翁長知事、「次の一手」 その2 翁長知事の2期にとっては状況の加熱が必要
「言論プラットフォーム」についてひとことコメントをしておきます。
日本ではこのようなサイトは有名な「アゴラ」しか見当たりませんが、欧米には沢山存在していると聞きます。
「アゴラ」は著名な文化人によるプラットフォームですが、もちろん私はそのようなハイクォリティなものを目指しません。
「プラットフォーム」とは、色々な意味がありますが、私は「共有できる乗合空間」ていどの意味で使っています。
私が目指すのは、心ある人による論考を共有する場を保証することです。
そしてコメント覧で、意見を交わし合い、相互批評することによって、より豊かな言論を形作っていこうとするものです。
このブログの性格上、沖縄をテーマにすることが多いですが、特に限定しません。
沖縄にアクセントをおかざるをえないのは、沖縄が極端な言論閉鎖空間だからです。
地元紙は県内の異論をあらかじめないもの、あるいはあってはならない異物として取り上げることはまったくありません。
これについては、あす山路さんが3回目の論考で触れられておられます。
このようなベタ凪の言論空間をすこしでも風通しよくするのが、私の希望です。
今回の山路氏論考の掲載は、その実験だとお考え下さい。
このように書いていると妙に肩に力が入っているように見えるかもしれませんが、私はいったってつましく始めようと思っております。
勘違いなさる方は少ないと思いますが、全面的に紙面を提供しようということではありません。
私にも書きたくてうずうずすることは多々ありますもんで(笑)。
不定期に単発か何回かの連続で論考を頂戴できればありがたく思っております。
論考と書きましたが、エッセイでもかまいません。
また、メールでの原稿のやりとりになりますが、個人情報を開示する必要はありません。HNを使ったり、捨てアドを用いられてもかまいません。
改行したり、誤字を修正したりするていどの編集はしますが、基本的に頂戴したままの原稿を尊重いたします。
やがて順調に運べば、分離した独立サイトに移行することもありえますが、まずは、私のブログの一角をお貸しするなんてところからいこう、というわけです。
ご理解いただけましたら幸いです。
~~~~~~~
翁長知事、「次の一手」その2
山路敬介
承前
■今後、翁長知事はどう出るか? 予想されるスケジュール
県が防衛局の主張に納得することはなく、今月中は防衛局に対し岩礁破砕許可の更新申請を再度促す事になるのでしょう。
許可が切れる4月になれば県は申請義務遅滞を理由に、防衛局に対し正式に「行政指導」を行います。
しかし「行政指導」には強制力はなく、当然の事防衛局は法的根拠そのものを否定していますから、そのような回答をするでしょうが申請をする事もなく、工事も止めません。
その後、県は期間をおかず「工事差し止め訴訟」を提訴するものと思われます。>(ここで、タイムス常連のお抱え識者によれば、県は「県漁業規則違反」での刑事告発も検討しているとの事。 信じられませんが、やるとしても全く無意味です。
同時に工事停止の仮処分を申請する事になります。
この「工事差し止め訴訟」は提訴しても最高裁の判例から見通せる結果は明らかで、県にはそもそも「侵害される財産上の権利」がないため、訴えそのものが成り立たず、時を置かず「却下」される事になります。
しかしそれは翁長氏も十分承知で、ねらいは表向き段階を踏み「撤回理由」をあらゆる面から強化する事ですが、自からの知事選までのスケジュール感から県民意識を高め、なにより「オール沖縄」内左派勢力の支持を岩盤にする事とともに、知事にとって今や県民以上に重きをなす二紙の論調を実現して見せる事にあります。
つまるところ知事は、「とりあえずでも一旦、工事を止められる成果を得る方法」として、運動側や二紙の要求を満たすためにも、やはり「承認の撤回」に踏み切らざるを得ません。
この「最後のカード」をどこで使い、歌舞伎よろしくどう「見栄」を切って見せるかが翁長知事の選挙屋としてのウデの見せどころで、二紙と完全密接な連携をしながら、これを自分の「知事選」に最良のタイミングで、最高の演出のもとに使う事が「必然の課題」と言って良いでしょう。
翁長知事にはそもそも「普天間飛行場の辺野古移設」が最終的には避けられないと分かっていますし、その事自体は実はどうでもいいのです。
