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「雇われマダム」翁長氏の苦衷

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いろいろご意見を賜りました。ありがとうございます。 

現状で、この「9条の会」の皆さんのリコールが成功する確率は、極めて薄いでしょう。 

それは反基地派にとっての最大の力の源泉は、「オール沖縄」に支えられた翁長県政にあることは疑いようがないからです。 

そうである以上、反基地派が自らの力の源泉を解体するとは、とうてい思えないからです。 

仕掛けた「9条の会」もまた、「オール沖縄」を解体したいとは思わないはずで、現時点では翁長氏の日和見に対する当てつけてにすぎません。 

しかし、意地悪な目で見れば、到底意見が一致しているとは思えない「オール沖縄」内部での今後の方針を巡っての、いい刺激材料にはなったことでしょう。

少なくとも、翁長氏を支持しないグループが、「オール沖縄」内部に公然と生れたという事実は注目すべきでしょう。

つまり、このままグダグダとやる気のあるかないのか分からない翁長氏を立てて2期目もやらせるのか、それとも次の候補を探すのか、彼ら内部できしみ始めたはずです。 

いずれにしても、来年とは沖縄にとって翁長県政2期めをにらんだ政治の季節の始まりとなります。 

問題はむしろ翁長氏です。アホンダラ1号さんが「妙にスッキリした顔になった」と評していましたが、なるほど。 そう見えなくもない。

翁長氏は見事に八方塞がりであることは、誰しも認めるところでしょう。

彼はこう言いたいはずです。「オレの手腕なんぞ、出番がないないじゃないか。オレは雇われマダムか。」 

まぁ、知事になりたいあまりにそれを作ったのは他ならぬ自分ですから、恨む筋合いじゃないにせよ、2年やってきて、なにもできない「雇われマダム」の境涯を嘆きたくなるのはわからないでもありません。 

「オール沖縄」には、たったふたつの合意点しかありません。 

「辺野古移転反対」「「オスプレイ配備反対」、たったこれだけです。ここから一歩でも出れば、「オール沖縄」自体が分裂します。 

それは今回、翁長氏が地方行政官としてそれ自体は至って常識的な、「承認取り消し」の取り消しをやった瞬間、ピュアな反基地派からリコールが吹き出したことでも分かります。 

Photo東京新聞

そして、そのような批判を見越して翁長氏がよせばいいのに、「新しいスタートだ。今後もあらゆる手段で移転を阻止する」などと言い、知事の公的義務である返還式典に欠席して赤鉢巻きと一緒にシュプレッヒコールなんぞしたものですから、政府は激怒しました。 

「承認取り消し」取り消し翌日の再着工は、政府が翁長氏との協議を断念しただけではなく、怒りの深さを現しています。 

今後、あの子狸のような副知事が親狸の密使として、二階氏に面談したくとも門前払いなはずです。 

かくして、翁長氏の延命の道は極めて限られる事になりました。 

え、そんなものが残っているのかって。 

あります。「オール沖縄」本隊の共産党と琉球新報に、今以上にすり寄り、その意志のまま動くことです。

おっと、うっかり政党と報道機関を並列させてしまいましたが、琉球新報は多くの人が気がつかれているように、政治結社ですからね。

共産党が「再着工を許さないぞ」と言えば、知事も「再着工は認められない」と手段もないのに抗議し続け、共産党が小細工を思いつけばその通りに実行し、「オスプレイは出て行け」と言えば、知事もまたおうむ返しに言い続けるのでしょう。 

なんの解決にもなりませんが、このまま後2年間なんとか「オール沖縄」本隊の「雇われマダム」になりきって誠心誠意務め上げれば、あるいは温情で2期目もやらせてもらえるかもしれません。

彼らも前回知事選で、独自候補の擁立を断念したほどの人材不足ですからね。 

唾棄すべき卑劣漢と罵る声も聞こえるでしょうが、なんのそんなものは高層の知事室に籠もっていれば聞こえはしません。 

さて、もし翁長氏が「雇われマダム」を拒否し、最後のカードを切る元気があるなら、アホンダラ1号さんのいうとおりの県民投票しか残されていません。 

アホンダラ1号さんがおっしゃるように、今の翁長氏は「前門の虎、後門の狼」状態ですから、いっそ玉砕覚悟の決戦に撃って出ることです。 

勝つか負けるか、私にも予測がつきません。

Photo_3ニューズウィーク http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/...

