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安慶田副知事、辞任か?

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沖縄政局はあまり書きたくないテーマなのですが、翁長氏の右腕を自他ともに認める安慶田副知事が辞任に追い込まれそうなあんばいです。 

これを報じる沖縄タイムス(1月20日)です。

「教員採用試験や教育庁幹部人事を巡る「介入」について、安慶田光男副知事は疑惑を全面的に否定している。ならばなおのこと、県民にしっかり説明することを求めたい。
 教員や公務員の採用試験において、公正さは不可欠の要素だ。特定の受験者を合格させるよう依頼していた疑惑が事実なら、道義的な責任が問われることは避けられない。
 地方公務員法は、地方公務員に「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行」があった場合、懲戒処分として減給や停職、免職などの処分をすることができると定めている。県の職員倫理規程も公正な職務執行を説き、禁止事項や処分内容を明記している。不正な口利きなどは、これらに抵触する可能性が高い。」

「安慶田氏は「採用を依頼した事実も記憶もないが、報道で知事に迷惑が掛かるため、辞任も考えている」との意向を伝えた。」

要するに、教員試験の口利きをしたということのようです。しかも2年も前の話です。

県教委の職員が副知事室に呼び出されて、受験生の名を記したメモ紙を手渡されて「よろしく頼む」と言われたそうです。 

副知事職には倫理規程がないそうなので、法的には逃げられますが、副知事職には「県教委との調整」も含まれていますので、職権濫用が問われないわけにはいかないでしょう。 

Photohttp://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/80425

沖縄に限らず、地方社会は濃厚な地縁・血縁で成り立っていますから、実力者がなにかしらの恩恵を支持者に返すのは「美徳」の部分さえあります。

もちろん民主主義の建前では否定されるべきでしょうが、よくあることで、現金の授受でもあれば話は別ですが、いつもなら「ああ先生、地盤固めに励んでいるな」ていどで済む話です。

安慶田氏とはこのような人物です。

「2014年12月、翁長雄志氏が沖縄県知事に当選し、新県政発足時に当時那覇市議会議長だった安慶田光男氏を起用した。安慶田氏は翁長氏の盟友として知られ、翁長那覇市政時代も支えた。2014年の翁長氏の知事選で事務総長を務めたほか、2010年の仲井真弘多前知事の事務総長代行を務めた。自公系候補の選対本部で指揮を執ってきた。」(沖タイ1月18日)

ではなぜ、こんな時期に安慶田氏の裏口斡旋疑惑が唐突に飛び出したのでしょうか。

もちろんいわゆる垂れ込みです。これを知り得たのは県教委以外いませんから、内部からの密告以外あり得ません。

沖縄県教委は沖教組とつながった「オール沖縄」の拠点のひとつとされていますから、身内に裏切られた事になります。

沖タイはこういぶかしがります。

「安慶田氏は新基地建設問題で菅義偉官房長官をはじめとする安倍政権との交渉の窓口を務めてきた。基地問題に関わる幹部の一人は「安慶田副知事だから強大な権力を持つ政府との交渉を重ねることができたのは事実だ。
辺野古問題はこれからがヤマ場で、安慶田氏というパイプなしで政府と戦うのは厳しい」と漏らす。
別の幹部は、県の規程で特別職の口利きなどを禁止するルールが整備されていないことを念頭に「法令や条例にも違反していない。何が問題なのか」と報道に不満を示す。」
また、2年前の問題が今、表に出たことをいぶかる声もある。幹部は「翁長県政への反発か、安慶田副知事への個人的な恨みでもあるのか」と不快感を示した。」(沖タイ1月20日)

