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2016年8月 2日 (火)

東京都知事選 4野党共闘の終焉が見えた

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今回の都知事選は、ひとつの副産物を生んだようです。 

それは4野党共闘路線の実質的破綻が見えてきたことです。 

今回の鳥越氏に対しては「オール東京」どころか、日本の左翼・フェミニズム陣営が総掛かりで支援した観があったのですが、ダブルスコアを喫する大敗をしました。 

聞くところによると、この大敗を鳥越陣営は、「政府の内調を使った謀略のためだ」と総括しているようです。 

鳥越さんたち、こういう陰謀史観的総括していると、もう後はありませんよ。私はかまいませんがね。 

民進党の敗因はいくつもありますが、最大のものは基礎票すらまとめきれなかったからです。

・民進党支持層の投票先
・小池氏・・・30%
・鳥越氏・・・60%
・増田氏・・・10%

鉄の団結といわれた共産党ですら、2割が小池氏に流れました。

民進党に至っては、小池氏に3割食われ、増田氏にも1割持っていかれるのですから、基礎票が丸ごと瓦解したも同然です。

しかも民進党は、鳥越氏の反原発公約で、東京連合の主力である電力労連にソッポを向かれ、連合系の選挙マシーンが機能停止というていたらくでした。

この民共合作路線を進める限り、連合は民進と決別するか、容共と反共に分裂するでしょう。

さて、今日はこの東京で起きた4野党共闘大敗北という事態を、同じ4野党共闘で勝利した先日の参院選沖縄選挙区と比較してみることにします。

というのは、なぜ4野党共闘が沖縄だけで勝てて、他の地域ではまったくダメなのか、その理由が分かるからです。

ちょっと数字が続きますが、ご勘弁ください。 

島尻氏は苦汁を呑みましたが、基礎票が崩れたかどうか、2010年の参院選と較べてみます。

前回参院選・島尻候補得票数
・2010年参院選   ・・・258,946
・2016年参院選   ・・・249,955

約9千票減らしていますが、「オール沖縄」陣営が言うような保守陣営の大敗でありません。

むしろ島尻陣営もしっかりと基礎票は押さえきっていますから、シンザト事件というウルトラ逆風によく耐えたと評価してもいいくらいです。 

ではなぜ、伊波氏に35万票取られて、負けたのでしょうか? 

答えは簡単です。左翼陣営側の党派基礎票の積み上げによる集約効果のほうが勝ったからです。 

2010年の参院選と較べてみれば、お分かりいただけると思います。 

この時、沖縄左翼陣営は従来どおり、政党別に候補を立てて負けています。

・山城博治  ・・・215,690(39.70%)
・伊集唯行   ・・・58,262(10.70%)

山城氏には社民、伊集氏には共産党がバックについていましたが、左翼陣営分裂選挙でしたので、島尻氏に及びませんでした。

というか、ふつうは政党が独自候補を立てるのが選挙の常道であって、伊波氏に統一してしまったほうが異常なのです。

それはさておき、山城、伊集氏を合わせれば約27万ですから、保守票の25万~26万票と拮抗していますね。

そうなんです。

オスプレイ・辺野古問題が起きて、「オール沖縄」ができるまでは、保革は完全に五分五分の力でした。

本土の人たちは、マスコミが常に怒号とデモの島としてしか報じないので、沖縄のことを丸ごと「左翼の島」と勘違いしている人が多いのですが、違うのがお分かりになったでしょうか。

