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2016年7月23日 (土)

鳥越さんの最大の誤算は公選に出たこと

031

鳥越さんの誤算は、知事選に出たことでしょうね。 

そもそも私人の場合、名誉棄損罪は成立しやすい反面、公人、ないしは公選に立候補した準公人の名誉棄損罪は成立しにくいものなのです。 

刑法230条・名誉棄損罪を押さえておきましょう。 

「第230条の2(公共の利害に関する場合の特例) 

  1. 前条第1項の行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあったと認める場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。 
  2. 前項の規定の適用については、公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなす。 
  3. 前条第1項の行為が公務員又は公選による公務員の候補者に関する事実に係る場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。」 

ここで刑法230条-2が述べていることは、公選による候補者は事実であれば「公共の利害」の観点から罰することができない、と言っています。 

今回の鳥越氏の「淫行」疑惑などは、まさにこのケースにドンピシャです。 

彼は東京都知事という「公選による候補者」ですから、いかに訴えようと、法廷で「淫行」が事実であると証明されてしまった場合、名誉棄損罪は成立しなくなります 

その場合、逆に誣告罪で出版社から提訴されることになります。 

たぶん文春は元々このネタを温存していたはずです。 

文春記事で分かったのは、同じネタを週刊新潮も持っていたことです。

しかし、当時はこれを書けなかったわけです。なぜでしょうか?

それは私人に対して記事を書くと、仮に事実であっても名誉棄損罪が成立することが可能だからです。

「その事実の内容の真偽を問わない(信用毀損罪の場合は虚偽の事実でなければならない)。つまり、例え真実の犯罪行為の公表であれ、ただ発言内容が真実であるというだけでは免責されない」
名誉毀損罪 - Wikipedia

つまりここで刑法230条は、私人の場合は、真実であるかどうかに必ずしも関わりなく、信用を傷つけられた場合は罪に当たる、と言っているのです。 

ですから、仮に文春が公選前の私人の時点で、「淫行」記事を書いた場合、「ただ真実であるというだけでは免責されない」ことが大いにありえるわけです。 

そして文春は、ふんだんにある鳥越淫行録の中から、確実に証拠物件と証人が揃っている「レイプ未遂」事件を選んだと思われます。 

この証拠は示談書の存在だと言われており、来週まちがいなく炸裂します。

そして、公選期間中ならば名誉棄損罪が成立しにくいことを知った、他の週刊誌メディアも一斉に来週月曜から追随するでしょう。

ともかく、この鳥越俊太郎という人物の女狂いぶりのひどさは、マスコミ業界では知らない者がいないほどだからです。

自分がモテ男と思い込んでいたこのナルシストは、口軽く自慢話をしたためです。まったくどうしようもないバカです。

ご承知のように私は、このようなスキャンダルでターゲットとされた人物を社会的に抹殺してしまうイエローペイパー路線には批判的ですが、もうこの流れは止まらないでしょう。

文春記事に対して鳥越氏は事実無根としながらも、被害者女性と夫の二人と会ったことは認めてしまっている以上、勝ち目はありません。

「淫行疑惑の事実関係について、弁護団の一人である弘中惇一郎弁護士は本紙の取材に「こちらが認めているのは、Aさんを含めた複数名で別荘に行ったこと。その後Aさんの交際相手であるBさんと話し合いの席を持ったことの2点のみ。Aさんに性的関係や強引にキスを迫った事実は一切ない」としている。」

さらに他の「淫行」も続々と暴露されることでしょうから、その場合、ここで鳥越氏は都知事候補者はおろか、社会的生命のすべてを失うことになります。

「事実無根」「政府の謀略」だけで、あとの選挙期間を戦うのはとうてい無理なことは、彼を押した野党4党はわかっているはずです。

いままでの「報道への圧力反対」の立場を放棄して、報道各社に警告書を送っているようですが、悪あがきにすらなりません。

私人ならばともかく、準公人の今は名誉棄損罪は成立しにくいのですから。

やるなら「淫行」疑惑に、真正面から答えるしかなかったのです。

それを逃げて逃げて逃げきれると思うほうがどうかしています。

逃げれば逃げるほどマスコミは追いかけますよ、舛添さんの時のように。

あなたもマスコミ人なら知っていそうなものなのに。

既に、蓮舫などの女性議員は、「バージンは病気だよ」と言うような鳥越氏に対しての女性としての生理的嫌悪感からか、応援をキャンセルし始めました。

今や鳥越氏の街頭演説は、当人不在、宣伝カーから4党の名が消え、弁士は動員された共産党員だけのようです。

もはや事態は、都知事選を勝つという次元ではなく、いかに野党4党の政治責任を問われないようにフェードするかに移っています。

ただし民進、共産は、このような「淫行」候補を擁立した「任命責任」逃れられません。

野党4党は、鳥越候補が投票日まで持たないことが明白な以上、来週の第2波が来る前に、候補者としての推薦を取り消し、鳥越氏も「健康上の理由」で立候補取り下げをするしかないと思います。

