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2017年4月 8日 (土)

トランプのシリア攻撃 北朝鮮攻撃が現実のものになるのか

018
正直に言って驚いたと申し上げておきます。賢しらげに予想していたなどとは言いません。 

前提的解説を飛ばしたい方は、中央のトランプの写真以降からお読みください。 

この米軍によるシリア空軍基地への攻撃を報じるNHKニュース(4月7日)です。

「アメリカのトランプ政権はシリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃で多数の死傷者が出たことへの対抗措置として、シリア国内にあるアサド政権の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃しました。シリアの内戦が始まって以降、アメリカがアサド政権への攻撃に踏み切ったのは初めてです。(略)
アメリカ国防総省の声明によりますと、トランプ大統領の指示を受けて、アメリカ軍が日本時間の7日午前9時40分ごろ、シリアのシャイラート空軍基地に対し巡航ミサイルを発射したということです。
巡航ミサイルは、地中海に展開するアメリカ海軍の駆逐艦「ポーター」と「ロス」の2隻から、シリアの空軍機、燃料や弾薬施設、それにレーダーや防空施設を標的に合わせて59発が発射されたということです。
また、シャイラート空軍基地は、化学兵器の貯蔵に使われていたとしていて、アメリカの情報機関はこの基地を離陸した空軍機が化学兵器の攻撃を実施したと判断したとしています。
また、空軍基地にいるロシアとシリアの人員が被害を受ける可能性を最小限にするため、アメリカ軍の攻撃について事前にロシア軍に通報したとしています。
アメリカ国防総省は、現在、今回の攻撃の結果を調べていますが、現時点では、シャイラート空軍基地にある空軍機や設備に大きな損害を与え、シリア政府による化学兵器の使用能力が低下したとしています。」

Photo_5

2017年4月7日、地中海に展開するアレイ・バーク級ミサイル駆逐艦はトマホーク巡航ミサイルを発射した。 写真 US Navy 

Clip_now_20170408_040618_3攻撃を受けたシャイラート空軍基地

シリアでは4月4日、アサド政権軍機による北西部イドリブ県ハーン・シェイフーンの町に対して毒ガス攻撃が行われて、少なくとも72人が死亡し、住民の多くに呼吸困難やけいれんなどの症状がみられました。 

呼吸困難に陥った重体の患者の多くは子供でした。 

Photo
これはかつて日本においてオウムが散布して多くの犠牲者を出した、神経ガスのサリンだと考えられています。 

日本ではあまり報じられていませんでしたが、これを伝えるBBC(4月5日)です。
http://www.bbc.com/japanese/39499388

「シリア北西部イドリブ県の反政府勢力地域で4日に毒ガスによって多数が死亡したことをめぐり、ロシアは反政府勢力が所有する化学兵器から生じたものだと主張した。
ロシア国防省は、シリア政府軍がイドリブ県のハーン・シェイフーンを空爆したことを認めたものの、空爆によって、毒物が詰まった地雷を製造する施設が破壊されたと述べた。地雷はイラクで使用される予定だったとしている。
米国などはシリアの空軍機が化学兵器を使ったと主張するが、シリア政府は否定している。
ロシア国防省の発表を受け、英国のボリス・ジョンソン外相は、「私が見た全ての証拠は、アサド政権が違法な武器を自国民に使用したと示している」と語った。
ロンドンを拠点とするシリア人権監視団は、ハーン・シェイフーンへの攻撃で子供20人を含む72人が死亡したと述べた。
現場から送られてきた映像には、市民らが窒息したり口から泡を吹いたりする様子が写っている。被害者の多くは子供。目撃者によると、負傷者の手当てをしていた病院もその後、空爆の標的になったという」

Photo_2化学兵器によるとみられる空爆の後、毒を洗い流すために水をかけられる子供 Social Media Website/REUTERS http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7326.php

いままでシリア・アサド政権は、たび重なる残虐行為を自国民に働いてきました。 

誇張ではなく、現代世界でもっとも残虐非道な支配者は、このバッシャール・ハーフィズ・アル=アサドです。 

国連難民高等弁務官事務所によれば、2011年3月以降に起きた内戦により、人口2200万のうち22万人以上が死亡、、400万以上が国外で避難生活を送っているといわれています。 

この膨大な犠牲者と難民を出したシリア内戦は、アサド政権と国民との間の戦争でした。
.http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48257 

アサドは国民の2割しかいないアラウィ派に属し、自派のみを優遇する政策をとりました。 

国民の8割を占めるスンニ派は、この独裁に怒って立ち上がったのですが、アサドはこれに容赦ない攻撃を加えました。 

自らが統治する国民の頭上に爆弾の雨を注ぎ、無差別殺戮を繰り返しました。 

アサドのやり方は常軌を逸しており、反政府側地域に住む老若男女を街ごとすり潰す方法を平然ととりました。 

今回使われたサリンはいままでも使用されており、1500人が死亡したとされています。

 

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この内戦の中で反政府側に誕生したのが、あの世界最凶のテロリストであるISです。 

しかし、シリア難民はISから逃げたのではなく、自分の国の大統領であるアサドの暴虐から逃げ出したのです。 

その上、このシリア内戦に本来は調停する立場でなければならない外国勢力が介入しました。 

2015110800000004wordleaf0778d31c8df

冷戦期からシリアは自分のテリトリーだと思っているロシアとイランです。

ロシアはアサド政権に強く肩入れし空爆を行い、イランはアサドのアラウィ派に近いシーア派のよしみで精鋭の革命防衛隊を派遣しました。 

プーチンは,シリア内戦にIS討伐を理由に軍事介入し、実は反政府側地域を無差別爆撃を続けました。 

もちろん、国連はロシアの拒否権によって小指一本あげられませんでした。 

というのは国連憲章が定めているのは、あくまでも他国からの侵略に対する自衛権であって、主権国家の軍隊が自国民に対して虐殺を行っている場合、これを防止するため国際社会が軍事介入するいわゆる「人道的介入」については、明確な結論がでていないからです。 

これは先日南スーダンPKOの記事でも触れましたが、国連PKOですら、「住民保護」という新しい概念が生れたのは1999年なのです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-6893.html 

このきっかけとなったのが、ルワンダ虐殺とコソヴォ紛争でした。 

ボスニアではPKO部隊は目の前の虐殺行為を止める権限を与えられず、結果として虐殺を放置することになりました。 

コソヴォにおいてはNATO軍が軍事介入し、民族紛争を実力で解決しました。 

そして今回の膨大な犠牲者と難民を出し、ヨーロッパを震撼させたシリア内戦においても、国連はまったく無力でした。 

理由は簡単です。かつてセルビア、今のシリアのバックに常任理事国のロシアがいて、拒否権を発動するからです。 

したがって、国際社会の人道的介入は国連の枠組みの外で、「有志連合」の形態をとるしかないのです。 

Reuters20170407142721thumb720xautohttp://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/...

