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« パリ同時多発テロ事件 その2 フランスの軍事的報復は限定的 | トップページ | フランス同時多発テロ その4 池内恵氏 テロに対する過剰反応が「効果」となる »

2015年11月18日 (水)

パリ同時多発テロ その3 浮かび上がった犯人像

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滅入ります。淡々と事実だけ整理していこうと始めたのですが、つらい作業になっています。 

ルモンドの記者が偶然に、劇場の後ろのアパートから撮った映像です。人々がバタクラン劇場の裏口から脱出しようとしており、三階からは女性がぶら下がっています。 

下の写真では、脱出した人が負傷した人を引きずって走っています。 

後日、この女性は妊娠していることが分かりました。彼女はお腹の子供をなんとか助けたいの一心だったのでしょうか。胸がつぶれそうな思いです。
※AFPhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151115-00000006-jij_afp-int.view-000 

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 その時の状況を、「クローズアップ現代」はこのように伝えています。
※http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3733_all.html

「150年の歴史を誇る伝統あるコンサートホール。
当時、アメリカのロックバンドがライブコンサートを開催していました。
2階建て構造の客席は1,500人余りの観客でほぼ満員。
容疑者グループはそこに侵入してきたのです。
観客に銃を乱射し続けながら、「神は偉大なり」とアラビア語で叫んでいたといいます。
生存者
「後ろを向いたらカラシニコフ銃を持っている数人の男が見えて、彼らは人々に向かって無差別に銃を撃ちだした。
床にいる人たちを銃撃していった男の姿を見た。」
 

狂気です。紛うことない狂気です。私たちはこのような狂気に、どのように立ち向かえばよいのでしょうか。 

日本ではあいもかわらず、「テロは空爆を受け続けるシリアの人々の怒りだ」などと言う人が絶えません。

フェミニストの上野千鶴子氏は、ツイッターでこのように発信しています。
※https://twitter.com/ueno_wan

「フランスに非常事態宣言。もしかしたら安倍首相はこれを待っているのじゃないのか?とおぞましい予感が。そら見たことか、だからやっぱり、日本にも緊急事態法が必要なんだ、と。

まるで安倍氏が、パリ同時多発テロを待ち望んでいたようです。大丈夫でしょうか、この人の頭。

中東専門家の池内恵氏は、このように語っています。

「少数のノイジー・マイノリティが「テロに大義はある」と逆説あるいは暴論で言ってお互いに盛り上がっているとしても、新聞社説が相手にして取り入れることではありません。
これはいわば自由社会における『踏み絵』です。『理解・寛容』は他者への暴力や支配を主張し行動する者には適用されないというのが自由社会の大原則です。『つまらない』かもしれませんが、それを主張し続けないと自由社会は維持できないのです」(中東・イスラーム学の風姿花伝)

しかし、悲劇に名を借りて自説を述べる人たちの眼の奥にも、強い怯えが見えます。 

この平和主義者の人たちもパリのむき出しの狂気に遭遇して、今まで日本が奇跡のように享受してきた「平和」を支える構造そのものが、大きく揺らぎ、振幅し始めたことを感じているはずです。

馴れ親しんで空気のように思ってきた「平和」を維持する装置のどこかが大きく壊れ始めて、今までのように9条を偶像化するだけでは、この狂気に立ち向かえないことが肌で伝わるからです。

上野氏はこうもツィートしています。

「パリは戦場になった。厳戒態勢下にあってもテロは防げない。何万人兵士を動員しても防げない。国民をまもるために敵を作らないことがいちばんだ

カフェや劇場を無差別に銃撃し、倒れた人々の頭をひとりひとり撃ち抜いたテロリストの狂気に対して、「何万人の兵士でも守れないから、敵を作らないことだ」とは失笑します。

