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翁長氏を乗せた「オール沖縄」の神輿は左に傾き、そして転倒する

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せかけの強気とは裏腹に、いまの翁長氏は、ほぼすべてのカードを使い切った状態です。

数々のやくたいもない嫌がらせ、そして遅れに遅れた承認取消しに対して、政府が投げ返したのが代執行というストレートフラッシュでした。

この思わぬ一撃で翁長氏は、投了寸前にまで追い込まれました。

いまの翁長氏にできるのは、ファイティングポーズのかっこうだけして、「いかに戦っているフリをするか」というだけです。

しかし、いくら裁判にはオレが出ると言っても、裁判闘争だけではあと3年は持ちません。

となると、このままの力関係で推移すれば、翁長氏が任期をまっとうすることすら難しいことになります。

Photo
「県政の柱に新基地反対を据える」ということ自体が、他には何もしないということだと、県民は気がつき始めています。 

となると、仲井真氏が敷いたプランにあった、21世紀ビジョンの南北鉄道はまったく動きません
※県庁HPhttp://www.pref.okinawa.jp/21vision/
 

先日、1年ぶりにインタビューに答えた仲井真氏は、もっとも経済政策の不在を心配しており、こう語っています。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-43fa.html

21世紀ビジョンにとって大事な時期で、ここで停滞すれば行く末に大きく響く。沖縄は県民所得にせよ産業振興にせよ成長曲線に入りかけたところで下がることを繰り返してきた。
 産業振興に向け、道路など交通システムのインフラ整備が遅れており、港や鉄軌道の整備も必要だ。普天間飛行場の返還後の跡地も産業振興に充てる。辺野古移設の問題だけで政府と対立していては経済にとってマイナスで、沖縄の発展のためには時間を浪費することは許されない」

菅氏が打診したUSJ沖縄すら、乗り気ではなかったという驚くべき話すらあります。 

この21世紀ビジョンは、普天間基地や北部訓練場などの大規模返還に対応して、新たな島作りを構想したものでした。 

しかし、その大規模返還はあくまでも普天間基地の代替があって、すべてがパズルのようにして動くものな以上、それを阻んでしまっていては話になりません。 

そう、要するに、翁長氏は政策オンチの上に、度し難い経済オンチなのです。

それは、今後南部の観光の拠点になるはずのMICE(※)を、論功報償で金秀・呉屋氏の本拠地の東浜(あがりはま)に強引にもって行ったことでも知れます
※会議・研修・観光・催事のための総合施設
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-b206-1.html

東浜が最悪な立地環境なのは、関係者が口を揃えて指摘するところです。 

一事が万事です。翁長氏は利権にからまることはやるが、トータルな島の経済構想が欠落しているのです。

前知事公室の吉川由紀枝氏はこう述べています。
※http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20150514/281135/

「翁長知事は2014年11月の県知事選で圧勝したが、その基盤は盤石というわけではない。『オール沖縄』を標榜して当選しただけに、知事自身の可動範囲は、全基地閉鎖から基地容認まで様々ある沖縄の意見の最小公約数に狭められている。即ち、「辺野古反対」「オスプレイ反対」くらいしか、発言できる範囲がないのだ。特に現実的な妥協ラインはどこか?という話になると、「オール沖縄」では一切の合意はない。この可動範囲をちょっとでも越えれば、知事の支持基盤は分裂する
 とどのつまり、「沖縄県のいうことをすべて呑むか」「それとも、呑まないか」という、オール・オア・ナッシング以外の交渉ができないということだ。これでは、日米政府とのまともな交渉相手たりえない」
 (太字引用者)

吉川氏が指摘するように、翁長氏は選挙に勝つためだけに「オール沖縄」という虚構を作りだしました。

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似たものを国政で探せば、反自民を看板にして、自民党脱走組+社会党などで作った細川連立政権というところでしょうか。

細川政権は政治改革とやらで、いっそう日本政治をダメにしましたが、「翁長政権」の場合は、これに共産党まで入れてしまいましたから、意思決定ができる道理がありません。

というのは、根本的に政治理念と地盤が異なる基地容認派の保守層と、全基地撤去の左翼陣営のどちらにもいい顔をせねばならないからです。

吉川氏がいみじくも述べたように、「辺野古反対」と「オスプレイ反対」くらいしか言えることができないのです。

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かくして、翁長氏が本来保守政治家ならばやれるはずだった腹芸もできず、承認撤回までグズグズしている間に、官邸のほうが休戦を呼びかけて、一気に膝詰談判の間合いに飛び込んでこられてしまいました。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-b925.html

政府からすれば、工事再開までの1カ月間、毎週、全権を預けた官房長官に通わせたのですから、ここで収穫がなければ工事再開へのすべての手続きは終了したと判断してもいいことになります。