英国も「まさか離脱派が勝てるはずないよね」でやって、気楽に離脱に一票を入れてほんとうにブレグジットになってしまいました。 

かくほどさように、直接民主主義の住民投票ほど、気分と感情に左右される危険なものはないのです。 

住民投票前日に、米兵がまた何か仕出かせば、これで決まりです。 

私がチャイナならば、旧米兵に金をつかませて悪さをさせますな。 

それはともかく、この県民投票こそ最悪シナリオですが、これだけは絶対に阻止しないとオキジットにつながりかねません。 

つまりは、中国領有化への最初の門をくぐった事になります。 

Photo_2クリミア住民投票

なんどか書いてきていますが、中国はクリミア領有化に際してロシアが使った「住民投票」と「浸透」をミックスして使うはずです。 

それはひるがえって、本土国民にとっても急速な沖縄離れを起こすことでしょう。 

いわゆる「嫌沖」感情です。嫌韓感情と相似形だと思えばよいでしょう。 

「いつまでもしつこい。解決のないことをグダグダと。でていきたいなら、勝手にしたら。止めないから」という心理は、既に青年層心理の底流に育ち始めています。 

私はむしろこの負の心理に、本土国民が陥ることのほうが怖いほどです。 

翁長氏に県民を道連れにした玉砕覚悟の突撃をさせてはなりません。

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コメント

今回、伊波洋一参議院議員は、翁長知事の取り消し撤回に対して擁護しています。

https://twitter.com/ihayoichi/status/813777535200702464

徹底抗戦すべきだったと言うのかなと思っていましたが、伊波氏は宜野湾市長をやっていたことがあり、政治力学を理解しての発言だと思います。

投稿: xyz | 2016年12月29日 (木) 12時43分

連投ですみません。
URLがリンク使用になっていないので、伊波氏のツイートをコピーします。

翁長知事が「埋め立て承認取り消し」を最高裁判決後に自ら取り消した背景に弁護団の意見があった模様だ。政府には知事権限を奪おうとする声もあり、翁長知事は今後も知事権限を行使して新基地建設を阻止する考えだ。代執行訴訟まで抵抗抗戦の声もあるが、今回は知事の「苦渋の選択」と言うべきだろう。

投稿: xyz | 2016年12月29日 (木) 12時44分

おっしゃるように心配なのは”嫌沖”気分ですね。昨年和解したはずの慰安婦問題ですが、今だ不気味な少女像を祭り上げて、反日=反政府運動を行う隣国に接する気分とほとんど同じです。

隣国ではなぜか、世代的に無関係の若い女性が闘争の全面に出ているように見えます。なぜ、若い女性による闘争なのか、なぜあんな少女像を祭るのか、私にはさっぱり理解できません。

一方の沖縄では、団塊の世代によるノスタリジー闘争です。しかし、沖縄マスコミや行政(沖縄県)と一体となっているため、こっちの方はよほど始末が悪い。

隣国に対しては「いつまでやってんだ」であり、これ以上我が国がすることは何もないことは、多くの日本国民に共有されています。昨年末の日韓政府の和解合意はまさに三度目の正直でしたからね。

しかし、これまで沖縄に対する後ろめたさが残っていたため「勝手にやってろ」とはなかなか言えませんでした。それが”嫌沖”気分に傾いてきたのは偽らざる現実でしょう。

何よりも沖縄防衛のために米軍がいるのは誰の目にも明白です。「いつまでダダこねてんだ」「中国や北朝鮮が何をやっているのか、現実をよーく見ろ」です。

中国や朝鮮半島の工作員は、こんな気分が日本にまん延することをねらっていたのでしょうかね?

