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2017年3月

中国大海軍計画とティラーソン訪中の意味

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国会が予算委員会だけではなく、外務委員会まで森友騒動で愚かに浮かれている間に、3月23日、またも中国艦隊のフリゲート艦隊3隻が宮古海峡を通過しました。

これについて中国国防省の呉謙報道官は30日の記者会見で、傲然とこう述べています。

「日本側はいつも中国軍の正当で合法な訓練活動を騒ぎ立てており、心の病がまだ治っていないようだ」と言及。「これまで宮古海峡を通過する中国の軍艦が少なかったことが原因なら、今後われわれが多く通過することに日本側が慣れればよいだけだ」(産経3月30日)

ご診断痛み入ります。宮古海峡通過くらいで騒ぐ私たち日本人は、「心の病」との診断でございます(苦笑)。 

日本人で「心の病」に罹らないのは、沖縄地元紙と石嶺宮古市議くらいでしょうか。 

ちなみに中国は海南島や青島周辺海域に、日米艦隊が接近したならば、火が着いたように「戦争挑発だ」と騒ぐことでありましょう。 

見事な二重規範ですが、いつものことですから特に驚きません。

Photo遼寧省南東部の大連造船重工業造船所空母001A

さて呉報道官は、新空母についてもこう言っています。

「遼寧省大連で建造されている中国初の国産空母について、船体が完成し、現在は装備の設置作業を進めており、非常に順調だ。(略)
中国海軍の高官は今月上旬、国産空母が早ければ今年前半にも進水するとの見通しを香港メディアに示している」(同)

2隻目の新空母は、日本近海に配備されると見られていますので、遠からず私たちは、宮古海峡を通過する新空母打撃群を見ることになるでしょう。 

ただし、ここまでは1番艦であった「遼寧」と同型で、航空機を射出するカタパルトを持たないスキージャンプ台形式でしたが、3番艦からはそれが一新されます。 

スキージャンプ台について解説しておきましょう。 

下の写真は「遼寧」から飛び立つ艦載機「殲15」ですが、艦首にむけて登り坂になっているのがおわかりでしょうか。 

Photo_3
つまり、艦載機はスキーのジャンプ競技よろしく艦首に向けて全力で走って、勢いをつけてソレっとばかりに飛び出すというわけです。 

「遼寧」の発艦レーンは、甲板の先端まで125mですが、これはこの「殲滅15」タイプの離陸最短距離約250メートルからすれば、わずか半分にすぎません。 

したがって、重いものは積めませんので、20トン以下という重量制限があります。

上の写真でもわかるようにスッポンポンか、積めても燃料、ミサイルなどの積載物に大きな制限を受けていることは間違いありません。

「遼寧」の艦載機がミサイルや外部燃料タンクを搭載して発艦している写真は未だ公表されていません。  

一方、米海軍の空母が採用しているカタパルト方式は、自力も使いますが、強大なカタパルトで射出するために、重量制限はスキージャンプ方式より10トンも多い30トン以下です。 

このように「遼寧」や2番艦は空母としては中途半端な存在なのですが、東南アジア諸国や日本を恫喝するプロパガンダのための小道具のようなものですので、これで事足りるということです。 

もちろん、中国はそんなことはよく分かっていますから、3番艦から本格空母を建造する計画を立てています。 

ジャーン、これが海外誌に掲載された、上海で製造されている3番艦の想像図です。 

Photo_2中国海軍空母3番艦予想図https://aviation-space-business.blogspot.jp/2016/08/blog-post_6.html

中国は既に3隻目の空母の建造計画を開始しています。
 

中国情報サイト・サーチナは既に2年前の2015年5月15日に、こう報じています。
http://news.searchina.net/id/1573939?page=1

「新空母を建造しているとされるのは江南造船集団で、上海市郊外にある造船所では最近になり、上海振華重工から購入した1600トンクラスのゴライアスクレーンが据え付けられた。
 ゴライアスクレーンは船のブロックを搭載するために用いられる。上海振華重工はこれまでに、英国の1000トンクラスのゴライアスクレーンを売ったことがある。同クレーンは6万トンクラスの豪華客船の建造を念頭としている。
そのため、1600トンクラスのゴライアスクレーン設置は、「10万トンクラスの空母建造のため」との見方が出た。船体の大きさから、同空母の動力は原子力であり、基準排水量が8万トン以上の「米ニミッツ級に匹敵」との見方が出た。」

いきなり動力が原子力になりました。 

それは蒸気カタパルトを駆動させるためには、大量のエネルギーを使用するからです。 

蒸気カタパルトの実験施設は上海郊外に作られているのが、2年以上前にグーグルアースで確認されているので、技術的ネックを乗り越えた可能性もあります。 

また原子力発電を乗せ、艦載機の数も増やそうとすると、艦もそれに連れて大型化していきます。 

艦載用原子力エンジンの技術は、既に保有していて戦略原潜で運用しています。 

3番艦を作っている造船所は、この計画のために1600トンクラスのゴライアスクレーンを設置していますので、おそらく基準排水量が8万トン~10万トンという大型空母になると思われます。

Photo_4http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/...

さて、先日来日したティラーソン国務長官は、韓国に立ち寄った後に中国に向かいました。 

中国においてティラーソン氏は、中国にすり寄ったとみられる態度を示しています。 

近々訪米する習に対しても、似たような「大人の対応」になることでしょう。 

つまり、「衝突せず、対抗せず、相互に尊重」という友好姿勢ですが、これはどうしてでしょうか。 

従来の対中強硬派のトランプからみれば、明らかな方針転換ですが、その理由は北朝鮮への軍事攻撃が現実のテーブルに乗ったからです。 

米国が北朝鮮へ軍事攻撃をしかけようとする場合、中国を味方に引き入れることは無理としても、最低中立的立場をとってもらう必要があります。 

正恩の除去と核施設、ミサイル基地の空爆をした場合に、中国に好意的中立、ないしは暗黙の了解を保ってもらわねば、北朝鮮に対する武力行使は不可能だからです。 

オバマがそうであったように、トランプが北朝鮮の核武装に対して口先介入で済ませる気なら、特に中国と宥和的になる必要はないのです。 

大変に逆説的ですが、本気で北朝鮮のミサイル危機に対処するためには、中国も含む周辺国のある種の「合意」が不可欠なのです。

今日は長くなりましたので触れませんが、中国の意志はできる限りこの北朝鮮の危機を暴発寸前で「管理」することです。

この米中宥和が北朝鮮をダシにして延びれば延びるほど、中国は米国と並ぶ軍事超大国となるための時間を稼げるからです。 

さてさて、わが日本はこのような国際情勢の中で、野党がご執心なのは唯一小学校問題だけのようで、開いた口が塞がりません

まぁ、掘れば掘るほど自分にブーメランするようですので、どうなりますことか。国民もさすがに飽きて来たようですのでね。

 

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証人喚問をしてしまった政府の失敗

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森友問題は産経が真正面から公開質問状の形で辻本疑惑を取り上げたために、民進党方面に延焼しているようですね。
http://www.sankei.com/politics/news/170328/plt1703280002-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/170328/plt1703280026-n1.html

せっかく報道機関に、報道禁止を「付託」したのにお気の毒なことです。 

この辻本疑惑は探り出すと、「関ナマ」のような彼女界隈のうろんなグループが芋づる式に出てくるのでなかなかすごい光景ですが、今日は置くことにします。

関心ある方は足立康史議員の追及をご覧下さい。
足立康史https://www.youtube.com/watch?v=b78p2QzdeiQ&t=445s

今回の事件において特徴的なことは、延々とはや二カ月に渡ってメディア・スクラムが演じられていることですが、メディア界の「反体制」・産経からほころびつつあるようです。 

事件の発端から私が指摘してきたのは、この事件は国有地売却に政治的圧力があったか、なかったかです。

当初安倍氏の直接の口利きがあるものと思って攻めていた野党とメディアは、首相個人とはなさそうだと勘づくと、そのゴールポストを拡げて「付託」という心内部の問題にまで拡張してしまいました。

忖度とはこの事件で初めて聞いた人も多い言葉ですが、平たくいえば誰かの意志を酌んでえこひいきをしたということですね。 

朝鮮日報(3月27日)は「危機に陥った裕福な右翼」と題して、嬉しさを隠せない様子でこう報じています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/03/27/2017032701124.html

「日本には「空気を読む」という言葉がある。一般的には「顔色をうかがう」、権力の周辺では「状況を判断してうまくこびへつらう」ことを意味する。
国有地売却に首相が直接関与したかどうかは、まだ明らかになっていない。
もし関与していなかったとしても、学校をめぐり首相とその夫人の名前が挙がっただけで、日本の社会では公務員たちが状況を判断して特別待遇をしていた可能性があるということだ。
資格のない人間が権力をかさに着て「虎の威を借る狐」のようにカネを手にするのは、先進国でも大して変わらないようだ」

もちろんお分かりのように、朝鮮日報はオレの国の「チェ・スンシル国政介入事件」と同じことをお前ら日本もやってんじゃないか、わ、ははというわけです。 

つまり日本もまたクローニー・キャピタリズム(縁故資本主義)だと言いたいようです。 

縁故資本主義について簡単に押さえておきます。

「政府官僚や企業役員との密接な関係がビジネスの継続、成功に決定的な要因となっている資本主義経済を指す軽蔑的な用語である。法的許認可、政府認可、優遇税制措置、公共事業発注先の選定に不公平さが見られるときにこう呼ばれる」
縁故資本主義 - Wikipedia

翁長知事の金秀やかりゆしグループへの便宜供与、ポスト配分などはまさにこの縁故資本主義の典型例だと思われますが、日本の中枢もその病に冒されているのでしょうか。 

Photo_3

その素地は確かに存在します。 

縁故、平たく言えば「コネ」を作ろうとする側には、自分のビジネスが順調に運ぶように大物政治家や官僚とそういった関係を結びたがる者がいるのは事実です。 

逆に、権力者の側も経済的利益とポスト配分をすることで、自分の権力を固めたいという気持ちがあるのは確かでしょう。 

今回の籠池氏などはまさに「縁故を結びたがる者」のあからさまな典型で、彼が日本会議に入会したのはそのためではなかったのかと思えるほどです。 

では、今回安倍夫妻の側に、籠池氏と「縁故」を結ぶことで何か利益があったのでしょうか? 

いま、まさに史上空前のメディアスクラムに遭遇している昭恵さんに、籠池氏と「縁故」を結ぶ理由が存在したのでしょうか。

まぁ、常識的に言って、安倍夫妻の側には籠池氏に便宜供与する理由は皆無でしょうね。

Photo_4
ただし、政府はやり方を間違えています。政府がとったこの証人喚問という手段自体が問題なのです。

証人喚問とは本来、わからないことを関係者を呼んで問うという場であって、偽証罪をちらつかせながら弁護人ぬき裁判をやる場所ではありません。

ところが与党議員には「首相を侮辱したから証人喚問だ。嘘を言ったら偽証罪で逮捕だ」などと馬鹿を言う人もいるようで、まったく勘違いも甚だしい。

こういう不用意なことを口走るから、いっそう「縁故資本主義」というレッテルを貼られやすくなるのです。

もし、名誉毀損に当たると思うなら、警察に刑法230条・名誉毀損罪や刑法231条・侮辱罪で告発すればいいのであって、証人喚問などという国会の手を煩わせる必要はないのです。

国会で証人喚問をするならば、それは昭恵さんの100万寄付問題ウンヌンではなく、森友学園の土地購入の8億ディスカウント一点に絞らねばならなかったはずです。

誰にどのような口利きを依頼したのか、しなかったのか、財務当局に何を話たのか、政治家あるいは昭恵さんに何を依頼したのか、しなかったのか、どうして8億値下がりしたと思っているのか、などなどポイントを絞るべきでした。

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葉梨氏の質問は、元本職の警察官僚だけあって鋭利でしたが、方向全体がそれているという印象を受けました。

証人喚問という手段をとったために、逆に同じように昭恵さんも喚問しろという声が野党やメディアから出ることになり、かえって与党の思惑と逆になりました。

朝日はこう書いています。

「籠池氏は、虚偽を述べれば偽証罪に問われる証人喚問で証言した。昭恵氏も自ら国会で説明すべきである」
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_gnavi 

毎日も同じことを述べています。

「昭恵氏は籠池氏の証言を受けて、100万円の寄付を否定するなどのコメントをフェイスブックに載せた。だが、内容は疑問にこたえるものではなかった。国会や記者会見での説明を改めて求めたい」http://mainichi.jp/articles/20170325/ddm/005/070/145000c

ちなみに全国紙は産経、読売も含めて昭恵さん喚問で一致しています。

これはメディアスクラムですが、それを引き起こした責任の一端は政府与党にもあります。

やれやれ、詰まるところ、この森友問題は政府の危機管理における初動の失敗なのです。

麻生財務大臣がろくに調べもしないで「疑惑なし」と一蹴したのが、そもそもの躓きの石でした。

麻生氏は、「財務省で調査するからいついつまで時間をくれ」と引き取って調査結果を詳細に提出すべきでした。

後は、「調査結果がでるまで待て」と一喝するしかなかったのです。

ちなみに辻本氏も疑惑を「デマ」の一言で片づけ、マスコミに報道圧力をかけることで終息を計ろうとしました。

まったく民進党ときたら、どうしてこうまでブーメランが好きなのでしょうか。

それはさておき、この時点で火種を森友学園の国有地払い下げ価格問題に限定しておけば、その後の展開はそうとうに違ったと思います。

政府は昭恵さんに類が及びそうになると慌てて証人喚問に走り、自分で昭恵さん方向に論点を持っていってしまいました。

立証せねばならないことは、8億ディスカウントだということを押さえていないために、証人喚問で籠池氏の言いたい放題にさせて、いっそう心証を悪くしてしまいました。

山本予算委員長すらこの証人喚問の場の意味を勘違いしているために、立証すべき売却価格問題と無関係なことを延々と野党に質問させてしまっています。

山本氏は、毅然として立証事案と無関係なことは、委員長権限で却下すればよかったのです。

結果、安倍氏が恐れたような、「証人喚問の中で名前が出てきた人を全員、証人喚問しなければならないのか」という状況になりつつあります。

ことここに至っては、昭恵さんを証人喚問すべきかどうかは別にして、このままでは済まないでしょうね。

石破氏は「昭恵さんのいうことは事実だから、記者会見などを開くべきだ」と述べていましたが、正論です。

政府は辻本氏疑惑という敵失で救われたとは、思わないほうが賢明です。

昭恵さんの会見で「付託」問題にケリをつけて、この問題の本質である土地価格に焦点を当てるべき時期です。

 

 

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翁長知事、「次の一手」 その3 山城博治被告の保釈報道

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山路さんの3回目です。

山路さんにかかると、外部からはケイオス(混沌)にしか見えない沖縄の政治の構造が、スッと透視図を与えられたような気持ちにさせられます。

山路さんの論考には、沖縄内部からしか分かり得ない肌感覚を伴いながら、なお情緒にからめ捕られない凄さをかんじました。

しかも、ただ客観的であるばかりではなく、内には生まり島への熱い気持ちが凛と張りつめています。

私が知り得るかぎり、最良の沖縄政治評論だと思います。

今日は本来頂戴した論考の冒頭部分であった、地元紙についての章を掲載します。

テーマ性を明確にするために枕にあったこの部分は、恐縮ですが最後にさせていただきました。

ご存じのように沖縄政治の歪みの原因のひとつは、地元紙の極端なバイアスです。

文中山路氏が述べておられるように、この地元紙の問題性はただ偏向しているからだけではなく、「唯一の世界観しか県民に与えない」ということこそが問題なのです。

地元紙のまるでネルソン・マンデラ釈放のような見出しだけ見ているとつい錯覚しそうなりそうですが、これは無罪放免となって出獄したのではありません。

ただ、初回裁判日程が決定したから保釈を認められたにすぎません。

また、山城容疑者は「政治犯」ではなく、暴行罪などに問われた刑事被告人です。その目的が政治的だったにすぎません。

そのような刑事被告人をまるで「良心の囚人」のように報じる地元紙に、私は異様さすら感じます。

むしろ「囚人」は、地元紙が作った「唯一の世界観」という見えない檻に閉ざされた県民のほうなのです。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

Photo翁長知事、「次の一手」その3 
                                   山路敬介 

承前

■山城博治被告の保釈報道 

毎度の事ながら、沖縄二紙に目を通すと誠に暗澹たる気分にさせられます。 

3月19日から20日の一面をかざるのは、両紙ともに「山城博治保釈」のニュースでした。 

二紙そろって論調は、「ヒーローの復活」、「不当な逮捕・拘留からの開放」、「(釈放)運動の成果実る」等々、お涙頂戴のシーンさえ一面から登場する演出も臭みたまらず、「いくら何でも、ここまでやるか!」と思わせる異様さでした。 

あのような卑劣で粗暴な暴力犯罪者の保釈を、あたかも多くの県民が待ち望んでいたかのように伝える報道は明確に誤りで、それだけでなく「運動」も「運動体」もごく一部の活動家や活動家を気取ったの面々だけのものなのであり、一般の県民とはまったく無縁の世界でありまして、まったく関係がないのが事実なのです。 

また、このさい運動側が裁判所に抗議に押しかけたり弁護人が不必要なパフォーマンス入りで執拗な保釈請求を繰り返した事と、山城博治被告の「保釈決定」の裁判所判断の間も何ら関係がありません。 

裁判が始まったのであるから、ただ単に向後拘留する意味はなく(条件を付したうえでの)保釈が認められたという裁判所の判断としては至極妥当、冷静ないつもの平常運転であるにすぎません。(つまり、当たり前の「お約束事」に過ぎないのです) 

同じように、暴力団気取りの添田某の保釈が認められなかったのも、執行猶予中の身の上ゆえ、これも当然の判断でした。 

今回の保釈が何やら「運動の成果」ででもあるような間違った印象を県民に与える沖縄二紙の馬鹿げた報道姿勢はもはや度を越しており、私自身、個人の一読者として再三にわたり電話や投稿の手段をもって抗議して来ておりますところですが、反応は鈍く、いつものとおり私の投稿は一度として採用されたためしはなく常に「なしのつぶて」です。 

二紙は、単なる「偏向新聞」なのではありません。 自社の論調だけが唯一の正義であり、それゆえあえて「県民」にたったひとつの世界観しか提示して見せているのです。

反対の意見は黙殺するか、あるいは自社の論調を補強する道具として使える場合のみ、「さらしもの」的に利用します。 

そうした状態は現在に至っても、かつて仲井眞前知事が言った「特定の団体のコマーシャルペーパー」そのままであり、「新聞」の名に値する価値は沖縄二紙には絶対にありません。

                                                 (了)

                                                                                     文責 山路敬介
                                       掲載責任 ブログ主

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翁長知事、「次の一手」 その2 翁長知事の2期にとっては状況の加熱が必要

