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2016年5月27日 (金)

日米首脳会談は日米地位協定改訂への一石となるか

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G7伊勢志摩サミット前夜の5月25日、現地で日米首脳会談が開かれました。

到着したばかりのオバマ大統領は時差ボケも治らないまま、安倍氏との厳しい首脳会談に臨んだわけです。

内容的にはただ一点だったと思われます。もちろん、沖縄の女性殺人事件です。

このふたりは英語でコミュニケーションできますから、かなり率直な日本側の意志を伝えたと思われます。

外務省のプレスリリースです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_002071.html

例によって例の如く、学歴エリートらしい読む気が失せるような無味乾燥さですので、飛ばしてくださってもかまいません。

「25日夜,安倍総理は,G7伊勢志摩サミットのため訪日中のオバマ大統領との間で,21時40分から約20分間,少人数の会談を行い,22時から約35分間,全体会談を行ったところ,概要以下のとおりです。

(1)少人数会合では,全ての時間を割いて沖縄で発生した事件を議論し,安倍総理からオバマ大統領に対し,
(ア)事件は身勝手で卑劣極まりない犯罪であり,非常に憤りを覚える,日本の総理として強く抗議したい,
(イ)沖縄だけではなく,日本全体に大きな衝撃を与えている,こうした日本国民の感情をしっかりと受け止めてほしい,
(ウ)自分には日本国民の生命と財産を守る責任がある,

(エ)実効的な再発防止策の徹底など,厳正な対応を求めたい旨述べました。

(2)これに対し,オバマ大統領からは,
(ア)心からの哀悼と深い遺憾の意が表明されるとともに,米軍関係者の起こした犯罪に責任を深く受け止めている,
(イ)日本の捜査に全面的に協力する,正義が実現するためにあらゆる協力を惜しまないとの発言がありました。

(3)両者は,日米でよく協議して実効的な再発防止策を追求することで一致し,また,日米で協力して失われた信頼を回復し,沖縄の負担軽減に全力を尽くしていくことで一致しました。」(随時改行しました)

このような首脳間の会話の詳細が公表されることはないでしょうから、会談後の日米首脳の記者会見で憶測する以外ありません。

Photo_3Carlos Barria / Reuters

まずは安倍氏です。

「まず冒頭、先般、沖縄で発生した事件について、私からオバマ大統領に対し、日本の総理大臣として断固抗議をいたしました。
そして少人数の会談では、全ての時間を割いて、この問題についてお話をいたしました」
「身勝手で卑劣極まりない犯行に、非常に強い憤りを覚えます。沖縄だけでなく日本全体に大きな衝撃を与えており、こうした日本国民の感情を、オバマ大統領にはしっかりと受け止めてもらいたい、と申し上げました。
その上で、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました」
地位協定のあるべき姿を不断に追求していく
」(太字強調引用者)

安倍氏は「少人数会談」の20分間のすべてを使って、沖縄女性殺人事件を「強く抗議」して、「地位協定のあるべき姿を追求していく」と述べています。

Photo_4Jim Watson / AFP / Getty Images

一方、オバマ氏の会見ですが、彼は質問されていない沖縄の問題から語り始めています。

「心の底からの哀悼の気持ちと深い遺憾の意を表明しました。日本の司法制度のもとで捜査がなされるよう、米国は継続的に協力します」
日米地位協定は、日本の司法体系での完全な捜査や司法に必要な措置を妨げていないことは指摘しておくことは重要だろう
(太字強調引用者)

