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2016年5月26日 (木)

グラフで見る戦争と沖縄米兵犯罪

Dsc_3682
では、このような米兵犯罪はなぜ生じたのでしょうか。 

ひとつに考えられるのは、米国と戦争との関係です。 

昨日の米軍関係者犯罪年譜で、65年の米国のベトナム本格介入前後から、刑法犯が増えていることがわかりました。 

もう一回見てみます。 

65年までは演習中の事故が主流でしたが、65年から69年までは歓楽街におけるホステス殺害が激増しているのが分かりますね。 

Photo_2※資料ソースは沖縄県史、宜野湾市史、読谷村史などの自治体史、沖縄タイムス、琉球新報等により作成。篠原章氏『報道されない沖縄基地問題の真実』による 

背景には昨日述べたように、この最大の原因はベトナム戦争の泥沼化と敗北です。 

1965年から73年の間に、延べ250万人の米兵が派遣され、実に米兵だけで戦死約6万人、行方不明・負傷者約30万人が出ています。 

なお、ベトナム側は南北合わせて約500万人の死者と、数百万人の負傷者を出しています。 

帰還兵には、多数のPTSDや麻薬中毒患者が発生し、後方基地となった沖縄でも荒れ狂いました。 

彼らには、ここが日本の沖縄だということすらわからずに、そのまま戦場の蛮行を持ち込んだものが多数いたのです。 

というのは、ベトナム側が非対称戦争、つまり市民に扮したテロリストが爆弾を投げ込むような戦術を多用したために、米兵の市民と敵との識別が混乱したことにも理由かあります。 

少女が笑いながら花束に隠した手榴弾を投げつけてくるような、前線と後方が明確にならない現代戦は、米兵のモラルを著しく低下させたことが分かります。

映画「グッドモーニングベトナム」にも出てきましたね。

自国を守るわけではない大義不在の戦争、PTSDと麻薬中毒、テロリストの襲撃という条件が重なって、米兵犯罪が多発しました。 

つまり、当時の米軍の置かれた「空気」が、そのまま沖縄の米兵犯罪の下地となっているわけです。

さらに、これは機会があれば詳述したいのですが、米軍独特の性処理方法が絡んでいます。 

米軍は表面的には、米国内の清教徒主義に配慮して、旧日本軍の慰安所のような米兵専用施設をもたない建前になっています。 

しかし、現実にそれをやった結果、兵舎では性病が蔓延し、沖縄のように女性殺害・暴行事件を多発させることになりました。 

Cimg1590http://magisan.ti-da.net/e4020115.html

そこで考えられたのが「Aサインバー」という仕組みです。これは従業員の性病管理を事業者に命じて、一定基準をクリアすれば「衛生的施設」として「Aサイン」を与えたものです。 

