土曜雑感 テロリストを賛美する国で起きた米大使テロ事件
やっちゃいましたね、韓国。リッパート米国大使が切りつけられて、80針を縫う重傷を負ってしまいました。
命には別状がないようですが、愛犬家の大使に犬肉とワカメを持ってお見舞いに行く人が出るなど、心温まる話がさっそく伝えられています(←イヤガラセかって)。
(写真 CNN 病院へ行く大使。「北朝鮮・ナイフの襲撃は正義だ」とある)
(写真 大使の快癒を祈って躍り狂う善良な韓国国民たち。こんな快癒祈念踊りは世界でもここだけ)
この襲撃犯は、札つきの反米反日運動家で、日本大使も襲撃しています。この米大使襲撃時にも、現在行われている米韓軍事演習反対などを叫んでいたようです。
ちなみに、襲撃犯人はKim Ki-jongという男ですが、その思想性といい、風貌といい、海を超えた沖縄で辺野古ゲートで基地に侵入して捕まった山城某にそっくりです。
思想と行動が似ると、顔まで似てくるという面白い例。
(写真 釈放されて気勢を上げる沖縄平和センター代表山城某)
さて私は、必ずこのような外国要人相手のテロが、いつか起きると思っていました。
だって、あの国は世界でおそらく唯一、テロリストを「民族の輝ける英雄」としている奇妙な国だからです。
ま、気の毒なことに、「英雄」がよほど不足しているんでしょうね。
確か2014年9月の日韓戦でも安重根のバカデカイ肖像ががスタジアムに垂れていました。まったく好きだね。
(写真 巨大安重根。国際スポーツ大会でこのようなことをやる国は、韓国以外ゼッタイにないと断言できる)
国際競技大会においてホスト国が、対戦国の初代内閣総理大臣を暗殺した人物の垂れ幕をデカデカと掲げるという神経については、とりあえず今は触れません。
言わすなよ、そんなことくらい国際常識だろう、の範疇です。
ただ問題は、韓国って国は社会全体がこの調子のテロリスト容認体質なんですよ。マナーうんぬんの前に、そこが問題なのです。
1932年の昭和天皇に手榴弾を投げつけて殺そうとした、いわゆる桜田門事件の犯人の李奉昌も、英雄として教科書に載っているそうです。
(写真 逮捕直後の李奉昌。ニタニタ笑っているように見えるのがむかつく。 Wikipediaより)
安重根など、今や最新鋭潜水艦(自称)の艦名になっています。これもスゴイ。
テロリスト名をつけた世界唯一の軍艦で、韓国海軍には別に強襲揚陸艦「独島」もあります。
これまた燐国との係争地名をつけた世界唯一の軍艦というわけで、ちょっと前の欧州でこれやったら開戦事由です。いい子はまねしないように。
(写真 SS-075「アンジュンゴン」。潜れない潜水艦として世界的に有名)
SS-075「アンジュンゴン」の方は、例によってライセンス提供国に無断で勝手にイジリまわしたあげく、数日しか潜れないという微笑ましいものになっているそうで、今や港のオブジェとして市民たちの目を楽しませてくれているようです。
他にも記念切手や紙幣、記念館では暗殺現場が銅像にもなっています。
(安重根記念館 世界で暗殺現場をこのように銅像化するのはここだけです。いい子はまねしないように)
このように韓国には、理由さえ正しければ、テロリズムが肯定される、いやそんな生やさしいものではなく称揚されてしまうという危ない文化があるのです。
このような暗殺文化は、韓国の歴史の随所に見られます。
たとえば、金九なども暗殺されています。このお方は、なんと大韓民国臨時政府の首班でいらっしゃいました。
え、その臨時政府とはナニかと?う~ん、国家的ファンタジーですから説明に困るのですが、韓国の建国は何年だということになっているか、ご存じでしょうか。
李承晩が米国の許しを受けて独立宣言を発した、1948年8月15日ではありませんよ。
正式には1919年ということになっています。つまり日本統治時代から、韓国は「あった」ということになります(笑)。
韓国憲法前文にはこうあります。
「大韓民国は3.1運動により建てられた大韓民国臨時政府の法統を受け継ぐ」
つまり、今ある韓国は、世界の誰にも知られていないが、1919年に金九や呂運亨、李承晩が作った臨時政府の法的正統性を受け継いでいるのだ、ということです。
そしてこの臨時政府は、日本に対して抗日戦争すら戦ったことになっています。
ただ、参戦したはずの友軍である連合国側には完全にシカトされ、憎き敵「日帝」からも「そんな奴いたの」状態でしたから、まったくお気の毒としかいいようがありません。
戦後は「同盟軍」のはずの米国によって、あっさりと解体されてしまいました。
「米軍の同志よ、オレたちも連合軍だぁ。サンフランシスコ条約会議に出席させろォ」と言ったら、「はい、君ら、解体ね」というわけです。
で、この「臨時政府」の代表格だった金九と呂運亨は、相次いで暗殺されてしまいます。それも韓民族の犯行が確定しており、黒幕は李承晩ではないかと言われているそうです。
そういえば、失礼しました。パククネさんのお父上の、パクチョンヒ大統領も暗殺されたんでしたね。父が作って娘が壊すか、まぁどうでもいいや。
日本にも戦前にはテロか吹き荒れていたことがあります。2・26事件や5・15事件などが頻発しました。
幕末もしかりです。人斬りなんとかなんかが、跋扈した時代はあります。残念ですが、動乱の時代の宿命で、世界各地でも要人暗殺事件が起きています。
しかし、暗殺やテロは平和になった時代になれば、100%否定されます。暗殺者を褒めたたえるということはありえません。
そんなことをすれば、殺人という犯罪行為が合法性を持ってしまうからで、法治国家の否定につながっていき、やがては統治の正統性そのものが揺らぐからです。
