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豊洲市場 地下水管理システムが稼働する前に計測した共産党

Img_4091

小池知事も、豊洲問題から、やっと疑惑本丸のオリンピック施設予算に焦点が移行させたいようです。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161001/plt1610011530002-n1.htm

けっこうなことです。やっとここにたどりついたかという気分です。 

こちらが内田権勢に切り込む、ほんとうの戦場です。 

小池知事が、豊洲の「盛り土を誰が決めたのか」を問うならば、はるかに根が深く巨額なオリンピック施設予算に切り込まねばウソです。 

共産党の「猛毒ヒ素汚染水」告発と、それに迎合したメディアの「豊洲祭り」で、あらぬ方向に飛んでいきかかっていました。 

言い出した共産党はこの「汚染水」という言い方を使うことで、福島第1の放射能汚染水とイメージをダブらせて国民のパニック心理につけこもうとしました。

毎度のことですが、この政党は人の恐怖心理を巧みに利用して、自分の政治に利用しようとします。

Photo東京都 豊洲市場についてより 以下図版同じ 

怯えている方は、ぜひ一度真面目に東京都の出している資料を読むことをお勧めします。
豊洲市場について|東京都中央卸売市場

福島第1原発事故の時にも思いましたが、官庁や公共機関は、常に情報を出しています。

意図的に秘匿したりすると、後がバレた時に倍返しになるからです。

今回の豊洲市場の工事の詳細な経緯は、ネットで手軽に読むことができます。

東京ガスの製造プラント跡地に作られたために、汚染対策は当初から最大の問題になっていました。

それについて豊洲新市場予定地の土壌汚染はどうするの?|東京都中央卸売市場はこう答えています。

●調査方法
①約40ヘクタールの豊新市場予定地(40h)の敷地全域を、土壌汚染対策法が定める最小の調査区画である10㎡四方の正方形で区切った4,122地点を調査点とする。
②地盤面から深さ50㎝の掘り下げたと土壌と地下水を分析する。

●調査結果
①環境基準を超える地点は、土壌または地下水で1,475地点(36%)。
②うち1,000倍以上の汚染物質が検出されたのが、土壌で2地点、地下水で13地点。

Photo_2

上の添付図を見るとわかるのは、汚染が広域に広がっているのではなく、6区の一部に集中していることです。

浄化作業は以下の手順でなされました。

1.盛土の掘削
2.遮水壁の設置
3.土壌の掘削
4.汚染土壌の処理
5.地下水浄化
6.埋戻し
7.液状化対策
8.盛土と井戸の設置

Photo_4

今問題となっている地下水は、各所の観測井戸からくみ上げられて、検査を受けています。
観測井戸http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/waterlevel/map.pdf

土壌対策専門家会議・平田健正座長はこのように説明しています。
豊洲市場における土壌汚染対策等の専門家会議を設置|東京都

  • 1473705050
    ① 豊洲では荒川工費基準面「AP.+2.0m」(ほぼ海面)まで汚染土を除去する
      これは用地の地下水の上昇上限が「AP.+1.8m]なので、それよりも上のレベルとしたため。

    ② 掘り下げた地面の上の「砕石」を敷く
      これは毛管現象で地下水が土壌の中を上昇して来る事を防ぐ目的
      「砕石」の隙間は大きいので、地下水はこの層でブロックされる

    ③ 砕石の上に2mの浄化済みの土壌を埋戻して東京ガスの工場敷地のレベルを回復
    ④ その上にさらに2.5mの盛土をして、これを市場の地盤レベルとした

上の図では、建物の下も盛土されていますが、当然建物の下には「謎の地下空間」こと地下ピットが存在していますから、その部分に盛土はありません。

1473703132第18回技術会議資料14年11月27日「地下水管理システムに関する説明資料」より。既に地下ピットが書いてある

地下水管理システムの概要はこうです。

① 汚染土を除去したAP.+2.0よりも下の滞水層まで揚水井戸を堀る
② そこから汚染地下水をくみ上げて浄化施設で浄化する
③ AP.+2.0には砕石層を設置する
④ 道路や緑地などは4.5mの盛土層の上に作られる
⑤ 建屋は砕石層の上に地下ピットを建造し、その上の構築される

まぁ、土壌汚染対策法が求めている盛り土は50cmですから、過剰すぎる安全対策のような気もしますが。

専門家によれば、砕石層の上の地下ピットを含むコンクリートの空洞層を直接乗せるのは、地盤沈下を考えれば合理的な方法です。

地下ピットの高さが、4.5mもある理由は、大型建造物の地下によくあるように電気室や空調機械室を設置するためだろうと思われます

猪瀬さんがどこかで言ったように、いざというときにブルを入れるためというのは、なにかの勘違いでしょう。重機の入口がありませんから。(※追記 重機搬入口はあるという説もあります。)