Photo_2http://www.miyakomainichi.com/?attachment_id=79445

つまり、沖タイ記事の見出しどおり「安部政権との窓口」だった安慶田氏が県庁から追い払われる事になれば、翁長氏と官邸が細々と繋がっていたパイプが完全に切断されます。

したがって、いままで菅氏と積み重ねてきた交渉経過の蓄積もまたチャラになるだろうと思われます。

沖タイは見出しで、県幹部職員の声として「安慶田氏なしで戦うのは厳しい」と書いていますが、そのとおりでしょうね。

このような大きな交渉事では、テーブルで向かい合っている時より、非公式の本音が露呈される揉み合いのほうが意味があるものです。

どう見ても交渉ベタで、「オール沖縄」の建前しか言うことを禁じられている翁長氏に代わって、「陰の首席交渉官」は安慶田でした。

まさにこれは属人的なもので、安慶田氏の持っていた政治資産のようなものだと言っていいでしょう。

それが翁長氏が「あらゆる手段で阻止」すると表明した、工事の本格再開時に失われたと言うことになります。

翁長氏への打撃は深刻です。

憶測の域を出ませんが、もう翁長氏を必要としない、あるいは政府との交渉そのものを忌避する「力」が働いたのでしょう。

今まで翁長氏の「密使」として東京を往復してきた安慶田氏を斬ることで、翁長氏の力を削ぐことを狙ったなんらかの動機が「オール沖縄」の内部に発生したのかもしれません。

そうでなければ、2年前の事件を今さらのように、この時期に沖タイに密告したことが理解できなくなります。

またそれを握り潰さずに、大きく報道した沖タイの意志もなんとなく透けて見えるようです。

宮古市長選投票日直前に、宮古島出身の安慶田氏を叩かねばならない理由はそれほど大きかったという事になります。

「オール沖縄」の一角を占める沖タイならば、宮古市長選の後に記事にしてもよかったわけで、疑問は残りますが。

いずれにしても、「オール沖縄」から翁長一派という偽装保守の勢力が一掃され、左翼勢力に純化しようとしていると見て間違いないでしょう。

そしてさらにその中で、共産党系と社民党系の権力闘争が始まります。

※辞めたわけではないので、改題しました。

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沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。


私は、この件に関してはこう見ています。
内部告発は事実でしょう。
しかし、正規ルートでの交渉窓口を絶ったということは、沖縄→政府のルートだけではなく、当然ながら政府→沖縄のルートも絶ったということです。

つまり、これ以上は政府との話し合いに応じない、という意思表示にも繋がります。

「あらゆる手段で阻止」とは言っても、交渉ルートが残っていれば、それは即時に政府から沖縄へ文句が行くという事になります。
しかし、ルートが絶たれる、あるいは別の人間に変わるとなれば、当然ながら今までのルートよりも話が伝わるのに時間がかかる。
その時間差を利用するつもりなのではないか。そんな気がしてなりません。


>辺野古問題はこれからがヤマ場で、安慶田氏というパイプなしで政府と戦うのは厳しい

と言いますが、この件をリークした政治集団は、正規ルートで交渉することなく、別の方法で戦うことを選んだということなのでしょう。


……今日の記事タイトル、新聞にありがちな「まだ辞任してないけど辞任したように感じる」マジックですかね(笑)

投稿: 青竹ふみ | 2017年1月20日 (金) 07時33分

地元沖縄では2紙の特ダネ的に報じられていますが、単なる内ゲバを広報誌を使って宣伝しているようなものです。安慶田氏の辞任やオール沖縄の今後の舵取りなどなど・・どうでもいいとは思いませんが、それよりもオール沖縄のいいなり状態の県教育委員会を正す小さなきっかけになればと思います。

まだまだ無理でしょうけど・・・

投稿: 月桃鏡 | 2017年1月20日 (金) 09時36分

 翁長知事は沖縄の名誉をことごとく傷つける方である。早急に退陣してもらいたい。

 副知事二人のの顔ぶれが発表されたときには愕然とした。県のリ-ダ-としては力がたりないと思ったのである。風貌も良くない。風貌で人を評価することはいけないことであるが、時には、風貌がその人の内容を表すこともあるのである。人相というものだ。もうお一人もどうだかわかったものではない。

 イエ当のご本人がどうなのか、知事としてふさわしいか? これは、胸に手をあてて本人で考えてもらいたい。

投稿: ueyonabaru | 2017年1月20日 (金) 11時07分

 金城テル女史がチャンネル桜で沖縄の教育界のこと、今般の副知事のことなどについて熱弁をふるっておられます。実際に左翼の運動家と正面から戦ってきた実績のある方であり、普通ではない愛国の情熱を感じさせられます。ぜひともご覧ください。この方は、沖縄の誇りです。

https://www.youtube.com/watch?v=j-qyw3Vn7Bo 

投稿: ueyonabaru | 2017年1月20日 (金) 12時09分

安慶田副知事の教員試験口利きと文科省の天下りあっせん、二つの公僕の不祥事がほぼ同タイミングで表沙汰になったのは偶然なのか?
そして片や文科次官辞任の潔さ。
権力の裏の裏世界で何かが動いたのではとつい想像してしまう。