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山路さんの論考の2回目です。

「言論プラットフォーム」についてひとことコメントをしておきます。

日本ではこのようなサイトは有名な「アゴラ」しか見当たりませんが、欧米には沢山存在していると聞きます。

「アゴラ」は著名な文化人によるプラットフォームですが、もちろん私はそのようなハイクォリティなものを目指しません。

「プラットフォーム」とは、色々な意味がありますが、私は「共有できる乗合空間」ていどの意味で使っています。

私が目指すのは、心ある人による論考を共有する場を保証することです。

そしてコメント覧で、意見を交わし合い、相互批評することによって、より豊かな言論を形作っていこうとするものです。

このブログの性格上、沖縄をテーマにすることが多いですが、特に限定しません。

沖縄にアクセントをおかざるをえないのは、沖縄が極端な言論閉鎖空間だからです。

地元紙は県内の異論をあらかじめないもの、あるいはあってはならない異物として取り上げることはまったくありません。

これについては、あす山路さんが3回目の論考で触れられておられます。

このようなベタ凪の言論空間をすこしでも風通しよくするのが、私の希望です。

今回の山路氏論考の掲載は、その実験だとお考え下さい。

このように書いていると妙に肩に力が入っているように見えるかもしれませんが、私はいったってつましく始めようと思っております。

勘違いなさる方は少ないと思いますが、全面的に紙面を提供しようということではありません。

私にも書きたくてうずうずすることは多々ありますもんで(笑)。

不定期に単発か何回かの連続で論考を頂戴できればありがたく思っております。

論考と書きましたが、エッセイでもかまいません。

また、メールでの原稿のやりとりになりますが、個人情報を開示する必要はありません。HNを使ったり、捨てアドを用いられてもかまいません。

改行したり、誤字を修正したりするていどの編集はしますが、基本的に頂戴したままの原稿を尊重いたします。

やがて順調に運べば、分離した独立サイトに移行することもありえますが、まずは、私のブログの一角をお貸しするなんてところからいこう、というわけです。

ご理解いただけましたら幸いです。

 ~~~~~~~

翁長知事、「次の一手」その2 
                                   山路敬介                                                                      

承前

今後、翁長知事はどう出るか? 予想されるスケジュール

県が防衛局の主張に納得することはなく、今月中は防衛局に対し岩礁破砕許可の更新申請を再度促す事になるのでしょう。

許可が切れる4月になれば県は申請義務遅滞を理由に、防衛局に対し正式に「行政指導」を行います。

しかし「行政指導」には強制力はなく、当然の事防衛局は法的根拠そのものを否定していますから、そのような回答をするでしょうが申請をする事もなく、工事も止めません。

その後、県は期間をおかず「工事差し止め訴訟」を提訴するものと思われます。>(ここで、タイムス常連のお抱え識者によれば、県は「県漁業規則違反」での刑事告発も検討しているとの事。 信じられませんが、やるとしても全く無意味です。

同時に工事停止の仮処分を申請する事になります。

この「工事差し止め訴訟」は提訴しても最高裁の判例から見通せる結果は明らかで、県にはそもそも「侵害される財産上の権利」がないため、訴えそのものが成り立たず、時を置かず「却下」される事になります。

しかしそれは翁長氏も十分承知で、ねらいは表向き段階を踏み「撤回理由」をあらゆる面から強化する事ですが、自からの知事選までのスケジュール感から県民意識を高め、なにより「オール沖縄」内左派勢力の支持を岩盤にする事とともに、知事にとって今や県民以上に重きをなす二紙の論調を実現して見せる事にあります。

つまるところ知事は、「とりあえずでも一旦、工事を止められる成果を得る方法」として、運動側や二紙の要求を満たすためにも、やはり「承認の撤回」に踏み切らざるを得ません。

この「最後のカード」をどこで使い、歌舞伎よろしくどう「見栄」を切って見せるかが翁長知事の選挙屋としてのウデの見せどころで、二紙と完全密接な連携をしながら、これを自分の「知事選」に最良のタイミングで、最高の演出のもとに使う事が「必然の課題」と言って良いでしょう。

Photo
県民投票はあるか?

翁長知事にはそもそも「普天間飛行場の辺野古移設」が最終的には避けられないと分かっていますし、その事自体は実はどうでもいいのです。

「辺野古移設阻止」は「神話」にすぎず、それを理解する翁長氏にとってこの問題は、ある種の「道具」にすぎません。

考えの善し悪しはともかくとして、純粋性をもって強く「辺野古移設阻止」を実現したいと願う人たちは確かに存在しますが、本当のところ、それほど多くはありません。

問題を利用して寄り添う振りをしているのは何も知事だけではなく、今や「辺野古阻止」というムーブメントにのって、別の思惑を実現しようとしている人たちが県内だけでなく県外からも、果ては国外からも雪だるま式に沖縄に集積しているしまっているのが現状の混乱の原因です。

こうした現状やこれまでのやり方、知事の真意からの理解のもとに「次の一手」を予測する必要があると思います。

知事には現在のところ知事選を見据えた「オール沖縄」の結束と拡大が急務であり、そのための「情況の加熱」が最大限に必要、との認識があります。

その意味で「住民投票」を行い、セットで「撤回」に打って出る事がまず考えられますが、二紙のお抱え知識人である仲地沖縄大学長は、「分権改革で、知事は住民投票事務を市町村長に委任する必要がある。首長が協力しなければ投票率が低迷する事になり、リスクが高い」として否定的です。

また、知事自身もおそらく否定的であろうと思います。

かつて、「『住民投票』は、(やるならば)強い要望として広く県民の間から盛り上がるべき」、との(期待半分の)見解を示した事があります。

これは為政者であれば当然の感覚です。そういう動きが今まで運動側から皆無である事がむしろ「運動」の本質をあらわしているのですが、県民自身がまず「移設反対」を訴え、必要な署名をかき集めたうえで、県に「住民投票」の実現をせまる事が「県民投票」実現の本質条件と言って良いでしょう。

ですから、「住民投票」は少なくとも単体では行われる事はないでしょう。

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知事選に向けて

結果として、県はまたもや完全に100%勝ち目のない、再度の裁判闘争は避けられません。

切り札である「承認の撤回」ももちろん認められる事はありませんが、そこにも知事は踏み込まざるを得ません。

時を経て、翁長氏が現在の情況を回顧する時が来れば、「あの一連の訴訟はムダではなく、安全弁だったのだ」と小池都知事ふうに言うのでしょうが、全然違います。

すべては「オール沖縄」勢力のため、自からの選挙のためです。

私は、翁長知事は次の知事選挙も「辺野古阻止」、「オスプレイ配備撤回」の単一テーマで臨めることを理想としていると考えています。

そうすると、知事選の「理想的な時期」というものが生じて来ます。

今回の「岩礁破砕更新許可」問題でも完全な敗北を喫する事はあきらかで、それはすでに知事のスケジュールに入っています。

要はその岩礁破砕関連訴訟の敗北がハッキリした時期にあわせ、最終手段の「承認の撤回」にからめた出直し知事選に打って出る戦略だろうと思うのです。

直近の民意をもって「撤回」の理由を強化するのが目的でしょうが、同時に県民投票も行うハラかも知れません。

しかし、度々ここのブログ主様も指摘しているように、もう勝負はとっくに着いているのです。

「抵抗」という行為そのものに酔ったり、その事自体に何らかの価値が存在していた時代は沖縄ですらも、もう久しい昔に過ぎ去ったのです。

今を生きる私たち沖縄県民の問題は、「辺野古移設問題」には存在しません。>理論も行動も革新左派の傀儡と化した翁長知事の行く先には、沖縄の生産的な未来は全く見えません。 

                                               (続く)

                                       文責 山路敬介
                                       掲載責任 ブログ主

 

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翁長知事、「次の一手」 その1 岩礁破砕許可問題

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今回初めての企画として、沖縄県宮古島在住のHN「山路敬介」氏より寄稿を頂戴しました。 

山路氏は、私が知る沖縄の論客の中のホープのような方で、常々ご教示頂くことばかりでした。 

ならばいっそう、山路氏に記事紙面を提供してしまおうと思い立ったわけです。 

私のかねてからの夢は、沖縄における言論プラットフォームを作ることでした。 

沖縄の極端に閉ざされた言論空間は、2紙がある限り揺らぐことはありません。 

すこしでも風通しがいい「異論」を語る場が必要です。 

幸い、拙ブログに来訪される沖縄の方は皆すぐれた論客揃いです。

また県外の方にも是非奮って投稿願えれば幸いです。 

なお、掲載にあたっての責任はブログ管理人の私にあります。

文章についてのご質問は、山路氏にコメント欄でお尋ねください。

                                   ブログ主敬白 

■追記
政府、辺野古阻止の権限乱用で沖縄・翁長雄志知事個人に
損害賠償検討http://wwwsankei.com/politics/news/170327/plt1703270011-n1.html

政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設で、同県の翁長雄志(おながたけし)知事が移設を阻止するため知事権限を乱用すれば翁長氏個人に損害賠償請求を行う検討に入ったことが26日、分かった。権限乱用で工事が中断した損害額を算出し、個人資産で賠償を求める。移設阻止に向け本来の目的とは異なる形で権限を行使すれば違法として、国家賠償法に基づき手続きを進める方針だ。(略)
国家賠償法上の公権力の違法な行使と認定される公算も大きい。国家賠償法では、公務員が違法に他人に損害を与えれば国や地方自治体が賠償責任を負い、公務員に故意や重大な過失があれば国などは公務員に賠償を求めることができる。(以下略)

              ~~~~~~~~~

Photo_3http://nankai-c.jp/2015/09/28-111441.php

翁長知事、「次の一手」と沖縄二紙 
                                   山路敬介                                                                      

 

辺野古埋め立て許可に付随する、今日の「岩礁破砕許可問題」発生まで 

昨年12月の最高裁判決で、沖縄県のした「埋め立て承認取り消し処分」は違法となり、翁長知事は同処分を国の代執行による事なく、判決を容れて自から取り消しました。 

それでありながら先の高裁和解条項を遵守せず、不実にも和解の精神を独特の曲解から些かも省みることなく、なお「あらゆる手段をもって、辺野古新基地建設を阻止する」と公言して憚らない傲慢な態度をとり続けて来ました。 

この事に関して「オール沖縄」内部の革新左派(特に運動に直接関わる人たち)の間では、素直に判決に応じて「承認の取り消しの取り消し」を行うばかりか、続いてすぐに「承認の撤回」に踏み切らない知事の態度に疑念をいだき、その本心を危ぶむ声が高じておりました。  

いわく、「次の知事選では独自候補を候補を擁立すべき」、「知事は、裏で政府と連絡が行き届いており、つまりは出来レースなのだ」との声、「どだい保守から来た人間は信頼がおけるものではない」との意見が現場では喧しいものでした。 

しかし、今回勃発した「岩礁破砕許可」をめぐる一連の騒動でこれらの最左派の疑念とするところは杞憂であり、彼らが願うとおりの「翁長知事」に回帰した事にまずは彼らに満足の行く状態になりました。 

そして(これを書いている3月25日)今日、初めて翁長知事本人が辺野古移設反対現場へと赴くはずです。  

これで知事の考えている今後の「闘争」の骨格がハッキリして来たと言えます。 

私見を混じえますが、この事ついて予想し少々論じる事を本記事の目的としたいと思います。 

うち続く首長選挙での「オール沖縄」の敗退は深刻で、次のうるま市長選でも保守系陣営が島袋現市長に候補者一本化を成功、「オール沖縄」の敗北はまたもや濃厚です。 

㈱照正組の照屋氏に副知事就任を打診するも断られ、今や革新の総本山の沖国大・元学長の富川氏を副知事に迎えざるを得ない事にも象徴的に「オール沖縄」内の保守離れ(あるいは、保守追い出し)は加速していると見えます。

全体として縮小傾向著しい「オール沖縄」ですが、その事が内部構成にみる勢力バランスの変化を生み、翁長知事就任当時にくらべ相当の変質をもたらしたものと考えます。

これからさらに翁長知事は、二紙や運動体に接着する以外生きる道はなく、それらが提示する方向での県政運営に舵を取られる事になるものと危ぶまれます。

Photo_2http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/16730

■「辺野古工事」と「那覇空港第二滑走路工事」

予兆は確かにありました。

先の完全敗北した最高裁判決後の記者会見で翁長知事は、「(訴訟から)得たものもいくつかある。そのひとつは知事の裁量権の大きさだ」と言いました。

遅くともこの時点で既に「次の一手」を画していた発言と思われ、それゆえこの3月末で期限の切れる「岩礁破砕許可更新」が山場になるだろう、と予測する人は多かったと思います。

この「予兆」が確かなものとして顕在化したのは、辺野古とはまったく関係のない「那覇空港第二滑走路建設工事」においてでした。

知事は県民にとって大切な那覇空港整備工事において、工事に付随する「岩礁破砕許可更新申請」に対し速やかに応じるどころか、恣意的な県の権限行使を通じ、工事をストップさせる事態に陥らせました。

通常は徴求される事はありえない「追加資料」と「記載事項を修正した書類」を、(一度にではなく、時間をかけて順々と!)事業者である内閣府などに求めたのです。

その理由もイカサマで、「更新ではなく、新たな申請だ」からという道理の通らないものでした。

そのため通常の新規申請ですら一週間ほどで下ろされる許可が、40日もいたずらに経過してしまい、今や平成32年3月末の供用開始が危ぶまれる事態となりました。

かつて県の強い要望により国側は苦心惨憺しながら工期を大幅に短縮した経緯もあり、身内の沖縄総合事務所の開発部長あたりからも批判の声が出ました。

こうした県の措置は明らかに知事裁量権の濫用であり、なにしろ県民の利便性や県経済の発展に資する第二滑走路工事を止めたのですから、(例によって二紙には、この事に関する知事への批判的な論調は皆無でしたが)さすがに県内外からの反発は大きなもので、そのため、それでも何とか40日間で事なきを得ました。

この一見、馬鹿げて無意味な知事の行為の結果は、実は知事としてはまず満足のいくものであったと思われます。

この愚行の目的は、「第二滑走路」建設の為のものではなく、来るべき辺野古闘争を見据えた「岩礁破砕許可」という知事権限の行使により「工事を中断させる」前例を作る事、かねて「辺野古埋め立て許可訴訟」の際に高かった「第二滑走路」とのダブルスタンダード批判を解消するためのもので、よって知事の目途の半分以上は達成したものと思われます。

断言しますが、すべては「辺野古新基地建設阻止」のための、辺野古における「岩礁破砕許可更新」での訴訟の下準備(アリバイづくり)の為のものでした。

もっとも、私などが断言せずとも二紙はお抱えの「識者」の言として、こうした「内幕」を語らせておりましたが。

Photo_4http://www.sankei.com/west/photos/170325/wst170325...

辺野古工事に付随する「岩礁破砕許可」は更新の必要がない事

3月17日、18日の沖縄二紙は例によって「半狂乱」でした。

沖縄防衛局が15日午後、3月末で期限を迎える「岩礁破砕許可」に関して、「新たに許可申請する考えはない」と、文書で正式に県に通達したからです。

これでは「岩礁破砕許可」権限をつかい、工事を止め、政府を揺さぶる事も革新左派の欲望を満たす事もできません。

知事の目論見も完全に狂ってしまいます。

二紙には、「知事権限の無効化狙う」、「着手なら違法」、「県の抗戦 新局面」、「県、工事差し止め提訴へ」、「国、都合のいい法令解釈」など、いつもの通常運転で一方的見解を展開し、県民を扇動する見出しがおどりました。

防衛局の主張は、「全ての漁業権を放棄する手続きが終わったので、(工事区域は)漁業権の設定されている漁場にはあたらず、よって知事の許可は必要がなくなった」というもので、念を入れてこれに同法を所管する水産庁長官の「漁業権は消滅し、岩礁破砕などを行うために許可を受ける必要はない」との、お墨付きの文書を付して県側へ提出したのです。

そもそも「埋め立て」は知事の許可に基づいているもので、その工事をする場合には許可区域内の岩礁の破砕は当然に必須であるからして、「埋め立て承認」とともに県知事も「現象としての破砕」そのものは「承認済み」と解されます。

あらっぽく言えば「海域」の所有者は「国」なので、所有権がらみの権利関係の問題は最初から「埋め立て」には生じません。

しかしながら、従来から漁業をして生計を立てていた漁業者は海域に漁業権を有しており、この権利を整理しないと「埋め立て」は不可能なのです。

「岩礁破砕許可」を管轄するのは農水省である事からも分かるとおり、重要なこの「漁業者の権利」を保護するために念を入れて「埋め立て」と「岩礁破砕許可」を別途の承認・許可とし、その進捗を一定期間ごとに確認するのが「岩礁破砕許可更新」の趣旨です。

ご存知のとおり、防衛局は既にあまり関係のない西海岸の漁業者へも含めて、この権利の整理のために36億円もの補償金を支払っています。一人平均4,138万円です。

しかし、後述しますが、これだけではありません。

Photo_5国会質問する照屋寛徳氏(社民党) https://www.youtube.com/watch?v=G5QrIJTKc70

■照屋寛徳氏の国会質問と漁業権の完全消滅

3月16日、知事や沖縄二紙と常に密接で見事な連携プレーを見せている照屋寛徳氏が、この件について衆議院安全保障委員会で質疑を行いました。

防衛省の高橋整備局長は、上述の県への提出書類のように「もはや工事区域は漁業権の設定されている海域ではない」、「それゆえ、知事の許可は不要であり」、この見解は「水産庁に確認済み」との答弁を行いました。

そこで、照屋氏は「たとえ漁協が放棄しても、漁業権そのものは生きている。かかる理解にもとづいて那覇空港では岩礁破砕許可の更新申請をしたのではないか?」と、那覇空港整備工事を例にあげて「国の犯したダブルスタンダード」論で詰問します。

これに対して高橋局長は、「那覇空港では、漁業権は生きているとの理解にもとづいて申請をしたものである。しかし、辺野古においては漁業権消滅の法的手続きは終了しているので、許可は不要と判断した」と答弁しました。

実は、沖縄防衛局は名護漁協に36億円支払って漁業権放棄を実現した以降も、漁協と良い関係を続けており、昨年11月にさらに約6億円を拠出し、法的に通用する「完全かつ最終的な」漁業権放棄手続きの終了を実現しています。

この事は那覇空港の案件とは本質的にも法的にも違うし、この争いで県には全く勝目はありません。(県に全く勝ち目がないのは、省きますが、この事実ゆえだけではなく他に複数の理由があります)

また、照屋氏が主張する「たとえ漁協が放棄しても、漁業権そのものは生きている」との意味ですが、これは従来からの左派独特の理論であり、全国各地の埋め立て反対運動のなかで培われ唱えられてきた説でもあります。

「漁協以外にも潜在的な権利者はいる」とか、「漁業権所有者はいなくなっても、権利は残る」といった論は、良くも悪くも現在のところ法的に通用せず、問題にはなりません。

ですが今後、「承認取り消し問題」の時と同じように、翁長知事は訴訟の場で、またもやこういったリベラル左系特有の「通用しない理論」にすがり付く事になるのでしょう。

                                                 続く

                                           文責:山路敬介

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日曜雑感 森友学園問題の奇観

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昨日は盛況でしたが、しかしそれにしても民進党を擁護したい人たちって、どうしてこうも脳内の回線がショートしているんでしょうね。 

せっかく「すべての証拠を開示しろ」といって出てきた籠池夫人メールに、ちょっと辻本氏の名が登場しただけで、水に前足をつっこんでしまった猫みたいに、うわぁと叫んで言論圧力をかけるのはみっともないですよ、と言っているだけです。 

まずは当事者である籠池夫人が書いたことがあきらかなメールですから、一級資料です。 

1級資料でも、事件当事者の日記(メール)の重みは大変に重いのです。伝聞ではありませんからね。今回はそれに該当します。

ただし、それがすべて事実かどうかとは別のことです。勘違いもあるでしょうし、作為も含まれているかもしれません。

だからこそ、全文無編集の公開が絶対条件なのです。

全文を通して読まれた方は籠池夫人の思い込みの強さには辟易なさったでしょうから、あの辻本氏部分が事実だという証拠はなにもありません。 

「ネトウヨは籠池を信じていないのに、あの部分だけ信じるのか」、みたいなことを言う人がいましたが、バカかって。 

信じるも信じないも、まずは1次資料を吟味せにゃなりません。

1次資料だからといって、正しい間違っているという価値判断とは別なのです。 

こういう疑惑が当事者によって登場しましたよ、というだけにすぎません。

1次資料に名が出た以上、辻本氏はさらに国民に判断材料を与えねばなりません。

私人なら放っておいてもいいのですが、この人は議員という公職に就いておられる上に、森友問題追及チームのボス格ですからね。

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 ならば辻本氏はただ「ウソですぅ」と絶叫して、報道圧力に走るんじゃなくて、記者会見をやって証拠を突きつければいいわけです。 

そういえば、産経以外全ての全国紙が唯々諾々とこの「報道圧力」を受け入れたことには、ちょっとゾッとしましたね。

確かにこりゃうちの国の報道自由度ランキングが韓国より低いわけだわい、と妙に納得した次第です。

今後、メディアが「言論圧力だ」なんて叫んでも、笑って聞き流しましょうね。

ゾっとしたがらみでもうひとつ。 

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民進党やメディアが、この森友問題で一貫して使っているロジックはふたつです。 

ひとつめは、「お前は○○をしたはずだ。潔白なら証拠を出せ」という例の悪魔の証明という奴ですね。

ないことの証明って難しいのです。

たとえば沖縄の先島のひとつに、「ハブがいない」証明をしてみろと言われたとします。

逆に「いる」という証明なら簡単です。一匹見つければいいだけですからね。

しかし「いない」証明は島中くまなく探して、歴史文献にも当たって「ない」ことを証明しなければなりません。

なにせ一匹でもいたらウソになりますから、大変です。

いま野党とメディアが、安倍夫妻に命じているのがこれです。ね、すごく危険なロジックだと思いませんか。 

これが大手を奮って使えるなら、世の中もう冤罪だらけです。 

見込み逮捕して、被疑者に「お前がやったんだろう。証拠を見せてみろ」という捜査が可能になっちゃいますからね。 

そうなったら冤罪天国です。人権を愛するリベラルがこれをやっているのですから、天下の奇観です。

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もうひとつが<関与>という言葉の拡大解釈です。

首相が「関係していたら議員を辞める」と聞いた野党とメディアは大喜びで、<関与>の証拠を探そうとしました。

先日書いたとおり首相は「森友の用地が安くなった」ことについての<関与>であって、一般的な関与じゃありません。

100万円寄付したからどーたらで騒いだのは、ともかく「関係している」という証拠が欲しかったからです。

「寄付するくらい強い繋がりがあれば、これは首相の値引き工作の証拠だ」というわけです。そうしたら、この物証とやらがお笑いの「物証」でした。

こんなもんでいいなら、安倍氏が私に送った100万円の証拠なんか簡単にできちゃいますからね。

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あと「忖度」も同じ文脈ですね。

忖度って「他人の心を推し量ること」だそうですが、財務局の役人が安倍氏の意志を「忖度」して安くしたってことですかね。

これなど籠池氏が仮に口にしたとしても、記録に残るわきゃない「内心の動き」にすぎません。

それにこの人は、天皇陛下まで自分の箔をつけるために利用する御仁ですからねぇ。

「忖度」については松井府知事が正論を言っています。

「安倍首相は、忖度(そんたく)があったことを認めるべきだ。
安倍総理が『忖度は一切ないんだ』と、こう言う。僕は、あれは違うと思います。忖度はあるということをしっかり認める。認めて、その忖度にも、いい忖度、そして、やっちゃいけない忖度があるということをはっきり言うべきだ。
松井知事は、「森友学園の問題に油を注いでいるのは、皮肉にも安倍首相だ。『忖度はない』と強弁し続けるからそうなる。
悪い忖度は辻本氏だ」

いや、まったくそのとおり。

とにもかくにも野党とメディアは、<関与>していりゃクビにできる、という故意の誤解をエスカレーションし続けてはや2カ月近くになります。

なにか決定的証拠でもでましたか。でませんね。

でなくていいのです。

野党とメディアが本当にやりたいのは、「なんかあるぞ。巨悪を隠しているに決まっているゾ」という風評ディスを流して政府を潰すことですから。 

まぁ、政府を潰すのもけっこうですが、その前にこんなアホンダラ国会を解散しちゃって下さい。

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日曜写真館 昭和の街角に迷い込む


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昭恵夫人と籠池諄子夫人メール全文 辻本疑惑発覚か?

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野党は証人喚問後、いっそう勢いづいているそうです。

民進党の蓮舫代表にいわせれば「幕引きでなく幕が開けた」そうで、昭恵夫人の証人喚問を要求し、喚問ドミノを起こす心づもりのようです。

もはや安全・安心で言えば、「安心」という主観的心のありようの領域に入っています。

つまり野党が「納得」するまで延々と続けろ、予算は通さない、重要法案は潰す、北朝鮮のミサイルなど知ったことかということのようです。

これは首相が不用意にも言ってしまった、「私か妻の"関与"が明らかになったなら議員辞職する」という言葉につけ込んでいます。

野党は"関与"という言葉を、朝日新聞がかつて用いた「慰安婦に日本政府が"関与"」という論法にならっています。

かつて朝日は、日本政府が民間業者の慰安婦募集において違法行為がないようにという通達を出したり、慰安所で保健業務をしたことまで"関与"の証拠としました。

これとうりふたつの論法です。つまり、何に対して"関与"したのかという目的語が省かれているのです。

慰安婦問題でいえば、争点はその強制性にある以上、「慰安婦募集に関与したか否か」が問題であるはずなのに、朝日は故意にねじ曲げて拡大解釈します。

今回首相が使った意味は、争点である森友の購入しようとした国有地の大幅値下げに「関与していたら」、という意味なのは分かりきっているにもかかわらず、同じように野党はそれをすり替えて「関係したら」にまで拡大解釈をしています。

この論法なら確かに昭恵夫人は、森友学園に"関与"しています。

しかし、昨日アップしたファックスにもあきらかなように、はっきりと森友の依頼を拒否しています。

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さて、本日は昭恵夫人と籠池諄子夫人との間に交わされたメールを無編集で掲載します。http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1797079.html 

この公開は民進党が強く求めていたにもかかわらず、自民党から予算委員会に提出されると、民進党の反対によって一部が非公開となったものです。 

これは辻本清美議員の「拡散しないで」という要求によるものです。
辻元清美議員式HP 民進党の文書 

毎日新聞は民進党の申し出にしたがって、いったん全文アップした後に削除してしまいました。

こういう行為を「言論の自主規制」と呼びます。真実かどうかはあくまでも読者が判断することです。

このような重要な資料を恣意的にカットする行為自体が、メディアとしての適格性を欠いていると言われても致し方ないでし.ょう。

もし同じことを安倍氏が言ったらどうでしょうか。

「この部分、昭恵はウソだと言っているから削除してくれ。拡散禁止」なんてやったら、どんなにか辻本氏が大喜びするか見物です。ダブスタもいいところです。

それはさておき、内容について一点だけ解説しておきます。

このメールを公開することを阻んだ辻本氏は、大阪に地盤を持つ「連帯ユニオン」と強い繋がりがあります。

Photo_4民主党政権時国交副大臣だった辻本氏に要望書を渡す「関ナマ」武健一委員長ほか、近畿の生コン関連16団体

武健一委員長から2000年の選挙の折りに、1000万の寄付を受けていたことがかつて報じられたことがありました。

この時の辻本氏の当選祝賀会には、選挙活動をした労組関係のみならず、生コン業者や建設業者まで多数が詰めかけたそうです。

今回の森友が購入しようとした土地も、空港がらみ、廃棄物処理がらみといった土地で多くの利権が絡んでいたといわれている曰くつき土地でした。

「関ナマ」がどのように噛んでいたか不明ですが,この「連帯ユニオン」の中核労組が「関ナマ」こと、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」です。

この「連帯ユニオン」は北朝鮮を賛美し、動労千葉などとも関わりのある某老舗過激派が主導権を握っていて、高江や辺野古に常駐者を置き、支援部隊を多く派遣していることで知られています。

1105全国金日成主義研究会副会長・結城久・関西地区生コン阪南地区統括責任者

大げさではなく、もっとも日本で極左に分類される労組でしょう。「関ナマ」のHPを見ると、過激派のサイトのようでたまげます。
「関ナマ」公式HP http://www.kannama.com/
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-7913.html

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土地売却問題の火付け役となった木村真豊中市議員は、この「連帯ユニオン」の出身です。

Photo_2木村真氏http://www.asahi.com/articles/ASK3G02Y8K3FPTIL03Q

籠池夫人のメールで辻本氏が登場する、2017年3月1日の部分を抜粋します。

「籠池夫人 (略)辻元清美が幼稚園に侵入しかけ 私達を怒らせようとしました。嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コンの人間でした。さしむけたようです。
(略)孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらず、その三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです。
作業員はわからないくせにマスコミにいわしていたそうです。あきえさん 分断がねらいです。ひっかからぬよう 国の再生の為にまけないようにしてほしい。
下請け業者の社長は現場もマスコミに写し(ママ)全くうめてないことをしっていて三日だけきた作業員を辻元清美は送り込みました。辻元清美生コンをみればある。
関西こうえき連合の人間をマスコミに出し、社長の言い分はのせなかったそうです。国会議員の犯罪じゃないですか」

籠池夫人の主張は、今までの作業会社が用地のゴミを埋め戻していないと言っていたにもかかわらず、辻本氏が3日間だけ「関ナマ」の作業員を送り込み、マスコミに「埋めた」と取材させたということです。

Photo_5

真偽は定かではありませんが、当事者の一方はこう言っているということです。

もしそれが事実なら、辻本氏は森友事件の発端から関わっており、そのプロセスにおいても裏で何らかの政治工作をしていた疑いがあります。

辻本氏はこの「関与」について国会議員として、答える説明責任が生じました。

本氏が直接に「関ナマ」作業員に指示したのではないにせよ、その意志を酌んで「忖度」したことはありえるかもしれません。

頭から情報を隠蔽すると、「いっそう疑惑は深まるばかり」となりますよ。

蓮舫・民進党代表は、昨日こうおっしゃっています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170324-00000135-asahi-pol

「お一人の証言が怪しいとか、ウソだとか、本当らしいとか、信頼できるとか、感情でいうものではない。いったいどこに本当のものがあって、誰がウソをついているのか。しっかりと、明らかにしていかないといけない」(朝日3月24日)

まことにそのとおりです。是非ご自身に対しても実践なさって下さい。

構図としては、籠池氏が「100万を安倍夫人から安倍からですと寄付された」のが、"関与"の証拠だと民進党が主張するのとまったく同じです。

一方の籠池夫人は言っているが、一方、辻本氏は否定しているわけです。こうなると白黒二択しかありません。

さぁ辻本さん、どうぞ全否定する以上「やっていない」という証拠を提示してください。

ただしご忠告しておきますが、「やっていない」という悪魔の証明は大変に難しいものですが、それをあなたがたは一貫して安倍夫妻に要求してきたはずです。

そうである以上、ご自身にも潔くあれということです。

係争相手の夫人とこのようなメールをやりとりする昭恵氏に対して、私は手厳しい意見を持っていますが、友人だと思っていた籠池夫人を力の限り励ましている姿には打たれるものがあります。

要はよくも悪しくも善人なのです。立場と状況次第で、「友人」が変化することを知らないのでしょうね。

また菅野完氏が籠池代理人となった時期から突然降って湧いたたように「100万円」問題が出てきたことに昭恵氏が驚いて、「記憶にない」と籠池夫人にメールしています。

ほんとうに「100万円」のやりとりがあったのなら、当事者にこのようなメールを送ることはありえません。

なお、メール中に昭恵氏は再三「祈ります」と書いていることを、野党は「関与の証拠」と言っているようですが笑止です。前後を読めばわかるとおり、友を励ましている「祈り」です。

メディアは一部を除き、辻本氏が関わった部分を削除して公開していますので、全文公開します。太字は引用者のものです。

※冒頭部分を大幅加筆し改題しました。

                       ~~~~~~

2016年12月07日
籠池夫人:拝啓9日明後日フライデーに掲載されます。衛生に悪い本かもしれませんがお読みください。

昭恵夫人:そうですか。どんな内容でしょうか。

籠池夫人:園長はパールハーバーにいかれますことで歴史が仕切り直され見直され憲法改正ができると喜んでおります。小学校の取材です。ありがとうございました。

昭恵夫人:読ませて頂きます!

籠池夫人:前略 園長敗血症で一命とりとめ入院中フライデーの取材が来ましたので園長に聞きましたら 皆が反対するなら受けるといいました。

昭恵夫人:園長、大丈夫ですか?今も入院中なのでしょうか?

籠池夫人:百田さんにも心配をおかけし 講演会の前日からおかしくてそして当日の夜中に住友病院に2週間いました。前立腺から血液尿に毒素が回り入院中も この日本はどうなるのだろうとうわ言で申してました。大きな使命をいただきました命が危ないと医者にいわれながらも神様仏様に助けていただきました。一人で頑張ってきはりましたのでお休みいただけて ありがたいと思っています。

昭恵夫人:どちらの病院ですか?

籠池夫人:主治医は住友病院の院長先生です。退院して体調が戻りました。日本の歴史的な転換期に 学校わたてさせていただき幸せです。感謝。

2016年12月13日
籠池夫人:おはようございます。海賊とよばれた男の映画は世界の勢力の中に押さえ込まれていた日本が出光さんによって活眼した物語でした。安倍首相はもちろん園長とダブることが多かったです。一人の偉大な思いが国を助けるのだと思いました。命あればこそ感動の映画でした。

昭恵夫人:そうですか。機会があれば見たいと思います。

2017年1月20日
籠池夫人:拝啓早稲田大学は年間9億の補助金 この小学校は0。園長は補助してもらえないから頑張れるんだといいます。強い人です。

2017年02月18日
昭恵夫人:このたびのことはどうなっているのか。ご説明もなく、マスコミから追いかけられて戸惑っております。

籠池夫人:拝啓 メールの言葉がうまく書けず お電話をおかけしてはご迷惑になりますでしょうか 朝日新聞の仕業嫌がらせです、、、

2017年02月19日
籠池夫人:いたらないことばかりで 大変申し訳ございません。以後気をつけて対応させていただきます。すみませんでした。何とか自分達で対応しようとしたのですが ニュースのスピードが早すぎてご連絡を怠った事いたらない自分が恥ずかしいです。

籠池夫人:おはようございます。自分の報告を昭恵さんの留守電二回分にいれさせて下さい。出ないで下さい。喉を壊し聞き苦しい事をお詫びして、、、

2017年02月21日
籠池夫人:同社大学の新島襄の学校弾圧の気持ちがよくわかると園長しみじみ思うといいます。

籠池夫人:おはようございます 大阪の教育はいろんな文化がまざり日本という太柱がどこにあるのか僕しかできないと申します あきえさんへ。

昭恵夫人:留守番電話聞かせていただきました。籠池園長の教育に対する熱意は理解しているつもりです

籠池夫人:昨夜TBSラジオに生電話で園長の本心を話し弁護士の言われた通り夜中に家をでました今奈良の三輪明神でご祈祷していただきました。民進党議員団が私達を追いかけ、集団タクシーで家や幼稚園に来ました子達はいつも臨機応変に助けてくれました。あきえさんの大変さは本当に感心します。明日の大阪府の臨時審議委員会 神様の御心ならば認可をおろしてくださいと祈りました。三輪明神様に導かれました。

今は辻本清美学校にいったようです。すみません。

昭恵夫人:なぜ売却価格を非公開にしてしまったのですか。やはり怪しまれるようなことはしない方がよかったのかなあとは思います。祈ります。

籠池夫人:主人は何度も答えていますが伝わりません。土壌汚染や廃棄物のある土地で開校しようとしていると、悪評をたてられたら困るのでしませんでした

2017年02月22日
籠池夫人:今日は奈良の石上神宮に参りました。神武天皇様がピンチの時に助けられた神様です。地元の警察にも協力いただき押し掛けてくる報道陣陣にパトカーがかけつけて下さってます。寄せてくる波のように電話がなりっぱなし 教育妨害がエスカレートしました。大丈夫です。報告

2017年02月25日
昭恵夫人:このようなことになり残念です。どうぞお体壊されませんように。お祈りしております。

籠池夫人:中途半端な着飾りをとり悩むのもあほらしく 政治家は一人でやってないので自分ならと まず同じようにかんがえるんです。主人のような正義の旗をかかげたら あらゆる権力マスコミでたたきにきます。この際はっきり首相に申し上げます。私の主人は一人でここまでしてまいりました。誰も助けていただいたことなどありません。政治家は保身ばかりで助けてはくれません。こっちが力をつければすりよるのでしょうから この学校は必ず認可をとりたいです。

神様仏様が経営者といっても信じてくれません。お金がないのにとばかりに。昭恵さん主人に今の心境はとききました。一旦緩急あれば義勇公に奉じと一言でした。私学審議会の座長は民進党の議員とマスコミが非公開ときかず 保身で会見し 役人もなぜか出した書類がもれてました。主人は役人にどなっていました。昨日は在日韓国人が団体で幼稚園をとりまきましたが 警察官より先生方のほうが毅然と的確に排除してました。
