• 20250209-142132
  • 20250209-143827
  • 20250209-144351
  • 20250209-145508
  • S-007_20250208022001
  • S-008_20250208022101
  • S-025_20250208022201
  • 20250207-162652
  • 20250206-034211
  • 20250206-035404

« さすがだ、鳥越俊太郎! | トップページ | 知事とは護民官です »

2016年7月30日 (土)

翁長氏が任命した「駐米沖縄大使」の顛末

047
翁長氏にトラブルが持ち上がっています。 

高江ヘリパッドで、味方から突き上げられて苦しい時期にまたもや不祥事が発覚しました。 

よく自治体はタレントに観光大使みたいなものは乱発しますが、沖縄県の場合、そんな冗談ぽいことではなく、マジメに「外交」をする気だったから困ります。 

県知事がワシントンに乗り込むというていどのことは、大田知事もしていましたが、とうとう常駐の「駐米大使館」を作ったというのですから、そうとうなものです。 

まぁ、そもそも自治体に外交権などはない、安全保障は国の専管事項だ、などと野暮なことは言いっこなしにしましょう。 

今日取り上げるのは、この「駐米大使」に任命した人物に、ほとんど詐欺同然にいいようにされていることです。 

ご紹介します。平安山(へんざん)英雄「沖縄県駐米大使」こと、沖縄県ワシントン事務所長です。パチパチ。

Photo2016年7月9日琉球新報より引用 米事務所の開設許可証を掲げる翁長雄志知事(右)と駐在員の平安山英雄氏=2015年5月、米ワシントン

産経新聞(2016年7月.29日)のスクープです。
 

在米沖縄事務所が事業丸投げ 事務所活動費の9割超がコンサルタント委託料 

米ワシントンにある「沖縄県ワシントン事務所」の平安山英雄所長が不適正な査証(ビザ)で活動を続けている問題で、事務所活動費のうち9割超を委託料としてコンサルタント会社1社に支払う契約を結んでいることが28日、情報公開制度で県が産経新聞社に開示した文書で分かった。
委託内容は米国の政策調査や情報収集などで、事務所が業務をコンサルタント会社に事実上「丸投げ」している実態が浮かび上がった。」

天敵・産経の報道ですから、ソースを見ただけで脊椎反射する人が多いでしょうが、記事には煽りはなく、産経の情報公開法にもとづく開示請求により、県が公表した文書を引用しているにとどまります。 (といっても黒塗りがいっぱいあったそうですが)

まず、あれぇ?平安山氏は県職員、ないしは準公務員待遇ではなかったのかしらと素朴に思いませんか。 

県職員として米国で「駐米大使」をさせていると、おそらく県民のすべてはそう思っていたと思います。 

そうはそうなんですが、平安山氏はかんじんな仕事を、コンサルタント会社に丸投げしてしていたのが発覚しました。 

しかもその委託料が、ハンパではありません。 

なんと平成28年度にこのコンサルタント会社に支払った額が、6千849万円です。

このようなロビイングに対してのコンサル料は、実態が不明のつかみ銭のようなものです。こんなものに公金を7千万円も注ぎ込んでよいのでしょうか。

実際に、その成果は皆無でした。

「開示された平成28年度予算の内訳書によると、ワシントン事務所の活動費は全体で7369万円を計上し、このうち約93%に当たる6849万円が委託料だった。委託内容は(1)駐在員設置と活動支援で4549万円(2)米国政策調査で2300万円-となっている。」(同)

その上、平安山氏は、ちゃっかりと県からも高給を食んでいたというのですから、図々しというか、なんというか。

報道が正しければ、 現地法人に丸投げしているなら、平安山氏以下2名のワシントン事務所スタップは不要なわけですから、即刻閉鎖して解雇すべきです。

この平安山氏の年棒もわかってしまいました。

沖縄県、在米沖縄事務所長に年9百万円の外国勤務手当 外務省の駐米大使級並み 

米ワシントンにある「沖縄県ワシントン事務所」の平安山英雄所長が不適正な査証(ビザ)で米政府や議会にロビー活動を行っている問題で、県が平安山氏に外国勤務手当として月額約75万円を支給していることが20日、分かった。
1年間の外国勤務手当の支給額は約900万円に上る。
これとは別に部長級は給与として1千数十万円が支給されるため平安山氏の年収は約2千万円とみられる。」(同)

