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2015年2月14日 (土)

土曜雑感 ああ、やっちゃった、ギリシア新政権

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うわぁ、ギリシアの新政権が ドイツに吹っ掛けも吹っ掛けたり1620億ユーロ(22兆円)の戦後賠償を要求だそうです(爆笑)。さすが、「左翼革命政権」と、妙に納得。 

その吹っ掛けた理由は、なぜかすごく既視感のある歴史認識だというのも、「ドイツ好き」の日本人にはたまらないところです。 

『コレリ大尉のマンドリン』というニコラス・ケージがイタリア軍大尉、ギリシアの島の美しき女医がペネロペ・クロスという映画がありましたよね。 

あそこで、最後に反乱まで起こされるお約束の憎まれ役が、わがドイツ軍です。 

ま、史実ではイタリアがドイツとの相談もなく、勝手にギリシア侵攻したあげくギリシア軍にコテンパンに破れて、しかたなく応援に来たのがドイツ軍なんですがね。

ドイツは来たくもないギリシアに援軍に来て、大戦中の1941年から44年までの3年間、ギリシャ本土を占領しなければならないはめになりました。 

戦線を東西南北に拡大しすぎて泣いていたドイツ軍にとって、勘弁してくれよ、というのが本音だったでしょう。

当時、ギリシアは、ドイツに強要されて戦時融資をしたりしたので、それを返せということと、占領による物的・精神的損害もあっただろうと、今頃になって急に思い出したわけです。

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(写真ギリシア共産党の党旗って、槌と鎌なのね。ああ、レトロだぁ。70年安保世代の私にはこれまた既視感があるなぁ)

さて現代に眼を転じると、EUとIMFは、2010年5月よりギリシャの破産を防ぐため、2度に分けて2400億ユーロという膨大な援助プランを実行してきました。

既に1度目の救済730億ユーロは支払い済み。現在は、2度目の救済のうち1530億が既に支払われていて、ギリシア政府と交渉中です。

そのうえ、2012年3月には、ギリシャの個人債権者の負債の半分以上を返済免除とし、一気に1000億ユーロの負債を御破算にしました。なんつう太っ腹。

これはギリシアという与太郎のためだけというより、ギリシアに貸し込んでいるドイツなどの銀行の連鎖的貸し倒れというカウンター・リスクを防ぐためてもありました。

当然、緊縮財政フェチのメルケルおばさんが、すんなり貸すわけはなく、血も涙もないテッテイした緊縮財政を要求しました。

お金を出す奴は、口も出すのがこの世の習い。ギリシアの財政を立て直すため、EUとIMFと欧州中央銀行がトロイカ・チームになって、その財政再建の管理に当たりました。

いったいどうしてこんなことになったのかと言えば、ギリシアは破産国家だったからです。
まぁ、福島瑞穂さんが政権を握って、やりたい放題やったら、5年でこうなるという愚者の天国のような国が、ギリシアです。
王政がひっくり返って社会民主主義の政権がやったのが、年金の大盤振る舞い。年金給付条件を、一気に先進国の最高水準までもち上げたんです。
ですから55歳でもう年金がもらえるんで、国民はさっさと会社なんか辞めて悠々自適生活をやったんですな。
しかもこの年金は、当人が死んでも遺族にも同額支給されるというのだからたまらない。われもわれもと50代半ばで引退して年金暮らしに入っちゃったんです。
おまけに、国民の最大の働き口が役所。公務員や、公共事業の労働者ばかり増やしたので、公務員天国になりました。
かてて加えて,脱税天国にワイロ文化が、輝ける現代ギリシア文化なんです。税務署にワイロを渡せば、喜んで眼こぼししてもらえるのですから、徴税システムがが崩壊してしまいました。
例えば自営業者は一定水準の所得以下になると無税となることから、領収書を発行しないという領収書なし文化が当たり前になりました。
だから、当然のこととして、国家財政が大崩壊。というかこれで国が傾かなかったら奇跡です。
そもそもEUに加盟したかったという動機も不純で、EUに入りさえすればお金持ちの国々から財政支援をえられるとにらんだからです。
で、財政帳簿を国家がゴマかすという前代未聞のことをしてまでして、EUにもぐり込んだのです。もう崩壊国家というか、もはや詐欺国家というか、すごいね。

ちろんギリシアにも言い分はあります。

ドイツが押しつける緊縮財政では、ギリシア経済が立ち直るはずがないからです。本来、このような財政破綻に遭遇した国がやることは通貨の切り下げです。

貨幣をバンバン刷ってインフレぎみにしながら、為替レートを安くすれば、国際競争力が回復します。

エーゲ海の5ツ星ホテルジュニア・スイートお一人様2万円より、みたいなことができるわけです。観光で喰っている国ですから、通貨安にするのがいちばん効く景気対策なのです。

