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2015年12月20日 (日)

八重山日報仲新城誠編集長インタビュー全文

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産経新聞12月19日に掲載された、八重山日報仲新城(なかしんじょう)誠編集長のインタビューを全文転載いたします。

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■「沖縄2紙は反権威のようで実は『権威』そのもの」「中国の国営放送そっくり」
八重山日報仲新城誠編集長のインタビーュ

石垣島を拠点とする日刊紙、八重山日報の編集長を務めています。部数は6千部と、琉球新報、沖縄タイムスの沖縄県の2大紙とは比べるべくもありませんが、2紙では報じられない八重山の実情の報道に努めています。

 沖縄では、この2大紙のシェアが圧倒的です。本土であれば産経、読売、朝日、毎日とさまざまな新聞があり、読者にとっては、自分の考えを論理的に裏付け、活字で表現してくれる多様な選択肢がある。しかし、沖縄には2紙が唱える「反米軍基地」「反自衛隊」という一つの論調しか存在しません。

 選択肢が存在しないため、県民はその論調が正しいと信じ込まされている。2大紙は翁長雄志知事とタッグを組み、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する運動の事実上の「核」になっています。反権威のようで、実は「権威」そのものなのです。

 本土でも、2大紙が発信する「県民は基地のない島を望んでいるのに、日米両政府に弾圧されている」という「虚構の沖縄」の姿が流布されているように思います。

先日、東京で武蔵野市議会を取材しました。市議会が9月に辺野古移設に反対する意見書を可決したことに対し、沖縄県民たちから意見書の取り下げを求める請願が提出され、その審査があったのです。

 しかし、請願の採択に反対する市議の意見を聴いていると、「やはり、通り一遍の沖縄への理解しかないのか」と感じずにはいられませんでした。「基地の島で不条理な圧力に苦しんでいる沖縄」という、一種の被害者史観です。中国の脅威にさらされる尖閣諸島(沖縄県石垣市)についても、ほとんど質問がなかったのは残念でした。

 尖閣を抱える石垣、八重山の住民には「自分たちが国防の最前線に立っている」という危機感があります。中国公船の領海侵入が常態化し、漁業者が追跡されたり、威嚇されたりすることも日常茶飯事。八重山日報では毎日、中国公船の動向を1面に掲載しています。

 しかし、2大紙はそうした国境の島の危機感をほとんど報じてくれません。それどころか、漁船が中国公船を挑発していると言わんばかりの記事や、中国が唱える「尖閣棚上げ論」に同調するような社説が掲載されている。中国の国営放送とそっくりです。

翁長知事は9月にジュネーブで開かれた国連人権理事会で演説し、「沖縄の人々は自己決定権や人権をないがしろにされている」と訴えました。自己決定権という言葉は、反基地活動家が「沖縄独立」の文脈で使う言葉です。県民の安全に責任を持つ知事であるにもかかわらず、中国に対して尖閣周辺での挑発をやめるよう訴えることもしませんでした。

 そして演説直前に開かれたシンポジウムでは、琉球新報の編集局長がパネリストとして、翁長知事と並んで辺野古移設反対を訴えていました。取材中だった沖縄タイムスの記者もスピーチを始めました。これでは記者なのか、反基地活動家なのか分かりません。

 私自身、以前はそうした2大紙に疑問を感じつつ、積極的に声を上げることはなかった。「そう感じる自分がおかしいのだ」と思い込まされていたのです。

 転機はやはり、尖閣問題でした。現実に遭遇したことで、反基地、反自衛隊を唱える2大紙の主張は何ら処方箋にならないと分かったからです。

 私と同じような疑問を持つ県民は少なからず存在します。文字通りのサイレントマジョリティー(静かな多数派)です。

石垣市もかつては「革新の牙城」と言われてきた土地柄でしたが、この10年で大きく転換しました。保守系市長の誕生が一つの契機となり、柔軟な考えの若手市議が続々と誕生し、状況は雪崩のように変化しました。

 サイレントマジョリティーは確実に存在し、石垣では声を上げ始めている。かつて「革新の闘士」だった人ですら「自衛隊配備も仕方ない」と話すようになりました。一つのきっかけで変わる。沖縄本島でも同じように声が上がり始めれば、状況は劇的に変わる可能性があります。

 まずは、沖縄県民が毎日読まされている新聞の欺(ぎ)瞞(まん)性に気づくことが重要です。私自身も記者なので、記事の裏に込められている情報操作、県民を特定の方向に誘導しようとする意図が分かる。そういう隠された意図に気付いてほしいと思い、自分なりに情報発信に努めているところです。

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コメント

またまた失礼します。
八重山日報編集長のお言葉、正論ですね。こういう声が大きくなると本島でも世論を変えていけるような気がしてきます。

でもそれをを一般人が公に発言するにはまだハイリスクな現状があります。奇人変人扱いされて日常生活に支障が出るからです。

先週久しぶりに会った友人に何となく聞いてみました。彼は政治に特に関心の無い(ように見える)新聞もお悔やみ程度見るくらいの人ですが、「翁長知事ってどう思う?」と質問してみたところ、「翁長は頑張ってるように見えるけど、背後で何かの権力に操られていて自分の意見じゃないみたい」との返事。

