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2017年4月10日 (月)

世界に化学兵器を拡散させた犯罪国家・北朝鮮 

Dsc01728
米原子力空母・カール・ビンソンが、朝鮮半島水域に展開を始めました。http://www.sankei.com/world/news/170409/wor1704090012-n1.html

「米太平洋軍のハリス司令官は8日、寄港先のシンガポールからオーストラリアに向かっていた原子力空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群に対し、北上を命じた。米海軍第3艦隊(米カリフォルニア州サンディエゴ)が発表した。朝鮮半島周辺で活動し、核開発・ミサイル開発を続ける北朝鮮の挑発に備える狙いがある」(産経4月9日)

カール・ビンソンが朝鮮半島方面に移動を開始した前後に、米海軍はシリアの毒ガス基地を攻撃しました。

偶然であるはずがありません。

さて、ようやく日本でもわずかに報道されつつありますが、破壊されたシリア軍の毒ガス基地は北朝鮮が作ったものです。

Photo_5攻撃後のシャイラート空軍基地。毒ガス貯蔵施設があった。

時系列で事実関係を洗ってみましょう。

2007年7月・・・シリアにおける工場で爆発事故があり、北朝鮮軍事技術者3名とシリア人多数が死亡。後にこの工場は、化学兵器を搭載するスカッドミサイルの工場であったことが判明。

・2007年9月・・・イスラエルがシリアの核兵器製造工場を空爆し破壊。これも北朝鮮が作ったことが判明。

2011年12月・・・金正恩、北朝鮮の権力継承。
金正恩 - Wikipedia

Photo_2

2013年4月・・・イスラエル軍が、アサド側の化学兵器使用を公表。この時期シリアは大量に化学兵器を使用した疑いが濃厚。

・2013年4月・・・米国政府は議会に対し、情報機関の分析に基づき、シリアのアサド政権が化学兵器を使用した可能性があるとの公式の認識を示す。サリンも使用しているとの見解。

2013年4月・・・イスラエル、ヒズボラへの化学兵器流入を懸念。シリアがイスラム原理主義過激派に化学兵器を流出させている疑いが濃厚。イランが関与か?

・2013年4月・・・米韓軍北朝鮮への攻撃を検討し、準備に入るが中止。

・2013年5月・・・国連調査団の担当官が、反政府軍FSA(自由シリア軍)の一部が化学兵器・サリンを使用したと公表。この毒ガス兵器もシリア政府軍から流出したものだと推測されている。

・2013年8月・・・シリアが内戦においてに化学兵器を旧ソ連製のロケット弾に詰めて使用したことが確認される。

Photo_3シリア軍によって化学兵器を使用された村。※異説もあります。

・2013年9月・・・オバマ政権シリア攻撃を断念。

・2013年10月・・・シリア、化学兵器の国際査察を受け入れ。

・2016年1月・・・シリア化学兵器の廃棄が完了したと公表。

このように時系列でみると浮き上がってくることがあります。

2013年にご注目ください。アサドは自国民に対して容赦ない毒ガス攻撃をしかけ、それがアサドを支援するイランの手によって、イスラム原理主義テロリストに拡散している状況がわかります。

この時期ISや自由シリア軍も毒ガスを使用したという情報もあるため、中東地域に広く拡散した可能性があります。

イスラム原理主義テロリストが、ヨーロッパで化学兵器テロをすることが懸念されています。

このように、敵味方が化学兵器を撃ち合うという極めて異常な状況が勃発していたことになります。

この毒ガスの出所が、北朝鮮がシリアに売り込んだ化学兵器プラントです。

Photo

世界の毒ガスと核兵器拡散の根源は、北朝鮮だと断定してよいでしょう。

「朝鮮は2012年の金正恩政権の発足以降、シリア政府軍に対して化学兵器を輸出した可能性も提起されている。
 米国防情報局の専任情報分析官を務めたアンジェロ州立大のベクトル教授は「北朝鮮は1990年代から弾道ミサイルや従来の兵器をはじめさまざまな武器をシリアに輸出したが、その中でも最も強力なものは化学兵器だった」と主張した」
(韓国聯合ニュース2017年2月21日)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2017/02/21/0800000000AJP20170221005700882.HTML

もはやただの危険な国というだけに止まらず、犯罪国家と言ってよいかと思います。

結局、米軍はこの中東の事態を受けて、米軍を中近東に張り付けざるを得ない状況となり、化学兵器の出所である北朝鮮への攻撃は中止されました。

北朝鮮が化学兵器やミサイルをシリアに売ることは、商売であると同時に、中東地域が緊張すれば、北朝鮮に矛先が向かわないだろうというのが思惑です。

トランプがロシアと既にアサド政権温存によるシリア内戦終結を合意しているという説もあり、アサドの暴走もオバマのように見逃してくれるのではないかという読みがあったと思われます。