投稿: 九州M | 2016年12月29日 (木) 19時09分

九州M さん
>なぜ、若い女性による闘争なのか
これは反日教育ではないでしょうか。情報は定かではないですが、始めたのは「日本統治時代は良かった」言っていた父朴大統領で、自分たちが作った国が統治時代よりも悪化しているのを否定するためとか。「日本統治時代は良かった」は満州でも台湾発でも同じような情報はありますよね。
沖縄は先にコメントもしましたが平和教育で18〜20歳がマスコミの政党支持調査かなんかで左傾が全年代の中でも高かったはずです。

>何よりも沖縄防衛のために米軍がいる
 沖縄を中心にした東シナ海全体、特に台湾までを念頭にいれると沖縄に米軍・海兵隊が必要なのが必然に見えますよね。
 仮に台湾で大陸の潜伏していた少数部隊がクーデターをおこし、台湾政府の機能を麻痺させて、それを口実に大陸から軍隊を出すような自体が想定されるようなケースでは、一刻も早く少数の実力部隊が台湾政府の機能の回復させる必要があるのではないでしょうか。一旦、大陸から軍が上陸してしまえば石垣市などは巻き添えの危険が高まりすよね。


ブレグジットで何が起きていたかちょっと調べてみると
・移民との接点が普段から多く(多国籍が当たり前=多国籍に寛容)な地域でEU残留支持が多く、移民との接点が少ない地域ほど、EU離脱支持との皮肉な結果。
・英国の新聞は、高級紙が5紙、大衆紙まで合わせれば10紙以上となりますが、EU離脱に賛同する新聞も多かった(タブロイド紙を中心に投票直前BREXITを煽った事が現在問題にもなっています)。

投稿: ume | 2016年12月29日 (木) 20時05分

すみません。別コメントにしょうと思ってたのが先のコメントに入ってしまいました。
改めて

ブレグジットで何が起きていたかちょっと調べてみると
・移民との接点が普段から多く(多国籍が当たり前=多国籍に寛容)な地域でEU残留支持が多く、移民との接点が少ない地域ほど、EU離脱支持との皮肉な結果。
・英国の新聞は、高級紙が5紙、大衆紙まで合わせれば10紙以上となりますが、EU離脱に賛同する新聞も多かった(タブロイド紙を中心に投票直前BREXITを煽った事が現在問題にもなっています)。

の状況が分かりました。
沖縄と似てますね。背景など沖縄のほうが”始末が悪い”と思いますが。

改めて思うのは
>住民投票前日に、米兵がまた何か仕出かせば、これで決まりです。
このような民意を作ってきたのも作るのもマスメディアですし、その影響力ですね。
 沖タイと新報の立ち位置の違いから、真っ向から対峙・分断させるような基地政策はないでのでしょうか。
「将来的に自衛隊が基地を管理する日米の共同使用」というのはどうなのか目下の関心事です。

投稿: ume | 2016年12月29日 (木) 20時18分

沖縄自民党も、沖縄防衛のために米軍がいる、台湾防衛をするために米軍がいる、と信じることを堂々と主張すればいいと思います。
どんどんディベートでもして、選挙時にも有権者に主張する。
正しい主張なら、有権者に受け入れられます、今一歩で自民党が勝てないのは、 ひたすら基地問題を避けるからだと思います。
また米軍基地と自衛隊基地の共同使用、うまく共用出来るなら悪くない案だと思います。

しかしその前に沖縄は国益にならないと判断されれば、もう勝手にしろとなるのでしょう、そして中国の工作は大成功となるのでしょう。

投稿: 改憲派 | 2016年12月29日 (木) 21時23分

「嫌冲論」に関連して、以前にも紹介しましたが高江での『土人』発言の後安冨歩とかいう東大のオカマ教授が「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、あちらを挑発し暴力を使わせるか、ということ。」
「沖縄が今考えるべきは、さらに挑発的な次のアクションをどう起こすかだ。」などと言っていました。考えすぎかもしれませんが沖縄の成人式が毎年のように荒れるのもこういった挑発戦術なんですかね?