驚いたことに、「オバマは謝罪していない」という野党の声があるようですが、文言はdeepest regrets(深い憂慮)ですから、外交用語として強い表現です。

ちなみにもっとも強い表現はapologize(謝罪)か、verry sorryで、それと同格かやや下がdeepest regretsです。

米国大統領がapologizeなどと言うことは考えにくいですから、「一民間人犯罪」の公的謝罪としては、妥当な範囲内ではないでしょうか。

通常、国家は謝罪しません。

謝罪してしまうと、謝罪された側は更なる謝罪を要求し、賠償を求め、政治問題に悪用する悪循環に入ることが多いからです。

韓国をみればわかるでしょう。謝罪すればするほど、「謝り方が悪い」「謝っていない」「千年先までこの恨み忘れない」とエスカレートしていきます。

その過程で反米ナショナリズムが台頭し、そのカウンターも生まれます。

すると憎悪対決になりかねません。「深く遺憾とする」ていどで済ませて、後は日米が実効性のある対策を考えたほうがいいのです。

さて問題はむしろ、こちらです。

「日米地位協定は、日本の司法体系での完全な捜査や司法に必要な措置を妨げていないことは指摘しておくことは重要だろう」ですか・・・。

実に意味深な言葉です。

日本のメディアは揃って、「安倍氏日米地位協定改訂を要求せず。米大統領も否定」といった薄っぺらい伝え方をしています。

毎日新聞(5月26日)はこう報じています。http://mainichi.jp/articles/20160526/k00/00e/010/227000c

「沖縄では地位協定の改定を求める声が高まっているが、首相は運用改善で対応する従来の方針を改めて表明した。」

朝日新聞も5月27日の社説で、「日米と沖縄 切実な声をなぜ伝えぬ」と題してこう述べています。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

「地位協定は米軍にさまざまな特権を与え、米側は改定には否定的だ。だからといって改定を口にしようとしない首相の姿勢は、及び腰に過ぎないか。」

まったくやれやれです。

これを読んだのか、民進党の江田憲司代表代行も、「日米首脳会談に批判相次ぐ「謝罪なし」「地位協定改定を」(時事5月26日)だそうです

大統領は、「日米地位協定は、日本の司法体系での完全な捜査や司法に必要な措置を妨げていない」と言っています。

なるほど今回は枠外でしたから当たり前ですが、1次裁判権は原則として米国側にあるのは、オバマも知っているはずです。

それはあくまで運用上の「好意」にすぎませんから、「完全な捜査や司法に必要な措置」が日本側にできないことは、弁護士のオバマにはわかっているはずです。

にもかかわらず、この言葉を出したのは、おそらく、安倍氏の日米地位協定のあるべき姿を求める」という表現と対になっていると考えるべきです。

私は直感ですが、ほぼ間違いなく両首脳の間で日米地位協定をめぐっての応酬があったと考えます。

ただ、安倍氏にはサミット前というこの時期にオバマに「イエス・アイキャン」と言わせることは、覇権国のメンツを丸潰しにしかねないという外交的配慮があったはずです。

ですから、今回は先の交渉につなげられる一石ていどで済ませると、安倍氏は判断したのではないでしょうか。

つまり、「日本の司法体系での完全な捜査や司法に必要な措置を妨げない」地位協定を揉む段階に至った、という共通認識が両者に生まれていると考えるべきです。

もし、私の推測が正しければ、この本格交渉はオバマの任期中に行われるはずです。

仮に時期大統領がトランプなどになった場合、「アメリカ・ファースト」(アメリカ第一主義)ですから、改訂はおろか改悪を言ってくるかもしれません。

そもそも日米安保同盟が存続するかさえ判らない、シュールな状況に突入します。

慶大准教授の神保謙さんが、「みのもんたが大統領になるようなもの」と秀抜なたとえをしていましたしね(笑)。

Photo_2日米首脳会談を受け、記者団の質問に答える沖縄県の翁長雄志知事=25日夜、同県庁  | 時事通信社

いちおう翁長氏の反応も、見ておきましょうか。

最近トランプを見ているとなんか既視感があるなぁ、と思ったら、この人なんだよな~。

翁長雄志知事は25日夜、日米首脳会談で日米地位協定の改定に言及がなかったことに「大変、残念だ」と述べた。両首脳の共同記者会見には「中身がまったく無い。運用改善では限界があることは明らかだ」と強い失望感を示した。沖縄県庁で記者団の質問に答えた。

その上で「これだけの負担があり、事件がある。再発防止と言っても、何も変わらない。地位協定に触らないことは、とても理解できない」と批判。日米安保体制を「砂上の楼閣に乗っている」と表現した。