残念ながら、トランプは抜く手も見せずに、シリアの化学兵器基地を爆撃し、返す刀で北朝鮮に空母打撃群を派遣しました。

Photo_4
今回のトランプのシリア攻撃はよく計算されています。

まず、あくまでも毒ガス基地を叩くという目的に限定した作戦であって、地上兵力はおろかさらなる空爆も口にしていません。

巡航ミサイルによる、最小限のアウトレンジ攻撃で止めています。

また、アサドに対しては毒ガス使用については非難しても、退陣要求にまで踏み込んでいません。

すなわち、中東に関しては従来の和平の枠組みを守るということで、米軍の中東シフトはないようです。

ここから伺えるトランプの意志は、中東地域において、大規模な戦闘をするつもりはない、あくまでも北朝鮮が主敵だというように考えられます。

もう既に「絵」は、好むと好まざるとに関わらず出来上がっているような気がします。

蛇足ですが、この時期になってもこの深刻な事態を報じることなく、昭恵がぁ、共謀罪がぁと騒いでいるマスコミと野党の堕落も極まりましたね。

■参考文献 黒井文太郎
「どこの国でもいいから助けてくれ!」シリア国民の悲痛な叫びを聞いてほしい | JBpress(日本ビジネスプレス)

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コメント

北朝鮮は、このようになんだって売ります。毒ガスだろうが、核兵器だろうが、ミサイルだろうが、なんだってです。

親分の中共も世界に兵器を売りまくりますが、北朝鮮はさらに汚い兵器や、犯罪行為を平気でします。

つまり価値観が全然違う訳です。モラルなんてありません。

こんな価値観もモラルも違う人々とどう話し合おうっていうのでしょうか?

いや、話し合おうって20年もあれこれして、結果今の有様です。

さて、はてなさんという方がいらっしゃいましたが、果たしてあなたは北朝鮮に住みたいですか?

私は嫌です。しかし、北朝鮮の要求をどんどん飲んでいけば、いつしか私たちの住んでいる国は、北朝鮮の属国になれって事です。

そんなことはないとどうして言えるのですか?

我が国の国民を平気拉致する連中ですよ。

過去の話しはすんだ事だから、今後はーとか意味不明です。

過去の拉致者を救出するのは当然として、今後拉致されないなんて保証もないのですよ。

もっと大胆に堂々と拉致する可能性だってある。このまま放置すればね。

それでも東京が核攻撃されるより「まし」だと諦めるんですか?

北朝鮮の奴隷になれと?

まぁ、それでも東京が火の海になるよりは「まし」かもしれません。そういう選択を日本人はするかもです。

しかし米国はそういう選択を選ぶでしょうか?

現実を考えましょう。

米国はニューヨークが火の海になる前に、東京が火の海になるぐらいのうちに北朝鮮を排除しようと考えるでしょう。

そういう指摘を戦争したがっているとか受け取るのは、違うと思いますよ。

米国にとっての恒久的な平和のために、日本や韓国に少々犠牲が出ても、止むを得ない。と、考えるのは当然な事です。

それをしたら、米国は同盟国から信頼をなくすという指摘も的外れです。なんのための同盟でしょうか?米国にしたら米国のための同盟です。

他国の不安定な平和のために自国民を犠牲にする指導者なんて世界にはいないのです。

もちろん、それなりに同盟国の被害を少なくするように全力を尽くすでしょうけれど。

しかしながら判断するのは「あちら」の方なのですから、我々がどうこう出来る事じゃない。

大事なのは嫌だ嫌だと言っているんではなく、どうやって我が身と家族の安全をはかろうか?じゃないですか?

今はもうそういう時期だと、あらゆる事象がシグナルを出しているって事だけです。

実際にかつて親の若い後輩が認定こそされていませんが庄内浜で行方不明になって、日本の物ではない猿轡等の遺留品があったり、
私が呑気によく人気の無い海岸で昼寝していた90年頃に、後になって明らかに日本人ではないグループがすぐ近くを歩いていた目撃談とか聞いて背筋が凍りつきましたよ!
拉致被害者でも象徴的な新潟市の横田めぐみさんの現場なんか、ええっ!こんなとこで昼間に?です。

はてなさん。は理想ばかり延々と述べられるので昨日はカチンときて少々汚い言葉を投げてしまいましたが、理想は理想。
「こうであるべきだ!」「こうでなくてはならないはずだ!」
と、既に実際に起きていることとの解離(私は何度も指摘したんですけど)が激しすぎます。こういう手合いがけっこういる上に頑固なんですよ。。
まるでピースボートとかの団体さんみたいですね。国会前で何かとデモやってる連中なんかは分かりやすいですね。

「僕は平和であるべきだと思います」なんて子供からお年寄りまで当たり前に決まってますよ。そんなことはあくまで前提条件です。
だから、現実に即してどうなのかと。核兵器ならずとも毒ガスなり細菌兵器なりをばら蒔かれたらどうなりますか?だったんですが、なにも答えられませんでしたね。実際、いくら理想を語っても何も解決出来ませんから。

それにしてもトランプ政権、どう動くんでしょうねぇ。まさかの2面作戦は考えにくいですけど。カールビンソン移動(あくまで合同訓練ですけど)も気になります。
83年だったか、カールビンソンが佐世保に寄港した時にはエンタープライズよりデカイのが来ると左翼学生や団体が大騒ぎしてましたけど、ソ連崩壊してから全くおとなしくなったもんだと・・・。

あと、先日のコメントでクラッシャーさんが仰ってたのはF-35ではなくF-22ラプターではないかと。2飛行隊24機が展開してます。


バノンが更迭されるかもしれないという話がでていますね。これでバノンが更迭されたら以前に管理人が記事にしたようにトランプはバノン尊師と決別してまともな保守になるということでしょうか?