きつい状態に皆がおかしいと気付き初め 国が体をなさないなら主人は何もしてません。買ったのだから今は学園の土地です。国会で質問されるなんて

憤りより もっとお役にたち困った人に勇気と希望をあたえていこうと思いました。あきえさん 主人は安倍総理と平沼先生を尊敬してました。利用はしてません。

あきえさん ありがとうございました。小学校落ち着けば見に来てください。この学校は凄い意味があるから騒がれるのですね。

昭恵夫人:全ては必然であると思います。どんな意味があるのか私も考えています。

籠池夫人:物事の裏を探ろうとしているひとがいて 日本人的ではないのですが勘繰りを働かせています。全うな人間が全うな事をしようとしているのを阻止させるサタンの仕業と思います。余りにもマスコミ報道嘘だらけ まあ次男はあほですがふりまわされ振り回そうとしています。安倍総理まけないで下さい。ハッキリ申します。園長は天から使命をいただき学校を造ります。国家の為に信念でやってます。やましいことしてません。関学は国有地を租税特別措置法で買ってます。関大もです。あきえさんはどのように思われているのでしょうか。

昭恵夫人:信じたいと思っています。しかし園長の説明を聞いても私は人に納得してもらえるように話すことはできません。

籠池夫人:安倍総理が森友学園に抗議したといわれたのはショックで 初村秘書の安倍昭恵さんからの文面 そして娘や園長にかなり醜い対応をされたのは 政治の世界は怖いなあと正直思いました。初村さんに一方的に文章を送り だから抗議したというシナリオ策は。

でも心配してくれる人には心の垢を排除してくれていると思えば この一件超えたら悟りに入るねと今昨日の国会で総理の発言をききショックをうけ初めて大泣きしましたが 切り替えました。幼稚園に国会議員が来て自民党を守るため昭恵さんの写真を外してほしいといわれました。要は私達わからないものが政治に首を突っ込むといけないんだと勉強いたしました。

昭恵夫人:私もよくわかりませんが、色々と気を付けなくてはいけないことがあります。私が関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう。 

まず非公開だっただったことが疑われることになりました。そしてあまりにも熱い思いで突き進まれたために、色々なところに歪みもあったのではないかと考えます。

主人が総裁選挙で講演をお断りしたとき、ひどく怒っておられたとのことでうちの事務所は不信感になっていました。私は同じように夫のやっていることを信じて応援しています。総裁選挙はこちらとしたら何事にも代えられない一大事でした。

また、幼稚園をご紹介した際も、あまりにも悲しい留守番電話が残っていて、私は愕然と致しました。人はなかなか思いをその通りには伝え合えないものです。そんな中で、誤解が生じていったことがあり、園長のご説明を理解することができなくなったのかもしれません。

子どもたちを教育する上で、大切なことは色々あると思いますが、相手のことを思いやる気持ちはとても大切だと私は思います。ご夫妻が今、大変なことは想像がつきますが、主人にとっても大変なことに巻き込まれたということもご理解頂きたいと思います。

しかし、園長の熱い思いは本物であると思いたいと思っています。全ては必然です。今回のことは私たちにとっても学びの場ですが、ご夫妻にとっても意味のあることと私は思います。どうぞご自愛くださいませ。

籠池夫人:今国会のテープをきかせていただきました。吉田松陰なんていわれましたか。ひつこいとは、安倍総理には失望しました。主人は悪者ですね。

昭恵夫人:人の受け取り方はそれぞれですね。琵琶湖の竹生島に行き、祈りました。籠池先生のお役割もわかったような気がします。お辛いでしょうが、頑張って下さい。ありがとうございます。

2017年02月26日
籠池夫人:あきえさん 辛くなんかありません。安倍総理を信頼していた主人は国会でしつこい方なんかいわれても動じない本来政治家がすべき事をしてますからね。

2017年02月28日
昭恵夫人:私は講演の謝礼を頂いた記憶がなく、頂いていたのなら教えていただけますでしょうか。申し訳ありません。

籠池夫人:あまりにひどい。なぜ、その情報はどなたからですか。全国の方々から励ましのメールがどっさり届き励まされます。絶対おかしい!

昭恵夫人:報道をされたようなので、確認です。

籠池夫人:えーひどい ひどすぎます。応援メールをみていただきたいぐらいです。

昭恵夫人:私も籠池園長の熱意は信じています。本当に記憶から飛んでしまって、他の講演などは全て振り込みか、銀行に入れて税理士事務所に管理してもらっているのですみません。

籠池夫人:今まで昭恵さんと話していました私学審議会が通らなかったら幼稚園も自宅も破産ですちゃんと正しく見ている方はいます。辻本清美共産党今はぐっと辛抱です(笑)民進党の議員はおもしろがって 先生方に近より 怒らせようとして ニタニタ笑いながら 幼稚園に侵入するので びっくりする子達をみて 笑うのだそうです。先生方は 入らせないように阻止させるのです。家の前にも報道陣が今もいて 警察に今通報しました。

2017年03月01日
籠池夫人:拝啓 村上幕僚庁の会見に涙がでました。稲田さんに表彰状を貰ったんじゃないと主人は吐き捨てました。平成五年より自衛隊の要請をマスコミにも返上しないときっぱりと園長は申してました。昨夜マスコミから逃れるために豊中南警察に被害届を出したあとアパホテルに身を隠しています。

昨夜長年幼稚園で将棋の講師をしている川崎先生が谷川名人にマスコミが幼稚園のきて報酬をいくらもらったのか あきえさんを調べているといわれたそうです。将棋連盟から指導棋士の将号を返上しないと幼稚園にいくならやめよといわないがやめてほしい 朝日と毎日がスポンサーなのだそうです。失業の危機に一日中奥さんからせめられ政治家は何をしてるんですか。発身ばかりわずかな給料で税金ばかりがふえ、一日中テレビでゴシップ問題で他に話題はないんですか。国会議員が国を悪くしているんじゃないですか。

籠池夫人:あきえさんを調べているといわれたそうです 将棋連盟から指導棋士の将号を返上しないと幼稚園にいくならやめよと言わないがやめて辻元清美が幼稚園に侵入しかけ 私達を怒らせようとしました嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コンの人間でした。さしむけたようです。
昭恵夫人:今はじっと我慢の時です。私もまだまだ追い詰められるのかもしれませんが、お互い頑張りましょう。

籠池夫人:誘導尋問にのらぬようにしてください。絶対に国の不利になるようなことはいってません。
孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらず、その三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです。作業員はわからないくせにマスコミにいわしていたそうです。あきえさん 分断がねらいです。ひっかからぬよう 国の再生の為にまけないようにしてほしい。

下請け業者の社長は現場もマスコミに写し全くうめてないことをしっていて三日だけきた作業員を辻元清美は送り込みました。辻元清美生コンをみればある

関西こうえき連合の人間をマスコミに出し社長の言い分はのせなかったそうです。国会議員の犯罪じゃないですか。

昭恵夫人:心の垢を落とす、本当にそうだなあと思います。この国のために命を懸ける夫を思う気持ちは一緒です。

2017年03月02日
昭恵夫人:頑張りましょう!

籠池夫人:何をですか。誰も信じません。

2017年03月03日
籠池夫人:でっかい目的にむかい太平洋にいくのか はたまた港にむかうのか 荒波こえて逞しくうまれかわります。

2017年03月05日
籠池夫人:前略 今日も説明会に木村真議員が赤いジャンパーをきていらんことをペラペラ話し沢山の報道に悲しくなります。

2017年03月07日
籠池夫人:前略 業者はNHKの取材をうけておらず、関西エアポートの補助金はまだ一円もいただいておらず、業者が決まる前から申請がはじまりました。最終きまった工事金額の割合に応じて補助金がきまります。国により工事も何もかもずれました最後に調整を申請する条件です。詐欺と報道され、またマスコミにはめられました。在園生の保護者がNHKで弁護士立ち会いで素晴らしい会見をされたそうですが、市民団体がきて中立を保つということで放送が中止になりました。以上、ピンチはチャンスと最後まであきらめず 逆転勝利にむけ祈ります。

2017年03月08日
籠池夫人:園バスに朝日の記者がタクシーでパパラッチします。今年中にお父さんをぶったぎりに殺すといわれました。デビィ夫人が塚本幼稚園を助けてくださいとご自分のブログにのせてくださったそうです。助けてください。うその報道はやめさせてください。認可を下さい。

昭恵夫人:私もマスコミに追いかけられて、ビックリしてます。神様は全てご覧になっています。

籠池夫人:私も今日は塚本幼稚園のホームページに朝一番私がなぜ逮捕されたか。18日間留置書に入ったか私に取材もなく週刊誌やテレビに

昭恵夫人:デビ夫人はすごいですね!

籠池夫人:のせたので載せます。真相を又ご覧下さい。やっと残土をはこんであげようと自らご連絡いただきました。九時に現場であいます。天の神様は 必ず誰かを私に使わせて下さいます。私は鴻池議員の意地悪を攻めるより受けようと頑張ってます(笑)土を運ぶ費用等認可をいただくには3億5000万足りません。一週間以内に用意しないといけないため一昨日も東京を2往復しました。そんなときデヴィ夫人が寄付をしようとメールをいただき直ぐに連絡くださいと。ピンチはチャンス!天の神様が現れました。あきえさんも協力して下さい。神様に感謝します。

昭恵夫人:祈ります。

籠池夫人:国の為に役割を担う学校なんですだから妨害します困難は砥石。全国十万通応援メール電話をいただき、ここ1ケ月徹底的に叩かれやりがえのある修行中。明日午後からネットで園長が真相をかたります。

昭恵夫人:私も修行。来月私の親しい人が教育勅語の本を出します。今はそういうときなのでしょう。

籠池夫人:主人は教育勅語を復興したことで、皆本も出せるんですね。この学校も次に繋げる起爆剤 ネットで田中造園自殺とか 八木造園です。

2017年03月09日
籠池夫人:長い間お世話になりました。小学校は支払いができず鴻池さんの妨害で閉めます。主人も私も失業します。感謝します。

籠池夫人:しつこいといったのは安倍首相のことではなく 捏造してました すみません。

昭恵夫人:なんでこんなことになってしまったのか、神様は何を望んでいるのでしょう。

2017年03月10日
籠池夫人:国会改革の起爆剤になります国民が気がつかないと自分達が皆政治家になって飛躍すればいいのです。政治家の怖さを見た気がしました。

昭恵夫人:少し落ち着いたら、高校生や大学生たちとこの問題を考えたいと思っています。

籠池夫人:考えて答えが出るのですか。おやすみなさい。

昭恵夫人:小川栄太郎さんがFBで反論しています。少しずつこの状況が異常だということになってくるはずです。

籠池夫人:紹介してください 失業するので本をかいて借金かえします

昭恵夫人:小川榮太郎さんがお電話されたようですが、繋がらず留守電にもならなかったと言われていたので携帯番号お教えします。※※※-※※※※-※※※※

籠池夫人:落ち着きましたらお電話いたします。必ず致します。五時半から記者会見です理事長辞任です。よく頑張られたのに。

昭恵夫人:そうですか。残念です。

籠池夫人:テレビで詐欺師ではと 五時半から記者会見を幼稚園でいたし、しっかりマスコミにまるめこまれないようにいたします。

2017年03月11日
籠池夫人:前略 弁護士と娘が府庁にいきました時、担当に私が指差してお前らといいましたか?と聞きましたら、皆首をふっていたそうです。

2017年03月16日
昭恵夫人:祈ります。

籠池夫人:安倍首相はどうして園長を地検に言われたんですか。国は大事な民衆を切り捨てるのは許せない。国会に出ます。

昭恵夫人:それはうそです。私には祈ることしかできません。

籠池夫人:尊敬していたのに小学校をやめ、幼稚園は破産、建築や社長は

破産、お父さんは詐欺罪、あんまりにも、権力を使うなら死にます。

昭恵夫人:私もどうしていいかわかりません。権力など使っていません。神様はどこに導こうとしているのか。とにかく祈っています。自分たちの保身ではありません。日本の将来のためです。

籠池夫人:うその情報。

昭恵夫人:100万円の記憶がないのですが。

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籠池氏証人喚問について

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昨日は一日籠池泰典氏の証人喚問で持ちきりでしたが、皆さんどのように受け取られましたか。 

そもそもこの証人喚問は、真相解明が主眼だったはずですが、なぜ8億減額されたのかという肝心なことが解明されないまま終わってしまいました。 

なんせ、籠池氏が堂々と冒頭発言でこう言ってしまっては、どうしようもありません。

「想定外の大幅な値下げに当時はちょっとびっくりした。が、売買契約を結びました。私は交渉の詳細については詳しく承知していないので、値引きの根拠などについては近畿財務局、当時の迫田理財局長、酒井弁護士にお聞きいただきたいと思います」

大幅値引きにびっくりしたそうです。当人もなんでかわからないそうです(苦笑)。 

おいおい籠池さん、それを解明するために証人喚問に来たのではないのですかね。 

そしてもっとも肝心な政治家の関与については、こうです。
朝日3月23日
http://www.asahi.com/articles/ASK3R33DSK3RUTIL00G.html

「・山本一太予算委員長 小学校の認可、誘致について政治的な関与はあったと思うか ・籠池 国有地の取得には政治的関与があったのだろうという風に認識している。
・西田昌司 小学校開設で安倍首相には頼んだのか。
・籠池 安倍首相には直接お願いしたことはない。昭恵夫人を通じていろいろなことを相談したことはある。副読本カリキュラムについて話した。
(略)
・西田 国有地売却に口利きはなかったのか。
・籠池 お金を呈しての口利きはなかったと思う。」

つまり、籠池氏は「政治家の口利きはなかった」といいながら、「政治的関与はあった」が、「金を呈しての口利き」はしておらず、「なぜ予想外の値引きがされたのかびっくり」したということになります。 

不思議ですね。なんの工作もしていないのに、自動的に8億値引きされたので「政治的関与」があったんだろうと思ったらしいですが、憎っくき奴は松井大阪府知事のようです。

「・西田氏 お金の手当てができないままに小学校の計画を進めたのではないか。初めの計画がむちゃくちゃだったのではないか。認可されたこと自体が問題だ。
・籠池 九分九厘できあがったところではしごを外された。大阪府・松井知事という風に思っている。」(同)

言いがかりをつけられた形になった松井知事は、直ちにツイッターでこう反論しています。
https://mobile.twitter.com/gogoichiro

「松井とは、会ったことも無い。はしごは自分でかけた。かけたはしごは虚偽だらけ、でも、そのはしごを外した松井を恨んでる。何故、恨まれなければならないのか?意味不明です。」

籠池氏が真実を述べているという前提でですが、ここで籠池氏か「政治家には金を渡していない」という贈収賄について、明確に否定したことを記憶に止めておいて下さい。 

Photo_2

 では次に、焦点となってしまった「昭恵100万円寄付疑惑」をみていきます。 

ちなみに寄付するのは選挙区外ならまったく適法ですが、もうそういう筋論が通らないほど風評まみれなので仕方がないですね。

「・籠池 9月5日に講演の控え室とした園長室で、私と対面した時、同行したお付きの人に席を外すよう言った後、私と2人きりの状態で、『1人にさせてすみません。安倍晋三からです』と言って封筒に入った100万円をくれた。夫人は全く覚えてないと仰っているが、名誉な事なので覚えている」
くっくりさんツイッターより引用。https://mobile.twitter.com/boyakuri/status/844725607623671809?p=v

「・竹谷とし子 100万円の寄付に対し、お礼状をメールででもしたのか。
・籠池 黙っていて」ということだったのでお礼状は出していない。
・竹谷 100万円の入っていた封筒は残っているのか。
・籠池 残っていない。
・竹谷 封筒もない、お礼状もない。寄付はなかったのではないかと思えてならない。」
(朝日 同)

この部分は長女の町浪(ちなみ)氏の言い分と食い違います。 

長女は「玉座の間で匿名でと言われて100万円を(妻)諄子に渡して、町浪が受け取った」と証言しています。 

Photo_3高江N1テントを宮家洋平氏と訪問した昭恵氏。こういうたとをしていたから、いまのようなことになった。

即日、昭恵夫人からコメントが発表されました。 

コメントは以下のとおりです。長文ですが、初めての昭恵氏の反論なので引用しておきます。https://www.facebook.com/akieabe/posts/10155122586026779?pnref=story

「本日の国会における籠池さんの証言に関して、私からコメントさせていただきます。
(1)寄付金と講演料について
 私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。
この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております。
 

 本日、籠池さんは、平成27年9月5日に塚本幼稚園を訪問した際、私が、秘書に「席を外すように言った」とおっしゃいました。
しかしながら、私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。
この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました。
 

 また、「講演の控室として利用していた園長室」とのお話がありましたが、その控室は「玉座の間」であったと思います。
内装がとても特徴的でしたので、控室としてこの部屋を利用させていただいたことは、秘書も記憶しており、事実と異なります。
 

(2)携帯への電話について
 次に、籠池さんから、定期借地契約について何らか、私の「携帯へ電話」をいただき、「留守電だったのでメッセージを残した」とのお話がありました。
 

籠池さんから何度か短いメッセージをいただいた記憶はありますが、土地の契約に関して、10年かどうかといった具体的な内容については、まったくお聞きしていません。 

籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています。
その時、籠池さん側に対し、要望に「沿うことはできない」と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています。その内容について、私は関与しておりません」

そして昭恵さんコメント中にある要望を拒否したとされる夫人付き職員・谷査恵子氏のファックスは菅官房長官が同日夕方に公開しています。 

Photo

この夫人月秘書は2名必ず着いていて、かつて自分も経験あるという高橋洋一氏によれば、「要は監視役だから、便所まで着いていく」そうです。

ですから、上の昭恵氏のコメントに「籠池氏か随行者を人払いした」ということを否定している部分がありますが、随行者の職責を考えると、彼らがはいそうですか、とふたりきりにするとは考えにくいでしょうね。

当然、官邸は当日の随行者の証言の裏をとっているでしょうし、平成27年9月5日の報告書も押さえてから証人喚問に臨んだはずです。

籠池氏の言い分では、昭恵さんはわざわざ東京から100万円入りの分厚い封筒を持っていったことになりますが、寄付したいのなら東京で口座に振り込めばいいはずです。

この振込済用紙は領収書としても有効ですから、不自然な話です。

その大金を入れた封筒もなく、お礼もしていないということです。

つまり森友側の物証は、あの郵便局の書き直しをホワイトで消した振込用紙だけということになります。

藪の中と言いたいところですが、寄付をしたとされる日の森友学園の出納記録をみればわかるでしょう。おそらく、自分で出して、自分で入れているはずです。

「公表された封筒の消印は平成27年10月26日付で、宛先は首相官邸の住所で「内閣総理大臣夫人付 谷査恵子氏」とある。
政府関係者によると、2枚の手紙が同封されていたが、籠池氏側が元国有地のことで昭恵夫人に相談するような内容は書かれていないという。
 

この関係者は「籠池氏側から谷氏に届いた最初の手紙だった。籠池氏側の同意が得られれば手紙を公表する用意がある」と話している。
 公表された財務省からの回答の内容は、(1)10年定借の是非(2)50年定借への変更の可能性(3)土壌汚染や埋設物の撤去期間に関する資料の扱い(4)工事費の立て替え払いの予算化について-の問い合わせへの答えとなっている。
いずれも籠池氏側の要望に応える内容ではないとみられる」(産経3月23日)

このように官邸は、昭恵夫人に対しての籠池側の「相談」も否定しています。

なお、籠池氏は証人喚問で「昭恵夫人から口止めともとれるメールが届いた」というショッキングなことを言われていますが、それについてのメールが公開されています。

産経新聞(3月23日)によれば以下のやりとりです。
http://www.sankei.com/politics/news/170324/plt1703240008-n1.html

「講演の謝礼を頂いた記憶がなく、いただいていたのなら教えて頂けますでしょうか。」
「報道をされたようなので、確認です」(2月28日)

それに対しての籠池諄子氏の返答は意味不明で噛み合っていません。

「全国の方々から励ましのメールがどっさり届き励まされます 絶対おかしい!」
「ひどすぎます 応援メールをみていただきたいぐらいです」

籠池氏が証人喚問で「口止め」と言った部分については、昭恵氏は

「私もよくわかりませんが、色々気を付けなくてはいけないことがあります。私が関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう」(2月25日)
「私もどうしていいかわかりません。権力など使っていません。(略)自分達の保身ではありません。日本の将来のためです」(3月16日)

私には自分の愚かさが引き起こした事態にうろたえた昭恵夫人が、今や逆恨みの鬼と化した籠池夫人に友情を信じてのメールを出したということにすぎないように思えます。

ほんとうに100万を献金していたなら、こういうメールを相手に送らないと思いますが。

はっきり言って、私には昭恵氏の馬鹿の上塗りにしか見えませんが、これが籠池側には「口封じ」に写ったそうです。

恵氏にはよくしてもらって、講演にも遠くから来てもらい、さんざん広告塔で使っておいて、首相の名を勝手につけた小学校建設の寄付金を募り、いったん自分が不利になれば最後はこの仕打ちですか。

籠池さん、「トカゲの尻尾きり」はあなたのほうです。教育者以前に人として恥ずかしくないのか。

さてさてこのように、「昭恵100万円寄付疑惑」は当事者同士の証言が180度食い違うことになりました。

この証人喚問においても、籠池氏は同じ物件の契約書を3本作ったことが追求されていました。

今まで多弁だった籠池氏はこの質問を受けるとにわかに口ごもり、「刑事訴追を受ける可能性があるので控えさせてもらう」と逃げを打ちました。

籠池氏が書いた3本の契約書とは国に対しての23億8千万、大阪空航運営会社には15億5千万円、そして大阪府に対しては7億5千万です。

国に最も高いものを提出したのは、巨額の補助金を得るためであり、逆に大阪府には国の約3分の1としたのは学校認可の際に財務状況をよく見せかけるためです。

これはあきらかな詐欺行為であって、籠池氏の言うとおり「刑事訴追を受ける可能性」があります。

国に対する有印私文書偽造、あるいは詐欺罪の疑いです。

蓮舫さんは「首相夫人による口利き、斡旋、その恐れというものが浮かび上がった」として昭恵氏を証人喚問したいようですが、そもそも籠池氏にまつわる疑惑を解明するのは、国会ではなく警察だったのです。

大阪地検特捜部、東京地検特捜部は既に動いているという情報もあります。松井府知事は偽計業務妨害で告訴に踏み切ると伝えられています。

野党とメディアは、証人喚問という祭の後の寂しさを噛みしめて下さい。

 

 

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米国務長官 「日本の核武装は北朝鮮の脅威に関する選択肢」

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北朝鮮がまた弾道ミサイル実験をしました。

今回は失敗だったようですが、もはや憑き物でもついたような勢いです。 

「韓国国防省当局者によると、北朝鮮は22日午前、日本海に面した東部・元山の飛行場付近からミサイル1発を発射したが、失敗したとみられる。
 米韓軍当局はミサイルの種類や失敗の原因などについて分析を進めている。
 菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で「(日本の)安全保障に直接影響を与える事態は生じていない」と述べた。ロイター通信によると、米太平洋軍スポークスマンは「ミサイルは発射から数秒で爆発したようだ」と語った。
 北朝鮮国営メディアは19日、金正恩朝鮮労働党委員長が新型ロケットエンジンの地上燃焼実験を視察したと報道。金委員長は「今日の巨大な成功がどんな意義を持つのかを、全世界はすぐに見ることになる」と述べ、弾道ミサイル発射実験の可能性を示唆していた。
 韓国国防省はエンジンについて「性能に意味のある進展があった」と分析している。
 北朝鮮は6日、弾道ミサイルを4発同時に発射。日本の防衛省は、いずれも秋田県の男鹿半島西方約300~350キロの日本海上に落下し、うち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に落ちたとみられると発表した」 (時事3月22日)

 森友祭でメディアと国会が呑気に浮かれている時に、レックス・ティラーソン国務長官が来日しました。

全国紙はほとんどスルーしましたが、Japan Times3月19日は訪日前のティラーソンの発言を報じています。 

http://www.japantimes.co.jp/news/2017/03/19/national/amid-north-korea-threat-tillerson-hints-circumstances-evolve-japanese-nuclear-arsenal/#.WM6uC0lKOEd 

”Amid North Korea threat, Tillerson hints that ‘circumstances could evolve’ for a Japanese nuclear arsenal”
北朝鮮の脅威の中で、ティラーソンは、日本の核武装に向けての「状況が進化する可能性がある」と示唆している。
 

Photoレックス・ティラーソン米国務長官と安倍晋三首相は、木曜日に東京で開かれた安倍晋三官房長官の会合前に握手を交わした。 ロイター

”The possibility of a nuclear-armed Japan has again been raised by the Trump administration, after U.S. Secretary of State Tillerson appeared to say in an interview ahead of his visit to Beijing that, with “all options on the table” regarding the North Korean threat, “circumstances could evolve” in terms of Tokyo acquiring atomic weapons.”

テイラーソン米国務長官が北朝鮮訪問の前にインタビューで、「北朝鮮の脅威に関する「すべての選択肢」」と述べた後、核兵器を保有する日本の可能性はトランプ政権によって再び引き上げられた。 東京が核兵器を手に入れるという意味で、「状況は進化する可能性がある」

ティラーソンは、北朝鮮の核を抑止するためには、日本の核武装もオプションのひとつだと言っているのです。

選挙期間中のトランプが言っているのではなく、米国外交の中枢だった外交問題評議会の主要メンバーであったティラーソンが言っていることに注目してください。
外交問題評議会 - Wikipedia

これの発言を一部の評論家は、「日本の後に訪問する中国を牽制するため」と評していますが、違うと思います。

真剣に北朝鮮の暴走を止めようとするなら、抗議する、政治的圧力も辞さない、国際的な制裁を行う、といった並みの手段では止まらないとティラーソンは言っているのです。

同時期に、ジェームス・マティス国防長官は、「20年間米国は北朝鮮への対応を間違ってきた」と述べています。

マティスのいう「失われた20年間」とは、かつてのクリントン政権時から始まる失敗の道を指します。

クリントンは北朝鮮の核開発を阻止するために、核施設の空爆をいったん計画しました。

当時、まだ核施設は稼動しておらず、この時期しか核被害なく攻撃できる時期がなかったからです。

ところが、彼は最後の最後で腰くだけになり、中国の圧力を信じて六カ国協議という脇道に入ってしまったのです。

その結果が、今、眼前にあります。20年間という時間を与えられた北朝鮮は時間稼ぎに成功し、核保有国を宣言しました。

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今、私はなんどとなく書いてきていますが、極東における危機のレベルはマックスに達しつつあると考えています。

なぜ、北朝鮮が危険なのか、ひとことで言うなら、「核を使うことにためらいがない」指導者によって核武装化が進んだことです。

一般的に「核兵器は使えない兵器」の最たるものです。いったん使えば倍返しの核報復を喰って国土が壊滅するからです。

ですから、まともな神経を持っている国は核兵器は神棚に祭って、現実的には封印してきました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-f46e.html

中国ですら、日本に核攻撃をすればどんな結果になるのか、わかっているふしがあります。

ところが世界で唯一、本気で使用を考えている国があります。いうまでもなくわれらが隣国の北朝鮮です。

東アジアの核問題の専門家である防衛大学教授・倉田秀也氏はこう述べています。

「米国がこれらの基地を使用し、北朝鮮に-非核手段であっても-空爆などの武力を行使した場合、危殆(きたい)に瀕した北朝鮮が、これらの弾道ミサイルの使用を最後まで自制するか。
第2撃の核戦力が核による第1撃を受けない限り使用されないのに対して、軍事作戦に組み込まれた核ミサイルは、第1撃を受ける以前に使用される可能性を孕む」(産経3月17日正論)

一般的に核兵器は、巨大な「防御兵器」という性格を持っています。

核兵器は第1撃を受けた場合、直ちに報復するためにあるわけで、それによって「撃つなよ、撃つなよ。撃たれるのがイヤだったら撃つなよ」と言っているわけです。

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これが「最小限抑止」という考え方です。

「だが近年、北朝鮮は「最小限抑止」の構築を目指す一方で、それとは相いれないレトリックが目に余る。「核先制不使用」とは逆行する「核先制打撃」はその最たる例だが、それは単なるレトリックだけではない。
3月6日、弾道ミサイルの連射は、北朝鮮が目指す抑止態勢がもはや「最小限抑止」だけでは説明できないことを装備の面から改めて示した」(倉田 同)

倉田氏が指摘している3月6日の4発の弾道ミサイル実験は大変に重要な意味を持っています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-9d96.html

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この時、朝鮮中央通信は「朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊による、日本駐屯米帝侵略軍基地への攻撃」が目的であると宣言しました。

また2015年2月の朝鮮労働党政治局会議の決定書には、「現代戦の要求に即した精密化、軽量化、無人化、知能化されたわれわれ式の威力ある先端武力装備をより多く開発する」としています。

しかも、「昨年9月の第5回核実験の際に「核兵器研究所」は核弾頭の「標準化・規格化」に触れ、核弾頭の量産化を示唆していた」(倉田 同)とされます。

第1撃のみを目的とする核兵器ならば、「東京のどこか」に落ちればいいわけで、平均誤差半径(半数必中命中界・CEP)が数㎞でもかまわないわけです。
平均誤差半径 - Wikipedia

しかし、日本の軍事基地にピタリと着弾させる「核先制打撃」ためには、「精密化」が必須です。

3月6日の北朝鮮の弾道ミサイル実験は、北がとうとうこの「精密化」に成功したことを意味しています。

そしてこのような日本に対する弾道ミサイルを「標準化・規格化・量産化」すると北朝鮮は述べているわけです。

北朝鮮が目的とするものは、もはや一部の外交評論家がいうような「米国を交渉テーブルに引き出す」などといううすら甘いものではなく、「軍事作戦に組み込まれた装備」(倉田)による核先制打撃を目指したものなのです。

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したがって、北朝鮮が核による先制攻撃をかける可能性は極めて高まっています。

今後、米国の側から日本の核武装について何らかのオファーが示されると思います。

いや、すでに秘密の外交交渉の席上で日本側に伝えられているかもしれません。

それはたぶん三浦瑠麗氏が述べるようなことです。
https://www.houdoukyoku.jp/posts/9060

圧力ではなくて、もう少し上のレベルである「国交正常化および経済協力」と「核共有」。
非核3原則の一部である「持ち込ませず」を否定して、日本は米軍と核を共有する、したがって抑止力は自分たちでコントロールできるようになるという風なものを抱き合わせにしてやるべきだ」

非核3原則から「核を持ち込ませず」という部分を削除し、米国の核を日本に配備すると同時に、日本にも核のコントロールの一部を持たせるという方法です。

これが米国がNATOと結んでいるニュークリア・シェアリングです。
ニュークリア・シェアリング - Wikipedia

私も北朝鮮の先制核打撃を抑止するには、弾道ミサイル防衛と、このニュークリア・シェアリング、あるいは巡航ミサイルの大量配備による敵地攻撃しか思いつきません。

まぁいずれの手段をとっても、今、森友祭に浮かれているような連中は発狂したようになるでしょうが。

長くなりましたので、今日はここまでとします。

■追記
米軍が戦略爆撃機を韓国に投入しました。例によって日本のメディアはスルーです。※核搭載と書きましたが随時搭載可と訂正します。ご指摘に感謝します。

http://ow.ly/SV7W30aawDD

"The U.S. deployed strategic bombers Tuesday to South Korea to participate in mock air raids in the Korean Peninsula as part of Washington and Seoul's ongoing massive joint military exercises simulating a war with North Korea.

South Korean F-15K and KF-16 fighter jets flew alongside the U.S. Air Force's B-1B strategic bomber in South Korea's Air Defense Identification Zone, ."

北朝鮮との戦争を模擬したワシントンとソウルの継続的大規模共同軍事演習の一環として、韓国は朝鮮半島の模擬空爆に参加するために、韓国に戦略爆撃機を火曜日に配備した。
南朝鮮のF-15KとKF-16戦闘機が、米空軍のB-1B戦略爆撃機と一緒に韓国の防空識別圏を飛行した。

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森友問題 国会はそろそろ正気に戻って下さい

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北朝鮮が新型高出力ロケットエンジンの噴射実験に成功したそうです。

一連の北朝鮮の、固形燃料弾道ミサイル発射、4発同時発射、そして今回の直接米国本土まで射程に入れたICBM用ロケットエンジンの開発成功と、たたみかけるように核武装のスピードを上げています。

これについては別稿で詳述しますが、朝鮮半島はいつ有事になってもおかしくはない開戦前夜の状態です。

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朝鮮有事に際しては、在日米軍はそのリソースのすべてを投入します。

三沢の「野イタチ」空軍、岩国のF35海兵隊航空部隊、横須賀の第7艦隊空母打撃群、佐世保の強襲揚陸艦、沖縄の海兵隊、:嘉手納の空軍は、一体となって実戦モードに移行します。

いや、すでに米韓合同演習で展開しているので、そのまま戦争に突入する可能性すらあります。

一方、わが国といえば、政府は機能しているものの、国会は延々とまるで朝鮮半島で何事も起きていないかのごとく、まったりと森友一色です。

野党はモノに動じない平常心というべきか、いや常在脳死というわけでしょうか。

さて野党とメディアが熱狂した森友問題は、濃いキャラのカゴイケ・ファミリーや元「しばき隊」作家が引っかき回しているので見えにくくなっていますが、煎じ詰めれば2点です。

Photo_4こういう人にだけは拉致被害者ブルーバッチをつけてほしくない

問題を切り分けてみます。

最大の問題は、安倍首相の口利き関与だったはずですが、これはすでに消去されました。

もらって政治資金報告書の記載がなかったのならともかく、逆に100万を寄付したととしても、なんの問題にもなりません。

政治家が学校に寄付するのは善行であっても、選挙区外の寄付ですので投票依頼にはつなりがませんので適法です。

第1、政治家はもらっても出しませんからね(苦笑)。

問題になるとすれば、首相が寄付を否定したのが嘘だった場合、政治的信頼性が傷つくことはたしかですので、その問題にすぎません。

これについては、明日の籠池氏の証人喚問で明らかになるでしょう。

して特に親しかったわけでもない籠池氏に、100万をポンっと出すなんて常識的にありえません。

Ggt

上の写真は反原発・反基地運動家の三宅洋平氏と昭恵夫人との対談の模様です。ちなみにこの三宅氏が夫人を高江のN1テントに連れて行きました。

昭恵さん、あなたねぇ、いい人というよりもうぶっ飛んでいますよ。

だから、今回「愛国」理事長に散々利用されるんです。反省文40枚。

まぁ、「歩くセキュリティホール」こと昭恵さんが講演料でもらって断った時のいきさつ絡みでしょうね。これも随行職員が証言しますから、明日あきらかになります。 

一方政治家が斡旋の見返りとしての金銭授受があったら、その政治家はアウトです。 

ただし誤解があるようですが、金銭授受がなければ、口利きは政治家の正当な仕事です。

橋下徹氏はこう述べています

「政治家が口利きをするのは民主政治としては当たり前。有権者の要望を聞き政治家が行政の至らないところを直す。ルールがなければ作り、悪ければ変える。僕は高校生からの要望を受け院内学級を作った!要望を聞き行政を動かすのは民主政治の根幹。ただお金を受けたらアウト!」

唯一名が出た政治家である鴻池のおっちゃんの「こんにゃく」騒動は、どこに蒸発したのでしょうか。

鴻池さんの仲介で財務局が動いたのならスッキリするのですが、どうも違うようです。

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では次の謎ですが、なぜ8億円もの売買価格の値引きがあったのかです。

この8億はゴミ処理代だとのことですが、これが妥当かどうかです。

これが不当なら財務省がミスをしたか、意図的に森友側から袖の下をつかまされたのか、はたまた財務省が政敵の首相をなんとかしてやろうと企んだか、です。

会計検査院はなぜ競争入札にしなかったのかを近畿財務局に問うでしょうから、いずれこの問題は解明されます。

しかし今の空気だとそれが出るまで、メディアと野党によってどうでもいいことが面白おかしく拡散されて、国会はまともに機能しないことになるでしょうね。

いまでも、鴨池氏が安倍氏の次を狙う麻生財務大臣の子分であったことや、初動において麻生氏が「財務省にはなんの問題もない」と一蹴してしたのがヘンだ、きっと麻生が財務省を使ってウンヌンカンカンと、まぁ色々と陰謀論的尾ひれ腹ビレがつきました。

