韓国情勢と沖縄情勢は連動する
大揺れの韓国情勢ですが、ネットをみるかぎり「この際断交してしまえ」「関わらないようにしろ」という声が圧倒的です。
さてね、というのが私の立場です。分からないではありません。
いい加減日本人は韓国の背信行為にはうんざりしていますし、早ければこの夏、ないしは秋にでも誕生するであろう反日極左政権を考えると、もううんざりという気分も共有できます。
しかし「でもね」、です。
北朝鮮は、2017年初めから秋にかけて、週刊弾道弾実験という頻度でポンポンとミサイル実験に励んできました。
おそらく初歩的SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の技術は獲得し、難関とされていた核の小型化、再突入技術もクリアしたと考えるべきだと思われます。
それが不思議なことに、昨年秋からピタリっと実験をしなくなりました。
奇妙な沈黙です。
これはパククネが、チェスンシル疑惑の大波をかぶって弾劾に追い込まれた時期に符号します。
北朝鮮は突如韓国に出現した、政治的真空を静かに観察していることになります。
もちろん北朝鮮が、ただウオッチしているような可愛らしいタマなわけはありませんから、彼らが仕掛けた工作の仕上がり具合を楽しんでいるのでしょう。
ご承知のように、韓国国内の自称「民主化運動」は北朝鮮に支援された共産主義勢力です。
大昔私はキムデジュン救援運動に関わっていましたが、日本において彼を陰に日向に付き添っていたのは朝鮮総連系の活動家たちでした。
金大中 - Wikipedia
金大中事件 - Wikipedia
南北首脳会談
キムデジュンは国に帰って政権をとり、北と接近していくわけですが、彼が後継者としたノムヒョン時代にかけて、韓国の司法・行政・立法・教育などことごとく親北派(韓国呼称「従北派」)がメーンストリームとなっていきます。
親北 - Wikipedia
それは社会各層に及び、韓国軍内部にすら「平和在郷軍人会」という「民主化運動」組織ができたほどです。
親北派が永年目標としてきた戦略は三つです。
第1に、韓国の「民主化」。すなわち、北朝鮮の影響力の浸透。
第2に、いっさいの外国軍隊の撤退。すなわち、米韓同盟の分断。
第3に、東アジア「平和勢力」との友好。すなわち、中国ブロックへの参入。
この韓国における親北派の戦略は、沖縄における「オール沖縄」の戦略と相似形を成しています。
「オール沖縄」の戦略も上げておきましょう。
第1に、県政の「平和勢力」による掌握。すなわち、左翼勢力による県政独占。
第2に、「全基地撤去」「海兵隊撤退」。すなわち、米軍撤退・安保廃棄。
第3に、「先住民自決権」「高度な自治」要求。すなわち、中国への接近。
似ていてあたりまえです。互いに影響を与え合っているからです。
直接北朝鮮の指導や資金援助が存在するとする説もありますが、決定的証拠は今のところ見つかっていません。
おそらく公安調査庁は把握しているでしょうが、泳がせ捜査が彼らの手法なのでめったに公表しませんので、闇の中です。
先日白書でチラリと記述したのは、極めて重大な事態になりつつあるという判断があったからだと思われます。
状況証拠としては、2005年5月3日に行われた、大田昌秀元知事が団長となった、「朝鮮-沖縄平和友好団」125名が北朝鮮を訪問しています。
ひとつの自治体から、かくも多数の訪朝団が組織されたケースは他にはありません。
訪朝団メンバーには、照屋寛徳氏(社民党)、喜納昌吉氏、知花昌一氏、琉球新報、沖縄タイムズの幹部、大学教授、高校教諭、県庁職員、組合職員が顔を揃えています。
主力となったのは沖教組と自治労関係者です。このふたつの組合だけで、メンバーの約半数を占めています。
この沖縄訪朝団を報じる琉球新報(2005年5月5日)です。
「沖縄訪朝団は五月四日、受け入れ側の朝鮮対外文化連絡協会(対文協)と「平和と安 全のための朝鮮沖縄平和友好連帯集会」を催し、「日朝国交正常化と南北朝鮮の自主的平和的統一の実現にあらゆる努力を傾ける」との共同アピールを採択したという。
アピールはまた「南朝鮮と沖縄の米軍基地の撤去と、朝鮮半島の平和統一がなされれば、 東北アジアに恒久的平和がもたらされる」とも指摘。
在韓、在沖米軍の縮小、撤去の必要性についても言及した。
席上、大田前知事は「沖縄と朝鮮の自由な交流を促進し、友好のきずなをつよめたい。日本と朝鮮を近くて親しい国に変えたい」などと述べたという。」