中華三振さん。はい、その可能性があると思います。
今回の手際の良さは、スティーブン・バノンには無理です。
バノンは、オバマケア廃止において、共和党のティパーティ一派の議員団の根回しさえ失敗しました。このていたらくで、もっと複雑な外交などできるはずがありません。

今回のシリア毒ガス基地攻撃は、35パーセントまで落ちていたトランプの支持率を上げただけではなく、オバマによってボロボロにされた米国の威信を回復しました。

日本のマスコミは、読売まで「米国の孤立主義」と書いているようですが、四方八方に目配りした見事な手際です。
もし国連に諮っていたら決まるものも決まらず、タイミングを失したことでしょう。
トランプはオバマのシリアでの失敗を総括しています。

やりすぎず、しっかりと米国の人道的攻撃というテーマを強調できていて、この大義に反対できる者はいません。
おっと、日本のメディアだけは別ですかね。なにせ朝日はアサド支持だそうですから(爆)。

特にシリア、北朝鮮はもとより、そのバックに控える中露に強烈な警告を発したことは高く評価されるでしょう。

おそらく素人に毛が生えたようなトランプの立案ではなく、国家安全保障担当大統領補佐官・マクマスターが、NSCからバノンを追い出し主導権を握ったからだと思われます。

バノンはホワイトハウスにい続けて内政には関与し続けるわけですが、外交戦略を立てるNSCから排除できたことはまことにメデタイと思います。

 トランプがシリア空爆をした時には、正直スッキリとした。これで、トランプはプ-チンと対等の位置を占めることになった感じだ。シリアのアサド大統領はどうも気味が悪い感じだ。北朝鮮とつるみ化学兵器を大々的に製造していたと言うし、自国民を大量殺戮をしているので、もう大統領の資格はないと言うべき。退陣してもらいたい。

 北朝鮮情勢はどうなるか分からないが政府の方々には是非頑張っていただき難題を解決してもらいたいと祈るばかりである。

 

狭い一室でトランプ大統領とスタッフがモニターを見ている写真が公開されていますが、ああも露骨なバノン氏の座る場所を見てしまうと、一周して更迭なんてブラフなんじゃと思ってしまう(笑

ある意味、重石だった人がいなくなるということは、攻撃は本当に近いのかな。
韓国大統領が親中親朝に変わったとしても、米国に寄り添えと釘を刺す意味もありそうだ。

化学兵器マターで記事をわかりやすく掲げていただきありがとうございます。
わかりやすい程戦慄も増します。
ごめんなさいね、ここはきっと私ははてなさんと同じ感想なのですが、シリア空爆をみてスッキリするという感覚にも大きく距離を置きたいと思います。
避けられないものに向かわざるを得ない、そしてその成果も代償も子等に引き継がれることを覚悟する時なのだと、重苦しい気持ちです。

「力」の裏付けのない「言葉」は無力です。シリアや北朝鮮はアメリカの及び腰の姿勢を見抜いて、記事の通り、国家的犯罪を重ねてきました。いくら言葉で説き聞かせても悪行を止めないのなら、力で言うことを聞かせるしかないとアメリカが武力行使に踏み切った(踏み切ろうとしている)のが今の情勢です。僕もアメリカが覇権国として世界の警察の役割を果たしてきたことを、評価しないわけではありません。
しかし、アメリカが国際社会に関与する姿勢は常に公正無私というわけではなかったし、アメリカが始めた戦争が当初の予想を超えて長期化・泥沼化し、関係国の国民に多大な被害を生じさせたこともしばしばでした。古森義久氏は、「北朝鮮攻撃の日は近い?米国で崩れてきた前提とは」というJBpressの記事で、2020年頃までと予想される、北朝鮮のICBM開発・配備を阻止するのが、アメリカの当面の最大の目標だと指摘しています。それに続けて、北朝鮮を攻撃すれば即座に韓国に全面的に反撃し、朝鮮半島で全面戦争になり、韓国に重大な被害をもたらすという従来の見方が、アメリカで崩れてきていると述べています。「全面戦争となれば北朝鮮という国家が完全に崩壊するわけだから、金正恩政権は理性を働かせて、限定的な攻撃への反撃は限定的に抑えておくだろう」というわけです。しかしこういう見方は、イラク戦争当初の、戦争は数週間で終結できるという甘い見通しを彷彿とさせるし、過去の戦争の経験から何も学んでいないと思える、こういう見方がまた広まっているのは、ひょっとして軍産複合体の思惑が背後にあるのかと勘繰りたくもなるのです。
北朝鮮の残虐な政治体制が一日でも早く崩壊することを、僕は望んでいます。しかしそのための武力行使がエスカレートして第二次朝鮮戦争になり、ソウルが火の海になったり日本が核攻撃されたりして、拉致・麻薬よりはるかに大きな被害が生じれば、角を矯めて牛を殺すようなもので、明らかに失敗した戦争になります。
北朝鮮のような犯罪国家と「言葉」による「話し合い」は無理でも、警察が暴力団・犯罪者に対するのと同様に、軍事「力」を背景とした「交渉」は可能だし、暴力団を根絶しなくても、活動を制限して抑え込むことは可能です(アメリカもシリア全土を占領しようとはしていないが、核を保有する北朝鮮はシリアよりはるかに危険です)。アメリカがレッド・ラインと見なす北のICBM配備までまだ数年の余裕があるわけだから、アメリカが北との交渉を成功させて、戦争を回避してくれることを望みます。
以上のような僕の意見は間違っているでしょうか?
沖縄に多い、いまだに非常識な非武装を唱える教条主義的な左翼に、皆さまは苛立ち・憤りを感じていらっしゃると思います。しかし僕はそういう左翼ではなく、リベラル寄りではあるが、単純に平和を望む平均的日本人と大きくずれていないという自信はあるし、少しでも北に譲歩するようなことを言えば、「北のシンパ」と決めつけるような風潮はやや異常に思えることを申し添えておきます。
国際協調を重視する、朝日・毎日新聞的なリベラリズムは、力の均衡を重視するリアリズムとならぶ国際政治学の二大潮流で、リベラリズム的・人道主義的発想を一切排除してしまうと、国際社会は殺伐としたものになってしまいます。また「力」を信奉する人は他人の「言葉」に耳を傾けず、自分の「言葉」も乱暴になりがちです。僕が今までしたコメントのために、まさか「北のシンパ」と見なされるとは思いませんでした。
僕はアメリカが北との交渉を成功させてほしい、日本が核攻撃されるくらいなら、戦争は回避して当面は北との「共存」を我慢するしかない、ということを繰り返し述べてきたのですが、皆様に真意は伝わらなかったのでしょうか?