左翼サイトにいくと、その手の陰謀論の香ばしい匂いがモワ~と立ち込めています。

あの学校用地は、阪神淡路大震災までは住宅地でしたが、大きな被害を受けて住宅地としての再建は難しいということで、国交省が買い上げたものです。

確かに震災瓦礫は投棄されてはいるのですが、元住民にはそんなに大量ではないという声もあり、真相は藪の中です。

実は、この謎を解明するのはそんなに面倒ではありません。

土地鑑定士を入れて、民間の地質調査会社に学校用地のボーリングをすればいいだけです。

数カ所を掘削してみて、8億相当のゴミがあればよし、なければミスないしは不正があったのです。

行政のミスならばその理由を明らかにする説明責任が生じますが、財務省が簡単にすいませんとは言わんでしょうな。

いずれにせよ、財務省がらみは会計検査院が精査の結果を公表するまで待たねばならないでしょう。

となると後は、なぜこんなに早く学校設置許可が下りたのかという点が残りますが、これは大阪府の問題で政府案件ではありません。

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首相夫人が100万円渡したのどうの、払い込んだ郵便局の「物証」(爆笑)、夫人からメールが来たらどうの、ああ、どうでもいいことばかりです。

週刊誌ネタで政治やってるんじゃないよ。今の国会には笑点のテーマが似合います。

野党とメディアのみなさん、いいかげん正気に戻りませんか。

 
 

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沖縄と「在日」運動

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脳梗塞をわずらってリハリビ中の石原元知事を、百条委員会でつるし上げる共産党と公明党の姿は異様でした。

私の母も脳梗塞で倒れて苦しい闘病生活をしただけに、こういうことを平気でする小池氏の政治的冷血ぶりに腹が立ちました。

石原氏は好き嫌いの問題以前に、至極まともなことを言っていました。

都議会自民党は悪しざまに言われていますが、自党の責任を認めて発言していました。

民進党、公明党などは、小池ブームに乗りたいばかりに、他人ごとのように石原氏を糺弾できるとは、たいしたものです。

今週どこかで豊洲問題を書く予定ですが、その前に今日は「名無し」さんという人のコメントにお答えしておきます。 

このコメント欄ルールでHN「名無し」は使えませんので、次に投稿する場合は変更してください。よろしくお願いします。 

内容はこのようなものです。 

「暴力云々と言うより在日工作員が沖縄県民に成りすまして民衆を扇動し、日本の社会構造(安全保障や領有権など)を破壊しようとしてるのだから、まさしくテロです。
潜入調査した篠原章氏によるとデモ隊の約3割が在日だそうです。」

 このていどのことについては、一貫して私は書いてきています。 

去年12月24日の記事を読んで下さい。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-6460.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-a146.html 

このコメントで触れている、「在日」の高江支援網についてですが、篠原章氏か「Hanada 2月号」で書いて、センセーションを巻き起こしたものです。 

記事の中で、在日関係者はこう述べています。

「要するに反日運動なんです。日本あるいは日本政府をおとしめようとする活動なんです。
在日差別を沖縄差別に置き換えれば『差別』というキーワードも共有できますしね。
朝鮮総連の関西系本部が中心だと聞いていますか、北朝鮮寄りの在日韓国民主統一連合(韓統連)大阪本部や民団の一部も朝鮮総連に歩調を合わせて沖縄に支援人員を送っています。
これとは別に、日本基督教団のキリスト団体には在日系牧師が少なからずいて、高江や辺野古での活動や、本土の情宣活動に積極的に取り組んでいます。
韓国のキリスト教団体も多数の支援者を送り込んでいます。
結果的に、在日団体の指示や勧誘で沖縄に来ている活動家の数は、反対運動の中でかなりの勢力に成長していると思います」

この篠原氏の記事は、左翼系に衝撃を与えたとみえて、必至の打ち消しを図りましたが、他ならぬ在日運動の指導者である辛淑玉氏のこの記事を認める発言していたことが明らかになってしまいました。 

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 辛氏は去年9月9日に、この人物が共同代表をしている「のりこえねっと」の集会でこのように発言しています。
※動画はこちらからhttp://ksl-live.com/blog7551
書き起こしはhttp://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-98d0.html 

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「ネトウヨなんかがね、朝鮮人たちがよく現場に行っているとか、あそこは朝鮮人が仕切っているとか書いてありますよね。そりゃそうだわって。
あたしもそう。今回捕まった?(聞き取り不可)もそう。それから広瀬さんのそばにいる在日の人もそう。行ってますよ。
おそらく日本のね、1億何千万の比率に対して60万の朝鮮人の比率から言ったらですね、在日の数はたぶん比率としては高いと思う」
 

「そして、私たちは一票ない。一票ない人間が何ができるのかっていえば、口でやるか、そしてもしくは一生懸命稼いで金送るか、もしくは現場に行ってね、体を張るかですよ」 

「だから現場に行ってね、何人も在日に会います、お互いにあってもねぇ「おーっ朝鮮人」とかってやりません。
やらないんですよね。普通だったら私なんかすぐハグとかやっちゃたりして勝手にセクハラか何かやってるんですけども。
そうじゃなくて、みんな体張って、「おまえも来たか」「お前も来たか」ってね」

仲間うちの気安さからか、辛氏はほんとうは黙っていなければならないことを平気でペラペラしゃべってしまっています。

発言の流れでは前後しますが、この部分です。

「あと若い子には死んでもらう。若い子にはお国のために頑張ってもらうって稲田も言ってるんですから、稲田が言うなら私も言おうじゃないかって。」
「それからじいさん、ばぁさんたちは向こうに行ったらただ座って止まって、なにしろ嫌がらせをして、みんなつかまって下さい。
でね、70以上がみんな捕まったら刑務所もう入れませんから、若い子が次頑張ってくれますので」

スゴイことを平気で口にする人ですね。  

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 辛氏の発言どおり、高江紛争に対しての外国勢力、特に親北朝鮮勢力の介入は明らかです。

北朝鮮そのもの指示があったどうかは不明ですが、「在日」団体の多くが北政府の強い影響下にあるのは常識です。辛氏自らも北朝鮮国籍です。

これが、辺野古から焦点が高江に移って、いきなり動員力が急増し、資金的にも潤沢になった理由です。

このような背後関係をメディアは完全にスルーして、「政府の弾圧と戦う平和を愛する市民」、果ては高江の住民は片手の数もいないにもかかわらず「基地建設に抗議する住民」としてミスリードし続けました。

今回、「ニュース女子」のカウンター番組を作ったMBSの斉加ディレクターは、依田氏の救急車発言の揚げ足取りを演出してまで私的「検問」を否定しましたが、ここで辛氏は堂々ともっとやれと唆しています。 

この部分です。

「なぜならば現場の人が足りないからです。現場で彼ら2人が二十何台も止めた、それでも1日止められるのが15分。
でもあと3人いったら16分止められるかもしれないんです、もう1人行ったら20分止められるかもしれないんです。だから送りたいんです」

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 斉加さん、辛氏は堂々と現場で2人で20台止めたと、まるで戦果を誇るように演説しているんですが。

整理すれば、 辛氏たち「在日」団体は、

①去年夏、「在日」団体は高江に動員をかけた。
②在日」団体は沖縄に派遣した者たちに、財政的援助を行った。
③若者に暴力的闘争を教唆煽動した。
④老人には座り込みをして警察に逮捕され、機能を麻痺させることを教唆煽動した。
⑤私的「検問」をする者が不足しているので、もっと本土から行けと教唆煽動した。

 そもそもこの人には、法秩序という概念そのものが欠落しています。 

左翼はえてして、権力への抵抗は人民の抵抗権だから善、権力の規制は弾圧だから悪という常識の下で動いていますから、辛氏などは自分が暴力行為の教唆をしていること自体に無頓着です。

もし重傷者が出たなら、この辛氏の発言は司直によって暴力行為の教唆煽動にとられてもおかしくはありません。

それを平気で自分の公式サイトにアップするのですから、自分たちの暴力は「いい暴力」だとでも思っているのでしょうね。 

また困った事には、琉球新報などの地元マスコミもまた同じ「常識」の下で生きていますから、まったく暴力には不感症になっています。 

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 上の写真は、去年8月5日に山城容疑者が逮捕されるに至った集団暴行事件ですが、実は琉球新報の記者が、このリンチの輪の真横にいて見て見ぬふりをしていました。

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地元紙は反対派の暴力には底抜けに寛容でありながら、警察の法に基づいた排除は「殺人行為」だそうです。呆れたものです。

こういう暴力への寛容が、結局、山城氏を暴走させて逮捕に至らせたのです。

なお最後に、「テロリスト」という呼称についてですが、まずこれは「ニュース女子」の見解ではなく、コメンターの発言です。 

私はほんものの武器を使うISのようなテロリストが日本に現れた時になんていうのかと問うています。

かつてのようにのどかな時代なら、過激派ていどの棒切れをもった運動家でも「テロリスト」と呼んでよかったでしょうが、今はリアルなテロリストが世界に跋扈している時代です。 

ですから、時代に対応して、きっちり概念規定して使おうということです。 

山城氏はたしかに暴力的運動家と呼ばれても致し方がない人ですが、大衆運動家にすぎません。

暴力に走ったために、共産党系の統一連から手厳しい反発を受けました。 

一方本土の辛氏などの反ヘイトグループは、さらに暴力に対して「寛容」です。 

彼らは本土で極めて悪質な暴力をふるってきました。 

下の集合写真は暴力団の集まりかなにかと思いますが、悪名高き「しばき隊」が公式サイトにアップしていたものです。

ちなみに、森友事件で籠池氏の代理人のようになってしまった自称「ノンフィクション作家」・菅野完氏は、このナンバー2でした。

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このしばき隊は、「十三ベース事件」で仲間を集団リンチの末に半殺しにしています。
※十三ベース事件
http://togetter.com/li/974584
http://critic20.exblog.jp/25658919/  

そしてこの猛々しい暴力闘争を、沖縄に持ち込んだしばき隊もまた、「在日」反ヘイト運動団体のひとつで、添田容疑者を高江に送り込んだのは、他ならぬこの辛氏です。

このような暴力に対しての「寛容」な風土から、ほんものの武器を使用する過激テロリストが登場するのは、時間の問題だと私は思っています。

ですから、今の段階で「テロリスト」という表現を濫用しないようにしよう、ということです。

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森友学園問題の自爆

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先週から今週にかけて、野党とメディアが熱狂していた二つの問題に出口が見えてきました。

ひとつはいうまでもなく、100万円自作自演振込用紙で自爆してしまった森友学園問題で、今ひとつは浜渦元副知事の百条委員会でのやりとりでした。

決まりですね。

後者の豊洲問題は今日の石原さんを見てからにしますが、いよいよ小池さんは追い詰める立場なのか、はたまた追い詰められる立場なのかわからなくなってきました。

これでは7月の都議選まで持つのでしょうか。

前者の森友問題のほうはワンラです。

メディアは懲りもせずに「真相は闇の中」と書いていますが、あと解明されねばならないのは、ゴミの投棄がどの程度の量であり、それがどのように土地代金の値引きと関わっていたのか、という近畿財務局がらみの問題を残すのみです。

さて私は「森友学園問題はそんなに大騒ぎすることでしょうか」と題して、3月1日にこう切り分けています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-e7c5.html

①森友への国有地払い下げに首相が便宜供与していたか否か。
②森友への国有地払い下げは適切に処理されていたか否か。
③森友の教育内容

本来は①の「首相の関与」の一点だけが重要でだったはずです。 

これについて、この記事を書いてから20日間もたっていますが、新しい材料はでてきません。

というか、今後もないでしょう。 

関わった有力政治家は鴻池氏ていどで、口利きをしたのは確かでしょうが、それで決定的に財務局が動いたという証拠はないようです。 

②は財務省のミスの問題。競争入札にしておけば、こんなゴミ処分場の売り渡し価格で痛くない腹を探られることはなかったはずです。 

いずれこれについては、会計検査院が明らかにするでしょう。財務局、叱られなさい。 

③に至っては私学における「教育の自由」は、民主主義の基本原則です。 

本来、よくリベラル左翼の大学教員が叫ぶ「学園の自治」「学問の自由」と同次元の話で、日教組教育は問題なくて、教育勅語が悪いではダブスタになってしまいます。 

公教育においては前者後者共に問題ですが、私学である以上どちらも自由です。 

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で、野党とメディアは、これでは「安倍を逃がす」と焦ったようです。 

私は3月3日に、「ゴールポストを動かしている野党とメディア」と題して、こんなことを書いています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-3388.html

「私は森友学園騒動は終幕に差しかかっていると見ています。首相自身ならまだしも、夫人に飛び火させて人格攻撃をするようになったらもう出枯らしです。
要するに、もう野党にはネタがないのでゴールポストを動かすか、ゴールマウスを拡げるしか手がなくなったのです。(略)
できるのはせいぜい昭恵さんバッシングだけ」

焦ったのは、森友学園理事長の籠池氏も同じだったようです。

こちらの方は学園の存続がかかっているだけに、子供に教育勅語も教えている人とは思えない廉恥心を欠いたものでした。

籠池氏があせった理由は、学校設置認可が大阪府から下りそうもないことでした。

①学園が大阪府に提出した「愛知県蒲郡市の私立海陽中等教育学校と推薦入学枠の提供で合意した」とする文書が、当の海陽中等教育学校側から否定されて虚偽だと分かった。
②国側が補助金算出時に約15億円と試算した建築費を、学園側は黒字経営を装うために大阪府には7億5600万円と過少に報告していた。

もう既に暴露されていますが、森友の財政基盤は崩壊の危機に瀕していました。6
実際は国の見立てどおり15億はかかる建築費を7億5600万円と申告しても、進学名門校の推薦入学枠さえあれば、入学希望者は増えて増収になり、なんとか回るという算盤だったのでしょう。 

残念ながら、どちらも嘘。 この籠池氏は、元々自分には大きなバックがついているんだぞ、といういかにも小物らしい虚言癖があったようです。

昭和天皇が昭和61年5月11日に森友学園にご行幸されたということを園史に書いたりしていますが、もちろん 宮内庁は即座に否定しました。

あるいは今回のように、昭恵夫人を名誉校長にもちあげてみたり、勝手に学校名に「安倍晋三記念」なんじゃらにして断られるなどしでかしています。

浅ましいばかりの背伸びぶりですが、このようなタイプは自分で自分の掘った穴に躓くことになります。

松井一郎府知事は6日、「森友学園の小学校の設置認可判断が先送りになると表明し、4月開校が吹っ飛びました。 

これは致命的です。というのはその直前の3日、石井国土交通相は記者会見で、「整備中の学園の小学校が大阪府から認可されなかった場合、土地を買い戻す可能性がある」と述べているからです。 

これは国と学園の売買契約に、小学校にするということとする目的指定と、それが果たされなかった場合には買い戻し特約がついているからです。 

そもそもこの土地は、学校を建てるということで財務局との交渉が進んでいた物件です。 

学校を建てねば土地が買えず、土地がなくては学校が建たないという、ニワトリが先か卵が先かのような関係にあったわけです。 

いまでもなんでこんなに安くなったんだ、ということを言う人がいますが、ひとつには廃棄物処分場だったことがひとつ、もうひとつは学校を建てると籠池氏が言っていたからです。 

だから、籠池氏はなにがなんでも4月新学期に学校を建てねばならなかったわけですが、これが不可能となった以上、国が買い戻しを要請してくるのは必至で、その場合更地にして返せということになります。 


因果応報ですが、ここで籠池氏は逆切れしてして、本格的狂乱モードに突入します。

とにもかくにも安倍が憎い、その女房の昭恵も憎い、皆んな憎い、オレが貰った金を返せ、あれなんかオレ、ヘンなこと言っているかな、ともかく全部道連れだぁ!というわけです。

上の写真で籠池氏は、「トカゲのしっぽ切りはやめてくれ」と言っていますが、あんたは「しっぽ」か(笑)。

要は、胴体にデカイ黒幕がいるぞというわけで、これに野党とメディアが群がりました。

今まで極右理事長バッシングに明け暮れていたのに、一夜にして彼は「勇気ある内部告発者」というわけで、ご都合主義も極まれりです。

Photo_3

そのきっかけを作ったのは、「ノイホイ」こと菅野完氏という、これ以上ないというゴロツキ自称「ノンフィクション作家」でした。

以後、「愛国」理事長は、こんな札付きの男の操り人形と化していきます。

下の写真は、しばき隊のトップであった野間易通氏(右)と、一緒に仲良く中指を立てている菅野完氏の姿です。

ろくなもんじゃありませんな。

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一緒に中指を立て合った「同志」の野間氏からさえ、菅野氏はこう評されています。

「菅野完(noiehoie)は、しばき隊の元No.2だ。フォロワー数は竹内真より多かった。しばき隊を追放した事実は、野間易通が証言している。池田香代子宛てに「菅野完は度重なる女性トラブルと金銭トラブルで社会運動をパージされた人です」と」(『世に倦む日々』2016年年7月14日)

やれやれ、この性的暴力、金銭持ち逃げ、おまけに著書の出版差し止めという菅野氏の登場によって、森友問題はいっそう週刊誌的に加熱していくことになります。http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=3725

メディアと野党がこれに大喜びで飛び乗ったのは、ご承知のとおりです。

米国務長官の訪日、北朝鮮ミサイル発射、南スーダンPKO、そして今週の訪欧などで、それどころではなかった政府も、これ以上の放任は不可能と見て、一気に籠池氏の証人喚問に踏み切りました。

おそらく来週の今頃には、「なんだったンだ、こりゃ。まんまと野党とマスコミに乗せられた」と国民の大多数が思うことでしょうね。

そして証人喚問で嘘がばれれば、特捜はこの詐欺男を公文書偽造で逮捕に踏み切るかもしれません。

20日前に私が書いたように、「本来、そんなに大騒ぎすることではではない」のですから。

長くなりましたので、明日に続けます。

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日曜写真館 蓮田の冬

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森友事件雑感

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今回の森友事件で教訓めいたものを出すのは早い気がしますが、雑感だと思って下さい。 

いままでこの拙いブログにおつきあい頂いた皆さんは気がつかれていると思いますが、私はリアリステックな保守です。少なくとも、そうでありたいと考えています。 

右翼とは一線を画します。というか、共有する部分が一定あるだけに、そうとうに彼らはたまらないと思っています。 

籠池理事長とその夫人、長男、長女を見ていると、揃ってまるでアダムス・ファミリーのようです。 

初めて森友学園の写真をみた時、水兵服調の制服、教育勅語、海軍旗など、なんともうすら寒い気分になったことを思い出します。 

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私は歴史的な流れの中で教育勅語がどうであったのか、日本海軍がどのような存在だったのかを考えることは厭いません。 

しかし、大日本帝国や帝国海軍が復活してほしいとはまったく思わないし、天皇が元首になることも、帝国憲法が復活することにも批判的な立場です。 

というか、何を考えているのか、この人たちは、というのが偽らざる私の感想です。 

日本会議系の一部の人たちの言説を聞いていると、こういうファンタジーを言っている人が憲法改正を主張したり、安倍政権を支持するのはかんべん願いたいと思ってしまいます。 

第1次政権時の「戦後レジュームの脱却」路線の失敗をもっとも深刻に総括しているから、いまの安倍政権があるということに、彼らは気がついていません。 

いまの安倍氏は大日本帝国の再現を願うような復古主義者ではなく、キャサリン・ケネディが評したように「リアリスト」です。 

稲田氏を起用した理由は、女性登用が主眼であって復古思想が共通だからではありません。

むしろ稲田氏は、安倍氏最大の政敵である財務省の「ご説明」にもっともまともに影響されてしまった人で、強烈な財政規律主義者です。

閣僚の間は口にはしないでしょうが、アベノミックスには否定的なはずです。

今回、私が稲田氏がらみで残念に思うのは、このような未熟な政治家を9条がらみの防衛大臣に抜擢したことです。

本来、いま防衛大臣がなすべきなのは、尖閣、北朝鮮の弾道ミサイル、あるいは南スーダンPKOが、憲法9条2項では対処できないということを国民に現実を踏まえて問題提起することだったはずです。

稲田氏のような幼稚な政治家を任用したことで、安倍氏の改憲への意志まで疑問符がついてしまいました。

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さて、私の愛読書に、エドモンド・バークの『フランス革命の省察』(佐藤健志訳)という本があります。 

この本は私に強い影響を与えました。 

バークが批判しているのは「急進主義」です。

チャプターのタイトルを見るだけで、内容はあるていどお分かりいただけると思います。 

「フランス革命と名誉革命は違う」「過去を全否定してはいけない」「人間はどこまで平等か」「革命の暴挙を批判する」「フランス革命は不要だった」「改革はゆっくりやるほうがいい」「メチャクチャな新体制」「社会秩序が根底から崩れる」・・・。 

急進主義は短期間に急激に社会を変革しようとする思想ですが、実は現代日本においてはびこっている流行思想です。

民主党・鳩山由紀夫首相の「友愛」に基づいた「政権交替」、あるいは自民党・小泉純一郎首相が「自民党をぶっ壊す」として始めた「改革」はその典型です。

はたまた、今の小池劇場などを見ると、またぞろ急進主義が復活したかと思いました。

彼らの考え方の根っこにあるのは急進主義です。

左翼リベラルの急進主義は、反安保・反原発・移転阻止・反基地など、どれもこれも急進主義一色なので見えやすいのですが、自民党や保守層の中にもあります。

小池都政が妙に共産党と親和性があるのは、その急進主義の根が共通しているからです。

保守急進主義は、かつてあった栄光の復元です。それがなまじかつて現実に実在していたものの復古ですので、見えにくいだけです。

しかし、言っている内容は正反対ですが、同根です。

Photo_2エドモンド・バーク

共通するのは、訳者の佐藤氏の表現を借りれば、「正しい目標を目指す限り、社会の変化は抜本的であればあるほど良く、また急速であるほうがよい」とする発想です。

これは根本的な人間理解の浅さから来ています。人間が理性的な存在であるという強い思い込みがあるからです。

バークは政治は「理論上はうまくいくはずだから大丈夫というものではない」と述べています。

いくら理想的に見える政策を掲げたからといって改革を実践する過程で失敗する場合が多いのは、実施するプロセスにおいて副作用や、反発、無駄なコストが積み上がっていくからです。

社会に大きなストレスをかけて失敗した「改革」など、掃いて捨てるほどあります。

そしてひとたび急進主義的「改革」に失敗すると、その後に来るのは社会秩序の混沌です。

Photo_3
たとえば鳩山氏の「友愛革命」が「最低でも県外」政策を生み、いままで積み上げた議論をチャブ台返ししたあげく1年間に渡って迷走し無残に失敗したことを思い出せば分かりやすいでしょう。

その結果生れたのは沖縄社会の混沌であり、その中から「翁長知事」というミニ妖怪を生み出していまに至っています。

壊すのは一瞬。その修復には10年かかるのです。

バークはこう言います。

「長年にわたって機能してきた社会システムを廃止するとか、うまくいく保障のない新システムを導入するとかという場合は『石橋を叩いて渡らない』を信条としなければならない」

バークは、「人間が正しい社会の変革の方法論を知っている」という迷妄から醒めろと警告します。

さて、大日本帝国の徳目を教育方針に掲げた籠池氏ですが、自らの行動によって「金をもらった」「夫人にはよくしてもらった」という恩義まで、逆手にとって安倍氏を攻撃しているようです。

こんな人物に教育勅語を教えてもらった子供たちが気の毒です。

「100万もらった」か否かなどは、私にはどうでもいいことです。

民進党さん、これだけ騒げば、ニセメール事件ていどでは済みませんよ。知ったことじゃありませんが。

仮に籠池氏の言うのが真実だとして、籠池氏から献金を受けたならともかく寄付したのですから、なんの法律にも抵触しません。

問題なのは、籠池氏のような忘恩の輩が大日本帝国の復活を主張していることです。

しかしまぁ、ああまでひどいキャラには久しぶりに出会いましたね。ふゆみさんが「右の吉田清治」と評したのには腹を抱えました。ビンゴです。

■蛇足 籠池氏が「安倍氏から100万貰った物証」として出してきて、菅野完氏がアップした、「証拠写真」ですが、これがなかなか傑作です。

Photo_5

そもそも振込済み控え(※)用紙は振り出し人のほうが、手元に残すものじゃなかったっけ。ナンデ振り込まれた籠池氏が持っているの。

※追記 振込用紙ではないとのふゆみさんのご指摘でした。安倍氏の手元になければいけないもので、籠池氏は盗んだのでしょうか。ご教示に多謝。

したがって、現時点で籠池氏の手元に振込済み控えがあるということは、籠池氏が安倍氏の自宅に侵入して盗んだということになります。

嗚呼、籠池さんどんどん罪が重くなるぞ(爆)。警察、早く公文書偽造で逮捕して楽にしてやって下さい。

次にくだんの振込用紙の写真は、「安倍晋三」と書いたが、郵便局員から訂正を求められて受け取ってもらえず、今度は「匿名」の漢字がわからずに左上に試し書き。(←「匿名」の右横の「大」みたいな部分)

お気の毒に「匿名」もダメと言われて(ありりまえだつうの)、今度は「(学)森友学園」と書いているというわけらしい。

この人、詰んだね。

すごい「証拠」があったもんだね。

※菅野氏の談話https://news.yahoo.co.jp/byline/suganotamotsu/20170317-00068806/

 

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THAAD配備のたびに持ち上がる日韓のスキャンダルの嵐

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森友学園問題で無駄に消費された国会審議は、実に50日に及びます。 

通ったのは補正予算だけ。このまま推移すれば大半の法案は廃案となって蒸発します。 

国会は国会に与えられた仕事をやれ、と思います。週刊誌ネタでいつまでも国会を止めているんじゃないよ。 

さっさとこの頭のおかしな「愛国者」理事長を、証人喚問すればいいだけです。 

というか既に、公金横領、公文書偽造の刑事事件として、捜査当局が乗り出すべき事案です。

完全にテンパっている籠池氏は言いたい放題言うことでしょうから、証拠物件を見せるように釘を刺す追及が必要です。

とうとうメディアは、籠池氏の代理人のようになった自称「ノンフィクション作家」・菅野完氏の発言を大きく取り上げ始めました。

菅野氏は元しばき隊(下写真参照)にして公金横領(※1)、唯一の著作は名誉棄損で出版差し止め(※2)という神々しいまでにいかがわしい人物です。
※1http://www.kinyobi.co.jp/news/?=3725
※2http://www.sankei.com/affairs/news/170106/afr1701060025-n1.html

やれやれマスコミ諸氏よ、こんな人物の言うことを裏もとらずに流していますが、少し頭を冷したらどうですか。

Photo_5   しばき隊の幹部だった菅野完氏 左端に添田容疑者が写っている。

まず、稲田防衛大臣の件ですが、彼女は現職の適格性を欠いているのは誰の眼にも明らかです。 

解任させるべきなのは明らかですが、いま解任すれば野党を喜ばせるだけなので時期を見てということになるでしょう。 

この人物にいまの北朝鮮弾道ミサイル対処や、マティス長官との2プラス2がこなせるはずもありません。 

稲田氏の「健忘症疑惑」は以下の3点です。

①13年前の籠池裁判に稲田が出廷していたことの忘却。
②1万2千円の献金の忘却。
③2年前にパーティーですれ違ったことの忘
却。

①の訴訟代理人は夫の代理としての出席な上に、弁護士は殺人容疑者すら弁護するのが仕事です。なにが問題なのでしょうか。

②は個人献金を受け取る原則として、小額個人献金という原則に忠実だっただけで、子供のスマホ代くらいで関係ウンヌンと言われるべきではありません。

③のパーティですれ違ったのは、脱力するほどくだらない。こんなことで「関係」を疑われたら政治家稼業は成り立ちません。

稲田氏が問題とされるべきは、このようなささいな個人的問題を的確に返答できず、政権を苦しめたことです。

その意味でいえば、野党の「省内を掌握していない」という批判だけは的を射ています。

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昭恵夫人の100万献金「疑惑」は、もう少し情報が出揃わなければなんともいえませんが、福島瑞穂氏も認めるように献金名簿にはなんの記載もないそうで、「愛国」理事長が言っているだけにすぎません。

仮にあったとしても選挙区外への寄付は公職選挙法で認められていますので、これまたなにが問題なのでしょうか。

籠池氏は虚言癖のきらいもある上に、いまや安倍氏への逆切れモードに入ってしまったようで、こういう人物の言うことをそのまま裏付け取材なしに垂れ流し続けるメディアは印象操作といわれても致し方がありません。

昭恵夫人が問題であるのも明らかで、最近私ですらこの人の名を聞くとゲンナリします。

昭恵夫人は常々、「右でも左でもいいことなら利用してください」と言っていたそうですが、あまりにも非常識です。

自分の立場をわきまえなさい。あなたは半「公人」なのですよ。

こういう問題が起きると、首相夫人を縛る内規が必要となるでしょう。

とりあえず安倍氏は夫人に、ファーストレディがいかなる立場かしっかりと教えてやることです。

では、いったん週刊誌的話題から眼を移して、稲田防衛大臣が吊るし上げられている背後の情勢を見てみましょう。 

3月10日に、韓国の憲法裁判所はパク・クネ大統領を弾劾を認める判決を下し、大統領を罷免しました。 

パク・クネが突如チェ・スンシルという「親友」の存在が暴露され、罷免に至った時期を考えて下さい。 

それまでパク大統領は高支持率を誇っていたのが、一転して急落したのはTHAAD配備を決定したことです。

Photo    THAAD 

中国がもっとも嫌がるTHAADを配備しようとした後(※)に、チェ・スンシル国政介入疑惑が持ち上がる不自然さに注目して下さい。 ※数カ月のレスポンスがありますので、表現をゆるめました。

私はこの出来すぎた政局に、某大国の影を感じます。 

Photo_2http://ironna.jp/article/4623

一方米国は、パク罷免のわずか3日前に、当初7月としていたTHAAD配備の予定を4カ月前倒しにして韓国に器材を搬入してしまいます。

それほどまでしてでも、米国はTHAADが必要だったのです。 

ですから、おそらく次期大統領が誰になろうとも動かせない、既成事実作りを行ってしまいます。 

次期大統領最有力候補といわれるムン・ジェインがいかに歯噛みしても、国と国の約束は覆せませんから、THAADは一カ月後には稼動を開始します。 

もうひとりの主役である北朝鮮は7日、中距離弾道ミサイル・スカッドERを、日本のEEZに打ち込みました。 

これを多くの日本のメディアは、中国の言い分どおりに「展開中の米韓合同軍事演習への反発」という構図で報じました。 

そうでしょうか。 

米韓軍事演習は大規模なもので、演習名「キーン・リゾルト」(keen Resolute)はその名のとおり「鋭利な硬い意思」ですから、北朝鮮に対しての政治的警告であることは間違いありません。 

しかし、それは定期演習であってスケジュール化されており、北朝鮮はもちろんそのことを知っていました。 

ですから北朝鮮の意図は、むしろTHAAD配備に対する警告の意味合いが強いのです。 

北朝鮮と中国は別個の思惑でTHAAD配備を強く嫌っていました。
THAADミサイル - Wikipedia

韓国に配備されたTHAADのXバンドレーダーレーダーの覆域は、主に朝鮮半島と中国東北地区の一部だといわれています。

Thaad20range     http://www.businessinsider.com/thaad-missile-defen...

するとこのTHAADは、北朝鮮の弾道ミサイル防衛であると同時に、中国の弾道ミサイルに対する抑止のためのものなのです。 

THAADはその名の通り高高度迎撃ミサイルです。 

THAADは韓国や日本に向けた北朝鮮のミサイルを迎撃するのではなく、日本列島を飛び越して米国領に向かうものを迎撃する性格のものです。 

つまり、韓国に配備したTHAADによって米国は、自国に向けたICBMを含めた弾道ミサイルを無効化することが可能になったのです。 

Kim_dynastykim dynasty

それと同じ理由で、中国は日本がTHAADを配備しようとすることに、極めて強い警戒感を持っています。

このような情勢を背景にして日本の防衛大臣をクビにし、安倍政権に大きな打撃を与えたいともっとも強く願う国がどこなのか、もはや言うまでもありません。

稲田氏のグアムTHAAD見学は1月13日でした。これは日本政府が本腰を入れてTHAAD配備を実現しようとする現れでした。

その直後からなぜか猛烈な森友騒動が勃発して、延々と国会は週刊誌カラー一色に染め上げられます。

ディアと野党は北朝鮮のミサイル問題などそっちのけで、森友騒動に没頭します。

さて、このように見てくると、THAAD配備を容認したパククネ、グアムにTHAADを見学に行った稲田氏。

その直後このふたりを襲ったスキャンダルの嵐。

果たしてこれが偶然なのか、はなはだ疑わしいと私は思っています。

中国の直接の指示があったなどとは思いませんが、その「影」は感じると申し上げておきます。

 

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福島事故後1年目 大震災に耐えた東日本の社会は崩壊しかかっていた

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①緊急時・収束過程基準
②住民参加
③最適化

簡単に説明しましょう。

まず緊急時・収束過程基準(※ICRPの表現ではありません)ですが、これは空間線量や食品基準値に適用されますが、このとき政府の説明がいいかげんだとかえって混乱を深めてしまいます。

事故直後に出た、コメの暫定基準値500ベクレルといったものがそれにあたります。

これはわが国だけが高く設定しているわけではなく、どの国もICRPの指導に沿って実施している緊急時基準値です。 

下図はチェルノブイリでもっとも深刻な被害が出たベラルーシの食品基準ですが、13年かけて段階的に基準を厳しくしているのがわかります。

ベラルーシにおける食品規制値の推移
単位ベクレル/㎏
 

      86年     88年   92年   96年  99年 

・水    370     18.5   18.5  18.5   10
・野菜  3700    740    185   100     40
・果物          同上                  70
・牛肉  3700    2960   600   600    500 
・パン  -        370   370   100     60
・豚肉・鶏肉 7400  1850  185    185     40
・きのこ(生) -      -   370    370    370
・きのこ(乾燥) -  11100 3700   3700   2500
・牛乳   370     370   111    111    100
幼児食品  -      1850                37

日本はベラルーシが13年かけてやった基準値引き下げを、たった1年間でしてしまったことになります。

これで東日本の農業・水産業が打撃を受けなかったら、そのほうが不思議です。

東日本の農水産業は、大震災でたたきのめされ、その後に風評被害で再び殴られたことになります。まさに往復ビンタです。

しかもこれだけ消費者の空気に過剰反応した民主党政権は、国民に満足な説明をせずにお上からのお達しといった出し方をしたために:かえって混乱に拍車をかけてしまいました。

馬鹿としかいいようがありません。

「輸入食品の基準値のほうより、なぜ国産食品のほうが高いのだ」という疑問が生じたのです。

こんなものを食べて大丈夫なのか、子供は感受性が高いので障害をおこしたりはしないか、という声が多くの主婦層から上がってしまいました。

量販店には、「当店は東日本の食品は取り扱っていません」「すべての食品は自社計測しております」、などというポスターが張られることになります。

そしてさらに政府が馬鹿丸出しにも、「レントゲン1回分より低い」などという比喩を使ったために、国民はそういう言われ方したら、「私たちは毎日レントゲンを浴びて暮らしているのか」と考えます。

このようなやってはいけないリスク・コミュニケーションをさんざんして、民主党政権はパニックを拡大しつづけてしまったのです。

反原発運動家、共産党、そして朝日、毎日、東京などのメディアは、ここぞとばかりに低線量内部被曝脅威論を煽りしました。彼らは「東日本にはもう住めない」という合唱をします。

いまでこそ下の写真に登場する「内部被曝の国際的権威」とやらの化けの皮ははがれていますが、こういう者たちが「40万人ガン説」という疑似科学を流布したのです。

Photo_2クリストファー・バズビーを「内部被曝の国際的権威」と持ち上げた東京新聞2011年7月20日

2番目にICPOがいう「住民参加」ですが、政府は原発事故直後に年間被曝基準を、1mSvから20mSvに引き上げました。

これまた当然のこととして、突如20倍になったことに多くの住民は驚き、恐怖しました。

これも科学的には正しい措置なのですが、ここでも充分な政府の説明ケアが欠落していました。

こうなるともう誰も政府を信じなくなります。国民は、政府の公式発表より週刊誌やネットの流言蜚語を信用するようになります。

その時期から、数万人規模の避難区域外からの県外避難者や、自主避難者が大量に発生し始めます。

また2012年2月には、政府は福島県の事故周辺20キロメートルを警戒区域とし、福島県飯館村などを計画的避難区域に設定しました。

ここで、政府の指示による大量の認定避難者が出ます。

これについてのリスクコミュニケーションも、またおざなりでした。

政府は、区域の設定時点において、放射能と健康に関して正しい情報を出して、避難することが妥当かどうか、住民自身にいったんボールを戻して、話あって決定させるべきでした。