 また「首相は日本国民という言葉を使い、生命と財産を守ると述べたが、日本の中に沖縄が入っているのか疑問に思う」と述べ、沖縄に寄り添う姿勢が欠如しているとの認識を示した。」(2016年5月26日沖縄タイムス)

全否定ですね。まるで見えていません。

政局だけで、地方政界を世渡りしてきた人物の哀しさでしょうか。

首脳会談に出席させろなどという自治体首長の発言とも思えない増長したことを要求して一蹴されたためか、この会談の持つ意味深なニュアンスなどまったく掴めていないようです。

※オバマの写真と翁長氏の写真までの部分を、全面的に書き換えました。いつもごめんなさい。内容的には同じです。

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沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

 管理人様、今朝の記事で次のくだりの意味がよく分かりません。

> 大統領は、「日米地位協定は、日本の司法体系での完全な捜査や司法に必要な措置を妨げていない」と言っています。

> なるほど今回は枠外でしたから当たり前ですが、1次裁判権は原則として米国側にあるのは、オバマも知っているはずです。

> それはあくまで運用上の「好意」にすぎませんから、「完全な捜査や司法に必要な措置」が日本側にできないことは、弁護士のオバマにはわかっているはずです。

 今回の事件は公務外の事件ですから、地位協定上も明らかに日本側に第一次裁判権はあるのではないでしょうか? ここでの地位協定の問題点は拘留権の問題が挙げられるのでしょうが、現行のままではどうして不都合があるのでしょうか。

 管理人様は、公務上の事件の第一次裁判権が日本側にあるべきだとお考えなのでしょうか。公務上の事件の第一次裁判権が米側にあるのは、私は当然だと従来考えておりました。

ueyonabaru さん。はい、私は米国軍人は公務か否かに関わらず、日本国の裁判権下にあると考えています。

これが自衛隊員でしたら(今はありませんが)、公務中においては「軍法」で裁かれるべきですが、外国軍人にまでそれを認めることは、わが国内部で外国軍隊の軍法を適用することになってしまいます。

例外なく、日本に居住ないしは滞在するも者に対して、日本の司法権が完全に及ぶのが主権国家として当然のことだと思います。

ですから、米軍基地内における犯罪にたいしても、等しく日本が裁判権をもてるようにするべきだと思っています。
今の形では、米軍基地はまるで大使館と同等の治外法権扱いになってしまっています。
あくまでも地位協定によって日本政府が貸与しているのであって、主権はわが国にあります。

ボン協定と同格の地位協定改定は必要だというのが、私の立場です。
左翼の皆さんと意見が奇しくも一致するのですが、あの人たちは日米安保を解体するためにそう言っているのに対して、私は逆に主権の強化と同盟の強化のためにそう言っているのが、本質的違いです。

日米地位協定は占領軍時代の残滓がたっぷりとつまっています。
ですから、この改定は将来的ビジョンとして、NATO並の集団安全保障体制に移行するに際しても、避けて通れないものだと思っています。

ただし、いつどのようなかたでするのかについては、同盟関係を傷つけないように、しかし原則的に進めよ、と思います。
といってもトランプ台風がきたら、一切がワヤですが。

この件に関しては、どこかで書くつもりでいます。

政府のインターネットTVで共同記者会見を観直しました。英語に同通が被ってないバージョンです。オバマ大統領の地位協定の該当部分、もう少しこちょこちょっと長く語っていました。この箇所で同通がごにょごにょ訳している部分、文字おこしがないので興味ある方は観てみてください。
地位協定は日本が犯罪捜査をするのをちっとも妨げる為のものではない、と言っています。それとセットで実効性のある対策を早急にとると2人で言っています。
私には、現行の地位協定をがっつりいじるのではなくまず運用で日本の逮捕裁判権強化に対応して何かしらの改定について話し合う合意があったのだなあという風に聞こえました。
青山繁晴氏が昨日出演番組で言っていた感触と同じです。
実効性のある早急な方策に注目して待ちます。