私はずっとはてなさんからスルーされていますが、北との対話で先送りされる化学兵器問題は、テロ防止法とスパイ防止法の拒否とセットで日本にとてつもない脅威になっている件に一切触れずに、核攻撃だけに特化して戦争を語られる根拠を教えていただきたいです。北のシンパだとは思っていませんよ。

はてなさんの言われる「言葉による話し合いは無理でも、軍事"力"を背景にした交渉は可能」とのご意見、私もそのように考えた時期ががあります。でも、それは間違っていたのです。

入れ墨やナイフを見せて威嚇するチンピラは、確かにそれだけで恐怖を感じるのですが、正確ではありません。時々、実際に相手を刺したり、時に平気で拳銃を打ち殺しています。つまり、力を行使した実績があるからこそ、人は入れ墨見せて威嚇するチンピラを恐れるのです。その結果、不当なショバ代等を払うなど、チンピラの言うこと聞いてしまうのです。

確か、沖縄・高江で逮捕された入れ墨男も、実際に相手を半殺しにした前科がありました。だから"身体を張って闘う男"として、左翼から重宝されたのではないでしょうか。

力は行使しないと、見せるだけでは意味を持ちません。シリアでの米軍の攻撃は、ありんくりんがおっしゃっているように、抑制された力の行使だった、と思います。

北朝鮮に対して「言うことを聞かないと本当にやるぞ」と米国は警告したわけです。この警告を北朝鮮がどのように感じたか、で今後のことが決まると思います。私も戦争はないに越したことはない、と考える者の一人です。

アメリカの圧力の前に屈してくれて白旗あげてくれれば一番いいのですがね。

先日も書かせていただきましたが、ごめんなさいして中国にでも亡命してくれないもんですかね。できればアメリカの攻撃前に。その後は、国際社会、まあ、米中に協力してもらって徹底的に査察してもらう、というふうにでもなれればいいと思うのですが。

イラク戦争というか中東での戦争はあまり参考にできないと思います。中東諸国は微妙に部族・宗派違いますし、その勢力争いも混乱の一因ですよね。北朝鮮には当てはまらないかと。

本当に攻撃されたときに、北朝鮮軍のどれ程の勢力が最後まで将軍様に忠誠を尽くして徹底抗戦することができるのでしょうか。フセインの親衛隊も意外にヘタレでしたし。逃げでもしたら士気なんかなくなりそうなものです。楽観すぎといえば、そのとおりかも、ですが。

なんだですね、昔読んだ、フレデリック・フォーサイスの「第四の核」を重いですのですよ。ソ連の工作員がイギリスで親ソ政権を樹立させる手段として、NATO基地で携帯できる(部品はバラで運んで現地で組み立て)核兵器を爆発させるというものです。まあ、核はともかく化学兵器でしたら、既に似たようなことやってるわけです。

どうにかして金正恩体制は無力化する必要があると思います。

凄まじいです。
これはもう、ただの「犯罪国家」ではありません。 「人類史上最悪の犯罪国家」です。

記事のように年譜ふうにまとめられた事実には、私自身もどこかで必ず触れたはずなんです。
しかし、こうして並べて具体的に提示されてみて初めて、自分には北朝鮮の全体像理解が如何に不十分であったか気付き、むしろその事にこそ愕然とします。