そうとうの地域で屋内にいればまったく問題のない空間線量だったはずです。じっくり、政府や行政が説明し、ひとりひとりの意志を確認できるていどの時間的余裕はあったはずです。

お仕着せの半強制避難では、かえって問題が隠されてしまって、解決が遠のいてしまいます。

このような場合、政府のとるべき態度はひとつしかありませんでした。

パニック心理に膝を屈することではなく、政府のいうことに耳を貸してくれるようにすることでした。

すなわち、正しく情報を公開し、正しく説明し、充分な住民の議論をしてもらうことてす。

政府は、「皆さん、ひたすら規制値を下げればいいというのは間違いですよ。そうすることによって別の社会的弊害が起きるのです」と国民に説明すべきでした。

これがICRPがいう「最適化」です。「勧告111」はこう述べています。

「最適化とは、被曝のもたらす健康被害と、それをなくそうとする防護対策の不利益のバランスを取ることだ。例えば、避難によって地域社会の崩壊、また経済活動の停滞などが起こる可能性がある。」

こうして、パニック心理におもねった政府の安全配慮は、かえって復興の妨げになってしまったのです。

このように大震災に耐えた日本社会の秩序は、原発事故収拾過程のたび重なる政府の失敗によって、まさに崩壊の危機に瀕していたのです。

                    ~~~~~~~

 

2012年3月 3日の記事再録

HN「首都圏のママ」さん。

あなたはほとんど私の書いたことを読んでおられませんね。だからちっとも噛み合わない。ひとり相撲をなさっている。
 はっきり申し上げて不毛です。 

こんな危険だという{学説」がある、というのをどんどん張り付けてこられても、無意味です。私も今までそれなりに読んできましたから。 

私は現役の農業者です。実践家です。生活人です。運動家でもなければ、理論を道具にする人間もありません。 

ただ、論理の筋道はつけておきたいと思っています。それも結論があって決めつけるのではなく、新たな証拠やデータが出たら、その都度修正できるような柔軟な眼を持っていきたいと考えてきました。 

低線量が内臓諸器官に影響を与えるという学説はかなり前から知っています。 

セシウムの約6割は筋肉組織に残留します。それも生物学的半減期の間です。そしてセシウムはヨウ素のように甲状腺で濃縮することはありません。 

なぜならヨウ素は甲状腺ホルモンの一種ですから、甲状腺内で300倍に濃縮されますが、セシウムは全身均等被曝といって、全身の筋肉に拡がって分布します。 

一カ所で濃縮されるヨウ素と違って特定の器官に影響を与えることはないといわれています。これが現時点での国際的な放射線防護学の定説です。 

いやそうではない、という異説もあります。私にとっては「そのような説がある」という認識です。 致命的なのは疫学的証拠に欠けることです。

どちらが正しいのかは数年後にわかるでしょう。もしクリストファー・バズビー氏のいうように福島で40万人がガンになれば、この異説の正さが裏付けられたことになるでしょう。 

それまでは、各々の信条に照らして生きるしか方法はありません 

さて、私の基本的な放射能問題に対する考え方はひとつです。 

農業現場の、いやもっと正確に言えば東日本の被曝した農地の生産者として、自分の地域の農産物の安全をどのように回復させていくのか、です。 

都市住民はいとも簡単に「5bq以下」といいます。この数値が、1㎏中の膨大な数の分子の中でわずか5個の放射性物質が出す放射線量というミニマムな状態だと知って言っているのでしょうか。 

現実にゲルマニウム測定器で測る所を見たことがあります。1分間ではなにも出てきません。15分でポツ~ンとひとつでてきました。30分で2個。そしてその時は40分で3個でした。

ゼロリスクを求める人たちは一度この低線量の測定風景を見学するといいでしょう。いかに5bqやゼロベクレルが非現実的なことか実感できるでしょう。 

ところで、「ゼロ」ということは存在しない、「無」だということです。「ない」という証明ほど困難なことはありません 

首都圏のママさんは「検出下限値の5bq」とあっさり言われましたが、失礼ですが言うだけならなんでも言える、と思いました。

おそらくは私たちの地域の農産物は、米とシイタケを除いて5bq以上出ることは考えられないでしょう。その程度まで私たちの自主計測でも下がってきています。

しかし、今後は分かりません。まだ私たちも全部の畑の隅から隅まで計ったわけではないし、森林の放射性物質が大水や大風でまた畑に降ることも可能性としては捨てきれないからです。

チェルノブイリ事故時のドイツ南部は福島南部、茨城北部とだいたい同じ土壌放射線量でしたが、数年後の5bqを超える数値の検出例もあるそうです。5年間は警戒を要します。

このような中で、いきなり5bqやゼロベクレルを求めるというのは非現実的にすぎます。

特に私たちより厳しい状況に生きる福島農業にとってそれは明確に不可能です。技術的にも財政的にも、あらゆる意味で不可能です

ですから、私はこのような過剰に先鋭な基準値は、逆にザルになると思っています

これが100bqという新基準値程度ならなんとかスクリーニングでふるいにかけることができます。

しかし、新鋭の2千万円するゲルマニウム測定器を使って長時間測定しなければならない30bq以下は、農業現場で測定することは不可能です。

もしそのようなことを求められても対応できる産地は全国でも皆無でしょう。

出荷ロットごとのサンプリングによるスクリーニングなら可能でしょうが、その場合数百袋で一検体という範囲となります。そしてその場合のそのスクリーニングはさきほど述べたように30bqが精一杯です。

100bq程度なら、高額ですがベルトコンベア式のスクリーニング器械もあります。しかし、30bq以下で出荷ラインを流すとなると、とてもではないがスクリーニングだけで数時間かかって出荷不能となるでしょう。

更に5bqでやるとなると流通の無作為抽出しかないでしょう。その場合、枯れ草の中の針を探すようなことになります。

私の規制値についての考えは、まずはたとえばコメならば、500bqを半分のバージョン2の250bqに下げて、その間に除染を進行させながら翌年に基準値バージョン3としてまた半分、そしてまた翌年にバージョン4としてその半分というような漸進的な段階を踏んだ基準値が望ましいと思っていました。そして5年間でバージョン5として30bqていどにまで落とします。

しかし、厚労省は農水省となんの協議もすることなく、消費者の不安を農業者に責任転嫁するためだけにこんな新基準値を作ってしまいました。

こんないいかげんなやり方をすれば必ず現実にシッペ返しされます。きっとザルとなると思います。

首都圏のママさん。低線量被曝についての議論は私はしたくありません。

低線量被曝にこだわり続けるのなら、それはあなたの生き方です。あなたはあなたの信条で生きて下さい。

残念ですが、現時点であなたの不安や要望と私の現実が交わることはありません。私は自分の現実と闘わねばなりませんから。

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「ニュース女子」検証版を見て

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「ニュース女子」の検証版がアップされました。
 

MXテレビが「反ヘイト」の抗議団によって脅かされて地上波放映をためらったために、ユーチューブでのアップとなりました。 

それにしても、ネット言論がなければ、このまま「ニュース女子」は捏造番組として葬られてしまったわけで、5年前ならそうなったと思うとゾッとします。

いつもながらこのような、気に食わない言論があると集団で押しかけて圧力をかけて潰すようなまねを、なぜ「言論弾圧」と呼ばないのでしょうか。 

それはさておき、私としてはこの検証版ていどの緻密さと丁寧さを以て、初めのバージョンを作って頂きたかったと思います。 

初版は裏付けとロジック構築の粗雑さが目立ちました。 

特にこの番組の言論の核となるべき高江紛争の暴力事件を、「テロリスト」と評するのは妥当ではないと思っていました。 

「ニュース女子」検証版は、「テロリスト」をこのように定義しているようです。 

Photo
上記の画面の概念規定自体は間違いではありませんが、引っかかります。 

テロリズムは、フランス革命の恐怖政治(La Terreur)を語源にしています。

パリの広場にギロチンで切り落とされた首が無造作に転がっていた時代を背景にして生れた言葉です。 

転じて現代の無差別に市民を殺傷する暴力行為を、テロリズムと呼ぶようになっています。 

ただし、ここで留意せねばならないことは、プロパガンダで安易に使うべき用語ではないということです。

「ニュース女子」初版は、「政治的に対立するものを威嚇する」という広義の概念規定を使っていますが、これはいかがなものでしょうか。

「しかしながら「テロリズム」という言葉の持つ、強い反道徳性・反倫理性を活用するかたちで、「自らとは異なる立場に立つ者のアピールや実力行使」に対して、「それはテロリズムである」というレッテル(ラベル)を貼るという方法で、非難を行うという方法論・戦術がある(プロパガンダ)。」
テロリズム - Wikipedia

現時点で、高江紛争における高江紛争における2016年8月5日集団暴行事件は、「行き過ぎた暴力行為を伴う反基地闘争」のレベルに止まっています。

テロリストのカテゴリーに分類できるのは、「武器の所持」です。武器を手にするのかどうかがテロリストと暴力的運動家の分水嶺なのです。

批判する側はこの暴力的運動家の「行き過ぎた」部分をこそ徹底的に問題とすべきであって、安易にテロリストのレッテル貼りで済ませるべきではありませんでした。 

さもないと、今の左翼の暴力闘争の中からやがてほんものの武装テロリストが生まれた場合、なんと表現したらよいのかわからなくなります。

プロパガンダはあちらに任せましょう。

私たちは保守としての矜恃である常識と節度を持つべきです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-4fdb.html

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そしてさらに検証版にあったように、この行き過ぎた暴力を放置し、一行たりとも報じない地元2紙、本土大手紙の容認ぶりが、高江紛争における暴力の常態化を生む温床になっていることを問うべきでした。 

検証版で須田氏が述べていたように、「左翼には自分たちの暴力は権力に対する抵抗権に当たるので是認されるべきだ」という甘ったれた考えがあって、それがメディアにも深く浸透していることを俎上に載せるべきだったのです。

メディアは暴力の共犯者になっています。

次に救急車の一件ですが、番組作りにおいて依田氏の発言の裏を取っておくべきでした。

制作側が裏取りをしておけば、依田氏をこれ以上の不必要な個人攻撃にさらすことは避けられました。 

この私ですらその志はよし、しかしこれでは反撃を食うなと思ったほどです。

現に大阪MBS・斉加尚代ディレクターは、この「ニュース女子」の脇の甘さにつけ込んで来ました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-fbc0.html

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 『沖縄さまよう木霊「基地反対運動の素顔』(2017年1月29日)より

斉加氏はこの番組の中で、消防署長から以下の発言を引き出しています。

ナレーター 「もう一度地元の消防本部の署長に確認しました。」
署長 「本当にですね。政治的圧力もそうですし、反対派の抗議活動に業務を阻害されたというか邪魔されたことは一切ないです」
斉加「ということは、ないということですね結論は」
署長「「そうです。ウソはついていません」

斉加氏はこの署長の言葉を収録した瞬間、さぞかし心中で勝利宣言を上げたことでしょうね。

これで依田氏がデマッターと証明され、こんな人物の言説を根拠とする高江紛争の暴力化など、すべて幻と決めつけることができたと思ったからです。

現に、反対派陣営はこのMBSの番組以降、これを根拠に依田氏に対する個人攻撃を強めていきます。

そして今回の「ニュース女子」検証版のカウンターの部分です。

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同じ国頭地区消防本部の署長からのインタビューですが、署長は直接の妨害行為はなかったと明言しています。

私はかつて記事で斉加ディレクターが、消防署署長との会話が本来もっと長かったにもかかわらず、会話全文をカットして都合いい部分のみを放映したのではないかと感じていました。

やはりそうでした。「ニュース女子」は丁寧に署長発言をそのまま放映していることを好感します。

おそらく斉加氏にも同じことを述べたと思われますが、その署長の証言の全貌が暴露されました。

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このように異常に出動件数は増加しています。これは高江紛争が暴力化していく度合いと比例しています。

この時期は反対派は県道に自動車のバリケードを築き封鎖してしまい、ピケット要員にその下にもぐりこませ、警官隊に実力で抵抗していました。

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このような戦術を取れば、当然けが人は出ないほうが不思議です。

そしてその都度かすり傷程度でも、反対派は救急車を呼んだようです。

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車両の下に潜り込み、警官隊ともみあうというのは、私からみれば一種の自傷行為に過ぎませんが、彼ら反対派は手を擦りむいたていどで救急車を呼んだのです。

この人たちは、「やんばるの森を守れ」と叫んで押しかけたにもかかわらず、過疎地域でいかに救急車両が命の綱なのかまったく理解していません。

この言っていることと、やっていることの激しい乖離が反対派の特徴です。

結果、呼んでおいてその場でキャンセルします。

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このインタビューの中で、署長は呼んでおいて断ったのは反対派だったと述べています。

唖然とします。暴力が常態化するとモラルまでもが崩壊するという例です。

さらに、署長は「反対派によって救急車が止められるということがあったか」という質問に対して、「誤解を招くようなことはあった」と答えています。

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署長は警察と反対派の日常的な衝突のために、救急車が走行を妨害されている様を証言しています。

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現時点で署長は証言できる範囲ぎりぎりまで答えています。

「ニュース女子」も、MBSのような恣意的な編集はしていません。

私はおそらくそれ以上のことが起きたと考えていますが、推測の域をでません。

しかし去年夏、反対派の暴力闘争が北部緊急医療に大きな打撃を与えたことは事実だったと断言できます。

地上波で初めて沖縄の反基地運動の真実の一端が流れたことの大きさは、たとえようもなく大きなものでした。

それが故に 、今日はあえて厳しく「ニュース女子」を評しました。

長くなりましたので、今日はここまでとします。

※福島事故についてはまた再開します。 

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被災地を差別し、復興を妨害した震災瓦礫受け入れ拒否闘争

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沖縄・宮古市の石嶺議員が自衛隊員をレイプ魔扱いにしたことや、「ニュース女子」番組検証が行われたことなど沖縄関係でも書かねばならないことが溜まってきていますが、もう少し続けます。

さて福島事故から1年後。事故当初、反原発の側に立っていた私は、この震災瓦礫搬入阻止運動に衝撃を受けます。

かくも非科学的で、かくも醜悪な「闘争」など見たことがなかったからです。

今までの左翼運動にとりあえずあった理想主義的な香りは消え失せ、「震災など知ったことか。放射能ゴミを持ってくるな」という地域エゴが剥き出しになっていました。

反原発運動は、いかにして原発を減らしていくのかという冷静な議論とは無関係な、「脱原発」に名を借りる放射能マスヒステリーに様変わりしていたのです。

それは今にも続く、学童に対する「放射能いじめ」の原型です。

避難してきた級友を「放射能が来た」としていじめたように、当時のいい年をした大人たちが、「被災地瓦礫を持ち込むと放射能が移る」と言って騒いだのです。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170128_73035.html

私はそんな下品な言い方をしませんが、あの辛淑玉氏ふうに表現すれば、りっぱな「被爆地ヘイト」です。

その差別的空気に便乗したというか、煽って火の手を拡げたのが、共産党や「市民団体」とメディアでした。

彼らは被曝していようがいまいが、被災地すべての瓦礫は全部放射能汚染しているという、耳を疑うような非科学的なことを叫んでいたものです。

先日、HN「疑問」という自主避難した人らしい人物が、こんなコメントを入れてきました。

「九州の方たちだって、がれき処分や食の流通で悩まれてる方は多いです」

いまなおこの「放射能瓦礫」デマを信じている人がいるということのほうに、改めて驚きを感じます。

6年たってもこの調子ですから、福島事故1年目は凄まじい騒ぎでした。

彼らは一切の震災瓦礫はケガレているとして、身体を張って受け入れ拒否するという「反原発闘争」を全国で展開します。

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時被災地では、膨大な震災瓦礫が被災自治体の処理能力を越えていました。

処理できない瓦礫は被災地に山を成して積み上がり、支援物資を運ぶ道路すら開通できない地域すら出ました。

これを被災しなかった自治体が引き受けていこうとする被災地支援に反対したのが、彼らの運動でした。

反対運動は、「核のゴミの全国処理をゆるすな」と叫びました。「核のゴミ」とは原発から出る低レベル廃棄物、あるいは使用済み燃料などのことであって、震災瓦礫のことではありません。

それを反対派は、「核のゴミ」という過激な表現で煽って、人々に恐怖心を植えつけていました。

一方、反対運動を恐れて尻込みする全国の自治体の中で、東京都の石原知事は率先して受け入れを表明し、それに励まされるようにして全国各地の自治体が続きます。

石原氏の美質である「男気」が出た場面です。今、豊洲で、「安心」を煽ってしまった小池氏ならできないまねです。

それはさておき、受け入れた自治体の処分場の入り口には、反対派が阻止線を張り、車両の下にまで飛び込むといった「市民」の狂態がそこここで繰り広げられました。

このあたりは、後の高江紛争のオリジナル・バージョンを見るようです。

まぁ、同じような人たちがやっているので、同じようなやり方になってくるということにすぎないのかもしれませんが。

この震災瓦礫反対運動には、後の彼らの運動の特徴が凝縮されています。

ひとことで言えば、デカイ声で大げさに叫べば人が動かせると思っている愚民主義です。

①「被災地瓦礫は全部放射能瓦礫」とするような、客観的事実を検証しない非科学的態度
②「核のゴミ」と震災瓦礫を混同してみせるような、誇大なプロパガンダ主義
③搬入トラックの下にもぐり込むような、暴力を厭わない実力主義

また受け入れた後も、延々と処理場周辺の住民に鼻血が出た、頭痛が絶えないという流言蜚語が流されました。

下のまんがは例の雁屋哲の「美味しんぼ・福島の真実」のひとこまですが、「市民団体」が流したデマをそのまま真実に祭り上げてしまっています。

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そして彼らは反原発派は、厳かにこのように結論づけます。

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このように瓦礫礫搬入反対運動の果たした役割は、瓦礫うんぬんではなく、被災地復興阻止だったのです。

当時の批判論陣を張っていた2012年3月13日と4月2日記事を再掲載します。

                     ~~~~~~

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瓦礫処理がデッドロックになっています。その主要な原因は各地の「瓦礫搬入阻止闘争」のためです。

私は今までこれほど醜悪な「闘争」を見たことがありません。

「放射能を全国に拡げるな」というわかったようなわからないようなお題目で、まったく放射能汚染がなかった被災地の瓦礫まで拒否するにいたっては、いかなる名分も彼らにはありません。

国は瓦礫処理特別措置法を作って早急に移送するか、あるいは被災地に処分場を建設して現地雇用を創出しつつ処分するしかなくなりました。

これ以上反対運動が長引き、そのために沖縄まで搬送することをなどになるより、そのほうがいいかもしれません。

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先日の会見でも首相は「復興の槌音」うんぬんと美辞麗句を吐くのみで、かんじんの瓦礫ひとつ満足に処分については具体的な発言を避けました。

復興庁も、予想どおりなんのビジョンもないクズ官庁がひとつできただけで、村井宮城県知事からは(松下政権塾・民主党支持)「査定庁」とまで酷評されています。

復興の最大の障害物と今やなってしまった「瓦礫搬入反対運動」は、国民が包囲してやめさせねばなりません。

私は瓦礫搬入反対運動は、科学性を欠いた「脱原発運動」に名を借りた地域エゴであると思います。一体なにに怯えているのでしょうか。 

宮古市の瓦礫が放射能を拡散させるというのはナンセンスな言いがかりです。彼らの反対運動の主張は、「放射能を全国に拡散させるな」というものです。http://akitacity.web.fc2.com/link.html 

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被災地で今もっとも深刻なことは、瓦礫処分がいっかな進まないことだということを百も承知でこんな「反対運動」をやっているのでしょうか。 

瓦礫が津波で壊滅した町を新たに復興する上で最大の障害になっており、1年たった今なお未だ着工すらできていない地域が多いことの原因だと知ってやっているのでしょうか。

この人たちは被災地の復興を、真正面から妨害しているのです。 

同じ時期に国は、双葉町に恒久的な放射能中間処理施設を作ることを発表しました。双葉町町長は、「これが法の下の平等か」と嘆きました。 

被災地の瓦礫はいっさい搬出させない、しかし、放射能汚染された廃棄物はどんどん搬入する施設を作る・・・。

人間を馬鹿にしてはいませんか。被災地を踏みにじるのはいいかげんにしなさい。 

さて、宮古市は今強い反対運動をしている神奈川の茅ヶ崎市とほぼ同等の距離にあります。 その福島第1原発からの距離を見ます。

福島第一原発からの距離比較
宮古市    ・・・260km
横浜市    ・・・253km
川崎市    ・・・242km
相模原市   ・・・254km
横須賀市   ・・・267km
 

被曝線量は、外部被曝、つまり環境放射線量と、内部被曝が積算されたものです。この人たちは、自分の住む町の外部被曝線量を見たことがあるのでしょうか。 

2012年1月28日の空間放射線量率の最大値
宮古市     ・・・ 0.052マイクロシーベルト/時
茅ヶ崎市    ・・・ 0.047マイクロシーベルト/時

ほぼ一緒じゃないですか。宮古市が特に危険でもなんでもありません。
 

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次に内部被曝を恐れて神奈川に搬入させないと叫んでいるわけですが、かくいう神奈川は生ゴミをの処理を他県に移動しようとしています。

やがては、今満タンになりつつある下水道の汚泥も自分の県の処理施設で処理しきれずに、他県に搬出しようとしています。 

下水道汚泥は都市部の放射性物質の最終蓄積場所です。東京や神奈川の処理施設で高い線量が検出されたことはご承知のとおりです。http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105310059/

もしここで反対派の人たちがいかなる線量であろうとも搬入を許さないと主張するのならば、とうぜんのこととして神奈川の下水道汚泥の搬出も他県によって阻止されることでしょう。 

因果は巡る水車です。宮古の瓦礫をその放射線量もろくに計測しないうちから、まず拒否しようとする。

その理由に、「いかに低線量であろうとも危険だ」というゼロリスクの論理を持ってくれば、やがては自分に跳ね返って、自分の県の下水処理施設が稼働できなくなります。

Photo_8東京新聞2012年3月13日

ここに、相模川流域下水道右岸処理場の汚泥の焼却灰の放射線量のデータがあります。宮古市瓦礫とは比較にならない高線量です。 

神奈川下水道汚泥放射線量(相模川流域右岸処理場・2012年1月16日)                                      ・・・・・1024bq/kg 

千ベクレル超の下水道汚泥をやがて県外に搬出せねばならない地域の住民が、その10分の1以下の瓦礫の搬入を断固阻止するという笑えない構図です。 

問題は「いかなる低線量でも反対」と立ててしまう非現実性にあります。このような硬直したオール・オア・ナッシング論を言い出すから、議論が膠着してしまうのです。 

今回、神奈川県が受け入れを表明したのは100ベクレル以下の、分類上は通常ゴミです。100ベクレルというのは、瓦礫を食べる人はいないでしょうが、食品の規制値(4月発効)でもあります。 

食品規制値以下なのに搬入拒否するならば、一切の食品は他県から持ち込めないことになります。この人たちは、神奈川県を自給自足にして、瓦礫はおろか食料も持ち込ませないという運動でもするつもりなのでしょうか(半分冗談です)。


ところで、既に東京都は被災地からの瓦礫の搬入を始めており、現実に被災地瓦礫の放射線量のデータも出始めています。 

東京都の被災地瓦礫の放射線量測定値
❶都内のゴミと完全に分別された状態で、確実に被災地瓦礫だけの状態で処理された廃棄物の放射線量                    ・・・・検出限界以下(40bq以下)
❷一つの処理ラインで、時間帯を分けて都内のゴミと被災地瓦礫を流した場合(少量の都内のゴミが混ざった可能性がある)         ・・・・・60bq~90bq/㎏
❸都内のゴミと被災地瓦礫を同時に処理した場合・・・・111bq
 

これをみればわかるように、被災地瓦礫単独での処理の放射線量は、都内のゴミ処理単独の放射線量の2分の1以下です。 

被災地瓦礫に反対する人たちは頭を冷やしたほうがいい。どうせ反対するのならば、自分の地域の下水処理場の汚泥の放射線量を計ってからにしていただきたい。

そして遠からず満杯になる自分の処理場汚泥が、宮古の震災瓦礫の比ではない1000bq超という危険水域の放射線量であることを自覚したほうがいい。

その時、自分たちの高濃度放射性物質汚泥が他県から確実に搬出拒否される事態になる未来に対して思いをめぐらせたほうがいい。

被災地復興に手を取り合って進もうという1年前の誓いをもう忘れましたか。

自分たちの身に降りかからなければ、この人たちは目が覚めないのでしょうか。哀しいことです。

                      ~~~~~

2012年4月2日記事からです。

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先日の園遊会に招かれた村井宮城県知事が、陛下から瓦礫の進捗状況をたずねられて、やや苦しげに集積場所に管理しております、というような返答をしていたことが心に残りました。

宮城県は、知事が言うように集積だけは終了しています。しかし、宮城県だけで685万トン、隣県の岩手と合わせると実に2000万トンにも登ります。

これは、岩手県の11年分、宮城県の19年分に相当します。考えるまでもなく、これは当該自治体の処分能力をはるかに超えています。

現地で処分しきれない瓦礫の処分強力を求めているのですが、強硬な反対運動に合ってなかなか進まないのはご存じのとおりです。

その反対理由のひとつに、輸送コストをかけて移動するのは無駄だ、ということがあります。それは一理あることで、近隣の北関東、あるいは北陸、北海道南部で処分協力することが望ましいのは言うまでもありません。

そこで、北関東と北陸、北海道南部エリアの震災瓦礫協力状況を見てみましょう。(政令市を含む)
・受け入れ表明・・・・ 東京都 千葉市 栃木県 新潟市
・前向き検討中・・・・ 千葉県 茨城県 石川 福井 北海道
・拒否      ・・・・ 札幌市 関東・北陸エリアではなし 
・未定      ・・・・ 新潟県

ちなみに全国的に拒否を表明しているのは、和歌山県、徳島県、香川県、宮崎県、長野県で、受け入れ表明しているのは、愛知県です。

現時点で11都道府県10政令都市が受け入れを表明しているか、前向きに検討中です。

一方、政令指定都市で受け入れ拒否を表明しているのは、札幌市、名古屋市、福岡市です。札幌市は拒否理由を、「安全が確証が得られる状況にない」としており、行政みずからが瓦礫反対運動に加担しています。

Photo_7瓦礫焼却で円形脱毛になったという山本太郎議員

現状において、東北を除く地域で瓦礫処理を実施しているのは東京都のみです。

今後、受け入れを表明、ないしは前向き検討中の千葉県、栃木県、茨城県と新潟市の自治体と、札幌市を除く北海道南部などの自治体を中心にして処分態勢を考えていくことになるでしょう

ではあらためて、環境省が定めた瓦礫処分のガイドラインを押えておきましょう。

・可燃物     ・・・・240~480bq/㎏以下
・焼却後の焼却灰・・・8000以下

反対運動や札幌市はこの8000bqが高すぎると主張しています。確かに、この8000bqという環境省の数値は、旧暫定規制値の土壌放射線量が5000bq以上であったことから、誤解を与えかねない数値であることは事実です。

この焼却灰8000bqのみに着目して、反対派はあたかも放射性瓦礫を拡散させる意思があるように理解しているようです。

これは誤解です。現時点で震災瓦礫の処分協力を要請しているのは、岩手県と宮城県のみです。もっとも高い汚染を受けてしまった福島県は要請する意思はありません

岩手、宮城県はほぼ被曝を受けていない地域で、ピンポイント的に被曝したのは一関市のみですが、震災瓦礫の協力要請はしていません。

では、岩手県における震災瓦礫の焼却実証実験のデータを東京、神奈川の下水汚泥と比較します。
・岩手県震災瓦礫焼却灰の放射性セシウム濃度・・・133bq/㎏
相模川流域と酒匂川流域の2施設の焼却灰  ・・・1024
 
東京都下水処理施設の焼却灰         ・・・・2000~1万

133bqというといかにも高そうな感じがしますが、それは食品基準値と比較しているからです。較べるならば下水道焼却灰と比較すべきでしょう。焼却灰は食べません。

すると較べるまでもなく、岩手県瓦礫焼却灰のほうが、はるかに低い線量です。放射線量が、低いのですから、当然すぎるほど当然の数値です。

この両県の空間線量と東京都、大阪府を比較してみましょう。

宮城県・・・0.061マイクロシーベルト/時
・岩手県・・・0.023

・東京都・・・0.056
・大阪府・・・0.076

関東各県はおろか、関西より低い放射線量の土地の瓦礫を拒否する理由を、反対運動を執拗に続ける人たちは明らかにすべきです。

それは岩手県、宮城県に対する根拠のない蔑視です。この反対運動は、被災地と非被災地に分断をもたらしています。

彼らが自分たちの声が、東北の被災地の人たちを傷つけているのみならず、復興・復旧の大きな妨げとなっているか胸に手を当てて考えるべきです。

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1ミリシーベルト除染による帰還の遅れは安心原理主義から生れた

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2011年夏くらいまでは、反原発運動は、ある意味当然な原子力の恐怖に対する運動でした。

当時、この私も自らを反原発派(穏健派)だと思っていましたが、この時期から彼らについて行けなくなります。

それは明らかなデマを根拠に主張するようになったからです。

反原発派の多くは、既に大量に蓄積されている放射線防護学・放射線医療の知見をバッサリと斬って捨ててしまいました。 

福島現地で調査と治療に当たられた長崎大学副学長の山下俊一氏、あるいは放射線医療の第一人者・中川恵一東大病院医師までもが、反原発派によって社会的迫害の対象になった時、私は彼らと決別しました。

彼らは今まで長い時間かけて蓄えられてきた科学的知見を、「原発推進派に仕える原子力村の御用学者」にすぎないとしてゴミ箱に叩き込んでしまいました。 

そのために、再掲記事中央の『美味しんぼ』のように、「放射線の知見はない」というようなことを、平気で言うようになっていきます。  

広島・長崎という放射線被曝の世界最大のデータベースを長年蓄積してきたのが、わが国です。 

世界の放射線防護学は広島・長崎から始まっていて、斯界ではゴールドスタンダードとすら呼ばれています。 

反原発派が当時もっぱら危険だとしたのは、いわゆる「低線量被曝」問題でした。 

3.11前まではゼロだったのだから、1ベクレル、いや0.1ベクレルでもイヤだという「心理」です。 

実際は太陽や地盤から放射される自然放射線量というのは馬鹿になりませんが、この人たちは「ナチュラルな放射線は安全」と漠然と思っていました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-68e6.html 

わきゃありません。ウランだって天然の鉱石に含まれる「自然放射性物質」ですから、安全になってしまいます。 

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東日本はおおむね濃い青である0.00561~0.0178マイクロシーベルト/時と世界でも最小の放射線量地域です。

自然放射線量において大阪は、東日本平均7.5倍の放射線量が常に存在する地域だといえるわけです。

大阪は福島事故の放射能被曝を受けていませんから、3月12日の前後で線量に大きな変化はみられません。

2011年9月の地域ごとの線量比較です。

・宮城県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.061マイクロシーベルト /時
・岩手県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.023
・茨城県・・・・・・・・・・・・・・・・・0.083
・東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・0.056
・神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・0.049
・大阪府・・・・・・・・・・・・・・・・・0.076

大阪府は東日本と同じか、それ以上に高い放射線量が常に存在します。

大阪は自然放射線量において、全国有数の土地なのです。

しかし大阪府が、東京都と比較してガン患者が多いという統計データは一切ありません。

いわば私たちは生れてこの方ズッと、宇宙からと地盤からの自然放射線による低線量被曝をしていたことになります。

ですから、このていどの放射線量ではまったく健康に問題がないということを、奇しくも大阪が証明してくれているというわけです。

Photohttp://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017031202000141.html

上の写真のように、慰霊の日にも時を選ばず、国会デモをかけるような反原発運動の人たちが出ました。

余談ですが、国会は大理石が多いので、放射線量が高く計測されています。山本太郎クン、低線量被曝しちゃいますよ。いいのかな。

ま、それはさておき、彼らはなぜか「あと3年、2015年3月31日、日本に住めなくなる」と叫ぶエセ予言者・武田邦彦のような者の言うことのほうを信じてしまいました。

ちなみに同じように東日本の数年以内の滅亡を予言した広瀬隆も、この武田もチャラとしてマスコミ業界でたくましく生き抜いています(苦笑)。

たいした鉄面皮ですな、武田さん。2年前に日本は住めなくなったわけだ。それはお気の毒に、ならばどこか外国に住んで下さい。

それはともかく、なぜこんな詐欺師のほうがオーソドックスな学問より好まれたかといえば、それはエセ予言者の言うことのほうが自分の不安心理を説明してくれると思うからです。 

こういうなにがなんでも白い手袋じゃなきゃダメという「心理」を、”ゼロリスク主義”、あるいは”安心原理主義”と呼びます。 

そうです。実はこれは、科学的根拠を欠いた人それぞれの心象風景にすぎないのです。

つまりは今の豊洲問題やオスプレイと一緒の、個々人の心の中にしか相対的にしか存在しない「安心」の問題なのです。

ですから、このような人たちと議論すると、初めはもっともらしい理屈を言っていますが、やがて「危険だから危険だ」という循環論法に流れていって議論にはなりません。

これでは私たち日本人も、お隣の国のことを「情緒の国」と笑えませんね。

もうひとつ付け加えると、このようなゼロリスク信仰が生れるのは、事故初期における民主党政権の情報の出し方の隠蔽と失敗、リスク管理不在にあります。

当時の民主党政権はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク システム)情報の隠蔽、枝野官房長官の「すぐには影響がない」発言などにより、国民からその情報自体に不信の眼を向けられていました。

また11年夏まで福島県民、特に浜通りの住民に徹底した検診・治療体制を取ることを宣言して、早急にそのサーベイランス体制を作って落ち着かせるべきでした。

それを原発事故冷温停止と同時にやらねばならなかったはずです。

ころが菅首相は、専門家を追い出して官邸に学生時代のゲバ仲間を集めてひたすら荒れ狂っていました。

このような緊急時に為政者に必要な能力は、まず第1に俯瞰して大づかみする能力、第2に専門の官僚の手に分散させて仕事をさせる能力、そして最後にその責任を引き受ける政治家の覚悟です。

菅氏のように、頭が狂乱したまま手足は政治主導で素人政治家が握ったまま。これで緊急対応がなんとかなったら、そのほうが奇跡です。

よく国全体が潰れなかったものです。

こんなていたらくの政府を国民が信じられるわけもありません。

この政府対応は別次元なので、これ以上触れませんが、かくもお粗末極まる危機管理をすれば、このようなことになるという教訓です。

それをなにひとつたりとも反省も総括もせずに、民進党大会はまたぞろ「脱原発で・前倒し」ですって。もう笑うしかない。

武田邦彦と同じで、あんたにだけは言われたくない、です。

反原発廃止撤回で話をまとめた連合会長と幹部に赤恥かかせた蓮舫氏。今年に予想される総選挙を前に、さすがだ蓮舫!やっぱり蓮舫、といってやるべきでしょう。

本日は2016年2月18日の記事を再録します。 

※旧タイトルと同じだったので、改題しました。いつもすいません。

                        ~~~~~~

この「1ミリシーベルト」問題はわかりにくいので、できるだけかみ砕いてお話していきたいと思います。 

まず単位となっている「シーベルト」からいきましょう。略称はSvです。 

放射線防護で大きな足跡を残したロルフ・マキシミリアン・シーベルトさんというスウェーデン人物理学者の名を取っています。 

日本人だったなら、1ミリスズキと言われていたでしょうね。 

よく、聞く放射能(正確には放射線量ですが、一般呼称を用います)の単位にベクレル(Bq)もありますが、どう違うのでしょうか。 

ベクレルのほうは、主に食品や水・土壌の中に含まれる放射能の総量を表す場合に使われます。 

ちなみに、ベクレルは、フランス人のウランからの放射能を研究したアンリ・ベクレルさんの名を取っています。 

ですから、食品の放射能規制値で、「1キログラムあたり500ベクレルとする」というような使い方をします。 

一方、シーベルトのほうは、外部被曝や内部被曝で実際に人体が影響を受ける放射線量を表す単位として、「1時間あたり1ミリシーベルト」のような形で用います。

つまり、ベクレルは本来持っている放射線量の量であることに対して、シーベルトはそれかどれだけ人体に影響のあるのかを示した数値を表しています。