さて、以上のことを頭に入れた上で、今回のトランプのシリア攻撃を考えてみましょう。 

私はトランプという人物をあまり信じられないできましたが、今回のアサド政権側への巡航ミサイルによる攻撃は、トランプが決断をそのまま実行に移すことを躊躇わない指導者であることを印象づけました。 

オバマが逡巡に逡巡を重ね、結局は英国にはしごをはずされ、議会の承認がえられそうもないとわかると、あっと言う間に腰砕けになった前回とは大きく違います。

オバマはシリア攻撃に対し、議会の承認を必須として、結果的に何もせずに不戦敗を喫しましたが、トランプはかねがね大統領は先制攻撃に対して議会の承認は不要という立場をとっており、今回はそれを現実にしたことになります。

皮肉にも議会に根回ししたオバマは腰砕けになったのに対して、トランプの今回の措置は議会でほぼ完全な支持を得たようです。 

ちなみにオバマは腰砕けした上に、いわずもがなの「米国は世界の警官ではない」という不用意な台詞を吐いてしまいました。 

この台詞に狂喜したロシアはウクライナに侵攻し、中国は南沙諸島に軍事拠点を展開するようになりました。

現代世界の不安定化のきっかけを作ったのは、このオバマです。 

Photo_5

 選挙期間中からこのオバマの弱腰を罵ってきたトランプは、こともあろうに習との首脳会談を行っている真っ最中にシリア攻撃を命じ、習が別荘からいなくなるや攻撃の発表を行いました。

晩餐会中に国防総省高官が、ひんぱんにトランプ大統領に緊急報告し、指示を仰ぐシーンが複数回あったそうです。

習にとって、さぞかし落ち着かない晩餐だったのではなかったのでしょうか。

プーチンには事前に通告してあったので、シリア軍基地はロシア軍人もいたはずですが退避したことと思われます。

ロシア軍人に犠牲者が出ると米露関係が修復不可能なほど緊迫するので、トランプからすればロシアに対しての警告のこぶしを寸止めしたということです。

一方、習の面子は丸潰れになりました。トランプはシリア攻撃の命令をだしながら、ニコニコと習にうまいものを食わして「個人的友情」を確認したというわけです。

アングロサクソン流外交の、「右手で握手しながら、左手にはこん棒」という絵そのままです。 

トランプの外交的シグナルは鮮明です。

米国はシリア、あるいは北朝鮮に対する軍事的オプションの行使をためらわない、米国は中露の反対を押し切ってでも、フリーハンドを保つということです。

トランプは今後、シリアに対しての文明国の参加を求めており、多国籍軍による人道的介入の形式とすると見られています。

その場合、米軍機によるシリア空爆と、シリア軍機の飛行禁止区域を作ると思われます。

シリア内戦が、まったく新たなフェーズに突入したことだけは確かです。

また、今回シリア爆撃は、化学兵器使用がその理由でした。

これは同じく金正男暗殺にVXを使った北朝鮮に対しての、極めて強い警告です。

既に米議会においては、北朝鮮をテロ支援国家再指定の取り付けが完了しつつあり、その次の段階が準備されています。

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これは中国経由の資金を断つに止まらず、トマホーク巡航ミサイルや航空機を使ったサージカル・ストライク(外科手術的ピンポイント攻撃)へと進む可能性が現実となる可能性が高まりました。
巡航ミサイル - Wikipedia

なお、横須賀を母港とするイージス艦12隻と日本周辺海域に待機している巡航ミサイル原潜が積むトマホークは常時約500発といわれています。
巡航ミサイル潜水艦 - Wikipedia

笑えることには、金正恩は、奇しくも北朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』(7日付)一面トップで正恩がアサド大統領に送った祝電全文を掲載しました。

「アラブ社会復興党とシリア人民の正義の闘争に再び固い支持と連帯を送りながら反帝国主義のための共同闘争を進めよう」との内容のようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170408-00051415-gendaibiz-bus_all

間が悪いことよ(苦笑)。

常識的にはシリアと北朝鮮の二正面作戦は困難を伴いますが、トランプがどう出るのかこれでまったく分からなくなりました。

軍事的合理性からいえば、準備中とされる次の大型核実験とICBM発射実験の前で、しかもムン・ジェインが大統領に就任する前の時期しかないということになります。

つまり、北朝鮮の核武装化が完成する直前の今しかありません。

これを逃すと、あとは先日から書いているように、米朝直接交渉しか道はなくなります。

ムン自身は無能な従北派にすぎませんが、北朝鮮攻撃を受けて韓国民衆を反米で煽動する可能性があります。

その場合、韓国国内の米軍基地使用に困難がでるかもしれません。

となると、今月中のどこかという憶測がでますが、なんとも言えません。相手がトランプですから。

念のために申し添えますが、これはそうあって欲しい欲しくないという価値判断の問題ではなく、トランプの立場に立った場合、合理的判断をすればこうなる確率が高いという意味です。

トランプがどのように決断しようと、我が国にはその決断に介入することはできません。

今後日本は、正恩がトランプの警告に耳を傾けず、タガがはずれた暴走を続ける場合に備えて、政府は緊急の国民保護措置をとらねばならないでしょう。

 

 

 

