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1ミリシーベルト除染による帰還の遅れは安心原理主義から生れた

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2011年夏くらいまでは、反原発運動は、ある意味当然な原子力の恐怖に対する運動でした。

当時、この私も自らを反原発派(穏健派)だと思っていましたが、この時期から彼らについて行けなくなります。

それは明らかなデマを根拠に主張するようになったからです。

反原発派の多くは、既に大量に蓄積されている放射線防護学・放射線医療の知見をバッサリと斬って捨ててしまいました。 

福島現地で調査と治療に当たられた長崎大学副学長の山下俊一氏、あるいは放射線医療の第一人者・中川恵一東大病院医師までもが、反原発派によって社会的迫害の対象になった時、私は彼らと決別しました。

彼らは今まで長い時間かけて蓄えられてきた科学的知見を、「原発推進派に仕える原子力村の御用学者」にすぎないとしてゴミ箱に叩き込んでしまいました。 

そのために、再掲記事中央の『美味しんぼ』のように、「放射線の知見はない」というようなことを、平気で言うようになっていきます。  

広島・長崎という放射線被曝の世界最大のデータベースを長年蓄積してきたのが、わが国です。 

世界の放射線防護学は広島・長崎から始まっていて、斯界ではゴールドスタンダードとすら呼ばれています。 

反原発派が当時もっぱら危険だとしたのは、いわゆる「低線量被曝」問題でした。 

3.11前まではゼロだったのだから、1ベクレル、いや0.1ベクレルでもイヤだという「心理」です。 

実際は太陽や地盤から放射される自然放射線量というのは馬鹿になりませんが、この人たちは「ナチュラルな放射線は安全」と漠然と思っていました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-68e6.html 

わきゃありません。ウランだって天然の鉱石に含まれる「自然放射性物質」ですから、安全になってしまいます。 

Photo_2

東日本はおおむね濃い青である0.00561~0.0178マイクロシーベルト/時と世界でも最小の放射線量地域です。

自然放射線量において大阪は、東日本平均7.5倍の放射線量が常に存在する地域だといえるわけです。

大阪は福島事故の放射能被曝を受けていませんから、3月12日の前後で線量に大きな変化はみられません。

2011年9月の地域ごとの線量比較です。

・宮城県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.061マイクロシーベルト /時
・岩手県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.023
・茨城県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.083
・東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・0.056
・神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・0.049
・大阪府・・・・・・・・・・・・・・・・・0.076

大阪府は東日本と同じか、それ以上に高い放射線量が常に存在します。

大阪は自然放射線量において、全国有数の土地なのです。

しかし大阪府が、東京都と比較してガン患者が多いという統計データは一切ありません。

いわば私たちは生れてこの方ズッと、宇宙からと地盤からの自然放射線による低線量被曝をしていたことになります。

ですから、このていどの放射線量ではまったく健康に問題がないということを、奇しくも大阪が証明してくれているというわけです。

Photohttp://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017031202000141.html

上の写真のように、慰霊の日にも時を選ばず、国会デモをかけるような反原発運動の人たちが出ました。

余談ですが、国会は大理石が多いので、放射線量が高く計測されています。山本太郎クン、低線量被曝しちゃいますよ。いいのかな。

ま、それはさておき、彼らはなぜか「あと3年、2015年3月31日、日本に住めなくなる」と叫ぶエセ予言者・武田邦彦のような者の言うことのほうを信じてしまいました。

ちなみに同じように東日本の数年以内の滅亡を予言した広瀬隆も、この武田もチャラとしてマスコミ業界でたくましく生き抜いています(苦笑)。

たいした鉄面皮ですな、武田さん。2年前に日本は住めなくなったわけだ。それはお気の毒に、ならばどこか外国に住んで下さい。

それはともかく、なぜこんな詐欺師のほうがオーソドックスな学問より好まれたかといえば、それはエセ予言者の言うことのほうが自分の不安心理を説明してくれると思うからです。 