地下水は砕石層でブロックされていますから、地下ピットの底に溜まっている水は雨水と考えてもいいと思われます。

問題が残るとすれば、青果棟の地下ピットの床が砕石層のままでコンクリート処理されていなかったことですが、これは謎ですが、頭上の1Fのコンクリート床が45cmもあるために、現実的問題にはならないでしょう。

それに地下水管理システムが稼働すれば、地下水自体が処理できないほど上昇するとは考えにくいと思われます。

詳細はこの報告書をご覧いただくとして、これが稼働して初めて、豊洲の地下水管理システムは万全となります。これは去年6月30日から工事が始まり、今年10月17日に竣工予定です。

つまりまだこの管理浄化システム稼働していない時を狙って、共産党が計測して風評化を企んだようです。

まことにタチが悪い、としかいいようがありません。

憶測ですが、共産党は地下水管理システムが稼働開始する10月17日以前を狙って調査したのだと思われます。

ただ水質調査結果が知りたいのなら、上記の豊洲市場報告書のPDFに報告されているので、新たなネタが欲しかったのでしょう。
各種検査結果http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/siryou/tyousa_siryou/

Img_0_mhttp://blogs.yahoo.co.jp/yt_4158/71454523.html

そもそもこの地下水管理システムは地下ピットの水漏れを汲み上げるシステムですから、地下水位全体をコントロールすることが出来ます。

したがって、常識的に考えれば、システムが正常に稼働すれば、上の写真のような漏水自体がなくなるはずです。

専門家会議座長が記者会見で丁寧な説明しています。ニコ生にアップされていますので、ご覧下さい。
※豊洲市場問題 専門家会議座長 記者会見  2016年 9月 17日
 地下水を管理するという前提で豊洲は作られている
    
https://youtu.be/ln4u9GoNlas

危険だ、危険だと騒ぐのは勝手ですが、関わった専門家の意見を聞き、都の報告書に眼をとおしていくのが理解の近道ではないのでしょうか。

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    コメント

    オリンピックの利権の問題も政争の具として利用してないでしょうか?
    利権があるから移転などと言ってもカヌー団体やIOCには関係ない
    小池知事は豊洲にしろオリンピックにしろ関係のないところまで火だけを起こしているだけに過ぎない

    投稿: ハギー | 2016年10月 4日 (火) 06時33分

    >まだこの管理浄化システム稼働していない時を狙って、共産党が計測して風評化しようとしたわけです。

    あ~、なるほどですね。(納得)
    今、初めて知りました。
    しかし、こうした事情はテレビしか見ていない人は永遠に知る機会がないでしょうね。


    本丸のオリンピック施設予算疑惑のほうは、やはり落札率が高すぎるし、(落札後?)内田氏が監査役に名を連ねた会社が、複数の一部工事を請け負う予定なので、これはどう見ても少なくも「予定価額の漏洩」があったとみて間違いないでしょう。

    しかし、こういう事は良くある事で、発注側(都庁担当者)としては時間的制約もあり、「入札者不在」などという無様な事態を是非とも避けないといけない脅迫観念が強く働くのですね。
    これだけ社会的関心が大きい問題ですから、捜査機関も関心をもっているだろうし、既に調査開始しているかも知れません。
    ただ、内田氏に対する利益供与があったのかなかったのかがポイントで、あったとすれば証拠(監査役就任の事実だけでは弱い)を示せないと立件出来そうもない。
    いずれにしてもここは一旦は立ち止まり、徹底した情報公開をしていかないと都民も納得せんでしょう。
    知事は、一気に施設の建設そのものをやめてしまうつもりでしょうが、そうなると内田問題は無くなるに等しくなる。
    しかし、計画を提示しプレゼンに精を出したJOCなどの立場や、東京の国際的信用は平昌の如く落ちるのでしょうか。
    ここでも森氏の言い分や、建設中止した際のマイナス効果についてのメディア報道は皆無です。

    それにしても「都民ファースト」に味をしめた「アスリートファースト」なんて、本質隠しの気安いキャッチフレーズ化はホント気持ち悪い。
    ただ素直に「予算的都合でやむなく変更します」と言えばいいものを。

    もっと気持ち悪いのは、沖縄県の空手競技誘致作戦。
    どこの自治体だって「コンパクトな大会」という主旨の理解のもと、誘致したい欲求を抑えているのに勝手すぎるんじゃないか。
    沖縄だけが特別であるような気分が透けて見えるようで、県民として変な気持ちになる。