そうすれば私人に戻れますから。

救われる道はそれだけです。いや、それでも無理か。

かつての自民党大物政治家のように、入院でもすることですね。

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コメント

私は鳥越氏の組織のトップとしての実務能力の欠如からして都知事なんてありえない、と考えています。

女性スキャンダルとかは枝葉の部分で、どうでもいい話です。「若い時の話だ」「それがどうした」とでも言っておればいいのです。

組織のリーダとしての経験と能力、とりわけ経営能力(事務能力)は必須です。そんな程度の見極めさえせず推薦した民進党や共産党こそ責められるべきです。

76才にもなった人が、「だれにでも最初はある」「これから勉強する」はないでしょう。バカににするな、です。

もっとも知名度だけで勘違いして立候補したからこそ、スキャンダルが致命傷になるのかもしれませんね。

鳥越氏が辞退すると、その票は増田氏に流れるのでしょうか?そうすると小池氏にとっては投票日まで鳥越氏にもってほしいと思うのでしょうか?

政治の世界っていろんな力学が働くようですね。今回の名誉棄損罪の話、面白かったです。今後もありんくりんさんの考察期待しています。


公職選挙法には抵触するのでしょうが、相手が立候補者なら名誉毀損は回避出来るんですね。
勉強になりました。
文春の訴訟慣れも恐ろしいですけど(笑)


女性議員の応援キャンセルですか、今はJR立川駅北口で菅直人氏と小池晃氏、何とかっていう大学教授が応援演説の最中かな。
他の2ヵ所の予定見ると地元弁士となってました。
ママの会とか生活ネットあたりかと。

男の長妻氏もとばっちりを嫌ってか、本人が立つ選挙カーから離れた場所で応援演説したそうで、野党議員たちよ担いだ神輿は最後まで担げよと思います。
そういえば文春以来、地元の共産党市議の車が静かになった気がする。

あと1週間、21人の候補者には頑張ってもらいたいです。
街頭演説も梅雨明けせず涼しいのは救いでしょう。

野党は特に共産党など女性議員集結して鳥越氏を応援!などと報道されてましたからね。
党が応援してるから私も引き続き応援、私は党と鳥越さんを信じると、その女性議員達が演台ち立ち続けるならそれはそれで良し。
リベラルぶってセックスに関しては男尊女卑な人、実は男女を問わず案外居ますから、そういうのもわかっていいと思います。
私的には前に青竹ふみさんが書かれていたのと同じく、パワハラなレイプ未遂にあった経験があるので、当時のそいつとその周りの非道さと今の記事や弁解がかぶって見えます。
10年経ったって嫌ですよ。クリーン面して現れたら。

>何とかっていう大学教授が応援演説の最中かな。

多摩っこさん、もしかして山口二郎センセーのことですか。
橋下徹に論破され、ぐうの音も出ないほど叩きのめされたかと思えば、
国会前のデモに参加し、安倍首相に対して「お前たちゃ人間じゃねえ。
叩っ斬ってやる」と破れ傘刀舟よろしく振舞ってみせたり。
私のようなオールドファンは泣いて喜びたくなるほどの名台詞ですが、
学校のセンセーがそんなこと言っちゃあいけないでしょうに。
萬屋錦之介が草葉の陰で泣いてますよ。

民進共産の野党統一という名の野合は先の参院選から始まったわけですが、
岡田さんや辻元さんならいざ知らず(というか欣喜雀躍たる思いかも)
長島さんや松原さんはどんな心境なんでしょうねえ。
内心忸怩たる思いがあってしかるべきだと思うんですが。

すでにオッサンの私から見ると、文春の記事は多少オーバーにも見え、「(多少強引でも)キスだけじゃん」、「昔の話。ここまで記事にする問題か~?」と同様に感じる人も多いでしょう。
私達は記事に対する鳥越氏の難点を、問題に対する「対処方法の誤り」やその「手法」に帰しがちです。

