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2017年2月22日 (水)

小池都知事の焼き畑政治

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おいおいですが、小池氏と翁長氏が重なって見えてきました。 

両者に共通するのは、前任者が積み上げてきた事案のチャブ台返しです。 

方や豊洲移転問題、方や辺野古移転問題、両方とも移転問題を都政・県政の柱にしてしまいました。 

もっと他にやるべきことは山積しているだろうに、この両首長はこのテーマに政治生命をかけたいようです。やれやれです。 

御両人に共通するのは、特定の問題をことさらあげつらって、それを自分の政治力に転化させるという手法です。 

筋がよくない発想ですね。少なくとも行政官がやることではありません。

行政官ならば、いかに速やかに市場移転問題を解決するのかに力を傾注すべきです。 

翁長氏が基地にこだわるのはけっこうですが、ならばさっさと返還縮小計画を推進しなさい、と思います。 


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小池女史ときたら、豊洲の地下水で止まったきりで、首まで漬かったままいまや「悪者退治」ショーに熱中しています。

小池女史の政局好きが、民進党と親和性があるためか、とうとう自民党員のままで秋波を送られる始末です。

断ったようですが、民進党にすり寄られたらお終いですよ、小池さん。そのうち全野党共闘のシンボルにされちゃいますからね(笑)。

れにしても民進党さん、都知事選であなた方がかついだ鳥越氏がなんと言っていたか思い出してからいいなさいな。

それにしても気の毒なのは、ドカンっとブチ上げたのはいいですが、結果がショボイことです。

オリンピック・パラリンピックの会場見直しを叫んで、IOCまで巻き込んだ大立ち回りを演じたあげく、結果はご承知のとおり大山鳴動ねずみ一匹。

ボート・カヌー会場は結局、元どおり海の森水上競技場で決着。他の会場も現行計画どおりでした。

しかも結局はIOCとの密談決着です。透明性が泣きます。

翁長氏などもっと悲惨です。すべての裁判に破れて承認拒否を撤回して赤恥をかいた上に、高江でも負け、宮古・浦添両市長選も惨敗というていたらくでした。

とうとう腹心の安慶田副知事まで、斡旋疑惑で辞任する始末で、今や支持してくれるのは共産党だけ。

さて小池氏が問題としているのは以下です。 

①豊洲市場の安全性への懸念
②不透明な費用の増大
③情報公開の不足

実はこの3点は別々の次元の問題なのですが、小池氏がゴッチャにしてしまったために、まるで今までの都政の不透明性を解決しないと、新市場移転ができないようです。

その間どんどんと馬鹿げたコストが上乗せされていき、都財政を圧迫していきます。

会場の見直しで多少コスト減になっても、移転足踏みでの補償金・無駄な維持費で蒸発していきます。

その上移転の遅れは、オリンピックにも影響がでそうなのに、小池女史は知ったことではないようです。

こういう所が彼女の行政官としての適格性に、疑問符がつく部分です。

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では、なにが豊洲移転問題の核心なのでしょうか。

私はかねてから書いてきたように、豊洲地下水問題に尽きると思っています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-3.html

後の市場移転にまつわる透明性がどうした、石原氏がどうのといった「都政の闇」糺弾大会は、移転が決した後でのんびりおやりなさい。

順番が違うのですよ。プライオリティ(優先順)の順位をつけて最大の難点を片づけていかないかないから、絡まりあっていっそう解きほぐせない糸玉のようになってしまいました。

小池女史は悪い意味で政治的人間なために、移転問題を自分の新党づくりの起爆剤にしたいという政治的野心に奉仕させています。

くり返しますが、豊洲移転問題の1丁目1番地は地下水の安全性の問題です。そこから解きほぐしていかないから、混乱に輪をかけるのです。

今回マスコミがきちんと説明しないため、「ベンゼンが環境基準の何倍でたぁ」と騒いでいますが、地下水の「環境基準」は飲用した場合の影響を考慮して、環境省が定めている値です。

