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2016年2月29日 (月)

民・維の「合流」の背景にある共産党「国民連合政府」構想

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土曜の後半部分です。全面的に書き直しました。

書き直したらかえって長くなっちゃった。なに?短くしてほしいって。殺生な。 

今年の参院選のキイパーソンは、巷間いわれているように共産党だと私も思います。

なぜなら、共産党自身の表現を使えば「国民連合政府」、伝統的共産党表現ならば「民主連合政府」が、私の知る限り日本の政治史上初めて現実味を帯びたからです。 

さて、共産党のボスの志位さんは、60年安保はおろか、70年安保すら知らない世代です。  

おそらく党の先輩から、さんざん「あの素晴らしく高揚したアンポの日々」の話を聞かされて育った世代です。 

いつかオレも60年、70年安保闘争に負けないグレートな闘争を指導してやるんだ、と志位青年は心密かに誓ったことでありましょう。

下の写真は36歳での若さで書記局長に抜擢された時の貴重なスナップです。 棚に並ぶマルエン全集が涙です。

マルエン全集って、マルクス・エンゲルス全集のことで、昔の左翼青年にとってのステータスシンボルで、当時のヤンキーのソアラみたいなもんです。

それにしても、「ジーンズが似合う」・・・。す、すまん、ひー腹の皮が痛い!

ちなみに「書記局長」といっても共産党独特の呼び方で、秘書室長はなくて、指導部の下級ボスのことです。

昔は「書記長」という泣く子も黙る、コワイボス猿名があったのですが、スターリン以降あまりにかんじが悪いので消滅しました。

しかし改めて見ると、このジャガイモのような顔は政治家として得だよな。つい警戒心を解除してしまうタイプの顔です。

これが先々代のミヤケンだったら、ドスのきいた低い声で「悪りぃようにいたしやせんから、ひとつご一緒に連合政府つくりませんかね」といくら言われても、皆逃げます。

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それはさておき、おめでとうございます。ついにその日は来ました。それが去年の「15年安保闘争の大爆発」です。 

私のような70年安保を経験した者には、ぬるいサイダーのようなものでしたが、志位さんにとっては格別なものに見えたはずです。 

この前段には翁長氏を知事につけた「オール沖縄」があります。これが共産党「国民連合政府」オリジナル初号機です。これについてはさんざん書きましたのでいいですね。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-e327.html 

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日本共産党赤嶺候補サイトより引用
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-11/2014121101_01_1.html 

続いて、第2弾の反橋下でまとめ上げた「オール大阪」が続きます。

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(共産党選挙チラシ)

 上のチラシは党名が記されていませんが、共産党の公式チラシです。ここでも共産党は[全野党共闘+保守の一部]という構図を実現させています。
※関連記事 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f389.html

そして柳の下の3匹めが、本番というべきこの安保法制反対運動でした。

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上の写真は去年8月30日に撮られたものですが、ひときわ志位さんの高揚した顔が印象的です。 

これは野党党首たちが愛想を振りまいたということより、共産党が「全野党共闘」の主導権を握ったということが重要なのです。 

やや食傷されたことでしょうか、まだ続きます。げっぷ。 

「戦争法案反対」と同時期に行われた岩手県知事選挙おいては、この勢いを借りて安保以外で全野党党首が共同記者会見する「歴史的快挙」をなし遂げています。 

Photo_2写真 新聞赤旗8月20日より。キャプションも同じ。「達増拓也岩手県知事候補の必勝を誓い手を握る生活・小沢代表、維新・松野代表、(1人おいて)民主・岡田代表、志位委員長、社民・吉田党首」)

この時期に共産党は、国会議員が天皇陛下臨席の開会式に出てみたり、自衛隊容認などという「柔軟」ぶりを見せつける小業を仕掛けています。

あくまで小業です。共産党が本気で天皇や自衛隊を容認するつもりなら、綱領から書き換えるでしょう。そういうプロセスをとるのが、よくも悪しくも共産党なのです。

こう並べてくると、共産党が何を目指しているのか、明瞭に見えてくるでしょう。「全野党共闘」、つまり[全野党+保守の一部] のいわば「オールニッポン」です。

そんな志位さんが代々木の党本部の委員長専用金庫から引っ張りだしたのが(←単なる想像)、あの秘密指令書です。 

その表紙には、「極秘 国民連合政府戦略指令書」とスタンプされています(←単なる想像)。 

ところで、今回の志位さんの歩み寄り路線は、多くの国民は「あのガチガチの共産党が柔軟になったのか」と美しい誤解をしていますが、とんでもない間違いです。 

この「国民連合政府」戦略は、従来通りの共産党の古典的戦略どおりで、そこから一歩も出ていません。 

共産党ナンバー4だった筆坂秀世氏の『日本共産党』には、この「国民連合政府」の説明があります。

「日本共産党が目指しているのは、「資本主義の枠内で可能な民主的改革」であり、この改革を実行する政府を「民主連合政府」と命名している」

では具体的になにをこの「民主連合政府」はするのでしょうか。

「綱領では次の三つを掲げている。
①安全保障・外交分野では、日米安保廃棄し、米軍基地をなくし、非同盟・中立の日本にする。
②経済分野では、大企業の横暴をおさえて、国民の生活と権利を守る。
③憲法改悪を許さず軍国主義の心配のない日本にする」

