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2015年2月11日 (水)

JA全中問題は白黒つけられないんですよ

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南の島さん。おひさしぶりです。 

まぁ、私の仕事も農閑期などというシャレたものはないのですが、TPPはいかんせん分からない。情報が豚肉関税程度しか出ないわけです。

情報が出ないということ自体も、大問題なんですが、これでは噂を根拠に論じるしかないので困っています。

私は、TPPは長期停滞して、第2のWTOとなりそうな気がします。いわゆるTPN(トランスパシィフィック・ネゴシエーション)化すると見ています。

とてもじゃないか、オバマの任期の来年までには間に合わないのではないかな。すると政権が替わってどうなりますか。

仮に日米が決まっても、社会主義的経済が残るベトナムなどがウンと言わないでしょう。

すると、日米2国間で妥結してしまうほうが速いということになります。

そのうち日米FTAに変化するんじゃないでしょうか。そうなると、また論陣張らねばならんでしょうね。

でもTPPよりよほどましです。交渉内容がわかるもん、こりゃ大きい。

さて、農協問題ですか・・・。正直言って私の中で、煮詰まらないんですよ。 

私は農協「改革」について半分正しくて、半分懐疑的です。JA全中の監査権限についてはかねがね批判的でしたし、その他の全中のコントロールなどは、ないほうがましとさえ思っています。

特にやる気のあるJA単協はだんだん、全中支配下から離れていってますしね。 

特にあの上納金としての下部組織から上がる80億円などで「全中貴族」を養っているかと思うと、胸くそが悪い。 

何度か全農の連中とは仕事で付き合っているんですが、ほとんど農業現場を知らないし、エリート意識ばかり強くて、ただのサラリーマンか役人。

実際、連中が天下って関連会社の幹部になるんですが、使えないとたたき上げには不評とも聞きます。

私からすれば、いつの間にか、農協法の影に隠れておかしな巨大組織作っちゃったね、というのが実感です。

金融にいたっては、もうひとつの争点だった準組合員資格と同じ問題です。農民以外に農協法を利用して金融をしていいのか、ということになります。

通常なら日本第2位のメガバンクなんだからフツーの金融機関として競合すべきなんですが、そうはなっていません。そりゃ農業外から言われるわな。

してなによりJA全中全体の収益の大部分が金融と共済事業だということです。一般事業など確か2割程度の収益しか上げていないでしょう。

この金融と共済がJAパワーの根源であって、片足は組合法の保護下にあるというのはやはりおかしいでしょうね。 

同時にこれは、JAの経営の根幹なわけで、そっちで儲けて、あまり儲からない出荷手数料などの本業を助けるというのも、まぁ分からないではありません。

実際、分離されたら潰れる単協が続出するでしょうね。特に山間、離島部は厳しいですね。

これを潰したら、たぶん日本農業はもたないのは確かなんです。だから頭が痛い。地域農業を考えると、「改革派」のように、金融分離しろ、とスッキリ私には言えません。 

といっても、私のような非JA系独立団体をやっていた身からすれば、ずいぶん甘えているいるなぁ、という気分も確かなんですよ。 

組合員農家は、資材もJA任せ、産直していたら交渉から何からみんな職員任せで、自分は交流に顔をだすだけなんて珍しくもありません。

だから、もっと安い所から資材を買おう、いいものを自分の名で出そうというモチベーションがなくなっていってしまっています。

今、直販所が勢いがあるのは、この本来のモチベーションが直販所にあるからです。

60年以上前の農民から米を集めて都市に送るという国家統制時代に出来た農協のあり方が、今、そのまま温存できるとも思いませんしね。曲がり角は確かでしょう。 

いい所を残して、問題点を摘出できればいいのですが、難しいだろうな。いいところと悪い所が、渾然一体になっていますからね、今のJAは。 

しかし、結局あいまいな妥協になると思います。今回も全農は、監査権限で譲って、バーターで準組合員をとって金融を温存したということになりますが、これと似たかんじで進むんじゃないかな。

自民にとって「佐賀の乱」は応えたでしょうからね。

一方、下部の単協は今は戸惑っていますが、せいせいしている気分もあるんじゃありませんか。 

ゼンゼン土も家畜にも触ったことがない全農貴族に気を使わなくてもよくなるし、年間80億の上納もなくなるし、おかしな合併もさせられる宣言もなくなるし、資材も自由になる代わりに、いざという場合の全農頼みが効かなくなるのは、ちょっと怖いでしょうね。 

というように、簡単に白黒がつけられません。今後、このJA改革をどのように着地させるのか、非JA系の私としては注目するところです。 

いずれ、もう少し整理して書くことにはなるでしょうが、正直言って、自分の中で煮詰まらないんです。すいません、そういうことでもうちょっとお待ちを。

■お断り 一回アップしたホロコーストの連載は、明日に掲載します。 

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コメント

文中「JA全農」は「JA全中」では?