古い話ですが、ベ平連の小田実が「私と北朝鮮」という本を出し、若い頃これを貪るように読んだ記憶があります。
「何でもみてやろう」の小田実ですから、その視点は実地的で民衆的である事が「売り」でした。
こんなものは今読めば滑稽であるどころか「欺瞞」に過ぎない内容であるのですが、若い頃の「悪い手習い」ってのは恐ろしいもので、それでもどこかで「金日成の頃までは良かった。すくなくも犯罪的ではなかったでのはないか? 正日の時代になって北は狂い、それは西側の経済的疎外にも原因があったのではないか?」というような「悪魔のささやき」が脳裏を掠めて来るのですよ。(笑)
 しかしこれは、歴史を深く丹念に見ていない結果からおこる完全な「誤謬」なんですね。
 事実の詳細な分析や検証をとおせば、金日成の在り方や「独裁政権」の行き着く先は、どうでも「現在の北朝鮮」に行き着く他になかったのです。

「世界の毒ガスと核兵器拡散の根源は、北朝鮮」である事はもはや明らかとなりました。
 しかし大方のマスコミや知識人、一部の政治家の頭の中ではそれに「留保」を付けるシステムを(上述の私のように)自からの頭の中で発動させているのです。
 「日韓併合がなければ」とか、北の不幸の元は「南北分断が根源」であり、「そのことの歴史的責任は日本にも少なからずある」などの誤った考えが必ずベースにあります。
 そうした誤謬が現代を生きる我々に、非情な悪影響を及ぼしているのだと思いますね。

はてなさん

私は、はてなさんが「北のシンパ」などと決めつけてはいませんよ。
「疑い」はしましたがね。(笑)
しかし、そんな事はどうでもいい事であって、私はそのようにハッキリ記したハズですなのが。
 それに、あなたがリベラルであろうが保守的な考えをお持ちだろうが、そうしたカテゴライズはここではどうでも良い事です。
 ですがあなたの主張は北朝鮮の主張そのままであったのであり、そうした北朝鮮の主張をここでそのまま受け入た先に起こり得るであろう、「さらなる危機」に対する貴殿の想像力のなさが少々痛かった、という事です。

「言葉による話し合いは無理~」と言われるところから察すると、はてなさんにも一定の進歩がみられたようで、もしそうなら嬉しく思います。
しかし、長々と古森氏の記事の引用をいまさらされておりますが、これはJW大学のニクシュ教授の論説として既に私がコメントしておるところですし、ブログ記事の中でもとっくに折込済みの内容なのですよ。
はてなさんが、いかにキチンと読まれていないのか? これはホント残念に思います。
はてなさんは、「皆様に真意が伝わったかどうか?」を訴える以前に、他者の文章を良く読まれた方が良いようです。

再度になりますが、この古森氏の記事は「米による新しい抑止力理論」がキモなのであり、その中心が「拠点攻撃に絞る事による、戦争への道の回避」であり、「韓国への波及防止策」なのです。
私はこうした理論が現実として成り立つのかどうかにすら疑問を持ち、突っ込んで記したはずですが、あなたには明らかに読んで頂けてなかったようで悲しいですねぇ。(泣)

この「米国による新しい抑止力」が守備よく構築された場合は、「米朝会談」はあります。
ただ、それは当然の事ですが、最低でも北が「完全非核化」を態度として示し、生物化学兵器を全廃した後の事になるでしょう。


ふゆみ様へ。北の化学兵器に触れなかったのはたまたまであって、まったく他意はありません。シリアに限らず、化学兵器のほうが核兵器より使用の敷居が低い分、危険です。
山路様へ。古森氏の記事に触れられたのは勿論記憶していますが、その時には山路様が古森氏にあまり批判的な感想を持っている印象は受けませんでした。僕はアメリカを一切批判しない古森氏のスタンスには懐疑的なので、僕の議論を展開するうえで必要と思って、あえてもう一度取り上げたのです。
付け加えておくと、皆様のおっしゃる通り、残念ながら金正恩は馬鹿で依怙地だから、核開発を止めそうにありません。その点では将来の見通しに関して悲観的にならざるを得ません。しかし人類は戦争を繰り返してきて過去の経験に学んだ分少しは賢明になっているわけだから、何か知恵はありそうなものです。議論を先に進めると、北を止めるとしたら、結局中国がアメリカとどうにか利害調整して、北に圧力をかけるしかないのではないでしょうか?つまり中国も北との「交渉」に加わるのです。中国が今国際協調を重視する胡錦涛政権だったら少し北への対応が異なるかもしれないし、習近平も金正恩を毛嫌いしていることや朝鮮半島の混乱を望んでいないことは、よく知られています。もちろん中国はアメリカからアジアの覇権を奪うことを狙い、北を支援し続けてきた腹黒い国だけれども、中国という国には非常に懐の深いところがあり、柔軟な思考も持ち合わせているわけです。中国が自称するG2というのが口先だけでないのなら、中国が国際社会への責任を果たす大国に脱皮することを日本が説得し、金正恩が米中両方に見捨てられて悪業の報いを受けるようにできないかと思うのです。前から何度も言ってきたことですが、北朝鮮問題は中国問題に行き着くし、僕は北のシンパではまったくありませんが、中国への関心は増してきてときどき中国関連の本を読むようにしています(最近だと日中戦争時代の上海を舞台にした松浦寿輝の大作『名誉と恍惚』)。
化学兵器の問題からそれてしまって申し訳ありませんが、僕が戦争を止めるために思いつくのはこの程度です。冗談になりますが、ロシアやアメリカと日本海海戦やミッドウェー海戦をもう一度やるというのなら興奮しますが、北のようなしょうもない国と戦争するのは、日本の名誉にはなりません。