いいですか、あくまで飲料水の環境基準ですよ。

では、そんな地下水を飲んだり、あるいは水産品に使ったりするのかと言えばノーです。

あの地下水は飲まないし、市場で使うわけでもなくそのまま排水路に流されていきます。

排水基準も別にありますから、そちらにしておけば、今になって基準値の何倍」という馬鹿げた議論にならなかったはずですが、安全パイを積み上げすぎた報いです。

都は丁寧な仕事をしすぎたのです。

都が心配していたのは、東京ガスの跡地だったために、地下水から揮発性化学物質のベンゼン・シアン化合物が気化する可能性まで心配したことです。

そのために地下水を飲料水基準にしたことが裏目に出ました。

実際の話、築地市場の地下水が豊洲より安全だというデータはありません。調査していないだけの話です。

そもそも築地は大水のごとに下水が溢れだし、ボロボロの施設はネズミの巣窟となって、ネズミ軍団は銀座方面にまで繰り出しています。

全国の公設生鮮市場もそうです。

豊洲のように地下水を飲用水基準にしているような市場はないと言われていますから、豊洲の「環境基準」を当てはめると全国各地の市場が大部分使用不能になるはずです。

全国の市場関係者は変な前例をつくらないでくれ,と密かに願っているといいます。

環境リスクマネージメントを専門とする横浜国立大名誉教授の浦野紘平氏は、こう述べています。

「飲み水ではない地下水から、環境基準以上の数値が出ることは頻繁にある。『排水基準』を満たしていれば、河川などに流しても問題はありません」(BuzzFeed News) 

小池知事も去年の9月30日には、「安心と安全」について、こう語っています。

「ヒ素とか聞くと、それだけでも『えっ』とびっくりするわけですが、水の中には環境基準以下で(物質が)入っているケースは非常に多い。要はゼロリスク、ゼロはないのですが、国民の皆さんは敏感に感じ取られる。そこはきっちり説明しないといけない」

 分かっているんじゃないですか、小池さん。

ヒ素は岩石や土壌に含まれ、そこを割って出てくる地下水には天然で必ず含まれているものなのです。

基準値設定は動物実験でやっていますが、さらに人間と動物では身体の大きさや感受性が違うということで、それを10倍にし、そのうえに人間は個体差があるのでそれをまた10倍にしています。

え~、本当に危険だと思われる基準値の、どれだけになりましたか。ざっと100倍ですね。

いわば崖の数百m先を基準値にしているわけです。

市販のミネラルウォーターの数値を見てみましょう。
ライフアップオンライン:支笏の秘水』と主な市販ミネラルウォーターの成分値

・ボルビック      ・・・0.009mg/ℓ
・六甲のおいしい水 ・・・0.003mg
・エビアン       ・・・0.002mg
cf. 豊洲地下施設 ・・・0.004mg

豊洲地下水を飲む2倍ものリスクがボルビックにはあるわけですが、そういう発想はとりません。基準値内に納まるなら全部安全と認識します。

そういえば共産党は、「基準値の4割ものヒ素が」なんてわけのわからない言い方をしていましたね。

このように、「環境基準」と言っているものはあくまでも飲用水基準であって、しかもそれは施設下だけに適用されているということまでしっかりと都民に説明する必要があります。

施設下以外は同じ環境基準でも「下水」の基準値で、それは飲用水の10倍です。

ケタがちがうでしょう。なにが問題なのか、私にはさっぱり分かりません。

移転について百条委員会をするそうですが、そちら方向にそれればそれるほど豊洲移転は遅れる事になっていきます。

これでは小池さんの政治手法は、豊洲に火を着け、オリンピック会場に火を着け、石原氏に火を着け、なんとか自分の政治的得点につなげるまで、あちこちに火を着けて回る焼き畑農業的政治です。

もう少し小池さんは、ましな政治家かと思っていました。

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コメント

瑕疵はないのに承認に不備があると百条委員会に呼ばれた仲井真元知事
土地の取得に何の問題もないのに何故か百条委員会を設置され呼ばれる石原元知事
豊洲と普天間問題は非常に似てます。
偏向報道がさほど酷くない東京でもまだまだこういったパフォーマンスに騙される人は非常に多いようですね。

ちなみに農水相と環境省は法的に豊洲は問題ないとの見解を出しています。
https://youtu.be/sXiJPJqrRN8

小池都知事は政治ショーが好きですからね。
都民が求めたのは、今まで隠されてきたものを表に出し、「本当にその値段であっているの?」と問いかけることでした。
それは、前任者たちの不甲斐なさからくるものですが、結果として、都民は隠された事を暴いた結果よりも、暴く事そのものを求めた。