投稿: 典助 | 2017年1月20日 (金) 14時33分

いまさら新報も火消に必死なようです。

「働き掛けてないと聞いている」 翁長雄志知事、安慶田副知事の口利き疑惑で説明
http://ryukyushimpo.jp/movie/entry-430436.html

「今後は調査しない」なんて、そんなん許していいの?権力を監視するのがメディアの役割なんでしょ。


申し訳ありませんが、ちょっと脱線します。

【時視各角】戦意を失った犬は尻尾を丸める=韓国
http://japanese.joins.com/article/864/224864.html

韓国の偉い人がアメリカまで行ったけど、トランプ陣営の偉い人に会ってもらえなかったという話。

なにか、ものすごく近い近未来をみている気分。


「翁長知事、トランプ新政権へ新基地断念訴え 31日から訪米」
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/80093

アメリカ行ってる場合ですかね(しかも税金使って)。


投稿: クラッシャー | 2017年1月20日 (金) 18時00分

安慶田副知事が「自らの支持者のために採用を迫っただけの事件」、と考える県内の事情通はいません。
「依頼者は誰か」、「そもそも誰に対して採用を依頼したのか」など、突っ込んだ調査報道をするマスコミは沖縄では皆無だし、むしろ早々に火消しを図っているようにも見える。
表向き、安慶田氏の辞任で「幕」でしょうか。

予算と人事権は沖縄県知事の「力の源泉」です。
この構図はたぶん他県よりもとても強固です。
とりわけ人事権は露骨で、過去、異常な「忖度人事」もたくさん行われて来ました。

告発者側の本丸は教育庁人事であって、教員採用問題ではありませんね。
もともとオール沖縄の革新勢力は翁長体制発足以来、人事における配当に不満が募っていて、牙城である教育界に口出しした事で火を噴いた。
県議会には半年しか在籍していない安慶田氏には、県内部における革新との「住み分け」も「慣習的な領分意識」も理解出来ていなかった節もあるし、革新の「革新」を狙ったのだと言う説もあります。

告発にまで踏み切った以上、「本来知事の持つ人事権にまで、嘴を入れる習慣を作る事」が革新側の狙いに昇華したと思われます。
一見、辺野古問題そっちのけのこの事件、辺野古問題においても「オール沖縄」なればこそ、の特異な展開が期待出来そうだと思ってます。
「県民」は、いつもそこにはいませんが。


投稿: 山路 敬介 | 2017年1月20日 (金) 23時05分

「県議会には半年しか在籍していない安慶田氏」

私は山路さんや、当ブログにコメントされる方々のように政治の力関係や機微はわかりません。しかし、安慶田氏は那覇市議から県議になりましたが、県議を続けることはできなかった人です。そういう人を翁長知事は重用したと。

それが何故なのか知りたい。

投稿: クラッシャー | 2017年1月21日 (土) 00時30分

沖縄県の教育委員会は左翼の巣窟ですからね。
7年前の沖縄県教科書採択問題を思い出しました。その左翼の圧力に屈しなかった方々に日本中が拍手喝采しました。
今回のケースも、左翼陣営の揺さぶりとみるのが普通でしょう。
翁長知事もつくづく考えの甘い人ですね。
そもそもオール沖縄のスタートは振興予算を増額し、適当な時期を見計らって収拾をはかるぐらいの軽い気持ちだったと思われます。
ところが、交渉相手が安倍総理、菅官房長官と強者ぞろい。完膚なきまでに弾き飛ばされました。
今回と似たようなケースが過去にもあったと記憶しています。駄々をこねる当時の大田知事に国は大幅な振興予算のカットで応じました。
斯くして、「太田ではもう補助金は取って来れない。」と太田氏はあえなく落選しました。
翁長知事の論理も破たんしていますので、保守本流が政権を取り戻すのか、より過激な左翼が出てくるのか。
普天間基地の利権などを考えると、後者のような気がします。

投稿: karakuchi | 2017年1月21日 (土) 11時17分

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