私は沖縄の勇敢な抵抗者たちを応援します
正直に言って、大変にストレスがたまりまくった数日でした。
沖縄問題をテーマにすると必ずと言っていいほど荒らしが登場し、しかも執拗につきまといます。
彼らは、彼らの内輪で私のブログを拡散すると見えて、メールまで使って発信者不明の罵倒が来るほどです。
彼らは私を、「極右」とまで罵っていきます。耐えがたい侮辱です。
このようなことが沖縄をテーマとすると頻繁に起きるために、本土のブロガーは時事ネタとしては沖縄問題を折々にふれて書きますが、私のように深入りする者はほとんどいない現状です。
なぜなら、「怖い」からです。
さらにいえば、沖縄左翼の攻撃が「怖い」からです。
良質なコメントを読もうとすると、イヤでも不愉快な攻撃的コメントを大量に読まねばならないのは、ブロッガーにとって充分すぎるほどの自主規制の原因になり得ます。
かくして攻撃を受けそうなテーマは、あらかじめ記事としなくなります。
しかもこれがブロガーの心の中で行われ、表面に出ないために、読む側の人にはわかりにくいために、封印されてしまいます。
やがてそれは、隠微な見えない言論抑圧と化します。
すると私たちは、反論がなさそうな、誰もがやっている一般受けしそうなテーマだけで書くことになります。
たとえば、今、水に落ちた犬状態の朝日新聞叩きなどです。
少なくとも、慰安婦問題は朝日新聞の社長謝罪会見までは、十分に巨大な「第四権力」との戦いでした。
もしネット言論がなければ、いかに産経が叫ぼうと、いつまでも慰安婦問題の真実は永久凍土の下に封じこめられたままだったことでしょう。
ですから、私は慰安婦問題は、ネット言論という新しい言論力が既得権益にあぐらをかく新聞という名の権力に完全勝利した戦いだと思っています。
その戦いの末席に連なることができたことを誇りに思います。
しかし、今は違います。少なくとも日本においてはその秘密は暴かれ、虚偽は白日にさらされました。
もし今、日本で似たものを探すとすれば、翁長氏の作り出した「オール沖縄」がそれにあたります。
「オール沖縄」という構造そのものが、大きな言論抑圧の道具になっています。
なぜなら、「オール沖縄」は、ただの左翼と保守の合体物ではないからです。
翁長知事という行政権力がそれだけにとどまらず、経済界まで支配し、さらには新聞、放送という第四権力まで固めてしまっているからです。
警察権力すら従順な飼い犬と化しています。
そのためにいかに翁長氏が露骨な選挙違反をしようとも、治外法権になってしまっています。
彼ら「オール沖縄」は、これを「選挙違反特区」と奢っているほどです。
従来、県政における批判勢力だった野党も、共に「オール沖縄」権力を持ち上げる土台になってしまったために、日本政治史上においても稀な、完璧とさえいえる大政翼賛体制を構築してしまいました。
しかも翁長権力は、反権力という偽りの仮面をかぶっているために、本土のマスコミまでもがこぞってこの翼賛体制を応援するありさまです。
これと戦っているのは、我那覇真子氏のような極めて少数の勇気ある人々と、片手の数ていどしかない地元のブロッガーたちです。
彼らこそ、ナチス政権下の白バラ抵抗運動のような、真の抵抗者と呼ぶにふさわしい人々です。
(1942年夏、反ナチスの白バラ抵抗運動のメンバーたち。左から通信を書いたミュンヘン大学医学部生ハンス・ショル、同大ゾフィー・ショルの兄妹 と、同大医学部生クリストフ・プロープスト。彼らは全員逮捕され、ギロチンにかけられた)
彼らを無駄死にさせてはなりません。
私は我那覇さんのような女性は、「沖縄のジャンヌ・ダルク」ではなく、「沖縄のゾフィー」と呼ばれるべきだと思っています。
今回の宜野湾市長選挙において、ようやくその綻びが見え始めました。高くそびえた壁がきしみ、わずかに光明が差し込んできました。
私も微力ながら、彼ら抵抗者たちを応援していきたいと思います。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-d7ca.html