「辺野古移設阻止」は「神話」にすぎず、それを理解する翁長氏にとってこの問題は、ある種の「道具」にすぎません。
考えの善し悪しはともかくとして、純粋性をもって強く「辺野古移設阻止」を実現したいと願う人たちは確かに存在しますが、本当のところ、それほど多くはありません。
問題を利用して寄り添う振りをしているのは何も知事だけではなく、今や「辺野古阻止」というムーブメントにのって、別の思惑を実現しようとしている人たちが県内だけでなく県外からも、果ては国外からも雪だるま式に沖縄に集積しているしまっているのが現状の混乱の原因です。
こうした現状やこれまでのやり方、知事の真意からの理解のもとに「次の一手」を予測する必要があると思います。
知事には現在のところ知事選を見据えた「オール沖縄」の結束と拡大が急務であり、そのための「情況の加熱」が最大限に必要、との認識があります。
その意味で「住民投票」を行い、セットで「撤回」に打って出る事がまず考えられますが、二紙のお抱え知識人である仲地沖縄大学長は、「分権改革で、知事は住民投票事務を市町村長に委任する必要がある。首長が協力しなければ投票率が低迷する事になり、リスクが高い」として否定的です。
また、知事自身もおそらく否定的であろうと思います。
かつて、「『住民投票』は、(やるならば)強い要望として広く県民の間から盛り上がるべき」、との(期待半分の)見解を示した事があります。
これは為政者であれば当然の感覚です。そういう動きが今まで運動側から皆無である事がむしろ「運動」の本質をあらわしているのですが、県民自身がまず「移設反対」を訴え、必要な署名をかき集めたうえで、県に「住民投票」の実現をせまる事が「県民投票」実現の本質条件と言って良いでしょう。
ですから、「住民投票」は少なくとも単体では行われる事はないでしょう。
■知事選に向けて
結果として、県はまたもや完全に100%勝ち目のない、再度の裁判闘争は避けられません。
切り札である「承認の撤回」ももちろん認められる事はありませんが、そこにも知事は踏み込まざるを得ません。
時を経て、翁長氏が現在の情況を回顧する時が来れば、「あの一連の訴訟はムダではなく、安全弁だったのだ」と小池都知事ふうに言うのでしょうが、全然違います。
すべては「オール沖縄」勢力のため、自からの選挙のためです。
私は、翁長知事は次の知事選挙も「辺野古阻止」、「オスプレイ配備撤回」の単一テーマで臨めることを理想としていると考えています。
そうすると、知事選の「理想的な時期」というものが生じて来ます。
今回の「岩礁破砕更新許可」問題でも完全な敗北を喫する事はあきらかで、それはすでに知事のスケジュールに入っています。
要はその岩礁破砕関連訴訟の敗北がハッキリした時期にあわせ、最終手段の「承認の撤回」にからめた出直し知事選に打って出る戦略だろうと思うのです。
直近の民意をもって「撤回」の理由を強化するのが目的でしょうが、同時に県民投票も行うハラかも知れません。
しかし、度々ここのブログ主様も指摘しているように、もう勝負はとっくに着いているのです。
「抵抗」という行為そのものに酔ったり、その事自体に何らかの価値が存在していた時代は沖縄ですらも、もう久しい昔に過ぎ去ったのです。
今を生きる私たち沖縄県民の問題は、「辺野古移設問題」には存在しません。>理論も行動も革新左派の傀儡と化した翁長知事の行く先には、沖縄の生産的な未来は全く見えません。
(続く)
文責 山路敬介
掲載責任 ブログ主
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コメント
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捕捉ですが、
もう皆さんご存知のように、翁長知事が「必ず撤回をやる」と表明しました。
「岩礁破砕問題」がこれから訴訟になろうというこの時期、なぜ拙速にこのような宣言をしたのか?
翁長氏の「辺野古移設阻止」への目的が真実であるならば、今はまだ「撤回」に必要な条件をあつらえなければならない時期なのです。
このような愚かなやり方はタイムスの平安名純代記者ならずとも、私ですら、いらぬ心配をしてしまいます。
わざわざ相手に手の内をさらし、これからの訴訟の場において不利になるような事を言うのはなぜなのか?
