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日本の戦争と、ドイツの戦争を同列に比較してはならない

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このところ植村氏の支援の運動家やマスコミは、批判者に対して一様に「歴史修正主義」という欧米風のレッテルを貼ることが多いようです。 

たとえばある支援者は、「植村記事に対する批判が長期に渡って続いている。何しろ歴史修正主義者が権力を握っている異常な国だ」と叫んでいます。  

歴史修正主義((Historical revisionism)は、あまり日本ではなじみがない概念ですが、本来は、「歴史の真実を探る営為の中で、新たに発見された史料や新たな解釈によって歴史を見直していく」ていどの意味でした。 

しかし、今や本来の意味から離れて、「第2次大戦後の世界秩序に対するする異議申し立てをする右翼的思想傾向」という「否認主義」(ネガシオニスム)として用いられています。 

この歴史修正主義という概念が生れたきっかけは、「ナチスの600万人ユダヤ人のホロコーストはなかった」という説が、ドイツのネオナチによって唱えられたあたりからです。 

この延長で、戦前の日本の擁護をすることも、ネオナチと同様の歴史修正主義だという論調が生れたのです。 

しかし、この問題点は、ナチスドイツと日本をまったく同一な次元で並べて、裁断していることです。ほんとうにナチスと日本は、同じような「戦争犯罪」をしたのでしょうか? 

いいえ違います。殺されたユダヤ人の大部分は、ドイツ国籍を持つユダヤ系ドイツ人でした。すなわち、ドイツ国民なのです。

後にポーランド、チェコスロバキア、フランスなどに拡大するものの、基本は国家が自分の国民を虐殺した、これがホロコーストなのです。

したがって、一般の「戦争犯罪」を規定する戦時国際法や交戦規定が、国家間の戦争を想定しているいることから大きく逸脱しています。

つまり、ドイツは自国の民をただユダヤ系だからといって絶滅し、やがて他国領土のユダヤ人まで虐殺することを戦争目的にまで高め上げてしまったのです。 

こんなエピソードがあります。 

まだドイツが東西に別れている頃に、ベルリンの集会で、日本人のドイツ文学研究者が、「日本にも捕虜収容所があり、南京大虐殺もありましたから同罪です」と反省の弁を述べたそうです。 

すると、出席していたユダヤ系ドイツ人がこう言ったそうです。 

「米国にも、日本にも収容所はありました。南京や広島・長崎といった虐殺もあったかもしれません。しかしナチス・ドイツのようにユダヤ民族という一民族を根絶やしにするために収容所を作り、それを冷酷かつ合理的に運営したのはドイツの他ありません」 

実に示唆に富んだ話です。日本の犯した戦争犯罪を、安易にユダヤ人絶滅政策と同格に並べて、「ドイツはあんなに反省しているのに、日本人ときたら反省が足りない」という表現が、日本人は好きです。 

日本国内のみならず、中韓もしばしばそのような表現を使用して、日本攻撃をしています。 

私はホロコーストについては、詳細な記事を書きたいとかねがね思っていて、資料を集めてきました。 

とりあえず私が今言えることは、ホロコーストとは人類史上かつてない規模と、冷徹な「合理的運営」によって計画的にひとつの民族を地上から抹殺しようとする所業だったことです。

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 (写真 アウシュビッツ正門。ここに続く線路からは毎日、膨大なユダヤ人が送り込まれて、その多くは戻ってこなかった)

下の地図をご覧ください。白いドットが、ユダヤ人絶滅収容所です。その余りの多さをに驚愕します。 

Photo
(各地に強制収容所はあった(館内掲示の地図の部分地図中の赤丸がアウシュヴィッツ-ビルケナウ収容所。ここだけで150万人が虐殺された)
http://konotabi.com/auschwitz/toppage.htm#photos

これにより亡くなったユダヤ人は、1939年9月から、ドイツが敗北する1945年5月までの間、約600万人といわれています。この中には、100万人を越える子どもが含まれています。 

当時のヨーロッパ全域で947万人のユダヤ人が居住していたとされていますから、実に63%ものユダヤ人が虐殺されたことになります。

お聞きします。これは戦争でしょうか?