上野氏は、カラシニコフを乱射するISに、9条のお守りが有効だとでも思っているのでしょうか。

こういう唖然とするほどの政治的幼稚さが、テロリストを免罪し、さらにテロルを拡大するのです。

さて、首謀者がほぼ特定されました。ただし、複数の情報があることをお断りしておきます。

「オランド大統領は演説の中で、今回のテロは「シリアで計画され、ベルギーで準備され、フランスで実行された」との見方を示した。首謀者として浮かんでいるのは、シリアに滞在するIS戦士で、モロッコ系ベルギー人のアブデルハミド・アバウド容疑者(27)だ」
(木村正人 在英ジャーナリストによる)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20151117-00051548/

Photo

 「アバウドは「ジハーディスト(聖戦士)の温床」と言われるベルギー・ブリュッセル首都圏のモレンベーク地区出身とされ、昨年1月、13歳の弟を連れてシリアに出国した。13歳の弟は「世界最年少のジハーディスト」と騒がれた。
その後、ISの動画やオンライン機関誌「ダビック(DABIQ)」7号(今年2月発行)にも登場。ダビック誌では、同年1月、ベルギー東部ベルビエで起きた警官隊との銃撃戦で2人が死亡した事件についても証言している」(同)

 下の写真はISの機関紙「ダビック」に登場したときの画像です。このアバウドは、インタビヒューでこう言っています。

「アッラーが私を選び、イスラム教徒に戦いを挑む “十字軍”にテロを起こすため、ヨーロッパへ行けとおっしゃった」(TBSニュース11月17日)

このアバウドは今年1月に、ベルギーで警察を襲撃し、8月にフランスの高速鉄道でのテロ未遂事件などに関わっているとみられていおり、フランスとベルギーの警察が行方を追っていました。

Photo_3
米国NBCはこのように伝えています。抄訳します。
※http://www.nbcnews.com/storyline/paris-terror-attacks/paris-attacks-belgian-abdelhamid-abaaoud-reportedly-mastermind-n464081?cid=sm_fb

「アバウドはモロッコ移民の子供として育ち、ここ数年でベルギーで最も悪名高いジハーディストとして浮かび上がっていた。 ジハードにのめり込む余り、13歳になる自分の弟をシリアに行かせるほどだった。
捜査に関わっているフランスの関係筋は、匿名でAP通信の取材に応じ、アバウドが黒幕の可能性があると答えた」

ただし、こうしたアバウド主犯説に対して、ベルギー検察当局のエリック・バン・デア・シプト検事幹部はこのように、ロイターに言っています。 

Those are rumors, it's not confirmed at all and we won't comment on this,"(「確認は取れていない。この件についてコメントはできない」) 

アドウドはIS機関紙で、得意気にこう述べています。

「『我々は欧州に入るのに数カ月を要した。アラー(イスラム教における全知全能の唯一神)のお力で、最終的にベルギーにたどり着くことに成功した。十字軍(シリアやイラクでIS空爆を実行する欧米諸国のこと)に対する作戦を計画している間、武器を調達し、安全な隠れ家を設けることができた』」(木村)
 

このIS機関紙のインタビューの中で、ベルギーの事をこう述べているようです。 

"a member of the crusader coalition attacking the Muslims of Iraq and [Syria]."(「イラクとシリアのイスラム教徒を攻撃する十字軍のメンバーだ」)

Photo_4

11月18日時点で、特定されたテロの実行犯は以下です。 (BBC、木村氏による) 

・アブデスラム3兄弟
・【行方不明】サラ・アブデスラム(26)フランス国籍。ベルギーで犯行車VW Poloを借りる。車はバタクラン劇場近くで発見。
・自爆】ブラヒム・アブデスラム(31)ベルギー在住フランス人。首謀者アバウドやベルビエ銃撃戦に接点。別の犯行車を借りる。バタクラン劇場近くのカフェで自爆。モレンベークに居住歴あり。
・【逮捕】モハンマド・アブデスラム。モレンベークでベルギー警察に逮捕されたが、釈放。
・【自爆】オマール・イスマイル・モスタフェ(29)フランス国籍。 バタクラン劇場で自爆。2013年にトルコに渡航歴。
・【死亡】ビラル・ハドフィ(20)ベルギー在住フランス人。国立競技場周辺で死亡。シリアのISに参加したことがある。
・【自爆】アフマド・アル・モハンマド(25)シリア・イドリブ出身。シリア旅券で10月初めにギリシャ・レロス島経由で欧州入り。国立競技場周辺で自爆。
・【自爆】サミ・アミムール(28)パリ郊外で生まれる。バタクラン劇場で自爆。イエメンに渡航歴。