純粋な辺野古反対派の皆さんにこそ、ここを考えてもらいたいのです。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年3月28日 (火) 08時32分
訂正
捕捉 ×
補足 ○
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年3月28日 (火) 08時35分
山路さんの論考、大変参考になりました。次の県知事選への布石を今から打つという点は用意周到でさすが政治屋だとという印象です。おそらく次回の論考でも出てくるかもしれませんが翁長氏の思惑に風穴を空けることができるのは、私は年内とも噂される衆議院選がカギを握っていると考えます。なんどとなく民意が出ていると県選挙区でのオール沖縄の勝利を前面に押し出していますが、少なくとも小選挙区でそれなりの成果が出せればオール沖縄の瓦解のキッカケとなると思うのです。今は翁長知事が当選した頃の民意の盛り上がりとは真逆の不都合な真実に少なくとも県民は気づきはじめていると思います。とはいえ長年の沖縄県の歩みを考えると必ずしも明確な選挙結果が出るとは考えにくいですが…正直現職の与党系の代議士含め根っこにある問題の解決を図ろうとする動きが見て取れないのは残念です。管理人さんと山路さん並びに読者の皆様の開かれた言論空間となればと思い僭越ながらコメントさせていただきました。これからの記事も楽しみにしています。
投稿: cyzer | 2017年3月28日 (火) 12時19分
出来上る辺野古飛行場に付いて視点を変えて視ると、県庁も名護市も政府も、飛行場建設そのものに自然災害に対処する視点が全くないのが不思議でならない。県民も市民も名護市役所のハザードマップを閲覧した事があるのだろうか。飛行場予定地滑走路陸上部分の海抜が1~2mで、想定される津波襲来波高が沿岸部で最大5m以上で1~5mの津波で洗われる事に為っている。
なぜ、敢えて、その災害に脆弱な立地を承知の上で造るのかが分らない。東北大震災津波の教訓「想定内の動きだけに備えるな」が被災地以外に活かされていないのだろうか、しかし内地は無為無策ではない。来たる南海トラフ(フィリピン海プレート、相模トラフ、南西諸島海溝)地震が今後30年以内に60~70%前後で発生して、内地は東海岸沿いの想定津波が鹿児島13m~千葉11mで、最大が高知34mと記されているので、どの自治体も対応施設設備と周知の徹底をしている。
その為に内地東海岸沿い収益不動産取得の場合、銀行に融資申出したら自治体のハザードマップ津波浸水地に該当したら融資が受けられないのが今です、収益不動産融資で日本一担保評価融資が緩いスルガ銀行がそう言う融資姿勢で在るのにです。残念なのが、凡そ不動産業者が重要事項説明書で津波に言及する試しがない、質されたらロ頭で答える程度なので、そう言う点でも先進国の中で日本の不動産業界だけが未だに不透明な不動産取引が為されていると欧米から指摘されている要因です。津波は時速30~40キロゆえに、30cmでも死人が出ると示されている。こう述べてもピンと来ないと想うが、収益不動産取引ビジネスにおいて津波浸水該当地は担保評価ゼロで在り、都市圏で年利15%収益ビルでも銀行融資に依らない限り買手が付かない。
辺野古飛行場の津波被災を想像してみて下さい。誰でも知り得る確率の高い名護市の災害情報を、無視する沖縄の行政そのものも県民も理解が出来ない。問題が在っても辺野古飛行場はハンセン基地陸上配備型にすべきではないだろうか。その方が工期も予算も少ないし、自然災害時にも辺野古輸送機オスプレイが活かされる。
投稿: 坂田 | 2017年3月28日 (火) 12時45分
初めから国に勝てるとは思わないまでも、どこか妥協点を見出すようなことをするのかと思っていたら存外になんの施策もなかった、ということが多くの県民にもわかってきたように思います。
自民党沖縄県連が辺野古移設容認を明確にしてきたこともその手応えを感じてのことのように思います。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/90299
とはいえ、「政府の『辺野古が唯一』という移設推進の姿勢とも異なり、あくまで容認だ」と強調した。」なんて言うあたり、奥歯に物が挟まったかのような物言いですが。
