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「遼寧」の軍艦外交と日露会談の見えざる顔

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先日の中国空母「遼寧」は、東シナ海から宮古海峡を通過し、西太平洋に抜けて台湾東側から南シナ海に入ったようです。 

昨日の保守系の声は、とうぜんのこととして「中国の脅威」を叫ぶものが支配的でした。 

それは素直な心情で、別に間違っているとは思いませんが、あまりテンションを上げないようにしたほうがいいというのが、私の感じ方です。 

いうまでもなく中国にとって、今回の「遼寧」の示威航海の第1の目的は、日米やASEAN諸国に対する軍事的威嚇です。

むやみに騒ぐと、中国に軍事威嚇の効果があったという間違った錯覚を与えてしまいます。

ですから、充分に警戒し備えねばなりません。

ういうふざけたまねをさせないためには、宮古島に対艦ミサイル部隊を配備するのも効果がある対策でしょう。

実際にその計画は存在します。※配備計画を追加しました。

「政府は、尖閣諸島の防衛を強化するため新型のミサイルを開発し、宮古島市や先島の主要島に配備するという。開発するミサイルは輸送や移動が容易な車両搭載型ミサイルといわれる。
GPS(全地球測位システム)を利用した誘導装置を搭載し、離島周辺に展開する多国籍軍などを近隣の島々から攻撃する能力を持ち、飛距離は300㌔を想定しているという。軍事力による対抗だ。石垣島や与那国島も配備の対象となろう。」
(八重山毎日2016年08月20日)

Photo引用:http://www.yomiuri.co.jp/photo/20161225/20161225-OYT1I50017-L.jpg

町奴ふうに言えば、チャイナはこうタンカを切っています。 

「てやんでぇ、こちとらには空母様だってあるんだぜ。グアムだって、尖閣だっていつでも攻撃できんだぜ。ましてや、雑魚のようなASEAN諸国なんざ、まとめてゴミため行きだぁ!参ったかぁ!」 

まぁ一般社会でやれば、ヤクザですな。

しかしこれが、軍艦外交(砲艦外交/gunboat diplomacy)という帝国主義国家の古典的な手管です。
砲艦外交 - Wikipedia
 

ただし戦前までのもので、今それをすると時代錯誤と言われますが、今なおかつての欧米帝国主義の遺風を伝えるのが、かの国です。

そもそも,この空母だって、必ずしも軍事的合理性で持つのではなく、「超大国になったんだから空母のひとつも持たにゃあ」というような:田舎の成金がベンツ乗りたがるみたいな部分がありますもんね(笑)。

そしてこの「遼寧」の軍艦外交のもうひとつの目的は、首相の真珠湾訪問に合わせた日米同盟に対する威力誇示です。 

初めは私も偶然かと思いましたが、どうも違うようです。

意図的に首相の真珠湾訪問前日を、ターゲットにしたようです。

首相の外交は一貫した基調低音があります。

その角度で眺めると彼が一体何をしたがっているのか、なにが目的なのかスッキリと見えてきます。 

それはひとことで言えば、<中国の戦略的包囲>と<日米同盟の強化>です。 

首相の戦略に影響を与えていると思われる、エドワード・ルトワックの言う事にもう一回耳を傾けてみましょう。 

ルトワックはこう述べています。

「日本政府が戦略的に必要な事態を本気で受け入れるつもりがあるならば、北方領土問題を脇に置き、無益な抗議を行わず、ロシア極東地域での日本の活動をこれ以上制限するのをやめるべきだ
 このこと自体が、同地域での中国人の活動を防ぐことになるし、ロシアが反中同盟に参加するための強力なインセンティブにもなるからだ。」
(『自滅する中国』)

ルトワックは首相に、北方領土の返還という政治家の手柄を追うな、大事なことはそんなことより中露同盟に楔を打ち込むことだ、と述べています。

ちなみにルトワックと首相は、5回ほど長時間の会談をする関係です。

Photo_2https://jp.sputniknews.com/opinion/201612113113388...

