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2015年12月22日 (火)

ロシア情勢あれこれ

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名無し氏からこんなコメントが入っています。この過去記事に対してです。HNは入れてくださいね。
※過去記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-0756.html

「トルコが、国境を南に5マイル、勝手に中立地帯にして移動しました。ロシアSU-24は、あくまで、従来の、国境内を飛行しており、領空侵犯ではないと言っています。エルドガンは、ISISの「盗掘原油」を売りさばき、莫大な利益を上げてきました。毎日、何万台もの、タンクローリの車列が、ロシアの軍事衛星から、撮影されています。」

この人の主張は、ロシア側の主張をそのままなぞっています。 

在日大使館ツイッター(※1)や、通信社のスプートニク(※2)などは、私もチェックしています。なかなか面白いですよ。
※1 https://twitter.com/RusEmbassyJ
※2 http://jp.sputniknews.com/ 

こんなきれいな写真もあって、私は毎日覗いています。 

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ツイッターはロシア料理や自然なども取り上げていたのに、このところは、トルコ憎しの一色になってしまいました。 

たまに別なのが出ると、これがまた、クリミアとロシア本土のエネルギーが接続されたなんてものだったりします。                      

クリミアの本土はエネルギーブリッジで繋がりました。2本の海底ケーブルは、450メガワット以上の電力を供給しています。その結果、ロシアのクリミアは への依存を免れました」(12月17日)

このことについてはさらに詳細にスプートニクが報じています。
※http://jp.sputniknews.com/russia/20151208/1288276.html

「8日午前7時の段階で、クリミアの全ての消費者に対するエネルギー供給は、完全な形で実行された。ウクライナからの電気の流入量は、104メガワットだった。
クリミアのエネルギー・システムは、一週間以上、絶縁された形で稼働していた。11月21日から22日にかけての深夜、ウクライナ南部の送電塔2基が破壊された後、クリミアへの電気エネルギーの供給は完全にストップしていたからだ。クリミアとセヴァストーポリには、非常事態が導入された。
ウクライナ国内でクリミア封鎖を求める勢力は、損傷を受けた送電塔の修理を許さなかった。
12月2日、プーチン大統領は、クリミアを訪れ、ケルチ海峡を通じてクラスノダール地方からクリミアに至る「エネルギーブリッジ」第一期分のスタートを命じた。これにより、クリミアには230メガワットの電力が追加的に送られた。12月20日までには、さらに230メガワットの送電がなされる。
「エネルギーブリッジ」の第二期分がスタートすれば、送電量を、800から840キロワットに増やすことができる。第二期分建設は、2016年夏までに完了する予定だ」

これには説明がいります。

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ご承知のように、ロシアは侵略的手法でクリミアを併合し、東部ウクライナを事実上の保護領にしました。

上の写真は、クリミア半島を電撃的に軍事占領したロシア軍ですが、所属する部隊表示がありません。

もちろん国際法違反もいいところの覆面部隊ですが、使っている武器や車両からすぐにロシア軍だとバレました。

東部ウクライナも、クリミアと同じ手法の「住民投票」という手段を使って併合を試みましたが、こちらは苛烈な内戦に発展してしまい、多くの犠牲者を出してようやく停戦合意ができところです。 

たぶん、今の停戦ラインが固定化されてしまう可能性が高いと思われます。

それはさておき、自国領を半分奪われた西ウクライナのナショナリストは治まりませんから、クリミアにイヤガラセをします。 

ちなみに、西ウクライナの民族主義者の主流はネオナチです。レッテル貼りではなく、自分でそう名乗っているのですから間違いありません。 

Photo_5

 この上の写真はスヴォボダ (自由党)の党首オレフ・チャフニボクですが、ウクライナの親ロシア政権を暴力で倒して、今や450議席中36議席を擁するウクライナで四番目の政党にのし上がりました。 

彼らは、イギリス国民党(BNP)や、ヨッビク(ハンガリーの極右政党)等と共に、ヨーロッパ民族主義運動という極右の一員です。 

こういううさんくさい連中が作っているのが現ウクライナ政権で、米国が裏で工作していたことはほぼ間違いない事実です。 

下の写真の中央の女性が米国務次官補ビクトリア・ヌーランドで、左側にいる人物がこのチャフニボクです。

この写真は、ウクライナ政変直前に撮られました。 

なにをヌーランドがなにをしに行ったのか、分かりませんが、ここに写っているメンツが政変後の新政権の中枢となったわけで、プーチンがどのように考えたのかは、想像するまでもありません。