その時流にのれたから都知事になったし、自民党・民進党関係なく離脱して小池派閥に乗り換え、次の選挙に勝とうとする輩も出る。

この流れは、自身の政治理念を売っても勝ちに行く沖縄の選挙戦と同じようで呆れてしまう。

まあ、選挙が終わるまではこんな調子だろうし、終わった後だと色々なものが間に合わなくなりそうだなぁ。

日本人は安全神経症ですよね。
適度な放射能被曝には健康増進作用があるのも世界では常識ですしね。
地下水のベンゼンもネズミが生息できない環境だから逆に清潔なんだと考えればいいんですよ、感受性の問題です。

小池さんにはがっかりしているのですが、リテラシーの低い人たちは未だ大いに期待しているようで、リテラシーの低い人たちが多すぎるこの国や都では盤石のようです。

困ったものです。

頼るなら小池新党でなく維新だと思うのですが。もっとも沖縄の維新にはがっかりしましたけれどね。

おっしゃる通りです。
実は私は個人的に、かつて小池氏が周りの迷惑を顧みず、急にニュースキャスターを辞めて参議院に立候補したころからちょっとした恨みがあり、パフォーマンス優先の姿勢が嫌いでした。
ただ、都知事選は万が一にも鳥越氏を通してはいけないという一心でやむをえず、小池氏に一票を投じました。

豊洲問題はマスコミも含め、本当に気を見て森を見ない行動をとる人が多すぎます。東京には良識をもったサイレントマジョリティーがもっとたくさんいると思いたいですが、まったく嘆かわしい限りです。

最後は住民投票とか言い出した小池都知事の姿勢は腰が引けまくってますけどね。小池都知事は小泉元首相なんかと同じワンイッシューでわかりやすい政局を作るセンスはあるが、実務的には能力低いタイプですから。

> 小池都知事の焼き畑政治

 焼畑農業ならぬ焼畑政治、うまいネ-ミングです。前の経緯を全部焼却して新しく政治をつくるつもりか?
 

> おいおいですが、小池氏と翁長氏が重なって見えてきました。

 少しだけそんな感じもあるが、翁長さんよりは小池さんのがイイのではないかな。、

> その間どんどんと馬鹿げたコストが上乗せされていき、都財政を圧迫していきます。

 他人事ながらここのところ、心配です。

> 石原氏がどうのといった「都政の闇」糺弾大会は、移転が決した後でのんびりおやりなさい。

 のんびりやれるかどうかはハッキリとは分かりませんが、豊洲移転を先にすべきでしょう。

> 小池女史は悪い意味で政治的人間なために、移転問題を自分の新党づくりの起爆剤にしたいという政治的野心に奉仕させています。

 こんな性格が小池さんにはあったのか。

> もう少し小池さんは、ましな政治家かと思っていました。

 そんな感じですね。すこし、ガッカリしております。

安全性という点で豊洲に深刻な問題はなさそうですね。早く移転させた方が築地の人々にとってもよさそうなものですが、時間とお金が無駄に浪費されているように思います。この点も沖縄の移設問題と似てますかね。引き延ばすことで利益を得る人もいるかもしれませんね。

しかし、都議会がいかに魑魅魍魎であふれかえっているか表に出ただけでもましかなとは思います。我が知事の場合、不都合なことを(マスコミまで共犯で)隠そうにも、膨れ上がりすぎて勝手に漏出してきてる状態ですし、共産や民進を取り込もうとしないだけでもまだまし。

まあ、もっとやるべきことがあるだろ、ってとことは胸痛しているようですが。

↑私です。失礼しました。

しかも

✖胸痛
〇共通

まあ、胸も痛もうというところですが(-_-;)

最近 小池都知事が怖く感じる。野望がみえ隠れこれ単なる天下取りでしょう。奇しくも 彼女の手法は小泉譲りの劇場型政治ショーであり またかってのナチス宣伝祖ゲッペルスにも手口がダブる。簡単に愚民にも似た国民を緑の色のもと 強力な世論を作り上げて、政敵を叩きつぶす。多分?の人間も出てきているはず。彼女は目的のためには悪魔とも手を繋げるように感じる。聖人君子の正義の改革者ではない。老練な元大自民党メディア対策の大物。

豊洲の安全性に問題はないけれど、築地の安全性には問題がある。その築地に残ってアスベストを吸付けながら解体工事と改修工事を安全にやれる訳がないけれど、それでも残ると言う。
財政が足りているからこそ起きている話なのですが、東京都民は沖縄県民よりもシビアですので、このままゴネると豊洲の施設を使うのは築地から移った業者でない流通業になるとか、築地のような卸売市場自体が不要という最も厳しい結末に向かうと思います。