翁長知事が知事就任後に行った明確なことといえば、露骨な論功行賞人事くらいでは。安慶田副知事の口利き疑惑に翁長知事も関わっているのではと、沖縄自民が百条委員会の設置を要求しています。翁長流政治のツケでしょうね。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/90574
>今を生きる私たち沖縄県民の問題は、「辺野古移設問題」には存在しません。理論も行動も革新左派の傀儡と化した翁長知事の行く先には、沖縄の生産的な未来は全く見えません。
まさにこれ、同意します。
投稿: クラッシャー | 2017年3月28日 (火) 17時45分
山路さんの論考、大変 興味深く勉強になります。
27日 ゲート前集会にて翁長知事による 今更の撤回発言について、元裁判官でうるま市具志川九条の会共同代表の仲宗根勇さんは、「埋め立て承認の取り消しを取り消した後、今ごろになって撤回となると、見方によっては職権の乱用と捉えられかねない。付け入る隙を与えた取り消しの取り消しはすべきではなかった」と話した。
反対派の元裁判官は、良く知ってらっしゃる。
投稿: 宜野湾市民 | 2017年3月28日 (火) 19時27分
>今を生きる私たち沖縄県民の問題は、「辺野古移設問題」には存在しません。理論も行動も革新左派の傀儡と化した翁長知事の行く先には、沖縄の生産的な未来は全く見えません。
私の翁長知事非難は、これに尽きます。将来展望が出来ないのが非常に辛い。沖縄の産業を強くしていかねばならないし、県民も強くなってもらわねばならない。勤勉な県民性を構築して、老人でも一日に3時間ぐらいは働ける沖縄をつくってもらいたい。これについて議論してもらいたい。辺野古は国防のために必要なものだ。
投稿: ueyonabaru | 2017年3月28日 (火) 21時56分
坂田さん。大変よく勉強なさっておられるのはわかるのですが、私の記事もコメントも読んでおられないようですね。
まず、あなたのコメントは山路氏の記事とまったくかんでいません。
山路さんは、辺野古選択の当否を述べているのではなく、連敗街道をひた走りながらも2期めの妄執から逃れられない「翁長氏の今後の一手」について書かれています。
おそらくこのテーマを書いたのは、私が知る限り篠原章氏のサイトの一文だけで、私も手つかずのテーマでした。
http://hi-hyou.com/archives/6029
あなたの書かれているのは辺野古選択のテーマですから、まったくズレています。
これでは一方的「演説」になってしまっていますね。
これは山路さんにというか、当ブログに対しても失礼ではないでしょうか。
また場所選択については、これも読んでおられないようですが、私は一貫して辺野古移設反対です。
あなたの説は小川和久案ですが、私も数年前からこの案を支持してきました。
内陸津波説を多く言及していますが、説けば説くほど山路氏のテーマとズレています。
いま辺野古の再工事となったのは、災害対処上、あるいは軍事的合理性ではなく、政治力学でそうなったのです。
これは時間尺を大きく17年前あたりまで戻して用地選定の迷走を探っていかないとわかりません。
本気で移転問題を論じたいなら、守屋武昌「普天間交渉秘録」をお読みください。必読です。
いま、辺野古と決まったのは、要は県内の事情です。
現在は、反対派の過剰な闘争の焦点化によって、逆に政府は引くに引けなくなったにすぎません。
唯一修正を掛けられたのは、去年3月から12月までの「和解」期間でしたが、翁長氏は無為無策でした。
私は翁長氏が最後の一手で、ハンセン案をだせば、本土政府も検討した可能性なきにしもあらずだと思っていましたが、自分の与党(特に共産党)を説得できないのですから、ちゃーならんさです。
というか、そもそも翁長氏は解決する能力もないし、その気もないのです。
今回の山路さんの論考が指摘するように、翁長氏の政治的野心は、もう一度「オール沖縄」のみこしに乗って、2期めをめざせればいい、そのためには闘争を過激化するように見せているということです。
坂田さん。何度も言ってこちらも疲れてきていますが、コメントは有り難いと思っています。
そして優秀な論者とお見受けします。