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コメント

シリアの問題はわきにのけるとして、北朝鮮に対する管理人様のスタンスがよくわかりません。北朝鮮のミサイル攻撃で三沢・横須賀・岩国・佐世保で多数の死者が出ても、最悪の場合核攻撃を受けても、トランプが北朝鮮がより強大になる前に潰すのを歓迎するということでしょうか?
僕は北朝鮮の暴発に対する備えは必要だが、日(米)の側から先に戦争を仕掛けることはあってはならないと考えます。

北朝鮮を甘やかすと自体は悪化してきた。
リスクが増大したのは判断ミスのせいだが、今更時計は戻せない。
過去の過ちを繰り返すと事態は悪くなるばかり。北朝鮮を懐柔する試みは誤ったたいさくだ。

はてな様

あくまで議論の選択肢としての話ですが、

それは北朝鮮がどこかに向けて、先制攻撃をするまで待つべきである、ということなのでしょうか?
たとえそれが核兵器によるもので、大量の死者がでるとしても。

500発のトマホークを全て怪しいところに打ち込み、ゴジラをも穴を開けたバンカーバスターを同時に怪しいところすべてに投下すれば、

ソウルも東京も火の海にならずに済むかと思います。

まぁ、ソウルはしょうがないか。ソウルは。

アサドのシリア政府が、国民の大多数を占めるスンニ派の人々に対して、これまでどのような蛮行を行ってきたか? 
今日の記事は視点を歪めることなく、まとまりもあって、正確に要点が記されていると感じました。

一方、朝日新聞や日本の通信社の報道によれば現地住民への取材結果として「これ以上、私たちのシリアを他国は壊さないでほしい」とか、「米国への不信感が募った」などという報道ばかりです。
 
 外国の特派員がシリアで取材する場合、政府情報局の要員が常に連れ添う決まりがあるなかで、このような「垂れ流し」は大多数のシリア国民の声を反映しないばかりか、悪党に与するようなもの。
 このような報道を本気にすれば、我々の頭にウジが湧きますから注意が必要です。

 文在寅が大統領になれば、「開城工業団地を即時操業再開する」と公約しています。
そうなれば、米国はもう軍事的なオプションがなくなるに等しい。
 まさに、そこまで逃げ切りたい習近平の思惑通りになるのか私にはわかりませんが、日本が出来る事は、情けないですが一つしかありませんね。
昨日、ブログ主様がコメ欄で言っておった避難訓練です。
これが適切かつ大規模に行えない理由は、基地反対派の威勢を呼び覚ますことになる懸念からでしょう。
 それにしても外務省はクズで、せめて韓国への渡航者への注意喚起レベルを即刻上げるべき。
在韓米軍の家族はもう、二度にわたる沖縄への脱出シュミレーション訓練を終えています。

はてなさん。どうしてそういう読み方をするのかなぁ・・・。
私の今日の記事は価値判断を伴いません。
あたりまえですが、米国が先制攻撃をするかしないかの決断をする権限が、我が国にないからです。
トランプは先制攻撃に関して議会すらない、これは大統領権限だと言っているのですよ。

歓迎するもしないも、あってならないもなにも、日本は、事前通告くらい貰えるでしょうが、その程度のことです。

私が書いているのは、やるとしたら今でしょうね、という一定の合理的判断です。

それと前回の記事への書き込みについてですが、北が核を手放さないのは当然です。
そもそも核軍縮はゼロにするという意味ではなく、ミサイルの射程、数量などに対する制限交渉です。
なにひとつ北が譲歩したくないなら、交渉それ自体が成立しませんから、この話は流しましょうということで、軍事オプションに戻るしかないのです。

貴兄はこうあって欲しい、こうあるべきだという思いで国際政治をご覧になっている節がありますが、その前に冷厳に観察なさることです。
その上に立って、我が国はどうするべきなのかを考えたらいかがでしょうか。

昨日はシリア政府側からの素材提供待ちだったのか、お茶を濁した日本の主要メディアでしたが、今朝の朝日一面、特に天声人語には驚きました。
民主主義陣営側でアサド側の肩をここまで半々に持つのは今日本左派だけだと思います。
まさか反安倍だけで書いている訳ではないですよね。
サリン被害の映像と非難決議に拒否権発動したロシアへのバッシングの報道が、海外に比べて少なすぎた後に、トマホーク発射の映像を昨昼からずっとテレビで流す。テレビはものすごくカルトな反米世論へ誘導しようとしています。

避難訓練と退避へのガイダンス、核攻撃だけでなく化学テロ生物テロへの物が必要です。
虎ノ門ニュースで有本香氏が核ミサイルが発射されて10分でできる事として、カーテンを引いて地下に逃げる。無理な場合身を伏せる、と言っていました。
化学テロが起こり100m先でバタバタ苦しむ人が見えたらどうするのが良いか、それが地上、ビル内、地下鉄構内でどう違うのか。日本には専門家がいるのでしょうか。

もし日本の米軍基地が攻撃を受けたら、反米軍派が「基地があったから攻撃を受けたのだ。米軍反対」とか言い出すことが予想されます。
今のうちに呆れておきます。

綾瀬市民の友達にそっちにミサイルが飛んでくるかもしれないぞと言っておこうかな

日韓への被害がほとんどなしに金正恩を除去できるのなら、圧政に苦しめられている北朝鮮の国民を救うためにも斬首作戦は是非とも実行するべきです。
しかし戦争はエスカレートしやすいものだし、追い詰められた独裁者が核を使用しかねないことは、管理人様が記事にされた通りです。ソウルが火の海になり、日本が核攻撃を受けてまで、金正恩を除去するより、もっと別のやりようがあるのではないでしょうか?また国民の生命がかかった事柄について、日本政府は金永三時代の韓国ほどにも、アメリカにものも言えないほど情けない国なのでしょうか?
北朝鮮が核を保有することと、それを使用することとは別で、アメリカの核抑止が効いている限り、日本に先制攻撃してくる可能性は低いです。
管理人様は価値判断ではなく、合理的判断をしているだけだとおっしゃいますが、結果的に日韓に大被害が出てもアメリカの先制攻撃を支持しているように見えるのですが。
それとここにコメントしている人に、戦争を安易に考えているように見える人がいるのは残念なことです。
以上あえて異論を述べました。