米軍は、ただ「Aサイン」を申請してくる飲食店従業員の「衛生管理」が適切かどうかを管理しているだけで、「慰安所なんか知らないよ」という顔ができます。

いわば慰安所のアウトソーシングですが、あくまでも「自由恋愛」なのです(苦笑)。

ただし、ただのステーキ屋もありますし、売春とは無関係な店も多く、一概には決めつけられない混在しているところがミソなのです。

橋下さんが「風俗を利用したら」と言って、海兵隊司令官に激怒されたのは、かつて現実にやっていたからです。

ご想像通り、Aサインバーは売春と犯罪の温床になりました。 60~70年代にホステスが多く殺されたのは、こういう米軍のやり方が背景にあるのです。

では復帰した72年以降はどうでしょうか。再び米国の戦争との関わりで検証します。 

ベトナム戦争で全軍のモラル崩壊寸前を経験した米軍は、地上部隊撤収の翌73年に徴兵制度を止め、志願兵のみによる米軍の綱紀粛清を図ります。 

そして米国が戦った戦争が、湾岸戦争(1990年~1991年)とイラク戦争(2003年~2011年)でした。 

湾岸戦争は、クェート解放という国連決議に基づいた軍事行動であり、正規軍同士の戦闘となりました。 

戦闘期間も1年程度だったために、米軍のモラルは高く維持されています。

 このベトナム戦争後の沖縄の米兵犯罪件数を5つの時期に分けて見たのが、昨日も掲載した篠原章氏によるグラフです。

Photo_10

ベトナム戦争末期の1972年~79年に年平均291件もあった米兵犯罪が、1990年~99年には61.9件と約5分の1弱まで低下しています。

よくメディアや運動家は、「1972年から2011年までに、米軍人・軍属による刑法犯罪 が5747件・凶悪犯は568件」(※)という表現をしますが、その大部分は1970年代に発生しているものです
http://tamutamu2011.kuronowish.com/okinawajikennjiko.htm

ただし、95年9月には、あのおぞましい少女暴行事件が起きて、せっかくの犯罪率の低下の努力を一瞬にして打ち消してしまっています。

下図は沖縄県の公表している米軍関係者刑事事件年表です。
http://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/documents/04ennsyuukunnrennoyobijikennjikonojyoukyou.pdf

Photo_4

 これを永江一石氏がグラフ化したのが下図です。ありがたいことに、戦争時期を記載されています。
※https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=20429 

永江氏は「信頼できるデータ(情報ソース)を探す。可視化できるように加工するというのが大事」だと述べていますが、まったく同感です。 

地元紙を先頭にして、マスコミは感覚的に、「激増する米軍犯罪の恐怖」というような報じ方をしますが、これでは原因もわからないために、「基地がなくならない限り、米兵犯罪はなくならない」といった短絡した議論に陥ってしまっています。