こういうなにがなんでも白い手袋じゃなきゃダメという「心理」を、”ゼロリスク主義”、あるいは”安心原理主義”と呼びます。 

そうです。実はこれは、科学的根拠を欠いた人それぞれの心象風景にすぎないのです。

つまりは今の豊洲問題やオスプレイと一緒の、個々人の心の中にしか相対的にしか存在しない「安心」の問題なのです。

ですから、このような人たちと議論すると、初めはもっともらしい理屈を言っていますが、やがて「危険だから危険だ」という循環論法に流れていって議論にはなりません。

これでは私たち日本人も、お隣の国のことを「情緒の国」と笑えませんね。

もうひとつ付け加えると、このようなゼロリスク信仰が生れるのは、事故初期における民主党政権の情報の出し方の隠蔽と失敗、リスク管理不在にあります。

当時の民主党政権はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク システム)情報の隠蔽、枝野官房長官の「すぐには影響がない」発言などにより、国民からその情報自体に不信の眼を向けられていました。

また11年夏まで福島県民、特に浜通りの住民に徹底した検診・治療体制を取ることを宣言して、早急にそのサーベイランス体制を作って落ち着かせるべきでした。

それを原発事故冷温停止と同時にやらねばならなかったはずです。

ころが菅首相は、専門家を追い出して官邸に学生時代のゲバ仲間を集めてひたすら荒れ狂っていました。

このような緊急時に為政者に必要な能力は、まず第1に俯瞰して大づかみする能力、第2に専門の官僚の手に分散させて仕事をさせる能力、そして最後にその責任を引き受ける政治家の覚悟です。

菅氏のように、頭が狂乱したまま手足は政治主導で素人政治家が握ったまま。これで緊急対応がなんとかなったら、そのほうが奇跡です。

よく国全体が潰れなかったものです。

こんなていたらくの政府を国民が信じられるわけもありません。

この政府対応は別次元なので、これ以上触れませんが、かくもお粗末極まる危機管理をすれば、このようなことになるという教訓です。

それをなにひとつたりとも反省も総括もせずに、民進党大会はまたぞろ「脱原発で・前倒し」ですって。もう笑うしかない。

武田邦彦と同じで、あんたにだけは言われたくない、です。

反原発廃止撤回で話をまとめた連合会長と幹部に赤恥かかせた蓮舫氏。今年に予想される総選挙を前に、さすがだ蓮舫!やっぱり蓮舫、といってやるべきでしょう。

本日は2016年2月18日の記事を再録します。 

※旧タイトルと同じだったので、改題しました。いつもすいません。

                        ~~~~~~

この「1ミリシーベルト」問題はわかりにくいので、できるだけかみ砕いてお話していきたいと思います。 

まず単位となっている「シーベルト」からいきましょう。略称はSvです。 

放射線防護で大きな足跡を残したロルフ・マキシミリアン・シーベルトさんというスウェーデン人物理学者の名を取っています。 

日本人だったなら、1ミリスズキと言われていたでしょうね。 

よく、聞く放射能(正確には放射線量ですが、一般呼称を用います)の単位にベクレル(Bq)もありますが、どう違うのでしょうか。 

ベクレルのほうは、主に食品や水・土壌の中に含まれる放射能の総量を表す場合に使われます。 

ちなみに、ベクレルは、フランス人のウランからの放射能を研究したアンリ・ベクレルさんの名を取っています。 

ですから、食品の放射能規制値で、「1キログラムあたり500ベクレルとする」というような使い方をします。 

一方、シーベルトのほうは、外部被曝や内部被曝で実際に人体が影響を受ける放射線量を表す単位として、「1時間あたり1ミリシーベルト」のような形で用います。

つまり、ベクレルは本来持っている放射線量の量であることに対して、シーベルトはそれかどれだけ人体に影響のあるのかを示した数値を表しています。

下の写真は、私たちの地域での放射能自主測定の様子です。計っておられるのは茨城大学のk先生です。

この場合、土壌が計測対象なので単位はベクレルです。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c07b.html