大田氏がこの北朝鮮のスピーチで、在沖米軍とならべて在韓米軍の撤退まで言及していることに注目下さい。
この大田発言を受けた、北朝鮮側の発言です。(沖タイ2005年5月7日)
「また、大田団長ら沖縄訪朝団代表は平壌市内の万寿台議事堂で、北朝鮮の国会にあた る最高人民会議の金永大副委員長と会談した。
この席で金副委員長は「外国の軍隊が駐留することは正常ではなく、沖縄と朝鮮人民の感情は似ている」と発言。
さらに「不幸な過去を清算した上で新しい関係を築くことが大切」として日本側の謝罪や補償の必要性を指摘したという。」
北朝鮮も在沖米軍と在韓米軍の撤退を、「沖縄と朝鮮人民の」共通の目標だとしています。
さて、これもよく知られた話ですが、沖縄には全国で最大の主体思想研究会(チュチェ研)が存在します。
大田元知事の政策ブレーンにして、沖大学長を務めた憲法学者の佐久川政一氏は、全国チュチェ研の会長でした。
佐久川氏はこう述べています。
「朝鮮は、人々が人間中心の思想、心をもって生きている国であり、チュチェ思想にそって人間としての尊厳を輝かし、皆が愛と信頼で結ばれています。
資本主義社会のもとで、いやでも個人主義を強いられているわたしたちにとって、朝鮮の人々の生き方や社会のあり方は、多くの示唆を与えてくれています。」(キムイルソン主義研究96年4月号)
同じくチュチェ研の主要メンバーのひとりである、琉球大学法文学部の米盛裕二教授もこう話ています。
「平壌に行って思ったことなんですが、非常に清潔な街だと思いましたよ。人々の目は澄みきっていますし、犯罪もありません。
医療も無料です。上層部はともかく一般市民の間での貧富の差も見受けられませんでした。
社会的抑制がとれているわけです。一方、今の日本は高級官僚の汚職や、テレクラ遊びなど子供の非行があり、いろんなところで資本主義の行き過ぎを感じますね。
今の日本の状況と、私が平壌で見たものをくらべると、やはり平壌の人々の方が健康的な生き方をしているな、と思いました。」(週刊新潮1997年4月10日号)
もはや北朝鮮礼賛と言ってよいでしょう。
北朝鮮の牢獄国家の内情は当時からかなり知られていたはずですので、ここまで言うとなるとイッちゃっていると思わざるをえません。
この記事が書かれたのは1997年ですが、後に彼らは拉致を否定し、北朝鮮の核ミサイルまで「共和国を守るために必要な武力」と擁護するようになります。
彼らについて週刊新潮はこう指摘しています。
「実は沖縄にはかつて同じ琉球人でありながら、アメリカ人と同様の特権を約束されたグループが存在していました。戦後、沖縄を統治下に置いた米軍は、傀儡の琉球政府をスムーズに操るために若く有能な人材に奨学金を与えて日本やアメリカに留学させたのです。
これを”日留組””米留組”と呼びますが、特に米留組は特権階級そのもので、留学から帰ってくると、支配階級への道を米軍からは約束されていたんです。
彼らは出入りを許された社交施設の名から、通称”ゴールデンゲートクラブ”と呼ばれ、琉球政府内で米軍によってどんどん取り立てられていった。
そして、彼らは今もって隠然たる力を持っているんです。その米留組が、大田知事であり、佐久川氏であり、米盛氏なんですよ。
今彼ら特権階級が、逆に北朝鮮シンパになっているというのは歴史の皮肉ですが、彼らがことさら”沖縄の心”を叫んでみても、大多数の沖縄人がシラけてしまうのもむしろ当然なんですよ。」
チュチェ研の他のメンバーはといえば、沖教組委員長だった石川元平氏、社大党の衆議院議員だった島袋宗康氏、その後継者で現委員長の糸数慶子氏、沖縄平和運動センター事務局長の仲宗根義一氏などです。
沖縄における反基地運動団体である沖縄平和センター、自治労、沖教組などの「平和団体」の中枢が、親北勢力で占められているのは興味深いことです。
彼らはチュチェ研の全国集会を沖縄で開き、北朝鮮の核ミサイルを奉祝し、上の写真のようにキム・ジョンウン「最高司令官」の誕生パーティーを毎年祝うような人たちです。
このような人たちが語る「平和」とはなんなのでしょうか。
高江では、韓国人の労組活動家や「平和を愛する韓国人」の姿が多く目撃されています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-6460.html
また、日本の過激派系労組や「平和団体」が、今回のパククネ弾劾デモに多数乗り込んでいます。
