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2015年4月20日 (月)

樋口仮処分という法の名の無法

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同じ樋口裁判官トンデモ判決でも、今回の仮処分決定は直ちに効力をもつだけに、重大な影響を与えます。

今後、司法手続きで仮処分が取り消されない限り、高浜3、4号機は永遠に運転できないことになります。つまり廃炉です。

関西電力は、2015年3月期・連結最終損益は、1610億円の赤字見込みで、4年連続赤字という悲惨な結果になります。

また、企業の体力の指標といわれる自己資本比率も悪化の一途で、来期の2016年3月期は、電気料金の再値上げと今年11月に高浜3、4号機が再稼働することを前提として、赤字を回避する経営計画でしたが、すべてがオジャンになりました。

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                                (図 産経4月15日)

関電は、今回の仮処分決定異議と執行停止を申し立てましたが、樋口裁判官のようにたった2回でスピード結審してくれるはずもないので、早くても1年はかかるでしょう。

それに福井地裁は、トンデモ判決を連発するので悪名高い裁判所ですから、またもやわけのわからない裁判官によって、第3次トンデモ判決が出る可能性すら残っています。

そもそも、現在の停止状態すら、法によらない菅首相の「お願い」から始まっている異常状態です。

Img_0(写真 浜岡原発停止を「要請」する菅首相。もちろん、なんの法的根拠がないただの「お願い」だが、ここから法律によらない停止状況が4年間続いて、今や先行きすら見えない)

そして電力会社が、いくら規制委員会の審査に合格すべく努力し、基準をクリアしたとしても、たったひとり判事の暴走でそれすらふっ飛ぶというのですから、日本はもはやまともな法治国家とはいえません。

菅官房長官は「粛々と進める」と言っていますが、政府が明確な再稼働のガイドラインを明示していないために、このような状態に落ち込んでいるのです。

もちろん、このような法の名の下の無法状態については、法曹内部でも大きな批判を呼んでいます。

「元東大公共政策大学院特任教授の諸葛宗男氏(原子力研究開発政策)は「原発の安全性の判断は規制委が一元的に担う。それを裁判所が強制力をもって差し置くことは認められない」と指摘する」(産経4月16日) 

もっともそんな常識的な専門家の意見は、馬耳東風。反原発派はいまもこう言い続けています。

「電力、ジャブジャブ余っている。再エネで充分だ。なに?足りなければ、節電しろ。火山流が押し寄せたり、4号炉が崩壊したり、大地震が来て、ニッポンは全滅なんだぁ。1基たりとも動かすな!」(←古舘氏の調子でね)

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で、河合弁護団長のように、「全国すべてで再稼働を阻止する仮処分申請を行なう」などと言えるのでしょう。ゾッとします。

おそらく下図の安全審査を申請済み原発すべてで、仮処分申請が出ることは覚悟すべきでしょう。

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                             (図 産経4月16日)

そしてまた樋口裁判官のようなトンデモ判事がいれば、同じことが繰り返されます。

それにしても、植村訴訟といい、ヒダリの人たちの裁判好きは今や異常の域に入っていますね(ため息)。

ある反原発論者などは、「電力不足による値上げなんてたいしたことはない。たかだかコストの数%だ。一般市民はコーヒー代ていどの値上げを我慢すればいいだけ」と放言しています。

この仮処分「暴力」のツケは、関西電力傘下の住民と企業が払うことになります。 

既に、関西電力は電気料金の再値上げを決定していて、この2年間で家庭が20%、企業向けが34%の値上げに、さらにこの「樋口仮処分テロ」(←だんだん表現がキツクなるゾ)3度目の値上げとなります。

そして悪い冗談のようですが、もはやここまでコスト削減が進んだ関西電力首脳部は、こう述べています。

「再稼働が想定以上に遅れれば、火力発電所などの修繕費の削減まで迫られかねず、「赤字回避には火力などの安全面を多少犠牲にするくらいしないと、うちは終わる」。関電首脳の言葉に悲壮感が漂う」(産経2015年4月15日)

皮肉にも、なにが根拠にか知りませんが、規制委員会の安全基準すら緩いと断じた「樋口仮処分テロ」は、電力会社の経営を極度に追い詰め、かくて安全コストの削減で、かえって危険になるという馬鹿馬鹿しい現実を生み出しそうです。

※お断り
お前の記事は長くて死にそうだ、読んでいるうちに寝てしまった、こんな長いのはよほどの暇人しか読まないぞ、お前は携帯で読む人のことを考えているのか、などという声をいくつももらっていますので、後半はカットして、次回に回しました。えーん、そこまで言わなくっても(涙)。

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コメント

管理人さん

大丈夫です!
長くても眠くても、ちゃんとスマホで最後まで読んでますよ~。
これからも楽しみにしています。頑張ってください。

あ、ありがとうございますぅぅ(号泣)。

記事拝見しました。

このブログ主の方は原発推進派とお見受けしますが
規制委員会の基準をそこまで信頼出来る根拠は一体どこにあるのでしょうか?

私はヨーロッパの原発の安全基準なんかと比べると日本のそれはあまりにも頼りなく思えてしまうのです。

管理人様

更新をいつも楽しみにしています。(ほぼスマホで読んでいます )
丁寧でわかりやすく勉強になっています。
ソースの記載等もあり、管理人様を信頼していますので、今まで通りでお願いします。
詳しい方が読み甲斐もありますし。


蒲焼様

4年前から読者ですが、管理人様が原発推進派だと思った事は私は一度もありません。
「何が何でも即時停止」の真逆の思想家ならそう取れる事もあるとは思いますが....管理人様はそうではありませんね。

美ら海様

読者歴4年の方が仰るのですから、その通りなのでしょうね。
ただ記事のソースとして読売や産経新聞が多いのがいささか気にはなりますが…

「世界最高水準の新しい安全基準」だと某首相が言っておりましたが
二重の格納容器とコアキャッチャーを標準化してから言ってほしいものです。

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