はてなさんの立ち位置からは常に「戦争を起こす国家と被害者としての国民達」という姿が見えているのだと想像しています。
プラス「大国にモノを言えない被害者としての小国」という図式。
導き出される被害者としての日本&韓国。
韓国はこの被害者何もしない作戦へ舵を切っているように私には見えます。日本のメディアもそっちへ誘導しようとしています。野党もです。
それに私は反対しています。戦争を容認しているのではないですよ。
日本政府はおそらく邦人と国土の出来る限りの安全保証を米国へ言い続けているはずです。
しかし、万が一に備えて国民へのアナウンスを始めるべきで、私達はそれを聞いてもパニックにならず日常生活を送りながら天災時の避難知識と同じように知識として備えようと提案しています。
決して在日外国人をマークしろなどとは思っていません。むしろ、日本人の過激派グループが過激過ぎる準備を進めているのではと危惧しています。

はてなさんは「日韓に被害がほとんどなしに」を前提に「武力行使も賛成」と言われますが、その「ほとんど」の内容が何を示すのか不明ながら、言っておられる事は基本的には「ゼロリスク論」だと考えますね。

当時、金永三がクリントンを掻き口説いて北への攻撃をやめさせました。
当時の日本外務省も、水面下では韓国と協同歩調をとった形跡もあります。
日韓共に自国の状況も許さず、「リスク」を全く取りたくなかったからですね。
で、その結果どうなりましたか?
危機は当時よりもはるかに増大し、日本全土が射程距離に入ってしまいました。
ついに米国まで手が届く事が目前の状態ですね。
これが歴史の示すところなんじゃないでしょうか。

それでもはてなさんが言う、「もっと別のやりようがあるのではないでしょうか?」という意見は、その内容次第で一聴に値すると考えますね。
日韓に危機が「ほとんどない状態」を実現しながら、かつ「金正恩との共存」がどのように可能なのか、そこのところを事実に即して説得力のあるご意見を頂けますとありがたいです。

また、私にはブログ主様の記事が「日韓に大被害が出てもアメリカの先制攻撃を支持している」ようには全然読めませんね。
はてなさん側での、一方的な「思い入れ」による勘違いなのではないでしょうか。
 起こり得る事態を想定したうえで事実の遺漏ない把握に努力し、日本のなすべき事をできる限り明らかにすべく、痛々しくも必死に日々書いておられるように感じられるのですが。

こんにちは。
いつも興味深く読ませていただいております。
実はずっと以前にコメントさせていただいた事があるのですが、当時どんなHNを使っていたか記憶が定かではありません。なりすましの類ではありませんのでご了承下さい。

さて、シリア情勢に関しては、私も自信は無いながら、管理人さんと同じ路線で認識していました。
しかし本件の空爆に際して、にわかに(恐らく左側と見られる)一部界隈が騒がしくなっております。
私は陰謀論の類にすぐ飛び付くのは思考停止に等しいと考えていますので、そうした説は話半分で耳に留める程度にしているのですが、管理人さんに伺えば、明確な批判を頂けるのではないかと思い、コメントさせていただく事にしました。

彼等は、一連のシリア問題はそもそもがシオニストの陰謀であると考えている様です。
そして、アサド政権側にこそ本当は理があり、国民にも支持されている。
化学兵器保持もアメリカのでっち上げであり、アサド政権は化学兵器の不保持を証明するため、国連に調査団の派遣を要請したが、これを妨害したのがアメリカだと主張しています。

彼等がソースとしているものの一つが以下の様な動画です。

『シリア・アサド大統領、単独インタビュー(全録)』
https://www.youtube.com/watch?v=BnR-8NrMu54&app=desktop
12:15~
化学兵器の使用について否定。
自国民に使う事は不可能。
テロリストは化学兵器を保有し、使っている。
2013年春に国連に調査団の派遣を要請したが、アメリカが妨害した。
何故なら、テロリストがシリア軍に化学兵器を使用した証拠が出てしまうから。

『シリア反乱はシオニスト陰謀 シリア人学生が告発するメディアの嘘 』
https://www.youtube.com/watch?v=Gu0WEN-T1Jo&sns=fb&app=desktop
4:00~
大統領の支持者は900万人居る。

北朝鮮がアメリカ本土に到達するICBMを開発すれば、アメリカの核の傘の信頼性が低下し、日本独自の核武装なども検討しなければならなくなるから、そうなる前に先制攻撃を実施するのは、軍事的合理性にかなっています。元陸将の福山隆氏は、中国が北の核武装を後押ししているのは、日本の核武装による日米の離間を狙っているのだと解説しています。従来のように無策のまま放置すれば、いずれ北による核弾頭の大量配備という悪夢が現実化するでしょう。
僕としては、日本が通常弾頭による攻撃を北から受けるが、核による報復はされないのなら、日本人の死者が出ても、アメリカによる北朝鮮攻撃を支持します。しかし僕は東京在住ですが、北朝鮮はかねがね「東京を火の海にする」と公言しており、戦時には狙われるのはほぼ確実です。皆様はご自分の居住する街が核攻撃されても、結果的に北朝鮮の脅威が除去されれば納得がゆくのでしょうか?
僕としては別の可能性(例えば北朝鮮が核を保有するが使用はしない可能性に賭ける)も考えてみる価値があると思います。山路様は北が核保有すれば使用する可能性が高いと見なしていらっしゃるようですが、先に手を出せばアメリカに百倍返しされることは北は承知していると思います。
僕は軍事に詳しくなく、管理人様などに教えを請わねばならない立場で、僕が間違っているかもしれません。しかしアメリカによる先制攻撃の結果、日本に三つ目の核が落ちる可能性が高い重大事項である以上、政治問題に関する議論だからといってヒートアップせず、あくまで知的な議論ができることを希望します。

私も東京在住の軍事素人ですが、突出して東京核攻撃のリスクが他所より高いとは考えていません。
北朝鮮はソウルの事はもっと多い回数火の海発言していますし、基地を狙うならBBCが一番手に岩国を挙げています。
あなたの街だったら、というような分け隔てが出来ないから、皆んなでとっさの被害に備えたいのです。