前回知事選、今回の参院選で左翼陣営が勝利できたのは、あくまでも「オール沖縄」という4野党共闘という共産党発案の人民戦線戦術が功を奏したからです。

これが勝利できるには条件には三つあります。

①地域で紛争が存在すること。
②共闘の相手となる中道左派、ないしは保守転向組が存在すること。
③カリスマ性を持った指導者が存在すること。

沖縄ではこの三枚のカードがすべて揃いました。

①オスプレイ配備。辺野古移転問題
②民進党県連・旧自民党の一部・沖縄経済界の一部
③翁長氏

ところが、沖縄以外ではこの3枚のカードは揃いませんでした。

東京ではどうだったでしょうか。

①待機児童・震災対策など山積
②民進党
③なし

①の問題は山積していて、待機児童だけではなくあまたあるのですが、野党連合にはそのための解決の政策が何も準備されていませんでした。

鳥越陣営がおっつけで出したのは、「住んでよし、働いてよし、環境によし」という冗談のような語呂合わせでしたから話になりません。

もうちっと準備してから立候補しろよ、と思います。

②は民進党でしたが、昨日述べたように岡田氏ひとりが野党連合に熱心なだけで、党内部では懐疑的な声が多数を占めつつあります。

おそらく、選挙後には岡田氏追及という形で火種となるでしょう。

③は、本来鳥越氏が果たすべき役割でしたが、まぁもういいでしょう、ご覧の通りです。

彼は今後、おそらくジャーナリストとしても、相手にされなくなることでしょう。

ストレスがたまりまくったでしょうから、ご静養ください。

実はもうひとつあるのです。

それは共産党の組織力です。沖縄も宜野湾市長選や今回の参院選を見れば分かるように、野党連合の実戦部隊は共産党です。

共産党の組織票が崩れ始めると、この野党共闘はボディだけ立派で車輪がない車のような状態になります。

この共産党から2割が小池氏に流れたということは、共産党の組織的締めつけが緩んできた兆候ではないでしょうか。

共産党はただの野党ではありません。「革命党」です。

党首選挙もなく、代表は密室で決まり、一端決まると十数年その地位にあります。

極端な上意下達体制が敷かれていて、下部組織が上級組織の命令に背くことは不可能です。

だから、共産党は強力な選挙マシーンだったのですが、これの弱体化の兆しが現れたのが、今回の都知事選であったようです。

共産党の小池晃書記局長は、選挙後に「民進党内でどういう議論が行われても、公党間の約束を守るのが当然のルールだ」と述べていましたが、今回の大敗を受けて、民進党は次の代表選で、岡田氏の民共合作路線を精算すると思われます。

民進党に冷静な頭脳があれば今回の敗因は、共産党と手を組んだことのツケです。

共産党支持者はおおむね60以上であり、無党派層や青年層の共産党への反発は想像以上に強いということが分かったのですから。

岡田さん、去年の国会前でのシールズに見た青年層の左傾化は、ただの幻影だったのですよ。 

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コメント

投票率が59.7%と、前回より14%ポイント上昇したと聞いてから、それが150万票分も増えたという事だと気づくのに少々時間がかかりました。
今更ですが都民って沢山いますね。
この規模の都市で①②③のフォーメーション攻撃を成功させるには、①の問題解決案がどれほどマトモかにかかっていて、だからこそ宇都宮氏も三回分かけてどんどん政策提案や活動が妥当で価値のあるものに変わっていったんでしょう。
しかし彼は③の部分が足りない烙印を上から押された。見誤りですよ。コーディネートの仕方はいくらでもあったはず。私は入れないけど。

地味だけど大切な事をどれだけ都民が望んでいるのか、小池氏は地区ごとにうまく掴んだ演説をしていたと思います。無党派層は女性スキャンダルが鳥越氏に出ただけなら投票には行きませんから、耳を傾けたのです。

元共産党ナンバー4ともいわれた筆坂秀世氏の秘書を務めたという方の山口敏夫氏の応援演説が面白い。裏を知り尽くした人が野党連合の事情を大暴露、まあ、鳥越氏擁立は初めから義もなく無理筋だったと。

【都知事選】何者だコイツ 政党の裏を知り尽くす男現る!大暴露祭り!!!
https://www.youtube.com/watch?v=DDUezZblHPY

アラシさん達が観たら悶絶しそうです。

民進党の進める野党共闘や翁長知事のオール沖縄の危うさは共産党を含むことです。共産党は世界革命を目指す政党であり、頭の中には日本も沖縄もありません。第二次世界大戦の前はこの世界革命志向の共産主義に世界中が恐怖したものです。

この共産党と無謀にも手を組んだのがアメリカでした。日本から大陸の利権を奪うためにソビエトを利用したのです。このため、日本は酷い目にあってしまいました。しかし、そのツケは、朝鮮戦争、米ソの冷戦、ベトナム戦争につながって行きました。共産主義には世界革命以外の終着点は無いのです。

日本と戦うために中国の国民党がやったことは共産主義の八路軍と手を組む国共合作でした。しかし日本が戦争で敗れたため、この国共合作には自動的に勝利が転がり込んできました。しかしその後、共産党軍がやったことは国民党軍を背後から襲い大陸から追い出し、大陸を制覇してしまったのです。その後、中国の拡張主義は続いています。

共産主義が世界革命を目指す以上、その手段には選択の余地はありません。全てが一時の方便です。共産党と組んでも、選挙に勝ちさえすれば、後で何とかなるだろうなどと甘い幻想は抱かないことです。

共産主義者の階級闘争指向は物凄く強いものがあります。殺られる前に殺れが合言葉です。そこで寝首を掻かれないために鉄壁の組織体制を作っているのです。旧ソビエト連邦、その衛星国、中国、北朝鮮、いずれも共産党独裁体制でそこには民主主義は存在しません。

どんな政党であれ個人であれ共産党と組むなど狂気の沙汰です。民進党や社民、生活、オール沖縄、翁長知事はそのうち煮え湯を飲まされることになるでしょう。

別に同情するわけじゃありませんけれど、参院選で野党共闘を決めてからこっち、岡田氏は随分と老けたように見えます。
岡田氏一人が野党連合に熱心というより、衰えて求心力を保てず、野党再編を望む派閥に突き上げられたんじゃないでしょうか。
あのタイミングでの、立候補はしないという宣言。
選挙で敗北してから辞めると言えば、形としては「責任を取って引退」と言い訳できる。
それをしなかったことは、投げやりな感じにしか見えません。
これで政界から去る事になれば、晩節を汚す(今まで評価が高かったとは言ってない)事になるというのに、何を考えているのか。
次の代表の手腕によっては、「選挙協力したのが失敗だった、岡田の責任」として、岡田氏に責任を全部かぶせて野合を止めることも出来ますけれど……そこまで強かな人が民進党に居るのかな?

