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2016年4月12日 (火)

ブレジンスキーという逆神の祟りとは

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先日の「真の日本人」氏とやらの、言説を聞いていると、自分の民族的自尊心と1億3千万人の安全を同一視している危うさを感じました。 

彼はこう書いています。 

「アメリカが日本を守る必要はない。日本が自国を守ろうとして軍事力が不足しているのだとすれば、自分で軍事力を増強すればよい。アメリカの知ったことではない。」

要は、自分の国の安全保障を嵩上げしていければ、日米安保なんかいらないんだ、という考えです。
 

浅いなぁ、というのが、私の初めに読んだ時の感想です。小林よしのりの読みすぎじゃないのかな。

賭けてもいいが、この人は、自国の安全保障なんかまじめに考えたことは一度もないはずです。勢いで言っているだけ。

この考え方は、実はよくあります。とくに必ず「接受国支援」、俗にいう「おもいやり予算」の時期になるたびに左右両方から飛び出します。 

そもそも、この「思いやり予算」なんてネーミング自体が、あちらを向いてまぁまぁ、こちらを向いてなぁなぁといった村内政治のような言い方ですから誤解を招きます。 

ああ、いやだ。言霊民族の日本人特有の耳当たりのいい言葉で、本質をすり替えるてしまう方法そのものです。 

きちんと「接受国の義務だ」と言い切ればいいのに、それをしません。 

だから「おもいやり」というわけの分からない言葉を温床にして、誤解の蔓が各方向に伸びていくことになります。 

ある元新聞記者は、こう「おもいやり予算」について書いています。 

「日本はおもいやり予算の大盤振る舞いだ。かつてカーター政権時の大統領補佐官を務めた米政治学者のブレジンスキーが日本を「protectorate(保護領)」と呼んだ根拠の1つとされる。
要するに、属国なのである。日本は幕末に列強から治外法権、不平等条約を呑まされたが、現在もそれと同等、あるいはそれ以下の扱いを米国から受けていると考えていいだろう。
この30年間に日本政府が在日アメリカ軍にかけた「思いやり」は総額5兆1000億円にも達しているのである。この金は事実上日本の軍事的支配者である在日アメリカ軍に対する上納金なのである。なぜ上納金なのかと言うと、この金は米軍地位協定にも支払い義務のない、属国ゆえの売国的予算支出であるからだ」

※全文はこちらからhttp://plaza.rakuten.co.jp/kmrkan55/diary/201512170000/

この人は、常日頃は実に練達の政局ウォッチャーなのですが、なぜかこと米国絡みになると、血圧が上がってしまうのが不思議です。 

彼は幕末の不平等条約や、大戦後の占領下まで遡って怒っていますが、そういう歴史主義は不健康です。 

必ず怨念史観になるからです。怨念史観とは、別名「やられた史観」といって、常に自分は被害者の立場で歴史を裁断しようとします。 

なぜ、すっぱりとドライに「同盟」関係をみられないのでしょうか。

脱線するようですが、少しこのカーター政権時代に大統領補佐官として、外交政策のブレーンだったスビクネフ・ブレジンスキーという人物を見て見ましょう。

他ならぬこの人物が、米国凋落の原因を作った人物であることがわかるはずです。 

Photo_2上の写真で、ブレジンスキーは銃を持つアラブ人とスナップを撮られています。この男の名はなんとウサーマ・ビン・ラディンだということが、後に判明します。

説明は不要ですね。9.11同時多発テロを引き起し、米国を対テロ戦争の地獄に叩きこんだ人物です。

米国は威信をかけて、ラディンを追跡し、2011年にオバマがようやく特殊部隊を使って仕留めました。

下の写真はホワイトハウスのシチュエーションルームで撮影されたもので、突入部隊からの直接の画像が送られているのを、政府要人のすべてが固唾をのんで見ているのがわかります。

