核廃絶の提唱は単なるムード的平和主義ではなく、「倫理戦」です
昨夜、旧友と痛飲したために脳味噌が氷結状態ですので、ご勘弁を。
う~ん、いつもは冷静な常連さんなのに、そんなに私の言っていることが分かりにくいですかねぇ。
ひとことでいえば、核兵器保有というのは、核兵器廃絶を訴えるほうが、保有するよりはるかに政治的・軍事的にメリットが大きいのです。
核兵器はきわめて「政治的兵器」な兵器です。はっきり言ってしまえば、「使えない兵器」の最たるものです。
なぜなら、使えば相互確証破壊が機能してしまうからです。
http://www.ftense.com/2015/02/game-theory-in-greec...
相互確証破壊とは、政治的に非常に極端な状況を意味します。
自国の破滅を担保にして、相手国をもまた壊滅させるという考え方ですから。
ですから、まともな国は使えませんでした。
かの中国ですら、日本に核攻撃をすればどんな結果になるのか、わかっているふしがあります。
ですから、彼らが対日攻撃として使用するのは通常型の巡航ミサイルや、これもまた通常弾頭の中距離弾道弾による飽和攻撃だと推測されています。
巡航ミサイルの長剣10、東海10、弾道ミサイルの東風21が旧満州地域や、山東省、江蘇省などから一斉に発射されます。
わずか数十分でその数は500発から600発以上に達し、迎撃すべき自衛隊のPAC-3は36基です。
この攻撃を防御できる国は世界にありません。米国ですら不可能です。
ほぼ9割が日本の政治中枢、基地、石油ターミナル、原発などに着弾し、日本は瞬時で壊滅します。
日本を壊滅させるためには、核兵器など持ち出す必要はないのです。
もう一回繰り返します。核兵器は実際には使えない兵器にすぎません。
いまや有体に言えば、その研究・設置・運営、そして劣化する核弾頭の更新のために膨大な出費を迫られているような「もてあます兵器」なのです。
日本に対して使われる可能性がかぎりなくゼロな以上、核兵器を対抗的に持つ必要もまたありません。
2009年にオバマが核兵器廃絶を説いたのは、核保有国が本音では、核兵器の巨額な負担から逃れたいからです。
米国は軍事的には使用できず、かといって今や外交カードとしても使えない核兵器などは、なくてもいいと思っています。
全面核戦争を背景にした冷戦期と異なり、現代は核軍縮の可能性が現実性を帯びた外交テーマとなっているのです。
この世界の潮流を見誤らないで下さい。
世界を導く指針を提起することによって国際政治において、相手国より優位なヘゲモニー(主導権)を取る手段は、昔から使われた外交手法でした。
これを国際関係論では「倫理戦」と呼んでいます。
日本は、かつての大戦においては「民主主義を防衛する戦い」とプロパガンダされ、昨今は「鯨を食う野蛮人」と非難を受けました。
この捕鯨問題が米国の日本バッシング戦略の一環として行われたために、わが国は国際世論の袋叩きにあったのは記憶に新しいことです。
また、中韓からは執拗に「南京大虐殺」、あるいは「従軍慰安婦」などで「倫理戦」を仕掛けられて敗走を重ねてきました。
残念ですが、どうやら日本にはこの「倫理戦」の発想そのものが欠落しているのです。
なぜ、日本がこの「核廃絶」という、被曝国であり、非核保有国の日本だけが大声で主張できるテーマを使わないのか、不思議なほどです。
この「倫理戦」はきれいごとではなく、外交的にアグレッシッブな手法なのです。
同じく私が、わが国を「平和国家」として規定するもまた、戦後左翼のようなムード的平和主義で言っているのではなく、「倫理戦」を強化するブースターとして述べているのです。
核兵器を持つことは、今や政治的にはむろん、軍事的にもメリットではなく、デメリットであり、ウィークポイントと化しています。
http://www.bbc.com/japanese/36396490
わが国の首相は、ひょっとしてそれをわかっていて米国やロシア、中国に「倫理戦」を仕掛けたのかと、オバマ広島訪問時に感じました。
首相の内心はわかりませんが、そうならば大変に素晴らしい外交です。
米国の「核の傘」に入っている日本が、そんなことを言う倫理的資格があるのかという声もありますが、ならばノルウェーはいかがでしょうか。
ノルウェーはノーベル平和賞を与える資格をもつ国として国際社会で「平和国家」として認識されていますが、かの国はNATOの原加盟国です。