日本の安全保障問題に韓国労組が首を突っ込むのはおかしな話です。国によっては厳しい処罰を受けます。
一方日本の労組が隣国の元首の弾劾デモに加わるのは、内政干渉の誹りを受けても致し方ありません。
労組は政治結社ではないのですから。
韓国における親北派労組の中核を成す、全教組(全国教職員労組)は、日本の日教組が韓国で組織方法を伝授した労組ですし、韓国の労組ナショナルセンターである韓国労総や民労総もまた、日本の総評をモデルにして結成されたものです。
しかし今や、かつての日韓の労組間の師弟関係は逆転し、韓国の親北労組が日本を支援する形になったようです。
ではなぜこのように北朝鮮、あるいは親北派が在沖米軍に強い関心を抱き、「平和団体」を支援しているのでしょうか。
言うまでもなく、海兵隊がいるからです。
次回詳述しますが、海兵隊が沖縄に駐屯している目的は、基本的にふたつです。
中国の台湾侵攻と朝鮮半島有事の抑止です。
したがって、韓国において北朝鮮が支配的影響力を持つに至った場合、それは沖縄における政治状況に直結する可能性があります。
韓国に左翼政権を誕生させることが、北朝鮮の最大目標とするなら、沖縄を本土から切り離し、沖縄をチュチェ派に完全支配させ、在沖米軍を叩き出すのが第2目標だからです。
韓国情勢と沖縄情勢は連動するのです。
私が安直に「韓国は放っておけ」と言い切れないのはそのためです。
長くなりましたので、詳しくは次回に回します。
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コメント
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大変勉強になりました。
ずいぶん危ういのですね。
北朝鮮がチャンソンテクを粛清した時には、
こっちの陣営かと思ったものですが、
韓国の政変は、やっぱり中国側ですよね・・・
投稿: プー | 2017年1月14日 (土) 07時36分
おはようございます。
ダイヤモンドオンラインに目取真俊氏のインタビューが載ってました。
http://diamond.jp/articles/-/114201
本土の人たちが他人亊だという言葉にはちょっとカチッと来ましたね。このブログにお集まりの皆さんは基地をなんとか減らしたいと思って基地や安全保障の勉強をされに来られてる方々も多いと思います。
北朝鮮とつながっていると疑われるような連中よりもしっかりと基地や安全保障、経済の知識を持った人々に基地返還運動を推進してもらいたいです。
投稿: umigarsu | 2017年1月14日 (土) 07時46分
うーむ、97年頃ってテリーの「お笑い北朝鮮」がヒットしたり金日成が死んだり、ノドン(労働1号)が発射された時期ですね。
色々とリンクしてるもんだなぁ、と改めて思います。
沖縄よ、朝鮮になるな!
君達は我らと同じ日本人だ。
投稿: 山形 | 2017年1月14日 (土) 08時31分
お笑い北朝鮮とブッシュ妄言録、捨てようかなと思いながら捨てきれずに我が家の本棚に仲良く並んでいます。
当時は日韓友好で韓国はイケイケでした。在日の知人も「賄賂も汚職も過去の話、すっかり韓国は変わって日本の先を行くよ!」と意気揚々でした。良くも悪くも短気なのが災いしたんだなあと、今の破綻ぶりから感じます。
沖縄連動の阻止と同時に拉致被害者奪回も考えないとです。韓国を簡単にポシャらせず民団を使って支援し、生殺しにキープしておく間に改憲と軍備強化と国内過激派の摘発をセットで進めて北へ被害者引渡しの取り引きを迫る。
民団も実はもう総連に乗っ取られているという噂もありますが、本国が統一されたらまた裏切りあって餓鬼道の切磋琢磨をするだけの人達なので、実はそんな事はどうでもいいという説ありです。
拉致被害者を返してくれたら、北が南を平和裡に統一するのを攻撃はしないよ、という取り引きは成立する可能性はあるのでは。甘いなかあ。
投稿: ふゆみ | 2017年1月14日 (土) 09時29分
いっその事沖縄はアメリカ領に戻したら?
(^0^)
投稿: パラミッドピラー | 2017年1月14日 (土) 13時42分
なんで日本人がワザワザ韓国まで行ってデモに参加するのでしょうか、恥ずかしいです。
向こうから辺野古や高江、安保法案、オスプレイの応援に来てくれたから此方からもってこと?
特に沖縄と韓国は親密な関係?