北海道と都府県のJAを取り巻く環境や、組合員の状況及び事業などが違うと思いますので、北海道の状況でコメントします。
北海道であってもJAの置かれている環境は、純農村や都市型又はその中間等々様々です。
全中とは直接関わり合いはなく、北海道農協中央会が取り仕切っています。
《一度「全中」職員が牧場視察に来ましたが、記事にある通り「エリート意識満々」と「プライドの塊」だけで、中身なし・・・でした。土にも糞にも塗れていない、知能だけですね。知識と知恵は空っぽです。
そんな職員に、道中央会の職員が「ヘコヘコ」しているのが可笑しかったですよ。》

情報収集能力も情報分析能力もなく、役員の顔色ばかりうかがう職員ばかり・・・と言うのが印象で、上納金のみで運営している組織としては、物足りなさばかりです。
農家農民の為に・・・とはいうものの、自分の組織維持と自分の事しか頭にはありません。
JA単協の指導???指導された通り運営して成功した例はあるのか?監査・指導されたJAでは不祥事は起きなかったのか?なんて考えてしまいます。
監査は会計士(監査法人)でも良いし、法的な相談は弁護士もいますので、その方がコストもかかりません。
特に北海道では、中央会そのものの存在意義が無いと感じています。
もう一つ問題なのは、JA単協の代表(一般的には組合長)が地区なり県単位の役員になり、県単位の役員の代表が全中や全農の役員になります。北海道であれば北農5連(中央会・信連・共済連・厚生連・ホクレン)の常勤役員(会長及び副会長)になるのがJA単協組合長の夢です。
次に、北農5連の常勤になると全国団体(在京)の役員(常勤又は非常勤)になります。全道及び全国には農業関連団体が無数にありますので、非常勤役員として名前を連ねることになりますので、当然役員報酬もそれにくっついてきますから多額になります。
昨日までトラクターに乗り鼻水垂らして畑にいた人が、専属秘書が付き、黒塗りの車での送迎なんてされたら、自分もずいぶん偉くなったものだ・・・と勘違いするのも頷けるところです。
問題と書いたのは、その役員が能力があるかないかです。国会(地方)議員の様に立候補するわけではないので、政策や戦略を訴えるものではありません。
弁が立ち人望があれば、役員になれる可能性はグンと上がります。
JA改革(農協改革)と言われていますが、JA単協はそれぞれ頑張っていると思います。全中の権限を剥ぎ取る事も必要ですが、在京(北海道の場合「在札」)の農業関連団体の整理・統合が農業のコスト低減には絶対に必要と思います。
JA単協の金融と営農部門の切り離しは、その次でもいいのではないでしょうか?

※書きたいことは山ほどありますが、長文になりすぎてもいけないので、このあたりで・・・


おひさしぶりです。北海道様。
もちろん全中です。すいません、直しました。いやぁ、私のような非JA系とは違って、迫力がある一文、ありがとうございました。。よろしければ、本文でお願いしたいほどです。ありがとうございました。

南の島さん、北海道さん、お久しぶりです。

この農協改革問題、かつての道路公団みたいにドロドロに揉めるんじゃないかと思ってましたが、なんか拍子抜けと感じています。
まだまだこれからでしょうけど…。

以前、北海道さんを怒らせてしまいましたが、農業県である当地ですら「JAの自動車共済はクソ対応。安いから、農家でも無い加入者が多いだけ」「事故の際に相手の保険がJA共済だったら最悪!ほとんど諦めろ」ってのは、もはや常識になってます。
また、JAビルばかりやたら立派で、年金機構やらの官組織がテナント。

私の父は、銀行が保険販売すら認められていなかった時代の弱小の第二地銀でしたので、都市銀や地銀とちがって、信金や庶民信組と農協法に守られた農協との競合でしたから、「あんなのはオカシイだろ」ってシーンを良く見てきました。
はっきり言ってしまえば「アンフェア」だと思っています。
北海道さん個人にどうこう文句言う訳ではありませんから^_^;。あくまで目にしてきた実感です。

とはいえ、私の母方など豪雪地の限界集落で、子供がたくさんいた時代から、もがきつつも過疎が進んで農協だけが頼りで今やどうにもならなくなってしまった現状や、近県でも完全な廃村になった場所を知っていますから…農協の指導に従った大農家が潰れたり…(岩手や福島の山間部は酷いです)
農協=時代遅れの巨大組織とは思いつつ、なんとも割りきれない思いです。
何らかの改革は必要でしょう。

広い意見が聞きたいです!