投票日直前になって岡田氏が党代表を続投しない旨を公表しましたが、その意味は民進党にとっての「民共合作」には根本的欠陥があった事を悟ったからに相違ないと思います。

鳥越氏の主張内容は全体として実に幼児的で愚かなものでしたが、つぶさに見ていくと選挙戦突入直後と投票日直前では明らかに違いがある事がわかります。
いずれにせよその内容は聞くに堪えない未熟さではありましたが、前半ではまだ民進等の公約は十分意識され、その範囲を大幅に逸脱する事はなかった。
しかし、後半では完全に共産党の主張そのものに変化してしまいました。
岡田氏を弁士に迎えた最後半の演説には、岡田氏も苦虫を噛み潰したような表情で顔をそむけていました。

ところで共産党にとっての今回の選挙は「敗北」だったのでしょうか?
ここを考えてみる必要があります。
この答えは共産党にとっては「一勝一敗」だったのです。
いえ、ほとんど「勝った」と言ってもいいかも知れません。

他党との「共闘」において共産党の戦いは常に二正面的であり、都知事選そのものだけでなく、むしろ民進党とのヘゲモニー争いの方が重要な要素を占めます。
共産党にとってこの選挙の結果というのは、都知事選には敗北したが、「民進党には完勝」したのです。
岡田の続投断念表明を受けた小池晃書記局長のコメントは、共産党の狙い・本質を如実にあらわしているように私には思え、背スジが寒くなりました。

今後、ブログ主様の言うようにこの「合作」が解体に向かい、民進党が本当の意味での再生を果たすなら言う事はありません。
しかし、民共を結び付けた張本人は小沢一郎で、そもそも岡田氏は民進党内の小沢分子に抗し切れず「合作」に踏み切った事情が大きかった。
小沢の分子は旧民主党は言うに及ばず、旧維新系、無所属議員を問わず隠れたネットワークは健在どころか、ますます強固になりつつあるのが現実です。
「生活の党」こそとるに足らない貧弱なものですが、いまだ「小沢党」は民進党内に隠れた「ガン」であり続けています。
中共との連絡も、いまだに密接だろう事も推測されます。
このような状態の民進党を正常に立ち直せる事は「完全なる脱小沢」と同義で、闘争に不向きな蓮舫氏では「党内融和」は図れても、問題の根本的解決は出来ません。
長島氏なり前原氏のような保守系のリーダーに一度戻って、解体的にウミを摘出してからでないと「リベラル政党」としての民進党は完成しないだろうと思います。

山路さん、おっしゃるお話納得です。
あちこちに散る小沢党の話の中で、小池氏も、一応そうですよね。私は小池氏に一票いれる際最もマイナスポイントだったのが彼女が小沢系だった事。ちゃんと線を引けるところ引けてるのか、疑いが消えないのです。

今回の都知事選の結果に対し、共産党は機関紙「赤旗」で”鳥越氏大健闘”と総括したようですね。

これが共産党の強さだと思います。党中央の方針に沿って頑張った人は最後まで”責任をもって”称えるのです。党中央の方針は間違っていないのだ、とのメッセージを込めて。

そして、これがまた共産党の弱さでもあります。結果がどうであれ、真摯に自らの行いを振り返り、公にさらすことは無いのです。だから、一定の勢力以上には絶対にならないのです。ついていけるのは、ガチガチのイデオロギーに染まった人と、純粋無垢な平和を望む人達です。そうです。ほとんど宗教政党です。

世の中の様々な動きに現実的に対応できる政党が自民党しか見当たらない、というのは実は憂うべきことだと思います。

どこでそうなったかと言えば、福島原発事故後の原発とのスタンスの違いだったような気がします。当面必要だと言い切ったのは自民党だけでした。

世界的に見れば、福島原発事故後も新興国をはじめ原発を捨てる選択肢はありませんでした。したがって、仮に日本が原発を止めれば、代わりに中国や韓国が台頭してくることが見えていました。

言う間でもなく、中国が世界のエネルギーの根幹を握るなんて悪夢そのものです。当面、日本が継続して世界のリーダーシップをとるしかないのです。日本の原発産業は、世界の警察=米国と同じような立場なのです。

嫌われ仕事でもやる覚悟、これが現実の政治でしょう。都知事選での小池氏の勝利もまた、このことを物語っていると思います。

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