044_2

さて、丸川大臣は「1ミリシーベルトには科学的根拠がない」と発言したわけですが、いちおうこの単位も押さえておきましょう。 

これは1シーベルトの1000分の1です。 

ではこの1シーベルトはどのていどに危険な数値かといえば、急性被曝による吐き気などの症状がではじめる数値です。

この倍の2シーベルトになると、5割の人が死亡します。

雄山が「福島から逃げろ」とトンデモを言っていますが、確かに2シーベルト以上なら正しいのですが、あいにく単位はその1000分の1でした。

Photo

雄山こと雁屋哲が「放射線の知見はない」というのは、ただ自分の無知を自慢しているだけです。

それはともかく、逆に半分の500ミリシーベルトでは、リンパ球の減少が見られ、100ミリシーベルトあたりからグラデーションのように、喫煙・暴飲暴食などの生活習慣による健康被害と混じり合って、これが放射能被害だと言えなくなります。 

放射線防護ではこの100ミリシーベルト以下を、「わからなく」なるが、「ないともいえない」ということで、そのまま「いちおうあるかもね」ていどのニュアンスで考えています。 

というのは、100ミリシーベルト以上までは、鉄板の臨床記録があるのです。 

放射能障害が分かっているというのは、悲しいことですが、わが国は広島・長崎の被爆という悲劇を通じて大規模疫学調査である寿命調査(LSS・Life Span Study)がなされたからです。  

これはいわば被曝の巨大データ・バンクで、責任ある広島大学医学部研究機関による、実に20万人以上の、しかも40年間という被曝者の終生に渡る追跡調査です。  

これは被爆者手帳によって、その方が亡くなられるまで健康状況を追跡したもので、世界でこれを凌ぐ疫学記録は存在しません。 

この広島・長崎LSSの調査の結果、以下のような放射能の影響があることがわかっています。   

障害は被曝後数週間で発生する急性障害と、数か月から数十年の潜伏期間を経て発症する後障害(晩発障害)に分けられます。  

これは受けた放射線量によります。

100ミリシーベルト           ・・・・吐き気、倦怠感、リンパ球の激減
250ミリシーベルト以下        ・・・・臨床症状が出ないが、後障害
250ミリシーベルトを短時間に受けた場合・・・・早期に影響が出る
500ミリシーベルト           ・・・・リンパ球の一時的減少
1500ミリシーベルト    ・・・・半数の人が放射線宿酔(頭痛、吐き気など)
2000ミリシーベルト          ・・・・長期的なは血球の減少(白血病)
3000ミリシーベルト          ・・・・一時的な脱毛
4000ミリシーベルト          ・・・・30日以内に半数の人が死亡
(「放射能と人体」1999年による) 

広島・長崎では500ミリシーベルト以上被曝した場合、その線量によってガン発生率が増大することがわかっています。  

1時間に年間許容限度の放射能を浴びてしまうと、人体はDNA損傷を修復できなくなってしまいます。それがガンなどの原因になる可能性があります。

またもや「美味しんぼ」で恐縮ですが、福島で山岡こと雁屋氏は「たまらない倦怠と鼻血が出た」といっていましたが、これは100ミリシーベルト以上を一気に浴びた急性被曝症状です。ホントなら、死ぬか、高い確率でガンを発症します。

雁屋氏が死んだとか、ガンになったという噂は聞かないので、こういう類の話は、世間では「幽霊は見たがる人にのみに見える」と言っています。

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放射線はその量と時間によって、大量に一時期に被曝すれば活性酸素を発生させてDNAに損傷を与えます。  

逆に言えば、少量の放射線を浴びても、人体はよくできているもので、切断されたDNAを自己修復してしまいます。  

これをグラフで表したのが、福島事故以来一躍有名になったLNT仮説(閾値なし仮説・Linear-No-Threshold )というものです。 

Photo
100ミリシーベルト(mSv)以上の被曝についてはAのライン(赤実線)のように、被曝線量に比例して発がん率が上昇しました。 

ここまでは、さきほどお話したように広島・長崎の鉄板記録があって「美味しんぼ」のようなヨタではなく事実です。 

しかし、100ミリシーベルト以下については、疫学データーが存在ません。 

しかし、リスク評価としては「ないとも言い切れない」ということで、このグラフでは点線で描いていますが、「100ミリシーベルト以下も線量に比例する」と叫びたい人たちは、実線で書いています。 