>もし、私の推測が正しければ、この本格交渉はオバマの任期中に行われるはずです。


オバマ大統領がそれをやるメリットはあるのでしょうか?
任期が切れるまでに歴史に名を残したい?それだと地位協定改訂はちとパンチが効いてない気が。

対中を睨んでの日本取り込み?
尖閣の時に何もせず、出てきたとおもったら小型艦一隻の媚中オバマがそんなこと気にするとも思えないですし。

管理人様

> ueyonabaru さん。はい、私は米国軍人は公務か否かに関わらず、日本国の裁判権下にあると考えています。

> 例外なく、日本に居住ないしは滞在するも者に対して、日本の司法権が完全に及ぶのが主権国家として当然のことだと思います。

 斬新なお考えです。

> 今の形では、米軍基地はまるで大使館と同等の治外法権扱いになってしまっています。
あくまでも地位協定によって日本政府が貸与しているのであって、主権はわが国にあります。

 わたしは、治外法権が米軍にあると思っておりました。

> ボン協定と同格の地位協定改定は必要だというのが、私の立場です。
 
 ボン協定について調べてみます。
 
> 日米地位協定は占領軍時代の残滓がたっぷりとつまっています。

 そうかもしれませんね。

> ですから、この改定は将来的ビジョンとして、NATO並の集団安全保障体制に移行するに際しても、避けて通れないものだと思っています。

 そうでしょう。

> ただし、いつどのようなかたでするのかについては、同盟関係を傷つけないように、しかし原則的に進めよ、と思います。
といってもトランプ台風がきたら、一切がワヤですが。
この件に関しては、どこかで書くつもりでいます。

 その時に詳しく議論が出来そうです。

 こんなことも考えるのですよ。例えばイスラム法の支配する国に米軍が駐留する場合に、その国の法律に従い裁かれるということでは米軍が大変でしょう。また、外国軍を国内に駐留させるという状況下では、駐留軍の特権というか、駐留国の法律、価値観が尊重されなければならないのではないか という思いは私にはあります。

管理人様

すいません。あまり地位協定についてわからないので色々と勉強しているのですが
管理人様の2012年11月 9日 (金)のプログで米兵裁判権問題・外務省公式見解(日米地位協定Q&A)についてに書かれてますが
その中でコメントは、来週にでもと書いてますが
みつかりません、、(汗
コメントが書かれているのであれば教えていただけないでしょうか

特に気になるのが、問9の外務省の回答ですが、ここを読む限りでは今の地位協定で問題ないのかと感じるんですが


問9:米軍人が日本で犯罪を犯してもアメリカが日本にその米軍人の身柄を渡さないというのは不公平ではないですか。日本側に身柄がなければ、米軍人はアメリカに逃げ帰ったりできるのではないですか

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/qa.html

初めまして。

>首脳会談に出席させろなどという自治体首長の発言とも思えない増長したことを要求して一蹴されたためか、

一度も「首脳会談に出席させろ」こんなことは言っていませんよ。事実の歪曲は訂正した方が良いと思います。

安倍さん、確かにオバマ大統領に直接対話する場を要求しただけで首脳会談に3人目として入れろとまでは言ってないですね。そんな事を地方の首長が言うのも応じるのもおかしな話ですしね。

途中送信してしまいました。
しかし翁長知事の今回の発言、沖縄が日本の中に含まれているのか疑問、という部分に関しては、あんたが含まれない王様になりたいだけじゃんとしか私には思えず、彼と同じく含まれたくない人数を本当に知りたくなりました。
そういう意味で、分断しかもたらさないリーダーですね彼は。

安倍という人。このふざけたHNは止めて下さい。
2回目の警告です。次回は無条件削除します。

つまらない揚げ足ばかり取る人ですね。SOFAがどうしたとか、首脳会談じゃないとか・・・。
もっと本質的なことで議論できないんですか。
この記事は日米地位協定改訂がどのように日米首脳間で話し合われたのかについて書いたものですよ。わかってんのかな。
小股すくいばかりやっている人だなぁ。