私からしたら北も南も同じなんですけどね。
年明け早々に在韓米軍家族の避難訓練が行われ実際に沖縄へ避難してました。
前回が2010年で久しぶりの訓練だとか、米軍が察知した北朝鮮の動向を受けての韓国脱出訓練だとしたらキナ臭い。
横田では月曜から昨日まで沖縄の部隊がC-130で降下訓練をしていました。
沖縄の負担軽減目的なのか、朝鮮半島有事に備えてなのか、我々には分かりませんね。
F/A-18も以前より飛んでいるように感じます、単なる訓練ならいいですが
投稿: 多摩っこ | 2017年1月14日 (土) 13時51分
今日の記事を読ませてもらって、色々と考えるのですが、いったい自分は何をすればいいのか。
左翼の実体を明らかにすること、日本人が自信を取り戻せるような啓蒙の活動をするのか、防衛問題を大きな声で世間に叫ぶか、と色々考えるのです。
自分には思うことを実行するための何の力もないことが悔しい。自分に力がないので、力のある人や政治家に頼るしかないのが事実だ。
しかし、ふと思うことはある。思想の力で世を動かすということは出来ないかと思ってみる。
今日の記事で書かれている中に、チュチェ思想に共鳴する方々のことがある。チュチェ思想は詳しく調べたことはない。多分に、自分が主体であり自国が主体だとでも言いたいのであろうと思う。興味はない。あんな国をつくっている思想が立派であるわけはない。
訪朝団の一人に琉大の哲学の先生だった方がいる。この方には学生時代に講義を受けたことがある。哲学者らしい雰囲気のある方であった。ユダヤ思想を話されていたときに、ユダヤ人はまだユダヤが世界支配をできると思っているのだろうかと質問をしたら、もうあきらめているのだろうとお答えになった。そんな思い出のある米盛裕二先生ではある。その方が、 「平壌に行って思ったことなんですが、非常に清潔な街だと思いましたよ。人々の目は澄みきっていますし、犯罪もありません。~~~」と感想を述べている。
米盛先生の感想はホントのことだと思う。しかし、目の澄み切った人たちがおり皆が平等であり不満がないというのが北朝鮮の評価の基準であるとすれば、これはおかしなものだと言わざるを得ない。そんな国や地域は世界にいくらでもある。北朝鮮のいいところを一部垣間見て理想化したにすぎないのではないか。
この訪朝団のメンバ-たちの旅行の動機に共通してあるのは好奇心であったと思う。そして、北朝鮮の人民の一部を見て好感をもったに過ぎないと思う。大方の方々がそうであっただろう。その中から、その体験から、金正恩の祝賀会を催すまでに心酔したグル-プが出来上がったのだろう。実に根の浅い人たちだと思う。これが沖縄左翼の一つの大きな勢力であることは嘆かわしいことだ。
沖縄と日本をよくするためには正しい思想が何であるかを示していかねばならないだろう。訪朝団ではやってしまった思想(チュチェ思想)で沖縄を動かされても困る。中国共産党の思想で日本を牛耳られても困る。自虐史観で日本が誤った思想になっても困る。大事なのは行動の元になる思想ではないのか。
このブログの目的である「真実らしきものの追求」が正しいものにより近い思想を生み出すことを期待したいものだ。思想は、現実に先行するかもしれない。
投稿: ueyonabaru | 2017年1月14日 (土) 15時07分
多摩っ子さん
> 横田では月曜から昨日まで沖縄の部隊がC-130で降下訓練をしていました。
> 沖縄の負担軽減目的なのか、朝鮮半島有事に備えてなのか、我々には分かりませんね。
そんなことがありましたか、知りませんでした。想像ですが、半島で何か大きなことが起こるのかもしれませんね。米軍は状況を把握しながら、種々訓練をするのですから、気がかりです。いまの韓国、何が起こるか分かったものではありません。
投稿: ueyonabaru | 2017年1月14日 (土) 15時28分
ueyonabaruさん
キャンプ・コートニーの第3海兵師団・第3偵察大隊とのこと。
単にローテーションで日本に来ての訓練なのかもしれません。
沖縄の負担軽減でしょう。
私の取り越し苦労かと。
先のコメント、不安を煽るような表現になり申し訳ないです。
投稿: 多摩っこ | 2017年1月14日 (土) 16時13分
多摩っ子さん
第3海兵師団・第3偵察大隊は沖縄の常駐部隊ですね。場所を変えての訓練でしょうね。海兵隊は、横田へ移動すること自体が訓練のようです。横田は、朝鮮戦争で中心になって使用された空軍基地です。色々と想定はあるとは思います。
高高度降下訓練を見たことがありますが、非常に高い高度から横長の落下傘で降下してきます。そして、うまい兵士は目標を外しませんが、下手な兵士は民間地へ降下して騒ぎになりましたね。
米軍の訓練は生半可ではないように思いますね。ともかく、兵隊さんは偉いと私はいつも思います。わたしにはできませんね。
投稿: ueyonabaru | 2017年1月14日 (土) 17時02分
「オール沖縄」が海兵隊/オスプレイを目の敵にする理由がとてもよく分かりました。
>海兵隊が沖縄に駐屯している目的は、基本的にふたつです。中国の台湾侵攻と朝鮮半島有事の抑止です。
これは、比較的周知されていても
沖縄左翼の「全基地撤去」「海兵隊撤退」が、その背景に
・北朝鮮/チュチェ思想→沖縄左翼