まさに先日の対プーチン外交の隠された意図は、このルトワックの言うとおり中露同盟の分断と、日米同盟分断の阻止でした。 

え、そんなこと政府はひとことも説明していないって。どこにそんなことを公にするバカがいますか。

憶測にすぎませんが、おそらく首相は、今回の訪日で北方領土についてプーチンとひとことも掛け合っていないはずです。 

それどころか、口が裂けても政府は認めないでしょうが、まったくテーブルには議題として登場すらしていないはずです。 

首相は「経済協力」という武器を使ってプーチンを引き寄せて、勝った気にさせてたらしこんだのです。 

なになに、二階幹事長が文句を垂れたって?あんなものは歌舞伎のガス抜きですって。 

あるいは首相は、親中的体質の幹事長には、真意を伝えていなかったのかもしれませんね。 

いずれにしても、先日の対プーチン外交の真の目的は、中露軍事同盟の分断です。これに尽きます。

領土問題でしかこの対プーチン外交を見られない近視眼な野党とメディアは、一斉に「アベの奴、得意の外交で背負い投げをくらった、やーいやーい」と囃し立てましたが、なにを言っているのやら。

ロシアは、4島の共同経済活動(支援じゃありませんよ)を進めて、ロシアの実効支配下での「経済協力特区」とすることで、事実上、4島が日本であることを認めてしまったことになります。

そして領土をわずかに返してもらう要求を抑えることで、プーチンが狙った日米同盟の分断という手には乗りませんよと返したわけです。

そして返す刃で、ロシアと日本が経済的win-winの友好関係となり、平和条約の締結に向かうことを日露の国家間の約束としました。

つまり、現時点では日露はまだそのとば口でしかありませんが、準友好関係に入ったと見てよいわけです。

これによって、中国が画策した日本包囲網は北側で破れつつあります。

中国の国営通信・新華社はこう述べています。

「(日本が)ロシアを引き込み、中国を包囲しようとの考えは希望的観測に基づく妄想だ。」

わ、はは、失礼。あまりに分かりやすい反応なんでつい笑ってしまいました。

この中国の態度がすべてを物語っています。

このような情勢に対する中国の打った手が、今回の「遼寧」の軍艦外交だったわけです。

ま、このていどの国なのです。

こんな見え透いた威嚇に対して、大騒ぎしてはいけません。

冷やかに突き放して、備えを固めましょう。

※すいません。改題しました。

                         ~~~~~

Photo_3大連で建造中の2番艦

■追記 「遼寧」に続く2番艦、3番艦についての情報です。 

2番艦は、「遼寧」と同じくワリヤーグのフルコピーのままで、機関は独自の蒸気タービンですから性能的にはたいしたことは望めないでしょう。

3番艦以降は、カタパルト装備の米国式原子力巨艦にする模様です
。※異説も存在します
ただし、空母先進国のフランスすら米国から買っており、ロシアも諦めた蒸気カタパルトができるかどうかは、不明です。

戦闘艦に載せる原子炉は既に保有しており、カタパルトの動力源はあります。
リニアの技術を日本から買ってコピーしようとしましたが、米国から警告を受けて中止となっています。

中国のことですから、だぶついた金を惜しみなく注ぎ込んでやり遂げてしまうかもしれませんからなんとも言えません。

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コメント

安倍総理はほんとうにリアリストですよね。かといえば愚直すぎるほど愚直な人です。この辺のバランスが上手いですね。
あと、石垣市の中山市長も政治的なタイミング取りが上手いような気がします。昨日の陸上自衛隊の承認の件ですね。張りぼて空母とはいえ、反対派にも目に見える形での今、承認しましたから。上手いものです。
二人とも冷静ですよね。

