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2015年11月12日 (木)

辺野古現地 「あれはナイチャーの運動じゃ」

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コメントを沢山現地沖縄から頂戴し、感謝にたえません。できるだけお答えしたいと思うのですが、私も仕事をしながらなので、思うにまかせません。お許しを。 

さて、時折思うのですが、沖縄は台風の目に入った状態なんだなと感じます。 

ほら、台風の目に入ると、思いのほか目の中は静かなのに、周囲は暴風雨の真っ最中だったりしますでしょう。 

沖縄の人たちは別にデモばかりやっているわけでもないし、県民集会で腕を振り上げているばかりではありません。ごく普通に暮らしています。 

もちろん、「怒号の島」ではありません。あたりまえの生活人達が、家族を食わせるために汗をかいている、普通の島です。 

しかし、その当たり前の島が、いまや日本全国をひっぱりまわしているようなのが昨今です。

台風の目に入ると全体状況がわからなくなるように、島の普通の生活人たちが、常識的に判断できる材料が、県内では不足しているのです。

一方、本土の国民は、沖縄に初めは深く同情し、いまや訳がわからないので、冷淡になりつつあります。 

私は、この本土人たちの素朴な「わけのわからなさ」を無理解だと責めるのではなく、解きほぐして行く中から、一般市民の眼でこの問題を考えていこうと思っています。 

さて最大の「わけのわからなさ」は、昨日書いたように翁長氏たちの闘争のゴールがなんなのか、よくわからないことです。 

マスコミには、「新基地反対」と叫ぶ人たちが大量に登場しますが、かんじんな移設するとなにが困るのか、本土人にはさっぱりわからないのです。 

だって、普天間基地周辺の宜野湾市民は出ていって欲しいわけでしょうし、受け入れ側の辺野古地区住民はどうぞ来て下さい、と言っているわけです。

見事に平仄があっているじゃないですか。

え、このどこに問題があるの、って思いませんか。 出口と入り口の利害の一致こそが、最大の問題じゃないでしょうか。

米軍基地が巨大迷惑施設だとしても、受け入れる側が納得ずくでウンと言って行くわけですし、今や受け入れ側は「早く促進しろ」と怒っているほどです。

ならば、宜野湾側も早く出ていって欲しいと言っているのだから、移設工事を阻む理由がわかりません。 

これが、たとえば宜野湾側は出て行け、辺野古側も来るなだったら、そもそも移設もクソもありません。 

よく勘違いされていますが、本土の文化人の中には、「成田闘争のようになって泥沼化する」と願望まじりの予言を垂れる人がいますが、断言してもいいですが、絶対になりません。 

成田闘争はあくまでも現地農民が反対同盟を作って婦人、子供まで戦ったから、あれだけ盛り上がったのです。 

今や助っ人の過激派に軒を貸して母屋を乗っ取られてしまいましたが、少なくとも初期は農民の土に根ざした戦いでした。 

では、辺野古にそんな「移設反対同盟」があるでしょうか。影も形もありません。 

むしろ逆に、土日に押し寄せてくるデモ参加者の数々の無神経な行為の方に、怒り心頭なほどです。

下は、違法駐車の群れですが、ひどい時はこんな車がびっしりと道を塞ぎます。

 

Photo_2
あ、「押し寄せる」とスッと書いてしまいましたが、説明がいりますね。 

地元住民が怒って立ち上がっているなら、余所の地区は「押し寄せる必要」などないと思いますが、辺野古の浜で「怒っている」のは、基地のない南部などからの「支援者」だったりします。 

南部には基地がありませんので、米軍といっても空高く飛ぶ軍用機を眺めるていどです。 

そんな場所に住む人たちか、キャンプ・シュワブが既にある辺野古にバスでやってきては、「基地反対」を叫ぶのですから、頭がクルクルします。

この人たちは、誰を「支援」に来たのでしょうか。 

先日紹介したニューズウィーク(6月30日)はこう伝えています。 

「地元では反発の声が上がる。辺野古地区で青年会長を務めるT(※原文本名)は『基地ではなく反対運動に迷惑している』と嘆く。
朝からの連日の騒音だけではなく、道路の封鎖活動や路上駐車による渋滞など、地元にとって反基地活動は降って湧いた災難でしかない」

