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島尻候補と伊波候補の本質的違いとは

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沖縄県選挙区は二者択一です。 

事実上、ふたりのうちどちらかを選ぶしかないわけです。 

ガチンコ対決となった候補者のひとりは、自民党が推す島尻あい子氏、そして今ひとりは、全野党共闘の伊波洋一候補です。 

両人のオフィシャルサイトを見ると、大きな差があります。それは政策面ではなく、もう少し別なことです。 

伊波洋一候補は、見事なまでの総花公約を掲げています。
伊波洋一オフィシャルサイト | 沖縄の声を国会へ
イハ洋一の政策・理念 http://ihayoichi.jp/policy/

「若者の雇用」、「子育て」、「経済活性化」と網羅した上で、その中のひとつに彼のもっともやりたいことのはずの、「移設反対・オスプレイ配備撤回」という反基地闘争が紛れ込んでいるという印象です。 

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一方、島尻あい子候補は、意外な観か否めないほど、「子育て」「保育」「待機児童」ということに徹底して訴えを絞っています。
島尻安伊子(あい子)オフィシャルブログ「台所から政治を変える .
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3つの約束・20の重点政策 http://www.shimajiriaiko.com/policy/ 

その理由は島尻候補の「3つの約束・20の重点政策」と、伊波氏の「政策・理念」をよく読み比べればわかります。 

たとえば、今、全国的に話題になっている、待機児童や就学支援について、伊波候補はこう書きます。

最低時給をただちに1,000円以上にアップし、将来的には1,500円をめざします。
就学援助制度を拡充し、市町村への国の財政支援を引き上げます。
支援員の確保や子ども食堂、居場所づくりへの支援を地域の実情に即してすすめます。
国の責任で認可保育園を思い切って増設し、5年間で1万人の待機児童を解消させます。保育の質を向上させます。
病時・病後時保育への支援を拡充します。
子どもの医療費無料化を推進します。
 

まさに満漢全席。いいことずくめですね。

待機児童を解消させ、子供の医療無料化し、しかも最低賃金をいきなりほぼ倍にする、しかし、これって金がかることばかりです。 

ではこの財源はどうするのでしょう。県の財源は全国最低ランクです。 

その理由はいろいろありますが、製造業が弱いために法人税が少ないからです。 

沖縄県財政は、他県と比較しても著しく貧弱で、その多くを国の地方交付金に依存してやっと成り立っています。 

この弱体な県内企業に、最低賃金を1500円にする、同一労働・同一賃金にする、サービス残業はゼロにすると言うことは、県内企業に潰れろというに等しいことです。 

結局とどのつまり、伊波氏がこれらの幸福感に満ちた公約を実現するとなると、国の財政を引っ張ってくるしかないことになります。 

はっきり言いましょう。あなたには不可能です。 

仮に伊波氏が当選したとしても、参院の無所属、しかも新人ではなんの力もありませんから、どこかの会派に属することになるでしょう。 

おそらく民進党しかないでしょうが、彼らが看板をすげ替える前の、旧民主党政権には前歴があります。 

かつて民主党(現民進党)は政権交替前に、ヤンママにはお金を配ります、高速道路はタダにします、農家にもお金を配ります、無駄を省けば何兆円も湧いて出るので財源は大丈夫だと胸を叩きました。 

結果はご承知のとおりです。惨敗。

結局なにひとつ満足にできなかったために、「公約詐欺」の異名が奉られてしまったほどです。

結局、民主党のお花畑的公約を丸ごと実行するとなると、必要だと見られていた数兆円の財源など、なかったのです。 

少なくとも、国家財政の仕組みを知らず、官僚を使いこなせない民主党政権には不可能だったわけです。 

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では、島尻候補はどうでしょうか。 

「虐待・いじめゼロはもちろん、貧困撲滅対策として支援員の確保や子どもが安心して過ごせる居場所づくり、親の就労機会改善・学び直し支援といった集中的な取組を自治体含めた各界と連携しつつ強力に進めます。」 

ほとんど伊波候補と同じですが、島尻候補が決定的に違う点がこの後に続きます。 

沖縄担当大臣だからこそ獲得した10億円、6年間の予算措置により、子ども支援員に子どもと家庭の支援をしてもらい、子どもに居場所で安心して過ごし、食事をし、勉強もしてもらい、親の就労や学び直しを支援して、貧困の連鎖を断ち切ります。」