ところが女性からの見方はそう簡単ではありません。
私の妻なんかも、ふゆみさんと同じような感想を強く持っています。
不覚にも上述のごとくつぶやいてしまったら、「被害者がどれだけ怖かったか考えてみた事があるん?」と叱られてしまいました。
女性ならば部分において同様の体験をしているケースも多く、むしろ残虐な犯罪以上に被害者に対し広範な共感を呼び起こしているのではないでしょうか。

鳥越氏の陥っている事態は思った以上に深刻で、青山氏のように即座にあらゆる機会を通じて説明する事はむしろ不可能だったのでしょう。


>「(新潮は)当時はこれを書けなかった」
それは私人に対しては、事実であっても名誉棄損罪が成立する(から)

これには全く得心が行きました。
というのは、岩上安身氏の記事では「新潮は当時被害者に直接会う事が出来なかったので、記事にしなかった」としてい、
一方、「文春は被害者の夫からの取材のみで、しかも選挙中」というように、暗に文春の問題点を指摘していました。
彼は巧みに自分のバイアスを隠した論評をするクセのある人間ですが、こんなところも良く見て行かないとなりませんね。


エルカンターレさん

あなたには残念でしょうが、私は「小林さん」ではありません。


??? さん

karakuchi さんも否定するように、私はkarakuchi さんとは別人であり、お会いした事もありません。

エルカンターレさん、??? さんには、悪しからず。


右翼も左翼も大嫌いさん

その方です、立憲デモクラシーとかいう肩書きもありましたね。
破れ傘…懐かしい(笑)


山路さん

キスだけだろうなんて言ったら大変ですよ。
強引に唇を奪い、それ以上の行為もしようとして彼女の必死な抵抗に合い諦めたようです。
強制わいせつや強姦未遂だろうとまで言われてます。


文春の記事で女性の心が離れて当たり前ですが、それでも統一候補なのだから女性議員たちはきちんと応援演説すべきだと思います。

多摩っこさん

>キスだけだろうなんて言ったら大変ですよ。

まったくですね。
私自身少々、リベラルな感性が不足しがちな自覚もあり反省しきりです。

いづれにしても時効なんでしょうが、鳥越氏は多くの女性の共通記憶を呼び起こしてしまい、仮に当選しても「針のむしろ」。
落選しても当然、立候補前の鳥越氏に対するような社会的評価は保てない。
そういう意味でも、今日の記事の題目「鳥越さんの最大の誤算は公選に出たこと」は正鵠を得ていますよねぇ。

真実性、公共性、共益性ですね。
それと真実相当性も真実性と同等に扱われるようです。
つまり、個人ブログ等を書くとき、私たち素人は取材能力を持っていませんので、ネットの情報や公共機関の情報を参考いします。その引用した資料が信用できる情報であれば、私たち素人は免責されます。
先日、沖縄の参議院選挙で伊波氏が普天間第2小学校の移転を妨害したということを、管理人様が記事にしましたところ、いろいろ荒らしがありましたが、産経新聞や沖縄自民県連の顧問が公共のテレビで証言していますので、私たちが引用しても真実相当性があります。
ただし、沖縄のマスコミは相当バイアスがかかっていますので、鵜呑みにはできませんが。

山路さん

私も山路さんのような造詣の深い方と間違えられるとは光栄の至りです。

すみません。訂正します。

共益性→公益性です。

「女狂い」、「どうしようもないバカ」とは書きぶりから察するに相当な怒りというか、私怨じみたものを感じます。
私も鳥越氏は評価しませんし、今の騒ぎも自業自得としか思えませんが、文中に何度も「淫行」という言葉が踊るのは落選運動としては露骨すぎますしブログ記事として品位を欠くように思いますよ。

さて、このような人物を担ぎ出した野党4党には責任があるとは思いますが、幸いなことに未だ鳥越氏は都知事ではありません。
では現役の国会議員、あるいは大臣に道義的に問題がある人間が選ばれた場合の任命責任はどうなるのでしょうか?
いずれにせよ、鳥越氏を担ぎ出した野党4党の責任なんて、19歳の男性に買春行為をした武藤貴哉衆院議員、地元の「財界北陸」で過去に記事化され捜査関係者も証言した「下着窃盗常習犯」の高木毅復興大臣をそれぞれ選んだ自民党の任命責任に比べたら大したことはないと思うのですが管理人さんはどう思われますか?