の連鎖を置くことでこんなにも自明となるとは。
私は気づいていませんでしたし、見聞きした記憶もありません。
そしてその連鎖は
・沖縄左翼 →オール沖縄:扇動→沖縄民意
となり、あたかも「全基地撤去」が沖縄民意であるかのごときに喧伝される。
次回記事が待ち遠しいです。
投稿: ume | 2017年1月14日 (土) 18時47分
アイヌ団体の中にも、北朝鮮に関連する人々が食い込んで、「アイヌ先住民族が住んでいた北海道を日本人が奪った」という認識を広めるべく動いているようです。
これに関連して、小野寺秀委員が、北海道の平成23年12月6日の予算特別第1分科会で次のように述べています。
小野寺氏
「国連宣言の言う先住民と、我々がアイヌを先住民だとする先住民の意味は違うというふうに私は思っておりますし、ともすれば、アイヌの方々が先に北海道に住んでいて、日本人がそれを奪ったというような間違えた認識が広がっていると感じておりますので、それは違うのだということを、北海道としてもしっかり広報していただきたいと思いますし、それが非常に重要なことだと思っております。」
http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/kaigiroku/sokuhou/23-4t/yotoku-sokuho/12-6Y1.htm
沖縄を琉球として日本人から分断しようとする工作が、静かに北海道のアイヌでも広がっている気がします。
私の先祖は明治維新のときに、北海道の開拓民として日高地方への移住しています。
なので、北海道民やアイヌの人々は私にとってとても縁のある人々です。
私は今北海道に住んではいないのですが、北海道の親戚は日清日露戦争で馬を売って財を成し、今は細々と競走馬を育てているようです。
そんな縁のある北海道やアイヌの分断工作は私は許せないことだと思っています。
さて、その分断工作ですが、どうも朝鮮が絡んでいるようです。
以下、予算会議でのやりとり。
○小野寺秀委員
ちょっとお聞かせください。
チュチェ思想について、アイヌ協会の関係者が札幌で講座を開いているというふうに思いますが、その詳しい内容をお聞かせください。
○須貝アイヌ政策推進室参事
ただいまの御質問につきまして、正確な情報は得ておりませんけれども、ある資料によりますと、9月29日に札幌で開催されたというふうに承知してございます。
以上でございます。
○小野寺秀委員
その主催した団体の名前を教えてください。
○和田アイヌ政策推進室長
インターネットの資料によりますと、その資料の下のほうには、日本キムイルソン主義研究会という名称が記載をされてございます。
以上でございます。
○小野寺秀委員
この講座に、アイヌの関係者ーー前の副理事長の方も講師として参加し、アイヌの方々に、チュチェ思想はすばらしい、アイヌ民族にふさわしい考え方だというような講義をしたやに聞いておりますし、別のアイヌの会員の方も、同じ講師として登場したというふうに聞いております。私は、これは大問題だと考えております
このように、日本の所謂「大和ではない人々」に対して、北朝鮮に絡む人々が入り込んで、色々と昔から反日的な、分断的な工作を行っていたのは確かなようです。
私たち本土人も、沖縄の人々も、アイヌの人々も「日本人」です。
日本に住み、日本人として暮らし、日本が有事の際には手を取り合い、肩を並べて困難に立ち向かうべき同胞です。
そういった人々に、誤った先鋭的な民族意識を植え付け、本土の人々との対立、分断の方向へ導こうとする、そういう勢力は、盛大にスポットライトを当てて公に晒すべきですし、許すべきではないと考えています。
投稿: ゆう | 2017年1月14日 (土) 18時49分
ueyonabaruさん
>北朝鮮のいいところを一部垣間見て理想化したにすぎない......実に根の浅い人たちだと思う。これが沖縄左翼の一つの大きな勢力であることは嘆かわしいことだ。
同感です。
これに納得できる理屈を付けるとすると、先に目的として”独立”や「高度な自治」があるのではないか。その為に魂を売ったか目がくらんだ結果がチュチェ思想ではないかと思ってしまいます。
投稿: ume | 2017年1月14日 (土) 19時05分
私がこの記事を読んでまず感じたのは、不必要に過度な人権観念に侵された民主主義国における「言論の自由の限界」という事であり、日本の「敗戦国シンドローム」のどうしようもない「深み」についてです。
具体的には今だに「半島タブー」に染め上げられた日本の官界・マスコミ、ここにまずの問題があると考えました。
今日の記事は新聞、大手週刊誌、実写写真などを過去を遡り現在までの適切な情報を取捨収集し、その論理的結果として「韓国情勢と沖縄情勢は連動する」と、至極当然に到達すべき論評に至ったものでしょう。
こうした言説が「論評」としてメジャーなメディアに全く出て来ない不思議さ、これが第一の重大な問題です。
ところで、記事における個々の情報・事実群については不肖この私も、十分承知しておりました。
しかし、ここにこうして「論評」として突き上げられるまで、具体的な姿として「韓国情勢と沖縄情勢は連動」している事が像を結んで来なかったのですね。
いえ、そうではなくて「気がついていたのだけれど、無意識にそういう考えを持つ事を忌避していた」のだと言えるのかも知れません。
