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2016年4月19日 (火)

がんばれ熊本!被災経験者からのアドバイス

Dsc_1431
熊本地震は発生してから今日で4日目です。 

今回の地震で特徴的なことは、14日の震度7の地震より、16日のM7.3の地震の後の方が、地震が多発していることです。 

熊本地震の場合、熊本、阿蘇、大分で同志に地震活動が起きています。 

このために、地震発生数が急増し、被害地域が拡大しています。いったん18日には地震回数が低調になり、収束に向かうかと思われましたが、20時42分にM5.8の地震が阿蘇で発生しました。

Photo_2ウェザーニュースより引用させていただきました。http://weathernews.jp/s/topics/201604/140105/ 

これは私が経験した東日本大震災とは異なるパターンです。 

東日本大震災の場合は、3月11日に震度6強から7の大きな地震が2回襲い、その後は、震度4ていどの地震か数カ月後まで延々と続きました。 

Photo_3本震から1年間の余震回数の推移と緊急地震速報発表回数(日本国内全体)、気象庁 Wikipedia 

同じ内陸が震源地でありながら、これまで既に発生回数において阪神淡路大震災や新潟県中越地震を上回っています。 

被害マップを見ます。黄色のドットがライフライン寸断された地域です。熊本市、阿蘇地方を中心にして広範に拡がっています。 

土砂崩れ被害が大きかった南阿蘇周辺の被害状況は、判定がつかないほど深刻だと推察されます。 

青ドットが家屋の倒壊です。これも、ライフラインが途絶した地域と重なっているのがわかります。 

緑ドットが通行止め・道路崩壊(※)が起きた地点です。日曜の大水によって、地震地域のみならず熊本全域にひろがっています。 (修正しました)

Photo同上

私の東日本大震災からの経験的注意点を、思いつくままに述べておきます。 

①度重なる強震によって家屋が一見しっかりしているように見えても、大きな損傷を受けている可能性があります。 

震度5強から6弱の地震は、まだ続く可能性があると考えたほうがいいと思います。 

最悪の場合、それが引き金となって家屋が倒壊することもありえます。

家屋の中に入る場合は、かならずひとりで行動せずに、ひとりは家屋の外にいて監視し、ひとりだけで入って下さい。

2人が同時に家屋に入って倒壊した場合、助けを呼ぶ人がいなくなり、救助に時間がかかってしまいます。

家屋に戻る場合には、隣近所や町内会の役員、あるいは警察、消防の人に声をかけてからにして下さい。

あたり前ですが、子供は行きたいといっても、ぜったいに連れていってはいけません。

②家屋内にいる時間は最低限にして、塀、壁、棚など倒壊の可能性があるもののそばに近づかないで下さい。万が一余震が襲った場合、下敷きになる可能性があります。

③家屋に入る場合、身支度をしっかりしてください。今までのあなたの住んでいたマイホームではなく危険地帯だと認識してください。

靴は動きやすく、底が釘やガラスを踏み抜いても貫通しないようものを履いて下さい。

ヘルメットは借りてでも装着してください。万が一なにか落ちてきても、頭部だけは保護せねばなりません。

④持ち出すものは
・保険証類、現金などの貴重品
・単1電池(懐中電灯の電池はすぐに切れて、品不足になります。支援品もなかなか来ません)
・水(ペットボトル。重いので最低限に)
・食料(常温で保存できるものにかぎる。欲張らないで)
・衣類(下着を中心にして最低限にしてください。必ず衣類は支援があるはずです)
・衛生用品(これも支援はくるでしょうが、絶望的に不足しています)
・アイマスク、耳栓は避難所の睡眠で大変に有効です。(たぶん支給されません)
・文庫本(避難生活は退屈との戦いです)