※ゾフィー・ショル - Wikipedia 白バラ抵抗運動 http://www.weisserose.vis.ne.jp/
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沖縄のサイレント・マジョリティの一人として、管理人さんにはいつも心から感謝をしています。
まだまだ声を上げづらい空気ですが、宜野湾市長選挙結果から、風穴が開いたかもしれません。
投稿: ミィ | 2016年1月27日 (水) 08時12分
管理人さんや我如古氏の様な行動できる保守の方々には敬意を表します。今回の宜野湾市長選挙で20-30代の若年層の多数が佐喜真氏支持であったことに光明を見出しています。実生活ではなかなか行動できないヘタレで申し訳ないですが、今回の結果をふまえて大分話題にしやすくなってきた感はあります。
ところで糸数慶子氏がプライムニュースで暴走したそうですね。見損ねました。
【沖縄は中国と仲良しです!】テレビ出演した沖縄参議員が自爆テロ並みの破壊力と話題にwwwwwwwwwwww
http://www.moeruasia.net/archives/46666326.html
前回の知事選ですら先島では仲井真氏優位だったという事実をどうとらえているのだろうか。
おまけに前防衛大臣にこんなこと言われちゃってますが
小野寺五典 衆議院議員「北部の訓練施設は日本政府も米軍も返還したい。そのための機能移転としてヘリポートを基地外に作る必要があるが、ピケを張って妨害されるためにできない。あなたたち(糸数慶子 沖縄参議院議員)は本当に返還を求めているのか?」
また性懲りもなくジュネーブに行くそうですが、今後もこの方を自由にさせると翁長陣営の足を引っ張ることになるのではないですかね。ハトさんが沖縄入りしたのは佐喜真氏に貢献したとしか思えないし。
投稿: クラッシャー | 2016年1月27日 (水) 12時04分
多勢でメール攻撃、これも彼ら特有の平和運動ですか?
気が滅入りますね、ファイト
YouTubeで国際通りを走る中国共産党の広報車っていうのがありました、「中国共産党人民軍と共に沖縄を解放しましょう…云々」
どんどん触手をのばしてきてますね、恐ろしい。
投稿: 多摩っこ | 2016年1月27日 (水) 12時22分
ここをはじめとする発信者の方々の情報を目にして、沖縄県に住んで左翼および地建利権保持層を批判することへの恐怖がどれほどのものかを理解しました。
手登根氏のFBに書き込む人々や我那覇氏を支援する人々にも、もちろん諸々の思惑や個人的な動機があるでしょう。人間ですからそれで当然です。日本ではそうやって違う意見を暴力を伴わずに交し合う権利が保障されているのです。
今回の選挙で佐喜真氏に票を投じた30歳以下の方々は、物心つくかその前くらいからずっと基地だけでなく基地闘争暴力を眺めて育ったことでしょう。投票行為というのは、日々の忙しさや雇用主の顔色、顔が見える人間関係のしがらみから唯一解放されて無記名で己の意見を多数決に向けて送る手段だと私は認識しています。日常生活で友に反論できなくても、それはちっとも弱虫ではないのです。浮動票なんて失礼な呼び名がつけられていますが、賢いサイレントマジョリティが毎回大量に是々非々でジャッジするように投票所に来るならば、今回のように少しでも状況は好転すると信じています。
管理人さん、寒くなりインフルエンザも流行りだしました。お体ご自愛くださいね。
投稿: ふゆみ | 2016年1月27日 (水) 14時08分
管理人さん
負けてませんよ。
私には反対派の焦りにしか見えません。
皆様からの、県外から沖縄を見た色んな意見、情報が私を含めた、宜野湾市民の良識ある一票に繋がったと思います。
本当に良かった。これで沖縄を覆っていた空気はかわりますよ。
蟻の○○でも、オール沖縄 革新陣営からの翁長知事への不信感、亀裂が入り始めている。と言うより、翁長の矛盾に気付き始めているのでしょう。
投稿: 宜野湾市民 | 2016年1月27日 (水) 16時25分
島尻さんがサイレントマジョリティの声が…と言うような事を言ってましたね。