投稿: umigarsu | 2016年12月29日 (木) 22時10分

鳩山友紀夫が沖縄県を訪問し翁長知事の説明を受け
「この度の住民投票は沖縄県民の自発的な行動による投票が行われた、日本から離脱し中国に属することを求める結果となったことが分かりました」
なんて悪夢ですね。

まぁ言論の自由が無くなることくらいは理解した上で投票するでしょうけど。

umigarsuさん
成人式が荒れるのは沖縄に限らずですよ。
精神年齢の低さ、大人としての自覚の無さ、親の躾、学校教育の歪みなどが原因だと思います。

投稿: 多摩っこ | 2016年12月30日 (金) 02時39分

最終的に仲宗根氏らと知事の目指すところが違うのだから、手法も違って当然。
知事と呉越同舟に見える彼ら左派こそは、単にわからず屋のワガママ集団と言うだけでなく、実は一般県民よりも敏感に知事の本質を察知、「ウソ野郎である」、とキチンと正確な理解していると思われます。

翁長知事は「辺野古阻止」という、「建前」を言うのはもうやめるべき。
もう、ウンザリです。
彼には、もともと「辺野古阻止」に向けた堅固な意思などありません。
仮に翁長氏が自らの口で言うように、「絶対に辺野古を阻止する」を実効性あるものにするならば、「県の金庫を空にしても阻止する旨で良いかどうか?」を県民投票で問うべき。

最高裁の判決が出た現在に至っては、今後の国の軽微な違反をもってして「撤回」が認められる事は有り得ない。
また、「民意」が理由では「やむをえない客観的事情を存する」とは言えず、撤回の要件にならないのは判例上も明らか。
しかも、「沖縄の基地負担を軽減する」という周知の設計に基づいた国の行政行為に「落ち度」は無いのである。

それでもどうしても辺野古が嫌だというなら、どうするか。
少なくとも県は、国に対する補償等の措置を講ずることなく施策を変更する事は出来ないのは確実で、そのような「空手」では土俵にすら上がれない。
議会に諮り、たとえ五、六百億でも「撤回訴訟」に向けた供託金を予算計上し、高裁判決から割り出した「国の損害金」を算出すべき。
しかるのち、県民投票で「数千億円の損害賠償の支払い義務が発生する事が予想されるのであるが、それでもいいか?」を問うべきなのである。
単に「辺野古に反対か否か?」では、もはや屁のツッパリにもならないし、全く意味が無い。
この問題は「最終判断・実効性に直結しない」という点で、ブレグジットとは違うのである。

本土の嫌沖感は至極もっともなのであって、その根底には「不公平感」がある。
翁長は国に「もう金は金輪際ビタ一文いらん」と言え!
そして、辺野古移設に関する県の違背は「すっかり金で償う」と言え!
それでも県民が「辺野古反対」を維持するのかどうか、そこまで眺める事無しにこの問題を扱うのは、良くて「建前」の範疇でしかないし、もっといえば敢えて作り出された翁長の「おもちゃ」でしかないのだ。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年12月30日 (金) 03時50分

なんだか県民投票しなければいけないような流れですが、小学生女児暴行事件からはじまった沖縄の負担軽減という話が、最終的に国が沖縄に損害賠償請求するという、小説でもなかなかないような展開になりましたね、故橋本首相もビックリでしょう。

そして、辺野古反対の民意?はスルーだった政府が、沖縄独立の民意には、どーぞどーぞとなるなら、はたまた不思議な話です。

まあ辺野古関連でお金をばらまくのは、話がややこしくなるから、やめたほうがいいと思います。


投稿: 改憲派 | 2016年12月30日 (金) 05時45分

オール沖縄がとうとう動き出したようです
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/92134
ビルマの竪琴の作者の竹山道雄は「戦前の軍国主義と戦後の左翼運動に共通点を感じる」と述べたそうです。

なんだかオール沖縄が国民投票で権力を掌握したナチスに似てきてると思うのは気のせいでしょうか?

投稿: umigarsu | 2017年4月 7日 (金) 22時40分

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