国務長官時代のヒラリーもいますね。

Photo_6http://longtailworld.blogspot.jp/2011/05/inside-situation-room-time.html

こんなモンスターを作ったのが、カーター時代のブレジンスキーです。彼はソ連にアフガン侵攻の泥沼にに引き込む罠を仕掛け、ソ連を疲弊させて、帝国の崩壊にまで持ち込んだとされています。

当人もそれが自慢で、各所で「冷戦を終わらせたのはオレだ」と吹聴しています。

その「冷戦終結」の道具に使われたのが、このビン・ラディンなどのアフガンゲリラでした。

このアフガン戦争のとき、ブレジンスキーは、CIA、モサドと共謀しアルカイダの原型とビン・ラディンを育成しました。

つまりブレジンスキーは、「冷戦終結」によって、米ソのG2体制を壊して米国一極支配(G1)をつくりだしたように見えて、実は、次の時代である「テロと内戦の時代」を引き起こす原因そのものを作ってしまったわけです。

このブレジンスキーは、2013年にこう述べています。
※http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/40945

「ブレジンスキー氏は、世界覇権という概念は色あせていると強調し、「覇権は、もはや手に入れることができないものだ」と述べました。
ジョンズ・ホプキンス大学で演説を行ったブレジンスキー氏は、「冷戦終了後の13年にわたるアメリカの世界覇権は終結した」としました。
また、「アメリカはかつての影響力の大部分を失っており、アメリカ政府が少なくとも、今この演説を聴いている人々が生きている間に、世界の覇権大国として、権力を取り戻すことがないだろう」としました。
さらに、「アメリカは、いつにもまして、複雑化している現代世界に歩み寄り、アメリカが例外的な存在であるという考え方を改める必要がある」と強調しました。」

面白いことに、この出典はイラン国営放送の日本語サイトです。

イランが、米国が中東において、今までのようなサウジとイスラエルを拠点にした覇権国家としてふるまうことが不可能になりつつあるのを、イランがじっと冷静に観察していたのがわかります。

同じくオバマ-安倍の初会談が行われようとしていた2013年2月を前にして、ブレジンスキーは、2月13日ニューヨーク・タイムズ紙に、「大国、しかし覇権国でない(Giants, but Not Hegemons)」という論説を載せています。

「今日、多くの人が、米中という2大大国化は紛争に進むのを避けられないのでないかと懸念している。しかし、ポスト・覇権国時代(米国)で、世界の支配をめぐり戦争が 起こるとは信じていない。
危険は(米中)両国関係ではなく、アジア諸国が20世紀の欧州諸国の紛
争のような状況に引き込まれることである。
アジアには、韓国・北朝鮮、日
中、中印、印パ等で、資源、領土、権力をめぐり潜在的発火点がある。これらの地がナショナリスチックな熱情を刺激したりしつづければ、制御が不可能な事態になりかねない。
アジアにおける米国の建設的、戦略的介入は既存の日本、米国の同盟だ
けに依存するのでなく、米中協力を制度化する必要がある。」
(NTタイムス 2013年2月23日)

ブレジンスキーはここで当時日本にとって焦眉の課題だった尖閣などを「ナショナリスティクな情熱」のひとことで切り捨てて、「米中協力を制度化しろ」と言っています。

市民語翻訳すれば、「米国はもはや覇権国ではないんだから、中国とよろしくやっていくんだ。日本、センカク、センカクって属国のくせにうるさせぇんだよ。こんどのお前の主人は中国なんだからな」ということです。

