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加計問題の本質は官僚規制だ

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アホンダラ1号さんがこんなことを書かれていました。

「大型古本店で108円で買った『学問ノススメ』。明治維新後そこそこに出版されたこの本には、民が主体となり官はそれを後押しするべきであるのに、徳川時代のように官が主体となり民がそれに隷属する政府になりつつある、自主独立の精神を持てないような国民は今にヒドイ目に合うだろう、というような事が書かれていました。
その言葉は、旧大日本帝国崩壊を暗示していたし、今回のテーマにも繋がっています。もう150年近く経つというのに・・・」

まったく同感です。きょうは官僚と官僚規制について考えてみましょう。 

今回の加計事件の主役は安倍氏ではなさそうだ、ということにそろそろ国民も気がつき始めているようです。 

主役は<官僚>という、日本国家を運営するイニシャチブを握っていると考えている階層、いや<階級>です。もちろん比喩的表現です、念のため。 

さて、森友でも加計でも、メディアと野党がいくら叩いても安倍氏の「関与」の証拠はでてきませんでしたね。

ないから夫人が100万渡したからどーしたのこーしたの、首相に近いジャーナリストが準レイプしたのしなかったの、前川氏は「優しい夜回り次官」だからどうしたの・・・。

ああ、くだらない。なんの関係もありません。

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なぜなら第2次安倍政権は、「お友達」を優遇するような脇の甘い政権ではないからです。 

安倍氏のやり方は周到です。 

まず法制度の改革から入り、それを支える法体系を作り国会を通し、それを官僚に落し込んでいき、実行段階の是非の判断は各々の諮問会議民間委員たち有識者に丸投げします。 

もちろん首相の「ご意向」は明確に存在するのですが、それは法的手続きを重ねるごとに、より普遍化し、より強力に、しかし見えづらくなっていきます。 

何重もの行政法手順に忠実に従って執行されているが故に、官僚は「ご意向」とか「忖度」というような曖昧模糊とした表現しか使えなかったのです。 

その「ご意向」なるものに金銭でも絡んでいれば、あっせん利得罪ですから分かりやすかったのでしょうが、その影も形もありません。

むしろ出てきたのは、お気の毒にも民進党追及チームのリーダー格だった玉木雄一郎氏のほうでした。 

規制改革について例外なくすべての官庁は許認可権限を手離すまいと徹底抗戦しますから、規制改革の実行のためには「総理のご意向」というご老公様の印籠を取り出した者がいたというていどのことです。 

徹底抗戦している官僚たちからすれば、「なんかオレらプレッシャー感じるんだよな。権限どんどん削られているしさ。これもアベが意向を押しつけているからなんだぜ。クソっ!いつか見ていろ」ってところですかね。

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というわけで、逆に首相が何と戦っているのかが明確になってきました。

見えてきたのは、ひとことでいえば相手は<官僚>とその<官僚規制>です。 

なんども書いてきていますが、加計問題は、52年間もに渡って獣医学部の新設が認められなかったことが背景にあります。 

その原因は、獣医学部の新設を絶対に許さないことを業界の意志とする日本獣医師会と、文科省・農水省官僚の癒着構造があったからです。 

では官僚の強さの根っこはどこから来ているのしょうか?ズバリそれは許認可権にあります。 

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加計学園の場合、獣医学部新設を許可するハンコを、文科省官僚が押さねば建設できません。 

ところが笑えることには、文科省のお役人は、獣医師や防疫の分野にはど素人なのですな、これが。 

防疫の所轄は農水省です。しかし農水省は学校や学部新設についての許認可権限をもたないために、文科省に需給見通していどのデータ提供に止まって丸投げしています。 

ここに最初のねじれがあります。なぜ、獣医の育成機関を作るというテーマの諮問会議に防疫や獣医学の専門家が呼ばれないのか、です。 

それは文科省が許認可を握っており、それを突破するツールとして作った戦略特区は内閣府が管轄だからです。 

だから専門的知見を持つ獣医学や防疫の専門家には、お呼びが掛からないのです。 

つまり、素人にすぎない文科省官僚が許認可権限を握っていて、それが既得権者集団とつるんでまさに「岩盤」のような官僚規制を敷いていたということです。 

天下りが恒常化したのも、この既得利権集団の天下りを迎えることでいっそう利害関係を強化できたからです。

学校法人はなんらかの形で天下りを受け入れないと、不利益を被ると思っているから受け入れてきたわけです。

 「知識と経験を持つ官僚が天下るのは悪いことではない」という人がまれにいますが、そうでしょうか。 

一般論としては確かにそうですが、官僚は許認可権限を握っているということを忘れています。 

たとえば、タクシー業界は、米国を始めに世界の新たな業態になりつつあるUBER(ウーバー)を日本に導入することを拒んでいます。
 Uber - ウィキペディア

そしてその手段として、国交省の官僚をタクシー業界団体に天下りさせています。 

新しいサービスを受けられない不利益は、消費者たる国民が被るわけです。

いや、それが日本に定着するかどうかわからないし、タクシー業界はそれでなくても過当競争なのだという人もいますが、それは市場が決定することで、神ならぬ官僚が差配するべきことではありません。 

