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« 翁長氏を乗せた「オール沖縄」の神輿は左に傾き、そして転倒する | トップページ | パリ同時多発テロ事件 その2 フランスの軍事的報復は限定的 »

2015年11月16日 (月)

パリ同時多発テロ事件

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フランスの首都パリで非道きわまりないテロが起きました。15日のバルス首相によれば、犠牲者は129名、うち103名の身元が特定できたとされています。 
※追記 フランスメディアはテロの死者が132人、負傷者が349人になったと伝えました

あまりの無辜の犠牲者の多さに声もでません。まず、お亡くなりになった犠牲者の方々に対し、心からの哀悼を申し上げると共に、テロリストと戦うフランス国民に連帯の意志を表明します。 

Photo_4(写真 毎日新聞より引用ttp://mainichi.jp/select/news/20151116k0000m030063000c.html

さて、現時点でわかる範囲で情報を整理します。 

これは、前回のシャルリ襲撃事件とは違い、国境を超えた本格的「軍事作戦」と呼ぶべき内容です。

詳細は続報を待つしかありませんが、おそらくは初めのサッカー競技場の自爆テロは陽動で、そこに警察部隊を引き寄せておき、その間に第2のテロ部隊がソフトターゲットと呼ばれるレストランを襲撃し、そして第3の主力が劇場を襲ったと考えられています。

時系列で追うと以下です。
・11月13日 午後9時20分 パリ郊外サンドニの国立競技場のゲト付近で、襲撃犯が自爆。付近にいた1名死亡。
・9時10分 襲撃犯、パリ10区カンボジア料理店とカフェを銃撃
・9時30分 サンドニの競技場で2人目が自爆死
・9時32分 パリ11区 襲撃犯、11区のカフェを銃撃・9時36分 11区のカフェを銃撃。テラスにいた客11名死亡
・9時36分 11区別のレストランで襲撃犯、自爆死
・9時40分 襲撃犯、11区のバタクラン劇場でロックコンサートを乱射。86名死亡・9時53分 競技場で3人目が自爆死
・14日0時20分 警察部隊がバタクラン劇場に突入し制圧。襲撃犯1名死亡。2名自爆死

武器は、おそらくはドイツかベルギーから搬入されたようです。 

ドイツ警察は国境線で武器を発見し、フランス当局に通報しましたが、なぜかフランス側はその情報をいかしていなかったようです。

犯人グループのうち2名は、ベルギー在住のフランス国籍であったことがわかっています。

EUの国境移動の自由が、従来あった主権国家の護りを脆弱にさせ、このようなテロリストの人的、物的な移動を助けてしまったことは、いっそうEUの存続に暗い影を投げかけることでしょう。 

ただし、留意せねばならないことは、この時点で犯人象や意図について、安易な憶測は控えるべきことてす。 

Photo(写真 JBpressより引用) 

中東専門家の池内恵氏は、フェースブックでこう警告しています。 
※https://www.facebook.com/

「現状では、どれだけ詳細に情報を読み込んでも、情報自体が諸勢力が意図して出してきたり、混乱含みで伝達されているので、事実を確定するには限界があると思います」 

現時点でISが犯人を名乗りでていますが、その客観的証拠はありません。 

可能性として池内氏は以下をあげています。 

「テロ問題を専門とするジェイソン・バークが、実行犯のありうる属性を解説。
(1)イラクやシリアから直接来た...

(2)イラクやシリアで一定の経験を積んで戻ってきた
(3)全くフランス内部で過激化した

ということで、しかし今やグローバル化やイラク・シリアなどの無法状態やらで、純然たる(3)は少ない」

「私は『組織のメカニズムは変わっていない』という立場ですが、ローン・ウルフのネットワークを中枢がより積極的にコントロールする組織化が進んだ結果なのではないかと推測する立場もあると思います。それは方法論と証拠を踏まえたものであれば、尊重すべきものです。組織とその作戦がどの程度変わったのかは、今後の事実解明の中での焦点と思います」