島尻候補が公約していることは、これからやります、できたらイイネではなく、今、彼女が現実に手がけていることなのです。

そして、その公約である子育て、保育、待機児童政策のために、彼女がしたことは、沖縄担当大臣として10億円の財源を6年間予算措置することでした。

それをしてから、初めて言っていることです。

ここが島尻候補と伊波候補を分ける大きな違いです。

方や、言うだけならなんでも言えます。伊豆波候補はいとも簡単に、こう約束します。

沖縄経済を活性化します。最低賃金をほぼ2倍にして、同一労働・同一賃金にします。

では、どうやって。どこの誰が予算措置をするのでしょうか。伊波さん、教えて下さい。

Photo平成28年5月9日、島尻沖縄担当大臣は翁長沖縄県知事、佐喜眞宜野湾市長、大城琉球大学学長から、西普天間住宅地区における国際医療拠点の形成について及び「経済財政運営と改革の基本方針2016(仮称)」における沖縄振興の位置づけについて要請を受けました。

伊波氏は、この公約実現のため、政府に陳情に行くしかありません。

それは、他ならぬ自民党政府の沖縄担当大臣のもとにです。

上の写真は翁長氏から陳情を受けている島尻沖縄担当大臣ですが、結局、政府と共同でやらねば何も実現しないのです。

翁長氏ですら、上の写真どおり担当大臣には頭を下げて陳情します。

しかし、政府が、いままでもっとも鋭角的、かつ執拗に政府と「戦ってきた実績」しかない伊波氏に対して、どのような目でみるのか、問うまでもないでしょう。

最後に、島尻候補はシンザト事件についての覚悟をこう語っています。

「今般のうるま市における女性殺害遺棄事件。
もはや二度と、再びこうした事件を沖縄で起こしてはなりません。
『安全・安心な島づくり』のため、私はまず、できることを全てやり尽くします。そして、
安倍総理への直言も責任を持って行います。
私は閣内に身を置く立場でありますが、しっかりと物申していきます。これは政府・与党の一員たる自分にしかできません。覚悟を持って取り組みます
。」

  • 私は島尻あい子候補の、実績に裏打ちされたこの覚悟を信頼します。
  • 島尻氏は、安倍首相に直でものが言え、沖縄の思いを伝えることのできるかけがえのない人です。
  • 島尻さんは現在、圧倒的に厳しい戦いを迫られています。島尻さんを失うことは、沖縄県にとって大きな損失です。
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    沖縄問題」カテゴリの記事

    コメント

    島尻さんが「親の就労や学び直し」を公約に掲げているのを知り、私も島尻さんを心から応援することに決めました。

    投稿: 那覇市民 | 2016年7月 8日 (金) 07時54分

    >「沖縄担当大臣だからこそ獲得した10億円、6年間の予算措置により、子ども支援員に子どもと家庭の支援をしてもらい、子どもに居場所で安心して過ごし、食事をし、勉強もしてもらい、親の就労や学び直しを支援して、貧困の連鎖を断ち切ります。」

    10億円、6年間つまり1年生が小学校を卒業するまで、中学生ならば大学受験をするまで、そのような、中期支援をこの規模の県が受けられるという実績は素晴らしいと思います。
    利権分配されて何も生まないで消えていく10億円とは違う意義があることです。

    その時期の子どもたちとその若い親達が、学んだからって一発逆転大富豪になれる訳ではないが少しでも空腹を満たし、地道に今頑張る価値があると信じて読み書きそろばんに社会の目を養う事に計り知れない価値があるのです。
    それが人としての教養の根本であり、戦後の日本人の向上心を支えてきたと私は信じています。
    そんなものは端た金だ、島の金にはならん。やっぱり地方は土着の名士が分捕り分配、金や力を持つ者にくっついてないと駄目だよ、ほらごらん、あれが〇〇と仲間の△△さんだよ覚えてもらいなさい、逆らっちゃ駄目だよ我慢しなさい。と言われて育つのが貧困の連鎖でもあります。
    浦添市長選挙の時のように(彼は当選後本当に不遇だとは思いますが)地道な現実に根ざした者を当選させる目を、沖縄県はお持ちだと私は期待していますよ。