こう書くとお前は市場原理主義=新自由主義者かといわれそうですが、市場原理に委ねたほうがうまくいくことと、委ねてはならないことを区別して考えるべきだと私は言っているだけです。 

高速道路、鉄道、電気などの基幹生活インフラに、自由競争原理を持ち込むことは安全を代償にする可能性があるので反対です。 

しかしそれ以外についての官僚規制は、最低限にすべきです。

政治家もしかりです。新規参入者は政治家に「口利き」してもらうしかてがないという斡旋収賄の構造があるのも、この既得権者・官僚の「岩盤」が異常に堅いからです。 

許認可には一定の裁量権が加味されています。結局、官僚とて人ですから一定の幅で解釈をします。 

その案件の背景や事業主体について配慮することはありますから、この「幅」を拡げようとして政治家は「口利き」をするわけです。 

Photo_3http://nihon-hosyu.net/post-1881

その意味で、官僚規制と政治家の口利きは、原因であり結果なのです。

いうまでもなく、この利権構造を作ったのはほかでもない自民党でした。

そしていまやそれを変えようとしているのが自民党(安倍氏と数人にすぎませんが)で、野党や朝日などのメディアはいまや既得権の擁護者になってしまったのは皮肉です。

日本獣医師会は、「半世紀にもわたる獣医学教育の国際水準達成にむけた努力と教育改革に全く逆行するもの」(同11月28日付会長通知)という言い方で、獣医学部新設に反対していました。 

分かりにくい表現ですが、要は「獣医を増やせば、クォリティが下がるから52年間も反対してきたんだ」と言いたいようです。 

ならば新設獣医学部の品質管理を文科省がすればいいだけで、獣医数まで管理してくれとは国民は頼んでいません。 

獣医師数の管理などは、市場原理に任せればいいのです。 

朝日が「杉並のペット獣医が、これ以上獣医が増えたらピンチだとぼやいていた」というようなことを書いていましたが、あんたバカですか。 

そもそも今回の今治市の新獣医学部は、ペット獣医を増やす目的で作られたわけではありません。 

四国中国地方に不足している産業獣医師、つまりは牛豚の大型家畜のための獣医師養成と、口蹄疫やトリインフルなどの新型の国境を越えて侵入し猛威を振るった新型感染症に対して作られるものです。 

それに、仮に獣医が微増したとしも、いまは既存の獣医学部は定員オーバーして取っているのですから需給バランスに影響はでないでしょうし、そもそも増えたら市場原理が働きます。 

新設獣医学部によって獣医師が増加すれば、ペット獣医は勉強し直して大型家畜も診る「企業努力」をするかもしれません。 

実際、地方の民間獣医師の多くはペットと畜産の兼業です。 

これが一般的な職業動態であって、獣医学部を出れば、一生その資格で喰っていけると思う人たちを作ったのも、この官僚規制があったからです。

私たち国民は前川氏に感謝せねばなりません。

前川氏の身を呈しての自己犠牲的告発によって、<官僚>という国民の上で統治する影の主役の存在があぶり出されたからです。

 

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コメント

官邸vs官僚じゃなくて、加計ありきの不公平、不公正で不透明な手続きなのでは?
森友問題と同じく。
与党が積極的に調査に応じて疑義を晴らせば、問題追及に躍起になっている野党なんて簡単に吹き飛ばせますよ。

岩盤規制をぶっ壊す、なるほど結構。
しかし、岩盤に細いドリルで穴を開けてそこに「友達」をねじ込み穴を塞ごうとしているようにしか見えないのです。

投稿: 六究 | 2017年6月 9日 (金) 07時50分

六究さん

「疑義」なんて存在しないのですよ。
誰が作ったかすら不明の作り物めいた文書こそありますが、証拠にはなりえません。

疑惑未満の「印象」で物事を判断するのは、不合理ですし時間の無駄ですね。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年6月 9日 (金) 08時05分