すみません。皆様に質問いたします。

今現在、北朝鮮が核兵器を製造する技術がある事は知っているのですが、核兵器自体はどれくらいの数を持っているのでしょうか。

僕自身、北がそんなに持っているとは到底思えず、持っていたとしても精度はそんなに高くないと思えるのですが…

ここ数日の犯罪国家の解説、ありがとうございます
自分の無知を思い知るところです
ちょっと皆様にお伺いしたいのですが、日本のインテリジェンスはそんなにまずいのでしょうか?
どこぞの映画のような人達はいないのでしょうけれど、防衛省や関係官僚は頑張っているのだろうことを想像します
彼らは情報をオープンにすることはないだろうと思いますが、その情報を使う政治家は?というのが現状なのでしょうか
今の状況が2011年でなくて良かったというのが私の気分です
戦争をやってはいけないは戦後人への縛りであるとともに、なぜ起こり得るのかは私達の課題なのだと思います

CNNニュースでは、米国防総省が2月に2017年度予算で米海軍に4,000発のトマホークを購入するために5年間に20億ドルを要求しメーカーの株価が急上昇したと報じていました。日本は何も攻撃は出来ず受け身だとしか思えないので自宅に居る場合の万が一の避難場所を考えましたが近くの小学校校舎くらいしか思い当たらずです。勤務先では同僚には近くのデパートの地下へと・・

朝鮮戦争特需によって戦後の奇跡の復興をしたのに、その最終結末が今になって日本に飛び火して覆いかぶさって来るとあれば因果だと嘆くしか得ません。平和の大切さが身に沁む心地です。

スナフキンさん、そのインテリジェンスが情報収集しにくく実践もできない日本の法整備。
ウチらにオープンしていない情報があらぬ方向にダダ漏れにオープンするのを止められないです。

山路さんは北朝鮮を世紀の犯罪国家と指摘されますが、お書きのような時代から何十年もかけて、どれほどの日本人が手を貸し技術を与え資金を援助してきたか。
ミサイルや核だけでなく化学に関しても何人もの日本人が貢献しているはずです。
日本が独自でストップをかけられるはずなのにしていない、それは拉致被害者を守る為に仕方なく、とは思えません。
米国の戦争の片棒を担ぐのは御免だと怒る人達の中に、犯罪国家の片棒は使命感いっぱいで担ぐ人達は、何人位いるのか。知らない間に担がされていた数まで入れるとどれ程なんでしょう。

北朝鮮が現在保有している核は20~40個程度だそうです。
弁明になりますが、山路様に僕が北朝鮮寄りに見えたとするなら、それは核開発にもかかわらず、僕が小国の北朝鮮をさほど脅威だとは見なしていず、むしろアメリカが北に戦争を仕掛けることのほうを恐れているからです。覇権国家の運命だとはいえ、この100年間の戦争・紛争の殆どに関与してきたのはアメリカであって、弱小国家の北朝鮮ではありません。GDP=軍事力ではありませんが、北朝鮮の400倍のGDPを持つアメリカを味方につけ、100倍のGDPを持つ日本が、なぜ北朝鮮を恐れる必要があるのでしょうか?チンピラの金正恩に、北を管理人様のおっしゃるような「東アジア地域の小覇権国家」にする器量はないと断言できます。
それから、保守派には嫌中の人が多いですが、中国とは日本の味方ではないが敵でもないくらいの関係を築くことは不可能ではない、と考えています。

私は、はてなさんと視点が違うようです。
私には金正恩を追い詰めているのは、彼自身に見えます。心中、止めて欲しくても止めて貰えない世界を作ってしまっているから収めるきっかけが見つからない。

北の誰もが納得するような超想定外の好条件を提示され、中国からなだめられてなら金正恩のメンツも立って協議や査察に応じるかも?