正解です‼と内心思いながら、彼の独自の半分洗脳された持論を少し聞き、仲井真氏と浦添市長への誤解は説明しておきました。

「政治の話は…疲れるんだよね」と彼。疲れる理由は連日新聞でもTVニュースでもNHKドキュメンタリーでもまるで安倍政府と沖縄とが戦争でも起こしそうな、被害者意識を植え付ける報道にあります。辺野古の活動家や龍柱を無視すれば一般人はごく普通の、本当に普通の生活をしているのに。

しかし、二社がここまで徹底して偏向報道すれば、いくら呑気なウチナンチューでも疑念が湧いてきます。それが来年の宜野湾市長選を始め衆院選にも影響すると良いのですが。

ナビー@沖縄市さん
おはようございます。

おっしゃる通り一般市民が大っぴらに新聞と真逆の意見を言うのはハイリスクです。

私の職場の組合は強制動員は無いものの
掲示板に辺野古応援バスの案内が貼ってあったり
朝礼、終礼で平和、安全の為に反対運動にいった話たどか話題になります。

実家は保守系なんですが、嫁さんの方は革新系というかマスコミを鵜呑みにして「翁長さん頑張ってるね〜」といってます。

昨年の知事選でもあれだけマスコミの逆風の中で
26万票も仲井眞さんに投票しています。

仲新城編集長が言ってるように
本島でもなにかのキッカケで世論が大きく変わるかもしれませんね。

南部人さん
「本島でも何かのきっかけで世論が大きく変わるかもしれませんね」とても励みになるお言葉です。

南部人さんも身近で左翼勢力の風が吹いている環境のようですね。
私はそういう場面になると否定はせずに、でもね報道はされてないけどこういうことも有るんだよ。と報道と違う事実もあることをやんわりと伝えています。(おかげ様で奇人変人笑)

先ほど思い付いたのが、某シールズのパクりではありませんが「投票に行こう!目指せ投票率70%超え!」でした。夢ですがそこまで行ければ絶対に勝てると思います。

だって本当の沖縄県民は投票に行かないフユーナー(ものぐさ)が多く、サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)ですから。

ナビー@沖縄市さん、よかったぁ。またお越しいただいて嬉しいです!
南部人さん、いらっしゃい。私もサラリーマン時代に労組の書記長なんかやらされていましたので、空気はよくわかります。

職場に労組は必要なのです。何か不当なことに合った時、ひとりではどうしようもありませんしね。
一種の保険みたいなものですから、けっこう高い組合費を払っています。
だから労働条件改善と、賃上げだけやっている分には文句はありません。それこそが本来の仕事ですしね。

しかし誰も、左翼政党と同じような政治運動なんかしてくれと、頼んじゃいません。
労組はクローズドショプ協定結んでいるところも多いので、ウーもスーもなく組合に入れられてしまいます。
組合を辞めたらクビですから、なんとなく執行部に従ってしまいます。
それにブョチャケた話、執行委員になりたがる人は皆無に近いので、左翼政党の関係者しか執行部に座りません。

で、執行委員になるとわかりますが、知らない所で決まった「政治闘争」の方針が、上部団体からガンガン下りてきてしまうわけです。
そして、そちらのほうに全エネルギーと財政を投入してしまうんですから、本末転倒ではないでしょうか。

職場で地道に、働く者の条件向上をしなくなった分、ストライキ資金が潤沢に余っています。
それをすべて、政治闘争につぎ込んでしまっています。
これ、相当におかしいと思うんですよね。政治闘争はまったく自由ですし、個人の判断でやればいいことです。
それを、どうして組合という互助組織を使うんでしょうか?政治利用主義です。
労組は原点に返るべきです。

私たちの願いは、実に低くて、「沖タイも琉球新もある普通の県」なんですよ。
「沖タイと琉新しかない閉ざされた県」じゃなくてね。

労組は、フツーの本土にいくらでもあるようなあたりまえの労組でいいし、新聞もフツーのどちらの意見も等分に伝える「公器」であってほしいだけなのです。
無理な願いなんかなぁ。

こんな素朴な望みがいつかなうんでしょうか。まさに皆さん県民次第です。
八重山も変わりました。本島にも、翁長氏独裁に物言う首長が少しずつ生れています。

私のブログは、その針のひと穴でありたいと思っています。

かなり遅いレスですいません。

ナビーさん
考えが真逆の方に真っ向から意見をぶつけても
言い合いになるだけですから、さりれげなく事実を伝えるというやり方は良いですね。
参考にします。

管理人さん
うちの組合は待遇改善も良くやってくれてますので感謝もしていますし、共済など安く保険に入れたりとありがたいと思っています。

しかし政治的姿勢は思いっきり左翼なものですから会社では本音を言えません。
そんなに強制はしていませんが反基地運動の
お誘いはちょくちょくあります。

管理人さんがおっしゃるように、タイムス、新報を比較できるメディアがあれば状況は
変わっくると思います。

当面は八重山日報を応援するのが近道のようですね。

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