言い換えれば、米国の「核の傘」に入っています。
とまれこんな時期に、核廃絶ではなく、核武装の道を選ぶのは正反対に走っているとしか私には思えません。
お断り 改題しました。
« 核兵器保有は国家的自殺行為だ | トップページ | 「倫理戦」は間接的核抑止力です »
おはようございます^^。
昨日の管理人さんの記事もよかったですよ。
この手の話題、よく仲間内の飲み会でも話題になります。類友なだけかも知れませんが、皆さん結構、管理人さんと同じような思考方法です。
ここ数年の安倍さんの外交手腕は神がかっていますね。
周到に練りに練っています。
安倍さん本人もそうですが、その周辺のブレーンも優秀です。飯島氏以外のブレーンさんたちのお顔も拝見してみたいものですw
そういえば、日本はまだ国連の中では敵陣営なんですよね。国連の旧敵国条項から外れていません。この辺りも、核兵器をもつデメリットなんだろうな~と、思っています。
投稿: やもり | 2016年8月31日 (水) 06時26分
愛国命さん。山形氏とのやりとりに横から失礼。
山形氏が言っている「MAD」は相互確証破壊(Mutual Assured Destruction)の頭文字です。
イっちゃってるという意味ではありませんから。
投稿: 管理人 | 2016年8月31日 (水) 07時06分
そもそもの話、指導者に理性が残っていれば、核兵器は勿論のこと戦争をするのもデメリットの方が遥かに大きいと分かるはず。
ついでに言えば、条約で禁止されているダムや原発などへの攻撃をすれば、そのデメリットは遥かに大きくなる。
日本一国だけを攻撃して米国などの追及をかわそうなどと言うのは所詮無理な話ですから、日本相手に相打ちを狙う攻撃をするなんてのは、彼らからしてみれば本当に割の合わない話です。
中国が欲しい物は海洋資源であり、それは大陸での領土拡大がこれ以上は不可能で、新たな資源の獲得先を得る必要があるから。(海産物などの食料、今までは中国がほぼ独占していたレアアースなど)
だから軍事用の人工島で海域を実効支配して、邪魔者を排除して資源を得る。
日本に対して「アレは島ではなく岩だ!」というのも、中国船が合理的に資源を得る為の言い訳です。ついでに通行料も得られれば万々歳ですね。
以前、書き込みで『中央から離れて勝手に暴走することの無い「優秀な軍人」を人工島の指揮官に』みたいなことを書きましたが、この人工島も核兵器と同じで使えない武器だからです。
日米フィリピンなどの挑発に耐えられる指揮官でないと、中国側から攻撃した場合国際世論で袋叩きにされる。
……問題は、軍は暴走しがちというイメージが定着していることだけ(笑)
中国海軍レーダー照射事件は、記憶に残っていることと思います。中国国防部がレーダー照射を艦長の判断と説明しましたが、要するに現場の暴走だとして切り捨てて非難を避けることが出来ると考えているからです。
管理人さんの言う、倫理戦において非難を避ける為の方法としては下の下でしょうが、逆にいつでも切り捨てられる軍人をそのポストにつけて暴走させ、邪魔者を排除した後で軍人を「責任を取らせて処刑」するとすれば、非常に怖い。
北朝鮮にいたっては、そもそも核実験もミサイル実験も、独裁者の支配体制を整える為のものですからね。
強大な米帝に対して小さな勝利(核実験成功、ミサイル実験成功)を積み重ねることで偉大な指導者を演出し、強大な敵が居るのだからと民衆に貧困を強いても正当化できるし、と米国に依存している。
「日本程度」に勝利して米国の反撃を食らえば勝つことは出来ませんから、北朝鮮が日本に攻撃する時は、本当に相打ちを狙うときだけでしょう。
現状のままいつでも核兵器を作れるよって程度で留めておく方が、相手の理性から来る攻撃ではなく、暴走を防ぐ為の方法として有効ではないかと思います。
理性によって、日本を滅ぼしてでも勝ちたいなどと思わせることのないように、外交で何とかできればいいんですけどね……日本はその辺り、安倍総理は一応信頼できても、外交関係者は信用できないからなあ(笑)
投稿: 青竹ふみ | 2016年8月31日 (水) 07時40分
日本が核廃絶を倫理の旗印の下に使うと、日本国内がどれだけ反米に振れるか見極めてこれ位にしか使わずにきたのだと思います。