どこかトランプの言いぐさに似た、自国第一主義のトーンを感じませんか。

これが、後に米国自らが否定するはめになる悪名高いG2論です。ある時はビンラディン、ある時は対テロ、ある時はG2、というわけです。

ため息が出るほど、どんな相手にでもそのつど要領よく乗り換えられる、とんだ曲者ぶりがわかります。

しかも逆神で、言ったことはかならず後から裏目に出るか、米国政府自身によって否定されてしまいます。

こんな無節操な男に「日本など保護領にすぎん」と言われても、かえって名誉なくらいじゃありませんかね。

なにせ言ったことの反対が真実ですから。こんな男が、いまだワシントンで賢人顔をしていられるのか、かえって不思議なくらいです。

同じワシントンでも、スミソニアン博物館に、「前世紀の逆神様」「世界秩序を破壊した国際政治学者」として展示しておいたほうがいいと思います。

当時、オバマはこのブレジンスキーの強い影響下にありました。彼を国際政治の師と崇めて、「最も卓越した思想家の一人」とまで称賛しています。

その結果、当時の米国外交は急速に、「もっとも重要な2カ国関係」(バイデン副大統領)、すなわちG2体制に向けて舵を切りつつありました。

下の写真は2014年3月26日に撮影された、オバマ一家の訪中のひとこまです。

中国において妻子を中国宮廷に単独で差し出すというのは、私めは膝下に入らせていただきます、というジェスチャーだと伝統的に解釈されます。

知ってか知らずか、オバマはそんなことを仕出かしていたのです。

Photo_4http://j.people.com.cn/94474/8579229.html

こういうまねをすれば、中国が、米国が覇権国家として衰退しているので、世界を統治する相棒に自分を選んだのだと考えてあたりまえです。

しかもオバマの後ろ楯が、「米中2カ国体制を制度化しろ」とまで言うブレジンスキーなんですから。

当時バブルに浮かれていた中国が、かつてのソ連の位置に自らが入って、世界を二分割できると確信してしまったのも無理ないことです。

事実、キーティング太平洋軍司令官が中国軍の幹部と会談した際にこう言われています。

「空母を開発するから、ハワイから東を米国、西を中国で管理しないか」。これは公式記録に残っている発言です。

米国が望んだG2路線は、テロや地球環境などで、二大国が国際的な協力関係を作っていかないか、ていどのニュアンスでした。

ところが、これを中国は、あまりにも中国的に解釈します。すなわち、縄張り分割です。

「オレはここまで、あっちはお前」・・・、これはスペインとポルトガルの世界分割のような前近代的というのも愚かなアナクロ思想そのものです。

しかし、この種を蒔いたのは米国のオバマであり、さらには「軍師」のブレジンスキーだったのです。

かくてここから、中国の南シナ海、あるいは東シナ海への止まることがない海洋軍事膨張の号砲が鳴り響くわけです。

実はここまでで原稿の半分なのですが、長すぎるので、以下は次回ということで。明日読んでね。

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コメント

ブレジンスキーとはまた懐かしい名前が出てきましたね。
とんだ食わせものですよ。
ソ連崩壊後のニジリノフスキーといい、ロシア系の一部は時代の節目に両極端な無能が台頭するのが不思議。

ランボー3「怒りのアフガン」が公開されたのが正にソ連のアフガン侵攻の真っ最中でした。最後のキャプションが印象的でしたね。映画自体は面白かったんですけど、あまりにも政治色が濃い。

そして、9・11以後にアフガンに派兵して逆に泥沼にハマったのが他でもないアメリカという皮肉。始めたのはブッシュJr.ですが、当選時から公約で「イラクからアフガンへ!」と言い実行したのは他ならぬオバマさんで…今も泥沼です。

アフガニスタンって所はペルシャ・ティムール・元・英国・ソ連・米国と、古代から現代に至るまで『帝国の墓場』的な場所です。
ついでに「安定した民主主義や共和制(ついでに王政も)」が一度も根付いたことも無い特殊な地域(民族や地勢的条件)ですな。歴史好きの研究テーマとしては面白い場所だと思います。

そんな地域でも何千万という人々が日々の生活を送っているという事実に私は思いを寄せます!
あ、別にぺシャワール会のファンではありませんよ。

おっと、
ブレジンスキーはポーランド系ユダヤ人でしたね。失礼!

彼にはお約束の『イルミナティ』云々のネタが付きまといますが、私はそのテの陰謀論は完全スルーです。

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