ここで、筆坂氏がいう共産党綱領とは、伝説のカリスマ・宮本委員長の後継者だった不破氏が作った2004年第23会大会綱領のことですす。以降改正はありませんから、現行綱領です。 

ところで、共産党が他の野党と本質的に違うのは、今でもマルクスレーニン主義を掲げるイデオロギー政党だということです。 

ですから、理屈どおりに運動するのが大原則で、天皇陛下の臨席される国会開会式に出たからといって突如「柔軟」になったわけではありません。 

この共産党が作ろうとしている「国民連合政府」は、社会主義革命のひとつ手前の前段階革命である「民主革命」なのです。 

共産党は、革命を二つの段階に分けています。 

まず1段目ロケットは、護憲反安保で反自民勢力を結集し、一気に「国民連合政府」を作ります。 

そしてやがて、その「国民連合政府」の中に共産党の影響力と勢力を増殖させ、数は少なくても主導権を握ることです。 

軒を借りて母屋を乗っ取ろう作戦といっていいでしょうね。 

そしてやがて、2段目ロケットを天高く打ち上げ、「社会主義革命」の星を作るんだ、ガ~ンという展開につながります。

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アニメ「巨人の星」より 

まぁ2段目に関しては妄想の類で、今そんなことを言い出しても「お薬出しておきますからね。お大事に」となってしまいますが、1段目ロケットに関しては妙なリアリティを持ち始めました。 

志位さんは、どうやらこの4連発の成功で、「民主連合政府」戦略を本気で仕掛ける時期だとおもったようです。

あ、そうそう、「成功」というのは勝ち負けではなく、「民主連合政府」を作るための素地ができた、という意味です。

志位さんとしては尻込みする岡田民主に押しかけ女房よろしく、32小選挙区で自分の候補を降ろしてまでも、野党統一候補を応援すると宣言しました。

志位共産党は2009年の総選挙で民主党に308議席を取らせる原動力の1つとなった「候補者降ろし」を参院選 でも展開しようとしています。

これが今回のなんかよく分からない民主と維新「合流」の背景です。

民主党や維新の党内事情などどうでもいいのであって、ほんとうのテーマは、この共産党が提唱し、とうとう32選挙区での自党候補降ろしまでやってみせた「国民連合政府」という寝業に民・維が乗るか乗らないかなのです。

もちろん、一度吸った政権党の甘い夢が忘れられない岡田氏と松野両氏が、この志位さんの甘い誘いに乗りたくてこの「合流」を決めたのはいうまでもありません。

長くなりましたので、今日はこのくらいで。

※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-1e0e.html

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コメント

「ジーンズが似合う」は笑えますね。
どこがだよ~!? って感じです(笑)


志井さんは大衆路線で駆け出しましたが、私にはこの人の事ははっきりわかりませんね。
不破(ブハーリン)哲三はマルクス・レーニン主義で一生を貫き通しましたが、志井さんの思想は核心的党員(オールド共産党支持者)からは、単に志井家の家系的にもたらされただけの程度の低いもの、二世ブル的甘さが表出しているとの評価がもっぱらです。
講演などで必要があれば(頭はいいので)その場に合わせ、マルレ主義的世界に没入したディ-プな演説を(単に知識的にですが)そつなくこなすこともできますが、熱はなく、魂の入らない演説に終始しているとの印象が拭えないそうです。

大衆迎合主義で連合政府構想を打ち上げたはいいが、一気に政権奪取まで届かないと、その後の反動がきびしいものになるでしょう。
もちろんそんな事は現実に起き得ないので、参院選後は力を落としつつ、党内原点回帰派の復権があるだろうと思います。

あと、民主党に対して安保法案廃止に加え消費増税見送りを参院選の共通の公約にするよう、強く働きかけているようですね。
こういうところは共産党も、風を読むようになりましたかね。
実現すれば安倍政権の先手を打つ事になりそうで、面白くなるでしょうが、民主党相手ではこれも無理。
財務省の毒が完全に廻った岡田・野田が耳を貸すはずもないので、安倍さんの衆院解散のための手持ちカードとなるでしょう。
民主党と言う党はトコトンおそまつで、マスコミのほとんどが、どうして消費増税賛成の論調に組したか深層が全然わかってない。

共産党はおそらく、来る小池時代は目も当てられない衰退に見舞われるでしょう。
共産主義イデオロギーを疎かにした反動は深く長く影響すると思います。


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