70年目の安倍議会演説、今年のオバマ広島詣で、
あと今また一巡りしている被爆者団体のアピールを乗り越えてからやっとのスタートでしょう。
管理人さんの書かれた通り、すごくアグレッシブな旗印なので、個人的には団塊世代が実権をにぎっている間は使わないで欲しいです。
投稿: ふゆみ | 2016年8月31日 (水) 08時55分
山形さん、失礼しました。国民は効き目の無い相互確証破壊を狙った日本の核武装には同意しないと言うことですね。よく解りました。
さて、管理人さんの倫理戦は面白い概念ですね。
確かに、日本は南京大虐殺、慰安婦、捕鯨、イルカの虐殺など、色々な面から日本人があたかも野蛮人であるかのようなプロパガンダを仕掛けられています。これに対抗し打ち消すために、これまで日本国民が払ったコストは天文学的です。覇権国アメリカの数々の残虐行為や中共の数々の大虐殺の方がはるかに野蛮だと思うのですが、これも敗戦国の悲しさでしょう。最近は中共に転びかけた韓国がベトナム戦争での蛮行や、犬を食うと言って野蛮人扱いされていますが、これもそのうちボディブローのように効いてくるのでしょう。誰が仕掛け人かは明らかなのですが、面と向かって文句を言えない立場も悔しいですね。このような誤解は時間をかけて少しずつ解消して行くしか無いのでしょう。日本は既に倫理戦に巻き込まれているのですね。
さて、安倍総理の積極的平和主義を訴える世界行脚は少しずつ効果を出しているようです。欲望むき出しで海外に進出を強めている中国がこれを批判しているのが、何よりの証拠ですね。心配なのは中国に同調するように安倍総理の世界戦略を批判する国内の反日勢力です。経済のことや国際政治のことが全く分かっていないと思われる学者と呼ばれる人達の最もらしいコメントをテレビで見ると正直腹が立ちます。
さて、先の記事に対するコメントでは中国は容易には戦争はできないと言うことを書かせて頂きましたが、中国は経済問題、民族問題、チベット問題、ウイグル問題、モンゴル問題など、抱えている爆弾は半端ではありません。建国から歴史の浅い中国は今だに国内をまとめ切れていません。海外と戦争するどころの騒ぎでは無いはずです。今や世界第二の経済大国となった以上、国際社会で孤立するような露骨なことはできないはずです。
ところで管理人さんは中国が保有する通常弾頭を持った弾道ミサイルで日本に500発とかの飽和攻撃を仕掛ければ、日本は滅びると指摘されていますが、これは難しいと思います。弾道ミサイルは一発で3000万ドル、戦闘機1機分のコストがかかります。ペイロードは最大でも数トン。破壊できる範囲は1キロ四方がせいぜいでしょう。命中精度の問題もあり、たとえ1000発でも破壊できる範囲は限られますし、かかるコストも無視できません。中国にとって最大の問題は日本国内に反中国感情が持ち上がり、核武装すべしと言う議論が沸き起こることでしょう。
ただ、恐ろしいのは北朝鮮です。追い詰められると何をしでかすかわかりません。北朝鮮の核ミサイルの命中精度はあまりよろしくありませんので、横須賀軍港を狙っても東京湾に落下するとか横須賀の山の中に落下するとかで脅威の度合いは低いかもしれませんが油断は禁物です。
北朝鮮に対して最も効果的な抑止力は通常弾頭の小型高速ミサイルによるピンポイント攻撃能力です。金正恩は現在暗殺を恐れています。居所を変えながらビクビクしていることでしょう。現在、日本の保有する超音速ミサイルによれば迎撃されること無く、金正恩を狙い撃ちにできるでしょう。
これまで核保有国の中で実際に核を使用したのは米国だけです。その後、核保有国が増えているのに、未だに実戦では使用されていません。つまり核兵器は使えない兵器であることは確実です。それでは使えないからいらないかと言われれば、それも違うようです。維持管理に半端では無いコストがかかる核ミサイルシステムですから、使えないならばさっさと廃棄すれば良いのですが、それを率先して実施した国は一つもありません。
日本は既に反核の姿勢を明らかにしています。しかしだからと言って、絶対に核武装はしませんと宣言する必要も無いような気がします。いつでも核武装しますよと言う暗黙のメッセージは留保すべきでしょう。しかし表面立っては管理人さんのご提案のように平和国家の顔を維持し、国際社会では核廃絶に向けたリーダーシップを発揮すべきです。これこそが日本に対する核攻撃を断念させる最大の抑止力になるでしょう。