ここに多くの日本人一般に共通する、第二の問題があると思います。
それは私的に考えると、政治的に意図するところのない在日の友人を多く有する事、生半可な人権意識が邪魔していた、という事は言えます。
ですが、それは実は「虚飾」の類であって、本当の「告白」になっているかどうか。
つまり、もっと言えばそれは実は逆さまで、自分の深層心理の中で朝鮮人を見下す部分があり、それゆえ彼らに「言うべき事を言わず、やるべき事をやらない」で、その事が問題点を見る目を曇らせ、認識や適切な行動を阻害していかも知れません。
朝鮮人について、このような葛藤を自分以外の多くの日本人がするのかどうかわかりませんが、「人権的配慮」とか「歴史的経緯云々」とかいうものは、現在に至ると多くの場合、お互いにとって有害な事が多いのだろうと思うものです。
いつも記事内容とはずれてしまい、すいません。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年1月14日 (土) 19時12分
皆さんの見解、とても面白いです。
在沖海兵隊オスプレイが台湾朝鮮有事にどう活躍するか、また嘉手納空軍と横須賀海軍、在日米軍がどう機能するか、記事を楽しみにしています。
投稿: 改憲派 | 2017年1月14日 (土) 19時20分
ゆうさん
>そういった人々に、誤った先鋭的な民族意識を植え付け、本土の人々との対立、分断の方向へ導こうとする、そういう勢力は、盛大にスポットライトを当てて公に晒すべきですし、許すべきではないと考えています。
その通だと思います。
大陸と隔絶した島と言えど、その長い列島にアジアの端であるが故に多く民族が集まっているのが日本で、その長さ故に文化や歴史に多少の違いがあるのは当たり前です。
しかし、それでも他国には殆ど残っていない民族系統の人達を主流として共通する文化や言語を持ち、その災害の多い列島に助け合って住んでいるのが日本人だと思います。
左翼が喧伝するような、薩摩と琉球、アイヌの人々と明治政府や開拓民も搾取されたりしたり或いは捨て石にされたりとの関係ではないのです。
投稿: ume | 2017年1月14日 (土) 19時26分
>>umeさん
そうですね。
日本は南北に長い国なので、しかも山脈で隔たれているため、本土四島でも、気候風土も文化も違うんですよね。
本土人だって、一括りにできるものじゃない気がします。
関西人と名古屋人と関東人だって全然雰囲気違いますしw
そういう意味で、日本だって、単一国家とされながら、多種多様な文化や人々が「日本人同胞」としてスクラムを組んでいるのだと思います。
そのスクラムのメンバーの一人が沖縄県民であり、アイヌの人々でもあるのだと思います。
そこに「そんなスクラム止めて離れようぜ」と囁く外国勢力がいる訳ですね。
皆がガッチリスクラムを組んでいる中で、たった一人そこから孤独に離れることがどれだけ危険か、ということですね。
私はこれからも、アイヌや沖縄の人たちと、仲良くスクラムを組んでいきたいですね。
投稿: ゆう | 2017年1月14日 (土) 19時43分
ゆうさん、umeさん、私も同じ気持ちです。
子どもの頃、日本地図や世界地図が県ごと国ごとにピースになっているパズルが私は大好きでした。
枠を外して並べながら日本列島について時には地形、時には名産、歴史的には古代の人の流れや戦国時代にここは何氏がとか思いを巡らせたり、世界地図を強引に合体させてプレート移動ごっことかしたものです。
日本列島にはこんなに様々な色があるのかと眩しくも誇りを持ちました。
今、衛星からの夜景画像で日本列島はアジアの東端に垂れるキラキラのネックレスのように輝いていますね。画像では黄色い明かりばかりですが、私の心には子どもの頃に描いた七色の光が重なって見え、しかもそれを観たのがドイツだったこともあり不覚にもポロポロ涙がこぼれました。
ネックレスをプチプチきってはなりませんね。
いろんな者が集まって暮らし、お国自慢をしながらこの火の国で守りあって生きていく。そのいとなみを2000年といわれる皇室が見守ってくださる。内に欠けたる何があるかと胸を張りましょう。
投稿: ふゆみ | 2017年1月14日 (土) 21時29分
山路さん、
>もっと言えばそれは実は逆さまで、自分の深層心理の中で朝鮮人を見下す部分があり、それゆえ彼らに「言うべき事を言わず、やるべき事をやらない」で、その事が問題点を見る目を曇らせ、認識や適切な行動を阻害していかも知れません。
私自身は全く違うのですが、一定年齢以上の左寄りの人には多くいるのかもしれません。50位若だとほとんどいなくて、ストレートに嫌韓若しくはルール守れよコラ、と、アイドルとドラマとコスメ料理好き。ある意味対等な関係性といえます。
朝日新聞を読んで、そのキッショい憐れみが見下し感半端ないんだよあんたら、と思った事があるのはこういう要素を私が感じたからかな。
投稿: ふゆみ | 2017年1月14日 (土) 21時50分
連投すみません。上のカテゴライズの中では私は
ルール守れよコラ群に属します。
投稿: ふゆみ | 2017年1月14日 (土) 21時54分
パラミッドピラーへ。
とりあえずこういう記事を読んでからそういう事言ってもらえます?