前事務次官や現役官僚の証言は無視できないものかと思いますし、少なくとも「疑惑未満」という段階はとっくに越えたものかと。

何度も言いますが、本当に疚しい所がなければ批判してる連中なんて簡単にひっくり返して民進党なんて破滅ですよ。

投稿: 六究 | 2017年6月 9日 (金) 08時32分

 政策にうとい政治家が官僚に丸投げするから、世間でも「官僚は政策を作るのが仕事」と、勘違いする向きが多くなるのですよね。
 官僚というのは政治家のこしらえた「政策」を法律に基づいて執行するのが仕事なので、その矩をこえる事は越権行為なのです。

 民主党政権は口では「政治主導」をいいながら、まったくの無能集団だったので、官僚天国だったのですね。
 まぁ、そのおかげでなんとか日本も崩壊するところまでは行かなくて済んだワケですけれど、増上慢の味を憶えた前川のような民主党政権時代の「遺物」が今頃になって狂い出て来た、って事ですね。

 確かに安倍首相は官僚と戦っているとは思いますが、それはごく穏やかで何だか頼りない程のような気がします。
 結局のところ前川を次官に任命したのは安倍政権なのだし、そうせざるを得なかった事情が自民党の力学の中に存在したのだと思うのです。
 そのあたりが明らかにならないと、越権的な力を揮いたくなる官僚は今後も出て来るのではないでしょうか。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年6月 9日 (金) 08時40分

 六究さんのような意見を持つ方が世間で多いのは残念ですが、決定した事を「速やかに行動せよ」というのは為政者として当然だし、7年も放りっぱなしにした文科省対して、例えば大臣が「上から言ってる」と喝を入れたからと言って、それはまったく何の問題にもなりませんね。

 六究さんは何だか「疚しい所」が存在するようにおっしゃいますが、もしそういうものがあるのなら、それは専ら糾弾する側が立証すべき事柄で、そこに何らかの違法性が認められる可能性が高い場合に始めて「疑惑」となるのですね。

 それでは、六究さんが考える安倍政権が犯した違法行為は何でしょうか?

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年6月 9日 (金) 09時00分

>岩盤に細いドリルで穴を開けてそこに「友達」をねじ込み穴を塞ごうとしているようにしか見えない

人の思いはそれぞれですが、何故そう思うのですか?

加計学園が選ばれた背景はあちこちに書いてあります。首相の友達だからではなく、他に手を上げていた学園がなかったにすぎません。

実態は首相の友達だからではなく、選ばれたのがたまたま首相の友達だったに過ぎないのです。

詳細は以下にもあります。

駒崎 弘樹氏の指摘⇒http://agora-web.jp/archives/2026447.html

岸 博幸氏の指摘⇒http://diamond.jp/articles/-/129482

駒崎 弘樹氏なんて普段は安倍政権に批判的な人の指摘は鋭いのではないでしょうか?

客観的に見ると批判故の批判、疑い故の疑いのようにしか見えません。

投稿: かつて…(以下略) | 2017年6月 9日 (金) 09時13分

僕も逆説的に前川さんに感謝しますよw自分は金融業界なのでそっちの岩盤は知っていますが、獣医学部が52年も!作られていなかったことは今回の騒動で知り改めて岩盤の強さを知りましたよ。

友達の娘さんがアメリカで獣医をしていますして、全大学かわかりませんが通常のコースは人間の医学部を出たのちに獣医学部に入るらしく8年かかります。それだけに尊敬されていますし、国にとって重要な人的リソースとみられているようです。日本がこんな岩盤で獣医を増やしてこなかったのは国家的損失ですね。また朝日の獣医=ペットの医者的な印象操作も悪質です。

民進党系が安倍首相は戦前のファシズムを想起させるようなことを言いますが、官僚=軍部の独走、メディアの扇動こそが戦前のファシズムであり今の野党及び朝日、毎日の官僚擁護には寒気というか吐き気というか空恐ろしい気分になります

投稿: snsn | 2017年6月 9日 (金) 09時16分

利益供与でしょうね。
まず36億の土地がほぼ無償譲渡であり整備費も自治体負担とかなり恵まれており、
また選考の段階でも同じく手を挙げていた京産大が却下された理由も極めて不透明ですし。