投稿: 愛国命 | 2016年8月31日 (水) 09時03分
今の時期に核配備に舵を切るなどというのは愚策である、というブログ主様の意見には同意しますし、さながら倫理戦に舵を切るべきというのも論理的には理解できます。
振り返れば我が国が西洋と切り離され日中戦争から先の大戦にまで行かざるを得なかった遠因、米国により戦後の日本に過剰な贖罪意識を植え付けて復讐心を起こさせないようにした方策も、人間本然の倫理性を活用した「倫理戦」における敗北の結果だったと言えると思います。
しかし、「倫理戦」が功を奏するのは相手の「善」が信頼するに足るという、基礎的前提が不可欠です。
この事の有効性は、相手方が広く民主主義を受容しているか、そうでなくとも「確立した倫理に規範性を付随させている」という場合に限られるでしょう。
戦前の日本のように孤立している場合や、孤立を恐れない相手方に対しても効用はありません。
平たく言えば「倫理戦」は、北朝鮮には全く意味を持たないのは言うまでもないし、中共も米が考えているような話しの分かる成熟した相手ではなく、既存の秩序が通じる国でもありません。
おっしゃる通り、中共が日本に向けて核を発射するなどという事は、私にも当面考えられません。それは「理由」がないからです。
ですが、その「理由」は彼らには単なる付け足り、言いがかりで十分であり、日本に全く落ち度が無い場合であっても、国内事情や党内抗争で不測の事態を招く事の方を最も想定すべきでしょう。
「倫理のみに基づいて国際政治は営むことができない」という立場からリアリズムが生まれ、米国内では「リアリズムは人の善を引き出さず、他者に対する偏見も育てる。そのために、リアリズムには和解の基盤を作る力はない」という米民主党系の論調がまだ多数派です。
しかし、リアリズムの「最悪の場合を想定する思考」こそが今の日本に欠けているのではないでしょうか。
「倫理戦論」と結び付けて考えるならば、安倍総理の「核を持たない」宣言や、オバマ広島訪問を賞賛するのではなく、それしか方途がない事を嘆くほうが適切なのではないか、と考えます。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年8月31日 (水) 09時11分
>米国の「核の傘」に入っている日本が、そんなことを言う倫理的資格があるのかという声もありますが、ならばノルウェーはいかがでしょうか。
確かに表面的事実をなぞるだけならばその通りでしょうし、外務省のHPのように公表するだけならかまわないのでしょう。
ですが、それをして他者に説得・働きかけを行なうとなると、事情が違うのではないでしょうか。
特に日本の場合、ノルウェーと違うのは、中国、北朝鮮、加えて韓国が問題だという事です。
中国は日本に「平和国家」になれ、と度々要請していますが、この場合の中共の「平和国家」の定義は国交回復以来「中立」で、90年代から現在までは「非武装中立」です。
在日米軍は日本の力を抑えるためにのみ認めるのであって、自衛隊は不必要とする立場です。
韓国はソウル大のナム・キョジェン氏に代表される「日本は基地国家」というのが通説で、「平和国家」などと認識している向きは保守派にも皆無です。
北朝鮮は南北統一を阻害する開戦の相手方として、「米帝と小日本の連合軍」とはっきり認識しています。
この特殊な三者の居丈高な態度に通底するのは歪んだ歴史認識とその拡張なのであって、日本が「平和国家」や「核被害者」だからという言い方は実際最も嫌うところです。
それは、オバマ氏の広島訪問時の反応どおりです。
不幸な事に日本の安全保障上の政策を成す場合、関連した主張をする場合には、この三国が一番重要であり、これまでの日本の平和貢献など一貫して一切認めない立場です。
まして「平和国家」や「広島・長崎」を振りかざす主張はまず受け入れられません。
そこがノルウェーと決定的に違うところでしょう。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年8月31日 (水) 10時12分
核兵器について自由に議論できるのは有り難いことです。今のマスコミではそんな議論などできませんね。