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-f1ae.html
投稿: umigarsu | 2017年1月14日 (土) 22時18分
明治初めの頃に、すでに諭吉っつあんは「中・韓とは真剣
に付き合わない方が良いぞよ」と言っています。当時西洋
の合理主義にカブレていた彼は、一神教を持たない日本人
に向かって巧妙に「神(ヤーヴェ)」を「天」と置き変えて有名
な『天は人の上に人をつくらず・・』と啓蒙した。
この書物は大ベストセラーとなり、合理的精神は日本人の
血肉に取り込まれてゆきます。イエローでありながらG7
に入っているのも「まぐれ」ではありません。不完全なが
らも「契約(聖書は神との契約書ですから)」の概念がある
ので、今日世界中で信用ある商売をする事が出来ます。
中・韓は、東洋文化の中心地や隣接地になっていたのが
アダとなり、未だに王朝・宦官・徳・人治というような世界観
の中で生きています。西洋カブレの日本が何をどうしよう
が、10年20年では彼の国に「自由な個人」の概念は生まれ
ません。中・韓政府への期待は、キッパリと諦めましょう!
相手が変わらないのなら、コッチが変わるのが得策という
ものです。寄合型のなあなあ政治を捨てて、ズバリとモノ
申しましょう。従軍慰安婦デマがココまでこじれたのは、
日本側が即座に全否定しなかったからです。沖縄の問題
ある新聞に対して「おまえんトコはウソ新聞だー」とずっと
前に言っていれば、サヨク脳被害者は少なくて済んだ。
投稿: アホンダラ1号 | 2017年1月14日 (土) 22時55分
ueyonabaruさん
3000mからの降下ですよね。
輸送機から一回に5〜8人、昼間に限らず19時前後の暗い中とか、風の抵抗もあるし凄いです。
パラシュートは丸いのと横長がありますが用途によって使い分けなのか、部隊によってなのか、素人には違いが分からない。
自衛隊は丸いのだけしか見たことないです。
先日の自衛隊の初降下訓練の時、米軍のグリーンベレーは丸いのだったような。
横田では来月からCV-22のために新規に駐機場から格納庫、倉庫など施設を色々造るそうですよ。
所属14機のC-130HはC-130Jに順次入れ替え予定です。(延び延びになってますけど)
記事から逸脱してすみません。
投稿: 多摩っこ | 2017年1月14日 (土) 23時09分
今日の記事から気づいたことで一つ。
管理人さんは
>北朝鮮、あるいは親北派が在沖米軍に強い関心を抱き、「平和団体」を支援しているのでしょうか。
とこの時点では「支援」ととても穏便な表現をされています。
しかし、さらに読み進むんだ後に分かるのは、高江の韓国(北)人や中国人の活動家は単に沖縄左翼への支援ではなく、自国(中共、北朝鮮)の為の米軍弱体を目的とする武力を行使している工作員だということですよね。
そして、意図してか結果的にかは分かりませんが、その工作員を手引きしているのが日本の左翼組織だということかと。
だとすると、これってスパイとかその手の活動ではないの?ちょっと無理線っぽいかもしれませんが外患罪とか。
投稿: ume | 2017年1月14日 (土) 23時41分
ふゆみさん
なるほどねぇ、ごちゃごちゃ難しく考える必要はなくて普通付き合い同様か、それ以上にさらにガンガン竹を割っちまえばいいって事。 (納得)
>「そのキッショい憐れみが見下し感半端ないんだよあんたら」 (爆笑です!)