投稿: yamori | 2016年12月27日 (火) 08時12分

中国の軍艦外交を利用したら良いと思います。
内外において。飛んで火に入る夏の虫です。

投稿: ヒデミ | 2016年12月27日 (火) 09時13分

病的なコメントは削除されました。

投稿: 病的 | 2016年12月27日 (火) 10時27分

全くの個人的好奇心なのですが、旧日本海軍の空母にはカタパルトあったのでしょうか?確か、飛行機搭載潜水艦みたいなのもあったとおもうのですが、あれも何らなの射出装置ついていたのかな?とか考えると、旧日本海軍ってすごいとか思ってしまいました。ま、実際運用できない空母を何隻持っていても、単なるハリボテでしかないのは事実ですね。

投稿: 一宮崎人 | 2016年12月27日 (火) 10時49分

たまには山形さんではなく私から。
空母にはついていません。ひとつには当時の機体はいまよりはるかに軽く、発艦距離が短かったためです。

巡洋艦や戦艦には1基ないし2基のカタパルトが偵察のための水上機用についていました。
すべて火薬式です。

投稿: 管理人 | 2016年12月27日 (火) 11時19分

管理人さん
ありがとうございます。
火薬式ということは、よくバラエテイ番組とかでやる人間大砲方式みたないな奴ってことですね。納得です。

投稿: 一宮崎人 | 2016年12月27日 (火) 12時32分

この空母は、二次大戦の頃からさほど変わっていない老朽艦のようなものですから、空母を運用する為のノウハウや訓練をするためのもの、と割り切って考えているのでしょうね。

中国は一人っ子政策の所為で、兵隊に取られるのを厭う世代が増えつつあるとか。
空母に配属されることや、その艦載機に乗ることは、名誉なことと喧伝するかもしれませんが、二次大戦の頃とは違い、訓練で死ぬと士気は下がるでしょうね……。ある意味、人体実験のようなものですし。

中国が、どれだけの期間で近代化された空母運用に対応してくるか。注意深く見守る事になりそうです。


もっとも、中国の原子力空母が実戦配備になる頃には、超進化した対艦ミサイルとかで空母そのものが役立たずになりそうですが(笑)
例の人工島から飛ばした方が、航空戦力としては有用に思える。

投稿: 青竹ふみ | 2016年12月27日 (火) 14時32分

日露首脳会談に関する報道は、成果としての北方領土返還に焦点を当てた「一面的評価」によるものが大部分でした。
そればかりではなく、会談の成否は「今の露中関係をどう見るか」にかかっていると思われるところ、その面でも例えば近藤大介氏の言説に代表されるように、「露中関係は磐石」という前提のもとにすべての評価がありました。

そうした報道や分析を相当量読んだ私もまんまと引っかかり、間違えてしまいました。

真実の「中露関係」は、確実に後退局面に入っていると考えます。
少なくともプーチン自身は、ロシアの軍事技術を手にしたい中共を忌避する思いが非常に強く、時に中共を恐れさえしているように見受けます。
またプーチンは、中共の国際的影響力の低下と経済的後退をちゃんと見ていて、中共による数々の妨害工作を掻い潜っての日露首脳会談の実現だったのです。

昨日、稲田防衛大臣によるグアムのMDシステム見学訪問が延期される報道がありましたが、これなども「ロシアに配慮」と言うよりも、「ロシアの(猫だまし的)中共対策への配慮」と言ったほうが適切かと。
(同様に日露首脳会談における本質を外した「馬鹿報道」の数々は、安倍さんにとってもプーチン氏にとっても好都合だったのではないか)
注目すべきは、ロシアにとって重要な大使がトルコの警備不如意により殺害されたにも関わらず、プーチンが激越な反応を抑えている事。
反トルコポジションを取れば、誰が得をするかわかっているのでしょう。

こうした状況を中共もある程度は察知していないはずがなく、今やキーマンである安倍氏による真珠湾訪問と、最大のプレイヤーである「トランプのわからなさ」に焦った中共による「遼寧」派遣だったと思います。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年12月27日 (火) 16時03分

