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2016年10月 1日 (土)

豊洲問題を切り分けましょう

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まったくうんざりしますね。豊洲以外、日本にはニュースがないんでしょうか。 

よくある「初めのボタンの掛け違い」による混沌現象です。 

初めにマスコミは、共産党の「猛毒ヒ素が基準値4割」というプロパガンダ大会に大喜びで乗ってしまいました。 

これはひとつには、都政伏魔殿に切り込む白馬に乗った<小池ジャンヌダルクvsジャバザハット内田の戦い>という分かりやすい「絵」を作りたかったからでしょう。 

まぁ、それに豊洲で煽れば蓮舫さんの二重国籍問題は、この騒動の裏に隠れてしまいますしね。 

結果、彼女の二重国籍問題は、まったくといっていいほど報じられないままオシマイになりかけています。 

うちわやカレンダーで政治生命を取られた政治家がいるのに、まぁなんとのどかなことよ。

それはさておき、マスコミは豊洲問題の起爆剤に「猛毒ヒ素検出」という、筋が悪いトラップに引っかかってしまったために、いまやマスコミ同士が煽り合って日々「新事実」の報道合戦に興ずるようになってしまいました。

マスコミがお祭りモードに入ったら、手がつけられません。

「疑惑の解明」を叫びながら、疑惑ともいえないことをつつき出しては、電波に乗せています。

いわく、微量の有害物質が基準値越えをしたからどうした、耐震構造がアブナイからこーした、いやいや移設が不透明だからオリンピック道路が間にあわないぞとか・・・、まだまだ出るんでしょうね。

このような法律によらず、集団の圧力で私的に吊し上げることを、俗に「人民裁判」と言います。 

Photo_2文革における人民裁判という名の公開処刑

舛添氏の時にも、その匂いが立ち込めていました。

今回もまた、こういうことばかりしていると、感情ばかりがエスカレートして解決がさらに遠のきます。

ひとつひとつ冷静に検証せずに、テキヤよろしく机の上に「疑惑」をドーっと並べて、「うわー、こんなにキケンだったんだ」と驚いてみせ、延々と飽きることなく手を変え品を変えて同じ情報を注入し続けます。

その結果さらに混乱が拡大し、移転が遅れるわけですが、遅れれば遅れたで、「こんなに遅れると税金がたくさん失われるぞぉ。責任は誰がとるんだぁ」とやるわけです。

まったくバカかと思います。本来シンプルな問題を、ややっこしくして誤誘導をしているのは、あんたらメディアのせいだろうと言いたくなります。

こうまで「豊洲祭り」に熱中しているマスコミの姿を見ていると、本気で都政伏魔殿に切り込む気があるのかさえ疑わしくなってきます。 

問題は猪瀬直樹元知事がツイッターしているように、「豊洲の問題は建造物に談合はないか、そこに影の権力が及んでいないか」が真のテーマなはずです。https://mobile.twitter.com/inosenaoki/status/780747167749111808?p=v 

それを共産党の人民裁判戦術に引っかかってこのザマです。 

Photo_3
では、豊洲問題を切り分けてみましょう。

大枠では3ツです。

①豊洲の安全性評価
②東京都のガバナンスのあり方の問題点
③豊洲移転と都政利権

この3ツをもう少し細かく見れば、こうなります。

第1に、豊洲の安全性評価。 起爆剤となってしまった有害物質の値が、正当な環境評価に値するのか、どうか。

 またその後に出た東京都測定による微量有害物質を、どう評価しその除去はどうしたらよいのか。

 第2に、豊洲立地問題。東京都の豊洲立地選択の評価。

第3に、築地市場の老朽化問題と安全性評価。

第4に、豊洲の有害物質の除染作業は適格に行われたのかどうか。

第5に、専門家会議の提言に反しているといわれるが、専門家会議はどこまで権限を持っていたのか、どうか。

第6に、専門家会議の提言はどのような理由で退けられたのか。

第7に、東京都側の決定権限者は誰で、誰の責任において「盛り土」を中止したのか。

第8に、当時の都知事はそれに関知していたのか、どうか。

第9に、「盛り土」工法についての評価。

第10に、「謎の地下空間」はなんのために作られ、どのような目的があったのか。

第11に、移転に際して内田氏ら自民都連の政治家の利権が絡んでいたのか、どうか。

第12に、豊洲開場が遅延した場合の損失・影響評価。

もちろんまだまだあるでしょうし、ひとつの問題から派生して次々に新たなテーマが生まれるとは思います。

しかし大事なことは、このようなお祭り状態になった時には、ひとつひとつ問題点を明らかにして切り分け、個別に解決することではないのでしょうか。

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コメント

昨日のコメントされる方々の意見などを伺っていますと、やはりここのレベルは高いですね~。(拍手)
ここではテレビ始め、既存のメディア報道にすっかり乗って意見をされる方は皆無です。
なかでも、一連の豊洲狂想報道は「蓮舫問題隠し」なんて言う穿った意見には正直、唸りました。
記事はもちろん、コメントにも味と読み応えがあって、さながら「ありんくりん塾」とでも形容・命名したい欲求にかられました。

私が思うに、小池知事は次期首相候補と目される石破さんや稲田防衛相と違い、「腹芸」の良く出来る、大物政治家として重要な資質を備えているように思います。
知事の言をよくよく聞いていると、現在のところ豊洲騒動では都庁幹部職員の懈怠や綱紀粛正はしきりに言いますが、議会にまで切り込んでいない。
どうもこの問題を政治的「カード」に転換・使用しているような印象さえ受ける強かさです。
そして、こうした騒動を除外した裏に進められる一見隠された施政にこそ、小池知事の本当の政治姿勢が覗かれていると思います。
朝鮮大学校の学校法人資格見直しや、新宿の韓国人学校撤回にも、しっかりした国家観を伺えます。

森氏との対決は今後、自民党との距離感をどのように保つのかを示すものでしょうし、まるで他人事のように静観する安倍首相も実に面白い。
小池知事の評価はまだまだこれからでしょうが、久々に政治のダイナミズムを感じさせます。

こうした渦中(小池知事は今や政局の中心とも言える)にあっても、この局面でも蓮舫代表は全く影が薄い。
小池知事と会談した事実はあっても、そこから何も引き出せていない。
こういうところにも、民進党という党が「ただ滅び行くのみ」という現実を良く表わしているものと思います。

本当におっしゃる通りです。
朝から晩まで豊洲、豊洲って、もう食傷気味なんてもんじゃありません。
首都で起こっている事とはいえ、一地方自治体の話でしょうに。
正義の味方vs悪の親玉という形にマスコミは持って行きたいのでしょうが、
そんな単純な話ではないと思いますけどね。
これって五輪問題も同じです。小池百合子vs森喜朗という。

橋下徹氏も話していましたが、
豊洲問題の落としどころを小池さんはどう考えているのでしょう。
築地存続も豊洲廃止も考えられない選択だと思うんですが。

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