投稿: 山路 敬介 | 2017年1月15日 (日) 02時07分
ところでどうなんでしょう、朴大統領は本当にやめるんでしょうかね?
確か退陣表明も中々巧みな「条件付き」だったような。
それに憲法裁では、あの盧武鉉ですら有罪にならなかったし、韓国独特の機敏に風を読む判決もあり得るのかなと。
そう考えると、今日の米国の動きは朴大統領に追い風だし、潮目は変わったかも知れません。
ティラーソン氏は北朝鮮を明確に「敵」と規定し、「韓国からの米軍撤退はしない」と明言しました。
もちろんTHAADの配備は計画どおり。
「対北朝鮮制裁を強化する」と述べ、先制攻撃の可能性を否定していない。
中国に対し「国連の対北朝鮮制裁に従わなければ、米国は中国が強制的に従うしかない措置を検討するのが適切だ」と言ってる。
この環境で文氏はどう踊れるというのか。
金室長はこれまでTHAADについて、「中国が反対しても関係ない」と言って置いたのは(物議をかもしたものの)、この際非常に良かった。
いずれにしても朴大統領ってのは、「有罪」ででも無ければ、世論程度で簡単にやめるタマじゃなさそう。
これまで、いくども世論なんてのは戦車で踏みつぶしてきた韓国だ。
戦車はさすがにないが、行くところまで行く覚悟なんでしょう。
代打の首相も良く踏ん張っていて、最低限の節は曲げずにいられるのは無罪=大統領職復帰の確信があるからなのかも。
万一そうなら藩氏なんて、ウナギじゃなくてピエロだ。
ウナギピエロか。
投稿: 山路 敬介 | 2017年1月15日 (日) 03時02分
改憲派さん。明日海兵隊と朝鮮半島については書きますので、しばしお待ちを。長らくお待たせしました。
ゆうさんそうですか、アイヌにも北は食い込んでいるんですか。ほんとうに危ない。
貴重な情報ありがとう。
umeさん、おっしゃるように限りなくいわゆる間接侵略に近い手法で「支援」されています。
某国からの外交官行囊に入れて日本に持ち込まれ、大使館員ないしは領事館員がトランクに現金を入れて持ち込むルート。
あるいは現地法人などのトンネル会社を通じての「献金」ルートなどを使って小口に分けられ、「平和を愛する団体」に資金注入されているという「噂」は存在します。
その額も数百億円規模だとも言われています。
そのような「支援」がなければ、日常的に数百万単位の金が使われ、延べ膨大な支出になるはずの反対運動の財政基盤が理解できません。
しかしすべてはあくまでも「噂」です。未確認情報です。というか、一般人には確認しようがありません。
ですから、私は公開情報しか書かない主義なので、記事上は「支援」と表記しています。
公安調査庁が公表しないのは、仮にその事実を発見しても逮捕権限がなく、現地県警に委託するしかないからです。
また仮に逮捕してもスパイ防止法がないという珍しい国ですから、外為法、入管法などの微罪しかつかず、逮捕してもすぐに保釈となって、外国に逃げられてしまいます。
ですから公安調査庁は、沖縄で得た情報を
政府中枢には伝えても、それ以上は監視だけに止まっています。
今回白書で公表したのは「看視できない事態が進行している」と判断したからだと聞いています。
投稿: 管理人 | 2017年1月15日 (日) 07時53分
確かに朝鮮半島が安定しないことは、日本の安全保障上困った問題ではあるのです。だからこそ、日清・日露戦争に始まって、日韓併合、戦後の日韓基本条約における大幅な譲歩、通貨危機での援助(IMF経由で注ぎ込んだお金は莫大なもの)などですが、結局問題は改善されないままです。
外交的には、大使の一時帰国や通貨スワップという名の経済援助の交渉凍結など、従来より厳しめのことはやっていますが、まあ、世界標準でいえば甘いといって良いでしょう。むしろ日本が、『いざとなれば断交するよ』という意思表示を明確に示して、選択を迫るべきなんです。今までのような妥協的対応は、日本が泥沼に引きずりこまれかねない。最後にどうするかは別として、日本も覚悟を示すべき。
投稿: ednakano | 2017年1月16日 (月) 11時46分
さて、北朝鮮が昨日対在日米軍向けのミサイルの発射実験を行ったそうです。リアクションで基地反対派の誰がチェチェ派なのかわかりそうですね。あと以前、オール沖縄が翁長・共産党系と社民・社大系に分裂しているという話をお聞きしましたが、バリバリの北朝鮮シンパの社民・社大系はともかく翁長・共産党系は北朝鮮とはどのような関係なのでしょうか?
投稿: umigarsu | 2017年3月 7日 (火) 08時23分