北朝鮮が核兵器を持ちたいと思う理由は何でしょうか。近隣国を恫喝するためでしょう。政治的な自由が欲しいのでしょう。主体を自国にしたいのでしょう。
中国漁船が日本に拿捕された事件がありましたね。そのとき、温家宝副主席は日本を火の海にするぞと言い恫喝しました。拿捕された漁船は中国へ返されました。悔しいことです。これは、日本が核兵器を持っていなかったからではありませんか。核大国であったならば、自国の主権が行使できたはずです。
源田実という方がおられましたね。彼は自衛隊の空将であり参議院議員でもありました。また真珠湾攻撃の際には飛行隊長として参加もしております。かれは、原爆について、戦争であったのだから仕方がない、日本に原爆があれば当然こちらも使っただろうということを発言したことがあります。これはホントのことを言ったのだろうと思いますよ。
皆さんが、核兵器は使えない平気だとおっしゃいますが、核兵器は使える兵器なのかもしれませんよ。
人間皆が理性的良心的な人間ではありません。また、激情に翻弄されることだってあります。その時は危ないのです。追いつめられると、北朝鮮、ホントに核兵器を使うでしょう。中国はどうでしょうか? 使わないと思いたいが、多少の不安感はありますよね。
核兵器を保有することは相手方に対する牽制になると思うのです。それも自国で核保有することに意味があるわけです。日本が核兵器を持とうとして、アメリカと敵対するようでは困るわけで、日本は孤立してしまいます。そこで、日本は長距離ミサイル技術を十分にしておき、アメリカから核弾頭を購入できるほどの友好国にしてゆく必要があるのです。
核兵器を持たないのが倫理的に正しい目的ではありません。日本人が殺されないようにすること、相手国国民を殺さないようにすることが倫理的です。
端的に申しましたが、ご意見をお待ちします。
投稿: ueyonabaru | 2016年8月31日 (水) 12時01分
愛国命さん。
誤解が解けたようで良かった!
昨夜は正直「ウヘッ、なんでそう突っかかってくんの?」と思いましたが、管理人さんご仲介いただきましてありがとうございます。私も言葉足らずでした。
山路さん。
ホントそこね。
ようやくオバマが広島訪問が実現して立ち寄っても、「被爆者」という反戦反米左翼の錦の御旗を持つ方々は「アベ批判」に直結させてます。
彼らの言い分も分かりますが、恨み辛みばかりで本当に平和を望んでの行動なのか?と。
ueyonabaruさん。
源田実、懐かしい名前が出てきました。
戦前からの海軍航空隊の宣伝パンダ(源田サーカス)で、大戦中には一度も前線に出ず戦後は「今は無き参院全国区」で長生きして80年代まで強力な力を持ってましたね。
現在のブルーインパルスが出来たのも彼の力。
しかし、核シェアリングとなるとまたちがうのでは?とも。もちろん米国との強い同盟関係を維持し続けるためには今後もガッチリと踏み込んでいくべきであることは理解しています。
◇各地の皆様、変な台風の連続通過大丈夫だったでしょうか?
こちらは予報と外れて直撃は逃れましたが、毎日気温が10℃も動くのでグロッキー気味です。
また、あぁ小本川がぁ!とか土地勘あるとこ見ると、どうにもやるせなくなります。
十勝の北海道さん、ご無事でしょうか?
本当に心配しております。
投稿: 山形 | 2016年8月31日 (水) 13時06分
ueyonabaruさん。
じゃ、トマホーク(米海軍ではすでに廃止された核弾頭モデル)でも導入するなり自己開発しますか?
いやあ、無い無い!
スタンドオフ兵器として「通常弾頭型」なら欲しいとこですが。実際にはダムすら壊せない程度の破壊力になりますが、平壌なり北京なりへの牽制にはなります。
愛国命さん。
飽和攻撃って分かってますか?
コストなんぞ度外視でミサイルを大量に撃ち込んで、こちらの迎撃能力が「弾切れ」になったら、そこで終わりです。実際に有事になったらすぐに弾切れします。
本気で戦争仕掛けてくるつもりなら、無人の戦闘機500機程度のコストなんか中共ならためらわないでしょう。
だからこそ外交と情報戦で「そんなことはさせない!」ようにしなくてはならないのではないかと。
投稿: 山形 | 2016年8月31日 (水) 13時28分
> じゃ、トマホーク(米海軍ではすでに廃止された核弾頭モデル)でも導入するなり自己開発しますか?
いやあ、無い無い!