後は、大阪夏の陣のごとくさっさと裸にしてから難題でもふっかけて再び開戦にでも持ち込んで滅ぼすしかない。。

皆様、こんばんは。
毎日拝読しております。

さて、既報のとおり、空母カール・ビンソンを含む船団が、豪州に寄港する予定を変更し、北朝鮮に向けて舵を切っているとのことです。
いよいよ来ましたね。

「なぜ北朝鮮を恐れる必要があるのでしょうか?」
と書かれた方がいますが、そりゃ軍事的に勝つのは容易だとしても、ヤケになって反撃されて、日本にも核や化学兵器を積んだミサイルが着弾する可能性がなきにしもあらず、なので、それなりに心配ですってば。
むろん、この手の心配をせざるをえないのは、一国民として不本意なのは言うまでもありません。

はてなさん、回答ありがとうございます。

はてな さん

はてなさんは「核開発はしているが、~小国の北朝鮮を脅威だとは見なしてい」ない、とか「北朝鮮を恐れる必要」はないと断定されるが、今日の記事すらも読まれてないのか? 
まったく不思議だし不可解な人ですよねぇ。
「悪の帝国(米国)を滅ぼすのが共和国の使命だ」と言い、「ソウルを火の海にする」と言っているのは当の北朝鮮ですよ。
しかも実際に我が国へ向け、がんがんミサイルをぶっ放してる。
これがどうして「脅威ではない」と言い切れるのか、尋常な神経では考えられませんね。
 きっと、はてなさんにはまず最初に「戦争回避」の絶対的命題があり、それに沿ってはてなさんの中で「事実」の方をなかった事にしたり、あえて見なかったり、意味・解釈を無理矢理曲げてしまう現象が起きているのでしょう。 
 これは典型的な社会心理学でいう、「認知的不協和」というヤツですよ。 やれやれです。

 それと、「朝日・毎日新聞的なリベラリズムは、リアリズムと共に国際政治学の二大潮流」だ、なんて事は全然ありませんよ。
朝・毎的なリベラリズムは敗戦体験から来る日本独特のイデオロギーなのであって、一方の欧米のリベラリズムの根本は「正義」によって支えられています。
だから、今回のトランプ氏のシリア攻撃は、右にも左にも概ね等しく評判がいいのだし、朝・毎の論調はその逆なのです。


もう一点、
>「山路様が古森氏にあまり批判的な感想を持っている印象は受けませんでした」

との事ですが、なんで私が古森氏に批判的な感想を持っていなければならないのでしょう? 
その理由がわかりません。
そもそもあの記事の構成は、ニクシュ教授の論説を通して米国の指導者層もそのような潮流にかわりつつある、という米国の状況を活写・報告したものにすぎません。
 古森氏の論評部分は、結論として「~可能性があるので、日本も、備えを徹底すべし」という部分くらいです。
 当たり前の事ですが、私が考えてみたのはニクシュ教授の論説の中身についてなのであって、報告者である古森氏についてではありませんね。

ついでにもう一点、
>北が「管理人様のおっしゃるような「東アジア地域の小覇権国家」になる、器量はないと断言できます。」

と言われますが、それはそうでしょう。当たり前だし、そんな事はさせません。
 そうした予想など誰もしていないし、ブログ主様も、北朝鮮が「東アジア地域の「小覇権国家」になるだろう」などとは言っておりませんね。
 言ったのは、北朝鮮は「印パとは違って、東アジア地域の小覇権国家を目指すだろう」と言う事です。
だからこそ危険なのです。脅威なのです。

 はてなさんは、ブログ主様の言説を恣意的に解釈し、あたかもブログ主様が「覇権国家になる事で脅威が生じるのだ」、とでも言っているように意味を「ねじ曲げる」のですね。
 その効果として「北朝鮮は覇権国家になる事はない」ので、「脅威にはなり得ない」という自分の文脈にはめ込んだ立論にもって行きました。
少々笑えますが、まったく議論が転倒してしまっている。
 
 ブログ主様や私は、北朝鮮の目的は「自己保存」に留まるものではなく、そこがまさに印パとは違う。
その事の意味は言うまでもなく、「北朝鮮が目指すその行動が脅威」なのだと言っているのです。
 このような論理的詭弁(「わら人形」でしたか?)、朝日新聞方式はちょっといただけませんね。

 


皆さま、こんにちは。
いつも興味深く拝読させていただいてます。

北朝鮮をとりまく緊迫した情勢のなか、マスコミは相変わらずワイドショーのような報道ばかりでウンザリです。

ところで皆さんに質問というか、感想をお聞きしたいのですが、私はアメリカは、北朝鮮が韓国や日本に手を出すのを待っているように思えてしまうのですが、誤りでしょうか。
ICBMが完成して本国が脅威にさらされる前に北朝鮮を叩きたいが、今の段階では国際社会の手前、アメリカのような大国が先に手を出すのは憚られる、でも同盟国である韓国や日本にミサイルでも撃とうものなら、堂々と大義名分を手に北朝鮮を攻撃できる訳ですよね。
そのために海軍を展開して、北朝鮮を威圧してるようにみえてしまうのですが、うがった見方でしょうか?
なにしろ、この数日の動きは空恐ろしいものを感じてしまいます。

いつも楽しく読ませていただいております。
管理人さまもお体ご自愛のほどを。

山路さん。ストップ。やりすぎです。

ねむりねこさん。激励ありがとう。
えーとですね、本心は米国もやりたくないですよ。

北朝鮮に関しては、なんせ長い。1994年にクリントンが空爆に腰砕けになって以来延々20年以上です。
その間6カ国協議なんてしゃもないものをやって、あげくオバマの口先介入の「戦略的忍耐」ですからね。
結局、北に核を完成させてしまいまったのですから、ティラーソンじゃないが「この20年間は失敗だ」と言われるはずです。