はてなさん

何も私は「北朝鮮が核を保有すれば、必ず使用するだろう」と思っているワケではありませんね。
おそらくはてなさんは、北朝鮮の核保有のねらいを「自己保存」に矮小化して考えるミスを侵しているのだろうと思います。

先代の正日は「核保有カード」を、経済援助の取引材料として使っていたように見せたのですね。
だからクリントンも、訪朝したカーター氏も騙されたし、世界中が一杯くわされたのですよ。
ともあれ正日は、一応そういう理由だけは付けたという事です。
しかし、正恩氏に至っては、まるで盲滅法当たるを幸いに側近は粛清するは、兄弟殺しはするは、ミサイルは撃ちまくるはの所業が続き、国際社会に留まる意思が全くないような「狂人」を地で行っているのが現状です。

 「保有する」と言う事は「使用する」という可能性を全面的に排除出来ないのはもちろんの事ですが、問題は北朝鮮が「核を保有する国家」としての国際的な基準やルールを守れる国でない事が明らかな事なんです。
 つまり、北朝鮮にはそもそも「核」を保有する資格がないのだし、各国に計略をもって核放棄しなかった前歴もあり、今だに核所有の目的すら不明分なので、そこで会話の余地も成立しないのです。
だから米は、かつてその失敗の仲立ちをした北朝鮮の同盟国である中共に、物事の道理として当時の合意事項に基づいてハンドリングさせようしているのです。

はてなさんは、
≫「別の可能性(例えば北朝鮮が核を保有するが使用はしない可能性に賭ける)」
と言いつつも、

≫放置すれば、「北による核弾頭の大量配備という悪夢が現実化するでしょう。」
と言い、

≫「日本に三つ目の核が落ちる可能性が高い重大事項である」
とするのですね。

なにか矛盾らしく感じざるを得ないし、その事はいづれ「先に手を出せばアメリカに百倍返しされることは北は承知している」から、という論理的帰結になるのでしょう。
そこのところの説明が良く分からなく、私には「なぜ、はてなさんは北朝鮮にそれだけ信頼を置くことが出来るのだろう?」という疑問を禁じ得ませんし、北の意思に属する何かに自分の「生存を賭ける」なんて出来ませんね。
一時は成り立つにしても、北朝鮮を相手にそうした微妙な均衡が長続きするはずもありません。


こんばんは。
北朝鮮という国の意思でも見えれば、まだ交渉の余地も見つかるのでしょうが、金正恩の若気の狂気しか見えません。彼を衝き動かすのが、恐怖政治への反発や国の乱れによる偶発的、突発的な物であれば彼と対話しても、もはやアンコントローラブルです。アンコントローラブル=見切りを付ける時というのが国際的な考え方だと思います。

話は少しそれますが、日本企業ほど経営者から末端まで見切りを付けるとか線引きをする事が本当に下手な人種は居ません。世界経済に翻弄された日系企業の没落も、外交も基本的にここは同じだと感じます。待てば海路の日和あり的な逃げが通用しなかった企業の失敗が示している事もあるのでは無いでしょうか。防衛において待てば海路…は無いでしょう。

イチローさん、後半激しく同意です。
線引くところと待つところと、全然違うんですよ。他者への期待値が高すぎるんだと思っています。

軍事評論家の黒井文太郎氏は、シリア問題でアサド政権を批判し続けてきた人ですが、北朝鮮の核開発は対米抑止のためのもので、むしろ北がICBMを開発した場合、アメリカが先制攻撃を仕掛ける可能性が高いことを警告しています。北朝鮮の政治体制は地球上で最悪に近いですが、北朝鮮脅威論を唱える人は、北がアメリカから受けている軍事的脅威のほうが、日米韓が北から受けている脅威よりはるかに大きいことを見落としがちです。
核を手にして粋がっている金正恩は、かつての三菱銀行人質事件の犯人の梅川みたいなものでしょう。あの時警察は少数の人質に犠牲者を出しただけで、特殊部隊を突入させて犯人を射殺しましたが、仮に梅川が爆弾を破裂させて30人に及ぶ人質の大半を道連れにしていたら、警察は批判を免れなかったでしょう。金正恩が一種の「狂人」で正常な判断ができないかもしれないからこそ、先制攻撃をブラフとして仄めかしたり、経済制裁をするのはよいが、追い詰めすぎて暴発させないほうが賢明だと思う訳です。アメリカの軍事力のほうが圧倒的に上である以上、別に北を信頼するわけではないが、北のほうから先制攻撃を仕掛ける可能性は低いと判断します。アメリカは建国以来何十回も戦争をしてきたが、アメリカに先制攻撃を仕掛けたのは、ABCD包囲網で追い詰められたわが日本だけでした(朝鮮戦争を北が始めたのは、アチソンラインでアメリカが介入しないと判断したからでした)。やられるかもしれないから先制攻撃を仕掛けて相手を滅ぼしてしまえという戦略を、民主主義国家の日米が採用するべきではないでしょう。山路様の論理に従えば、むしろ危険国家は日米だということになりませんか。
北朝鮮は本当に厄介な国だし、朝鮮情勢がこの先どう推移するかは不透明で、僕のような素人には判らないことが多いです。ひょっとしたら北朝鮮軍は弱体化していて、反撃能力は乏しいとアメリカは判断しているのかもしれません。しかし、いずれにせよ、もう少し北朝鮮の様子を見て、何らかの妥協を目指すべきで、現時点でのアメリカによる先制攻撃には反対することを明言しておきます。

他の人たちは、北朝鮮との対話は成り立たないと決めつけていらっしゃるようですが、独裁者の心理なんてある意味わかり易いものではないですか。金正恩のような若造に対処できないのはむしろ情けないことなのだけれど、問題がややこしくなっているのは、結局中国(の瀋陽軍区)が北を支援する姿勢を崩していないからではないですか。
北朝鮮問題は中国問題ということに行き着き、米中の覇権争いが絡んでくるわけで、アメリカが中国の反対を押し切ってまで北に先制攻撃する国力があるのかが問われていると思います。