残念ですが、思い出の品などは最低限にしてください。

食料、水だけでそうとうな重量になるはずです。避難所の状況によっては、食料、水は止めて下さい。 

⑤屋内に入って、まず最初にやってほしいことは、電気のブレーカーを落とし、ガスの元栓を締めて下さい。

電気は必ずそう遠くない時期に通電します。損傷を受けた家屋の配線は各所で痛んでいたり、寸断されている可能性があります。 

阪神淡路大震災でも、通電したときに通電火災が多発しました。

幸い、熊本地震では阪神淡路と違って火災が起きていないのが不幸中の幸いですが、電気が戻った時に火災が起きる可能性があります。

すぐにでも自宅に戻りたいでしょうが、非常に残念ですが、この状況では長期戦になる可能性が出てきました。むしろ落ち着いて対応して下さい。

避難所が少なく、収容できずに路上の自動車に寝泊まりする人も多数いるようです。

エコノミークラス症候群が2名でました。政府は、直ちに避難所にすべての避難民を収容できる手筈を整えて下さい。

今はまだ、全国からの支援品やボランティアは現地に入れない状況です。

しかし、全国民は熊本を助けたくて助けたくてもだえているほどです。

東北から現地に向かった陸自部隊の合い言葉は、「恩返しをする」でした。私の気持ちもまったく同じです。

全国は、熊本を声のかぎり応援していることを忘れないでください。

私たちの時もそうでしたが、現在は出口がないトンネルに入ったような気分だと思います。しかし、かならず出口は待っています。

それを信じて、あまり先を見ないで、一歩一歩、一日一日を進んでいって下さい。

がんばれ、熊本、大分!

Photo_6現在はまだpray(祈る)だけですが、募金くらいできます。
http://ichiokuen-wo.jp/saving/9457 

  • 熊本県:平成28年熊本地震義援金
  • ・肥後銀行県庁支店普通預金1639261
    熊本地震義援金 熊本県知事 蒲島 郁夫
    (クマモトジシンギエンキン クマモトケンチジ カバシマ イクオ)

    ・熊本銀行県庁支店普通預金3012170
    熊本県知事 蒲島 郁夫
    (クマモトジシンギエンキン クマモトケンチジ カバシマ イクオ)

    ※私的団体より、熊本県に直接送るのがもっともたしかです。東日本大震災時には多くのエセ募金団体がでました。
    また日赤は長い期間被災者に手渡さずにいたこともあります。

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    コメント

    こんにちは。
    大変なことになっていますね。
    日本という地震大国に住んでいる以上、明日は我が身とも言えることです。
    今の私には応援することしかできませんから応援します。
    被災者の皆さん、頑張って下さい。

    オスプレイで物資の運搬が行われているようですね。
    まさに適材適所と言える活躍は、被災者にとってどれだけの助けになるかはかり知れません。
    自衛隊および米軍の皆さん、危険の多い大変な任務ですが、頑張って下さい。

    ここぞとばかりに「万が一に備えて原発を停止するのが常識だ」などと、非常識な方々が政治団体からネットのつぶやきまであふれていますが、本当に腹立たしく感じます。


    間違って投稿をタッチしてしまいました。

    記事本文で「緑ドットが土砂崩れが起きた地点です」とありますが、画像では「通行止め・道路崩壊」となっています。

    エントランスさん。すいません、凡ミスです。修正しました。ありがとうございます。

    安倍総理が昨日、「激甚災害指定」に前向きな発言をしましたね。
    これには少々疑問を感じました。

    「激甚災害指定」は復興にかかる費用や日数など、明確な規定が法律で決まっているわけで、関連する自治体からの情報がない現在は、まだそれを為政者が軽々に言うべきではないのではないか、と思うのです。
    ただ、そうした情報を速やかにあげられない現場の事情があったり、基準をはるかにクリアする事があらかじめ明白な場合もあるでしょう。
    さらに、今回の災害は「激甚指定」未満でも基準そのものが熊本には当為を得ず、結果的に行き届かない恐れがある場合もある。
    一国の総理がこうした場合に特別な決断をするのもまたありえる事で、そのくらいの権限は当然有しているといっていい。

