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2015年4月 8日 (水)

翁長知事はいかにして「背信者」の刻印から逃れたのか?

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イソップの「オオカミ少年」という寓話があります。イソップの底意地の悪い人間観察が散りばめられている、寓話集『羊飼いの悪戯』に出て来る話です。 

ところで、もし「2014年度 私が選ぶ輝け、沖縄オオカミ少年大賞」を選ぶとしたら、翁長氏で決まりでしょう。 

翁長氏は、オスプレイ配備を奇貨として、反対運動の先頭に立ち、その勢いをかって「オール沖縄」なるものをでっち上げました。

そして、保革を超えたスーパー候補として、ゴールの知事選にまで一気に駆けこんでしまいました。 

ご承知のように、オスプレイ反対運動以前まで、翁長氏は自民党県連の重鎮に納まっていました。 

しかし、実は翁長氏は既に裏切りを決意していました。それは仲井真氏に対する、事務手続き後のマスヒステリー現象を目の前で見たからです。

仲井真氏の容認は、仲井真県政の既定路線であったわけで、鳩山氏によるねじれを元に修正したにすぎなかっただけでした。 

そして、この容認劇は主演・仲井真、助演翁長とでもいうべきもので、翁長氏こそが、2006年に稲嶺知事の下で始まった辺野古移設現行案の沖縄側の事実上の指揮官でした。

第2期仲井真知事の選挙責任者も彼でしたし、県連幹事長として仲井真県政の右腕を務めていたのが他ならぬ翁長氏です。

As20140826004431_comm(写真 菅官房長官と面会後、取材を受ける仲井真氏と翁長。まだこのころは翁長氏は右腕だと思われていたが、実は裏切り工作は始まっていた。朝日新聞)

仲井真氏が罪に問われるのならば、当然のこととして翁長氏も同罪とならねばなりません。     

翁長氏は、この仲井真氏が陥った最大の危機を見て裏切りを決意します。

それも単に離れていくのではなく、リンチする輪に自分も加わり、「それ吊るせ!仲井真をもっと高く吊るせ!」と音頭を取ったのです。 

当時、翁長氏はこう考えたはずです。 

「もう仲井真はダメだ。こんな奴に仕えているとオレまで一緒に沈む。
次はオレに決まっているが、仲井真と同じ容認路線では、地元2紙を敵に回すことになり、勝てないかもしれない。
絶対に勝つなら、革新の連中にも一役買ってもらって、必勝の布陣を作ってやる。
そのために、オレの親爺たちの世代が伝説にしている『島ぐるみ闘争』とやらを、今度はこのオレが作ってやろうじゃないか」

そのときたまたま手元にあった絶好の餌が、翁長氏がかねてから温めていたオスプレイ反対闘争でした。

1年前地元2紙に焚きつけられて高まりつつあった反対の声に、仲井真知事も反対の声を上げていましたが、翁長氏の関わりときたら、後の彼の裏切りを予感させるほどに激しいものでした。

当時、オスプレイ反対に動き始めていた左翼陣営に相乗りして、むしろその反対運動の主導権を自分が握ることで、一挙に「オール沖縄」という構図を作り出したのです。 

Seb201301270024(写真 2013年1月、オスプレイ配備に反対し、横断幕を手に東京・銀座をデモ行進する沖縄県の自治体関係者ら。先頭に翁長氏がいる。朝日新聞)

左翼陣営にしてみれば、これほどうまい話はありませんでした。

保守の重鎮までもが反対運動に加わっている、という大きな名分を得ることができたからです。

これで、オスプレイ反対運動は、かつての復帰運動のような「島全体が立場を超えて立ち上がった」、という大義を得ことが出来たのです。

落日を囲っていた反安保・反基地運動も、一気にこれで蘇りました。

まさに、翁長氏と左翼陣営は、同床異夢の思惑の下に、一時的に生れたwin-winの関係に酔うことができたというわけです。

翁長氏は、通常は官公労や沖教祖の組織動員だけだった反対集会に、那覇自民党市議団や首長を、持ち前の根回しでかき集めて見せ、勢いをかって東京にまで県下首長請願デモも引き連れていく芸当を演じて見せました。