米国に関しては、タイマン勝負の先制云々の他に、他所の二国間への介入を口実に大規模攻撃という、今回のシリアのようなパターンがあり、こっちの回数の方が多いはずです。
北朝鮮をマレーシアのVX暗殺にかけてこっちのパターンに落とし込んだら、もう口実は出来ていることになるのです。
はてなさんは北が追い詰められている度合いの方が遥かに高いから狂人へのストレスをこれ以上上げずに様子を見た方が良いと書かれてますが、私は賛成できません。彼等がテロ集団に兵器を売りさばく時間を与えるだけです。

在ニューヨーク領事館のホームページが化学兵器への対処法を、弱いですが掲げてました。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j6/02.html


> はてな | 2017年4月 8日 (土) 17時37分さん

その前にブログ主さん、私自身が以前に言ったものの珠に敢えて再登場する事にしたご無礼にお詫びして、厚顔ながら恐縮して、コメント主にいちゃもんを述べます。

理由は、いちおう軍事論に基いて質すべき北朝鮮問題に対しても、あらゆるブログでもなんでもかんでもコメント主達がすべからく「僕は軍事に詳しくなく」が現実の世論なんです、な~んも国防戦略も知りもしないで、理論ではなく感覚で国防を堂々と質すのが今の日本国民の大の社会人の情けない意識だ、知らんなら主張するなですが賛否の皆が分っていないから、その様なコメントだらけで次々と理念の形而上学主義者がコメしている。

北朝鮮の核は防衛用のアメリカ恫喝用で、アメリカ侵攻用ではない、北朝鮮にアメリカを侵攻する目的も能力も全くない、冷静に視たらそれがなんの戦略でもないのが分るはずだ。例えしょうもない北朝鮮でも、能力以上の日米戦争やった日本の無謀な悪例を知ってる。

そして、アメリカに脅威をもたらすアメリカ本国着弾のミサイルICBMをトランプ大統領就任前に実現出来なかったのが、金正恩氏の最大の大失敗だった。だから、
SLBMをお馬鹿な地上発射型にして幼児みたいな示威をした、どうやっても、例え100発の核を保有しても運搬手段が無い以上無用の長物に過ぎない。

核保有国は全面戦争しない(核保有国に戦争挑む国が出ない)同じ核保有国同士はお互いに戦争が出来ない、理由は核保有しているから最期はお互いに自制し合う(例え祖国が終えても、SLBM潜水艦が外敵を殲滅出来る)。いま、戦争している国はどちらも核がないか、どちらかが保有しているかの事例で、保有国同士は核使用のリスク知ってるから戦争に至らない。

そう言う意味で、北朝鮮が明日にでも日本と在日米軍基地にミサイルでなんちゃらなんて、余りにも北朝鮮発信の自慰情報を鵜呑みにしている。

北朝鮮は防衛戦略の核が、あろうことか実現した瞬間に潰される。

私は確かに、正恩氏が除かれて朝鮮半島全体が民主化されるべきだと思っています。
北朝鮮が現体制である事の「負」は、一見軍事的な問題に見えなくとも我々日本人に数々の悪影響を及ぼしていると考えるからです。
 
ですが、そうなる過程には様々な困難に直面する事が明らかだし、日本が能動的にそうした方向に行動すべきとはゆめ考えておりません。
 また、米国が戦争を仕掛けて一気にそれを実現してくれるだろうとも全く考えていず、そもそも今回米国が軍事行動を起こすとしても、それは「斬首作戦」ではなく、「米国による新しい抑止力」の形成の為の目的に留まるはずです。
 つまり、仮に米軍による軍事力行使があったとしても、まだ正恩に「望み」を残しておく作戦だ、という事ですね。

 はてなさんは信じないでしょうが、それでもさえも私は米軍の実力行使に諸手をあげて賛成というワケではありません。
 新しい作戦が日韓の安全に配慮して立てられた側面が強いとしても、日本では万一に備える準備が不十分だと考えるからです。
 しかし、それは日本独自の問題で、直接脅威を受けるに至った米国にストップをかけるのはスジが通らないし、日本からそう進言するなら日本が米国の受ける「脅威」を取り除ける担保を提供する必要が生じますね。

 
 はてなさんは、万一自分(あるいは日本)が受けるかも知れない危機を完全に回避したいあまり(失礼ですが)認知的不協和の状態にあるのだろうな、と最初は想像しましたが、そういう事でもないようですね。
 ブログ主様は米軍の軍事作戦の困難さゆえに、好むと好まざるとによらず「均衡」の道も覚悟しなくてはならない旨の説を書かれましたが、これもはてなさんの主張とは本質的に全く意味内容が違います。


はてなさんは、
「日米の側から戦争をしかけてはならない」と言い、「北がアメリカから受けている軍事的脅威のほうが、日米韓が北から受けている脅威よりもはるかに大きい」とします。
 しかし、幾多の国際法を破り続け、金銭のために核を拡散し、その上危険きわまりない挑発を続けているのは北朝鮮なのだし、北朝鮮が感じている「脅威」というものも、つまるところ北朝鮮自身が積み上げ、作り上げてきたものです。
 その点でこと「北朝鮮問題」に関し、米国にはまったく落ち度はありません。
 それゆえ、軍事的にテクニカルな解説をする場合以外に「北が受けている脅威」などと言及するのは滑稽だし、そのように主張されるケースは、もともと親北朝鮮的な考えを持っておられる方以外に私は知りません。

また、「アメリカの先制攻撃のゆえに由々しき事がおこる」のではなくて、「北朝鮮の度重なる危機的挑発に対処する必要から、軍事力行使の可能性」が生じたのです。
このように転倒した議論は、北朝鮮の主張そのままです。

はてなさんが親北的感情を有する方でもまったく構わないのですが、「もう少し北朝鮮の様子を見て」とすると、待つ事でどのように事態が好転すると想定されるのでしょうか?
また、「なんらかの妥協」はどういう中身で、妥協により生じた北朝鮮の約束事の実現可能性は、どう担保されるとお考えか?
そのあたりまで言及してもらわないと、まったく説得力がありません。

「はてな」さん、「さんとへ」さんは、いづれも朝日・毎日が言うところの"平和主義"であり、北朝鮮とも話し合いでやりませんか、と言われているようです。

かつての私もそうでしたが、「日本に侵略された中国、朝鮮半島は被害国である。そして、強者である米国、日本に対する弱者である。」との認識があり、その結果、北朝鮮に対してシンパシーを感じておられるようです。