 さらに、反対派は多数を頼みにして、地元の人達を捕まえては、「どうして、あなた方はキレイな海を汚す手伝いをするんですか」と喰ってかかる女性もいるとか。 

他人が生活する地域に土足で踏み込んで、説教を垂れるなよ、と思います。 

たた押しかけ説教垂れるだけならまだしも、常駐しているプロの活動家たちは、地元住民を「米軍の回し者」と敵対視して暴行を働くことすらあります。
※過去記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-5149.html
動画https://www.youtube.com/watch?v=k6ce3UXO7o4  

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上の写真は、辺野古住民が所用かあって基地に行こうとしたところ、反対派に包囲され、あろうことかキイまで抜かれて、引きずりだされて暴行を加えられそうになった事件の時のものです。

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いいですか。、ここは法治国家の日本ですよ。

百歩譲って、上の写真でデモ隊が掲げている「基地撤去・安倍政権打倒」の主張が正しくても、それを理由に無関係の人を多数で暴行を働いてよい道理がありません。

このような非常識な反対派の暴力が罷り通っているのが、現地なのです。

20150331(写真 地元の人によるフェンスの清掃活動。反対派は汚すだけ汚して放置する)

ニューズウィークは、こう述べています。

「Tはある時、仲間と話しあい、日常を取り戻すためにゲートのフェンスに運動家たちが貼ったテープなどのごみをはがす美化活動を行なうことにした。『米軍の回し者』と罵られ、『体をぶつけられたりすることもある』というが、黙々と剥がす。
地元住民からの反発は辺野古に限らず、普天間飛行場周辺でもたびたび耳にする」

そしてニューズウィークは、こう結んでいます。

「反基地運動に対する沖縄県民の不満には主に2つの要素がふくまれていることが多い。1つはTが述べるような、具体的な生活被害にたいするもの。
もう1つは、こうした被害をもたらすのが、県民の見るところの『よそ者』である『日本人』『ヤマトンチュー』『ナイチャー』・・・、本土出身者をさす言葉が基地反対運動に対しては嫌悪をもって語られる。

『あれは寄留民の運動じゃ』と吐き捨てる人もいる」

私はニューズウィークが報じただけが、現実ではないと知っています。

辺野古に参集した人の大部分は、縮小計画が進まないまま「新基地」が増え続けることに対しての素朴な怒りがあったことでしょう。

美しい海を埋めるという行為そのものに、どんどん汚れていく島の海岸線に対する危機感を重ねる人も多いことでしょう。

しかし、立ち止まって考えてほしいのです。

ならば、どうしたらいいのか。デモや座り込みをすることだけが、手段なのか、どうか。

地元にこれだけの迷惑をかけて嫌悪の対称にすらなって、運動が持続するものなのか、どうなのか。

一回、沖縄県民同士、膝を突き合わせて、地元と非公式にでも話あわれたらいかがでしょうか。

本来は、こんなことは地元自治体や、地方紙がするべきですが、ご存じの状況ですから、不可能なことは明らかです。

そうすれば、辺野古地区が単なる「米軍の回し者」ではなく、しっかりと過疎の村で生きていこうとして、この苦渋の選択を決したこともわかるでしょう。

また反対する人たちが、なにを憂慮しているのかも地元に伝わるでしょう。

最悪なのは、今の県民を分断するような流れです。

本土から続々と上がってくる職業的運動家たち、それと共に流れ込む巨額の闘争資金、沖縄側の官公労中心の反対運動。

そしていまや名護湾には、外国のグリーンピースの抗議船までもが、辺野古を標的にして、停泊するありさまです。

こんな状況のまま、地元2紙と翁長氏に煽られたまま反対運動が進めば、かならず、島に大きな見えない壁を作ってしまいます。

そして本土と沖縄の間にも、その見えない分断の壁はつながっているのです。

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コメント

いつも疑問に思うのですが、沖縄に警察ってないんですかね?

管理人さん 台風の目の中反対派が次に仕掛けているのが、宜野湾市長選です。
翁長を前面にオール沖縄のフレーズで、知名度の無い志村氏を応援しています。
この普天間飛行場のある宜野湾市でも、移設賛否が半なのが今の沖縄の難しい所なんですよね。

沖縄県民以外の方々に

普天間の人達が危険なままで良いから移設しなくても良いと言うのならわざわざ多額の税金注ぎ込んでまで移設しなくても良いんじゃね?