わ、はは。すいません。

笑うところじゃなかったのですが、この平安山氏という男の鉄面皮ぶりがあまりにスゴイので、つい笑ってしまいました。 

平安山氏の年俸は、整理すると以下です。 

・県の部長待遇としての年俸・・・1千数十万円
・外国勤務手当て       ・・・約900万
・平安山氏年俸の計   ・・・約2千万円超  

 とんでもない超高給取りですね。 (県の部長ももらっていますなぁ)

これは本職の駐米大使の報酬より高額だそうです。 

ちなみに厚生労働省の発表では、全国47位の沖縄県の平均賃金は355万6400円です。

平安山氏は、実に一般県民の.6倍弱の高級をもらっていたわけです。 

しかも、仕事は要するにロビイング゙ですが、百歩譲って、いくら高給を貰っても敏腕ならばいいとしましょう。 

残念ながら、平安山氏は無能を絵で描いたような人物だったようです。

ロビイングとは、米議会や連邦政府のロビーにたむろして、行き交う議員や政府職員に声をかけて政策決定に影響を与える活動のことです。 

米国はこれのメッカですが、日本人が苦手とする領域でした。 

本物の日本政府大使館さえ下手で、いままで中韓に苦汁を飲まされてきたのは、ご存じの通りです。 

それをたかだか県レベルの自治体がやろうというのは、意気たるや壮ですが、翁長氏がここで引っ掴んだ人物が、売り込みにきていた駐沖米国領事館のスタッフだった、平安山氏だったというのが運の尽きです。 

平安山氏は、現地雇用の日本国籍の職員にすぎません。国務省に雇用されている正規の外交官ではありませんでした。 

米軍ならば、SOFA(日米地位協定で保護されている軍属)にもなれないランクです。

そして彼が一貫してやってきたのは、皮肉なことには辺野古移設の推進でした。

「平安山氏は米政府の一員として辺野古移設を推進していた立場から一転、移設阻止を訴えるポストに就いた。
米政府内では裏切りと映り、平安山氏が旧知の米政府高官に接触しようとしても敬遠されるのは当然といえる。今年5月の翁長氏の訪米の際、米政府関係者との面談を実現できなかったことが象徴している。」(同)

当然のこととして、予想にたがわず平安山氏はまったく使い物になりませんでした。 

どこの国でもそうですが、ことのほかアングロサクソンは裏切り者を嫌います。 

そんな米政府にとって、寝返りを演じた現地雇用の下級スタッフなど、顔も見たくなかったからです。 

こんな人物が、連邦政府や議会の廊下をウロチョロして、「あ、なんとかさん。私、私を覚えていますよね」なんてやっても、ダメに決まっているじゃないですか。

平安山氏がなんと言って翁長氏に取り入ったのか知りませんが、だまされた翁長氏が悪い。

「平安山氏は同県の翁長雄志知事の2度の訪米で会談相手の調整や訪米時の対応を行っているが、今年5月の2度目の訪米では米政府関係者との会談は実現しなかった。
首脳・外相会談をはじめ、日米間で安全保障や経済など多様なテーマについて調整や協議を行う駐米大使と同等の扱いをしていることは疑問視される。」(同)

あげくの果てに、正規の外交ビザを取得しないで、外国人が商用ビザでロビイングしていることを重く見た米政府から、不法就労として退去勧告を受けそうなあんばいです。

これは平安山氏の県職員としての勤務実績が、ゼロだからです。

米国滞在中の期間は勤務実績にはならないからですが、そんなことも調べずに「駐米大使」に任命したのかと、呆れてしまいます。

「昨年4月の事務所開設と赴任以降、適正な就労ビザを取得できず、短期滞在が対象の商用ビザで活動を続けている。専門家は「不法就労の疑いがある」と指摘している。 」(2015年7月6日産経)

いまさらそもそも論を言っても始まりませんが、力量がない翁長氏が「県外交」をすることが、こんな馬鹿な事態を生み出したことです。

そして元々筋がよくないこの「県外交」という甘い菓子に群がったのが、平安山氏という蟻だったわけです。

まさに翁長氏は、血税をドブ゙に捨てたようなものです。

 

« さすがだ、鳥越俊太郎! | トップページ | 知事とは護民官です »

沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

国民の血税を湯水のようにムダに使うこのような人たちが子どもの貧困問題を語る資格はありませんね。

中国へも「外交」で何度も団体率いて行ってますしワシントン、ハワイと離島で災害時も不在だったし就任以降沖縄にいることが少なかったようで周囲からは「沖縄に知事は居ない」と言われてましたもんね。

選挙の時だけ目立ちデニーと共に公職選挙法違反明らかだけど一切問題視されずに、今回のことも県内では問題にならないのでしょうね。

あぁ、ため息と愚痴以外出るものがないです。東京都みたいにリコール運動出来たらと思いますが、沖縄では無理ですね。しかも退任させても自民が擁立できる人材がいない。(※育ちつつはあるようです)

この記事を見た時は、ただでさえ貧困の沖縄で何やってるんだ?この県政はとあきれ返りましたが、

おそらくこれについてつっこむ県のメディアは皆無でしょう。暗澹たる気持ちになりますよ。

管理人様

はじめまして。
自分なりに沖縄問題を勉強しようと思い、本ブログへ辿り着きました。
出身、現住所ともに沖縄県民です。

私は、自分の考えた結果として、辺野古移設には反対の立場を取るものですが、管理人様の深い造詣と、ネット界における昨今の沖縄ヘイトとは一線を画した、左右に中立であり、穏当かつ建設的な記事内容に感銘を受けております。

今後、コメントすることもあるかと思いますが、煽りや荒らしに堕することないよう自戒して務めてまいります。不勉強ゆえ、不興をかうこともあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

こういった詐欺まがいな事を、沖縄タイムズは報道しませんね。

高江のヘリパッドですが、北部基地の返還される約4千ヘクタールの土地は、価値が無いのでしょうか?

イーストウッドさん。それをこそ考えるのが、沖縄県民の課題なんです。

いいでしょうか。先進国における手つかずの亜熱帯原生林など、そうザラにはありません。
しかも、皮肉にも演習場だったために、乱開発から免れました。

復帰時に、もしあそこが演習場でなければ、今頃虫食いのような環境破壊的リゾートができていたでしょう。

しかし、今やリゾートは環境に配慮するのが前提です。
楽しいですよ。いろいろ考えましょう。
それが可能になったのです。

反対するだけでいいんですか。もっと前に進みましょう、それが私の言いたいことです。

ヤンバルに演習場が無くても乱開発されていません。交通が不憫ですから。
アメリカに基地の負担軽減を訴えに行ったのは太田と翁長だけではありません、歴代の県知事すべく行ってます。
西銘知事、太田知事、稲嶺知事、仲井真知事、翁長

立花さん、

管理人さんの
>復帰時に、もしあそこが演習場でなければ、今頃虫食いのような環境破壊的リゾートができていたでしょう。

ほとんどの沖縄県民も同じように思っていますよ。変な話ですが、自然保護の観点から見れば、北部一帯が米軍の訓練場でよかったかもです。
北部の山に対してだけではなく、海に対してもそうです。
私の実家は本島海沿いの田舎町ですが、町の埋め立て計画案が出たころ、向こう岸まで行くのに海があるとジャマだから、海なんて埋めちまえと、平気で言うような人が多かったです。
残念ですが、沖縄県民自身が、沖縄の本当の魅力が何なのか、わかっていないのです。

立花さん。

交通が不便なのは演習地で開発されなかっただけです。
72年に返還されていたら…そりゃもう振興予算で道路を切りまくりホテルにビーチにゴルフ場や保養所、動物公園やロープウェイと展望台なんてのがガシガシと出来てそれは賑わったことでしょう。ヤンバルクイナ発見で保護か開発推進かで揉めたりすることになったでしょう。
あの時代の日本中の乱開発を思うと容易に想像が出来ます。客はマナー悪くてゴミ散らかしまくるし。
さらにバブル期には沖縄の本島南部や他島でもあったようにさらに大規模リゾート開発が進むもアッサリ破綻するところが続出。ホテルやドライブインは廃墟に、管理されなくなった公園からは外来生物が脱走して繁殖…。

今のような「グリーンツーリズム」なんていう概念が浸透してない時代の観光開発とは凄まじいもので、実際に日本中がそうでした。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« さすがだ、鳥越俊太郎! | トップページ | 知事とは護民官です »