たしかに翁長氏は首脳会談にいれろとは言っていませんが、オバマに会わせろと言っています。同じことです。
サミットのタイムスケジュールは分単位で、今回の日米首脳会談もこの事件がなければやらなかったはずです。

ホスト国の首相さえやっと時間をこじ開けているのに、どうして首長が会談できますか。常識がなさすぎます。

そもそも自治体首長が合衆国大統領に面会すること自体不可能です。外交プロトコルがあるからです。
会えてもせいぜいが議員止まり、政府官僚なら部長クラスていど。

こんな馬鹿げた要求をして、自治体外交などをしているから「琉球王」にでもなったのか、と言われるのです。

この日の日米首脳会談の意味ですが、ブログ主様が期待するむきとは、全く異なったものに過ぎないのではないでしょうか。

事件発生直後から菅官房長官は「日米地位協定の改正は求めない」としていました。
それが曖昧な変化をし始めた第一の理由は、国会で「閣内不統一」と追求された島尻議員の発言からで、その発言は沖縄自民党県連が「県議選でもたない!」という地元の悲鳴から出たものです。
選挙都合の「地位協定改定」言及でしょう。

もともと26日朝に予定されていた首脳会談を25日のオバマ氏到着直後に開いた理由を、琉球新報は政府関係者の話として、「26日朝までに行動を起こさなければ、批判を浴びるのは明白だ。スピード感と事件重視を印象付けるためには、オバマ氏が着たら間髪をいれずに会談で抗議する以外に方法はない」とし、25日にこだわった背景についても、「首相が議長としてサミットに専念できる環境を整える狙い」としています。


もっとも今回の事件は直接的には「地位協定」の存在とは関係がありません。
事件と地位協定を結びつけるには、「地位協定があるために、米軍犯罪が発生しやすくなる」という、ある種の「解釈」が必要で、このような「解釈」の介在が必要な論理は、外交の現場で日本側が主張として使えるはずもありません。

そこでリベラル寄りの方々やマスコミは、過去に遡り、かつて行われた米軍犯罪のリストやなんかを都度公表してみるのですが、それは知らない人への啓蒙にはなるのでしょうが、米国・米軍には無意味です。

それは、こうした事件の数々にもかかわらず、県の27年度意識調査によれば、米国に「親しみを感じる」と「どちらかというと親しみを感じる」の合計が84.4%もあるからです。
「米軍基地に行った事があるか」という問いに「はい」と答えた人の割合は、何と73.9%にも上るのです。
沖縄県人にとっては「米兵」が「米国人」です。
「米軍」が「米国」です。
手を変え品を変え基地イベントなども通じ、もちろん事件の度に反省も努力も繰り返した結果としての、この県民意識があるのも事実です。
米軍にはこうした県民と米軍の良好な関係は、米政府の如何にかかわらず、まして日本政府などに全く関係なく構築したものだ、という自負さえあります。

地位協定の意味は、ひとつには「日米安保の目的を遂行するため」であり、もうひとつは、米国人にとって「歴史的な意味を示している」ものでもあると思います。
60年から一字も変えられていない地位協定を改正するには、残念ながら今回の事件をきっかけとしては望めません。
もっとも、政府にもそのような拙速な気は毛頭ないでしょう。
改正のためには解釈や運用の変更を漸進的に行いつつ、安保条約の「片務的部分」を「不要」とするだけの国内法の整備・改正がまず必要です。
そのうえで、米国内の世論が必要です。
安保法制は一定の認識を示しましたが、矢継ぎ早につづくはずの自衛隊法の改正など全く手付かずです。
普天間の移転は頓挫しかけ、米軍再編の足かせになっている「統治能力なき日本」と映っているのも事実です。

山路さんらしい見立てだと思います。
ただ、県外住民のわたしには「その84.4%の親米県民も実は仕方なく我慢して心の底ではマグマのような塊を抱いているのであって、今回のような事件で溢れ出すのだ。同じ怒りはこんな米軍を頼りにしている本土にも向けているぞ」と言われてしまうと、そうなのか。と理解するより他ないのです。唯一できる事は犯罪撲滅への思いを巡らせる事位で。