山路さん。近藤大介さんは優秀なライターで、私も一時期影響を受けましたが、やはり専門の対象に重心を置いてしまうために、一種の感情移入みたいな形になるみたいですね。
富坂聰さんにも似た傾向があります。
彼らは第2の故郷・中国と、祖国日本との間でジグザグしているように見えます。
えてして、中国を過大に評価しています。

近藤さんは中露関係を甘く見すぎます。
4000㎞の長大な国境を持ち、中国の膨大な人口と経済に常に圧迫され続け、しかも中国の核の範囲内に政治・経済中枢を持つロシアが中国に心底友好的なはずがありません。
というか、潜在的に両国は仮想敵国関係だと私は思っています。

今回の中露同盟は、いわば「嫌われ者連合」で本来のものではありません。
プーチンとしては、ウクライナで国際制裁を食らったから、渋々同盟しているというところではないでしょうか。

日本がこの国際制裁に参加したために、プーチンは「安部に裏切られた」と感じて激怒したそうです。
そのよりを戻すという意味も、今回の山口会談はあったと思われます。

今回の日露会談に関しては、ルトワックを読んでいなければ、私も「やらずぶったくり」として失敗と断じていたかもしれません。
桜井さんたち多くの保守論客すら、失敗と言ってますもんね。

投稿: 管理人 | 2016年12月27日 (火) 17時11分

感情移入←ある人の論評や著作を読むときはこの点には注意して読むようにしています。
どんな著名な専門家でも多少の感情は入ってしまうんですよね。今回の日露対談は特にそういうのが多いような気がしました。
理想をもったまま現実を見るって難しいなあw

投稿: やもり | 2016年12月27日 (火) 17時21分

テーマと直接関係ありませんが、以前紹介された12/19の浦添市での篠原氏とエルドリッチ氏の対談がネットにアップされていました。

特に、高江で起きた依田氏の暴力冤罪事件の話は、沖縄の現状を示す上で真に迫っていました。外国勢力の影が、沖縄に迫っていることを強く感じました。沖縄防衛策を真剣に考えるべきですね。

投稿: 九州M | 2016年12月27日 (火) 17時43分

はい、ぜひこちらをご覧ください。
篠原・エルドリッジ氏による夢の対談がアップされています。
http://hi-hyou.com/archives/5731

投稿: 管理人 | 2016年12月27日 (火) 18時04分

 先ほどまでチャンネル桜の3時間の討論番組を見ておりました。馬淵睦夫氏が親ロ派で他はそうでもありません。

 馬淵氏は、日ロ米の固い結びを望んでいるようですね。私は、馬淵氏に好感を感じており、日本の目下の敵は中国なので、三か国連携し中国を封じ込めたい思いです。
 ロシアは宗教を認める国です。宗教を認めることは言論の自由につながるものです(立派に言論の自由があるとは言えないようですが、中国よりは数段上)。中国は昔に偉大な先進国であった時期はたしかにあると思っておりますが、現在の中国は信教の自由も言論の自由もありません。共産党の唯物主義思想が根底にあり、自国の利益があれば他国を蹂躙してもイイという考え方があるでしょう。それはとても危険です。そんな習近平のいう「中国の夢」は粉砕しなければなりません。

 あと、我那覇さん司会のエルドリッッジ氏や篠原氏、依田氏による対談ですが、おっしゃるとおり、沖縄の現状と打開策は正解であります。実際に、私たちがその方向で動くことが大事なんだと思います。

 

投稿: ueyonabaru | 2016年12月27日 (火) 22時14分

記事
>冷やかに突き放して、備えを固めましょう。
ueyonabaruさん
>三か国連携し中国を封じ込めたい思いです。

 深く同意します。
 遼寧は動画配信するための”展示用空母”と揶揄されてますが、中国は鉱山開発など資源関連の投資については8割が失敗し純債務国です。今のようなやり方は、あと数年で出来なくなるとの見方もあります。