ISは本拠地の中東、北アフリカにおいてすら「勝手連」ですから、在欧メンバーもまた「勝手連」であると思われます。 

可能性としてあるのは、一回ISの「領土」内でテロ訓練を受けて母国に帰還したケースか、「領土」訪問をせずに母国でテロを示唆されたケースです。 

これらが、シャルリ襲撃犯などのような、いわゆるホームグロウン・タイプのローンウルフ型テロリストです。 
※シャルリ襲撃事件についての過去記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-944c.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-0051.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-0051-1.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-0051.html

ホームグローン・テロリストとは、その国で生れるか、長い居住歴を持って、イスラム過激派と同様の思想性を持ってテロに走ることを指します。 

彼らの多くは、移民の中から発生しています。確定情報ではありませんがシリア難民の書類が犯人の遺体近くから発見されており、今後詳細が発表されるでしょう。
※追記 米国の報道では偽造だとされています。

また、一口で「移民」と言っても、ドイツはトルコ系が多く、フランスはアラブ系が多いのが特徴です。

そのためにISの影響を強く受けるという指摘もあります。

いずれにしても、望むと望まざるとにかかわらず、移民・難民問題 は大きな焦点にならざるをえなくなるでしょう。

れはさておき、移民ないしはそのの第2世代から生れたテロリストは、ロンドン同時爆破事件、ボストン・マラソン事件、シャルリ襲撃事件の犯人たち当てはまります。

Photo_3
もうひとつのテロリストの特徴は、スタンドアローン(孤立)型であることです。 

また、ローンウルフ型と呼ばれるのは、従来のようにキッチリとした上意下達の組織に属さず、インターネットによって結ばれたていどで知り合った「ローンウルフ(一匹狼)」たちが、武器を調達し、テロに走る形態のことです。 

彼らは、インターネットから発生したといっても過言ではないほど、ネットに強依存しており、過激思想をうけたのもネット、犯行グループを結成した媒介もネットであり、そして当然のこととして犯行のプロパガンダもまたネットを通じています。 

そしてもう一点、気をつけねばならないことは、犯人の意図を、こちら側から憶測して、それを流布することです。

これは、テロリストに加担し、テロの暴力と戦うフランス国民を攻撃する犯罪行為に等しい所業です。

たとえば、現に既にこのようなことを主張する者たちが現れています。

Photo_2
また、金子勝氏は、ツイートでこのようなことを主張しています。
※https://twitter.com/masaru_kaneko

金子氏は、フランスが9月にシリア空爆に参加したことに触れた上で、「対テロ戦争=国境なき世界戦争の怖さ=集団的自衛権の危険性を再認識せよ=戦争屋安倍」と主張しています。

金子氏の主張に典型的なことは、ISの「フランスのシリア空爆がテロを招いた」というISのプロパガンダを、そのままコピーしていることです。

そもそもこのテロがISの仕業かどうかすら確定していないにも関わらず、きちんとした調査の前に、犯人の宣伝を口移しにしています。

また金子氏は、こう述べています。

「実際、オランド大統領が「テロとの戦争」を口にし、非常事態宣言を出した。9.11同時多発テロとあまりに似ている。泥沼に入らないことを祈る。この世界状況では、 安保法そして何より戦争屋アベは存在自体が危険です」

頭のネジがはずれているとしか思えない言い草です。集団的自衛権に反対なのは勝手ですが、それはパリ・テロ事件はなんの関係もありません。

とうやら、この人の脳味噌の中では、このような連想ゲームがカビのように繁殖しているようです。

<シリア空爆⇒パリ・テロ発生⇒対テロ戦争拡大⇒日本も集団的自衛権で参戦=戦争屋アベを許すな>

私は、このような人物を心底軽蔑します。このような悲劇までを自分の政治主張に結びつけ、あらぬ方向に批判の矛先を向けています。

結果、ISたちのテロに自ら「参戦」してしまっています。しかもテロリストの側に立って!