 なお、主犯とされるアバウドは、いまだ逃走中です。
 
※追記 シリアで指揮を執っているという情報もあります。 

改めて確認します。テロには大義などありません。あると見えるのは、その人が自分の甘い幻想を投影しているからだけにすぎません。

必要なことは、イスラームの主流から、彼ら狂気のジハーディスト(狂信的聖戦主義者)を分離することです。彼らはイスラームとは無縁の暴力的革命主義者にすぎません。

そして、イスラーム教徒や移民社会全体を、まるで「テロリストの巣窟」のように見ないことです。

ISは中東におけるイスラームを代表しません。仮に、犯人の中にシリア難民がいたとしても(未確認)、シリア難民の大部分は、むしろISにシリア苦しめられているヤシディ教徒、シーア派などの人々から発生しています。

クルド人もまた、命を賭してISと戦っています。

イスラーム教徒と暴力的革命主義者を一括して、「欧米の空爆に怯える人々の怒りがテロを生んだ」などと言うのはやめるべきです。

このようなことを言う人たちは、この問題を語るために必要な知識が致命的に不足しています。

何度も繰り返しますが、自説の開陳の前に、謙虚に中東専門家の意見に耳を傾けることが先決です。

池内氏が言うように、「つまらないこと」に聞こえるかもしれませんが、狂気に立ち向かうのは「常識」でしかないのです。

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コメント

仏露米協調などだいぶ動きが出てきましたが、実際に爆撃だけてISを壊滅させるなんてのは無理。
今後もまだまだ経緯を注視する必要があります。

1つハッキリと言えるのは、上野千鶴子さんなんかまだまだおとなしいほうで、アホなサヨクがなんでもかんでも「戦争屋アベ」に結び付けようとする斜め上な馬鹿さ加減。
ヴェルサイユでのオランド演説や憲法改正などは正に大政翼賛体制なわけですが、それを批判するでもなく「アベが喜んでいる」などと根拠不明かつ憲法の改正(日本国憲法の内容や改正手続きなどまるで知らないのでしょう)に安直に繋げるバカどもの発狂ぶり。
あまりにも頭が悪いか、狂ってますね。

管理人さん。
本当に痛ましい事です。
亡くなられた方々やご家族の事を思うて辛いですね。
管理人の仰有る通りだと思います。イスラム教とは関係ないところでおきているのでしょうね。
昨日インドネシアの知り合いが訪ねて来てくれました。彼は東京と沖縄で仕事をしています。奥様と娘さんに勿論ジルバブを着けていらっしゃいます。移動する度に検問を受ける、と笑っていましたが、辛いと思います。
彼らは「テロをおこしているのは、イスラム教とは異なる。自分達は人を殺して良いなどと言う教えは受けていないよ。」
「ジルバブを身に付けていると、ちょっとだけ引かれているなぁ、って感じる時はあるよ。ジルバブやチャドルを着けている人は好い人だと思ってね。」と娘さんが仰有ってました。
彼らへの差別や被害がどうか起きませんように。
彼らに言わせると東京より沖縄のほうがきついのだそうです。
なんとなく解るきもします。
早速反対好きの人々が基地があるから、沖縄は標的にされる、とアチコチで唱え始めているようです。
何でもくっつけたいのですかね。

