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« 日曜写真館 桜堤 | トップページ | トランプ 不都合な大統領候補その5 日米同盟の本質を知らない男 »

2016年4月10日 (日)

日曜雑感 トランプさん、これがお望みですか?

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ふゆみさん。皆さんの弱気なトーンが心配になって追加しました(笑)。まぁ冗談だったそうで、よかった。

追加した「あなたがたはそんなに強い日本軍をもう一回見たいのか」という台詞は、独仏が反対に回った派兵に対して、(たしか英国だったとおもいますが)ドイツを臆病者呼ばわりした時に、ドイツの外相が言った言葉のパロディです。

米国が、世界の同盟国に対する責任を放棄するということは、米国は覇権国から転落し、中露に並んで、「強いドイツ」や「強い日本」が登場するということだということを、トランプは忘れています。

トランプが言っているのは、覇権国家を止めて、自国第一主義になるということです。

金も出さない、軍隊も出さない米国に価値などない、と世界は見ています。

そうなった場合、トランプがお望みのように米国の軍事支出は減るでしょうか?

たぶん、そうはならないでしょう。むしろ逆になると思います。

なぜなら、米国が担ってきた安全保障インフラはどこの国も代替できませんから、各国とも自国の軍備を増強するしか方法がないからです。

これはサウジもイスラエルも同じです。米国はすでにシェールガスが出たことによって、中東に介入する動機が希薄になりました。

サウジが今国家財政破綻ギリギリまで原油価格の暴落チキンレースをしている目的は、このシェールガス潰しだと言われています。

オバマに裏切られたサウジやイスラエルは、米国の「善き友」であることを止め、既にイランとの戦争寸前のサバイバルゲームに突入しようとしています。

脱線しますが、去年「戦争法案ハンタイ」を叫んでいた人たちは、なにかといえば「集団的自衛権を認めれば、日本は中東に派兵を求められる」と言っていましたが、一体いつの話をしているんでしょうかね。