    しかし、それならちょうど国会が開会中なのだから、予定を変更して特別立法ですぐさまやればいい。
    その場合でも絶対に野党は反対しませんでしょう。
    たまには、与野党一致した法案が成立するのを見たくもあるし、そのほうが国民も安心する。

    「激甚災害指定」という、「法律」に現為政者がミソをつけてしまうと、以降、該当基準はないに等しい、空文化した法律に成り果てる危険性が生じるんじゃないでしょうか。
    だいいち、次の大地震が来た場合にその時の総理は基準をないがしろにしてでも、やはり何はおいても指定に走らざるを得なくなるでしょう。
    いつも、「日本は法治国家」だの言ってる割にはワキが甘いと思います。
    最近、「自民党には緩みが出ているなぁ~」と感じてましたが、総理自身もっと、己をこそ引き締めるべきじゃないでしょうか。

    山路さんのおっしゃる「激甚災害指定」…不勉強で内容を存じません、救助復旧後の復興時に必要となるものだそうですね、今じゃない。

    民主党・菅直人政権は東日本大震災の翌日に閣議決定したのに安倍は何もしていない、自民党は弛んでるという発言が民進党やマスコミなどから噴出中。
    閣議決定したのにそれを忘れ1ヶ月放置、自民党の指摘を受け思い出すというダメっぷりは言わないで安倍政権の攻撃材料にしているとか。

    指定する意向の安倍さんも激甚災害指定の法律を知らないのだと思います、知ってる議員が少ないのかな?
    しっかりして欲しいです。

    違うアベさんが自身の避難生活の経験をイラスト付きで情報発信、これが好評。

    大昔の記事へのレスですが、ご心配いただきありがとうございます。現在、熊本市在住で、勤務地は益城町です。幸いながら、自宅は壁にひび等は入ったものの、大きなダメージは受けること無かったようです。また、勤務先も、震源地から比較的遠く、地盤も強かったようで、水道は駄目になり、やっと先日飲める水が供給されるようになりました。(水はしばらくしたら出たのですが、飲める状態じゃなかったようです。)

    わたくし自身、3.11当時は山形県在住で、直接的な地震被害は無かったのですが、ガソリン、食料品、医薬品がいつ来るとは判らない状況で、おまけに原発事故もあり、暗い毎日を経験したのですが、まさか2度目があるなんて思ってませんでした。
    今回も震度7の2回は洒落にならず、特に2回目の本震は、3.11の時とは違ったいきなり突き上げられるような激しい揺れで、その場から動くことも出来なかった状態です。
    その3.11と比較して、当然ながらライフラインは全くダメになりましたが、(電気の復旧は早かった)水道、ガスはGWまでになんとか使える状態になりました。(熊本市)

    しかしながら、初動の早さとプッシュ輸送のおかげか、実際の地震被害があまりなかった3.11の時より、今回の熊本地震の方が明らかに安心感がありました。
    自衛隊も地元に駐屯地があるせいか、展開が早かったようにも思います。
    これも、安倍さんのリーダーシップ力が大きかったのではと思っています。

    自衛隊の方々には大変お世話になり、お風呂にも入りました。そのお風呂の設営にいら写ってたのが、山形の駐屯地の方々で、隊員の方と、3.11の時は山形に居たんですよとか懐かしい話が出来たのが楽しかったです。湯加減も5分おきに0.1度単位まで確認され、ボイラー担当の隊員の方に連絡されていました。41度~42度内に管理されたお湯は最高だったのを思い出します。

    まだまだ、主要な道路は通れないところも一部あり、熊本城の保存工事もやっと始まったばかりですが、おかげさまで、少しづつ復興が進みだしている気がします。
    心から心配して下さった全国の方に、感謝の意を伝えたいとそう思っています。
    今回の震災を、利用してやろうなんて奴らは・・ある意味「震災をお祝いします」と書いたどっかの国の輩と同じなんでしょうね。

    今後も、時々訪れると思いますが、宜しくお願いします。m(_ _)m

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