつものことです。

それに左右されているのが、わが国の一部のメディアです。恥ずかしくないのでしょうか。

このような状況下でこちらが出来るのは、プリンシパルを崩さないことてす。オタオタしないこと。そして最悪な状況を想定し、それに備えることです。

日本のメディアや一部の野党のようにISILの言いなりになって右往左往すれば、間違いなくつけ入られことになります。

あ、それと、メディアにあのヘンな母親を出さないでください。脳波が乱れます。だいたい子供の時に手放しておいて、母親ヅラするんじゃありませんよ。

出すメディアの方も、ISILが、母親の情などに動かされると思っているんでしょうか。

今日はISILの危機の2回目を書こうとしましたが、明日に廻します。

■追記 あらたな要求がありました。
インターネット上に投稿された新たな音声メッセージは、「サジダ・シャウィ死刑囚が現地時間で29日木曜日の日没までにトルコ国境で連れてこられなければ、ヨルダン軍のパイロットのムアーズ・カサースベは即座に処刑される」(NHK午前10時)

 

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コメント

まずお詫び。
最初の動画、私は明らかに不自然な加工された物だと断じましたが、科警研によると加工の痕跡は無いとのことでm(__)m
ちなみに、名前の後ろに付いてたJOGOとはクリスチャンネームだそうです。

ちょっと整理してみると…
情報が錯綜している上に、ISIL側の条件や要求が(金銭要求→後藤さんと死刑囚の交換)とコロコロ変わりますから(ちなみにヨルダン軍パイロットの捕虜捕縛の映像はISILが出しましたが、死刑囚との交換とはあちらは言っていません)…ヨルダンでは大統領府をデモ隊が包囲したりしてますが、「パイロット(あのお父様は地域の族長で、いわゆる名士の家らしいです)との交換」とは、ヨルダン政府側が主張していることです。
まだまだ予断を許さない状況が続いてます。
いちいち踊らされないようにしましょう。
冷たいかも知れませんが、あくまで交渉の正面に立っているのはヨルダン政府であり、我が国は協力をお願いする立場であることはくれぐれも忘れてはいけません。


タロー・イチロー…
もはや共産党どころの比ではない極左過激派ですな。でも、政党交付金欲しさにくっついた。かつては自民党幹事長として豪腕をふるって湾岸戦争で『戦費』90億ドルをポンッと出した男が墜ちたものです。
あくまで交付金を固辞し続ける共産党のほうが清々しいわ。

また、同調するように事態を知りながら選挙を強行したアベの卑劣さなどとネットでの書き込みが、少なからず見られますが、ちょっとつつくとやはり同じ連中のようです(笑)

>あくまで交付金を固辞し続ける共産党のほうが清々しいわ。

仰るとおりですね。
共産党の若手衆議院議員のコメントが元でネットが炎上した際、
志位委員長が「政府が全力で取り組んでいるさなか、
あのような発信は不適切」とたしなめたとか。
馬鹿マスコミや一郎&太郎と愉快な仲間たち(違ったか?)に比べれば
よほどまともな神経だと言えますね。

後藤健二さんの母親に関しては一寸言葉が出ないです。
正直引っ張り出されたご本人には同情すら感じます。
だいたい、何でよりにもよってこのタイミングに母親を
会見の席に出す必要があるのでしょう。
母親の涙を見せれば、ISILが情にほだされて解放するとでも考えてるんですかね。

母親を引っ張りだしたのは、旧社会党の機関紙編集次長の田中稔氏という人物です。見え見えですね。全国ネットで無料で反原発、護憲を叫べるわけですから。
こういう利用主義の手合いが多くて困ります。

ちなみに共産党の志位さんは、「政府の足を引っ張らるな」とあのアホなツイッターをした女性議員を叱ったとか。大人になったねぇと嬉しく思いました。

先ほどTBSの吉田照美を聞いていたら、ISIL批判など見事スルー、コメンテーターと一緒になって、「冷酷なアベ」批判一色でしたね(苦笑)。
ではなんか対案があるかといえば、ただ「生命か大事だ」だけですから、ノンキなもんです。

さて、トルコ国境に死刑囚を連れて来いとのことです。教の報道を見ていても、対テロ戦争の戦争捕虜と、民間人人質との違いを説明する人はぜんぜんいませんでしたね。ここがキモなのに。

ヨルダンはパイロットの安否も確認できないうちに対応を迫られているわけで、苦悩していると思います。一回、このパイロットは米軍と救出作戦しており、失敗しています。一貫して捕虜交換を拒否してきているのに、後藤氏と抱き合わせになってしまったわけです。

正直に言えば、後藤氏と湯川氏の軽率な行動が、ヨルダン政府まで巻き込んで苦しめているわけで、私は複雑な心境です。

最悪なケースは、後藤氏だけが釈放される場合です。そうなった場合、ヨルダン政府は国内から強い反発を招き、日本との関係にも亀裂が走ります。

右翼も左翼も大嫌いさん。
あの石堂さん。
あのタイミングで外国記者協会に出てきて、意味不明な会見をしたり(満面の笑みでしたね)、連日追っ掛けマスコミに自宅や後藤さん少年期の作文を見せたり…なんなんだ、この人は?と。

ちょっと調べてみたら…まあ、過去から現在まで(親族やご近所トラブルなど)おかしな話のオンパレード過ぎて(苦笑)

そんなことを書くと、大概「子供を思う母親の気持ちが理解出来ないのか?人でなし!」なんて連中が噛みついてきますのですが、まあ、間違いなくタロー・イチロー関係者と荒らしの野次馬の釣りです。

むしろ、重度の認知症説の方が信憑性が高まってます。

そんな人を引っ張り出して来た連中の良識を疑いますがね。なんのことはない。最初の「声明文」1枚で済んだ話。
民放マスコミは上手く編集して使いましたが、NHKは全世界に生中継しちゃいましたからね。スタジオがフリーズしてましたが。

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