    投稿: ふゆみ | 2016年7月 8日 (金) 08時08分

    管理人さまのご指摘に同感です。

    島尻さんは政策の責任感を持った基地の整理縮小派

    伊波さんは政策の責任感を持たない基地の全面撤去派(すなわち基地の現状固定派)で、基地がなくなれば罵る対象を失って仕事をなくすだけの人物

    ということですね。

    投稿: 豊見城人 | 2016年7月 8日 (金) 08時34分

     豊見城人さんがおっしゃる通りです。その上で申し上げたいのは、島尻さん、どうして国防問題を取り上げないのですか? 島尻さんの現実的な政策に加えて、最後に一つ、尖閣諸島は絶対に守ると言って欲しいのです。

     相手が辺野古(国防問題)で攻めてくるのなら、どうしてそれに応戦しないのでしょうか。それは逃げです。こんなことをし続けておれば、いつまでも沖縄は反戦、左翼の島のままです。これは島尻さん一人の罪ではありません。自民党が悪いのです。

     伊波さんは非現実的な政策でしょう。賃金を上げると言いますが、財源は大企業への増税、防衛費削減で捻出するとしか言わないのでしょう。

    投稿: ueyonabaru | 2016年7月 8日 (金) 09時37分

    ここも昔はふつうの農業中心のほのぼのとしたブログだったんだけどね(泣)。
    よその県の自民の候補を推薦するのも自由だけど、もうタイトルから「農」の字を外した方がいいのかも??
    うーん、個人的には昔のほのぼの路線が恋しいです(笑)
    ただ毎日ながーい文章を書ける気力と持久力には感嘆いたします。
    もうこっちはコンピューターのモニターを5分見るだけでもダメだもん(笑)。
    これからもお体に気をつけて本業の方も頑張って下さい。

    投稿: らんの | 2016年7月 8日 (金) 16時25分

    らんのさん、明日記事で答えます。

    投稿: 管理人 | 2016年7月 8日 (金) 17時18分

    気になりますよね。参院選沖縄選挙区の結果。
    正直、自分が住んでいる県の選挙結果よりも気になっていますw
    ちょっと前に管理人さんのの書かれた記事「参院選 沖縄選挙区でこの時期に選ぶべきこと」を読むと、沖縄選挙区の重大さがわかります。
    ちなみに、中国大好きな左翼活動家が当選、公約通り米軍撤退となるとどうなるか?想像するだけでも恐ろしいです。尖閣、沖縄を取られるだけではないです。あの辺の海域を通っているわが国への石油輸送ルートが壊滅します。
    いまは他府県に住んでいますが、今回の沖縄の選挙結果は他所事ではありません。

    明日の管理人さんの記事、楽しみにしています。

    投稿: やもり | 2016年7月 8日 (金) 18時30分

    私のコメントにブログの記事で答える必要はないと思いますよ。
    選挙も近いですし、それに関する記事を楽しみにしている方がいるのであれば私のコメントに対する記事ではなくそちらを優先させた方がいいかと思います。
    ブナガヤさん主張に100%共感できる訳ではありませがあなたの記事を必要としている人がいてそれに毎日応えているのですからその習慣を崩すべきではない。
    もし私のコメントがお気に障ったのなら消して下さっても構いませんよ。
    十人十色、人それぞれですので何を言われたって気にすることはありませんよ。

    投稿: らんの | 2016年7月 8日 (金) 18時48分

    >よその県の自民の候補を推薦するのも自由だけど、もうタイトルから「農」の字を外した方がいいのかも??

    仮に、私の地元(北部九州)及び現住所(関西)の選挙によそ者?の管理人氏が口出し?したらって思うと内容によっては複雑な気分では有ります。

    只、全国レベルで注目選挙区ではあるし(多分)逆に私地元等は候補者がショボく目立たないって考えるとそれはそれで情けない。
    このブログ読んだ他県の有権者が島尻氏に投票など出来ないから参考程度に見ときゃいいのでは?

    投稿: Si | 2016年7月 9日 (土) 02時36分

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