したがって、どこまでも北朝鮮の立場でものを考えられているのです。外観上 、弱者の立場に立っているように見える、左翼リベラル勢力に対しても、おそらくシンパシーを感じておられるでしょう。

どの立場でものを考えるか、がとても重要です。会社で労働者の立場に立てば労働組合やそれを支持する共産党などの左翼政党が昰となります。反対に管理者、経営者の立場に立てば自由主義政党が是となるのです。両面があるのです。

労働者がいるから会社があるのではありません。会社があってはじめて労働者があるのです。だから会社が潰れては元も子もないなくなるのです。

どこまでも弱者である労働者の視点、そして弱者である北朝鮮からのみ考えるのではなく、世の中が安定し、お互いが自由な社会を作るにはどうすべきか。だと思います。

独裁国家は排除されるべきです。平和主義者オバマ8年間のツケが来ているのです。泥沼になったシリアに対して、そして核保有国になりつつあるならず者国家、北朝鮮に対してもツケを払うべき時が来ているようです。

朝鮮戦争やコソボの紛争は、アメリカが世界の警察として介入したことが、世界秩序の維持にプラスに働いた例でした。
しかし、イラク戦争ではアメリカの戦争の正当性に疑問符がつけられたし、イラン・シリア・アフガニスタン・リビアなど中東・アフリカにアメリカが関与し続けているのは、アメリカの国益のため、またイスラエル・ロビーが動いた結果であって、アメリカが私心なく行動していると考えるナイーヴな人は少ないでしょう。
誤解されると困るのですが、僕は北朝鮮にシンパシーを感じているわけでは全然なく、むしろあの残虐・非人道的な体制が一日も早く崩壊して、東アジアに平和がもたらされることを望んでいます。しかし、そのために第二次朝鮮戦争という惨禍を経るのは避けたいのです。
アジア諸国はアメリカがアジアの平和に関与し続けることを望んでいますが、戦争は望んでいません。最も北朝鮮に脅威を感じている韓国ですら、親北勢力の工作という面はあるにせよ、北朝鮮との融和・平和を望んでいる人がほとんどです。日本人でも、北の体制は一日も早く変わってほしいが、そのために日本が核攻撃を受けるのを許容する人は少数派でしょう。また当の北朝鮮も体制維持が最大の目的で、北のほうから先に手を出してくるとは思えないのです。
従って僕がアメリカに望むのは、北に先制攻撃の恫喝をして交渉の席に着かせ、核の数量管理・射程制限に関して交渉することであって、自国が脅威を感じるからといって、周辺国の被害を顧みず、朝鮮戦争を再開することではありません。太平洋戦争のときでも、アメリカが厳しすぎる条件を日本に突きつけなければ、戦争を回避できたかもしれないのです。アメリカが私心なく、本当にアジアの平和を考えて行動してくれるのなら、アメリカを尊敬し直すつもりです。
戦後日本の平和主義には確かに偽善めいたところがあって、右寄りの人の間では評判が悪いですが、戦争は可能な限り避けるべきであることは間違いないでしょう。むしろここにコメントをしている人に、戦争を肯定する人が多いのに当惑しているし、皆様と完全に意見が一致することはないでしょう。

おはようございます。
わたしは、習近平にしろ、プーチンにしろ、トランプにしろ、核のボタンを押さない愛国の意志があると思われます。押すとき戦略的、または規定のルールに基づいてのみ押されるものだと信じたく思います。

しかし、世襲三代目の金正恩は政治的に勝ち抜いて来たリーダー達と違い、自己保身以外の何の意志も価値観も持たないただの人間です。

アメリカが怖いと思えばボタンを押し、軍部が反乱を起こしそうだと思い込めばボタンを押し、ストレスからノイローゼになれば被害妄想でボタンを押す。これでは対話をしても金正恩自身の意志によって約束が守られることは無いと思います。

食品製造に例えるなら、牛乳のように悪い菌を積極的に殺菌するか、日本酒のように悪い菌より良い菌が活動し易い環境を作りあげ、良い菌を悪い菌方法があると

すみません、書き込み中でした。

…環境で良い菌を悪い菌に勝たせる方法があります。私はアメリカによる攻撃以外であれば、金正恩を亡命させる事で北朝鮮をフィルタリング出来れば一番平和かなと思います。または、良い菌にクーデターを起させるかだと思いますが後者は、追い詰めらた金正恩がボタンを押すリスクがあると思います。

どちらにしても、まず北朝鮮を対話できる国として定義出来ません。

北朝鮮の核開発問題が錯綜したものになったのは、アメリカに攻撃・体制転覆されないためには核を保有するのが必須であると北が思い込んできたこと、そういう北朝鮮をアメリカとの緩衝地帯として維持したい中国が支援してきたことが原因です。しかしアメリカと開戦すれば敗北は必至である以上、北が戦争は望んでいないのは確かだと考えます。
こういう前提条件が明らかである以上、問題を「平和的」に解決することは可能だし、問題悪化の責任の大半は北朝鮮にあるにせよ、戦争になればアメリカ外交の失敗ということになることも確かでしょう。
今まで北に核を完全に放棄させようとするから交渉が成功しなかったのであって、アメリカが、ICBMなどの開発を中止すること、テロ組織などに核を拡散しないことなどを条件に、北の体制維持を保証すれば、交渉が成立する余地があるのではないでしょうか。逆に現状以上の核開発は止めなければ、武力を行使するというレッド・ラインをアメリカは明確にするべきです。アメリカの武力行使が山路様の考えているような限定的なものにとどまらず、全面戦争にエスカレートする危険が大きい以上、北と戦争を始める前に外交交渉する余地はまだまだあると思います。ちなみにアメリカはイランとは核開発を停止するという合意に一応こぎつけました。
北朝鮮は不愉快(かつ危険)な国ですが、それを耐え忍んででも、僕は正義の戦争より不正義の平和のほうを望みます。
皆さまはどうお考えになるでしょうか?