確かに文句なくクリミア侵略は悪行ですが、このような事情が絡んでいるのは、プーチンのために弁明してあげてもいいでしょう。

nuland in ukraine

 ウクライナに関しては10回以上記事にしていますので、よろしかったらご覧ください。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-50bf.html 

つまり、ネオナチvsプーチンという、ウルトラ民族主義同士の戦いなわけで、こういう情念が強い者同士の争いごとに、絶対に解決はありません。 

このように民族主義というシロモノは、扱いを誤ると実に手がつけられないものに成長してしまいます。

気をつけなさいよ、翁長さん。 火の無いところに放火すると、とんでもない悲劇に発展しますよ。

さて、今回、クリミア半島は11月22日から1カ月間闇の中でした。送電鉄塔を破壊されたのです。 

ロシアは無理無体でもぎ取ったのはいいのですが、クリミア半島はロシア本土と繋がっていない飛び地なのです。 

クリミア自体は食糧も電気ガスも自給ができない土地で、ウクライナと切断された場合には、黒海からの補給で生き延びるしかありません。 

ただし、よくしたもので、クリミア近海にはウクライナの数少ない天然ガス田があって、クリミア半島を通過して、ウクライナ本土にパイプライン輸送されています。 

ですから、簡単にロシア領となったクリミアを締めつけるために、ガスのコックをひねることができなかったわけです。 

そんなことをすれば、自分たちの頼りないガス自給率を大幅に落とすことになりますからね。 

ただし、水と電気は別でした。おいおい、水までもかよ、と思いますが、水もパイプラインでウクライナからもらっています。 

プーチンは、かねがねケルチ(クリミア 半島東端)とロシア間にエネルギー架橋を作る計画でした。 

プーチンとしては、このエネルギー架橋ができてから、クリミア強奪をする予定だったようですが、情勢が許しませんでした。 

それは、スボボダのようなネオナチが、強引に親ロシアのヤヌコビッチ政権を倒してしまったからです。

彼ら武装したネオナチは、古都キエフに火を着けて、黒こげにして「革命」を成就してしまいました。

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 というわけで、クリミア半島は非常に維持しにくい場所だったのですが、クリミアを強奪されたウクライナ・ネオナチも黙っていません。

クリミアの命の綱の送電鉄塔をぶっ倒しました。 

「クリミアに近接するウクライナ・ヘルソン州の2カ所で4基の送電塔が爆破されたこと。クリミアの地元政府は非常用のガスタービン発電装置を作動させたが、半島の主要都市では1日数時間しか電力をまかなえず、都市機能がまひ状態に陥った。照明や携帯電話、交通機関など広範な分野に影響が出ている。
 送電塔爆破の実行犯は不明だが、現場付近ではクリミアの先住少数民族、タタール系(クリミア・タタール人)やウクライナ民族派の活動家がピケを張っている。彼らはウクライナへのクリミア返還を要求する立場で、「ロシアがウクライナ人の政治犯を釈放するまで送電塔の修復は認めない」などと主張している」(産経2015.年11月29日)

そこでロシアも、突貫工事でクリミアとのエネルギー架橋を作ったわけです。これが冒頭のロシア大使館ツイッターです。

ああ、いかん、IS-トルコ密輸疑惑までいかないゾ~。

急ぎ足でいきます

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上の写真は、ロシアの軍事衛星からのもので、最新の12月10日付け在日ロシア大使館ツイッターは、こう伝えています。 

「国防省(1)次のルートはユーフラテス川右岸の油田から  につながるルートです。「」が掌握する原油生産と石油精製の中枢のひとつが、デリゾールの町の近郊にあります。ここには数多くの製油所が存在しています」
「国防省 11月14日に撮影された衛星写真では、3220台のタンクローリーとトラックの大群が見てとれます。コメントの必要もないでしょう。相当な規模の違法ビジネスです」

失礼ながら、だからぁなに、という感じです。

ISの密輸うんぬんは、実態はわかりません。トルコ政府が容認したというのは、事実として確定されていないのです。

ロシアが提出した多くの写真は、ただのトルコ領との密輸のコンボイにすぎませんし、このような車列は別な方向、つまりロシアが支援しているシリア・アサド政権側にも伸びています。