このようなことは既視感があります。日本人人質事件の時に、多くのリベラル知識人たちが陥った症候群です。

このようなことが起きることを危惧して池内氏は事前に警告を発していましたが、警告どおりに「I AM NOT ABE」デモにまで進展しました。
※過去記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-560a.html

Photo_6
おそらく今日あたりのTBSやテレ朝の報道番組では、金子氏のような主張が報道の衣をまとって大量に流布されると思われます。

まずは、意図的にテロリスト側が流したプロパガンダかどうかを見極めるために、専門家による情報分析に耳を傾け、そして安易な政治的予見は排除すべきです。 

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コメント

私はアルジェリアとフランス(パリ)の両方に住んでいたので、少しは土地勘みたいなものがあると思いますが、今回の事件は、テロの国際化という現実は否定しないにしろ、かなりフランスの特殊事情が反映しているように思えます。
いまやイスラム移民は欧州全体の大問題ですが、その中でもフランスは、かなり特殊な事情を持っています。
そのような部分をきちんと見ないで安保法案だの集団的自衛権だのと結び付けアジる日本のインテリは、本当にパアではないかと思います。

第1に、イスラム移民の中で多数を占めるのがアルジェリア人ですが、アルジェリアとフランスは戦後に激しい独立戦争をやっており、フランス国籍をとり二世・三世の時代になっても、その雰囲気をひきずっていること。今でも国歌をうたわない、国旗掲揚時にブーイングをやる連中がたくさんいます。
第2に、パリでいえばバンリュー(郊外)とかシテ(市)と呼ばれる場所で固まって生活し、無法地帯に近い特異な環境で子供を育てていること。学校では、社会で生きるための知識を授けるのではなく、反西洋思想を鼓吹する教師が当たり前のように存在します。
第3に、1980年代終わりから90年代半ばまで、アルジェリアではイスラム過激派によるテロで国中が大混乱になりました。その理論的支柱となった神学者たちがいるのですが、フランスにいる移民の子弟の一部がその影響を大きく受けて勉強会などのグループを作り始めました。9.11以後は、それがさらに先鋭化・地下活動化したようです。
第4に、欧州の中でもフランスは特にユダヤ系の活躍が目立つ社会です。保革問わずユダヤ系の大物政治家は多く、法曹界にもたくさんいますし、メディアの大株主、ジャーナリストやキャスターも多く、ムスリムたちは、パレスチナなどの報道が歪められているといつも腹を立てています。去年ノーベル文学賞をとったパトリック・モディアノも、1945年生まれのくせに、自分の知らない占領時代のことをよく小説にしていますよね。

長くなったので、このあたりで止めておきます。

嫌なタイミングで琉球新報がこんなトップ記事を出しています。
「中国ミサイル能力向上で在沖基地防御不利に 米研究所が報告書」
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-172442.html

これについては当ブログで詳しく解説されていましたので今さらな感じではありますが。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-22d5.html

私はマスコミが今回のテロを「米軍基地=テロの標的」という米軍基地脅威論に結びつけるのではと危惧しています。かつて9・11テロの時、沖縄は観光客の大幅減という憂き目に会いました。現在、観光業は好調ですが、風説の流布であっという間に落ち込んでしまう業界でもあります。最悪なのは政府に対抗するためだけに基地脅威論に翁長知事自らのってしまうことです。現役知事の発言となると重みが違ってしまいます。元々安保容認派だし、パトロンの平良OCVB会長は9・11テロで痛い目にあった当事者ですし、いくらなんでもそんな馬鹿はしないとは思いますが、なにせ最近の言動をみてると一抹の不安が拭えません。

イスラエルのラビンさんが暗殺されて20年。
沖縄の少女暴行事件から20年。
イスラム国が出現したのが、去年の6月29日.。
ゲート前に抗議のための共同体が出現したのは、去年7月1日に政府がボーリング調査を決定した直後。そのあと県知事選があるのでボーリング調査が中断。
ボーリング調査が再開されたのが12月、
最悪の悲しみに襲われたのが今年の1月。パリの事件、2人の日本人の殺害。
そして最近、本体工事に向けて激化される抗議活動。一昨日のパリの悲しみ。
沖縄が平和のために闘えば闘うほど世界全体の平和が遠のいてしまうシステムが原理として組み込まれているのではないのでしょうか。そんなことを考えてしまいました。

仏国歌 ラ・マルセイエーズ
の一番の一部 (Wikiより)

聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を掻き切る!

武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!