自分なりに築地市場の移転問題を調べるている過程で、この様な電子書籍を見つけました。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B01NAOGX7C/ref=mp_s_a_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&qid=1487757029&sr=8-1&pi=AC_SX236_SY340_QL65&keywords=高橋洋介
自らを図解士と名乗り、様々な事柄を分かりやすく図解されているそうです。
https://mobile.twitter.com/zukaiseiri
非常に分かりやすくまとめられた本でした。250円とお手頃です。
この築地市場移転問題を知る上で皆さんにも知って欲しく思いコメントさせていただきました。

管理人さんのホームページ上で、ただの宣伝行為ともとれる身勝手な行為、申し訳ございません。
本来の趣旨に反する様であれば削除されても構いません。

三毛猫さん、この方のブログの記事も面白いですね。
地理的な図解はもう少し詰めようがあるかなと思う部分もありますが大変参考になりました。ありがとうございます。
ブログ内にある築地の不潔さについての表記は実に正直で、朝日なんて近所なんだから冬意外変な匂いを毎日嗅いでいるでしょうに、気兼ねして書かない事が、まっすぐ書かれています。

小池知事は、こういう意見がどんどん出てきたらスッと乗り換える非情さがあります。
彼女が歯に絹着せずに何かを言う時に、案外主語と述語が上手に省かれていて「私の意思でなく都民の意思」や「こうしろと言ってるんではなくて状態をキツめに説明しているだけ」というところが、小泉劇場の言い回しと被ります。
翁長知事、左翼詭弁、安倍首相のとも違う、橋下徹とも違う、1番近いのが小泉式劇場話術です。
突出して非情なので首相は無理かと思っていますが、都知事として働く義務を果たせばそれで良いです。

いえいえ、あと少しで権力抗争に完全勝利して、君子豹変
す、ビシバシ実行政の仕事を片付けますんで・・少々のお待
ちを! と、私はまだ期待しています。

小池都知事の、都民の敵を倒す正義のヒロインという劇場の人気は、それほど長くは持たないと思いますが
豊洲についてしまったネガティヴなイメージは、そう簡単には払拭できないかもしれません。
海外からの評価ももちろん、ことさら食の安全にこだわる日本人、特に食の安全基準とは難しいもので、
一度疑問視されれば、大丈夫と言われてもなんだか口にするのが嫌だとなるともうお手上げです。
どうケリがついても、このゴタゴタは総合的にマイナスだったとなると思います。

私は小池知事に期待しています。大阪の橋本氏のように保守改革派としての"維新"を東京に作ることが当面の目標だからです。その為には都議会自民党を乗っ取る必要があるのです。できれば民進党界隈をひっくるめて。

ありんくりんさんがおっしゃることはよく分かります。しかし理系の理詰めだけでは問題は解決しません。それが政治だと思います。

豊洲の問題は都議選後に決着し、年内には移転の目処をつめるはずです。小池百合子頑張れ!

 小池さんのやり方はやはり私は満足はできません。大きな人だとは思います。一方、都自民党の体質も好きではありません。

 小泉さんのときは、自民党をぶっ潰すに痛快な思いがしたものです。小泉さんの一徹な信念をわたしは買ったものです。

 今回の小池さんには違った思いがありますね。豊洲を長引かせてしまうのは得策ではないでしょう。環境問題も正当な進め方であるとは思えません。解決を長びかすのは良くない。損失が大きい。

 アホンダラ1号さんが、小池さんは豹変するとおっしゃるが、こんなに問題解決を長引かせる方が、今後豹変できるのでしょうか、疑問です。もしそれができるのなら、小池さんは真に大物です。

 小池さんについていく若手の方々も、思慮が足りないような感じがあります。若い者に思慮深くあれというのも無理があるでしょうが、そうではあっても、政局に刺激されて動かされているだけでは好感は持てません。仲間をつくる必要はありません。おのれの信念が大事です。小池さんは仲間を作ろうとしていますが、政党をつくる必要性があるのでしょうか。小池さんが真に大物であれば、ご自身の周りには協力者は集まってくるはずです。

 どうなっていくのだろうか。よい方向へ行くと良いですが・・・・・。選挙中の小池さんは抜群のパフォ-マンスを示してくれました。あの実践力、力強さを再び私たちに見せてもらいたい。それを願っている、豹変を期待したい。 

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