しかし、お気の毒にも、ドラクマならギリシア中央銀行の独自に運用できますが、共通通貨のユーロはヨーロッパ中央銀行(ECB)がコントロールしているもんですから、まったく融通が効きません。

個別国家の景気対策が不可能というのが、このユーロシステムの致命的欠陥なのですよね。まぁ、ならハナからユーロになんか加盟しなきゃいいだけだったんですかね。

しかもユーロを仕切っているのが、財政均衡主義の権化のメルケルおばさんですから、お手上げ。逆にギリシアを締めまくったわけですから、デフレ不況と重なって国民生活は悪化しました。

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(写真 2011年3月29日にアテネで行われた、緊縮財政の反対デモ。主催者発表では、10万人が参加したとされる。 ウイキ)

とうとう堪えきれずに逆ぎれして、緊縮財政反対、ユーロ離脱を掲げた「革命」が起きちゃったってわけです。極左と極右が連合を組むというスゴイことになっとります。

こういう極端な状況で伸びるのは、極端な右と左というのが歴史法則みたいなもんで、かつてドイツも第1次大戦の後に経験したことがあります。

あの時代は極左のドイツ共産党と、ナチスが、互いに私兵を作って機関銃ぶっ放していました。共産党はRF、ナチスがSAです。

Bundesarchiv_bild_10200888_berlin_w (写真 ギリシアとは関係ないけど、珍しい一枚。ワイマール時代の共産党赤色戦線戦士同盟のようだ)

その渦中からヒトラーという世紀のモンスターが誕生するんでしたね。まぁ、ギリシアにはその心配はないけど。

さて、ギリシア急進左派連合の新政府は機関銃は撃たないものの、ECBやEU、IMFに対し、借金の棒引きを要求したんですから、ハチャメチャ。なんせ棒引きですぜ。その額たるやは1400億ユーロ(約18兆円)に上ります。

こんな法外な要求を呑めるはずはありませんから当然拒否。、と、今度取り出したのが、歴史カードです。

ま、なりゆきとしては、当然といえば当然。ドイツからしたらたまったもんじゃないでしょうがね。 

コント風に見ると、こんなかんじです。

第1幕
ギ「金庫空っす。大至急、カネ貸して下さい(泣き声)」
ド「あんたさぁ、今までデタラメで経済運営してきて、カネないのにぜいたく三昧。だいたいEUにだってニセ帳簿で加入したんだろうが。(机叩いて、怒鳴る)貸すんだったら、ケジメつけてもらうよ(もう街金)」
ギ「は、はい、仰せのとおりにいたしますぅぅ」

ところが、突如、ギリシア一家の亭主が交替。

第2幕
ギ「借金、ボ、棒引きしてくれぇ(どもってる)。もう切り詰めるの真っ平だから、チャラにしてくれぇ」
ド「お前、言っている意味分かってンのか。切り詰めたくないから、ボウビキしろだと。どこにそんな道理があるんじゃぁ!(もうナニワ金融道)」
ギ「なにいってけつかるねん(ギリシア人なのに河内弁)。おのれらの切り詰め要求で、なんぼのギリシア人が首くくったと思ってるねん(完全逆ギレ)。
ド「お前らのケツ拭くのに、わしらがいくらつぎ込んだと思ってるんじゃい。ドイツ国民、なんでこんなパラサイト養っとるのか、怒り心頭なんやぞ」
ギ「そりゃ、おのれらのリクツじゃい。EU一家は助け合うものなんじゃ。もうキレたぞ!革命が起きたんじゃぁ!70年前のおのれらの悪事のツケ、耳揃えて払ってもらうやないか!(机叩く)」
ド「何言うってけつかるねん。どあほ!とうにそなカネ、ケリついとるわい。イヤなら出て行け、と言いたいが、こっちも事情があるからちょっと待て」
ギ「わ、はは。ほら見たことか。わしらを追い出せんやろ。なら棒引きにするか、歴史を謝罪して賠償せぇや(もう悪人風」

チャンチャン♪

そういえば、ギリシアみたいにナルゾ、消費税上げさせろと言ってた日本の首相がいましたなぁ。なんて名だったか。カンなんじゃらとか言ったような・・・。ああ、思い出したくない名じゃぁ(笑)。

長くなりそうなので、来週に続けることにしました。

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コメント

なんというギリシア新喜劇。

為替相場を見ていると、市場には喜劇か茶番としか見られていないのだろうな、と思います。
すわ破滅か、と思ったら底だったという・・・

そうそう、東アジア共同体を作ろうと言った人もいましたね。

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