山路さん

県民の米国に対する親近感が80%超なのは事実ですが、米軍基地に対しては過半数超が反対です。しかも前年度比で悪化してます。意識調査から推察すると県民にとって米軍=米国とはならないみたいですね。

同盟国としては親近感も持てるし相応しいが米軍の過剰負担は県民は感じてる結果の数字ではないかと思います。

基地反対ではなく、米軍に対する印象が悪いが過半数超ですね。訂正します。

ここのところの行政トップも含めた沖縄のメディアの発狂ぶりに暗澹たる思いでした。今日、オバマ大統領と面談した後の被爆者の方の満面の笑みに本気で涙が出ました。今日はこれだけです。

「琉球王」にでもなったのか、と言われるのです。

↑産経新聞、幸福実現党以外の誰が翁長を「琉球王」と呼んでいるんだよ(笑)
自分のお仲間だけで通用する呼称が一般的だとはあまり思わない方が良いですよ

今度からブログタイトルは下記に改めたらどうかね?
「基地と原発、自民党プロパガンダのありんくりん」

自称「読谷人」さんよ、あんた沖縄の人?まぁ、どうでもいいけどね、わかりようがないし、

沖縄人か本土人かでフィルターをかけるのはどうなんだろう。

いいんじゃないですか、琉球王って呼んだって。
広く一般に広まってる言葉なら問題なし。
特定勢力の間で翁長知事を揶揄するのに使われてる言葉だとしたら、使った人の思想性がよくわかってそれはそれでわかりやすいし。

私はここで初めて見ましたが。

一部ではスチールウールと呼ばれてますね。


今日は広島でオバマ大統領の演説がありましたが、トランプさんが大統領になったら核の推進になるのかな。
アメリカは日本を守ってやってるんだから兵士や軍属の犯罪はスルーしろとも言いそう。

オバマの発言からは、日米地位協定改訂するようにはとても考えられない。
むしろ日米地位協定は、日本の司法体系に何の問題をもたらしていない、改訂する必要ないでしょ?ってオバマはいっているように思える。
安倍も日米地位協定改訂なんて無駄と思っている、とりあえず形だけの抗議でプロレス、オバマも安倍の真意を読んでいるので気に留めない。
オバマも安倍も沖縄の救世主にはならないという失望感しかないね。


沖縄はかつて米国でしたし、復帰後は隣人ですから。
親近感といえばそうかもしれませんが、愛憎入り乱れたところもあり、戦争体験のあるお年寄りにとっては複雑な気持ちではないでしょうか。

オバマ大統領が戦争体験者の話を聞いて、演説したら印象も変わりますかね。

子供の頃、嘉手納フェスティバルに行って、米国の雰囲気にあこがれもしました。
でも那覇に住んでいた限りでは、学年に何人かハーフがいたくらいで、ほとんど米国人との交流はなかったですね。
上京した時、沖縄人なのに英語が話せないと不思議がられましたよ。

最近、横須賀基地を見学する機会がありましたが、広大な敷地に学校、教会、病院、A&Wまであって、まさに「アメリカ」でした。

今回の「この会談の持つ意味深なニュアンス」は本当でしたら驚きです。

クラッシャーさん、私もあのハグを受け微笑まれた広島の方に沢山の気持ちが沸き起こり、頭を垂れました。
人の命と心の尊さを体現されたお姿でした。

最近コメントして来る左翼系うちなーん
ちゅの発言や、翁長の大統領に会わせろ
発言、沖縄のローカルブログでも 多くが
恥ずかしく思っている様です。
タイムス、新報の二紙とゲート前活動家
のプラカードは、地位協定改定のオンパ
レードですが 協定のどの項目の何が悪く
て、今回の事件でどう支障があったのか
多分ほとんどが 理解して無いと思いま
す。
今 沖縄で、米軍人が事件を起こしで基地
の中に逃げ込んだ所で、現実 逃げ得はあ
り得ないと思うのですが。

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