ですから、状況をこれ以上悪化させないという観点もいるのです。
特にマティスやマクマスターのような元軍人は合理的に思考しますから、冷静に状況を読んでいると思われます。
ただやる以上は火遊びではなく、北の報復まで読んで判断と手当てを積み上げていくでしょう。それについては今日記事にしました。

僕の言葉が足りないからなのかもしれませんが、山路様などと大差ないことを僕が言いたいことは、文脈から読み取っていただけないはずはないと思います。
北朝鮮が韓国同様の妄想国家で、「東アジア地域の小覇権国家」を目指しているとしても、周辺国にはそれを阻止できるだけの力量があるから、そう恐れる必要はない、と言いたいのです。北は核を保有しているから危険だし、核戦争だけは避けなければいけないことは、他の人よりずっと強調しているはずです。
北朝鮮は、戦後日本で最大のテロ事件を引き起こした、カルト犯罪集団である、オウム真理教と結構類似した国であるという印象を持ちます(オウムも核兵器の入手を狙っていました)。坂本弁護士一家殺害事件などへの警察の対応が遅れた結果、東京で大きなテロが起き、被害者が出てしまったけれども、結局彼らは鎮圧・逮捕され、日本という国家を転覆するには程遠いところで、彼らの活動は抑え込まれました。
同様に、北朝鮮の核開発問題への国際社会の対応が遅れた結果、これからアメリカが軍事力を背景にこの問題を解決しようとする際、日本などがとばっちりを食うでしょうが、このとばっちりもやり方次第で少なくできると思うのです。犯罪者の北朝鮮より、「正義」の側の警察であるアメリカに批判の目を向けがちになるのは、僕のリベラル派特有のバイアスで、それが山路様の気に入らない点なのかもしれません。しかし中東にアメリカが介入した結果、中東が戦争とテロが絶え間ない状態になるなど、アメリカの対外政策には大いに問題があり、ビジネスマン出身で大統領に就任して間もないトランプが、どの程度アジアの問題を理解して乗り出してきたのか、不安を感じるのです。
とばっちりを少なくするには、キューバ危機で核戦争寸前までいった米ソが、当時イデオロギー的に激しく対立していたにもかかわらず、戦争回避で手打ちしたのと同様に、米ソよりは利害を共有している米中が、北朝鮮(というより金正恩)を「処分」することで合意するのがよいし、そうすることで中国は国際社会での評判を高めることができると考えます。
僕も朝日特有の臭みや上から目線は嫌悪していて、朝・毎とも読まなくなって久しいですが、山路様は朝日新聞を「赤旗」と同一視するようなステレオタイプなイメージを持っていらっしゃって、悪い面だけに目を向けていらっしゃると思います。朝日や毎日が国民の半分に読まれているのは、朝日や毎日にもよい面があるからです。
朝日同様「左翼」であった松本清張には、自分もいつか犯罪者に転落するかもしれないと考えて、犯罪者の側に身を置いて考える傾向があり、こういう犯罪者に極めて同情的な傾向は日本の推理小説・映画に特有であることを、映画評論家の佐藤忠男が指摘していました。犯罪者を擁護し、犯罪を正当化するために詭弁としか思えない弁護をする左翼系弁護士は、保守派からは唾棄されていますが、犯罪者を理解する必要はあります。犯罪国家の北朝鮮に同情してはいけませんが、かの国があのようになったのには、それなりの理由・経緯があるのであって、それを認識する必要を理解している点では、国際関係を日(米)側の視点からだけ考察している論説がほとんどの産経などより、朝日・毎日が優れていると思います。

はてなさんは、おいくつ位の世代でしょうか。
私は忙しい社会人生活の中で若いなりに時事に目を向けているつもりだったある日、地下鉄サリン事件があり、友人に直接被害は出ませんでしたが一本違う、10分違う、そんな時間にその場にいた知人多数。
そして松本サリン事件以降の迷走した報道や行政の後手っぷり、地下鉄テロの後でさえ、本拠地摘発までかかった日数の長過ぎた事。その後の化学テロへの全くの国家機関のフォローの無さ。
あれは何とかなったというより、避けられたのに手をこまねいた故に起きた惨事です。
若い方々はオウム真理教が当時どのように普通に世に居座っていたのか、事件も知らない、時間感覚が掴めないのもその後のフォローの無さ故です。

そして、空港乱射に数十年の歳月をおいて日本人過激集団が公共の場で新しく提示した、密集地での無差別化学テロ第1号なのです。
放射能には放射し続ける恐怖がありますが、毒物にはいくらでもどこにでも隠したり出したりできる恐怖があるのです。

核より毒物の方が危険で扱いやすいとお考えであれば、もう既にプレゼンテーションされている化学テロの再来の方が、あなたの恐れ避けている核攻撃よりずっとリアルに、日々の国民生活を脅し日本政府の交渉や対応を縛っているとお考えにはなられませんか?
朝日論調のテロやゲリラへのハードルの低さは、世界標準ではありません。

皆様。このくらいでこの記事のコメント欄は終了します。
まだ議論したりないようですが、別な機会におねがいします。

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