ならば、このブログとコメンターたちが何を主張してきたのか、何を議論してきたのか、心静かに読んでからにしてください。
あなたを見る私や常連コメンターはたぶん、「なんでこの人、またこんなことを蒸し返しているのか」という気分でしょうから。
あと技術的な忠告ですが、センテンスの長い文章をベタ打ちにすると、ものすごく読みずらいですよ。
分かりやすく書くのもけっこう大変てのです。
ご理解いただけましたら幸いです。
投稿: 管理人 | 2017年3月29日 (水) 04時50分
>管理人 | 2017年3月29日 (水) 04時50分さん
あなたの上述趣意を察して了承の上、爾後愚見投稿を手控え致します。残念なのは、政府も地方自治体も国民も県民もメディアも学識層も、或いは賛否両論の方達の殆どが、政治的に基地配備建設の賛否対極側に自分の支持思想程度で、軍事論拠も無いのに軍事基地配備の是非を質す事に終始している点に在ります。未だ、内地はもとより沖縄でも軍事基地配備に対して、戦略的地勢的国際政治情勢的理由で基地存在意義の是非を示した方が、4年間で合せて4人しかいません。基地への視線が、本来の国防論や軍事知識も無知な侭の姿勢で正すのが国民の姿勢に為った国は、賛否のどちらにも定番の危うい相容れない民意が醸成される事が在ると察しています。そうなると、頭の良い方に付け入る隙(妄想詭弁を説いたり
条約の隙間突いて私的利潤追求仕出す等)を与えるのが政治の現実刹那です。
単純に、戦略的に地勢的に普天間飛行場機能の辺野古移設エ事の様な、軍事論で観たら一番愚かな日米の無駄使い合意が(頭の良い方に向けて)罷り通る下地が、日本国民の国防意識の低次元化に在るものと見做している。以上ですが、最期に、沖縄の情報に付いて色んな資料やアドレス等のご教示は欲していません。全て現場に出向いて、なんでも自分の眼で確かめ、現地の方と疑問点を語らい、現地毎の大抵の伝統文化に馴染み、自分で選択吟味し理解した情報に基いて、現地と内地との史実乖離を暴くのが楽しみと為しています。
投稿: 坂田 | 2017年3月29日 (水) 13時35分
坂田さん。せっかく大型新人が来たと思って誠意をもって説明したもりだったんですが、どうしてこうなるのでしょうか。
私のブログは、一般ブログとしては異例な軍事的観点を取り入れています。
常連コメンターの山形氏など自分でミリタリー・ブログを解説できるていどの力量をお持ちです。
というのは、軍事と国際政治は密接不可分だからです。
またあなたかおっしゃっている沖縄の歴史的問題ですが、これについてももっと突っ込んだ企画を考えています。
私の「教示やコメントはいらない」とのことですが、守屋氏の本を書いたことでしょうか。
これは同じ土俵に乗りませんかということなんで、教えてやるということではないんですが、そう取るのかなぁ。
私が言いたかったことは、あなたと意見が違うということではなく、もっと噛み合う議論をしようということですが、お分かりいただけなかったようで、残念です。
私としてはもっと貴兄の知見をお聞きしたい思いでした。
あなたの危機感と私の危機感は重なります。
また別の機会にめぐり合えることを。
投稿: 管理人 | 2017年3月29日 (水) 15時58分
久しぶりの書き込みで失礼します。
コメントの内容的に、こちらに書き込ませていただきます。
山路さん、記事をありがとうございました。特に一昨日・昨日の記事は興味深かったです。
関東では分からないこともあり、ちょっと気になったので質問したいのですが、宜しいでしょうか。(駄目なら無視してください)
共産党は、皆さんご存知の通り「環境問題」を理由にして開発事業を止めるのが最も得意な事だといえます。
那覇空港第二滑走路も反対の立場でしたし、沖縄モノレールとかも反対だったと思います。
県知事である翁長氏は、本来ならば公共事業を進める側であり、利権分配なども考えれば共産党とは敵対関係にならざるを得ません。
知事選が近付いてくれば、共産党の協力を得る為に、そういったものに対して「配慮」するかもしれませんが、共産党の支持を得るために今まで支えてきた事業を放置するわけにもいかないでしょう。
今なら沖縄鉄道などが焦点になるのでしょうか。
そこで、沖縄県の予算案はどうだったのか、と考えました。
関東では詳しい内容などわかりませんが、沖縄では分かるのでしょうか?