私達年寄りが今の沖縄を作ってしまったのだと思います。
変だぞ、と思っていても沖縄の中での仲間外れが嫌で、ある意味でサイレントマジョリティになってしまい、今のマスコミの一方的な行動を黙って何十年も黙認してきたのです。
自衛隊員へのいじめだって、影でこそこそと、可哀想と呟く程度でした。
私は子供が本土の大学に入ってやっと教育現場から人質解放された気持ちがわき、声を出す事が出来ました。
今では沖縄の心を持たない内地かぶれと言われています。(周りは年配者が多いから) でもオール沖縄の誰よりも沖縄を愛している、と思っています。彼らの誰よりも沖縄を良くしたいと思っています。
この管理人様のブログに出会い、管理人様や、集まられている皆様の沖縄を思う気持ちに涙が出る程感謝しております。
また沖縄の皆様のコメントを読み勇気と未来をもらったような気持ちになります。
私のような老人はあまり時間がありません。
時間ある限り、物言える沖縄を作って行かねば、と思っています。
この沖縄を作ってしまった責任と後悔と恥ずかしさがあります。
サイレントマジョリティの皆様、そろそろ声をだしましょうよ。
糸数けいこの「中国と仲良しです。八重山の漁民は中国漁民と仲良しです」
呆れてしまいました。
今度の選挙、宮古八重山無視するつもりなのでしょうね。
そういえば、孫の友人が高校生の質問に全く答えられずに質問した高校生を愚弄し、フェイスブック閉じてしまった、と。 彼らは対応に怒り、かなり糸数けいこを調べてました。その結果、孫が言うには「糸数もおかしいが、担ぎ上げて沖縄代表にした沖縄県民は馬鹿」
その通りと答えましたが、ごめんなさいとも。
来年からしっかりと沖縄を見て候補者を見て選挙に参加すると言う若い次世代も育っています。
彼らにこの管理人様のブログを教えました。
彼らもここで沖縄だけにとどまらず、世界を学んでくれているようです。
投稿: 沖縄のおばあ | 2016年1月27日 (水) 17時51分
よそでは翁長知事を支持する沖縄の人の意見をよく目にします。
こちらでは皆さんのおかげで沖縄の人の普段口に出せない意見や思いを知ることが出来て勉強になります。
沖縄に対する良くない考えも変わりました。
投稿: 多摩っこ | 2016年1月27日 (水) 21時35分
>執拗につきまとい、
>発信者不明の罵倒が来る、
>「極右」とまで罵って、
こういうクズは「不寛容」などというレベルを超えているようですね。
反対意見の発信者の言論を封殺する事が目的ですが、相手の動揺や心の揺れ少しでも感知出来れば自分の快となり達成感を得られるという特技を持った変態ですから、何らの反応も見せない事が肝要です。
左派系にこういう人間が多いのは事実ですが、左派の名誉のために言えば彼らは外道にすぎず、組織らしい組織にも属していません。
それでも攻撃が組織立って見えるのは、ネット上で意気投合した寂しい個々の人間が集団化願望から、情報を分け合って、バーチャルな統一的行動に結びつき、儚い快感を得ている状況だそうです。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年1月27日 (水) 21時52分
宜野湾選挙後のオール沖縄側の動向ですが、
(あらためて言うまでもなく、この「オール沖縄」という言葉の虚妄、薄ら寒い脱力感はさておくとして)混沌としているようです。
オール沖縄の構成を雑駁に言えば、自民党を出た翁長派と従来の革新党派が結びついたものですが、敗戦責任の所在と来る参議院選挙をめぐって両派の駆け引き、対立が始まっています。
翁長派の側近の呉屋守将氏は、年末の会議の席で宜野湾市長選で敗北した場合、「そのときは伊波氏は参議院選出馬をあきらめるべきだ」と発言。
それを受けて伊波氏側(革新派)は選対本部長をあきらめ、選対本部長代理に引き下がりました。
伊波氏本人はもともと宜野湾市長への返り咲きを熱望していましたが、それを挫き参議院戦にまわすと決めたのは翁長氏。
伊波氏にしてみれば、同じ革新でも格下で翁長氏子飼いの志村氏に候補の椅子を奪われたわけです。