気で日米地位協定改定交渉したいのならば、証拠と数字を出して米側と議論せねばなりません。 

こんな感覚的なやり方では、米国に通用しません。

米軍の犯罪件数を単独で見るだけではダメです。その背景と、出来るならば世界規模で展開している米軍の犯罪件数と比較すれば、実像が絞れてくるはずです。

下図を見ると、湾岸戦争時にはほとんど平均件数を越えておらず、イラク戦争時には一時的上昇を示したに止まっています。 

Photo_6

永江一石氏作成

下図はイラク戦争における米軍戦死者数の推移です。戦死者数が跳ね上がった2004年には有意な犯罪件数の上昇が見られますが、その後は平均件数に下がっています。 

Photo_8出典不明

これをさらに、イラク現地での米兵による市民殺害とされているグラフに重ねてみます。 

Photo_10

 https://www.iraqbodycount.org/

 2007年には米軍戦死者が激増し、それに対応するようにイラク市民の犠牲者も増えています。

2014年にはイラク市民の犠牲者数は増えていますが 、沖縄県の犯罪件数には変化がありません。

かつてのベトナム戦争時には、ベトナムの戦況がそのまま沖縄の犯罪率に影響を与えていましたが、その傾向は今世紀になって終わったことがわかります。

下の沖縄の米兵凶悪犯罪の年間推移グラフと比較してみてください。 Photo_12永江一石氏作成

ベトナム戦争時の74年と終結直後の77年をピークにして、米兵の凶悪事件は低下し続けています。

これを世界規模での、米軍関係者の犯罪件数の推移と比較してみます。

下図は、「3時間ごとに発生する米兵犯罪」という煽情的タイトルがつけられた反基地団体の作成したものですが、いかがでしょうか。

ちなみに「3時間ごと」とは、全世界規模の数字です。どうしてこういう表現を使うかね。

Photo_16

 http://editor.fem.jp/blog/?p=2119

沖縄における米兵犯罪件数は、世界のそれと比較するとまったく相関関係がないことが示されています。

言い換えれば、沖縄における米兵の軍規は、私たちの予想以上に厳しくコントロールされているのかもしれません。

ではこの沖縄における米兵犯罪を、沖縄県全体の犯罪検挙者に占める割合について押さえます。 県内の米兵を含む犯罪件数の推移です。

Photo_14

永江一石氏作成

ーク時は先程述べたように77年の10.3%で、2013年には1%以下です。

最後に人口比でみます。

沖縄の人口が142.3万人で、米軍関係者数は約4.5万と言われていますから、人口比率にして3.1%です。

3.1%の人口比の社会集団が、犯罪率において1.0%ということになります。

これを多いと見るか、少ないと見るかについてはお任せします。

ただ、今回のような事件があると、すべてをかき消してしまうのは確かですが、冷静に数字で押さえておく必要があるのではないでしょうか。

長くなったのでまとめておきます。

●[沖縄の米兵犯罪まとめ]
①沖縄における米兵犯罪は、ベトナム戦争末期の70年代末にピークに達した。したがって俗に「
1972年から2011年まで5千件」といってもその大部分は70年代のものである。
②ベトナム戦争終結以後、軍規が改善され犯罪件数は大きく低下した。今は当時の5分の1以下である。
③中東における2回の戦争の、影響はほぼなかった。
④人口比率で3.1%の米軍の、全県の犯罪率に占める割合は1.%にすぎない。
⑤ただし、95年の少女暴行事件と、今回の事件ですべて台無しになってしまった。
⑥日米地位協定の改定は必要だが、数字と根拠を押さえずに感情的に騒いでも米国は応じないだろう。

 

■謝辞 「永江一石のITマーケティング日記」の資料には大変にお世話になりました。感謝いたします。https://www.landerblue.co.jp/blog/

■謝辞 井上伸「3時間ごとに発生する市民への米兵の性暴力、対テロ戦争の犯罪性に連動、少女暴行事件から21年目の沖縄女性死体遺棄、米軍基地ある限り犯罪続く」

■謝辞 篠原章 『報道されない沖縄基地問題の真実』

■写真 梅がなり始めました。

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コメント

昨夜の阿倍・オバマ記者会見で質問に立ったNHKの女性記者、オバマ相手に初っぱなからいきなり「米兵による犯罪が沖縄でいくらたっても続く」とやりだした時はウヘッ!と思いました。
これまた印象だけで唯一の貴重な質問者枠を使うなと。経済や安全保障全体で他に聞くことあるだろうと。
またNHKのスタジオ解説で言っておりましたけど、95年の事件の時には全部隊夜間外出禁止等の措置が取られましたが、今回のような基地出入りの軍属や元軍人ではそこまでやっても関係無いので抑止できません。
翁長さんの反応は予想通りでしたが、今回の事件については日米地位協定でもどうにもならんのですが…暗い顔で慎重に言葉を選びながら言ったオバマの方が正しいです。もちろん将来への課題ですが。

また先日名無しさんの「きょうび小学生の塾帰りだって10時なんて当たり前」と言ったコメントがありましたが、じゃあそれなら沖縄の治安がことさら悪いってことになりますね。それなら警察機能の強化や地元での見回り隊といった治安改善策を講じるべきだと思います。

まさか武装自警団でも作っちゃうか?それこそ無法地帯になりますが。というのは冗談ですが、基地の前で大声出してるような人達って「平和!平和!」と叫びながら、日本国内ではおそらくシノギの時の暴力団の次くらいに好戦的な集団ですから。

左翼が騒ぐ島だから仕方ないが、米軍よりも教職員 公務員関連の方が多い事実に対し対策を強化すべきでは? とにかく弛んだ社会。なんたらないちゃー なんて南国特有の感覚。なので本土社会でつまずく沖縄人は多い。おおらかな社会 飲酒運転、非行化、暴走族、離婚 ニート、生活保護、強姦、婦女暴行 汚職、猥褻公務員、 基地問題よりも遥かに深刻な社会病魔が蔓延っている沖縄県の現状。観光客には分からない。