しかし、立ち止まって考えてみましょう。

放射性物質という目に見えない無味無臭の物質だから恐怖心が募りますが、これが私も好きなアルコールだったらどうでしょうか。 

アルコールによる健康被害が、このLNT仮説だとすると血中アルコール濃度が0.4%を越えると、約50%が死亡するから0.04%を越えると、約5%が死亡する恐れがあるということになります。

0.04%とは、ビール1本分ていどです。

わきゃないでしょう。だって常識的に考えて、大量摂取すれば危険ですが、少量摂取すれば百薬の長になるかもしれないわけです。

ちなみに酒には強い弱いの体質がありますが、放射能に強い体質などはありません。

ただし、80ミリシーベルトあたりで健康になるという、やや眉唾なホルミシス効果説もあります。

ラドン温泉などの薬効というやつですね。ただし、科学的に解明されておらず、いまのところは異端の説となっています。

このLNT仮説の危なさは、このような大量摂取した時の危険性を、そのまま比例して見積もったことにあります。

ただし、ビール1本をゲコが宴会で、無理やり一気飲みさせられたというケースもあることを考えて、ICRP(国際放射線防護委員会)は、このLNT仮説を否定していません。

おそらく現実にはあえて100ミリシーベルト以下を書くとすると、開米瑞浩氏によればこんな感じではないかとのことです。

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しかし、この科学者がデータがないから「わからない」と言っていることを逆手にとって、「わからないから判明していないだけで、ほんとうは危ないのだ」という人がゴッソリ発生しました。

科学者が言う「わからない」は、一般人が使う「わからない」とは意味が違います。

先ほど漫画の中で雄山は、「知見がないことはわからないことだ」なんてバカを言っていますが、知見はありますが、疫学的に他の健康障害の中に紛れ込んでしまって「わからない」のです。

したがって、1ミリシーベルトていどの低線量被曝の健康被害は、「疫学データがないために科学的根拠がない」という意味てのです。

その意味では丸川大臣の言い方は、誤りではありません。

ではまったく低線量被曝の疫学データが「ない」のかといえば、そんなことはありません。

南相馬病院の坪倉正治医師と、東京大学の早野龍五氏によるホールボディカウンター(WBC)の測定と分析結果かあります。

南相馬で測定した約9500人のうち、数人を除いた全員の体内におけるセシウム137の量が100ベクレル/kgを大きく下回るという結果が出ました。これは測定した医療関係者からも驚きをもって受け入れられたそうです。

この調査の時にも実は4名の高齢者が1万ベクレルという高い線量を持っていました。この原因もわかっています。

この方たちは、自分の土地で育てた野菜を食べていたこと、特に浪江町から持ってきたシイタケの原木から成ったキノコ類を食べていたということです。

原因がわかると防ぐこともできるので、この分析は有益なものだと思います。

なおこのキノコによる放射性物質の過剰摂取は、ベラルーシでも観測されています。

ベラルーシで長年被曝に対しての研究と指導を続けている、ベルラルド放射能安全研究所のウラジミール・バベンコ氏は、「基準値の100~200倍あった」と話しています。

おそらくこの被曝原因物質が、乾燥きのこだとすると、25万bqから50万bqという気が遠くなるような線量です。これを5bqですら恐怖する方々はなんと評するでしょうか。

このきのこ類による子供たちの被曝は深刻でした。下図がベラルーシ児童の被曝数グラフです。

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ベルラルド放射能安全研究所による

これを見ると、白くハイライトした部分が飛び抜けて高いのが分かります。2003年11月、2004年11月、2006年11月・・・すべて秋のきのこ収穫期にあたっています。

特にきのこに大きく食生活を依存する貧しい家庭では小児ガンなどが多発したようです。

秋のきのこを食べたこと、これがベラルーシの児童被曝が今に至るも続く最大の原因です。

このベラルーシ特有の原因を押えることなく、「ベラルーシでは、事故後10年、25年経つ今でも小児ガンなどが発症している」ということを平気で書く人がいるので困ります。