 実際、中国は個人の資金の国外流出を食い止めるため規制を次々に出し、まだ規制のかかっていないビットコインは(中国需要で史上最高値)「中国の政府当局のビットコイン送金の制限」の噂で暴落したりしています。

 また、フィリピン・インドネシア・タイ・ベネズエラ・メキシコの鉄道輸出などの中国のインフラ輸出(資金や技術)のインチキぶりは世界で周知の事実です。
 カタパルトの開発もどんどんやって貰いましょう。どんなバッタもんができるのか楽しみです。それでも軍の暴発は危険ですが。

 トランプ次期大統領の中国に対する出方次第では、資金と人材の流出が更に加速するのではないでしょうか。

 日本も対トランプ次期大統領とはTPPや安全保障の”公平”では苦労するでしょうが、単なる駐留経費負担増などではなく、次期戦闘機の共同開発など”備えを固め”の方向で”公平”を進めて欲しいものです。

投稿: ume | 2016年12月27日 (火) 22時35分

中国は人口が多いので、馬鹿も多いですが優秀な人も
多いのは確実です。パクリは超一流ですから新幹線を
コピーしたように、最新鋭空母もそのうち上手にコピー
してしまうと思います。

スペースX社(テスラ社も)のイーロンさんは、同社の
ロケット技術を特許申請していないそうです。特許を
申請すると、それがどこからともなくハックされ中国
に流出してしまうから、だそう。特許を取らないのが
最高の機密保持になる、とのこと。中国人はパクりが
ホンマに上手いし知的財産など無視、という証左です。


ロシアはわかりません。日露の馬が合うことは永久に
無いと思います。利用するかされるかですが、日本の
外交力にはちょっと荷が重い。ソ連軍の満州進出を読
み切れなかった二の舞がコワイです。

日本の諜報部門が無くて米国頼みなのが痛い。トランプ
親ビンと安倍さんがロシアの扱いについてどこまで詰め
たか㊙ですが、米国のロシア分析を見せられたことは事実
だと思います。その分析には当然、米国のバイアスが
かかって来ますから・・


なんで、中・露なんてのが隣人なんだろ?
やっぱ、ラテン系でしょ?

投稿: アホンダラ1号 | 2016年12月27日 (火) 23時39分

早く憲法改正して、ついでに共産党は非合法化しないとです。

投稿: かつて(以下略)… | 2016年12月28日 (水) 00時21分

 「篠原・エルドリッジ氏による夢の対談」でエルドリッジ氏が基地の自衛隊・米軍の相互運用を上げていましたが、ひょっとするとこの考え方は現在の政府もしくは自民党の中(どの範囲内か分かりませんが)でも意識されているのかもしれません。

 沖タイ11月24日「記者のメモ」に「安全保障の将来像熱弁」見出しで沖縄振興セミナーで国場幸之助氏が『「次の安全保障に必要なのは、将来的に自衛隊が基地を管理する日米の共同使用だ」と持論を熱弁。』と掲載しています。

投稿: ume | 2016年12月28日 (水) 00時32分

中国の空母建造、3番艦から原子力ですか?4番艦からかと思ってました。

空母建造は公共事業の一環であると思ってもいます。
習さんは経済発展を維持しないとなりませんからね。
完成後の維持管理で厳しいことになるでしょうけど。

投稿: 多摩っこ | 2016年12月28日 (水) 00時45分

多摩っこさん。中国空母建造計画に関しては異説も存在します。
あの国が他の民主主義国と違うのは、軍事はそのまま政治であり、プロパガンダそのものであることです。

ですから、通常の国では議会での予算承認が必要なために、必ず明らかにされている建艦ロードマップがありません。
そのときの共産党、あるいは軍内部の力関係で決定されるからです。