みたいな意見が広がらならなければ良いのですが、

種子さん。

それわかります!
私も同様なことを危惧します。現政権はあれだけマスコミに叩かれながら、よく放り出したりせずに粘り強く進めていると思います。
翁長さん相手では取りつく島もないも無いようですが…。

連投失礼します。

今朝は冷え込みました。もうボチボチタイヤ交換の季節です。
雪国ですので、子供の頃から沖縄には特別な憧れを持っています。
この時期から3月一杯くらいまでは、天気予報を見る度に「暖かそうだなぁ、いいなあ!」と。
そんな沖縄を嫌いになりたくはありませんが、最近はガッカリな事が多すぎて、暗い気持ちに成ります。

昨年の夏でしたが、数ヶ月前の管理人さんの沖縄の鉄道記事に変な鉄ヲタが飛び込んできて偉そうなことを言い出したので、「そういうこと言うから一部の鉄ヲタは嫌われるんだ」と返したら…なぜか突然発狂して「沖縄差別だ!」と斜め上にブッとんでギャーギャーと煩かったこと。何様なのやら「山形は二度とコメントするな、絶対にだ!」「山形に同調するやつも同罪だ!」などとやってましたね。
一応確認したら沖縄県人だとのことでしたが、あんなこと言っていたらそりゃみんな引きますわな。それこそ沖縄のイメージダウン。ついでにマトモな鉄ヲタは二次被害。

なんかやってることが昨夜のアク禁食らった王様なんとかとそっくりだなぁ、などと思いだしました。

辺野古がどうぞ来てくださいと言っているイメージが浸透しているようですが、積極的な受け入れ表明している人が目立ってしまうだけで、必ずしもそうではありません。
要望書に「要望が受け入れられない場合、私たちは命がけで反対する」とあるように
町内会レベルが例え『反対しても無駄』だから条件闘争して金を貰えるようにしておこうというのが辺野古の最善策だから容認なのですよ。
どこに住んでいても同じ沖縄県民であることにはかわりがありません。
同様に、『反対しても無駄』という気持ちが沖縄に蔓延すれば、宜野湾市長選挙は、自民党が札束ばら撒いて有利になることでしょう。
名護市民は、強固な意志で反対を表明し500億の金を貰わず稲嶺市長を選びましたが、安倍政権は、無視しましたからね。

さうざーさん。

前半には同意できることもあります。最善が選べなければ次善策が最善となるからそれを取る。当たり前です。
それなら、いわゆる反対派の意見として恒常的にマスコミ報道されているのは公正なのでしょうか?
賛成派現地住民の声を拾ったNewsweek誌よりも正当だとする根拠が分かりません。

最後の自民党云々は全く同意できませんね。
混乱最大の原因となった鳩山由紀夫ってどこの党の政権でしたっけ?民意とやらを大切にする夢のような内閣でしたか?
安倍政権は仕方無くその尻拭いまでやっているわけですが。
これではもう主義やイデオロギーと嫌悪感情といった話ですので、全く中身がありませんね。

誰だって基地が無い方が良いに決まってますが
実際に無いと安全が脅かされる。

それなら沖縄に置くにしても危険が少なく
条件付きながら容認している辺野古移設が
現実的な解決策でしょう。

管理人さんが何度か指摘していますが
現実的な落とし所や対案がない反対運動は
結局、普天間固定化につながるだけです。

大田区民さん

沖縄の公安委員会に翁長派の人間が就任しています。
反対派から沖縄県警に対する苦情が公安委員会に入ると即座に県警や警察署に圧力がかかるそうです。
結果、反対派が逮捕されても釈放されたり、那覇の検察も警察が上げた知事選挙の選挙違反の書類を証拠不十分でボツにしたとか変な偏りがあるみたいです。
現場の警察官は腐心していると思います。


辺野古ゲート前の反対派、テレビ映像をみる限り本土人なのか沖縄人なのか区別がつきません。

砂川闘争や成田闘争のような地元住民の参加が辺野古であるのでしょうか?
地元住民が条件付きで容認しているものを上空に飛来するものが無いような名護市の西側や基地の無い南部の県民が反対している。
しかもそれが地元住民の平穏な生活を阻害しているとしたら、平和運動が聞いて呆れます。

夏前頃から私の回りでは辺野古の件が話題にのぼらなくなりました。
ニュースに映っても「またやってらぁ」で終わりです。
SNSも静かになりました、関心が薄れたのかな〜

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