下の写真は、私たちの地域での放射能自主測定の様子です。計っておられるのは茨城大学のk先生です。

この場合、土壌が計測対象なので単位はベクレルです。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c07b.html

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さて、丸川大臣は「1ミリシーベルトには科学的根拠がない」と発言したわけですが、いちおうこの単位も押さえておきましょう。 

これは1シーベルトの1000分の1です。 

ではこの1シーベルトはどのていどに危険な数値かといえば、急性被曝による吐き気などの症状がではじめる数値です。

この倍の2シーベルトになると、5割の人が死亡します。

雄山が「福島から逃げろ」とトンデモを言っていますが、確かに2シーベルト以上なら正しいのですが、あいにく単位はその1000分の1でした。

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雄山こと雁屋哲が「放射線の知見はない」というのは、ただ自分の無知を自慢しているだけです。

それはともかく、逆に半分の500ミリシーベルトでは、リンパ球の減少が見られ、100ミリシーベルトあたりからグラデーションのように、喫煙・暴飲暴食などの生活習慣による健康被害と混じり合って、これが放射能被害だと言えなくなります。 

放射線防護ではこの100ミリシーベルト以下を、「わからなく」なるが、「ないともいえない」ということで、そのまま「いちおうあるかもね」ていどのニュアンスで考えています。 

というのは、100ミリシーベルト以上までは、鉄板の臨床記録があるのです。 

放射能障害が分かっているというのは、悲しいことですが、わが国は広島・長崎の被爆という悲劇を通じて大規模疫学調査である寿命調査(LSS・Life Span Study)がなされたからです。  

これはいわば被曝の巨大データ・バンクで、責任ある広島大学医学部研究機関による、実に20万人以上の、しかも40年間という被曝者の終生に渡る追跡調査です。  

これは被爆者手帳によって、その方が亡くなられるまで健康状況を追跡したもので、世界でこれを凌ぐ疫学記録は存在しません。 

この広島・長崎LSSの調査の結果、以下のような放射能の影響があることがわかっています。   

障害は被曝後数週間で発生する急性障害と、数か月から数十年の潜伏期間を経て発症する後障害(晩発障害)に分けられます。  

これは受けた放射線量によります。

100ミリシーベルト           ・・・・吐き気、倦怠感、リンパ球の激減
250ミリシーベルト以下        ・・・・臨床症状が出ないが、後障害
250ミリシーベルトを短時間に受けた場合・・・・早期に影響が出る
500ミリシーベルト           ・・・・リンパ球の一時的減少
1500ミリシーベルト    ・・・・半数の人が放射線宿酔(頭痛、吐き気など)
2000ミリシーベルト          ・・・・長期的なは血球の減少(白血病)
3000ミリシーベルト          ・・・・一時的な脱毛
4000ミリシーベルト          ・・・・30日以内に半数の人が死亡
(「放射能と人体」1999年による) 

広島・長崎では500ミリシーベルト以上被曝した場合、その線量によってガン発生率が増大することがわかっています。  

1時間に年間許容限度の放射能を浴びてしまうと、人体はDNA損傷を修復できなくなってしまいます。それがガンなどの原因になる可能性があります。

またもや「美味しんぼ」で恐縮ですが、福島で山岡こと雁屋氏は「たまらない倦怠と鼻血が出た」といっていましたが、これは100ミリシーベルト以上を一気に浴びた急性被曝症状です。ホントなら、死ぬか、高い確率でガンを発症します。

雁屋氏が死んだとか、ガンになったという噂は聞かないので、こういう類の話は、世間では「幽霊は見たがる人にのみに見える」と言っています。

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放射線はその量と時間によって、大量に一時期に被曝すれば活性酸素を発生させてDNAに損傷を与えます。  

逆に言えば、少量の放射線を浴びても、人体はよくできているもので、切断されたDNAを自己修復してしまいます。  

これをグラフで表したのが、福島事故以来一躍有名になったLNT仮説(閾値なし仮説・Linear-No-Threshold )というものです。 

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100ミリシーベルト(mSv)以上の被曝についてはAのライン(赤実線)のように、被曝線量に比例して発がん率が上昇しました。 

ここまでは、さきほどお話したように広島・長崎の鉄板記録があって「美味しんぼ」のようなヨタではなく事実です。 

しかし、100ミリシーベルト以下については、疫学データーが存在ません。 

しかし、リスク評価としては「ないとも言い切れない」ということで、このグラフでは点線で描いていますが、「100ミリシーベルト以下も線量に比例する」と叫びたい人たちは、実線で書いています。 

しかし、立ち止まって考えてみましょう。

放射性物質という目に見えない無味無臭の物質だから恐怖心が募りますが、これが私も好きなアルコールだったらどうでしょうか。 

アルコールによる健康被害が、このLNT仮説だとすると血中アルコール濃度が0.4%を越えると、約50%が死亡するから0.04%を越えると、約5%が死亡する恐れがあるということになります。

0.04%とは、ビール1本分ていどです。

わきゃないでしょう。だって常識的に考えて、大量摂取すれば危険ですが、少量摂取すれば百薬の長になるかもしれないわけです。

ちなみに酒には強い弱いの体質がありますが、放射能に強い体質などはありません。

ただし、80ミリシーベルトあたりで健康になるという、やや眉唾なホルミシス効果説もあります。

ラドン温泉などの薬効というやつですね。ただし、科学的に解明されておらず、いまのところは異端の説となっています。

このLNT仮説の危なさは、このような大量摂取した時の危険性を、そのまま比例して見積もったことにあります。

ただし、ビール1本をゲコが宴会で、無理やり一気飲みさせられたというケースもあることを考えて、ICRP(国際放射線防護委員会)は、このLNT仮説を否定していません。

おそらく現実にはあえて100ミリシーベルト以下を書くとすると、開米瑞浩氏によればこんな感じではないかとのことです。

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しかし、この科学者がデータがないから「わからない」と言っていることを逆手にとって、「わからないから判明していないだけで、ほんとうは危ないのだ」という人がゴッソリ発生しました。

科学者が言う「わからない」は、一般人が使う「わからない」とは意味が違います。

先ほど漫画の中で雄山は、「知見がないことはわからないことだ」なんてバカを言っていますが、知見はありますが、疫学的に他の健康障害の中に紛れ込んでしまって「わからない」のです。

したがって、1ミリシーベルトていどの低線量被曝の健康被害は、「疫学データがないために科学的根拠がない」という意味てのです。

その意味では丸川大臣の言い方は、誤りではありません。

ではまったく低線量被曝の疫学データが「ない」のかといえば、そんなことはありません。

南相馬病院の坪倉正治医師と、東京大学の早野龍五氏によるホールボディカウンター(WBC)の測定と分析結果かあります。

南相馬で測定した約9500人のうち、数人を除いた全員の体内におけるセシウム137の量が100ベクレル/kgを大きく下回るという結果が出ました。これは測定した医療関係者からも驚きをもって受け入れられたそうです。

この調査の時にも実は4名の高齢者が1万ベクレルという高い線量を持っていました。この原因もわかっています。

この方たちは、自分の土地で育てた野菜を食べていたこと、特に浪江町から持ってきたシイタケの原木から成ったキノコ類を食べていたということです。

原因がわかると防ぐこともできるので、この分析は有益なものだと思います。

なおこのキノコによる放射性物質の過剰摂取は、ベラルーシでも観測されています。

ベラルーシで長年被曝に対しての研究と指導を続けている、ベルラルド放射能安全研究所のウラジミール・バベンコ氏は、「基準値の100~200倍あった」と話しています。

おそらくこの被曝原因物質が、乾燥きのこだとすると、25万bqから50万bqという気が遠くなるような線量です。これを5bqですら恐怖する方々はなんと評するでしょうか。

このきのこ類による子供たちの被曝は深刻でした。下図がベラルーシ児童の被曝数グラフです。

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ベルラルド放射能安全研究所による

これを見ると、白くハイライトした部分が飛び抜けて高いのが分かります。2003年11月、2004年11月、2006年11月・・・すべて秋のきのこ収穫期にあたっています。

特にきのこに大きく食生活を依存する貧しい家庭では小児ガンなどが多発したようです。

秋のきのこを食べたこと、これがベラルーシの児童被曝が今に至るも続く最大の原因です。

このベラルーシ特有の原因を押えることなく、「ベラルーシでは、事故後10年、25年経つ今でも小児ガンなどが発症している」ということを平気で書く人がいるので困ります。

では福島に戻って、事故後の子供の被曝状況はどうでしょうか。

坪倉先生のチームでは、これまでに、いわき市、相馬市、南相馬、平田地区で子供6000人にWBCによる内部被ばくの測定をしました。親御さんの心配もあり、この地域に住む子供の内部被ばく測定の多くをカバーしています。(一番多い南相馬市で50%強です。)

6人から基準値以上の値が出ています。6000人に対して6人というのは全体の0.1%で、この6人のうち3人は兄弟です。

基本的には食事が原因に挙げられるでしょうが、それ以外にもあるかもしれないそうです。
子供の線量について、坪倉先生はこう分析します。

「子供は大人に比べて新陳代謝が活発で、放射性物質の体内半減期が大人の約半分ということがわかっています。ですから、子供の場合は例え放射性物質が体内に入ったとしても、排出されるのも早いです。」

このように福島事故の後も、放射能による有意な健康障害は確認されていません。

1ミリシーベルトという民主党の規制値がいかに現実ばなれしているか、おわかりになったでしょうか。

民主党政権は原発事故終息に失敗し、その反動で起きた国民の放射能パニックを、本来ならば正しい情報を与えて、「冷静になれ」とクルーダウンすべきなのを、逆に煽ってしまったのです。

■参考資料 LNT理論に関する論争 原子力技術研究所 放射線安全研究センター
http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/study/topics/20080604.html

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無人・過疎化が進んだ避難地域を作ったのは民主党1ミリシーベルト除染目標だ

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2016年夏の時点で、原発避難者数は約8万9千人となりました。原発避難先で亡くなった方は、千名を超えて増え続けています。

双葉町「ダッシュ村」の三瓶ジィさんも避難先で亡くなられていました。

いまだ故郷に帰れない人々がこれほどいることに、心が痛みます。

では、この原因はなんでしょうか。

私は原発事故の後に取った科学的根拠のない民主党政権が決めた1ミリシーベルトという除染目標だと考えています。

民主党は事故処理の失敗に驚愕し、その反動で平時の指標を除染目標としてしまいました。

結果、多くの帰還困難地域が生れ、未だ多くの地域に住民が戻ることができなくなりました。

若い家族は、その間に他の地域で仕事と住居を得てしまい、除染が完了したとしても、もはや戻れなくなってしまいました。

除染目標の設定の失敗による無人・過疎化が進むのが、旧避難地域の現状です。妥当な目標にすることで、除染期間を短縮し、できるだけ早く住民の帰還を促すことが正しかったのです。

民進党はすっかり忘却の彼方らしいですが、事故対応に失敗、事故後の収拾にも失敗、エネルギー政策の再構築にも失敗という、3連発のウルトラ級の失敗をしています。

この1ミリシーベルト除染目標設定もそのひとつです。

今週は3.・11から6年目の週という節目に当たって、忘れられかかっている原発事故後の対応について、なにを誤ったのか、何が真実だったのかを考えていきたいと思っています。

当時大量に書いた旧稿を復刻して振り返ることにしますが,今日は2016年2月25日記事を再録します。

                  ~~~~~~~~

平時時には平時の考え方があり、緊急時には緊急時の考え方があります。 

1ミリシーベルトをはあくまでも、何も起きていない平穏無事な時の基準にすぎません。 

ですから、そんな規制値を事故直後に当てはめたら、かえって収束作業の足をひっぱり、住民に不要な負担をかけてしまいます。 

リスク管理は、それをすることによるリスク削減と、それをやったことによる社会的なマイナスを天秤にかけて、軽重を計ることです。 

住民は避難によって職と住を同時に失いました。 

残された街のインフラは痛み、住居も再び住めるかさえ見当もつきません。 

というか、再び故郷に帰ることができるのかも、まったく見通しが立たないのです。 

このような状況の中で、700人以上が亡くなられています。おそらく遠からず千名を超えるでしょう。

原発事故そのものによる死者は出ませんでしたが、避難はこれほど多くの人を蝕み、殺したのです。 

そして誰も住んでいない街を、延々と2.5兆円ものコストをかけて除染作業が続いています。 

除染というとものすごいことをしているように思われるかもしれませんが、そのおもな仕事はただの草刈りです。 

Photo

http://curassy.com/I46b2e1f

除染とは、原発事故により放出された放射性物質由来の環境汚染が、人の健康や生活環境に及ぼす影響を、低減することを目的とした作業です。 

これには2種類あります。 

まず、表土を削ったり、草を刈って放射性物質を取り除く「除去」です。 

もうひとつは、放射性物質を土やコンクリートで覆うことで被ばく線量を下げる「遮蔽」です。 

しかし、こうした「除染」をしても、実は放射能はなくなりません。 

よく勘違いされていますが、放射能は一定の時期まできて核種の自然崩壊が終わるまで消滅することはありません。 

ですから、「除染」とはなんのことはない、どこかに移動するだけです。 

Photo_2同上 

そしてひたすら、行き場のない低レベル放射性廃棄物の山を築くことになります。 

いまやその量は、2千200万立方メートルに達すると推定されています。 

この中間処理施設はすったもんだのあげく双葉街に決まりましたが、建設には1.1兆円かかるとされています。 

除染と中間処理のコストだけでしめてなんと3.6兆円です。 

人は故郷に帰還できず、避難先で次々に亡くなられていき、残った街はダーストタウン化し、そしてその街を除染するために3.6兆円かけて、毎日草刈りをしているというわけです。 

この最初のボタンの掛け違いは、細野氏が環境大臣だった時に決めた「平時」と「非常時」を取り違えた1ミリシーベルトに始まります。 

では、どうしたらよかったのでしょうか。実は解決方法は既に分かっています。

言われてみればコロンブスの卵のようなことですが、徒に人の力で「除去」しようとするのではなく、自然の力を借りることです。 

3・11当初、セシウムは、「謎の放射性物体X」でした。

しかし現在は正体も分かっていて、その弱点もほぼ解明されています。

よく勘違いされていますが、放射性セシウムは万能でもなければ、最強の物質でもありません。

放射性であるという点を除けば、自然界にあるフツーの(非放射性)セシウムと同じだと思ってもかまわないのです。 

問題を煎じ詰めれば、 放射能が長い期間なくならないのなら、人間に利用できないように無害化すればいいだけではありませんか。

要は、放射性物質を「遮蔽」してしまい、人に触れる量を極小化すればいいのです。これが無害化です。

この時にゼロベクレルでなくちゃイヤという人は、ご遠慮ください。話が進みませんから。

リスク管理では、冒頭に述べたように、「それをすることによるリスク削減と、それをやったことによる社会的なマイナスを天秤にかけて、軽重を計ること」をします。

リスクが極小なら、社会的にプラスの方を選択していきます。

具体的にみていきましょう。まずは、敵の正体を知る必要があります。

いったん地面にフォールアウト(放射性降下)したセシウムは、どのような動きをしているのでしょうか。

これも分かっています。 

①表層土壌の鉱物質や腐植物質()に結着して、とどまるケース。
※植物が発酵分解されてできる物質のこと
②表層土壌から溶解してより下の地層に沈下するケース。

②の地下水へ流出するというのもないわけではありませんが、比率にすればわずかです。

というのは、セシウムは土壌の粒子と堅く結合して、簡単に水にとけださないからです。それについては後述します。

下図は2011,年9月の農水省の飯館村における除染実験報告ですが、放射性物質がきわめて浅い地表面にいることが確認できます。

大部分は地表面5㎝ていどのごく浅い層に存在します。http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/pdf/110914-09.pdf (以下グラフ一緒) 

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①耕していない牧草地や畑地の場合・・・地表面から5㎝までに9割以上のセシウム層が存在する。
②ロータリー(※)で耕した畑地の場合・・・ほぼ均等にロータリー深度に薄まって均一化する。

※トラクターにつける回転刃 

つまり耕さない場合には、放射能はいつまでも表層から5㎝ていどに居続けるということです。

そしてロータリーで耕すと、放射能がなかった下層の土と混合されて均等に薄まっていきます。

プラウ(鋤)で耕すと、鋤は縦に深く掘れるために15~20㎝あたりに埋め込まれた形になります。

いずれにしても、人間や植物が接触する地表面からは「隔離」されることが分かります。

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図 農水省 本宮市における反転プラウ(30cm)耕後の放射性セシウムの深度分布

2011年当時の、私たちの行った実測値で確認しましょう。

なお、これは線量が高いいわゆるホットスポットの計測値です。セシウムは揮発性なので、その時の風向きや地形によって濃淡が生じます。

・2011年3月末の畑地の実測値・・・800ベクレル/㎏
・同年5月第1回目の耕耘後  ・・・100
・同年6月第2回目の耕耘後  ・・・80

※端数切り捨て

このように人間が耕すという営為をすることによって、放射能は確実に無力化していくことが分かります。

ではどうして、土がこのような放射性物質のトラップ(罠)の働きをするのでしょうか。

これは福島現地に入った、心ある農学者たちの地道な研究によって解明されています。

セシウムなどの放射性物質は電荷がプラスです。すると、当然マイナスにくっつきます。

すると土の中の腐植物質は、マイナス電荷ですからセシウムをビシビシと吸着していくわけです。

しかし、電気的吸着は弱いので、短時間で離れてしまいますが、どっこい土壌に含まれる粘土質には無数の分子レベルの微細な穴が開いているのです。

電気的結着が弱まって離れ始めた放射性物質は、次はキレート効果によって物理的に吸着されていきます。

簡単にキレート作用について説明します。

キレートというのは、元々はカニのハサミのことで、カニがチョッキンするように金属分子を鉱物の構造の中にはさみ込んでしまうことを言います。

ある分子がカニのはさみのようにカルシウムイオンなどの金属イオンと強く結合し、安定した化合物(錯体)を作る作用のことです

この場合、粘土やゼオライトの微細な穴がセシウム分子とあつらえたように同一だったというわけです。

そのためにセシウムは穴にキレート作用でスッポリとはまり込みますが、なんと無情にもこの分子の穴は徐々に閉まっていきます。

ピタッと閉まった分子の穴は簡単に再び開くことがないために、「セシウムのアズガバン」となってしまいます。

こうして、放射性物質は、強力に土壌内分子に物理的結着をしますが、時間がたつにつれ結着は強くなる傾向すらあるようです。

これが土壌の「トラップ機能」というもので、この土の思わざる素晴らしい働きによって、セシウムは土壌の分子内に封じ込められることになりました。

私は信仰心が薄い人間ですが、これを知った時、神は我々を見放さなかったと思いました。

ちなみに植物にも移行しますが、たかだか千分の1ていどにすぎません。

ですから実際、私たちがしたひまわりによる除染はまったく効果がありませんでした。

第一、ひまわりの茎って太くて大きいので、持ち出すのが大変で、しかもいちおう低レベル廃棄物ですから燃やしたり、捨てたりもできないので処分が大変です。

このひまわりなどの高吸収作物が有効ではないということは、農水省の上記の飯館村での除染実験でも証明されています。
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http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/pdf/110914-09.pdf 

こうして考えてくると、放射能移行の少ない草刈り除染は、無駄な労力を巨費を投じて意味のあるかないかわからないことをやっていることのように思えます。

放射性物質を「持ち出す」という発想そのものがダメで、むしろ持ち出さずにその場で「封じ込める」のが正解なのです。

このようにリスクが極小化されれば、くだらない1ミリシーベルト除染などにこだわらず、ケースバイケースで対応を決定し、社会的プラス、すなわち帰還や農業を再開することが正しいリスク管理の選択だったのです。

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日曜写真館 海 永遠のエネルギー

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「人殺し」と言われたことがありますか?福島とデマ、 6年目の訴え

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本日で大震災と福島第1原発事故が、発生から6年目となります。 

亡くなられた同胞の霊に手を合わせます。安らかにお眠りください。

なにを書いたらいいのかと思いあぐねていたところ、私も「被災者」の末席に連なる者として長きにわたって書いてきたこと、そしていまの思いと見事に重なる福島在住の林智裕氏の論考にめぐりあうことができました。 

この私も震災からの1年間、ありとあらゆる罵声に包まれました。

下に転載させて頂きました林智裕氏の論考のタイトルは、「人殺しと呼ばれたことがありますか」ですが、私にもあります。

の悪質なデマの発信源の名を刻んでおきます。

あと3年、2015年3月31日、日本に住めなくなる」「東北のものを食べたら死にます」と書いた武田邦彦。

「福島・郡山には人住めない。人が住める数値ではない」と書いた上杉隆。

「お待たせしました。福島の新生児の中から先天性的な異常を抱えて生まれてきました。スクープです」と書いた岩上安身。

「農家は毒をばら撒くテロリストだ」「殺意があったと解する」「貧乏人は福島の米を食って死ね」と書いた早川由紀夫。

「原発事故の拡大はもう止められない。このままでは大量死が出るが、うちの娘のサプリでなおる」と書いて、放射線専門家を訴訟した広瀬隆。

「福島はもう人が住めない。逃げる勇気を持て」と書いた雁屋哲。

「40万人がガンで死ぬ」と言ったクリストファー・バズビー。

林氏の論考は、私のこのぶつけようがない怒りを見事代弁していただいたものです。

長文ですが、ほとんど略す部分がないために、あえてそのまま転載させていただきました。

転載させていただきました、ダイヤモンドオンラインと林智裕氏に深く感謝いたします。ありがとうございました。 

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「「人殺し」と言われたことがありますか?福島とデマ、6年目の訴え 林智裕
ダイヤモンド・オンライン 3月10日 

はじめまして。福島県出身、在住の林智裕と申します
 唐突ですが、みなさんは誰かから「人殺し」と言われた経験がありますか?

 私は、あります。しかし震災直後に福島で過ごした者にとってそれは特別な経験ではなく、特に食品に関わる人は酷い言われようでした。私の祖父もその一人で、「フクシマの農家は人殺しの加害者だ」との中傷が飛び交うなか「もう早く死にたい」と言いながら衰弱し、ほどなく他界しました。

 友人の一人は、震災後のデマを信じて首都圏へ自主避難した配偶者やその実家から「子供を避難させないお前は人殺しだ」と言われたと聞きます。彼はその後離婚し、当時生まれたばかりであった子供と離ればなれになりました。

 こうした被害の報道や言語化は「被曝」の陰に隠されており、原因となったデマや極端な言説もほぼ野放しにされています。私はこれらに対抗すべく、昨年出版された『福島第一原発廃炉図鑑』(開沼博・編)やシノドスにも記事を掲載してきました。

 そうした喧噪を経てまもなく6年になる今、改めて「福島」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか──。

● 立入禁止エリアは県全体の2.4% 県外で暮らす人は震災前の2.5%

 福島県の面積は北海道、岩手県に次いで日本で3番目の大きさ。浜通り、中通り、会津の3地域に分けられ、いずれも独立した県として成立できるほど広大です。そして県全体では190万人以上の人が住んでいます。

 まるで福島県全体が震災の、とりわけ原発事故の被害に覆われているかの印象を持たれている人もいるかもしれませんが、今も立ち入りができないエリア(期間困難地域)は、県全体の2.4%にすぎませんし、震災前に福島県で暮らしていた人のうち、県外で暮らしている人の割合は2.5%です(開沼博著『はじめての福島学』より)。

 この数字を“たった”と見るか、“そんなに”と見るかは人それぞれです。

 私が言いたいのは、当然、被害の状況や置かれた立場も異なりますし、「復興」という言葉の目指す意味合いも個人ごとに異なるということです。「福島の中」にも実に多様な考えがあり、今書いている私のこの記事もまた、福島の一つの声でしかありません。
 

一方で、原発事故は極めて政治的及び社会的影響が強い問題でもあり、「福島の外」の被害の当事者以外からの声も多数混じってしまいました。

 むしろ声を大きく社会に響かせたり様々な議論を起こしたりすることは、社会的に大きな影響力や余力を持つ人にしかできない特権です。被災者にその力と余裕はありません。

 そのため、「福島」あるいは「フクシマ」を語る声は、もはや矛盾と対立に満ちており、伝える力や手段を持たない者の声は存在すら気づかれないまま、いわば弱肉強食の様に大きな声にかき消されてしまっているのが現状です。

● 放射線の危険性を 極端な言説で煽った人々は今?

 一例として、文部科学省HPにある資料「自主避難者の賠償について」の中に「自主的避難を決断するに当たって、参考にした情報は?」というアンケート項目があり、そこには「インターネット」「ブログ」「ツイッター」といった媒体の他、「武田邦彦」「広瀬隆」などの人名が繰り返し挙げられています。つまり、被災者の人生に大きな影響を与えた人々と言えます。実際、私の友人の元配偶者が自主避難をしたきっかけも、彼らの言説でした。

 ところが、たとえば武田邦彦氏は今もテレビのバラエティ番組などに引っ張りだこですが、震災当初から放射線の危険性を極端な言説で煽り、2012年には「あと3年…日本に住めなくなる日 2015年3月31日」とまで予言していました。
 

広瀬隆氏は、著書『東京が壊滅する日─フクシマと日本の運命』(ダイヤモンド社)で、「タイムリミットは1年しかない」と煽りましたが、2016年7月17日で刊行から1年が経ち、同氏が自ら設定したタイムリミットはとうに過ぎています。

 これはほんの一例に過ぎませんが、たくさんの人生の選択に影響を与えた彼らは、何事もなかったかのように今も変わらず活動を続けています。荒唐無稽な言説で多額の利益や地位を得たはずですが、今も彼らは何の責任も取ってはいないのです。こうした事態に対して、社会は「言論の自由」として寛容なままですが、梯子を外された被災者たちの立場はどうなるのでしょうか。言論の自由とは、言論の責任を弱者に押しつけて力づくで搾取する自由なのでしょうか。

 (こうしたデマの例は、『福島第一原発廃炉図鑑』やシノドス記事「あなたが思う福島はどんな福島ですか」にて具体的な検証をしています)
 

こうした事態を引き起こした大きな原因は、社会が福島に関しての正しい情報を円滑に更新できていないことにあるのではないかとも思います。放射性物質やその影響について判っていることは多いのに、まるで「タタリ神」のように怖れられてきた状況は、原発安全神話のアンチテーゼとして表裏一体の、いわば「フクシマ危険神話」とも言えるかもしれません。

 しかし、「放射能」は断じて神ではありません。

 正体を「知ろうとすること」自体が罰当たりであるかのように怖れ、被災地を「ケガレ」として忌み嫌う風潮も生まれました。原子力を「神の火」にたとえて怖れたりすることや、核をやたらと神話化させて恐怖を煽るだけの現実離れしたポエムや怪談も喧伝されました。これらは全く被災地復興の役に立たないばかりか、風評による国内外に対する莫大な経済的損失や被災者への人権問題、自殺者を含めた震災関連死の増加などの二次被害を拡大させてきました。最近では自主避難者が避難先で「菌」と呼ばれるなどのイジメ報道が相次ぎましたが、それらですらも氷山の一角です。

 当然ながら、この日本において「言論の自由」は強く守られるべきものです。しかし同時にそれは批判されない自由ではなく、言論の責任からの自由も意味しません。原発事故を起こした原因や一次被害の責任は国や東京電力にありますが、デマなどの人災による二次被害の責任は、あくまでもそれを拡散してきた方々にあります。

● 「神話上のフクシマ」でない 福島の6年目の現実
震災以降大げさに喧伝されてきた「神話上のフクシマ」や「フクシマの真実」とは全く違う、福島の6年目の現実は、どれだけ知られているのでしょうか。

 たとえば、WHO(世界保健機関)が放射線被曝の影響が人間の遺伝に世代を超えての影響を与えないと言っていることは?
・参考資料:「健康リスクアセスメントに関するFAQ」(WHO)

 福島のテレビや新聞では毎日放射線量が発表され、日曜版の新聞では各地モニタリングポストや全国、全世界の他の都市との具体的な数値比較ができるようになっていて、県内の数値が高くないこと。ガラスバッジなどでの実測被曝量もそれらのデータを裏付けると共に、外部内部ともに他地域との差がほとんどなく、影響は無視できるという実測データが出揃っていることは?
・参考資料:原子力規制委員会「全国放射線モニタリング情報」
 BUuzFeed「『福島の外部被曝線量は高くない』高校生執筆の論文が世界で話題に」
 

そもそも影響を無視できる程度の被曝量なのに「多発」と言われている福島の甲状腺ガンは、当然、被曝が原因ではなく過剰診断での掘り起こしだと国連機関が繰り返し明言していることは?
・参考資料:「福島民友新聞」2016年11月17日付社説

 アメリカなどに比べ10倍以上厳しい食品に対する日本の放射性物質の基準と、仮にそれを超えた場合に具体的にどの程度の影響があるのか、放射線以外のリスクと比べての相場観は?

 「万が一基準値を超えた場合のリスク」を想定する以前に、福島では米に至っては1000万袋以上に及ぶ全生産量を検査しており、全てがその厳しすぎる基準値以下であることはもちろん、99.99%以上が検出限界値未満。その他の出荷されている食品も同様に検出限界値未満ばかりで、すでに想定の必要性すらなくなっていることは?
・参考資料:コープふくしま「2014年度陰膳方式による放射性物質測定調査結果」

 震災直後と違い、それらを隠蔽だと強弁することができないほどに、安全性を示す客観的な証拠が揃いすぎていることは?
このように積み重ねられた客観的な事実が、県外では一体今までどれだけ報道され、どれだけの人にきちんと伝わっているのでしょうか。

 たとえば去年の3月11日近辺のテレビ番組も、誤解を誘発する酷いものばかりが目立ちました。NHKの「被曝の森」という番組では、放射線被曝を原因とする悪影響がデータ上見られないにもかかわらず、逆に誤解させるような恣意的なグラフと音楽とで恐怖を煽りました(https://togetter.com/li/946766)。

 テレビ朝日の報道ステーションでは福島に震災後に開設された、地元紙では中核派の拠点と報道されている診療所を以前から紹介していましたが、3月11日には番組の最初から最後まで、この診療所が主張する通りに甲状腺ガンが被曝の影響で増えたかのような印象を受ける番組を続けていました(繰り返しになりますが、国連から何度も発表されているように甲状腺ガンの増加は調査数と機器精度向上による発見数の増加であり、発症率の増加ではありません)。
 

● 言葉の凶器を振りかざす人々に 届けたい「水俣市のメッセージ」

 今年もおそらく同様に、そうした言説が幅を利かせ、意味も分からず拾った言葉の凶器を得意気に振り回す人たちで溢れるのかもしれません。毎年3月11日が近づくたびに何度も繰り返されてきた光景です。

 センセーショナルな情報や負のイメージは、きっかけが善意からだろうが悪意からであろうが、ときには正しいかどうかすら無関係に容易に広まります。しかしながら、一度広まったイメージや誤った情報を更新する為には多大な労力と大勢の方の協力が必要になります。「タタリ神」のような扱いに神格化されてしまった「放射能」が相手ともなれば、なおさらです。

 あれから6年になろうとする今も、被災地の支援には何が必要ですか?と時折聞かれます。とてもありがたいお言葉で、感謝しきれないほどです。

 私は、事実に根ざした上での「知ろうとすること」をできる限り多くの方に続けていただくことが、今は一番の支援になると思います。その積み重ねの結果として社会に望むことは3つ。

 1つ目は、事故直後の混乱と喧噪の中で「力の支配」によって定着してしまったままの、原発事故に対する偏った情報と被害認識が、それらに代わる「最新のデータと知見を基にした客観的判断基準」の中で再定義されること。
 

それによって「フクシマ」という震災直後のまま変わらない虚像が、最新の「福島」という現実に修正されアップデートされることが2つ目。

 3つ目に一番大切な事として、それらが誤った情報を広めた時以上の規模で社会に広く共有され、福島に対する差別や偏見、負の烙印を次世代に残さないことです。皆さん一人ひとりが福島の今を「知ろうとすること」こそが、この上なく大きな力になると、私は思います。

 過去に公害病で苦しんだ歴史から、しばしば福島と共に「公権力による被害者」としての文脈で語られがちな水俣市からは、震災直後に緊急メッセージが出されました。

 「放射線は確かに恐ろしいものです。しかし、事実に基づかない偏見差別、誹謗中傷は、人としてもっと怖く悲しい行動です」──。

 この緊急メッセージが出されてからも、間もなく6年。どれだけの方まで、このメッセージは届いたのでしょうか。もしも、このメッセージを無視して水俣の被害者性だけを政治的イデオロギーや利益のために搾取しようとするならば、それは水俣と福島双方に対して大変失礼なことです。

 「神話」とは現実からはあまりにも遠いものであって、当然ながら現実から離れたところに「真実」などはありません。震災前の原発安全神話とて、現実から離れて神話化したからこそ適切な事故予防や対処ができず破綻しました。

 崩壊した神話の後になすべきは、新たな「神話」を創作することではなく、思い込みを排除した客観的な事実、空想ではなく現実に向き合い続けることでしょう。危険ならば危険、安全ならば安全。それは客観的な事実の積み重ねのみによって語られるべきです。

 いつまでも現実から離れ続けようとする「神話の時代」がいつか終わりとなる日を、私は切に待ち続けています。6年を越えようとする今、少しずつその日は近づいてきているのでしょうか。

 (フリーライター 林智裕)

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速報 韓国朴大統領の罷免決定 即日失職 憲法裁判所

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パククネ大統領の弾劾が成立し、パククネ氏は「前大統領」となりました。裁判官8人全員の一致だったそうです。

いわく、「民主主義と法治主義を毀損した」、「朴槿恵大統領を罷免することで、憲法遵守という側面でずっと肯定的影響がある」そうです。

ひとりくらい反骨が出るかと思いましたし、ちょっと前まではひょっとしてひっくり返るかなどとも噂されていましたが、まぁなにぶん、情緒の国のことですから。

数百万人を動員したといわれた弾劾要求デモが、親北勢力に指導されていたことは否定しがたい事実です。

この反パククネ運動の事務局は、常に親北勢力が握っていました。

60日以内に大統領選挙です。

中道派は弾劾に賛成しており、既に出馬を表明している候補者の色分けは、「極左」「もっと極左」「これ以上ない極左」の間の戦いとなります。

韓国保守派はセヌリ党の分裂、バン・ギムンの不出馬、そしてこの弾劾成立でもう後がなくなりました。

北朝鮮が核保有国宣言をして、日本の米軍基地を標的にしたと宣言した直後というこれ以上ないタイミングでした。

さすがコリア、これでこそコリアです。

Photo_9パククネ弾劾ろうそくデモ

あとは多少の紆余曲折はあるでしょうが、日韓合意の廃棄、THAADの受け入れ否認と続き、在韓米軍の撤退、そして民族の悲願である「高麗民主連邦共和国」へと進むことになります。
高麗民主連邦共和国 - Wikipedia

かつて北朝鮮の金日成主席は1980年に、南北統一の方策として高麗民主連邦共和国を掲げ、その3条件を提案しています。これが北朝鮮からの「統一コリア」提案です。

①朝鮮半島の緊張緩和
②米国の干渉中止
③韓国の民主化実現

右翼大統領と目されたパククネは罷免され、極左大統領が誕生する見通しがたったことによって、①③の「緊張緩和」と「民主化」は実現しました。

THAADの配備拒否と在韓米軍の撤退がなれば、②の「米国の干渉中止」が実現します。

もはや「統一コリア」を阻む壁はなくなりました。

つまり「先進国」の一角とみなされていた韓国が、北朝鮮という世界最低辺の国に統合されるという、「現代の奇跡」の光景を私たちは目の当たりにすることになりそうです。

金日成が悲願とした「高麗民主共連邦和国」は、かくて現実のものとして朝鮮半島に姿を現しつつあります。

しかもICBMまで保有する核保有国として!

これが最悪シナリオです。

仮にひとつだけ元来た道を戻る術があるとしたら、国際社会、つまりは米国の暗黙の容認を取った上での、国軍クーデターしかないでしょう。

今後、米国がなんらかの対北対応を取るなら、あとわずか60日がタイムリミットです。

極左新政権は斬首作戦に協力することはおろか、米軍の作戦を北朝鮮にリークし、阻止しようとさえするでしょうから。

現在、米韓合同軍事演習で韓国に展開している米軍の動きに注目です。

え、最悪シナリオが実現した場合の、わが国への影響ですか。

韓国に投資していた外国資本や日本資本はわれ先にと逃避し、韓国経済は完全に死を宣告されるでしょう。

新政権は、日韓合意は当然のこととして、さらに日韓基本協定見直しを言い出すでしょうから、原則的外交攻防をせねばならなくなりました。

ここ数年はいやおうなく、小うるさい蒸し返しの外交問題に悩まされ続けるでしょう。これについては、安倍-菅-麻生体制のうちはそう心配することはありません。

仮に韓国が、「統一コリア」に進むとしても、それを阻止する圧力をかける立場にわが国はありません。

巨額なコストを支払って在韓米軍を置き、米韓安保条約を結び、かつ、経済的にもIMF管理の過程で大規模に韓国に投資した経済的利害関係を持つ米国のみが発言権を有するでしょう。

私たち日本にとっては、安全保障上は好ましくないのですが、玄界灘に新たな防衛戦を構築する「だけ」のことです。

かくしてわが国は北方方面はロシアに、南西方面は中国に、そして九州、山陰地方は「統一コリア」の核の圧力にさらされることになります。

経済的には痛くもかゆくもないし、むしろサムスンのようなライバルが没落して嬉しいくらいの分野もあるかもしれませんが、安全保障上は覚悟が必要です。

それにしても、ほんとにやるのか、コリア。それは国家の自殺だぞ。