「かつての自民党大物政治家のように、入院でもすることですね」とのことですが、病気を理由に国会を4ヶ月も欠席しつづけた甘利議員を鳥越氏も見習えよ、ということでしょうか。
一年の三分の一は病欠なのですから「健康不安」どころの話ではないと思いますけど彼はいいの?

絵夢氏。先日の私の記事を読まなかったのか。なにが私怨ですか。
ないですよ、そのようなもの。

もちろん鳥越氏の犯したことは、人格低劣、品行下劣の性犯罪すれすれの最低の行為だとは思っています。
「馬鹿」と書いたのは、まだ抑制したつもりですが、なにか。
私など上品なほうでネット界のお祭りはこんなもんじゃありませんし、「淫行」という表現すら抑制的なものです。既に一般紙も使っている表現です。

では、はっきりと「強姦未遂事件」と書いたほうがよかったのでしょうか。

公人に準じる立場の鳥越氏は、このように書かれても文句も言えず、名誉棄損で訴えても難しいのですよ。
そのことを縷々説明した記事なのですが、読んでいないのでしょうね。

そして私はネット界でほぼ唯一鳥越氏を擁護したのですよ。わすれたのでしょうか。
あるいはそもそも読まないで書いているでしょうか。
一部だけ切り取って批判するという姿勢は止めて下さい。

あっちで自民党の代議士がやっているからどうとか書いていますが、無関係です。
それで鳥越氏が免罪されるわけではありません。
鳥越氏が犯した罪は、刑法犯すれすれのもので、そのまま実行していれば強姦罪が成立するようなものです。

ところできみは私につっかかってイチャモンツケすることだけが目的で、ここに来訪されているようです。
建設的なことはなにもいわず、横目でみてイヤミをたれるだけのタチの悪い批評家のようです。
はっきり言って、まとわりつかれるのが大変に迷惑です。

もうここへ来ないほうがいんいんじゃないと思います。

山路さん

21の娘に、土地勘のない場所で60過ぎの爺さんに無理矢理キスされてその先をしようとしてきたらどうよと質問したら「あり得ねぇ〜絶対無理〜」とのことでした。
親の立場からすれば断じて許せませんしね。


>そういう意味でも、今日の記事の題目「鳥越さんの最大の誤算は公選に出たこと」は正鵠を得ていますよねぇ。

そう思います。

当の鳥越氏は途中で逃げたら記事を認めることになりますので、恥ずかしくても何でも最後まで選挙活動することでしょう。

私怨じみたとか、落選運動だとか、どういうものの読み方なんだか。

因縁つけてるように思えますね

はい、多摩っ子さん。この人、手に負えません。
無内容な上に、しつこいのです。
もう少し水準がましならば、記事で真正面からお話しますが、ナニを言いたいのか、解読せねばならない類の投稿を繰り返します。

要するに、彼はかまってほしい、オレだって意見があるんだ、というだけの人物なのです。

論理構築できないので、もっぱら、「おまえはこう書いた。ああ書いた」というような揚げ足とりばかりです。
どうして最近こういう手合いばかりくるのでしょうか。
厄落しに行ったほうがいいのかな(苦笑)。

今日の記事の場合、「馬鹿」と書いたとか、「淫行」と書いたとかが気に食わないようですが、そんなていどの鳥越氏への表現はいまや社会にあふれ返っているほどです。
女性をナンパして関係を持つことが鳥越氏の「趣味」でしたし、それを吹聴したものだから知れ渡りました。
同じ男として見ても、そうとうに馬鹿たれです。

私のブログはあたりさわりのない既存メディアではありません。
かなり抑制して紳士的に書いているつもりですが、馬鹿を馬鹿とかけないくらいなら書くの止めます。

いまや社会の鳥越氏に対する暴風雨のような罵声は、もはや「馬鹿」なんてもんじゃありません。

馬鹿という表現が悪ければ、破廉恥漢、セクハラ親父のほうがいいのでしょうか。

「バカ」という表現は、摘菜収氏(←この人苦手)など堂々と書名にしたり、コラム(←このコラムも嫌い)のタイトルとしているほどです

ああ、それにしても、まったく、私の貴重な、貴重な、それは貴重な一週間に1度の休日の朝を、気分悪く始めさせないでほしいものですよ。

さて、絵夢氏。
柔らかく言ったようではわからないようですから、明確に管理人として通告します。

あなたはアクセス禁止です。コメントの書き込みはしないでください。
IPを変えていれても、即時削除します。
二度と来ないで下さい。

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