ムスリムの方々への理解をお願いしたいです。

沖縄のおばぁさん。

私なんか東北の田舎ですからムスリムは近くにいませんけど、葬祭時以外は特に信心深い仏教と

沖縄のおばぁさん。

私なんか東北の田舎ですからさすがにムスリムは近くにいませんけど、葬祭時以外は特に信心深い仏教徒でもなく、茶の間には神棚があり、庭にはお稲荷さんの祠があるような家です。
親戚には様々な宗派がおりますし、中には若い頃にクリスチャンに改宗した方もいたりで、集まるとワイワイと仲良くやってます。

身内にムスリムが居たって不思議でも無いし、日本ならではの宗教的寛容性だと思います。

イスラム教=原理主義=ジハード
と、安直に結び付ける考え(テレビのニュースやドキュメント番組だとよくいますね)こそ、忌むべき考えだと思いますね。

一般のムスリムと「イスラーム国」を同一視したり、「欧米の空爆に怯える人々の怒りがテロを生んだ」などと主張することについては、私も全くもって問題外だと思います。

ただし、「『イスラーム国』はイスラーム教とは全く関係ない」という考え方に関して、池内氏は自身の著書「イスラーム国の衝撃」やフェイスブック記事の中で警鐘を鳴らしています。
というのは、
・イスラーム教の教典であるコーランには「異教徒は殺害するか奴隷にしなさい」と明確に書かれてあり、それを厳密に実行しようとするのがイスラーム原理主義者だが、大多数の穏健的ムスリムはその部分は解釈変更によって国際社会にアジャストしている。
・ただ、そのようにコーランに書かれている以上、「イスラーム国」のような過激な原理主義思想に共鳴する人間がごく一部とはいえ、今後も世界上に散発的に現れるだろう。
・その辺りの背景を理解せずに「イスラーム教とは全く関係ない」などと言っていると問題の本質を見誤ることになる、と。

あと、池内氏はNHKなどが「イスラーム国」をISまたはISILと呼ぶことに対しても否定的に述べています。
彼らが自身のことを「イスラーム国」と呼び、イスラームの思想から発生しているのは紛れもない事実であり、IS、ISILなどという日本人になじみの薄い横文字の略語にしてしまうことで却って問題の本質をぼやかしてしまうと。
「イスラーム国」と呼ぶことによって、一般のイスラム教徒と混同してしまう可能性があるという指摘に対しては「どれだけリテラシーがないんだ?」と氏は述べています。

以上は池内氏の受け売りで、私のオリジナルの考えではありません。
もしうまく伝えきれていない部分があれば、それは(池内氏風に言うと)私のリテラシーの欠如によるものなのでご容赦ください。

昔、岩波文庫からでていた「クルアーン」を読んで、激しい記述にドキッとしたことがあります。
私の生活する社会の基準の違いに。「あっ、これは読んだという事にしておこう。けどそういう宗教と社会があるのだな。」くらいの私にとっての「クルアーン」でした。
確かに山口さんの仰有る通りの記述があったと思います。しかし「正当な理由による以外はアッラーが尊いものとされた命を奪ってはならない。」ともありました。
「正当な理由」がなんなのかが問題なのだと思いますが。
この辺りを理由にテロに利用しているのかな。
しかし最初の辺りだったと思いますが、「宗教に強制はあってはならない」という章句があります。
この部分が彼らにはないところ。
だからこそ、友人のムスリムの人達は「違う」と言うのでしょうね。彼ら友人達の生活を観ていると、イスラーム思想によって説明できる部分より、それを媒体として人々が交流しているようにみえるのです。
山形さんの仰有る通り、彼らは日本の「やおよろずの神」のあり方がとても心地良いといいます。どんな宗教も認め無視していると。ちょっと心が痛いですが。(沖縄で言う、うちあたい)訳すれば、心あたりがあって、ズキンと心に刺さる、くらいの意味かな。
遠藤周作が「この国のキリスト教は私が布教につとめたキリスト教ではない。」と嘆いたように、キリスト教すら自国風に変えてますから、そのうちに、日本風のイスラームを唱えファッショナブルなジルバブを身に付けて原宿辺りを歩く日本風ムスリムが出てくる時があるかもですね。
しかしテロに合われた方々は、その時迄楽しそうに笑い暮らしていたのです。
テロリスト達はアッラーの下ではなく完全に自分達のエゴの下で動いているのだと思います。