では福島に戻って、事故後の子供の被曝状況はどうでしょうか。

坪倉先生のチームでは、これまでに、いわき市、相馬市、南相馬、平田地区で子供6000人にWBCによる内部被ばくの測定をしました。親御さんの心配もあり、この地域に住む子供の内部被ばく測定の多くをカバーしています。(一番多い南相馬市で50%強です。)

6人から基準値以上の値が出ています。6000人に対して6人というのは全体の0.1%で、この6人のうち3人は兄弟です。

基本的には食事が原因に挙げられるでしょうが、それ以外にもあるかもしれないそうです。
子供の線量について、坪倉先生はこう分析します。

「子供は大人に比べて新陳代謝が活発で、放射性物質の体内半減期が大人の約半分ということがわかっています。ですから、子供の場合は例え放射性物質が体内に入ったとしても、排出されるのも早いです。」

このように福島事故の後も、放射能による有意な健康障害は確認されていません。

1ミリシーベルトという民主党の規制値がいかに現実ばなれしているか、おわかりになったでしょうか。

民主党政権は原発事故終息に失敗し、その反動で起きた国民の放射能パニックを、本来ならば正しい情報を与えて、「冷静になれ」とクルーダウンすべきなのを、逆に煽ってしまったのです。

■参考資料 LNT理論に関する論争 原子力技術研究所 放射線安全研究センター
http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/study/topics/20080604.html

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コメント

岩手県宮古市内の建設会社で働いています。いつも管理人さんのサイトを見て勉強させてもらっています。
震災についてお話しさせていただきます。
震災直後は家族の安否も分からないまま地域のため被災された方々を助けたい一心で津波注意報が連発される中、瓦礫をよけ道路を通れるように啓開作業を行っていたことがついこの間のように思い出されます。
また今回の記事を見て思い出すのが初期瓦礫の処分受入れを石原元都知事の英断で東京都で承認してくれた事です。
他の地方自治体へ打診しても放射能の危険から拒絶され困っていました。石原元都知事の英断がどれだけ嬉しかったことか思い出すだけでも涙が出てきます。
当時は瓦礫を宮古から出す時も毎日定時に放射線量の測定を行い公表していました。
東京都や他の地域より低いのに受入れ拒否される風潮が本当に怖かったです。
実際にマスコミは放射能で汚染された瓦礫をどうして東京に出すのか、危険な放射能に都民は迷惑しているという流れの取材をされた記憶があります。
岩手の宮古でもこれだけ言われたのですから福島の方々の苦痛はいかばかりだったのか。
本当の復興までまだまだ時間がかかりそうですね。

投稿: カッチン | 2017年3月13日 (月) 09時02分

カッチンさん。コメントありがとうございます。

そうでした!忘れかかっていますが、あの時の石原氏の震災瓦礫の英断には私も心うたれました。
あれがなければ、全国の自治体は尻込みしたことでしょう。
地方自治体の代表格の東京都が受け入れを表明したことで、大きく扉は開かれたのです。

石原氏は毀誉褒貶あるものの、素晴らしいものをもっていました。
危機に際してひるまない、危機に瀕して仲間を救う手を差し伸べる。
どんなに批判されようと、その手を放さない。
損得を考えずに、助けようとする。

あの人が光るのはこのような危機の局面かもしれません。

それが彼の最良の資質である男気です。

投稿: 管理人 | 2017年3月13日 (月) 09時24分

カッチンさん。

以前纏めて有給取って三陸ドライブ旅行して、トドヶ崎灯台にも行きました。キャンプ場からカメラバッグ担いでの山道はなかなかきつかった。
拠点は山田町の民宿でしたが、岩手北部から宮城まで。
高田の松を数切れ送り火に燃やすことまで京都の一部の方の反対で激しいバッシングにあった時には怒りに震えました。

震災後には行っていませんが、なるべく早くゆっくり訪れたいと思ってます。三陸の魚食いたい!ワカメは今が旬ですが、愛用していた綾里湾の加工場が復活してないせいか、AEONでにたようなのが「女川町加工」で出回ってます。