なお、南スーダンから5月末に陸自が撤収します。よかった。ご無事でお帰りください。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170310/k10010906281000.html

                      ~~~~~~

Photo_8時事 罷免に歓喜する市民 https://news.biglobe.ne.jp/international/0310/jjp

毎日新聞3月10日

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する国会の弾劾訴追を審理していた憲法裁判所は10日、朴氏の親友の崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件について、違法・違憲と認定し、それが在任期間の全般にわたって続いたとして、朴氏の罷免を言い渡した。朴氏は即座に失職し、60日以内に大統領選が行われる。投開票日は5月9日が有力視されている。韓国憲政史上、弾劾による大統領失職は初めて。

 憲法裁の裁判官8人(定員9、1人欠員)の全員が罷免に賛成した。規定では6人以上の賛成で罷免が決定される。国民の8割近くが弾劾に賛成していた世論を反映した形だが、朴氏を支持する保守層は強く反発しており、韓国社会の混乱は続きそうだ。

 李貞美(イ・ジョンミ)所長代行は決定文を読み上げ、国政介入事件について、朴氏が「大統領の地位と権限を乱用した」と認定。検察や特別検察官などの捜査に応じなかったことについて「違法行為が繰り返されないようにする憲法順守の姿勢がうかがえない」と指摘した。そのうえで「(朴氏の)違憲、違法行為は国民の信任に背き、重大な違法行為だ。(朴氏の)違法行為が憲法秩序に与える否定的な影響と波及効果は重大」として罷免が妥当だとした。

 朴氏はこれまで、現職大統領は原則として訴追されない韓国憲法の規定により逮捕を免れていたが、失職したことで近く検察に逮捕、起訴される可能性がある。検察は朴氏が崔被告と共謀した収賄などの容疑があると認定している。

 韓国では04年、選挙介入を行ったとして盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)が国会で弾劾訴追されたが、憲法裁は弾劾に相当するほど重大ではないとして棄却。盧氏は2カ月ぶりに大統領職に復帰した。

 盧氏の弾劾棄却の際、憲法裁は「公職者の弾劾は重大な違法行為があった場合」に限定されると判断。「大統領職を維持することが許されない場合や、大統領が国民の信任を裏切り、国政を担う資格を失った場合」が該当するとの基準を示していた。

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 一方、2014年の客船セウォル号沈没事故については、朴氏が当日、誠実に職務にあたったかどうかは「誠実の概念が抽象的だ」などとして、弾劾審判の判断対象とならないと退けた。

 朴氏は13年2月に韓国初の女性大統領に就任した。崔被告による国政介入事件は昨年10月、韓国メディアの報道で発覚。朴氏の支持率は過去最低の5%まで下落し、ソウル中心部では毎週末、朴氏退陣を求める市民による大規模集会が行われた。

 韓国国会は昨年12月、崔被告の国政介入などは違憲だとして弾劾訴追案を圧倒的多数で可決。憲法裁は(1)国民主権主義や法治主義に違反したか(2)大統領の職権乱用の有無(3)メディア弾圧を行ったか(4)14年客船セウォル号沈没事故対応で国民の保護義務に違反したか(5)収賄などにより違法行為を行ったか--の五つの争点について、違憲もしくは重大な違法行為にあたるかを審理してきた。2月27日まで行われた弁論で、国会側は「朴氏が崔被告に政府高官人事など機密文書を流出させるなどし、国民主権主義に違反した」と主張。一方、朴氏側は「機密文書の流出はなく、崔被告が人事に介入した事実もない」などと全面的に否定してきた。

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金正恩の意図は

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北朝鮮の弾道ミサイル「訓練」について、もう少し新情報を交えて考えていきます。 

今回の事態について、小川和久氏はこのように整理しています。

「1)北朝鮮は、ノドンやスカッドERなどの準中距離弾道ミサイル(射程1000~2000キロ)を複数、秘匿性の高い移動式発射装置(TEL)を使って同時に発射する能力を備えつつある。 

2)目標とする一定の広さの地域(海域)に弾道ミサイルを着弾させる能力を備えつつある。 

3)日米のミサイル防衛の中心に位置づけられるイージス艦のSM3弾道弾迎撃ミサイルの配備数を超えた多数のミサイルを、同時に同一地域(海域)めがけて発射する能力(飽和攻撃能力)を備えつつある。」(出典(『NEWSを疑え!』第567号3月9日)

今回の北朝鮮の「訓練」においても、常時破壊措置命令がでている以上、自衛隊は即応迎撃態勢をとって、軌道を追尾してシミュレートしたと思われます。 

当然ですが、海自のイージス艦は米第7艦隊のイージス艦と連動して動いており、米艦も同様の態勢を取ったものと思われます。 

Photo防衛省 http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2014/pc/2014/image/zuhyo03010108.gif

では、うまくいったのでしょうか。 

口が裂けても公表されることはないでしょうが、失敗したと思われます。 

なぜなら、イージスは同時に2発までしか迎撃できないという説が有力だからです。 

ですから、今回4発同時発射という飽和攻撃は、日米にとって対応することが困難な次元に北朝鮮弾道ミサイル問題が入ったことを意味しています。 

それが3月7日の日米首脳電話会議における、「北の弾道ミサイル戦力が新たな段階に入った」という認識での一致したということの意味です。 

当日何隻の日米イージス艦が展開していたのか分かりませんが、たぶん今までの例からいって米艦1~3隻、海自2~3隻ではないかと思われます。 韓国はわかりませんが最大で3隻ていどでしょう。

下図は、2012年12月12日における日米韓イージス艦の配置図です。 

米イージスは、日本防空よりさらにグアムなどに向かう弾道ミサイルに対処するために、かなり後ろに配備されるケースが多いようです。 

Photo_2http://obiekt.seesaa.net/category/2470092-2.html

なお、米韓イージスが北朝鮮領海ぎりぎりまで侵入しているのは、発射直後に素早く探知するためです。 

日本はこのようなまねは政治的に不可能なために、米韓イージスより一拍遅れて探知することになります。 

これも公表されていませんが、韓国イージスが探知し、日本がロストしたケースもあったようです。 

よく安直に韓国と断交しろという保守の人がいますが、現在の北朝鮮の弾道ミサイルに対処するためには、韓国のイージスはわが国にとって必須であって、日韓軍事情報保護協定も必要としているのです。
日韓秘密軍事情報保護協定 - Wikipedia 

ですから、いま韓国と冷戦に突入するのは感情に走った下策です。 安倍氏の日韓合意も、あんがいそのあたりに真意があるのかもしれません。

Photo_3

それはさておき、仮に200発あるといわれるノドンを、5カ所から4発ずつ発射した場合20発が飛来することになります。 

現況では日本は、この飽和攻撃に耐えられません。おそらく相当数が日本に着弾するでしょう。 

自衛隊の弾道ミサイル迎撃システムがカバーしているのは、下図のとおりです。 

Photo_4北村淳氏による http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/585.html

上図は中国のミサイル攻撃を想定したものですが、青円内が日本の弾道ミサイル防衛システム(BMD)が迎撃可能な範囲です。 

さて、3月6日に金正恩が見ていた軍事地図が公表されています。 

Photo_5韓国聯合通信3月7日 http://img.yonhapnews.co.kr/photo/yna/
YH/2017/03/07/PYH2017030739170001300_P2.jpg


この写真で、西恭之氏(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教)によれば、金正恩は「戦略軍火力打撃計画」と書かれた地図を指揮棒で指しています。 

この図を鮮明にして、正恩が見ている角度に回転させてみます。 

Photo_6西恭之氏による

「この写真を反時計回りに135度回転させて、カメラに対する机の傾きを補正すると、地図の内容がはっきりする。
東倉里付近を中心とする半径1000キロの円が、日本海と西日本に描かれ、ミサイル4発の軌跡が、約4.2度ずつの間隔で扇形に分かれて引かれており、金正恩氏の指示棒は、ミサイル着弾点よりも日本側の海上を指している」(
出典小川和久氏と同じ)

この正恩が見ていたこの「戦略軍火力打撃計画」では、当初攻撃目標だとされていた三沢基地ではなく、佐世保と岩国こそが攻撃目標ではないかとの線が浮上してきました。

「当初、着弾海域の延長線上にあることから目標だと考えられた青森県三沢基地は地図上では1000キロの円の外にあり、円内、つまり射程圏内に入っているのは長崎県の米海軍佐世保基地と山口県の米海兵隊岩国飛行場である。なお、三沢基地から1000キロ以内の北朝鮮領域は、日本海北部沿岸の狭い地域に限られる。
 佐世保基地と岩国飛行場からは、米韓両軍が3月1日から韓国と周辺海域で行っている定例の合同演習「フォール・イーグル」に、強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」など揚陸艦3隻と、海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が派遣されている」(同)

西氏も指摘するように、この正恩の写真は、自由主義陣営が解読することを予想して意図的に公表されたものです。 

これは北朝鮮の、「米国と傀儡(※韓国)が戦争演習を続け、侵略の野望を捨てない限り、核戦力を中心とする自衛的国防力と先制攻撃能力を強化していく」(3月1日朝鮮アジア太平洋平和委員会)という声明に見合っています。

いずれにしても、正恩はとうにレッドラインを越えて、突き進んでいることだけは確かなことです。

金正日の元専属料理人であった藤本健二氏は、昨年4月に再訪朝した際に正恩と面談しています。その時の正恩の台詞が残されています。

「戦争する気はない。外交の人間がアメリカに近づくと無理難題を突き付けてくる。むかっとしてミサイルを発射している」

この幼児的気質を濃厚に持った独裁者は、自分で「時々ムカっとして」なにかを仕出かすようです。

たとえば度重なるミサイル実験、たとえば兄・正男のVXによる暗殺。

遠からず正恩は米国に向けたICBM実験を実施するでしょう。

Photo_7キム・ハンソルとみられる人物http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/...

このような時期に、不確定情報ですが、故金正男の長男・漢率(ハンソル)がオランダから米国入りした、あるいは米国が身柄を保護した、という情報筋の話が出てきました。

偽情報の可能性もありますから話半分としても、正男の長男は米国にとって喉から手がでるほど貴重なカードのはずです。

正男は中国の息がかかりすぎていましたが、長男はテレビ映像でもわかるように大変に西欧化が進んで欧米と親和性があります。

発言を見ても、独裁体制について厳しい意見を持っているようです。

その場合、米国にとって、現時点でとりうる唯一の手段である「斬首作戦」を決断する切り札を押さえたことになります。

米国は北朝鮮の指導者を正恩からハンソルにすげ替えるだけにとどめて、核兵器兵器開発の白紙化を条件にして、国家の存続を許すというオプションを取ることが可能となるからです。

IS掃討が最終段階に入った以上、北朝鮮に全力を投入する余裕が米国には生れています。

わが国はその時どうするのか、なにをしたらいいのか、なにを準備すべきなのか早急に議論せねばなりません。

小学校スキャンダルなど、どうでもいいではありませんか。

こういう時こそ冷静にならねばなりません。

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北朝鮮弾道ミサイルは「実験」から「訓練」へと移行した

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北朝鮮が弾道ミサイルを4発同時発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾しました。

朝鮮中央通信によると、訓練は核弾頭の取り扱いと迅速な作戦遂行能力を判定するために行われ、4発が同時に発射されたとした。金正恩氏は訓練の成功を評価し、ミサイル攻撃の戦法の完成度をさらに高めるとともに、ミサイル開発を続け、質量ともに強化していくよう指示したという。
 また「(
金正恩氏は米国と韓国が北朝鮮に対し)ただ一点の火花でも散らすなら、核弾頭を装塡(そうてん)した火星砲で侵略と挑発の本拠地を焦土化する決死の覚悟を固くした」とし、米韓合同軍事演習に警告した。
 
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」(電子版)は7日付の1面で、朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊による弾道ミサイル発射を報じた。写真を12枚掲載し、弾道ミサイル4発が順次打ち上がっていく様子などが写っている。
 
北朝鮮は6日、弾道ミサイル4発を発射し、3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内、1発がEEZ付近に落下した」(朝日2017年3月7日)

Photo_4
今回特徴的なのは、日本を名指しで攻撃対象としていると明言したことです。

日本攻撃ミサイル部隊は、その名も「火星砲兵部隊」と呼ぶそうです。

これは大変に重要なことで、マスコミはスルーしていますが、北朝鮮がわが国に「攻撃、しかも核攻撃の意図と手段」を持っていることをはっきりと宣言したものです。

いままでの憶測の段階から、明瞭に「そこにある危機」になったということです。

この4発の弾道ミサイルは4発中3発が日本のEEZに着弾しており、その弾道軌道の先には米空軍三沢基地が存在します。 

この改良型スカッド・ミサイル(ER)は、韓国軍参謀本部の発表によれば射程距離が1000㎞です。 

ムスダンかノドンかについては説が別れています。 

米戦略軍(USSTRATCOM)は2月12日のミサイルについて、ただ”medium- or intermediate-range ballistic missile ”(準中距離~中距離弾道ミサイル)というにとどまっています。  

中距離弾道ミサイルとなると、射程は5500㎞まで延びます。 

気になるミサイルの燃料ですが、北朝鮮の発表した画像では噴射煙が赤みを帯びていて液体燃料にも見えますが、はっきりしたことはわかりません。 

しかし、既に「北極星2号」で固体燃料技術を獲得していますから、そう遠くない将来に発射地点が分かりにくい固体燃料に移行すると見られています。

北朝鮮は山岳が多い複雑な地形ですから、移動式発射装置(TEL)で山中に隠された場合、それを見つけ出すためには空中からでは困難を極めます。

イラク戦争などで実施したように、米軍特殊部隊を秘かに北朝鮮領内にバラ撒いてシラミ潰しで捜索をかけるしかてはないでしょう。 

今回、北朝鮮は同時発射をして見せましたが、これは多数の弾道ミサイルを雨あられと日本に降らせることが可能だということを見せたかったのでしょう。 

おそらく現実に金正恩が日本攻撃に踏み切った場合、数十発~数百発の通常弾頭の弾道ミサイルに、核弾頭を数発混ぜて、一斉射撃するでしょう。 

また、その中にはロフテッド軌道といって高高度に打ち上げて、迎撃を難しくさせるものも混ざっていると思われます。

日本はロフテッド軌道に対する迎撃は不可能ではありませんが、最近その実験に成功したばかりです。 

また今回の弾着は、一定地域に収束しており、精密誘導技術が進化していることをうかがわせます。 

Photo_3http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/20170... 

三沢基地にはワイルド・ウィーゼル(WW)と呼ばれる、第35戦闘航空団が配置されています。
ワイルド・ウィーゼル - Wikipedia
三沢飛行場 - Wikipedia

野イタチのことで、敵防空網制圧(SEAD)任務を負っています。 

15020235thfighterwing第35戦闘航空団 F16C block50

この「野イタチ部隊」の想定作戦エリアは、ロシアと中国の沿海州、そして北朝鮮全域だと見られています。 

近年、このような北朝鮮が弾道ミサイル訓練をすると、必ず策源地先制攻撃論が出ますが、それを実施する能力を持つのは、自衛隊ではなく、この三沢の「野イタチ部隊」です。 

何度も書いていますが、空自は徹底した専守防衛思想(ドクトリン)で作られていますから、敵地に渡海して、地上攻撃を実施する能力はまったくありません。 

自衛隊に北朝鮮のミサイル基地を攻撃させるなどというのは、ただの空想でしかありません。 

本気で考えるなら、10年ほどの時間と多額の予算をつけてもらえば、給油機、AWACS(早期警戒管制機) 電子戦機、護衛機、ミサイル制圧機などからなるストライク・パッケージ(打撃群)を自衛隊も獲得できるかもしれませんが、現実的には不可能に等しいと思って下さい。
ストライクパッケージ - 航空軍事用語辞典++ - MASDF

敵地先制攻撃論は議論すること自体に抑止効果がありますから、どんどんしていただいてかまいませんが、リアリティのない空元気では意味がありません。

この「野イタチ部隊」は世界最高の能力を誇りますが、それでもなおかつ北朝鮮のミサイルを制圧するのは先ほど述べたように困難を極めるでしょう。

そして今回の北朝鮮のミサイル発射は、「実験」ではなく「訓練」時期に入っていることを実証して見せたことになります。

それにつけても、北朝鮮がはっきりと「お前の国を核攻撃する準備はできた」と言っている時期に、防衛大臣が教育勅語を評価するといったとあげつらったり、昭恵暴走なんて言っていられるメディアの脳内の構造を知りたいものですな。

 

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小池氏が使う築地と豊洲の二重規範

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「大池」氏に対する直接の答えの部分から始めます。 

タモリ氏曰く、「人間の能力で一番凄いのは複雑なものを簡単にポッと出すことなんだよね。簡単なものを複雑にやるのが一番バカなんだよね」だそうです。

え、切り分けできていないって私を馬鹿扱いにしたのは、一体どこの誰でしたっけね(苦笑)

切り分けとは、複雑そうにみえることの核心をとりだして整理することです。

また、安全論議に関して科学的に安全であると言うことは、「どこかの名誉教授」や「シロート」の私ども愚民が言っているのではありませんよ。 

生憎ですが言っているのは私ではなく、土壌汚染の安全性を検討するために東京都が組織した専門家会議の平田座長です。

Photo_2平田健正専門会議座長

専門家会議を絶対視したのは小池知事ではなかったのでしょうか。去年9月の平田座長の発言です。

「平田氏は、これらの有害物質について「基準値以下なので安全性には問題がない」との見方を示した。最高で20センチ以上たまっていた地下水についても「管理システムがしっかり稼働すれば減っていく」と説明した」(毎日9月26日)

続いて今年、ベンゼンが79倍検出された時の平田座長の発言です。

「平田座長も「安全面で影響はなく、値自体は大きな問題とは思わない。ただ、必要な安心につながるかチェックしたい」と述べ、安全性よりも、「安心」の問題であることを強調した」(朝日1月14日)

これで本来「安全性」論議は終息に向かうはずでした。 

問題はむしろ、小池氏が「安全」と「安心」を意識的に混同して、「安心」を政治的に利用していることです。 

また私が「翁長路線」と書いたことを暗喩(メタファー)といいますが、タモリのもっともらしい箴言もどきと違って私が書いたことは明示です。 

沖縄と東京都がまったく違う問題を抱えていることは、あたりまえに決まっています。

が指摘したのは、彼女の政治スタイルが「小翁長」化していますよ、という忠告です。 

翁長氏には忠告などしませんが、小池氏は翁長氏など比較にならない優れた指導者になりうるポテンシャルがあります。 

当然、国政も視野に入れているでしょうから、楽しみにしていました。 

だから、こんな豊洲問題ごときを、あたかも政治的最重要テーマに持ち上げて躓くな、もったいないと言っているのです。 

小池氏はクレバーな性格故に翁長氏のように露骨にはしませんが、この豊洲問題の枠組み自体、元来は共産党が作ったものです。

共産党は「「地下水に基準値4割のヒ素」で安全論議に火を着け、築地業者の共産党系グループを使って移転阻止闘争に発展させる心づもりでしょう。

そして混乱を引き起し、賠償金支払いへと結びつけていこうとしているように見えます。 

小池氏は、自らの政治的理由から、立場がまるで違うはずのこの共産党路線に便乗してしまったことを私は「翁長路線」と評しました。 

暗喩ではなく、共産党路線を政治利用しようとする、その政治手法に問題がありはしませんか、と私は問うています。 

小池氏は徹底的に「政治的人間」です。「安全」と「安心」を混同してみせた時に、ああこの人はこういう「空気」を作りたいのだなと憂鬱になりました。

確かに政治は選挙民の「安心」に配慮することはありえます。しかし、移転を遅らせて膨大な失費をする理由にはなりません。

「安全」は定量化できますから、数値で論議することが可能です。 

しかし「安心」というのは、個々人の心の内にあるので無制限最大値であって、俗にいう青天井です。 

ですからここで都の最高責任者が「安心」を言い出すことがいかに恐ろしいことか、たぶん分かって彼女は言っています。 

それは「安心」を自分の政治姿勢の追い風に使いたいからです。 

都知事がやるべきは、どこかで線引きをして都民を「安心」させることです。

行政官としてやるべきことをしていないのではないか、それを政治利用しているのではないかと私は述べただけです。 

Nishiharalarge570
一方石原氏は老醜です。

彼の初期都政には見るべきものはありますが、後になるほどひどいもので、私はほとんど評価していません。 

その老醜から「厚化粧」うんぬんという都知事選の痛恨の発言が飛び出したあげく、小池氏に票を献じてしまいました。 

騏驎も老いれば駄馬に劣るとはこのことか、と当時秘かに思ったものです。

この人物は傲慢なナルシストですが、馬鹿ではありません。ボケたのかと思いました。

ちなみに、この世阿弥の言葉には続きがあります。

「さりながら、まことに得たらん能者ならば、物数は皆みな失せて、善悪見どころは少なしとも、花はのこるべし」

石原氏は命を燃やす「最後の戦い」をしようとしています。「花を残す」覚悟はあると見ました。

今回の石原氏の会見には思いのほか(失礼)まともでした。彼はこのアゲンストの風の中でかつての行政トップとして言うべきことを言っています。

また、訴訟沙汰にするのは、百条委員会などで共産党議員に追及されては語るべきことも語れない。法廷で思い切りやってやるということなのでしょう。

石原氏は一方的にバッシングされた状況から、反撃のためのイニシャチブを奪還しようとしているかに見えます。

かつてのような戦闘的な石原氏が戻ってきたようですが、これをどう評するべきなのか、今しばらく見なければ私にはなんとも分かりません。

Photo_3築地市場

さて、小池氏が政治的に豊洲問題を進めたために、このような築地市場の問題が飛び出しました。

朝日新聞(3月1日)はこう報じています。

「築地も土壌汚染の恐れ 市場の敷地 都、昨春に報告書
 東京都は28日、築地市場(中央区)の「敷地全体に土壌汚染の恐れがある」とする報告を昨年3月にまとめていたことを公表した。条例に基づいて文献を調べる土地の利用履歴調査で分かった。かつて進駐軍のドライクリーニング工場などがあり、有害物質が使用されていた可能性を指摘している。
 都道環状2号線の建設にあわせて、都建設局が市場の敷地を含む予定地の利用履歴を調べた。3千平方メートル以上の土地利用を変更する場合、都条例で義務づけているという。
 その結果、市場の敷地には有機溶剤を用いたと考えられるドライクリーニング工場のほか、給油所などがあったことが分かった。このため、「土壌汚染の可能性が考えられる」とし、担当の都環境局も「敷地全体に汚染の恐れがある」と判断していた。有害物質の有無を実際に調べてはいないが、現状について都は「地面はコンクリートなどで覆われており、地下水の利用もないので健康に影響はない」としている。
 都は同日、2001年以降、同市場で8件の店舗耐震補強工事などを行っていたにもかかわらず、利用履歴調査をしていなかったことを発表した。ほかの都の市場でも、必要な調査なしで工事したケースが数十件見込まれている」

Photo_4
それに対する小池知事の答えはこうです。

この人らしくもなく大変に歯切れが悪いのに驚かされます。

「(築地市場の土壌は)コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もない」、そして「人の健康に影響を与えることはないと考えている」
「(築地市場の問題は)豊洲市場の問題と同じ観点で見るべきではない」とも付け加えた」(同)

唖然とする答えです。

小池氏はシラっとして二重規範を使っています。

築地はいいが、豊洲はダメというわけです。

そもそも豊洲の地下水基準自体が、「安心」思想によって作られています。
 
土壌汚染対策法が土壌汚染対策の原則として、「汚染土の上をきれいな土で覆土する、ないしはコンクリートやアスファルトで覆土する」としていますから、小池氏が言うように「法令上なんの問題もない」のです。

さらに土壌だけではなく、地下水も同じです。飲まず、使わずに排水しているのに、飲用水基準値を導入したのは、「安心」思想があったからです。

つまり、豊洲市場の市場活動エリアは、充分に「安全」「安心」の条件を既に充たしているのです。

米軍駐留軍時代に、有機溶剤を使用したドライクリーニング工場の上に築地が建っている以上、都環境局が土壌汚染の疑いを言うのは当然です。

「都建設局は幹線道路の環状2号建設に向けて、築地市場の道路予定地の履歴を調査。ドライクリーニング工場で有機溶剤の「ソルベント」が大量使用された疑いがあり、その後も給油所や車両整備工場があったことが確認された」(産経2月28日)

まだ築地の数値は出ていませんが、豊洲を上回る数値が出てもなんの不思議もありません。

豊洲の浄化作業は、東京ガスの工場地表面から2m掘り下げてきれいな土と入れ換えた上でコンクリート床面で被覆しています。

ですから、小池氏が述べた築地のロジックをそのまま使えばこういうべきでした。

「豊洲の地面はコンクリートなどで覆われており、地下水の利用もないので健康に影響はない」

小池氏は豊洲を「安心」思想で叩いたために、現況使われ続けている築地市場も安全だといわざるを得なくなってしまったわけです。

ただの小池氏の政治的都合にすぎません。

実は、この築地の環境に問題があって早急に調査すべきであるとする、都環境局の報告書は去年春に出ていました。

「昨年3月に建設局から報告を受けた都環境局が、土壌汚染の可能性があると結論づけた」(同上)

そして去年夏に都知事に当選した小池氏は、それを知っていたのでしょうか。

知っていたと思います。

その上でそれを伏せて、これでもかこれでもかと言わんばかりに、共産党が言い出した地下空洞(ピット)や地下水「汚染」問題を叩き、それを理由として移転延期を決定したとすれば、都民を欺いたと言われても致し方ないでしょう。

なお、東京都は築地の環境について再調査を実施するとしていますが、都環境確保条例どおり地表50㎝で測定するそうです。

おいおいです。おかしいではないですか。やるならなぜ豊洲でやったような徹底したボーリング調査をしないのでしょうか。

同じ計測方法で比較するのは常識です。

それとも、豊洲に用いた「安心」基準で築地を測定すると、なにか都合が悪いことでもあるのでしょうか。

今や、小池氏は自分の政治手法で作り出した<豊洲>の危険幻想と、現にそこにある築地に挟まれてしまったようです。

 
 

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小池氏は翁長路線に入っている

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「大池」と名乗る人からコメントを貰っていますので、答える中から豊洲問題をもう少し考えていきます。

まずはこんな調子です。 

「管理人さんは切り分けできてないね。小池は豊洲について、切り分けしとるよね。(略)
小池は豊洲問題を切り分けている。移転、経緯、責任、ごっちゃにして批判してるだけでなく、政治的野心とか中傷まで混ぜて、みっともない。都議選は小池が勝つよ。管理人は政治的センスもないね。」

 まぁ、色々と一気に言いますな、この人。私の過去ログ当たれば、「切り分け」こそ私の分析手法だってわかりそうなもんですが、通りすがりでイヤミを垂れたかっただけでしょうから、ま、いいか。 

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あらかじめ言っておきますが、選挙で小池女史が勝とうと負けようと関係ありませんし、別に私は石原氏のファンでもありません。むしろ逆です。

国政に一地方の首長が当然のように首を出し、尖閣を都の所有にするなどという奇策を、苦々しく思っていたほどです。

私は善政と思いつき的愚作が等量含まれているのが、石原都政だと思います。

それはさておき、小池氏に期待するものは大きかったですね。都民なら一票入れていました(笑)。

かつては小池氏がまともな保守第2党を作ってくれることを秘かに期待していたからです。

事実上の野党不在の政治風土の中で、安全保障・外交という「海岸線の外」までは一致し、内政に関しては利権配分を権力基盤とする自民党と異なる都市型保守第2党が求められています。

その意味で、小池氏は「時代の子」だと言えるでしょう。

だからこそ、小池氏が共産党と共闘するかのような反権力告発型都政スタイルに陥ってしまったことに、私は強い失望感があります。 

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今の私の気分は、小池さん、あなたはせっかくいい素質を持っているんだから、そちら方向に行くとあのルーピーと一緒になっちゃいますよ、というところです。 

鳩山氏は、行政手続を踏んで長時間かけて各方面と調整してきた積み木細工を、完成寸前に一瞬にしてチャブ台返しして、不必要かつ無意味な政治的混乱を呼び寄せてしまいました。 

その結果、基地縮小・負担軽減策のはずの移転が、逆に基地問題をこじらせ、翁長氏登場に道を開きました。 

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その時の翁長氏がとった手段が、今の小池氏とうりふたつです。

翁長氏は「新基地阻止」、方や小池氏は「豊洲移転延期」とスローガンまで共産党と一緒です。

あげくは前任者を「敵」と決めつけ、百条委員会に呼んでつるし上げました。 

Photo_13仲井真氏に対する百条委員会

しかも小池氏が翁長氏より凄まじいことには、今年1月20日に市民団体の「豊洲市場用地売買契約訴訟」の東京都側の訴訟代理人から降りるとしてしまったことです。 

これは石原氏に対して、都が数百億円の個人賠償を請求することを容認するということと一緒です

いくらなんでもやりすぎですね。 

百条委員会ですら、石原氏が知り得ていることなどは、とうに都庁内の内部資料を精査すれば分かるものなのに、政治的リンチにかけたいという政治的色気がにじみ出ています。

そして翁長氏は仲井真氏を政治的リンチにかけて「反基地闘争」に邁進したあげく惨敗し、県政を停滞させたあげく、今や彼を支持する政党は共産党だけという惨状と成り果てました。 

小池さん、共産党とつるめば、はっと気がつけばただの左翼運動家となってしまった自分に気がつくことになるのですよ。 

この有り様では、小池新党とは今の民進党ばりの左翼政党となることでしょう。

小池さんに皮肉でもあてつけでもなく申し上げますが、翁長氏の辿ったこの2年半を観察することを強くお勧めします。

率直に言って、あなたは「第2の翁長」になりかかっていますよ。 

さて、確かに「大地」氏が言うように小池氏は豊洲問題を「切り分けて」います。 

おおよそ以下が小池氏の「切り分け」です。 

昨年8月31日に、豊洲移転延期を発表したのですが、その時の理由が以下です。 

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①安全性への懸念
②巨額で不透明な費用の増大
③情報公開の不足
 

実はこれらの問題にはほとんど結論が出ています。

まず、安全姓についてですが、これについては何度も記事にしました。おそらく現時点で、豊洲の環境に危険であると主張する専門家はごく一部だと思われます。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-3.html

豊洲市場の地下水は、安全パイをとって水道水基準値をとっています。最初に検出されて共産党が「基準値の4割」と騒いだヒ素をとりあげてみます。

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・清涼飲料水のヒ素の規格値 ・・・0.05mg/ℓ
地下水のヒ素規格値     ・・・ 0.01mg/ℓ 

基準値設定のやり方は徹底したリスク排除です。

まず動物実験を行い、さらに人間と動物では身体の大きさや感受性が違うということで、そこで得られた安全基準値をいっきに10倍にし、人間の個体差を考慮してそれをまた10倍にしいます。

この10倍、そのまた10倍で100倍としたものが、政府が定めた基準値です。

ですから、共産党が騒いだ「ヒッソが基準値4割」というのは、動物実験で得られた基準の100分の1のさらに4割にすぎません。

しかもそれは豊洲で採用されている飲用水基準であって、全国の他の生鮮市場で使われている排水基準値の5分の1でしかないのです。

これを小池氏は、昨年9月23日の記者会見でこう言ってのけました。

「地下水を飲むわけではないという話ですけれども、これは総合的な話でございまして、地下水の汚染ということがどれほど生活者にとって影響を与えるのか、食の安全に対して疑問を抱かせるのかという、そのような感性ということが必要なのではないか」

おいおいでてす。これではまるで、放射能風評に踊らされた主婦と同じ意見です。

小池氏は環境大臣をしていたことがあったので、その時過剰な環境意識が植えつけられたのかもしれませんが、「感性」というその人その人が異なる相対基準を、豊洲の環境問題のものさしにするなよ、と言いたくなります。

このような「安全」ではなく「安心」を基準とする以上、どこまで行っても「安心」できないゼロリスク主義となります。

これは行政官以前に政治家として失格の態度です。

「大池」氏は「都民の多くが納得しないとダメ。急げと言っても、そうも行かない。」などといっていますが、ため息が出ます。

本来は「安全」という指標を使うべきを、「「都民の多くの安心」にまで拡散させてしまえば、永久に解決することはありません。

「大池」氏は9回目の数値うんぬんと言っていますが、一般的に数値を見る場合、飛び抜けた数値は参考値として追試にかけます。 

その上でなんども同じようなトレンドが続くなら、それは信頼すべきデータとして採用されます。

今回の検査で「三毛猫」さんのご指摘のように、都はおかしな計測方法に変更しています。

東京都は9回目のみ従来の採取方法を変更し、雨水などの外的要因で井戸水が濁って正確な数値が出ないので、いったん井戸水を抜いてから、新たに湧水を採取する方法を採取する方法を撮っていたものを、今回突然それを止めて、濁った溜り水をそのまま直接計測してしまいました。

誰の指示か不明ですが、計測方法は一貫してこそ比較対象になるのであって、このようなゴールポストの移動は反則であって、恣意性を疑われても致し方がないでしょう。

2番目の費用の増大ですが、少なくとも当初小池氏が意図したであろう内田氏との関わりは見つかっていません。

石原氏が増大させたという証拠もありません。

強いて言えば、東京ガスの瑕疵責任でしょうか。これは浜渦元副知事時代に、都は堤防まで、内部の整備は東京ガスという取り決めがいつの間にか都がすべてをすることに変わった件でしょうか。

これについては現時点でなんとも言えません。それを扱った法務局長を調査するしかないですね。

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3番目の情報公開ですが、それこそ徹底的におやり下さいと言いたいのですが、隗より初めよで、今回の水質検査のような突然の採取方法の変更の理由を開示ください。

おそらく、小池氏は当時の盛り土のなかった理由を念頭において、情報開示しろと言っていたと思われますが、これについては専門家会議の積み上げの結果、修正が加えられたという原因が分かっています。

石原氏が首都銀行で財政損失がでたから、安上がりにしたという週刊誌情報もあるようですが、現時点ではその関連は発見されていません。

また上の写真のような要因を小池氏は摘出しました。これは率直に小池氏の功績だと思います。

巨大化した都庁内部の意思疎通、あるいは意思決定に問題があるのは明らかで、ぜひ小池氏に改革案の提示をお願いします。

というわけで、これら小池氏があげた移転延期の理由3点セットは、すべて解決しています。

行政は一貫性が重要です。前任者をつるし上げるのではなく、その責任を自分が引き受けて非があればそれを謝罪し、継承すべきは継承して続行せねばなりません。

会社法人が、先代の社長に経営ミスがあったからと、株主総会に引っ張りだしてバッシングするなど聞いたことがありません。

前任者のミスは当代社長のミスであって、みんな先代が悪いんだなどという言い訳は通用しません。当代が頭を下げるしかないのです。

今回、石原氏が謝罪しなかったと怒っている人がいますが、筋違いです。

謝罪すべきは、「当代社長」の小池氏なのですから。

 

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豊洲が風評に負けて放置されるのは、科学が風評に負けたことになる

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石原慎太郎氏が豊洲問題で記者会見をしました。
全文5頁 産経3月3日http://www.sankei.com/affairs/news/170303/afr1703030054-n1.html

メディアは例によって、<小池=正義のホワイトナイトvs石原=悪の暗黒卿>という明暗コントラストがきつい絵柄で報道しています。

朝日(3月4日)によれば、「石原氏「記憶ない」「報告ない」 経緯説明、歯切れ悪く」だそうです。http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170303004725.html

小池氏は「人の責任と言うのは簡単」との反応だったようです。http://www.asahi.com/articles/ASK335K57K33UTIL03Y.html

一方、メディアにいわせれば、大阪の森友学園問題の「疑惑は膨れ上がる一方」だそうで、方や東京の豊洲問題は「混迷の度合いを深めるばかり」だそうです。

やれやれ、まるで夜通しテレビを見ていたいとぐずる子供のようです。

森友問題は鴻池氏の便宜斡旋が発覚したことによって、絞られてきました。

民進党の平野博文元文科相の名まで飛びだしてきましたが、どうなりますことやら。

籠池氏は元々そんなにゴリゴリの保守ではありません。

安倍氏が時代の気流に乗ると便乗したように、かつては民主党への風も利用した御仁なのです。

おそらくこの後に出てくるのは、学校認可と土地払い下げに関わる大阪の地方政治家の類でしょう。

Photohttps://www.youtube.com/watch?v=1Taq8EAkrqw

さて、豊洲も百条委員会を作ることを小池氏が決めたために、前代までの政権の「悪」を暴露し処罰せよという流れになっています。

こういう韓国もどきの易姓革命の光景は、どこかで既視感があると思ったのですが、石原氏は冒頭で田中角栄のロッキード裁判にふれています。