原子力空母の予定は前々から公言しており、建造がいつになるのかはわかりませんが、やることは確かなようです。

ただし、ほんとうに空母打撃群を作りたいのなら、1隻あってもダメですから最低で3隻、まともに米海軍とやりあって西太平洋を支配したいならこれを2~3セット必要となります。

また海の上に浮かぶ板のような空母に着艦するには高度の技量が必要で、いまだ中国海軍がこれを習得したという話はききません。
墜落したという話は聞きますが。

艦上戦闘機の運用はハードだけあってもダメて、操縦士の技量、艦載機の運用など多くの難所が待ち構えているのです。

仮にそれをクリアしたとしても、米海軍関係者が笑っていうには、「いいよ、じゃじゃん作って。国庫がカラになるから。つくっても潜水艦のいい標的だからね」とのことでした。

空母ほど高い技術水準を要求され、かつ金食い虫で、そのうえ攻撃に弱いシロモノはないのです。

事実フランスはシャルルドゴールを保有するために、他の艦種を大幅に制限せざるを得ませんでした。
ちなみにかつての空母大国日本帝国は、海軍予算に国家予算の6割を投じていた時期があります。
かつて25隻の空母を実戦配備していた日本にも、もうその技術は残されていません。

空母は見栄で作るものではないのです。

投稿: 管理人 | 2016年12月28日 (水) 02時42分

>墜落したという話は聞きますが。艦上戦闘機の運用はハードだけあってもダメて、操縦士の技量、艦載機の運用など多くの難所が待ち構えているのです。... 米海軍関係者が笑っていうには、「いいよ、じゃじゃん作って。国庫がカラになるから。つくっても潜水艦のいい標的だからね」
>空母は見栄で作るものではないのです。

まったく、見栄のかたまりみたいな国ですよね。
 戦闘機操縦資格を持つ女性パイロット余旭上尉も訓練中に亡くなったようですが、毎月のように戦闘機が1機落ちているようですし。

 「ロシア製エンジンと中国製エンジンは見た目が同じだが、性能は大きく違う。」とか耐用年数も大きく劣るとか言われてますが、実際に今も公式にロシアからエンジン調達の契約が発表されている。
 原潜も放射能漏れ事故で稼働するのは2隻のみのようですから、原子力空母も事故など起こして欲しくないものです。


投稿: ume | 2016年12月28日 (水) 07時25分

管理人さん

不透明な国ですからね〜、インドも対抗して建造してますし、なんだかなぁ。
着艦も成功はしてるようですが作戦行動は無理です。
ヘリ空母としてなら広くていいかも。

自衛隊の広報番組で航行中の護衛艦にヘリコプターが着艦するのを見ましたが、狭くて動く所に降りるのは技術を要しますね。夜間や風雨の中は視界も悪くさらに大変。
何事も訓練を積まねば技術は得られませんね。


中国が軍拡で疲弊するのは勝手ですが、それで軍部が暴走するのはやめてもらいたいです。

投稿: 多摩っこ | 2016年12月28日 (水) 12時19分

日露会談の評価は日本では否定的なものが多いですが、今後の展開は乞うご期待ですかね、北方領土を返してもらうのは、ほぼ無理ではないかと考えています、ロシアにはせいぜい中国とあまり結託しないでくださいと願うしか。

石垣島の陸自受け入れ、中山市長は安全保障推進で沖縄県政を批判するバリバリの保守ですが、以外に受け入れ表明は遅かったなと。
以前新聞に「石垣島は自衛隊を前倒し配備」とでて、不快感を示した中山市長に防衛省が事実ではないと説明にかけつける、なんてこともありましたね。
まあ宮古島のように、この先反対派とひと悶着もふた悶着もあるでしょう、中国の脅威が叫ばれるなか自衛隊配備すら揉めるのも不思議なものです。

投稿: 改憲派 | 2016年12月28日 (水) 17時14分

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