ロシアはただ、都合のいい部分だけカットしているだけで、アサド政権もまたIS盗掘原油の消費者であり、そのブローカーであることはほぼ確かです。 

もう一国、軍事偵察衛星で常時監視しているのは米国ですが、米国はトルコは密輸に関与していないと否定しています。

もちろん、意見が分かれた場合、同盟国を擁護するのは仁義ですから、ほんとうのところ真相は分かりません。

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名無し氏はあくまでロシア機はシリア領内で落されたと言いますが、ロシアはただそう「言っている」だけで、ロシアは飛行経路のレーダー航跡を提出していません。

「いや、トルコは自国領を5マイル南に伸ばしたんだ。けしからん」といっても、すいません、これもロシアがそう「言っている」だけです。

つまり、国際社会の政府や報道機関は、気の毒にもロシアの言い分を追認していないのです。

おそらく、ロイターなどの様々な外信によれば、瞬間的(約17秒)にロシア機はトルコ側に入っていたはずです。下のレーダー航跡図はトルコ側が提出したものですが、信憑性が高いと思われます。

一方ロシア軍機のブラックボックス(※)は、破壊されていたそうで、ここでもロシア側は国際社会への証拠提出ができないでいます。※ボイスレコーダーなどの記録装置

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ただし侵入したという自覚すらなかったほど短時間で、「通過した」というほうが正確でしょう。

その近隣空域に、ロシアのシリア爆撃の非道ぶりに怒りを貯めていたトルコ空軍が網を張って待機していたのです。

いつも元気のいいフィフィ姐さんも、ロシアのシリア空爆をこうツィートしています※https://twitter.com/FIFI_Egypt

「シリア イドリブに露が空爆、学校などが崩壊、40人が死亡、150人以上が負傷。露の空爆111か所で583人が死亡、その98%が民間人(子供152人、女性60人)学校16、医療機関10、モスク10、市場5等が崩壊、IS支配地と無関係」(12月20日)

ましてや、ロシア軍にトルコ人と同族のトルクメン人民間人まで無差別に爆撃されて多くの犠牲者を出していますから、トルコが怒り狂っていても当然です。

トルコ空軍はただ漫然と「待って」いたのではなく、たぶんCAP(戦闘空中警戒)状態で待ち構えていたと思われます。

逆にロシア側からすれば、「待ち伏せされた」という感じに受けとられるでしょう。

そしてトルコは、一瞬のトルコ領通過を見逃さずに撃墜し、不運にも脱出した2名のうち1名がトルクメン・ゲリラによって惨殺されてしまいました。

これはトルコにとっても誤算で、あとはご承知のようなパイの投げ合いになっていくわけです。 

このような藪の中状況の場合、国際社会の情報が蓄積されるまで「分からない」という状態に耐えることです。 

こういうのを見ていると、日本人はすぐに「どちらが正しいのか」という価値観を持ち込む発想をしがちですが、どちらもヘンです。

まさに利害とエゴの衝突であって、本来、国際社会はそういうものなのです。

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コメント

記事内容とは全く関係ないのですが、
鹿児島出水の方で鳥インフルで死んだツルが見つかった様です。
今はまだ養鶏場では見つかってはいない様ですが、またこの季節になったかと心配する事頻りですね。

名無しさんのコメントには「あなた、ロシア大使館の関係者?」かと思いましたよ。
見事にそのまんまの主張を羅列するだけの内容でしたから。あまりにも薄っぺらいです。

遡ってのクリミア。
ありゃ、当時のフルシチョフが気前よくウクライナに上げちゃったのが元凶ですわな。


今年も出水のナベヅルからA型トリインフル検出とのことで、心配ですねえ。
去年のように大きな騒ぎにならずに封じ込められればよいですが、渡り鳥は日本全国に飛来しますしウイルスは驚異的に変化して災いを拡げることもまります。

種子さん。今年は暖冬なので、いつもとインフルの伝播の仕方が違っているようです。

通常は、渡り鳥があの防疫の暗黒大陸や暗黒半島(あえて名は秘す)から山口県や鳥取にトライするものが、今年は家保によれば、いきなりシベリアから本州の関東や東北に来てしまっているようです。

我が地域も厳戒体制です。

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