それ以前から何度もドライブで訪れたことがあった地域なので、津浪映像には言葉を失ってひたすら涙が流れました。
あの田老の「万里の長城」が破れる津浪ってどだなだず!
ああぁ、高田や大槌は弱いポイントだ。
翌朝のヘリ中継を見て、もうどうにも歯痒い思いをしました。。

書きたいことは山ほどありますけど、今日はこのくらいで。

投稿: 山形 | 2017年3月13日 (月) 13時58分

管理人さん、山形さん心温まるコメントありがとうございます。

百条委員会で石原元都知事の体調が悪くならなければと心配しております。
本当にあの時の石原元都知事の熱いお言葉は決して忘れないと思います。

震災復興も皆さんのおかげで進んできています。
昨年は台風災害もあり新居が洪水で浸水し二重の被害を受けた方も多くありました。
それでもみんな力強く前に進んでいると思います。

ぜひ三陸に来ていただいて復興の現状や綺麗な海の風景を見ていただきたいと思います。

投稿: カッチン | 2017年3月13日 (月) 17時02分

震災瓦礫の広域処理の時、私の住む県でも受け入れを表明し、具体的にある会社が引き受ける用意があると言われました。

ところが、例のヒステリックな反対運動で潰されました。その反対運動の急先鋒だったのが、なんと助け合い組織であるはずの生協でした。ハッキリ言えば「グリーンコープ」です。

私はこの生協に電話をかけ抗議したことがあります。安全安心とか、日頃偉そうなことを言っていますが。科学的な知識はなく、政治的主張:反原発イデオロギーで県や会社、そして会社周辺住宅に押しかけ大声でわめき散らしていたのです。結局、会社周辺の自治会が受け入れ反対を決議し、潰されました。

困った時はお互い様、痛みは分かち合うもの、そんな日本人としての心を持ち合わせていない、自分さえ良ければの団体でした。九州の人間として、とても情けなく、また東北の人達に申し訳なく思います。

どんなにきれいごとを言っていても、いざという時にその本性が出るものです。

投稿: 九州M | 2017年3月13日 (月) 17時18分

当時の政府が無能だったし、マスコミはそれを煽って儲
けていたし、エセ科学者は独自説を流布して高収入を得
ていました。マトモな科学者は優秀で真面目だったので、
その説明は一般凡人には解りにくく理解が難しかった。
ミリ・シーベルトとマイクロ・シーベルトがゴッチャだし、
時間軸も1時間なのか1年なのか?

多分、日本人の半数以上は「ワケがワカラナイ」状態で、
「なんやら放射能ってコワイ」「原爆」「ゴジラ」「あの漁船」
と連想し、とにかくビビッていたのでした。

電波の押し売り屋NHKの出番のハズでした。こんな時の
為に、高いゼニを盗られてもガマンしていたのです。が、
所詮官僚支配局ですから、サラリーマンには何も出来ま
せん。役立たずでした。

アホな一般凡人にも解るように、世界地域別の年間自然
放射線量のグラフと、100ミリシーベルト年以下では明確
な放射線被害は見られないという事実を示して、まあ安全
を最大に見ても20ミリシーベルト年で大丈夫や、と言って
欲しかった。参照で、宇宙飛行士や飛行機乗務員の線量
や、レントゲンなど放射線による検査で受ける線量など
を同じ図に載せておく。1ミリシーベルト年の除染なんて
馬鹿げてる事が、簡単な図でアホにも一目瞭然となった。

1ミリシーベルト年の基準を政治利用したつもりが、逆
に火ダルマにされた旧民主党の罪は万死に値します。

投稿: アホンダラ1号 | 2017年3月13日 (月) 18時20分

 いつも貴重な記事を掲載していただき感謝します。

 現状に対し、いたたまれない感情的欲求不満があります。

> こういうなにがなんでも白い手袋じいた人それぞれの心象風景にすぎないのです。
つまりは今の豊洲問題やオスプレイと一緒の、個々人の心の中にしか相対的にしか存在しない「安心」の問題なのです。

 そうなんだと思いますね。心象風景だけ

> これでは私たち日本人も、お隣の国のことを「情緒の国」と笑えませんね。

 おっしゃるとおりです。韓国もどうなるのか、不安です。沖縄の翁長知事の行く末も気になるところ。小池知事の今後も不安材料です。北朝鮮のことを真剣に国会で議論しないのもおかしい。代議士先生たちは心象風景にさえ北朝鮮の危機感がないのか、あるいは北朝鮮問題(ミサイル、原爆)に積極的に発言することが選挙に不利だと思って沈黙するのか?