違います。戦争は国家間の軍事的紛争ですが、ホロコーストはただの「ユダヤ人殺し」でしかありません。

戦争ですらないただの恐るべき大量殺人、しかも多くは自国民虐殺なのです。 

この犯罪の首謀者であった、ナチス親衛隊帝国指導者ハインリヒ・ヒムラーの言葉が残されています。 

この人間が発したとは思えない台詞に、ホロコーストの恐ろしさが集約されています。

「いわゆる反ユダヤ主義というものは、人道上の問題ではない。それはノミやシラミ退治と同じく衛生上の問題である」

長くなりましたので、次回に続けます。

※参考文献 
・芝健介『ホロコースト』
・「
ホロコースト否認」「ホロコースト否認論の考察
ドイツ戦後補償表 

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コメント

歴史の修正など、広義には仰る通り頻繁に行われていることです。新たな証拠が出現したら歴史的評価が一変することは、むしろ行われない方がおかしいです。
邪馬台国の場所や源頼朝の肖像画など、今でも議論になっています。

日韓基本条約が締結されて後、慰安婦問題において韓国や朝日新聞の言い分による修正は通って日本政府の主張が歴史修正主義とレッテル貼りされるのは全く理不尽です。
何故そんなダブルスタンダードが生じるのか、「知識人」が屁理屈を並べ立てるよりも、戦争に負けたから、の一言の方が余程合点がいきます。

ホロコーストにも、戦勝国の殺戮の辻褄合わせという動機で、ある程度そのような面があるのではないかと思っています。

投稿: プー | 2015年2月10日 (火) 07時05分

韓国なんか、それこそ戦勝国気取りで(いやいや、当時は日本なんだが)、反日にあらずは人間にあらずというスタンスですさまじい言論統制中。

中国は何故か常任理事国ですが、これまた共産党政権は戦勝国でもなんでもない。強いて言えば蒋介石国民党。つまり現在の台湾。
安保理はただの核クラブ。
なんで、反核・反原発団体は批判しないんでしょうね。

あと、日米安保を考える時に忘れてはいけないのは、未だに国連『敵国条項』があることと、アメリカ国内ロビー。
だから、中国(中共)は強く出られる。
まずは、これを何とかしないとなぁ…。

それから、日本のアニメに憧れてやってきたスイス人芸人の春香クリスティーン(あ、私、可愛らしくて好きですが)を、「政治ウォッチャー」なんて肩書き着けて、靖国参拝を「メルケルさんがヒトラーの墓にお参りしますか?」なんてぶっ飛んだこと言わせたり、そんな底の浅い娘さんを選挙特番に出して視聴率稼ぎに走る、間抜けな日本マスコミが醜すぎる。

投稿: 山形 | 2015年2月10日 (火) 08時46分

韓国の人は何かというと旭日旗とハーケンクロイツを同一視したがりますしね。
韓国のとある広場か何かにある放射状のデザインが、
旭日旗を想起させるとして一悶着あったとか無かったとか。
もはや「国家安康」クラスのこじつけで、ここまで来ると病的にすら感じます。

何度も繰り返されることで嘘や噂が真実に見なされ兼ねないのが怖いですね。
また何の因果か、日本の内からそれに手を貸す輩が多いのにも閉口します。

植村隆氏に関しては、脅迫と正当な反論をごっちゃにするなと言いたい。
西岡氏の言に異を唱えるなら、ジャーナリストらしく言論で対抗すべき。

あの人が本当にジャーナリストとしての矜持を持っているならですが。

投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2015年2月10日 (火) 17時14分

ホロコ-ストの真実を求めて その1
https://www.youtube.com/watch?v=2Jz8pHCQNTw

逆転ニュルンベルグ裁判! 
~ユダヤの嘘を暴いてナチスの無罪を勝ち取れ!~
http://iroiro.alualu.jp/sekaisi/sofia/sofia_top.html

日本人は「良く知らないけどホロコーストはあった」というけど、少し勉強すれば多くの疑わしい点を知ることが出来る。
日本はヨーロッパのように「ホロコーストを研究することさえできない」という訳ではないので興味はある人は↑の動画とサイトを見てほしい。

投稿: | 2015年2月11日 (水) 17時05分

名無しさん。歴史研究という意味なら、こういうのもかまわないと思いますが、ただし欧米でやれば、それだけで社会的生命はお終いです。その重さは知っておいたほうがいい。

私は虐殺数については腰だめで、いくつかの数字があってもいいと思いますが、だからといって、ナチスのホロコースト犯罪そのものまでは否定しきれないと考えています。余りに客観証拠が多すぎるし、証人が膨大に存在します。
これがそれを欠く南京事件、あるいは慰安婦事件との決定的違いです。

むしろ今、私が問題としているのは、そのようなテーマではなく、ホロコーストが戦争犯罪の枠外でやられた行為だったということです。

そしてそれは、わが国の糾弾される「戦争犯罪」とは、まったく別次元であって、その混同をしてはならないということです。

投稿: 管理人 | 2015年2月12日 (木) 02時05分

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