池内恵氏の本を読んだことがありませんでした。
今日友人から「他のは今読んでいるから。」と「現アラブの社会思想」という本を貸して貰いました。
貸してくれた彼は「あまり面白くない。データがあまりないから。」といってますが、私もいつ読み終えるか、不安です。ちょっとだけ勉強してみようかな。

今回のフランスのテロの報道で、「敵をつくらないこと」「戦争ではなく対話を」などとテレビでも発言する人がいますが見ていて目眩がしてきます。
宗教を自分の都合のいいように解釈して他者を亡きものにするということでは彼らはかつてのオウムの信者と変わらないと私は思っています。平和と対話を掲げる評論家達はあの信者とも対話していれば地下鉄サリンや松本の悲劇も防げたとでも考えるのでしょうか。
原理主義者には例え言葉は通じても相互理解というかこちらから彼らを理解することは(分析は出来ても)不可能です。
最後に、早くパリに住む人々に平和なクリスマスが訪れますよう御祈りします。

歴史的にみてイスラム文化は、医学や科学の発展に貢献したから、現代を生きる日本人の私たちも実はイスラムの教えから恩恵を受けているのだということを考えてみることは、いろんな差別的な感情にとらわれることから解放される力になるような気がします。

つい数分前の池内氏のフェイスブック記事を引用させてください。
(引用ばかりで申し訳ありません。もし管理人さんの基準で問題があればご指摘ください。以後慎みます)

「ただし、ジハードの思想はイスラーム法の基本的な理念として定式化されており、その中では軍事的な勝利、支配の確立が規定されているため、力の問題を抜きにして平和が成り立たないのも事実です。イスラーム教は非軍事・非暴力による平和主義の宗教ではなく、正しい軍事的な勝利の後に絶対的な平和が訪れるという意味で平和を志向します。

コーランもハディースもイスラーム法学の権威的書物も読まずに、欧米のキリスト教徒や世俗主義者が自分の価値観に合わせて「イスラーム教はこうあってほしい」「イスラーム教が正しい宗教ならこうあるはずだ」と議論してきた特殊な近代的な解釈(その一部は、欧米化したイスラーム教徒が欧米で議論するときに用いますが、中東の社会では支持者をほとんど持っていません)を用いて、「イスラーム国はイスラームではない」といくら議論しても、欧米側にしか説得力がありません。」

池内さんは私がいちばん信頼しているイスラーム学者なのですが、今回はよくわからない。

特にIS」という呼称については、ネットを中心として、(この私も含めてですが)従来のマスコミがざっぱくに使っていた「イスラム国」という呼び方を変更させた結果の上に、今、ほぼこの呼称に統一されたという経緯があります。

これも、勝手に異教徒たる私たちが仕向けたのではなく、その発端は、トルコ政府や、日本のイスラム団体の異議申し立てに基づいてのことであって、それを池内氏から、「リテラシーかない」「本質を見ない」という言い方をされるのは、正直、かなりカチンときます。

ムスリムを大量に移民社会として抱え込んでいる社会においてISを「イスラーム国」と呼んでしまうことは、そうでなくても沸点に達しつつある移民排斥、難民受け入れ拒否の極右の動きを合理化してしまいかねません。

というわけで、今、私は氏の意見にまるっきり賛同というわけではありません。

誤解を招く表現だったかもしれませんが、池内氏が「リテラシーがない」と言ったのは、ISという呼称を用いること自体に対してではありません。
イスラーム国という呼称を用いることによって一般のイスラム教徒と混同しイスラム協会に脅迫の電話をかけるような人を指して「どれだけリテラシーがないんだ」と言ったのです。
説明不足で申し訳ありませんでした。

HN山口さん。長くなりそうなので、記事でお返事します。

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