 今朝の記事はとても興味深いものです。米軍人の犯罪率はそれほど高くないという感じです。

 全国の犯罪率を見てみました。
http://area-info.jpn.org/CrimPerPop.html

 沖縄県の犯罪率が全国でどの位置にあるのか知りたかったのです。幸いにも、中位の26位なので、少し安心しましたね。大都市や観光地が犯罪は多いのかな。

 犯罪は個人の問題であるのですが、戦争や世の中の乱れがあると犯罪も多くなるのは分かりますね。個人の心の状態に影響するのでしょう。

 このように、デ-タで冷静に見ることも必要なことだと思いますね。

ueyonabauさん。

リンク先のグラフでは一目瞭然ですね。
やはり怖いのは大都市。沖縄なんか中位ですね。
田舎の東北でも、もちろんちょくちょく凶悪事件は起きますが、仙台一極集中の著しい宮城が中位。他は最下位争いです。
それでも、レイプや殺人や轢き逃げ事件は毎年あります。
米軍基地があるから事件が起こると声を上げる連中は矛盾してますね。

連投失礼。

沖縄が、沖縄が!と言ってる方々のどれくらいの人が、朝鮮戦争時の『小倉脱走事件』をご存知なんでしょうかね。
別に話を拡げて事件を正当化する気はありません。当時はGHQ管理下ですし。

戦争の醜さそのものですが、戦争を憎むあまりに「沖縄だけが被害者だ」「俺達には米軍と日本政府に訴える権利がある」といった変なステレオタイプはいい加減に止めませんか?と。

永江氏の折れ線グラフは私も数日前確認していました。他の資料と列挙するとものすごく分かりやすいです。本当にありがとうございました。
この件数を多いととるか否か、大阪育ちで米国暮らしを経験した私は少ないととりましたが、人それぞれだと思います。多いととる人に、オール沖縄左翼レッテルを貼る気は一切ないです。

今後の発生件数を下げるために必要な手立てとして、管理人さんはご反対ですがやはり私は厳しい軍規に縛られない軍属が日本国内で居住権を得る際のチェック項目を増やす事だと考えます。
項目としては、再犯性の高い麻薬使用、婦女暴行、についての犯罪歴を本人の申告制でなく本人と日米双方の担当で有無を確認し、麻薬に関しては許可後日本の脱ドラッグ支援サポート組織のケアを受けるようにする。
麻薬とセックスがセットで一度インプットされると、何年経っても反省の如何に関わらずフラッシュバックがあり、それは監禁して監視するのではなく認知する理解者や仲間が励ます形でかなり軽減される事が分かっています。
軍規を解かれて他の人間より優遇されて自由があり自分の過去を黙っていれば知られない。そんな中で孤独にフラッシュバックと立ち向かうのは大変だと思います。彼等自身を救う手段でもあるのです。母国でもある犯罪救済システムですし。
私は米国人差別で書いているのでは決してないのです。

>④人口比率で3.1%の米軍の、全県の犯罪率に占める割合は1.%にすぎない。
これって右翼のよくやるミスリードってやつでしょ?
人口比率でって言いながら、米軍基地でほとんどの時間を過ごす米軍関係者の米軍基地内部で起こした事件はカウントしていない。
人口比率をそのまま使うのであれば、米軍基地内部の事件を含めなければ、米軍関係者の犯罪率というのは出てこないと思います。
意図的に米軍関係者の犯罪率は低いというデータとしてよく見かけます。


コニシ さん。沖縄県内における、基地内の犯罪のものは統計数値がありません。もっていたらご教示下さい。
わからないのですから、比較したくてもしようがありません。

仮にあったとしても、それは「米国人の社会」内部のことで、私たち日本人には与り知らぬことです。

そもそも今、問題となっているのは「基地の外」、つまり社会に及ぼす米軍人(軍属・家族を含む)の犯罪の影響だったんじゃありませんか。
いつからきみたちのような反基地派が、「基地内で暴行事件が起きているぞ」と糾弾し始めたんでしょうかね。
問題点をずらしているのはそちらなのです。

基地の中でなにが起きていようと、現行の地位協定では関知できません。それ自体問題ですが、別問題です。

右翼的も左翼的もありません。すぐそのような言い方をするから困る。
きのうも「篠原センセかぁ」みたいな批判にもならないものが来ましたが、どうしてそう色眼鏡でみるんでしょうか。
私は客観的数字とグラフを実に9枚使って論述したつもりですので、来るなら真正面からどうぞ。