各政党の質問回数、予算案に対する賛成・反対などで、県政内でのパワーバランスや翁長知事が強気か弱気かも分かるんじゃないでしょうか。
こちらで分かるのは、翁長知事の訪米費用削除が、賛成少数で否決されたって事くらいです……。
長文失礼しました。
投稿: 青竹ふみ | 2017年3月29日 (水) 16時16分
青竹踏みさん。いやー嬉しい。寂しかったですよ。
内容的には山路さんにお任せします。
投稿: 管理人 | 2017年3月29日 (水) 16時24分
山路さんに質問です。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-474342.html
こちらの記事にでてくる琉球民族独立総合研究学会とかいう団体ですがいったい彼らは独立してどういう国にしたいと考えているんでしょうか?
「差別、搾取、支配の対象となってきた」と言っていますがこれでは単なる文句に過ぎず独立したら通用しなくなるのでは?
「脱軍事基地化と脱植民地化を開始すべきだ」
これも手段の目的化が進んでいるように見えます。
彼らは中国とは関係ないと言っていますが国連の力だけで中国の魔の手って防ぐことができるんでしょうか?
ちょっと気になったので質問させていただきました。
投稿: umigarsu | 2017年4月 7日 (金) 21時48分
すいません 追記です
『沖縄の不都合な裏事情』というサイトにこんな記事がありましたのでご一読願えばと思います。
https://shinjitsuokinawa.org/?p=628
投稿: umigarsu | 2017年4月 7日 (金) 21時58分
http://jpsoku.blog.jp/archives/1065319635.html?jprank=1&cat=162
沖タイが八重山日報の配達を禁止していたという記事です。ソースがTwitterなのでどこまで信じられるかは微妙ですが事実ならとんでもないことだと思います。
投稿: 中華三振 | 2017年4月 9日 (日) 01時09分
自分は翁長知事の行動原理を非常にわかりやすいと思います。
政治屋一家に生まれ、琉大に入れなくて本土の大学に逃げ、その後定職に就かずに一家のお手伝いで十年以上過ごした、気はいいけども知恵のない人。
そういう人が歴代知事を見て思ったこと、最初は反基地、そして徐々に容認に転じれば二期八年知事をできる。予算も内地から降りてくる。
特に前知事を見てそう思ったのでしょう。
あの人にとって日本はまだ昭和92年なんでしょうが、
他の地方の人が共通して理解している点、日本にはもう余裕がない、こんな単純なことがわからないんですよ。
ろくに仕事をしたこともない人ですから。
逆に、翁長氏と前から知り合いの沖縄の人は、あの人はいい人だと皆言いますよ。小さな町のイベントも呼んだら気軽に来てくれる。話を聞いてくれる。
でもその人の良さは一族の立場から来るものですよ。そしてそれを元に知事にまでなってしまう。そして政府がそんな甘えを許さないと知るとどうしたらいいかわからない。県政が停滞して政府は呆れて既定の話を進める。
こういう話は今回限りにすべきですね。
投稿: ひとし | 2017年4月14日 (金) 04時30分
umigarsu さん
ご質問を頂いていたようで、すいません。
独立派が独立後の沖縄をどのようにイメージしているかですが、詳しく語る価値もない絵空事に過ぎないレベルです。
おっしゃるとおり「手段の目的化」の結果、「反動」から来た半端な思想に過ぎないので、全く問題外だと思います。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年4月14日 (金) 21時50分
ひとし さん
同感です。
翁長さんには那覇市長になるまえに何度かお目にかかっていますが、調整型のリーダーで、決してポイントゲッターではないです。
自分が話すよりも人の話を良く聞くタイプで、物足りないくらい温厚な人柄に感じました。
よく言われる「仲井眞氏との確執から知事選に打って出た」との話は説得力のある事情もあるのですが、私にはどうも信じがたいのです。
「那覇市長をやって首長権力の旨みを知った」というのも事実でしょうが、それだけでもないような。
彼になにか、「上位自我」のようなものが働いているのではないかと疑ってしまうのです。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年4月14日 (金) 22時08分
御回答ありがとうございます。
御想像の通り確執なんてないと思いますよ。強いて言えば、あの一族の感覚からしたら
二期やったんだから次は他の人でしょ!