宜野湾選挙では終盤こそ両派が一本化された動きを見せましたが、選挙戦終盤までは翁長氏の「革新隠し」が顕著で、それがまた翁長氏の選挙戦略でした。
革新側は我慢に我慢をかさね、選挙巧者としての翁長氏に従いましたが敗北により情勢が変化してきたようです。
革新側としては、翁長氏自身が細大もらさず手を入れた選挙であったにもかかわらずの敗北ですから当然の事、「選挙責任は翁長氏側にあり」という事になります。
ところが翁長氏側は敗戦の原因は、革新側のでしゃばりすぎ、伊波市制時代の負の遺産がいまだに尾を引いていた、と分析して、次の参議院選候補は伊波には重荷で候補の差し替え含め戦略を見直す必要がある、と言い始めました。
つまり、宜野湾選勝利の前提あっての伊波参議選候補容認だったのだ、というのです。
革新側の核心部分は、これに対し翁長氏側が「伊波では勝てない」というなら袂を分かつ覚悟をもってでも、新鮮で弁も立つ高良鉄美を担ぎ独断的に先行すべきだ、そうすれば翁長氏側は追随せざるを得ないだろう、という意見も出ています。
隠れ熱烈島尻ファンの私としては、連敗中の覇気のない伊波洋一相手の方が組しやすいと見ております。
やがて混沌のすえ、(表面的には一貫して見えるような報道になるでしょうが)伊波氏に落ち着くのではないかと思いますが。
しかし志村氏に対してと違い、伊波氏ではたとえ水面下でも下地幹郎、儀間光男をはじめ保守系の応援は望めません。(翁長氏側の言うとおり、宜野湾選挙に勝っていれば別だったでしょうが。)
翁長氏自身の運動も鈍り、翁長陣営のいくらかは脱落し結局は再び惨敗せざるを得ない状況になるでしょう。
これをして「オール沖縄」というのです。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年1月27日 (水) 23時36分
極左から見れば、皆んな極右ですから気にしないで
下さい。私は正直、沖縄はもっとマトモな土地だと
思っていました。先の敗戦での犠牲のこともあって
当然感情のシコリはあるにしても、中共の政治工作
に乗ってしまっているのは理解できません。
民主化された中国のヒイキならモンダイありません。
が、共産党ですよ、全体主義です、人類の社会制度
の鬼っ子であり、桁違いの大量虐殺者です。正気の
沙汰でない連中です。目の前の権力・金欲に負け、
沖縄の同胞を売るような行為を見過ごすなんてこと
は、これも正気をなくした行為ですわ。
あっ、これ読んでムカッときた沖縄の方がいらっし
ゃいましたら、極右でアホンダラな私にだけでなく、
冷静に怒る対象を思い起こして下さいませ。中共に
組み込まれたその時、すぐにアチコチに基地が造営
され、基地ハンタ~イなんて言おうものどころか、
自分家を強制撤去されて文句を言っても、あっと言
う間にタイホーですよ。不自由化されつつある香港
を見れば泣ける。
投稿: アホンダラ | 2016年1月28日 (木) 01時12分
皆さま。ありがとうございます。ほんとうに励まされます。
HN山路さん、詳細な情勢分析に感謝します。また、宜しくお願いましす。
注目はやはり伊波氏と下地氏でしょうか。
伊波氏を「オール沖縄」候補として参院選に担いでくれれば、私たちとしては万歳です。
これで「オール沖縄」のマジックが解けるでしょうが、翁長氏はそこまで愚かではないと思うのですが・・・。
このテーマは整理して、「オール沖縄」の形成とからめて記事にしたいと思っています。
さて、私もかつてはレフトウイング業界の人間でしたので、左翼があそこまで劣化したのかと嘆息しました。
まぁ昔から決めつけが得意でしたが、それは仲間内でした。
今や、自分のポジション以外のすべてが「ネトウヨ」「ファシスト」ですから、なんともかとも・・・。ネトウヨの大安売りだぁ(苦笑)。
今や人にだけではなく、八重山日報をつかまえて「ネトウヨ新聞」ですからね。じゃあ中山石垣市長は「ネトウヨ市長」になるのかな。
なにみても「カワイイ」としか言えない、おバカタレント並ですな。
投稿: 管理人 | 2016年1月28日 (木) 04時30分