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「たまたまその後に書いた田中角栄(元首相)さんの「天才」という本が評判になったんですけど、あの田中さんが脳梗塞で倒れた後、あのロッキード裁判というまったくインチキの冤罪の裁判と思うものに、憤懣やるかたなく、一言もしゃべらずに亡くなるまで十数年過ごされた心境というのは、思えば思うほど痛ましい気がしまして、私自身そのざまで死ぬまで生き続ける気はないし、そのことをはっきりさせるためにこういう機会を設けさせていただきました。」

私は彼の『天才』という本をさほど評価していませんし、石原氏がなぜ晩年の今になってかつてあれほどまでに対立した角栄氏の伝記を、しかも一人称で書く気になったのかわからないでいました。

たぶん、石原氏は角栄氏と自分の晩年の境涯を二重写しにしています。

その上で、オレは角栄のようにはならんぞ、角栄は脳梗塞で発言すら出来なかったが、オレは年は食ったがまだよく動く脳味噌と舌をもっている、かんたんにはくたばらないぞ、と言っているように聞こえます。

石原氏が持ち出した視点はいくつかあります。

まず、小池女史と自分のどちらが、政治家、あるいは都の最高責任者としての「作為」であって、どちらが「不作為の罪」をなしているのかという問い返しです。

「行政の責任ってものは、2種類あると思います。作為に対する責任と、それからもう一つは不作為に対する責任です。
すべきことをしなかったという責任はあると思いますね。(略)
当時の最高責任者として、審議会なり、専門会だったり、特別委員会だったり、議会も調査権を持っていろいろな調査をして、委員会もきわどい採決で可決されたわけですけども、それを踏まえて、とにかく豊洲の移転に裁可を願いたいということで、私は最高責任者として承諾して裁可しました。
はんこを預かっている課長さんが、私のはんこを押すことが決まったわけです。
 ともかくね、行政の責任で、当然、裁可した最高責任者にあるというのは認めます
。」

ここで石原氏が述べていることは、都知事といえば、専門委員会や議会が調査し、その結果を都知事に上げた案件に関しては、都知事は最高責任者としてそれを承諾し裁可するというのが筋だという点です。

既に豊洲は、石原氏就任以前に既定路線でしたし、それ以降のことについても知事は判を推す権限はあっても、覆す権限はなかったのです。

東京都は都知事ひとりが動かすものではない、巨大な機構の上に乗っているのだという指摘自体が、今の小池女史に対する強烈なあてこすりになっています。

石原氏は、豊洲移転問題はあくまで組織で動いてきた結果の上にあるのであって、石原慎太郎個人を断罪するのは筋違いだと言い切っています。

百条委員会の場でも、勢いに乗った小池派と共産党議員たちが同じことをいうでしょうが、石原氏もそっくり同じ答えを返すことでしょう。

「あれを決めたのは、他でもないあなた方議会と専門家会議なのですよ。そんなルールもしらないで都議会議員をしてきたのか」

豊洲移転に関しては、合意の形成は専門委員会、議会でなされた膨大な審議と時間の積み上げの上にあるのであって、都知事すらそれを否定できないという組織ルールを知れ、ということです。

百条委員会は、「自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治 法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会」(朝日新聞14年9月12日)ですから、こんな民主的決定プロセスを経た事柄で、元知事を呼びつけるほうがおかしいのです。

つまり石原氏は自分には、政治家としての「作為の罪」はないと言い切っています。

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そして石原氏は返す刀で小池女史に、「不作為の罪」がありはしないかと投げかけています。

「しかしですね、やるべきことをやらずにことを看過し、しかも日々、築地で働く人たちを生殺しにしたまま放ったらかしにして、しかもランニングコスト(維持費)にべらぼうなお金がかかる。あるいは築地の方に対する補償もべらぼうなお金がかかる。こうした混迷、迷走に対する責任は今の都知事、小池さんにあると思いますね。」

まことにそのとおりで、このことは私も再三記事でおかしいと指摘してきたことです。

小池女史は自らの立てた政治戦略に基づいて、「国盗り物語」を展開しようとしています。

女史にとってあらゆることが政治であって、あらゆることに敵か味方の印をつけて歩きます。

当初、猪瀬直樹氏にレクチャーされたのか内田茂氏を「都議会のドン」に仕立てて、「東京の敵」(猪瀬氏の著作名)に据えました。

ついで内田党と千代田区長選挙で代理戦争を勃発させ、これに完勝したのは記憶に新しいところです。

ここで小池女史は、事実上東京都政を完全に掌握しうる立場についたのです。

そして皮肉にもこの時、小池女史は恐ろしい事態に遭遇しました。

女史の「国盗り」戦略に必要不可欠な、<敵>が眼前から消滅してしまったのです。

この<敵>は舛添氏のような小物では務まりません。小規模国家ほどの東京都を牛耳る巨悪である必要があったのです。

いました。内田氏などよりはるかに巨大な存在で、4期に渡って都政の主だった石原慎太郎氏です。

石原氏を巨悪に仕立てることで、小池劇場は続演ができると思ったのです。

生憎、これは小池女史の無理筋でした。勝負師であるはずの小池女史が、こともあろうに戦う相手を間違えたのです。 

さて、さきほどのパラフレーズの次の節に、石原氏が言いたかったすべが詰まっています。

「私はこの問題について発言された米田(稔)さんという京都大学の最高権威の(都市環境工学の)学者に話を聞きました。直に聞きました。
あとは彼に紹介された中西(準子)さんという、ある組織(産業技術総合研究所)の最高権威者の女性の方に「豊洲の現状というのは全く危険がない。なんで豊洲に早く移さないのか」と。
そして「豊洲が風評に負けて放置されるのは、科学が風評に負けたことになる。これはまさに国辱だ。世界に(対して)日本が恥をかくことになるという」と忠告もいただきました。
ゆえに私はですね、小池さんは今、権限をもって豊洲に移転をすべきだと思いますし、しないのであれば、私は(小池さんを)告発するべきだと。要するに不作為の責任だと思います。それも含めて申し上げたいと思ってこの機会を設けました。」

見事としかいいようがない、論理構築の反論です。 

「豊洲が風評に負けて放置されるのは、科学が風評に負けたことになる。これはまさに国辱だ」 

リスク評価の世界的権威である中西準子氏の言葉で、この豊洲問題は言い尽くされています。

結局、豊洲問題は科学的な安全性論議で終了させるべきでした。

元駐留軍のドライクリーニング工場があって土壌汚染が豊洲を凌ぐとされ老朽化が進む築地より、汚染対策が出来上がった豊洲と、いずれが都民の台所としてふさわしいか考えてみるまでもない話です。 

移転過程で生じた東京ガスの瑕疵責任問題が見逃せないというなら、どうぞ裁判所で争って下さい。

そもそも百条委員会を使って、知事の個人責任を問うという政治手法自体が間違っているのです。

かくして、ボールは仕掛けた小池女史の胸元に投げ返されました。

豊洲問題について、私はかなりの数の記事を書いていますので、よろしくかったらご覧ください。

関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-3.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-c4fa.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-494e.html

 

 

 

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日曜写真館 冬の赤

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鴻池先生、投了です

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宮古海峡を中国軍機の編隊が通過したことですし、こんなことにかかずりあっていていいのかとは思いますが、もう少し森友問題を続けます。 

森友に便宜供与した政治家名が浮上しました。鴻池祥肇氏です。

これで森友問題が新たな次元に入ったことは確かです。  

時系列に沿って見てみます。 

まず、共産党小池晃氏の爆弾追及が炸裂します。

「学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、共産党の小池晃議員は1日の参院予算委員会で、売却交渉に関して便宜を図るよう学園側が自民党国会議員の事務所に依頼していたことを示すとする「面談記録」を入手したと述べ、記録を読み上げた。安倍晋三首相は「不当な働きかけはなかったと聞いている」と述べたが、政治家の関与の有無が論点に浮上した。
 小池氏は委員会でこの議員の名前を明らかにしなかったが、関係者によると、鴻池祥肇元防災担当相。」(朝日3月2日)

Photo_2鴻池祥肇氏 みのもんたではありません。

そして直ちに、例の鴻池祥肇の「オバハンのコンニャク突き返した」会見がありました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-e11f.html
全文はこちらからhttp://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010031-n1.html

コンニャクとはただの冗談かと思っていたら、100万円札束の政界隠語だそうです。

ではどうやって共産党が鴻池事務所の面談記録を入手したのか、事務所にスパイでもいるのかと騒がれましたが、この入手ルートが昨日判明しました。 

なんと鴻池氏サイドが共産党に手渡していたとのことです。 

Photo桜井充氏 

明らかにしたのは、民進党・桜井充議員ですから、頭がグルグルします。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170303-00000502-san-pol

「誤解のないように」とのタイトルがつけられたメルマガで、桜井氏は「鴻池氏が学校法人の認可をおろさせたくないので、共産党に情報提供をした」と断言。そのうえで「鴻池氏は実直で、礼節を重んじる方だ。思想は近いかもしれないが、(籠池氏の)人間的に問題があって許せなかったために、このような行動に出たのだと思う」と解説している。」(産経3月3日)

桜井氏は左翼リベラルですから、鴻池氏との思想的親和性はゼロなはずですが、「鴻池氏が参院予算委員長時代、「野党筆頭理事の私の意見を最大限取り上げてくださった」(同上)恩義を感じてだそうです。 

鴻池氏は会見で、「野党がんばれ」とまで言っているのですから、陰徳は積むものですなと言ってあげたいところですが、これも額面どおり受け取れません。

というのは、鴻池側が複数回に渡って森友側に献金やパーティ券の購入を依頼したことがあるとする、森友側の証言に嘘があるとは思えないからです。

そしてさらにそれを裏付けるように鴻池氏の公設秘書が、財務局に土地問題で接触していたことが明らかになりました。

それを報じる東京新聞(3月3日)です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017030302000121.html?ref=rank

「学校法人「森友(もりとも)学園」(大阪市)が大阪府豊中市の国有地を評価額より大幅に安く取得した問題で、本紙は鴻池祥肇(こうのいけよしただ)元防災担当相側と学園の籠池泰典(かごいけやすのり)理事長らのやりとりを記した陳情整理報告書の写しを入手した。
鴻池氏の神戸事務所が籠池氏や国側などと接触した回数は記録上、二年七カ月に二十五回。「何とか働きかけしてほしい」という籠池氏の露骨な要望も記録されている。鴻池氏の秘書は二日、本紙の取材に応じ、報告書を書いたことを認め「(財務省近畿財務局などへ)要望を伝えた」と語った。」

鴻池先生、投了ですな。

公設秘書が便宜斡旋を目的として財務局と接触して「籠池氏の要望を伝えた」のでは、退路は塞がれたも同然です。

ならば、鴻池氏の共産党に内部文書である面談記録(※改竄の疑いがあります)をあえて手渡して小池氏に追及させてその部分は認めた上で、計ったように翌日に緊急会見するという段取りのよさも納得できます。

鴻池氏の行動原理は実にシンプルです。

つまり、不利なら徹底的に逃回り、逃げきれそうにないと分かったらトカゲのシッポを切りをし、さらに居直ってフェードするのを待つというワイルドなものです。

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皆さん、覚えておられるでしょうか。8年前の2009年1月、当時官房副長官という要職にあった鴻池氏は、週刊新潮に美人企業秘書と熱海に行って、せこいことに議員パスを使ったことまで暴露されました。

相当に恥ずかしいですが、鴻池氏は新潮の取材から徹底して逃げ回り、4カ月後の2回目の新潮砲の炸裂で、ついに官房副長官辞任にまで追い込まれています。

その間一度の記者会見もなく、アッパレな逃げッぶりでした。

ちなみに後に、自分でそれをネタにしてエッセイまで書くという、転んでもただ起きない石ころのひとつも拾ってくるのが、鴻池先生なのです。

そんな鴻池氏がしおらしく正義に燃えて、「よくも男の顔に泥を塗ったな、教育者にあらず。野党がんばれ」と絶叫するのですから、何か腹にいちもつあってのことだったわけです。

危ない、危ない、私も危なく引っかかるところでした。 

ここに至っては、鴻池氏と籠池氏の国会承認喚問を認めるしかないでしょう。

野党とメディアからすれば、安倍氏を成敗するつもりが、ヤニ臭いオールド自民党議員を引っ張りだしてしまったというところでしょうか。

なお、森友側が贈賄を問われる可能性はありえますが、鴻池氏は当時防災担当大臣ですので、司直は賄賂性はないと判断するでしょう。あくまでも政治倫理上のことです。

追記ですが、 国有地地下の産廃や汚染土を埋め戻す指示をだしたのが、財務省自身だと判明しました。

今までなぜ途中で撤去を中断したのかわかりませんでしたが、理由は財務省自身の指示だったようです。

処分費用見積もりが10億を超えたという情報は、これで信憑性がでてきました。

憶測の域を出ませんが、評価額を超える汚染撤去費用がかかってしまうことが、最大の値引きの原因だと思われます。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/170303/lif17030320400015-n1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

「(略)設計業者が「予算がつかないのなら、(産廃を)場外に出さない方法を考えるしかない」と発言。財務局は「できれば場外処分を極力減らす計画を考えてもらえないか」と依頼した。
 さらに財務局は「建築に支障ある産廃および汚染土は瑕疵(かし)にあたるため、(国に)処分費用負担義務が生じるが、それ以外の産廃残土処分(の価格)が通常の10倍では到底予算はつかない」と指摘。「借り主との紛争も避けたいので、場内処分の方向で協力お願いします」と述べていた。」(産経3月4日)

このように見てくると、いっそう問題点が絞られてまいりました。

第1に、政治家の関与⇒鴻池議員
第2に、国有地低価格売却・記録なし⇒財務省
第3に、森友の教育方針⇒私学における教育の自由

さてさて、野党とメディアの皆さん、一体なにを問題にしたいのでしょうか。

 

 

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ゴールポストを動かしている野党とメディア

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すいません、文春スカ砲についてはやる気が失せてしまいました。こんなつまらない記事のダイジェストなどやりたくないですな。

まさに毒にも薬にもならんシロモノです。

安倍首相の事務所に入ってきて、首相と不特定多数の会食の場に紛れ混んでいたていどの人物が「実名」で何を証言しようと,どうでもイイじゃないですか。

これが首相と財務局の疑惑接点だなんて、ああ脱力。

関与を「匂わせる」というイエロージャーナリズムの典型です。

さて「ゴールポストを動かす」という言葉は、交渉中の二国間関係で、勝手にルールを変更してしまうことです。今の韓国の合意違反などがそのいい例です。

ゴールポストが右往左往したあげく、なんとゴールマウス自体が拡がってしまうという珍事が、森友学園騒動です。

いまや山本太郎氏にいわせれば「アッキード事件」だそうです(笑)。

ロッキード事件にかぶせたネットスラングらしいですが、太郎クン、きみの「仲間」の小沢さんにロッキード事件がなんであったのか聞いてから、国会でしゃべるんだね。

この人を見ていると、無知が栄えた試しはないって言葉を思い出します。

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首相にはとうてい辿り着けないので、ゴールマウスは昭恵夫人の倫理問題や、森友学園の私学審問題まで拡張しています。

わけがわからなくなった時は、絡まった糸玉の端を探すことです。時間を巻き戻します。

ことの発端は何だったのでしょうか?昭恵さんの「倫理問題」だったのでしょか。そんなわけはありません。

ことの発端は、豊中市議の木村真氏が、「安倍晋三記念小学校」の国有地取得に政治家が関わっているという告発から始まりました。

木村氏はこの「軍国主義学園」を嫌悪していましたから、地元でさんざんビラをまいたようです。

木村市議は下の写真のように、「戦争法案」反対、反原発を掲げた新社会党に属しています。

新社会党は、旧社会党の最左派で、国政の議席はありませんが、北朝鮮労働党を友党としていた人たちによって占められています。

Photo木村真・豊中市議

この木村市議の告発を受けて、朝日大阪社会部や毎日が動き、それに共産党・民進党が相乗りして、いまや百鬼夜行・百花繚乱状態なのはご承知のとおりです。

その中から週刊金曜日の、『愛国学校法人・森友学園を取り巻く「日本会議」人脈とは?』という記事を取り上げてみます。

このタイトルを見ただけで、どちらの方向に誘導しようとしているのかよく分かります。

「財務省近畿財務局が、大阪府豊中市野田町の国有地を“いわくつき”の学校法人に安価で払い下げていたことが発覚し、問題となっている。
発端は、豊中の木村真市議が2月8日、「適正な価格で売却した」として売却額を非公開にしていた財務局を相手取り、売買契約書の開示を求めて大阪地裁に提訴したことだ。木村市議に話を聞くと、国有地払い下げをめぐっては不可解な点がいくつもあった。」(週刊金曜日2月22日)

全文はこちらからhttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170227-00010000-kinyobi-soci

まずここで週刊金曜日が言っていることは、国有地払い下げ疑惑は、鑑定額9億5600万からなぜ8億円も安くなったのか、ということです。

それは最初の約10億円という鑑定額が妥当かどうかの問題です。

メディアはこの部分を説明しないで、いきなり「10億が10分の1になった」という表現を再三使っています。

あくまでも10億は建設中にゴミが出てくる前のものであって、妥当性に問題があるのですから、8億とされるゴミ処理費が適正であったのかどうかです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00000117-mai-soci

現時点ではなんとも言えません。会計検査院の監査結果を待つしかないでしょう。

現状では下の写真のように、すさまじいゴミが敷地の下に埋まっていて、一説によれば10億の売値を超える撤去費用がかかるという情報もあります。

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私から見れば、そもそもあんな鉛と生活ゴミの廃棄物処分地のような場所を、小学校建設用地で買うほうが非常識なのです。

大阪音大も買う意思があったと報じられていますが、それは大量のゴミが埋まっていることを知る以前のことです。

あんな物件は、安くなって当然の資材置き場などとして買いたたかれておしまいの土地でした。

財務局がこの土地が廃棄物処理場だったいきさつを説明しなかったり、交渉経過の資料を廃棄してしまったのは論外です。

ただし、これは官僚機構の問題であって、だからといって疑惑があったことの証明にはなりません。

さてこの段階までは、この国有地払い下げは毎年大量に行われている、一地方の一私学に対する小学校用地払い下げといったローカルな話題にすぎませんでした。

この小さな火種を大火に育てるには、どうしても政治家が、それも大物政治家が「金をもらって便宜斡旋をした」という決定打がなければなりません。

森友が言うように、校舎建設後にゴミの埋め戻しが発覚したのなら、その撤去費用は国が負担すべきです。

その処分費用が実際は8億円より安いなら、この差額に「政治家の力」が働いたことになります。

では「政治家の力」が働いていたのかどうかですが、ありえるとは思います。

金を配って目的を達成しようとする籠池氏の体質から見て、鴻池氏以外にも工作していた可能性は大いにあるでしょう。

ただしそれは国政レベルではなく、地元の市会議員レベルだと思われます。

もちろん、メディアと野党が狙ったのは、市会議員レベルではありませんでした。

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籠池理事長が、この小学校に「安倍晋三記念小学校」と名付けたことや、昭恵夫人が「名誉校長」だったことを奇貨として、彼らは安倍氏が関与したという「印象」をもったようです。※昭恵さんを誤記した部分がありました。申し訳けありません。コメントに感謝します。

また籠池氏が日本会議のメンバーであることから、日本会議つながりで安倍氏が関わっているにちがいないという、これもまたあくまでも「印象」を持ったようです。

「まず、憲法の改正を目指す「日本会議」役員である籠池泰典氏が理事長を務める「森友学園」が売却先ということだ。
森友学園は、園児に教育勅語を暗唱させ、軍歌を歌わせることで有名な塚本幼稚園幼児教育学園(大阪市)を経営する。売却された国有地では現在、「日本で初めてで唯一の神道の小学校」との謳い文句で「瑞穂の國記念小學院」の建設が進められている。」(同)

なんのことはない、森友学園⇒籠池理事長⇒右翼・日本会議⇒安倍⇒便宜供与というただの連想ゲームにすぎません。

結論から言えば、安倍氏が政治力を行使して便宜供与した証拠となるものは、現時点ではまったく出てきていません。

安倍氏は、「安倍晋三記念小学校」という名前すら現職の内は使わないでくれと拒否したと述べています。

安倍氏の国会答弁です。

「安倍晋三小学校というのは断っても何回も依頼が来た。断ってるのに寄付金集めに名前を使われたのは遺憾と抗議した。数日しか使ってないと釈明されたが断ってるのに使うのは遺憾で残念と伝えた」

ここで安倍氏は、「拒否しても名前を使われた」と述べていますが、これは鴻池氏の証言と符号します。

鴻池氏も金銭を渡されそうになって拒否した後も、パンフレットに名前を使われたと述べています。

続いて昭恵夫人が名誉校長にされた件についての答弁です。

「妻は名誉校長になってと言われた時に断ったが、公演時に名誉校長と紹介されて拍手された。父兄もいるので抗議出来なかった。その後、引き受けないと話しても『父兄の前で言ったので受けてもらわないと困る!』と言われ引き受けた」

この安倍氏答弁を信じるかどうかは自由ですが、これも安倍氏本人や鴻池氏の前例から見れば、大いにありそうなことです。

首相答弁を気にいらなかったら、昭恵夫人と森友との関係をさらに洗えばいいだけのことで、むしろ問題はだからなんなんだという点です。

百歩譲って、夫人が森友と友好関係があろうとなかろうと、どう安倍首相と関係あるのでしょうか。

なるほど昭恵さんには今回のことで、大いに反省してもらわねばなりません。

彼女の明るい天然キャラは愛すべきものがありますが、高江の反対派テント訪問や反原発運動の島訪問など、首相夫人としての逸脱が目立ちます。

自重してください。あなたは国政のプレイヤーではなく、首相の最大の支援者なのですよ。

支援者が勝手に首相と違う行動をしてどうなりますか。

それはさておき、私は森友学園騒動は終幕に差しかかっていると見ています。首相自身ならまだしも、夫人に飛び火させて人格攻撃をするようになったらもう出枯らしです。

要するに、もう野党にはネタがないのでゴールポストを動かすか、ゴールマウスを拡げるしか手がなくなったのです。

出せば出すだけ全部ブーメラン。やっと追及のとば口だと喜んだ鴻池氏も不発。待ってました文春砲もスカ。できるのはせいぜい照恵さんバッシングだけ。

このていたらくでは首相本丸ははるか先です。

彼らに言えるのはひとこと。真面目に予算審議をしなさい。国会議員らしくもっと勉強して本質的なことで議論することです。

こんなことを続けていると、政党政治そのものが国民の嫌悪の対象になります。

糸玉の初め端にはなにもついていませんでした。頭を冷やすことです。

 

 

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鴻池祥肇氏 オバハンが紙に入ったもの出して来たんで無礼者と突っ返した

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走って買ってきました(笑)。見事な羊頭狗肉のスカ砲でした。

詳細は明日記事にしますが、出入りしていた男性が口利きをしたていどのことで、安倍氏当人はおろか秘書すら登場しません。

川田祐介というこの人物は、財務局に「口利き」といいながら、それは「私も子供を森友に通わせたいので」だそうです(苦笑)。

なんのことはない「口利き」は口利きでも、安倍氏の意向を受けてではなく、単なる父親として「口利き」したとのことで、おいおいです。

とうぜん、「口利き」の場では、安倍氏の「あ」の字もでなかったそうです。それをこの川田氏は、「籠池側が言っているから」と逃げています。

つまりは、安倍事務所にボランティアで顔を出したことがある人物が、父兄の資格で財務局に「口を利いた」ということのようです。

これでは甘利氏のような秘書レベルが現金授受に関わったのとはまったく違って、印象報道の匂いが強烈に立ちこめたステキな記事に仕上がっています。 

さてむしろ麻生派の鴻池祥肇(よしただ)参院議員の記者会見のほうが、森友問題の核心に迫っています。

鴻池氏は、森友の国有地払い下げに関与したとの疑惑がでていて、それに対する否定改憲です。
 

鴻池氏にかけられた疑惑は、共産党小池氏のからのものです。

「学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、共産党の小池晃議員は1日の参院予算委員会で、売却交渉に関して便宜を図るよう学園側が自民党国会議員の事務所に依頼していたことを示すとする「面談記録」を入手したと述べ、記録を読み上げた。安倍晋三首相は「不当な働きかけはなかったと聞いている」と述べたが、政治家の関与の有無が論点に浮上した。
 小池氏は委員会でこの議員の名前を明らかにしなかったが、関係者によると、鴻池祥肇元防災担当相。」(朝日3月2日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170302-00000009-asahi-pol

Photo鴻池祥肇氏 

鴻池氏の会見が面白いのは、初めて政治家の口から、今までよく分からなかった森友学園理事長・籠池泰典氏の姿が証言されたことです。 

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当初は森友学園と籠池氏の印象は、よかったようです。

「子供たちの態度は素晴らしいと思った。教育勅語を全員で言ったり。思想的にもわしに合うなと思いました。それから籠池さん自身と会っていないんだけれども、出入りを神戸事務所にするようになったようです」(産経3月1日 以下同じ))
全文はこちらからhttp://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010031-n1.html

鴻池氏は一般人がわからない政治家の事務所について、このように述べています。

「政治家の事務所というのは宿命で、いろいろな人がやってくる。いちいち聞いてないし、できることはしてあげる。だけど、鴻池の事務所は金融、カネ、不動産、最も苦手で大嫌いな話だから。
ここ29年、30年やったことがない。そういうことは。しかし何かそういうことで依頼に来たと。うちは不動産屋と違うぞと。ええ加減断れと。そういう話はしたことがある。報告があったから。うちは不動産屋と違いますからと断ったみたい」

なるほど。私は今まで政治家の事務所というのは行ったことがないのですが、様々な人が陳情などで訪れているのですね。 

文春は安倍事務所に出入りしていた自称ボランティアが、便宜斡旋をしていたと書いているそうですが、事務所は支持者ということで身元や行状調査などはいちいちしていのが常識のようです。 

Photo_2籠池泰典理事長 

鴻池氏は籠池氏の急接近の理由が、不動産売買にからんでいたと分かると興ざめしたようです。 

籠池氏からどうしても会いたいといわれて、鴻池氏は渋々議員会館で面談することになります。 

さてここから、いきなりきな臭くなります。

「夫婦で来ていたと思います。籠池さんと奥さんと。そのときに財務省か大蔵省かな、よう分からんけど、お願いの儀があるような風なことをちらっと聞いた。
同時に、紙に入ったものを『これでお願いします』ゆうて。オバハンの方が。一瞬でカネだと分かりましたよ。だからそれを取って『無礼者!』と言ったんだ。男のツラ銭ではたく、政治家のツラを銭ではたくような。そんなん教育者ちゃう、帰れ、と。私は委員会室に戻りました」

さすが政界の古株。籠池氏がだした封筒が現金だと察知すると、彼のセンサーか警報音を発したのですな。 

鴻池氏は賢明にも、「無礼者!男のツラ銭ではたく、政治家のツラを銭ではたくような。そんなん教育者ちゃう、帰れ!」と叩き返したそうです。 

籠池氏は商品券だと言っているようですが、この時点で封筒の中身が現金ならば、贈賄が成立します。 

ここでうっかり政治資金としてありがたく頂戴しますとやると、便宜斡旋で痛くない腹を探られることになったでしょう。 

そして激怒した鴻池氏は籠池氏を、事務所出入り禁止とします。 

ところが驚いたことに籠池氏は、その後も森友の広告塔に、鴻池氏を無断で利用し続けているのです。

「(野党度議員から森友も関係しているでしょうと言われて)わしに。してへんがな。『しからてるでしょうに、これ見てください』ゆうて、初めてパンフレット(を見た)。
募金要項か、よく分かりません。そこに毎日問題になっている総理夫人の写真、理事長予定者の写真、平沼(赳夫)さんの写真や。かわいそうに、寝たままやで、あの人。それが載ってて。面倒くさいから『ええやん、好きなようにさせてやれや』と言った。裏見てください。裏を見たら、総理夫人の隣に俺が写っていた。パンフレットに。けしからんと。何考えとんのやと。徹底せえと、そういうことは」

関東弁だとトゲトゲしいですが、関西弁ってこういう時に表情豊かですなぁ。 

なんと、籠池氏は保守有名政治家を勝手に、自分の学園のパンフレットに掲載していたようです。 

勝手に利用された鴻池氏は、籠池氏に弁護士を介して内容証明つき郵便で取り消すように求めたそうです。 

ここまで読んだだけで、この籠池氏がそうとうに問題がある人物だと分かります。 

「だから、安倍さんも奥さんも気の毒や。のせられた。今回の件は『野党頑張れ』や、俺は。学校を作らせたらいかん。
あそこの学校の要項を見たら、『日本人としての礼節を尊び、愛国心をはぐくむ教育』。生意気言うなと。
25年も30年もやった政治家に、それも男らしい生きてきた政治家によ。そやから貧乏しているわけや、俺は。それを金で動かそうという根性が気に食わん。文句あったら現れたらいいんだよ。いつでもどうぞ。もういっぺんけっ飛ばしたる」

私は「野党頑張れ」とは思いませんが(笑)、思わず鴻池さんの男っぷりに拍手したくなります。 

まぁ、私は籠池氏という人物は、保守政治家の名を勝手に利用して、自分の企業利益に結びつけるような小細工をするようなタイプの人だということが分かりました。

なお、籠池氏もインタビューを受けていますので、こちらからお読みになれます。http://www.sankei.com/west/news/170301/wst1703010097-n1.html

籠池氏が教育勅語を児童に読ませる愛国者ならば、正直に話して、このくだらない疑獄事件もどきを終わりにすることですね。

■改題して 冒頭部分を書き換えました。

 

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森友学園問題は大騒ぎするようなことなのか?

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森友学園騒ぎはいつまで続くのでしょうか。 

子供がこんな軍国主義幼稚園に行かせていいのかぁ、などと叫んでいるマスメディアのほうが、大挙して押し寄せて幼児や保護者たちの平和であるべき教育環境を脅かしています。 

現在進行形ですのですので、決定的なことは言えませんが、問題点とされていることを上げてみましょう。

①森友への国有地払い下げに首相が便宜供与していたか否か。
②森友への国有地払い下げは適切に処理されていたか否か。
③森友の教育内容

これら3ツの次元が違うテーマが、あたかもひとつの問題のように同時に議論されてしまうことが問題です。

いつもの私流の言い方をするなら、「切り分けが出来ていない」のです。

第1の森友への国有地払い下げに、安倍首相が便宜を計ったかという問題ですが、決定的なことは現時点ではわかりません。

ただ言えることは、便宜を斡旋したのならば、首相が工作せねばならない相手はあの財務省だったことです。

財務省と首相の関係を念頭に置けば、私はほぼないと断言できます。

というのは、首相は財務省と増税を巡って、はっきり言えば敵対関係、ソフトにいっても緊張関係にあります。

首相の「政敵」は、民進党でも石破氏でもなく、財務省なのです。

因縁は3年前に遡ります。

当時、2回目の増税を阻もうとする安倍氏と、財務省の対立は頂点に達しようとしていました。

2014年、財務省は省始まって以来といわれる、大規模な「自民党絨毯爆撃作戦」を敢行しました。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-db86.html

財務省官僚たちは増税シフトを作るために、「ご説明」と称する与党議員に対する徹底した個別撃滅を実施し、与党の大勢は増税やむなしに傾いていてしまいました。 

日経新聞(2014年11月30日)は、こう報じています。

「解散権の背景には財務省の増税多数派工作 首相明かす
財務省が善意ではあるが、すごい勢いで対処しているから党内全体がその雰囲気になっていた」。安倍晋三首相は30日のフジテレビ番組で、衆院解散・総選挙を決めた背景に財務省による消費増税の多数派工作があったことを明らかにした。
首相は「責任を持っているのは私だ」と強調。「(増税延期に)方向転換する以上、解散・総選挙という手法で党内一体で向かっていく。民意を問えば、党内も役所もみんなでその方向に進んでいく」と説明した」
(日経新聞11月30日) 

増税攻防は首相を囲む少数派と、財務省及び「ご説明」に屈した9割の与党多数派の攻防の態をなしていました。

2014年秋までに財務省は、自民党内の支配を完成させていたわけです。

この増税派議員の中には、安倍氏と総裁選を争った麻生氏、石破氏、そして谷垣氏なども含まれています。

この間、財務省はメディアを使って、再三みずからに有利な情報をリークした痕跡があります。

このように安倍氏は首相就任以来最大の包囲網を作られたわけで、政権基盤すら危機に瀕していました。

結局はこの安倍包囲網を首相は打ち破って再増税を阻止するのですが、このように財務省こそが、安倍首相最大の「政敵」なのです。

このような経緯を持つ安倍首相が、たかだか小学校建設のための国有地払い下げていどのことで、近畿財務局に借りを作るということはありえると思いますか。

ありえません。こんな最高権力者が官庁に便宜供与を依頼したことが発覚すれば、今回安倍氏がタンカを切ったように首相職はおろか、議員辞職ものです。

そんな自分の政治生命が終わりかねないようなリスキーなことを、よりによって「政敵」の財務省に頼みますか。

財務省は縦割り構造が貫徹した官庁ですから、もし首相が近畿財務局に便宜斡旋を依頼するようなことがあれば、その情報は直ちに本省の耳に入るはずです。

そしてほぼ間違いなく、今頃はメディアに情報がリークされているはずです。増税を阻む最後の壁の安倍打倒こそが財務省の悲願なのですから。

某左翼サイトが財務省と首相が接触うんぬんと書きたていますが、あれなどはたぶん財務省からのリークです。

推測ですが、あるいは財務省は事務ミスなどの失敗を暴かれるのを恐れて、政敵に矛先を向けるように仕組んでいるのかもしれません。

もし首相、あるいは秘書が森友のために斡旋行為をしていたというなら、それを証明する記録を野党は明示すべきです。

今の調子だとそのうち野党は、「やましくないなら証拠を見せろ」などという悪魔の証明もどきのことを言いそうです。

Photo森友学園・籠池泰典理事長

森友が「安倍晋三記念小学校」にしようとしたとか、昭恵夫人が名誉校長だったとかいうのは、なんの証拠にもなりません。

民進党やメディアは状況証拠だと言いたいのでしょうが、無意味です。ただ、怪しいぞというムードを作って追い詰めた気になっているだけです。

首相が森友を支持者だと考えていたことは事実でしょうし、照恵夫人の名前を断りきれなくて貸してしまったことも事実でしょうから、脇が甘いとは言えます。

だからと言って、多くの支持者に日常的に接している首相が、接近してくる人たちすべての情報を把握することは物理的に不可能です。

仮に、森友学園の理事長と昵懇であったとしても、斡旋などが絡まなければ、政治家と支持者との一般的関係にすぎません。

これを悪いというなら、政治家は政治活動ができなくなってしまいます。

第2に、森友の国有地払い下げにまつわる疑惑ですが、これについては様々な疑問が提出されています。

森友は4年前に、国有地を紹介され、国交省を通じて近畿財務局委託で入札を何度かしました。その結果、8770㎡を定期借地料として2700万、10年間でということに決まりかかりました。

しかし、この時に、土地に鉛が見つかってその撤去費用として1億3千万円かかり、平成28年度の開校が29年度に延期になっています。

さらにトラブルが見舞います。建築工事でボーリングをしていると、なんと阪神大震災の仮設住宅の生活残さがでてきたのです。

これは森友も財務局から聞いていなかったために、ここで工事はストップします。

森友は財務局に調査を要請しますが、予算の関係でできず、結局財務局の言い値である1億3千万で森友が購入することになりました。

この購入価格についてはなんともいえません。私から見れば、よく森友はこんなクズ物件に手を出したなとは思います。

森友は安く買いたたいたというような言い方をよくされていますが、この国有地は鉛や生活ゴミの処分地です。こんな土地は資材置き場ていどにしかなりません。

森友は生活残さが5~10m地下にあるとして、建設を続行しました。

後に、この残差さは大量に埋め戻されたという話ですが、それは廃棄物処理業者の問題です。

このように、森友が国有地を買うに至ったいきさつに、首相が便宜供与を斡旋したのなら政治問題化するでしょうが、そうでない以上個別、財務省と森友の問題にすぎません。

第3に森友の教育方針ですが、これなどなんで国会でとりあげられるのかさえわかりません。

カソリック幼稚園があるように、民族主義的な幼稚園もあるだけの話です。

園児に「安倍首相ありがとう」「朝日なんじゃら」と言わせるのはやりすぎに決まっています。こういう判断力がない子供に馬鹿なことを言わせるなと思います。

しかしやり過ぎはやり過ぎとして批判するとして、私学の教育内容について野党やメディアが干渉するべきことではないと思います。

ニューヨークタイムスが森友の教育方針を「復古主義、軍国主義」と批判していますが、余計なお世話です。

おたくらの国は進化論がウソだと教えている学校など一杯あるだろうに、と言い返したくなります。

また理事長が日本会議メンバーだからといって問題視されているようですが、日本会議は保守オジさんの懇親会のようなもので、圧力団体といえるようなご大層なものではありません。

メディアにかかると、まるで悪の陰謀団体のようにいわれるのが、かえって不思議です。

あまり言いすぎると、園長が共産党員の幼稚園・保育園などは山ほどなるのですから天に唾することになりますよ。

このように、今回の問題はひとつひとつ冷静に切り分けてみれば、大騒ぎするようなことなのでしょうか。

 

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