まあ、彼等は大丈夫でしょう。さっそく空爆してるし。
平和ボケの日本が心配ですわ。例え洗脳された敵兵士
のブチ切れた行動であろうと、怖気づいて引いてしま
えば元も子もなく際限なく奪い取られてしまう。

サヨク的な愛や平和ではナンともならん。マル経だか
ら金子勝さんは筋が通っているが、愚者のスジですわ。
ISより攻撃目標にされている日本ですから、政府から
「者ども、フンドシ(腰まき)を締め直せ」との声明が
あってしかるべきと思いますわ。


なんとも安直に発言する知識人さんの多いこと。『安倍が悪い!』に持っていくためならなんでもアリ。中身無し。全くゲスな連中です。

エラエラさん。
あちらでの居住経験がおありなのですか。なるほど。

クラッシャーさん。
新報の記事、本当に間が悪い。
先週アメリカでの多層防御実験的が行われたばからりな上に、陸自の03式中改が好成績を納めてます。報道機関としてどうなんだと。

那覇市民さん。
ラビンは今思っても残念。
不安感はわかるけど、全く根拠がありません。例えば「飛行機事故は続けて起こる」というのと同じ。
警戒すべきは、そのような不安を煽って政治利用しようとする人間たちです。

アホンダラさん。
ラ・マルセイエーズはフランス革命の象徴で有名ですからね。
そんなこと言ってたら、似たような国意発揚タイプの元気な国歌は世界中にあります。
君が代みたいな厳かな国が珍しい。

エラエラさん、アルジェリアとフランスにお住まいでしたか。コメントに書かれているフランスの特殊な背景と
実情、少し調べれば識者もメディアも知るだろうに面倒だから言わないのか都合が悪いのか、語る才がないのか。
パリ近郊にはアルジェリア辺り出身のアフリカ系のムスリムがいっぱい住んでいる記憶があります。本当にすごい異空間で近寄れません。アラブ系が多いのはロンドンだと感じました。
ユダヤ人はドイツではやはりのびのび暮らせないので(そんなこと言うとドイツ人はむっとしますが事実です)欧州ならばフランスが暮らしやすいのだろうと思っていましたが、襲われる危険が増しました。
在仏ムスリムへの極右の報復(この人たちがやったんじゃないのに…)もあるでしょう。
今週パリに行く予定だった知人達は全員キャンセルです。それが先週だったら巻き込まれていたわけで、住む人達も喪に服しています。
細い辻にもポリスが立ち常に警戒している様子を6月に見ていたので、あれでもテロは成立するのかとショックです。
金子氏のような語り口は吐き気がします。テロを弱者の一撃と容認する人々にもです。

エラエラさんのような方の生きた情報というのは本当に貴重で勉強になります。我が国でこういう報道や分析がなされないのは、やはり何処かしら対岸の火事、島国根性が根付いてるからなんでしょうかね? 朝日とかそちらの方々はまあ予想通りで通常運転だなあと冷ややかに見てます。実のない空論なんてスルーすれば済みますが、テロは発生する前に止める以外どうにもならないので頭が痛いです。我が国はバイオテロもありましたし。被害者の方々への配慮なのか?テロって言い方はしませんがね。

フランスは15日には、報復の空爆を米国と連携して行なっていてその素早さに驚きました。
フランス政府は今回のテロはシリアから指示が出ていたとシリア空爆の正当性を裏ずけていますが、どうなんでしょうか?
これまでの空爆が効いていて、パリのテロはISが追い詰められているからだという説もあります。そうならば徹底的にシリアを空爆するということでしょうか?
シリア空爆でもロシアと米国で利権により標的が異なるなど、私には何がなんだかわかりません。

池内恵氏のフェイスブック記事は1月の日本人人質殺人事件以来フォローしていますが、イスラム教及び中東情勢に関する深い知識と冷静な分析が非常に参考になります。

あと、エラエラさんの情報、私も大変勉強になりました。
ほんと、なぜメディアはこのようなことが書けないんでしょうね。

「イスラーム国の衝撃」出版時に読んだのですがもう一度読み返します。アンダーラインがいっぱい引いてありますが、今みても覚えていない汗。

エラエラさん。ありがとうございます。参考になりました。

襲撃犯人はアラブ系らしいとされていますが、私自身、この時点で移民社会とこの事件を結びつけていいものかどうか、まだ材料待ちといったところです。

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