コニシさん、それは米軍基地内での米国人同士でのものと日本人職員へのものと、ありますね。
おそらく前者の件数の方が多く、カウントするも日本人への被害率はさらに下がると思います。

沖縄米軍基地内で今回焦点を当てている95年以降の期間にも、多くの日本人職員が基地内でレイプされて地位協定故に泣きながら帰宅しているのでしょうか。

基地内での米軍関係者の事件を含まないのであれば、人口比率なんて意味がありませんよ。
米軍関係者が基地の外に出る時間が増えれば増えるほど沖縄県内の米軍関係者の事件認知件数が増えます。
それは、国防総省の報告書からも読み取れますね。

仮にですよ?
米軍関係者が基地の外での活動を全くできないとした場合、米軍関係者が基地内で何千何万回性犯罪を犯しても、基地の外ではゼロ件なので人口比率に対して犯罪率0%
米軍関係者は、犯罪を犯さない素晴らしくコントロールされた組織だ、とはなりませんよね?

それと、国内において米軍関係者の起訴率が低い、米軍関係者は地位協定等、特別扱い。
日本人の犯罪と比較するにはそんな単純じゃないと思います。


それを考えて私は当初から米国本国の米国人の犯罪と比べています。当然米国内の方が高いです。
そして、何万回も軍内で軍規違反し同僚をレイプする兵士やスタッフが今の沖縄米軍内に存在するとは思えません。

米軍に占領された島だから過敏に反応する沖縄世論は理解できます。わだかまりは完全にはクリアーにはならないでしょうね? でも悪鬼(笑)米軍も長年の努力により凶悪犯罪発生率は激減し 殺人事件は1995年からないのも事実。左翼主導の島だから過激に反応せざるえない状況というのも理解。だけどそれ以上深刻なのは一般人犯罪の激増。惨い事件が激増に対し対策を検討すべきでは?基地以外の事件が深刻ではないですか?飲酒 暴行 多いですね?社会の規律が緩いのでは?暴走族も多いですね?美しい島だからこそ少し残念。

コニシさん

> そもそも今、問題となっているのは「基地の外」、つまり社会に及ぼす米軍人(軍属・家族を含む)の犯罪の影響だったんじゃありませんか。

 管理人さんのおっしゃる通りです。沖縄人への犯罪率がテ-マですよ。論点がずれていますね。

 仮に、米軍人が基地内で起こす犯罪+基地外で起こす犯罪を算出できるとして、この計算は何のために行うのですか。アメリカ人は日本人より犯罪性向が強いということを示すためですか? それなら、日本人の犯罪率とアメリカ人の犯罪率を比較した方が早い。

在日米軍(軍属含む)は公務として同盟国に駐留しているのだから、一般人より高いモラルを持つのは当然。
沖縄一般人や合衆国一般人の犯罪率と比べることにあまり意味があるとは思わないし、低いからといって擁護にもならない。

沖縄人はもともとそこに住んでいるから、犯罪を侵したところで「出ていけ」なんて言われないが、在日米軍は外から来た人間だから悪さをしたら「出ていけ」と言われるのは自明のこと。彼らが犯罪率を低く抑える努力をするのは当たり前。

在日米軍の犯罪率の高低を論ずるより、(どうせゼロにならないんだから)米軍がいることにより沖縄人がうけるデメリットと、日本国が受けるメリットを比べて駐留が妥当か議論する方が合理的に思います。
いや、沖縄県民は感情的にそうはならないというのは百も承知ですが。