ところで文科省が再調査を決定したようですがどうなることか。

投稿: 六究 | 2017年6月 9日 (金) 09時29分

>実態は首相の友達だからではなく、選ばれたのがたまたま首相の友達だったに過ぎないのです。

これを元に権力横暴が「無かったこと」を常に証明しろと言いつのり続けるのが有りなら、国政地方行政のどれでも怪文書でストップさせる事ができます。
私は判り切った証人喚問で国政をストップさせる実績を積むことに反対です。
実際「籠池は呼んだじゃないか」と前例で言われています。籠池よりも謎が少ない前川を呼ぶ、次はもっと馬鹿らしいネタで呼ばされます。
そういう悪魔の証明でないというなら山路さんが書かれているような違法行為の有無がきちんと判る証拠を先に出すのが筋です。

誰とも挨拶以外ロクに関わらず、識者とも実業家とも繋がらず、婚姻もなく交友関係の無い人物しか与党の党首になれない事になってしまいます。そんな政治家いないです。

投稿: ふゆみ | 2017年6月 9日 (金) 09時47分

52年要望し続けて、来てくれるんなら土地も譲渡するともちかけていたのは愛媛県と今治市でした。
それを本格化した時点で交友関係が有った事を理由に遡及して犯罪性を疑うのって、おかしくないですか?

投稿: ふゆみ | 2017年6月 9日 (金) 09時56分

朝日新聞の読者ですが、六究さんも同じく安倍首相が嫌いなのでしょう、そもそもが。だから本質を見失うのですよ。

安倍首相に恨みを持つ人(前川氏)が現れて、朝日新聞や民進党等にタレコミをしました。安倍首相を叩けるぞ、とダボハゼ のごとく食いつきました。食いつくのは仕方が ないでしょうが、出てきたのは文科省の内部メモだけです。連日、本物だ、証言だの バカバカしい報道です。

いつの間にか、お上の文科省が被害者扱いです。前川氏の動機は明白です。天下り首謀者としての処分の恨みつらみでした。その前川氏もちゃっかり被害者面して今や時の人に。そうです。朝日新聞や民進党が前川氏に免罪符を与えようとしているのです。安倍叩きと引き換えに。これが客観的な捉え方ではないでしょうか。

日本は"被害者"なるといい国なんですね。今回の文科省や前川氏の言動をみていると、つくづくそう思いました。

ちなみに36億の土地が利益供与ですか?企業誘致などで普通に 地方の自治体がやっていることですよ。地方の実情を少し勉強されることをお勧めします。

投稿: 九州M | 2017年6月 9日 (金) 10時19分

時系列を冷静に分析すれば、利益供与云々とか総理のご意向とかお友達優遇とか、全くの的外れなのは明確なのに、何故に安倍憎しの方々は、いつまでもそれを認めようとしないのでしょうか?
愛媛を初めとする四国で、産業(公務員)獣医師が不足していた。だから、獣医師育成大学を作りたかった。自治体が土地を供与するから来てくれる大学を探したら岡山理科大(加計)が手を挙げた。民主党政権になって規制緩和が出てきたのでこれは出来るかも?と江田さんたちにお願いした。でも文科省の規制で無理。安倍さんになって、特区構想が再燃。今度こそとなって、文科省に許可申請。悶着の末内閣府が文科省をねじ伏せた。
京産大も手を挙げたが、農水(獣医師会)の猛反発で、地域限定校数指定されたので、今回はごめんなさい状態。というのが流れだと思います。何故それが理解できないのか?安倍憎し教としか考えられないです。教義に反することは認めたくないと言う。

投稿: 一宮崎人 | 2017年6月 9日 (金) 11時02分

 六究さんの見立てでは、安倍政権が行った違法行為は「利益供与」だと?
すいません、一瞬わけが分かりませんでした。
 つまり、以下のような事ですかね。

 まず加計学園と安倍首相はお友達なので、安倍氏が大学新設を欲している愛媛県・今治市をして、加計に数十億の土地の無償譲渡を按配させた、と。
つまり、安倍氏が利益を得るのではなくて、安倍氏が加計学園に利益を供与したと、こういう事でしょうか。

 すいません、まるで漫画ですね。
今治市は鳩山政権時代より以前2007年から誘致運動を行っていて、文科省に対して学校敷地の取得に関しての計画提出は遅くも鳩山政権時代にはありました。
 また、今治市にしろ愛媛県にしろ、大事な県民・市民の財産を寄付するのですから、当然誘致の為の支出として各議会で議論された末に議決された案件です。
 このように経緯がきわめて明確なのにもかかわらず、安倍氏が土地を供与するべく働きかけ、もって「違法行為があった」などと言う考えは、およそ常識からかけ離れてます。
 安倍晋三は、どれだけスーパーマンなのでしょうね。
 しかし冗談はともかく、その常識を覆す「証拠」らしきものは、一体どんなものが存在しますでしょう?
 また、私には始めてふれる主張なのですが、参考までに六究さんの論と同様の説はどこかにありますか?