翁長氏が左右二股の神輿の上に乗っていなければ、なんとか妥協点が探れたのかもしれませんが、あらかじめ封じられている為に「絶対反対」とオウムのようにくり返すばかりでした。

かつて私は記事でも書きましたが、あの時に、シュワブ陸上案を代替案として打ち返しておけば、政府はいまごろ工事再開もできずアタフタしたはずでした。

しかし、これもなまじ「オール沖縄」を気取って、左足を「全基地撤去」の左翼陣営に突っ込んでいるためにできませんでした。

要するに、腹芸もナニも、いかなる代案もすべて左翼陣営に蹴られるのです。

実際、この菅氏訪沖の時も、ゴリゴリの左翼である稲嶺名護市長(※)は、それ以前から「いかなる代案もない。工事中止あるのみ」という発言を続けていました。※15年前から一坪反戦地主

これは菅氏に対してではなく、翁長氏の「日和見」を牽制したものだと受け止められていました。

これで交渉なんかできるはずがないじゃないですか!翁長氏は自分が掘った穴に自分ではまり込んだわけです。

因果応報。自業自得。生者必滅の理あり。ボーン(鐘の音)。

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政治は、妥協と折り合いの産物です。自分の意見が100%通るはずもないのに、「いかなる新基地も許さない」では、交渉そのものが成立しないのです。

クーデターまで起こして、前知事を追放した寝業師とも思えぬ政治的幼稚さです。

今の翁長氏の立場は、攻めて、攻めて、攻め抜かねば勝てません。

しかし政治行動の選択できる幅が極端に狭いために、自ずと左翼と同じ硬直した過激闘争戦術を続けるしか方法はありません。

もはや頼りは、辺野古の外人部隊による「海戦」と、「平和センター」などによるシュワブ前の流血行動だけです。

Photo_5(写真 シュワブ前で排除される糸数慶子議員。なんか足ピョンが、ブリっこみたいでおかしい)

別段、翁長氏を信じているわけでもなく、一期で使い捨てても混乱する局面が欲しいだけの左翼陣営には、おあつらえ向きの状況です。

おそらく、左翼陣営はポスト翁長に、真正の親中派左翼人士を考えているはずです。

一方、神輿のてんびんの右を担ぐ保守層にとって、左翼過激路線はやがて追随していくことに耐えられなくなります。

「いつまで、終わりのない闘争を左翼と一緒にやらにゃなんのか」という不満は、既に翁長支持者から出ていると聞きます。

そう、今頃気がつきましたか、翁長氏が踏み込んだ裁判闘争には終わりがないのです。最高裁まで10年かかりますからね。

いわば体育会出身の社員が、全員加盟の労組に入れられて、赤旗をふらされているようなものです。

保守層にとって、翁長氏につきあえばつきあうほど、自分の政治基盤を自分で堀り崩すことになっていきます。

こうして保守層は離れていきます。神輿は左に傾き、そして転倒します。 

巷間、知事辞任・参院選出馬説すら流れているほどです。

Photo_5(写真 来年1月の宜野湾市長選に出馬を表明する元沖縄県幹部の志村恵一郎氏。右は翁長雄志知事=23日午後、沖縄県宜野湾市・北海道新聞) 

一方、翁長氏がサバイバルするには、また再びかつての名護市長選、知事選の「民意の風」を起こさねばなりません。 

この「翁長はよく闘っている」という空気を盛り上げて、「民意の風」にまで仕立てあげねばなりません。いわゆる「人気取り」パーフォーマンスです。

今後、翁長氏は内容は乏しいが、派手なパーフォーマンスをたびたびブチ上げるははずです。

その第1弾として用意したのが、宜野湾市長選への「オール沖縄」候補である志村恵一郎氏の早々の擁立でした。 

さて、この志村候補がしっかりと、「普天間移設」を移転計画とリンクさせて公約とするかどうかに注目していかねばなりません。

そして言うまでもなく、2016年7月の参院選が天王山になります。

ここまではなにがなんでも、翁長氏は「オール沖縄」をだましすかしして、持たせなければなりません。

そして、この選挙結果次第ですが、あんがい早い時期に、私たちは「オール沖縄」の解体・消滅・内部抗争を見ることができるかもしれません。

■お断り 一回アップしましたが、内容的にもやや違うことなので、分割し、改めて加筆してアップし直しなおしました。いつもいつも、すいません。

 

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沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

『ゴリゴリの左翼である稲嶺名護市長』ということですが、どうなんでしょう。

稲嶺氏は岸本名護市長が移設受け入れ表明した時の総務部長だったと思います。総務部長といえば最も市長に近く、信頼できる同じ考えを持つ人物を据えるものではないでしょうか。