でも国策で迷惑施設を置かれてるのは沖縄だけではないわけだし(原発とか)、いち地方自治体の意見だけきいてたら国として成り立たないからどうしようもないですね。

外から来た人間が「出ていけ」と言われるのはあたりまえでしょうが
あまりにも報道が偏りすぎています。
昨日RBCの事件の特集で沖縄県民の声を読み上げてましたが
他の米軍やその家族まで犯罪者かのような報道はいかがのものかと
珍しく冷静な声も取り上げていました。
一括りに県民といっても
軍人や軍属と結婚している人は非常に多く私の知り合いにも何人かいますね。

人間、中でも一般ピーポォ級は身勝手ですわ。現在、
私の在住する地方で伊勢志摩サミットをしていますが、
私などボトム民には何の関係もないのに、アチコチで
オマワリさんがぐるぐるでキンチョーする(悪い事は
してないけど、あの目はコワイ)し、道路が規制されて
大渋滞でイヤになっちゃうよ。

オバマもメルケルもオランドも来るな!出て行け!が
正直なところですわ。

サミットの重要性(ホンマかいな?)を考えれば、ミクロ
の交通渋滞などモノの数ではない。が、一般ピーポォは
解らないんだよね。自分の損得しか考えないし、感じら
れない。そしてそれは正しい、人間だもの。

人民解放軍がすぐソバにいるという地政学的モンダイは、
一般ピーポォにはあまり理解できませんわ。ヒドイ目
にあって初めて解る。先の大戦で米国の大攻撃を受けて、
米軍をキライになった? 中共人民解放軍が来たら、赤軍
が大キライになり米軍を恋しくなるのかも。

リーダーがしっかりしないといけないが、翁長さんだ
し・・完全に中共の工作が効いているみたい。ホント、
政府が無策だと思いますわ。ギインさんは私達の代表
だからバカで仕方ないとしても、勝手に税金を喰らって
いる霞が関の体たらく共は沖縄へ行って仕事せい。

怒られるので、アリバイを。私の(生まれる)家もアメ公
の焼夷弾で焼かれました。B29の無差別爆撃です。
当時小学生の私のオヤジは避難途中に家族とはぐれ、
すんでのところで火ダルマにされるところだったそう。
まあ敗戦間際は、日本中がこんなんでした。不幸自慢
しても詮ないことですけど。私自身は当然戦争を知らず
に育ったモノですから、不幸でもなんでもないんですが・・

何時も思うのですが、こう言う事件が起こると沖縄の世論が大騒ぎになるのは、やはり日頃の米軍に対する小さな不満の積み重ねから来る不信感からじゃないでしょうか。

30年ぐらい前までは、先の大戦の記憶のせいで県民は自衛隊さえ拒否しており、隊員の地元の成人式の参加まで妨害していました。

自衛隊は、県民感情を考え様々な努力をし騒音、飛行ルート、訓練などにも気を使い、今では自衛隊を悪く言う人は殆どいませんし那覇基地では基地祭で戦闘機の簡易展示飛行まで出来るようになりました。

さて、米軍はどうでしょう。 こちらのブログでも言われてますが、国道を厳つい車両で走り回り、おまけに良く道を間違えて平気で学校やスーパーでUターンしてます。

嘉手納を南に飛び上がった戦闘機は、本島東にある訓練空域に行くのに、丁度朝ドラの時間あたりに爆音を撒き散らして那覇と浦添の境界あたりの上空を通過していきます。 なぜ数十秒南下して渡嘉敷との間を通過出来ないのかと何時も思います。

Yナンバーとの事故の煩雑さや逃げ得も改善されてますか?

環境問題にしてもしかり。 返還用地からは何が出てくるか解らない。

上げたらきりがないですが、日々米軍の行動に対して苛っとする事が多すぎます。 私から見ると米軍は良き隣人であろうと努力してるようには見えません。


アホンダラ1号さん

>一般ピーポォは解らないんだよね。自分の損得しか考えないし、感じられない。そしてそれは正しい、人間だもの。

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それ故に政治が存在するんだと思います。一般人の感覚を超越した視点で判断する役割として。
一般人感覚で正しいことがすべて正しいとは限らないので。
リーダーしっかりしろというのも、仰る通り。
翁長知事がいま、その視座にあるのかも疑問。

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