はてなさん。
誰も戦争を肯定などしていないんですけど。。

んじゃ、北朝鮮を取り囲む高い壁でも作り屋根もつければよろしいのか?何か妙案がありますかね。
もっと現実を見ましょうよ。

私はアサド政権がなぜ自国民を樽爆弾や今回のサリンを使用して殺傷するのかを理解できなかったのですが、管理人さんの記事を読んで、目からウロコが取れました。
同じように、世界にも、これまで世界を覆っていた厚い灰色の雲を、トランプ大統領の今回の命令によってできた隙間から、真理の光が差し込みますようにと願う毎日です。

管理人さんも、こちらでコメントをなさるみなさまも、戦争を望む気持ちは、ひとかけらも持っていないと、毎朝記事を読ませていただいて感じます。
戦争にならないように、現実を、偏りなく見つめることのすすめが、管理人さんの姿勢だと思います。
国際情勢や軍事や歴史に詳しい説明をなさるので、背景は、自分自身である程度勉強しないとちゃんと読むことできないですよね。
さいわいインターネットのある現代社会です。ネットで検索したら、図書館に行かなくても、ある程度は勉強できます。

ですので、今回のトランプ大統領の命令を、中東の専門家がどうみているのかを検索してみたら、いいのかもと思います。

管理人さんの見立てが本流だということに気づきますよ。

はてなさんの言う「正義の戦争より、不正義の平和を望む」これは憲法9条の思想から出てくる形態のひとつです。戦争という殺し合いが絶対的な悪であり、これを避けるのが、いついかなる場合でも優先させるべきだ。というものです。

私もこのような考えを持った時期があります。そしてこの考え方の間違いに気がついたのは、会社で管理職になってからのことです。一定の規模の組織になると、様々な不満やイデオロギーから、悪を撒き散らす人が出て来ます。その悪は放っておくと広がり、組織そのものを崩壊しかねない存在になるのです。

その悪が話し合いで(説得で)解決できる場合もありますが、そうでない場合、組織の安定のため"腐ったリンゴ"は取り除くしかなくなるのです。

今そこで暴れている相手に対して"争いを避ける"ということは、その人の言うことを聞くと言うことであり、その相手に服従することにほかなりません。

争いを避ける、戦争を避けるという論理はシリアのアサド政権や北朝鮮には通用しない論理だと思います。戦争を好んでいるのではありません。武力でもって対峙する相手には、武力でもって解決するしかないのだと思うのです。

何だか私と「はてなさん」が同じ考えの様に評価されていますが、ちょっと待ってください。

私は
『左翼(と見られる)の方々はこういうソースで反論して、アサド政権への攻撃を米国とシオニストの陰謀と言っているんだけど、皆さんどう思いますか?』
という事しか言っていませんよ。

私だってロシアと中国が善良で欧米諸国こそ陰謀を張り巡らせる悪党で、アサド氏がその被害者だなんて意見は信じがたいと思っています。
ただ、そう感じるだけで、確証を持てる証拠が無いから、何か良いお話が聞けないかと尋ねたに過ぎません。

まだまだ地味なやり方ですが、内閣官房のほうから、
武力攻撃事態等における避難に当たって国民が留意しておくべき事項として、「武力攻撃やテロなどから身を守るために」をとりまとめています。

いろいろ制限のある我が国では、これが限度なんでしょうね。
強盗や泥棒、ならず者の一人独裁国家相手に「対話」は通用しません。その時期もとっくに過ぎました。
自分たちにできることは、普段通り、いつも通りの生活をして、有事の際は各々で、地域住民の皆で出来ることをしたり協力したりすることですね。

北朝鮮有事とは「近いうちに起こるであろう地震」みたいなものでしょう。取り敢えずできることは、災害が起きた際のシミュレーションを最大限想定しておくことでしょうか。

あと、イランはイラン内部で穏健派、急進派の対立がありますし、宗派対立もありますし、周辺国との関係も緊張はありながらなんとか均衡しているし、もいきなり一方的に暴発するなんて皆無でしょう、過激派のテロ以外は。イスラエルなんてアメリカ異常にイランにとっては危ない国もありますし、北朝鮮との比較なんて無意味では。

金正恩に対しては、命は助けてやる、しかし国家運営だの王朝維持は諦めろ、で、中国へ亡命、といったあたりで収まらないものですかね。しかし、圧倒的な破壊力の違いを見せつけてやらないと結局ダメっぽいと思わせてしまうのが、過去の北朝鮮・現在の金正恩のとってきた態度のなせるわざだと思います。

山形さん、言い過ぎにもほどがあります。はてなさんはやや論旨が混乱していますが、真摯に議論しておられます。

はてなさん。いちばん新しいコメントは大筋理解できます。
「今まで北に核を完全に放棄させようとするから交渉が成功しなかったのであって、アメリカが、ICBMなどの開発を中止すること、テロ組織などに核を拡散しないことなどを条件に、北の体制維持を保証すれば、交渉が成立する余地があるのではないでしょうか」

この部分はほぼ私の考えと一緒です。交渉が成立する余地はなしではありません。
北と対話する必要はありませんし、一般的対話が交渉の目的ではありません。
ただし、米国にとって(あくまで米国にとってですよ)、歴史的外交敗北だということを忘れないでください。

本来1994年に手空爆しておけばよかったのですが、民主統制権の弱腰がここまでこじれさせ、トランプになって一括返済を迫られることになったのです。
彼ならずとも、怒りで震えることでしょうね。

はてなさん。「僕は正義の戦争より不正義の平和のほうを望みます」とのこと。
戦争の反対語は平和ではありません。「同盟」です。
またコメンターたちは「正義の戦争」を望んでいるのではなく、国民の平和と安全を希望しているのです。
私も同じです。

なかなかおもしろい議論です。どうぞお続けください。


今回アサド政権が化学兵器を使ったと言う報道のソース基は反体制派の報道ですよ、2013年の化学兵器使用の時もオバマはアサド政権だ!と言いましたが結果ISが使った事がわかりオバマ大恥でした。
北朝鮮への空爆は個人的には起こり得ないと思っている...現時点で北朝鮮を淘汰した所でメリットが薄すぎる

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