スタンドオフ兵器として「通常弾頭型」なら欲しいとこですが。実際にはダムすら壊せない程度の破壊力になりますが、平壌なり北京なりへの牽制にはなります。
トマホ-クのことは詳しくは知りませんが、巡行ミサイルには魅力を感じます。核を搭載できるのならなお結構なことです。通常弾頭であっても効果はあるのであれば、装備してもイイのでしょうよ。できたら、自前でミサイルを開発したいものです。
日本人が殺されないようにするためには、現実に軍事装備は必要です。今度、自衛隊が射程を伸ばしたミサイルを導入するというし、レ-ルガン開発の予算も計上しました。核武装も考えたいのですが、地道な防衛力整備もぜひ必要です。防衛費は増額したいものです。
投稿: ueyonabaru | 2016年8月31日 (水) 13時49分
山路さん、
>しかし、「倫理戦」が功を奏するのは相手の「善」が信頼するに足るという、基礎的前提が不可欠です。
ここのところ、倫理戦に関して私は違う考えを持っています。
相手の善意はどうでもよく、相手に名分と実利を感じさせる、もしくは許容範囲の損失だと納得させる「理」を展開できるかどうかなのです。
それによって善意のお面をつけて集う国が増えれば輪になっていいもんグループが作れる訳です。
鯨もレイプも人身売買も少数民族問題も、こうやって輪になる時に日本はドンくさいタイミングで素顔で輪に突入したり相手の面の向こうをどうこう言ったり踊らないで為になる何かをしようとして浮いてきました。もしくは入りそびれです。
なんで浮くか、きっと本当にちゃんとやろうとするからです。倫理戦は、言っとくことが第一義で、上の話で言えば鯨以外は実現するには損失が大き過ぎてアリの速さでしか進まない。
脱原発だってそうで、核廃絶なんてもっとです。
持つ損失も捨てる損失も巨大なテーマを倫理戦で今どう展開できるか。通常兵器で立派な自衛武装をしてみせる、というのも入りますか。
韓国には無理ですが日本になら出来るはずですね。
しかし、今日の記事の論法に沿うと韓国は核武装のあかつきには国際的にマジドツボにはまるのですね。
投稿: ふゆみ | 2016年8月31日 (水) 16時25分
>山路さん ふゆみさん
倫理戦と言うのは、例えば
韓国が米国やオーストラリアなどに向けて「日本はアレコレこういう事をした悪者なんだぜ!」と告げ口をして、それを聞いた米国やオーストラリアに「お前は悪者なんだってな、韓国に謝れよ!」と言わせる外交方法の事だと思います。慰安婦に関しての事は、まさしくこれでしょう。
言わせるための方法は、同情を誘う方法でも、袖の下を渡すのでも、なんでも構わない。
善意でコーティングできれば文句無しですが、とにかく周辺国にも自分と同じことを言わせるのが目的です。
日本もロビー活動はしているようですが、慰安婦像のように分かりやすいものは聞きませんね。
実際の処、どんなことをしているのでしょうか。日本の新聞などでも聞きません。
もしかして、告げ口的な活動は恥ずべきものだと言う感覚が有るのでしょうかね?
投稿: 青竹ふみ | 2016年8月31日 (水) 19時49分
周回遅れですが、あえて私は言います。日本は核を持つ
姿勢で、あわよくば持つべきだと。たしかにこちらの方
のブログに集う賢い人達の「核なんて、本当は昔の外車
に似て、大メシ喰らいの見掛け倒しの役立たずだよ」と
いうのは理解できますし、事実そうなのです。しかし・・
大多数の一般民衆はそうではありません。福島第一原発
のデマでも、右往左往する人は賢い人よりはるかに多か
ったのです。昔の外車はコワ面で非常に判りやすいので、
外車(ベンツやらリンカーン)がガレージに並んでいると、
「ヤーさんや」とか「水商売の社長さんや」とか「右翼や」
とか言われ、ナンヤカンヤで一目置かれたのです。
仮想敵国の民衆が「日本いてまえー」と大熱狂する状態
になる可能性がある。ソレに乗じて指導者がポピュリズム
に走る可能性もある。「鬼畜米英」に同じですわ。
その仮想敵国の民衆に「日本と戦争はアカンで。同士討ち
になるわ、核持っとるさかいに」と思わせるのは、バカげ
た事ではないと思います。放射能=コワイ は万国共通。
もちろんモノホンである必要性はなくて、極端に言えば
中身空っぽの核兵器でもいい。まあバレちゃうので出来
れば、軽自動車のような燃費のいい空間効率よくて維持
費も安いヤツを保有したいなぁ。
投稿: アホンダラ1号 | 2016年9月 1日 (木) 01時12分