岸本市長だけで多くの受け入れ条件を整理したでしょうか。総務部長も関わっていたと考える方が普通です。

島袋市長時代も要職についていますが、市長に立候補するまで、移設容認・推進の島袋市長を唯々諾々と助けたのでしょうか。

稲嶺進氏にも誰かと同じにおいを感じます。両方とも根っこは民主党が政権をとったところに行き着くと思います。

ほんとに民主党政権は何ひとついいことをしませんでした。ひどい3年間でした。(選んだ)日本人への天罰と言いたくなるのも理解できます。その3年間の災いをどこまで引きずっていかなければならないのか、悔やみきれません。

投稿: 文若 | 2015年11月15日 (日) 07時41分

文若さん。稲嶺さんは2000年の総務部長時代に、嘉手納基地の一坪反戦地主になっています。
岸本氏も一坪反戦地主でした。
「一坪」運動は、左翼政党や労組、地元メディアのリーダー格が加盟する反基地闘争団体だと言われています。
したがって、単に県民集会に参加したなどということとは、一線を画します。
ちなみに、地元2紙は社長以下、主立った幹部、支局長まで軒並み加盟しています。

ですから、私はあの団体に加盟した人は、レッテル貼りではなく、信念をもった左翼人士と考えています。

容認派の岸本、島袋両市長を上司としたわけですが、行政マンとして組織の一員として動いたのだろうとしか想像がつきません。

ただし、反対派を市長に立てる段で、すぐに稲嶺氏に白羽の矢がたったのは、反対の意志を鮮明にしていて、しかも市政経験者が反対派では彼しかいなかったからです。

ちなみに稲嶺氏は旧久志村の出身ですが、市長になってから一度も地元に近い辺野古地区を公式に訪れたことはないはずです。
あ、失礼。外人部隊が駐留するテント村だけには来ていました(苦笑)。

私は青年時代に、市企画室長だった岸本氏と面識があります。
岸本氏は強烈に印象に残っていて、影響を受けたほどです。
その時に稲嶺さんともお会いしているはずですが、まったく記憶に残っていません。

地元辺野古地区では「彼は元は推進派だったくせに」という声すら聞かれます。

なお、稲嶺氏は地味なキャラでしたので、あまり資料がありません。
おそらく、時系列で辿ると、推進派⇒反対派⇒容認派⇒強硬な反対派、という転変を下人物のような気がします。(間違っているかもしれませんので、念のため)

あなたが言うように、何もこういう歴史的経緯も、積み重ねも、ねじれも知らないハトが、一瞬ですべてを破壊しました。
逆に言えば、だからできるんですがね。知っていればできません。

ハトは、いまや反対派のアイドルのようで、今でも名護市などで講演会をやっているようです。
ため息も出ません。いまやワールドワイドな馬鹿に成長しています。


投稿: 管理人 | 2015年11月15日 (日) 08時23分

>>一期で使い捨てても混乱する局面が欲しいだけの左翼陣営には、おあつらえ向きの状況です。

その通り、彼は(翁長氏は)オール沖縄と言って、使いこなしているように、思っているけど、、実際は沖縄サヨクに使い込まれて(適当に利用されて)いるんです。

沖縄サヨクの目的は、沖縄をめちゃくちゃにして、反日反米、反自衛隊、反権力を煽り、切り離すことだと、私は思います。
それに協力してるのが。沖縄タイムス、シンボウ 二誌。

琉球独立なんて出来る訳ないです。良識ある県民は、笑ってますよ。

投稿: 義挙人 | 2015年11月15日 (日) 09時50分

ぼくが見た沖縄というブログの昨年5月の記事から抜粋

ちなみに沖縄市の経済界の重鎮がこう言っていました。
「翁長雄志市長は私利私欲が強すぎます。私利私欲が強い人間をトップに据えると、沖縄県は偉いことになります。
翁長市長には政府とのパイプが全く無いので、様々な事業が止まり経済は沈没するかもしれません。
翁長市長はそれがわかっていても知事になりたいわけで、沖縄を愛しているのではなく、とにかく知事になりたいわけです。
よく裏切る男なので、革新も怖がっているほどです。
しかし、その翁長市長に対して、どうも自民党が弱いのが現状です。
辺野古移設の勇気ある転換は評価しますが、どうも自分が強すぎる『自分党』に思えてなりませんハハハ」
とのこと。


アメリカだ国連だと引っ掻き回しておいて単に知事になりたいだけだったとしたら沖縄県民を…日本国民を馬鹿にしている。
知事を辞任して参院選出馬で逃げようなんざ許されまい。

投稿: 多摩っこ | 2015年11月15日 (日) 15時05分

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