こんなことは、元自民党県連幹事長の箔がなければ、ぜったいに不可能だったことです。

そして翁長氏は、このオスプレイ反対運動の道具立てをそのまま使って、知事選へとなだれ込むことになります。

仲井真氏の容認以降のバッシングに動揺していた党県連の国会議員もまた、間近に迫った総選挙に、激しく動揺していました。

彼らの多くは保守としての矜持も投げ捨てて、自分の首の心配をしたのです。

那覇市議自民党団を中心とする「新風会」を先頭にして、仲井真氏を見捨て、勝ち馬翁長に乗る裏切り者が続出していきます。

中央の石破幹事長の、統制とテコ入れは遅きに失しました。

ゲル氏が本気で知事選に勝つ気ならば、名護市長選の半年以上前から県連のネジを巻かねばならなかったのです。

こんな自民党の自壊現象を見て、左翼陣営の眼には、この時期の翁長氏は神々しくさえ見えたことでしょう。左翼陣営は闘わずして勝利したのですから。

このように、翁長氏はこのオスプレイ反対運動を徹底的に利用して、保革統一候補の資格ホルダーに躍り出たというわけです。

大田昌秀元知事は、翁長氏の本性をよく見ていて、「あいつは危険だ。革新統一候補を出せ」と忠告したそうですが、一回動き出したモメントはもう誰にも止めることはできませんでした。

既にかなり前の時期から左翼陣営は、自らの手で革新統一候補を出せるだけの大衆的基盤を失っており、労組にすがってかろうじて営業しています、という状況だったからです。

翁長氏は、自民党幹部として、この仇敵の苦衷をよく見抜いていたというわけです。

「オール沖縄」という保革統一候補になることは、翁長氏に単なる選挙戦術だけではない、利益をもたらしました。

それはイメージです。あのまま、自民党候補として仲井真氏を切り捨てて保守候補者になっていたら、翁長氏は「主君殺し」の汚名を一生負うことになったでしょう。

しかし、これを「沖縄民族」というナショナリズムの包装紙でくるみこみ、保守革新の枠を超えたスーパースターとなれば話は大いに違います。

「沖縄民族」を裏切って、移設を推進するユダはむしろ仲井真氏であって、自分はそれを諫めたが聞かないために、島の新たなリーダーになることを決意したというストーリーを演出できるわけです。

そしてそれによって自分がしてきた自民党時代の那覇軍港移設・浦添沖埋め立て、那覇空港第2滑走路建設などで海の埋め立てのチャンピオンだったことも、あるいはまた、辺野古移設推進派だったことも、一切合切まとめてチャラにできます。

また翁長氏にとっては、一生まとわりつくであろう、「主君殺し」「裏切り者」「背信者」という暗い刻印を消すことが可能となりました。

これにより翁長氏は、「裏切り者」のレッテルを仲井真氏のみに押しつけ、自分はあたかも島の人々を導くモーゼに変身して見せたのでした。

その導きの教義こそが、沖縄民族主義という今までの島の政治指導者が誰も開けなかった禁断の箱だったのです。

もちろん、選挙戦術としてもきわめて有効で、左翼の集票マシーンの労組、市民団体を活用できるばかりか、無党派の高齢者に多い反戦意識にもアピールできます。

そしてなにより、地元2紙の熱狂的支持をえることができる環境が整いました。

ここまで絵図を書き込めば、自民党の外堀を埋められ、本丸だけとなった仲井真城を陥落させるのは、赤子の腕をねじるようなものだったはずです。

まったく、たいしたタマです。感心するくらいプラグマチックで、ダーティ、そして醜悪です。

私たちは、この翁長氏が開けてしまった「沖縄ナショナリズム」というパンドラの箱から、どんな魑魅魍魎が飛び出してくるのか、これからを見ねばなりません。

この翁長氏の裏切り宮廷劇を支えたウソの小道具こそが、「オスプレイ」だったというわけですが、オスプレイ・ウソについては、次回ということにします。

※枕の部分が長すぎたのでカットし、タイトルを変えました。

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コメント

そう言えば、オスプレイ如きで何で騒ぐか、とあの時は不思議でした。

その後のコレに繋がっていたのですね。

そうなんです。辺野古推進の旗振り役をしていたはずなのに、いつの間にか「オスプレイ反対!」の先頭に立っていたので、一体何事か?とびっくりしたものです。

国、那覇の龍柱予算認めず 交付金返還も(琉球新報)

どうやら翁長知事をじわじわ追いつめる動きが出てきたようですね。交付金変換ともなれば責任追及は免れないでしょう。

「ユクセェ~  ジョウマディン  ムタン(トゥ~ラン)」

昔の、、オジー、オバーがよく言ってました。

噓をついても、門まで行くまでに、ばれる。

オナガも、そろそろ 化けの皮が剥がれて来るて事ですよ。

翁長さんは、県経済界の呉屋氏・平良氏・そしてオキハムのじっちゃんに担がれただけ。
時期 知事のポストを、あんしんの安里氏に取られる事を危惧したんだろうね。

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