米国自身が中東に介入する気などさらさらないというのに(苦笑)。もうかつての米国ではないのです。

一方、太平洋に目を移せば、もっともよくできた同盟といわれる日米安保が機能しているかぎり安定しているでしょう。

皮肉にも、この時期からオバマが言い始めた「アジア回帰」は、この中東と疎遠になった反作用にすぎません。

日本やアジア諸国ににとっては有利なことのはずでしたが、オバマは例によって口だけで、実行を伴いませんでした。

その上に、次がトランプという「不動産屋の眼で世界を見る」という男です。

ブッシュが傷つけ、オバマが半壊にし、トランプが全壊にする、というわけです。

アジア太平洋地域にも、中東に似た政治現象が起きるでしょう。

それは米国にとっては、今まで中国の海洋進出だけを心配すればよかった太平洋に、再び旭日旗が翻るのを見ることです。

そしてそれは今と違って、同盟国の海軍旗ではなく、「ただの隣国」となったわが国のそれです。

今日明日のことでありませんが、そうなって欲しいのですか、トランプさん。

では、もしう少し短い時間尺で考えてみましょう。

ueyonabaruさんは、「少し強い日本軍は望んでいる」と書いておられました。まぁ、そのとおりではあります。

いずれにしても、トランプが大統領になれば、駐留経費の上乗せを要求することだけはたしかです。

その場合、トランプはたぶん在日米軍の縮小、あるいは移転を取引材料に使うでしょう。

横須賀軍港を動かすなどと言えば、米海軍は怒り狂いますから、もっとも動かしやすい沖縄米軍を駒に使うでしょう。

その場合、沖縄の海兵隊や普天間はまとめてどこかにということもありえます。たぶんフィリピンかオージーでしょうね。グアムもありえます。

米国にそうさせないために、政府は移転を急いでいるという側面もあるのです。

「オール沖縄」の人は欣喜雀躍するでしょうが、今、この時期に移転された場合、南西諸島方向に大きな軍事的真空が生じてしまいます。

その場合、待ってましたとばかりに、経済が沈みかかっている中国が、外に敵を求めることは大いにありえるでしょう。

しかし現況では、残念ながらわが国だけで、アジアの軍事的真空を埋めるだけの実力はありません。

となると、そのトランプの要求を一時的には飲まざるをえないでしょう。

そして要求を聞きつつ、わが国独自の安全保障の次の段階を真剣に考える必要がでてきます。

それは従来の「安保があっての防衛」ではなく、「安保がなくなった場合に備える防衛」戦略です。

つまり、トランプの無理無体を聞くふりをしながら、「次」に備えるのが今後の十数年となります。

この結果生まれるのがueyonabaruさんがいう、「少し強い日本軍」です。

自主防衛派の人はすぐに核武装と言いたがりますが、世界の孤児になりたければ、自主核武装に走ればよろしい。

ただし、それでは、「二度目の戦前」となるだけです。私は絶対に反対です。ただし、議論はするべきですが。

とまれ、日米安保の消滅を念頭に置いた、自国防衛の強化は必ず必要となります。

こういう言い方はナンですが、いつか必ず考えねばならないと思っていたことが、思いがけず早く来ただけとも言えるのです。

正直言って、誰がなろうとも20年ていどのスパンの間には、この道を選択することになるでしょう。

実に憂鬱です。

逆にいかに日米安保がよくできていたのかわかります。これを潰すというのは発狂したとしか思えません。

トランプが登場する時期に、「戦争法案撤回」と叫ぶのが野党第一党ですから、イヤになります。

こういうズレきった諸君らはさておき、最後にひとつ付け加えると、日本対米国という既成の図式で見ないで、アジア・オセアニアというもっと縮尺の大きい図式に切り換えることです。

つまり、今あるASEAN+米国、日本、オージー・AZという構図を、NATOに近い集団安全保障体制に成長させていくことです。

そしてここにNATO第5条のようなものを与えます。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-2d24.html

●NATO条約第5条
NATO締結国(1カ国でも複数国でも)に対する武力攻撃は全締結国に対する攻撃と見なし、そのような武力攻撃に対して全締結国は、北大西洋地域の安全保障を回復し維持するために必要と認められる、軍事力の使用を含んだ行動を直ちに取って被攻撃国を援助する

ですから、日本は個別的自衛権を放棄し、このアジア版NATOに供託することで、戦前のような危険な道に突入する可能性は激減します。

これがうまくいけば、米国の負担も減り、かつ、地域の包括的安全保障体制になるので大変に面白いと思います。

長くなりそうなので、今日はこれまでとしますが、トランプがでても、いろいろ揺さぶっているうちにいい知恵がでるもんですよ。

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コメント

全くその通りなわけで。。。

自主防衛を主張される方は価格や信用といったコストをどう考えているのやら…核武装?その後どうするのよ。今の北朝鮮をちょっと強くしたみたいな孤立国家になりたいのかと。

逆に左寄りに日米同盟破棄を言う方は、中国に張り付いておけば今後100年は安全などと思っているのでしょうか?


要はいかにバランスを保つかですよ。それが国策です。
先日の「真日本人」とかいうHNの方の主張は、安倍政権支持者云々とかいう最後の1行が無ければ、どっちにでも取れる正論でした。
しかしちょっと考えてみれば極左の共産党と、極右の幸福実現党(笑)と同じなんですよ!だからあまりにも浅くバカバカしいのでコメントしませんでした。

本当に極左と極右は「予め〇〇ありきの結論」を外してみると全くもってそっくりですね。
かつてのサヨクさん(今もやってるみたいですが)のように、やつら同士内だけで殺しあって潰れてくだされば私達一般市民は大助かりですよ。
一般市民にとっては、そんなの今の山口組抗争と変わりありませんから。

トランプを契機に日本が音頭を取りアジアにNATO的な防衛体制を発足出来れば素晴らしい。


日本人の意識改革が求められますね。

日米豪の3国で建てた軒に同盟の責任も果たすから入るというASEAN内の国々、あとインドが加わりアジアの海上防衛機関ができるのが個人的に嬉しい順序です。とはいえ素人なので詳しい方々の書き込みに期待しています。
沖縄県は、日本軍が南方を占領していた時期だけは国境のかなり内側に位置できていました。沖縄が占領され返還された後は米軍が大量に居る事自体で、国境として攻撃されるリスクが軽減しました。(県民の安全や幸福とは別の、竹島のように攻撃され取られるリスクの事です)
米軍が沖縄から引くというのは、沖縄県が最南端の国境の島々としてモロにさらされそれを自衛隊が全力で守るという事です。自衛隊も拒否して置かないというのであれば、違う国の国境として日本侵攻の出城に再びされるでしょう。
平和運動家が語るような旧式の地上戦ではないでしょうから、上陸されても皆殺しにはならずインフラを取り上げられ人々は自由を失う日々です。
sealsの人達が良いじゃんと言ってますが、絶対我慢できないですよ。
公的機関のデータベースや金融関係のシステムなどを、非常時に占領された地区からアクセスできないように国や企業は準備しているのかも気になります。

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