この理由さえ正しければ許される、動機さえ善ならば肯定されるという考え方を「暴力革命主義」と呼びます。
前世紀においては左右の革命主義が生れました。左はボリシェヴィキ的運動です。これはソ連を生み出し、中国と北朝鮮で奇形化して残存しています。
中国が反日暴動の際に、「愛国無罪」の暴徒を官許で大量生産したのは、この現れです。
右は、ヒトラーに代表される右翼全体主義です。これに影響された動きは、日本でも2・26事件の思想的指導者だった北一輝などに見られます。
しかしいまもなお、この暴力革命主義者を国の最大の「英雄」とする奇妙な民主主義国があります。韓国です。
韓国で今回の米大使テロ事件が起きてしまったのは、このような「暴力革命主義」を許容する栄養豊富な培地があるからです。
さて、今月に入って外務省はHP上で韓国との関係を、「わが国と、自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国」という部分から、ただの「重要な隣人」に格下げしました。
これは、産経加藤支局長拘束事件や、韓国の裁判所において日本企業への戦時賠償判決が続々と出されるという異常事態に対しての、ささやかな日本側の評価変更にすぎません。
これに対して猛烈な反発が韓国メディアなどからなされた矢先、この事件が起きてしまったのはご愛嬌でした。
今回のテロ事件は、韓国が民主主義国家として成熟していない見事な証になってしまいました。
それは、韓国の国家や社会のあり方の根っこに、暗殺やテロを美化して、それに酔いしれ、見たいようにしか現実を見ない政治的小児病があるからです。
優れた改革者で、事実上の建国の父だったパクチョンヒ大統領は、惜しくも暗殺に倒れましたが、『国家・民族・私』で、次のような言葉を遺したそうです。
「わが半万年の歴史は、退嬰と粗雑と沈滞の連鎖史であった」
「(韓国社会は)姑息、怠惰、安逸、日和見主義に示される小児病的な封建社会のひとつの縮図に過ぎない」
このバク大統領の歯ぎしりせんばかりの同胞に対するやるせなさが、彼をして建国の父にしたのです。似たような感情は、魯迅の『阿Q正伝』にも通じるものがあります。
国家を一から作り上げたパクチョンヒは忘れ去られ、今もなお「恨」という負の感情のシンボルでしかないアンジュンゴンを祭り上げる。
すべての悪しき過去は他者のせいにして恥じない。
少しの成功に酔って、シャンパン抜き、世界一になったと周辺諸国を見下す。
そのくせ豊かになった時に、技術や学問研究の地道な蓄積をしない。
隣国のしてくれたことは速やかに忘れるくせに、恨みつらみだけは千年たっても忘れない、子孫代々伝えていくと言う。
そしてすぐに激情に走り、暴力に走る。
・・・パクチョンヒが真の建国をなし遂げてから半世紀。韓国は表面的な豊さとは裏腹に、本質において何も変わりはしなかったのです。
もって瞑すべし。
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ネット上では
火病とかファビョるなんてよく書かれ、そう言うとネトウヨ呼ばわりされたりしますが…
まさに火病!
韓流ドラマが流行り出した頃、宮廷物とか面白いと思いましたが、今に至るまで内容は焼き直しの同じフォーマットばかり。
いわゆる「恨み」の文化で、主人公は親を殺された暗い過去を持ち、幅をきかせている大派閥一族に何度も危機にさらされながら、最後には復讐を果たす…。
これが現代劇でも同じ。派閥が財閥や社内派閥に代わるだけ。
それで大人気なんていうんだから…浅いなあ。
しかも、観てる側が史実とファンタジーの区別がついていないような。
そんな連中ですから、もうなんでもあり。ウンザリします。
投稿: 山形 | 2015年3月 7日 (土) 06時28分
すみませんが、隣国が「燐」国になっています。
それも良しかもしれませんが。(笑)
朴正煕や白善燁や安益泰のように本当の英雄も居るのですが、これをスポイルしたら、もう赤の手先やテロリストしか残っていないですね。
気の毒だけど、援助はしません!
投稿: プー | 2015年3月 7日 (土) 14時37分
「歴史を直視しない民族に未来は無い」だったでしょうか。
かつて韓国サポーターによって出された横断幕の文言と記憶してますが、
熨斗を付けてそのままお返ししたい言葉です。
現在韓国ではシャーマン米国務次官の言葉に大騒ぎとのことですが、
何故あれほどの過剰反応を示す必要があるのか全く理解できません。
やれアメリカが日本贔屓をしただの、正しい歴史認識を持っていないだのと。
だいたい正しい歴史認識なんて物があるはずも無いし、
小学生でも無いのに誰々が贔屓したなんてのは
社会が成熟していない何よりの証でしょう。
地政学的に事大主義に走らざるを得ない点はあるのでしょうが、
いい加減大人になって貰わないと困ります。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2015年3月 8日 (日) 00時32分
> 理由さえ正しければ、テロリズムが肯定される
それでも理由が正しいならともかく、安重根の場合は理由さえ間違えていた(伊藤暗殺は韓国併合を加速させた)という、何とも馬鹿げた話…
今になってなお、そのことを理性的に反省することさえできていないなんて…
何事につけても「自分は絶対に悪くない、自分を責める他者が悪い」という思考で生きている人を身近に知っていますが、国レベルでそれというのは絶句。
投稿: CES | 2015年3月 9日 (月) 12時05分