    投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年10月 4日 (火) 08時14分

    自ら資料を見て判断する。もしくは、きちんと双方の主張を聞いて理解し判断する。とても重要な事だと思います。
    賛成にしろ、反対にしろ、自分の意見を述べる時は、管理人さんの様に、こうしてきちんと資料を集め自分考える事が大切だと思います。

    しかし反対の声はとどまる事を知るません。物事に反対する事は簡単です。
    反対する事自体が目的ならば、何も考え無くても済みますからね。
    「誰かが言ってたから、自分は考えないがなんとなく反対」「漠然と危険だから反対」「私が嫌いな貴方が言っているから反対」
    最近はこんな人が増えていると感じます。
    共産党が煽っている事も、こういった何の資料も見ない、ただ漠然と反対してる人を増やし、議論を明後日の方向にする事が目的だと思います。

    しかし、本来反対するという事は、他の意見に対し、自ら考え、別の価値観を示し作らなければなりません。
    本当は、反対をするのって賛成する以上に知識も技術も必要な難しいことだと思います。
    ですから相手の反対意見と言うものは尊重しないといけない物に成るのだと思います。

    豊洲はじめ沖縄の問題もそうですが、最近は何かと反対する事が目的になった反対が増えたと思います。


    自分で考える事が大切だと偉そうに言ってますが、恥ずかしながら斯く言う私のコメントの「本来の反対は考える反対」も他人からの受け入りです(^_^;)

    投稿: 三毛猫 | 2016年10月 4日 (火) 08時37分

    間違えた。
    誤)受け入り
    正)受け売り

    恥ずかしい(><;)

    投稿: 三毛猫 | 2016年10月 4日 (火) 08時43分

     他者の欠点を過大に言い、自らの利益に導こうとするのは良くない。それは卑しいことである。共産党はそのようなことをする。

     小池知事がドン内田を追及するのだろうか。それはいいが、過去の追及作業にあまり時間をかけてもどうかと思う。時間をかけずに、短期に不正利権が暴けるのなら今やる必要はあると思う。そうでなければ、時期を待てば良い。(詳しいことは分からないが)。

     沖縄県知事の利権政治はもっとひどいものがある。翁長一派が、取れる利権は早速手中にしてしまっている。このことは、一般の目にも分かるほどのものである。ここをマスコミは追及しない。これが沖縄の現状である。

     内田一派も翁長一派もつぶしたい。

    投稿: ueyonabaru | 2016年10月 4日 (火) 09時57分

    始めまして、

    豊洲問題については全く同感ですね。
    連日ヒ素が出たと騒ぐが、ミネラルウォーター並の濃度。取ってつけたように最後に基準値以下ですと付け加えてアリバイ作り。
    PHの件も彊アルカリのPH12だからと同じPHの漂白剤に魚つけて実験してるけど、PHと毒性には相関性はありません。強酸性(PH4)のオレンジジュースより、賛成が弱い有毒物質は山ほどあります。

    まさに風評被害ですよ。

    投稿: ednakano | 2016年10月 4日 (火) 15時38分

    高畑事件同様に豊洲祭りもマスコミは盛大に虚偽報道をやらかした事実は異常。こうも連続してデタラメ毒報道を垂れ流すメディアが果たして世界にあるでしょうかね? 英BBCなら局長謝罪辞職と制作幹部は更迭は免れません。米国でも相当叩かれますよ。バラエティーならいいでしょう だが日本はワイドショーやNHK特番でさえ取り上げてしまう状況。 はっきりしましたね?日本メディアに真のジャーナリズムはない。かろうじてネットのみが頼りな状況だった。

    投稿: 浪人 | 2016年10月 4日 (火) 15時43分

    テレビメディアはいい加減に訂正報道を出しなよ!と思います。毎回毎回誤りはちゃんと説明しなさいよ!全く信用性ゼロだな。

    投稿: 素人 | 2016年10月 4日 (火) 15時48分

    >いざというときにブルを入れるためというのは、なにかの勘違いでしょう。重機の入口がありませんから

    これも共産党都議団が写真を撮ってTVニュースなどで放映した事ですが……。
    地下ピット口は(屋根の無い場所に)3m×6mだったか、そのくらいの大きさのものがあるそうです。普段はコンクリの板で蓋をしているところですね。
    普通は資材搬入口としてクレーンなどで地下に荷を下ろす場所ですが、重機もここから入れるんじゃないか、という話でした。
    あと、こういう入り口は完全に密閉して水も漏らさぬ、という事はないでしょうから、こういう場所から雨水が入ったとも考えられます。