再度のコメントご容赦下さい。

「農協法」で、地方のJAと都市部のJAでは事情が大きく違います。
山形様が仰る通り、JAがその町のコミュニティやライフラインを担っているところもあれば、数万人(準組合員含む)の組合員を擁し、保険・金融・宅地建物(不動産)事業が主な事業になっているところもあるでしょう。
全てのJAを「農協法」でひとくくりにしているところが、現在のゆがんだ状況になっていると感じています。
(法的にAタイプJAとBタイプJAとか分ける事は出来ないのかも知れませんが、実態にそぐわなくなって来ている事も確かだと思います)
既成概念に捉われることなく、一から見直し改正・改革するには良い機会だと思います。
ただ、言われているように全中(都道府県中央会)の監査権限剥奪で、全てのJAが抱えている課題が解決するとは思えませんが、JA自体が自ら改革する考え方を持てば、様々でユニークなJAが出来てくることが期待できると思います。
JA全中が考えているより、結構「したたか」なJAは多いと思いますよ。

北海道さん、まったく同感です。メディアや、いわゆる「改革派」がいうのは一部の都市近郊JAです。山間部、離島などはJAがなくなれば、おそらく農業経営さえたちいかないと思います。

一方、都市近郊ではないのですが、東京まで1時間のわが地域などはJAが全農家の3分の1という比率で、あとは非JA系団体が占めています。すると面白いもので、JAも最近非常にライバルながらよくやってますよ。

私はいくつかのタイプにゾーニングしてみるのも面白いと思います。たとえば
Aタイプ 都市近郊型
Bタイプ 近郊型
Cタイプ 山間・離島型

私はC以外農協法をはずしてもいいのではないかと思います。Aタイプは金融、共済でおやりなさい。Bは激戦区を闘って、産地間競争に勝ち抜いて下さい。Cタイプは、今までどおりに保護していかねばなりません。

適度の競争と保護、この按配ですね。ともかく、社会主義国じゃあるまいに、全中みたいな巨大組織は不要です。

北海道さん。主さん。
分かりやすい説明ありがとうございます!

ものすごく初歩的な質問で恥ずかしいのですが、JAとJA全中はどのような関係なのでしょうか。JAは「のうきょう」というイメージですが、全中は一体何をしているのだろうかと。別の言い方をすると、全中がなければ個々のJAは成り立たないのでしょうか。北海道さんの仰る「北海道農協中央会」とは、JAと全中の中間団体なのでしょうか。すみません、あまりにも初歩的なのですが、いわゆる「のうきょう」以外の上部団体は一体何をしているのかと思いまして。

ブログ主様ご容赦を。

東風さま
ここは掲示板ではなくコメント欄なので、コメント者同士のやり取りは控えなくてはなりません。(重大で緊急的な事であれば管理人様も許容してくれるかも?です)また、中身を詳しく記述しようとしたら、長文になってしまいコメントの枠を逸脱する為、ブログ主様にご迷惑をお掛けする事になります。でもせっかくのお問い合わせですから最大限簡略化してお答えします。
全中は全国の町村ごとにある農協(一部には合併して町村を超えた農協もある)が都道府県中央会を組織し、その中央会をまとめているのが「全国農協中央会(全中)」です。
現在農協の監査業務は「全国監査機構」と言う名称で実施していますが、職員は中央会からの出向で、資格は「農協監査士」と言う資格を持っています。(当然農協内部での資格で他では通用しません)
中央会の業務の大半は、全国の農業者の意見を集約して、政治的要請や陳情・要求をする、いわば「農民の政治団体」的要素が大部分です。
他には、農協の「模範定款」や農協が色々な「規定」などを作成するときに「模範規定」を提供したり、法的な相談を受けてくれたり・・・と言ったところでしょうか?
ちなみに運営費は全国の農協から概ね年間80億円賦課金として集めています。
全中が無くても成り立つかどうかは、都道府県によって違いがありますが、北海道では不要でしょう。


北海道さま、ありがとうございます。必ずしも北海道さまのコメントに反応したというわけではなく、管理人様のスレ自体に対してコメントしたつもりでした。
全中が問題であれば、必ずしも個々の農協は関係ないのか、でも新聞などでは「農協改革」と言われるよなと思いつつ読んでいたので、頭の整理ができました。

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