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2015年3月 6日 (金)

戦争、戦争、どこまで行っても戦争 中国という戦争中毒者

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中国という国を見ていると、本来は慎重に選択されるべき最終手段としての戦争を、外交手段としてきわめて安易に用いていることに気がつきます。 

ざっと、建国後の中国がした戦争を列挙してみましょう。 

■1949年建国後の中国が引き起こした戦争・紛争一覧
・1949年 中華民国との
古寧頭戦役登歩島の戦い
・1949年 ウイグル侵攻
・1950年 チベット侵攻
・1950年~53年 朝鮮戦争
・1958年 中華民国領の金門島砲撃事件
・1959年 チベット蜂起を武力鎮圧
・1962年 チベットからインドに侵攻して中印戦争
・1966年~1977年文化大革命・虐殺者数8000万人(ワシントンポスト紙による)
・1969年 中ソ国境紛争(ダマンスキー島事件)
・1974年 南ベトナム西沙諸島(パラセル諸島)を制圧(西沙海戦)
・1979年 ベトナムに侵攻して中越戦争
・1984年 第2次中越戦争(中越国境紛争)
・1988年 ベトナム支配下のジョンソン南礁を制圧(南沙海戦)
・2012年~現在 フィリピンと南シナ海・中沙諸島のスカボロー礁領有権紛争
・2012年~現在 西沙諸島(パラセル諸島)でベトナムと領有権紛争
・2010年~現在 東シナ海尖閣諸島で日本と領有権紛争

建国時に自国領でなかったウイグル(東トルキスタン)や、独立国家だったチベットへの軍事侵攻を皮切りに、ソ連、インド、ベトナム、フィリピンなど中国の周辺国すべてと国境紛争を引き起しています。 

これらは、すべて中国側の軍事侵攻により開始され、もう毎年恒例の行事のように戦争を仕掛けています。

しかも、仕掛けておきながら、良くて引き分け、半分以上で惨敗というのは失笑させられます。

かくも簡単に戦争に発展してしまうのは、中国が戦争行為を自国の領土的膨張の手段として使っているからです。

ウイグルは2度に渡って東トルキスタン・イスラム共和国を建国していますが、中国軍の侵略で瓦解しています。

資源を収奪され、地上核実場として放射能禍に苦しみ、漢民族の大規模移民で少数民族に転落し、そしていまなお厳しい宗教弾圧を受け続けています。

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(写真 2009年ウイグル暴動で、ウイグル人女性に暴行を働く武装警察)

ウイグルの独立運動は今や燃え盛る一方で、「中国のチェチェン」になると見られています。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-cd1f.html

また、宗教指導者ダライラマによる仏教国家だったチベットも、中国が建国直後に侵略を受けて、ダライラマは亡命し、100万人とも言われる犠牲者を出しています。

文革時には、すさまじい宗教弾圧を受け、大量の僧侶が虐殺され、寺院が破壊されました。チベットも今なお、中国の軛に喘いでいます。

(写真中国兵に自己批判を迫られるチベット女性。中国は西側メディアの目が届かぬことをいいことに、密室状態のチベットで、ありとあらゆる拷問、凌辱、人権弾圧の限りを尽くしたといわれる)

ウイグルとチベットに関しては、私の追いかけ続けているテーマでもあるので、別の機会に一稿を設けます
※関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/3_3c30.html

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/21989_3a00.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_3013.html
※参考資料チベット亡命政府. “チベットの歴史

ベトナムに対しても同様で、1972年、米国がベトナム戦争から撤退の方向を打ち出すやいなや、それを見計らったようにベトナム領のパラセル諸島に進入し、空軍まで使った大規模な攻撃で強引に自国領に組み込んでしまいました。

フィリピンも1991年、スービック海軍基地とクラーク空軍基地が返還され、米軍はフィリピンから撤退しました。

ここに、今まで米海軍が「航海の自由」(Freedom of Navigation)を保障していた南沙諸島海域に「力の真空」が生じます。

中国はそのぽっかり空いた軍事的空白にするりと入り込んできます。

フィリピンは日本の海保のような強力な海上警察機構もなく、海軍と呼べるようなものはありませんでした。

ですから、中国の行動をあらかじめ抑止することもできず、侵攻されても対処する実力もありませんでした。

結果、1995年にはフィリピンが領有権を主張していたミスチーフ礁(美済礁)には、醜悪な中国軍の建造物が建設され、今や大規模な海軍基地、滑走路すら出来上がっています。

尖閣に対しての徴発行為も、突然発生したものではなく、このベトナムやフィリピンとの領有権紛争の流れの中にあることを、日本人は知っておく必要があります。

また、沖縄の米軍基地は漠然とそこにあるわけではなく、南・西沙諸島諸島における、かつてのスービック、クラーク両基地のような、「航海の自由」を守る働きをしていることを忘れるべきではありません。