    >青果棟
    地下水の水面が下がった状態の場合、この地下ピットに溜まった水はコンクリを抜けて地面に染み込むと思いますか?
    普通は染み込まないと思います。ただ、ポンプで排水するのも簡単じゃない。
    だから、青果棟の地下ピットの床が砕石層のままなんじゃないでしょうか。排水の為に……。


    共産党が計画的に、大雨が降った後~地下水管理システム稼働の10月17日前に押し寄せたと言うのは、その通りだと思います。


    謎の地下空間は、そこらに建つマンションでも普通に存在する地下ピット。
    強アルカリ水(汚染水)の正体は、セメントは水と接すると水酸化カルシウムを生じるため、アルカリ性を示す、と言うだけの事。
    この二つは、しっかりと各報道番組で説明してもらいたいものなのですがね……。


    ところで単純な疑問なんですが。
    いったん全面に盛り土をした後で、その盛り土を掘り返して地下室を作った場合。
    盛り土をしましたと言うのと、盛り土をしていませんと言うの、どちらが正しいと思います?

    投稿: 青竹ふみ | 2016年10月 4日 (火) 19時55分

    共産党のタイミングは興味深いですね。

    小池氏が少々かわいそうだと感じたので、擁護しておきます。
    >小池知事も、豊洲問題から、やっと疑惑本丸のオリンピック施設予算に焦点が移行させたいようです。
    >こちらが内田権勢に切り込む、ほんとうの戦場です。
    前回も書いたように、豊洲利権は内田茂氏の利権。
    センテンススプリングでも随分前に内田氏と豊洲市場について報じられていますし、東京ガス跡地購入から内田茂氏が関わり行ってきたこと。
    内田茂氏が監査役の東光電気工事という会社は、東京五輪の施設も、豊洲新市場の工事も受注していてます。

    これも前回記載したことですが、そもそも小池氏は自民都連という反日組織を潰す為に立候補した方です。
    山口敏夫氏は五輪利権を握っている森喜朗氏を潰すためでしたね。

    東京五輪の利権(土木関連外ですが)なんて掘り進めていけば、電通にぶち当たります。
    パナマ文章時も報道されない電通。
    2008年からIOCとICの間に入り放送権をピンハネしはじめた電通。
    在日が創業者、韓国・在日の電通。
    東京五輪誘致の賄賂問題でも報道されない電通。
    この賄賂問題の時の下記URLの電通だけ消されて報道されていたことは有名でしょう。
    http://mediareported.com/tokyo-olympic-dentsu-709

    小池氏がどこまで戦えるかはわかりませんが、今まで戦っていない様な記載は、少し可愛そう。
    彼女は本当に命を懸けて戦っている方だと思います。


    それはそうと高江に話は変わりますが、自称男組の組長、自称高橋直樹こと添田充啓がついに逮捕ですね。
    福島瑞穂の関わり合いもニュースに上がっていますし、自称高橋直樹こと添田充啓と有田芳生も繋がっています。
    全体主義・反日議員らが連なってくれれば良いですが。

    投稿: さいにゃー | 2016年10月 4日 (火) 20時59分

    共産党都議が都に豊洲市場の床耐荷重の件で問い合わせた時に入手した図面を建築士に見せたら「地下が空洞になってますよ」という事になって、都に問いただしたら空洞であることを認め、なら見せてください、ということになったと共産党都議は説明しています。
    別に地下水管理システムが稼働してないタイミングを狙ったということはないと思います。
    むしろ、共産党都議は、その時点ですでに稼働済みと都からは聞いていたそうです。

    投稿: farpost | 2016年10月 4日 (火) 21時06分

    >farpost さん
    >その時点ですでに稼働済み

    まさに、その辺りが都の無責任体質ですよね。
    そもそもの話、システム全体が完成して稼働するのが10/17なのか、それとも一部分でも完成した順に稼働させていたのかも分からないのですから。


    しかし、日本共産党の尾崎あや子東京都議が、豊洲市場の売り場が強度不足と批判したのが今年3/15(日本共産党東京都委員会のHP記事の日付は3/18)。

    しかし、週刊誌のインタビュー記事などを見ると、共産党都議団の大山とも子幹事長は、「この夏」に荷物運搬用の車両の重さに床が耐えられるのかという事が発覚、みたいなことを言っています。

    ……都が図面を出すのを渋ったのかどうかは分かりませんし、因果関係も分かりませんが。
    3月が夏ではないことは確かなので、タイミングを見たんだとは思いますよ?

    投稿: 青竹ふみ | 2016年10月 4日 (火) 23時10分

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