くらいだと思います。なぜかりゆしが途中から入れ込んできたのかわかりませんが、ホテルグループが本気で本土の反感を受け続ける覚悟があったとも思えません。簡単に言うと、皆これくらいは大丈夫だと内地を舐めていたのでしょう。
そして当選しても対案すらない状況だから、あれ?俺たちと同じで何でも反対とにかく反対ってやってくれるのかな?と左翼勢力に取り込まれているのが現状だと思います。言動を見ても空っぽですもんね。そもそも当選直後は「いつまで反対できるかわからないが…」とかgdgdぶりが琉球新報にすら載ってましたよね。
最近非常に興味深い比較対象として山口県を見つけましたが、人口も近く駐留の主力は海兵隊という両県の地方交付金を比較すると、沖縄への本土からの資金投下が極端なのがわかると思います。県民の基地負担の重みは限界に達している!ならばなぜ山口県は財政難にあえいでいるのでしょう?あるいはこのブログでお書きの通り神奈川県の方がずっと負担があるわけです。米陸軍の座間司令部・相模弾薬庫、海軍では横須賀の第七艦隊の事実上の司令部(米国外唯一)・磯子の重油備蓄基地(米国外最大)・通信基地他…これに隣接する東京都下の横田基地(極東最大の補給部隊基地)を加えると、もう神奈川の磯子から横田まで鉄のカーテンが敷かれているとしか言いようがない、まさにブログでおっしゃる通りです。(米4軍の残りの空軍でさえも嘉手納は沖縄ですが、空対空迎撃部隊は東北の三沢基地ですし、海兵隊の主力基地はオスプレイの修繕ができるくらいで岩国です。)
でもなぜそんな鬼の哭く神奈川県西部一帯が限りなく透明に近いブルーなのか。紛争が絶えず思い悩む米軍人が暮らす中で現地の人との交流があった、そして今もあることを認めることができないわけです。米軍人は蛮族の人殺し集団でないと都合が悪いわけですから。このような交流はアツギの少年だった管理人様も何か感じる部分がおありではないでしょうか?
岩国に話を戻すと、滑走路への進入路は海側で騒音への配慮が結果的にされている岩国は、今や軍民共用で(昔の田舎からしたら)信じがたい観光特需にわいています。あそこから錦帯橋というのは超定番ルートです。
もし現知事がちゃんと話ができる人だったならば、北部に一日何便かでも飛行機を下ろす話ができたでしょう。そうしたら沖縄の人が本土の人に隠している本当の格差、南北「差別」、北部の人はやんばる=ド田舎だと那覇・首里のお武家様()から下に見られる状況も根本的に改善されたでしょう。名護に降り那覇から帰る、あるいはその逆、これができていればどれだけ北部の人の将来の希望になったでしょうか。単なる宿泊ホテルだけの「ベットタウン」で観光客はホテルから外に出ずに朝観光バスに乗ってどこかに言ってしまう、これが北部の現状です。
県外の人に知って頂きたいのですが、本当の沖縄県の最優先順位の問題は「県内」格差です。那覇、浦添、沖縄市(コザ)、本島北部(やんばる)、宮古島・石垣島、下が下を見る構図。本当に情けないのが沖縄の実情です。
それからもう一つの差別も皆さんに知って頂きたいと思います。親が県外の人間=名字が比嘉・新垣等沖縄特有の名字でない場合、その子供は「島ナイチャー(沖縄にいる本土人、ナイチャーは差別語)」と呼ばれ執拗ないじめがされます。沖教(日教組の沖縄県下部団体)の教師は一切対応をしないどころか一緒に乗っかって差別をしてきます。ちゅらさんブーム以来内地を舐めて増長している沖縄のエセ左翼の実態が少しでも広まることを願っております。長文大変失礼致しました。
投稿: ひとし | 2017年4月15日 (土) 02時10分