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 (写真 今も中越国境で残骸をさらす中国戦車の残骸) 

また、外交的威嚇、あるいは脅迫としての戦争にも熱心です。 

特にベトナムとは、南ベトナムと1回、統一ベトナムとなって2回、そして現在もパラセル諸島で紛争の真っ最中で実に4回も争っています。

では、中国が一度でもこれらの戦争を謝罪したことがあるでしょうか。

あるわけがありません。たとえば2002年に江沢民国家主席がベトナムを訪問しましたが、当然のこととして謝罪要求をされたのですがこう言ってのけています。

「(原因は)ベトナムのカンボジア侵攻によるものだ。ベトナムに侵攻はしたが侵略戦争ではない。もう過去のことは忘れ、未来志向で両国関係を築くべきだ」。(サーチナ2014年6月13日 )

今回の王毅外相・国連演説のように、ことあるごとに日本に歴史認識と謝罪を要求する中国が、自らには実に寛大です。

もしこんな論法が通用するなら、わが国もこう言うことができます。

「日本の中国侵入は、中国の満州国に対する徴発行為に対処するものだった。中国に侵攻はしたが、侵略戦争ではない。もう過去のことは忘れ、未来志向で両国関係を築くべきだ」

もちろん冗談です。私は中国に対する侵攻は、侵略だと考えていますし、それに至った経過をこんなアバウトな歴史総括で済ませるわけにはいきません。 

しかし中国が常にこのアジア地域においての戦争の源泉となってしまっているために、逆に日本の真剣な歴史総括を妨げていることも事実なのです。 

今後日本が、平和を保ち戦争を回避するためには、最低みっつの条件を守る必要があります。 

①中国、韓半島の状況に介入しない。
②「航海の自由」原則を守り、資源ルートを遮断させない。
③そのために米国との同盟を堅持する。

日本の戦前の失敗はカイライ国家だった満州国の建国と、それに固執し続けたことです。 

リットン調査団も認めるように混乱する満州が、日本の合法的権益を圧迫していたことは事実ですし、「統治の外」にあったことも事実です。 

しかしそれを、「満州国」という誤った方法で解決すべきではありませんでした。

思えば、この石原莞爾という類まれなリアリスティックな理想主義的狂人の脳味噌から、昭和の戦争は始まっているのかもしれません。 

おっと、この話題は長くなるのでこのくらいに。そのうちゆっくりやります。 

それはさておき、私たち日本人は、中国の戦争に巻き込まれてはなりません。

1945年以降、戦争を武器に膨張してきた中国は、今後もアジアにおける戦争の震源地となり続けるでしょう。

それは建国以後の中国の歴史を俯瞰すれば明らかです。この国の歴史は、まさに戦争、戦争、どこまで行っても戦争です。あるいは、暴動と虐殺、圧迫と迫害の歴史です。

まさに中国こそ、世界最大の国連憲章無視国家なのです。 

 

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コメント

改めて、中国は凄まじい好戦国家ですね。
ついでに大躍進、文革、天安門と、自国民も躊躇わず殺していますね。

これだけやらかして、いまだに常任理事国としての権威を保っているというのは奇跡というか、経済・情報戦の上手さなんでしょう。

>類まれなリアリスティックな理想主義的狂人
理想主義かどうかはともかく、そういう人材が今の中国を仕切っているのでは、とも思います。

一つの国家とみるととても理解できませんので、
山賊や追いはぎの集団と考えた方がいいように思います。
かつて民主党政権が尖閣を国有化した際、
中国では若者を中心に大規模なデモが起こりました。
殆どがへらへらと笑いながら片手に携帯を持ってのなんちゃってデモでしたが、
一部暴徒化し、日本資本の店舗に大規模な損害を出すに至ったわけです。
その後、中国の報道官が発した言葉には正直驚きましたね。
「今回の騒動の責任はすべて日本にある」
はあ〜てなもんです。
吉本新喜劇なら全員転けてますね。(笑)
こんな理屈が通るなら世の中法律も警察も要りません。
こういう厚顔無恥で傍若無人な追いはぎ国家が
日本からそう遠くないところにあることを肝に銘じておかないと
この先痛い目を見ることになるかも知れません。

初めて拝見致しました
石原莞爾は朝鮮系日本人でした
朝鮮人は日中双方側で開戦の走狗になっていたのでした
そして今回もシナ側の走狗になっております

中国はひどい国だと思うが、常任理事国はだいたい一緒だと思う。
日本が先進国では、一番まともじゃね。

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