> このような緊急時に為政者に必要な能力は、まず第1に俯瞰して大づかみする能力、第2に専門の官僚の手に分散させて仕事をさせる能力、そして最後にその責任を引き受ける政治家の覚悟です。

 まったくおっしゃるとおりです。

> それをなにひとつたりとも反省も総括もせずに、民進党大会はまたぞろ「脱原発で・前倒し」ですって。もう笑うしかない。

 総括もしないことが、民進党が国民の信頼を失わせる原因にもなる。

 
 民主党政権の細野氏が1ミリシ-ベルトに決定したことを覆し、基準を緩和し復興を早めるべきなのに、自民党は何も手を打ってないとしか言えないではないか。自民党もだらしがない。この調子では、安倍さんの下での憲法改正などありえないのではないか。デフレからの脱却も安倍さんの時代にはないのかもしれない。

投稿: ueyonabaru | 2017年3月13日 (月) 22時01分

 アホンダラ1号さんのお説に賛成だ。

 いつも、1号さんの生き生きとしたコメントに注目しております。

投稿: ueyonabaru | 2017年3月13日 (月) 22時06分

震災一周年ツアーなんて企画して、地元から来るなと顰蹙を買った福島瑞穂。国会前の反原発デモも同じですが、せめてその日ぐらいは静かに犠牲になられた方のご冥福を祈るぐらいのことは出来ないのでしょうか。
うちにも反原発の署名に来ましたが追い返しました。
おばさん3人ぐらいと年配の男性1人のグループが来て、どのような団体ですかと聞くと、原発に反対する母親の会とかなんとか名乗ってから、(団体名はよく覚えていませんがそんな感じの名前でした。)
「みんなが危険だと言っているのに、あなたは賛成なのですか。」と言うからじゃ何が危険なんですかと問い返すと、「危険だから皆が反対しているじゃないですか。」と言う。
じゃ皆とは誰のことですか。と問うと「みんなと言えば国民みんなです。」と言う。
面倒くさいから、これ以上話す気が無いと言うと、「みんなが反対しているのにあなたは賛成なんですね。」と捨て台詞を残していきました。
結構一方的に物を言う疲れる人たちです。

投稿: karakuchi | 2017年3月13日 (月) 23時07分

karakuchiさん、そういうのも宗教と同じですよ。いや、強引なだけたちが悪いか。

自分は、前に宗教で勝手に名前を使われたのでそういうのに署名はしない、と断ってます。

話はかわりますが、皆さんは政府広報のCMを見ましたか?
早朝の出勤前にたまたまテレビで福島の食編というのを見て、他にやること有るだろと思いつつ、無いよりはましかなと思いました。

やはり、地道に正しい情報を広げていくしかないんですよね。

投稿: お金が無い! | 2017年3月14日 (火) 14時08分

九州Mさん

グリーンコープと言えば、昨年実施した東北応援フェアから福島県を除外し、
ネット上で批判されたことがニュースになりましたね
http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/12/green-coop_n_10433048.html
https://togetter.com/li/986595
その時のコープの担当者の説明は「たまたま福島県に取引先がなかっただけ」という
ものでしたが、こんな苦しい言い訳を信用した人が果たしてどれだけいたでしょうか?

実際、本日付けの福島民友に掲載された記事
http://www.minyu-net.com/news/sinsai/michishirube/FM20170314-156167.php
のコープ側の対応を見る限り、はなから福島県産品を積極的に扱うつもりなど
無かったと思わざるを得ません。
コープのホームページを見ても反原発運動などに熱心なところのようですし、
瓦礫受け入れ反対運動も含め、この組織の過剰な放射能忌諱姿勢の
表れだと思います。

投稿: 豆大福 | 2017年3月14日 (火) 19時14分

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