 それと、京産大が却下された理由は、まず「一校に限る」という獣医師会との調整があって、近傍の近畿には獣医科が既に存在する事からの地域的要因で今治に決定したので、取り立てて「不透明」ではありませんね。

 さて、文科省が再調査をしてどんなものが出て来るかわかりませんが、先に述べましたように、「決定事項に準じて、早くせよ」とか「政府の方針を遵守せよ」という事柄は圧力ではありません。
単なる「業務命令」の一種ですね。
 官僚というのはクセが悪いところがあって意にそまない場合、「遅延」で抵抗するのが常態なのですね。
 上で、 かつて…(以下略) さんが紹介して下さっている駒崎 弘樹氏の記事をご覧になると大いに参考になると思います。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年6月 9日 (金) 11時09分

六究さんへ

今治市の土地提供は学校経営を行う事を前提にしたもので「譲渡」ではないと記憶しています。
当然撤退する際はその土地は自治体へ返す事になります。
下手をすれば現状復帰費用も加計側が負担する事になります。

そもそも加計学園を引っ張り出してきたのは民進議員の高井、江田五月なのですが
それについては無視なのでしょうか?

そこまでしないと手を上げてくれる法人が無かったからこその特区であり自治体が負担してでもその地域の振興を計るのが普通な事だと思いますが?
金銭面では恵まれた条件にみえますが、地方での最先端の獣医学を学べる環境作りとそれを維持するにはかなりの人的投資も必要になります。
加計側もそれなりのリスクを背負っている事を認識してください。

京産大が落とされた件に関しては既得権側が1つしか認めなかったため仕方なしに長年活動している今治に決めたと八田達夫氏がブログに書いていますので目を通してみるとよいかと思います。
今後も獣医の需要があり京産大が設立活動を継続すれば認められると思いますよ。

前川氏に関しても現職時にこれ以上獣医学部を増やす必要がない具体的な資料を提出もせずに結果新設が認められた事に対して、辞職してから「歪められた」とか言い出すのはいかがなものかと思いますが?

加計と総理との繋がりが設立の流れに全く関与していないとは言いませんが、それを利用しようとしたのは上記の民進議員と愛媛県側であり、それもコネ程度のもので世間ではよくあるレベルの話です。

投稿: しゅりんちゅ | 2017年6月 9日 (金) 11時27分

京都産業大学出身者か遠い遠い関係者でも探せば安倍首相に会ったことがあったり同じ団体に名前があった事があるなど繋がる人物はいるでしょう。
そんな薄い関係じゃない、親友だ。みたいに言う人達は、友好関係についてどこで線を引くんでしょうね。誰もが引きたいところに線を引いて私刑にしないために法律がある訳で、無理筋に立ち位置を合わせ過ぎてどれ程歴代行政が下手を打って来たか。いい加減にしてほしいです。

投稿: ふゆみ | 2017年6月 9日 (金) 11時43分

前川氏をヒーローと見る人間が多いのに驚いています。

ヒーローは、場外乱闘なんてしない。

疑問なのですが、今治の獣医学部は、最初から公務員獣医師を目指す為の学校なのでしょうか。
卒業する為に、獣医師免許と地方公務員採用試験の合格をセットとするようにしてしまえば、既存のペット獣医師と競合しなくてすむのに。
あるいは、公務員獣医師という別の免許を新しく作ってしまえば、軋轢も少なくなるのでは?

余談
某フェイクニュースについて書かれていたブログに、ここで見た名前を見つけてほっこりしました。

投稿: ちょうしくらし | 2017年6月 9日 (金) 12時25分

今治の獣医学部は公務員獣医師養成学校ではありません。建前的には国際水準獣医学教育を行うとを謳っています。国際水準獣医療を目指しますので、大動物でもペットでもいずれも国際標準に近づけるだけですし、公務員獣医師とセットで募集かけたら、おそらく大学は開校できないでしょうね。
また、自動車にはオートマ限定とかの限定免許が存在しますが、医療、獣医療に限定免許制とかは、決して無理かと思います。言い方が悪いですが、限定免許の先生には診て欲しくないです。
公務員獣医師の数を増やすには、ただ一点、その待遇を良くする。それだけて事足ります。待遇を良くするには当然金銭的な問題があり、ご時世、緊縮流行りの中で、給料あげるとか言うと、税金の無駄遣い、えこひいき的雑音は多くなるかと思いますが、本当に自治体が獣医師を必要と考えているのなら、そこから始めるのが手っ取り早いかと思います。

投稿: 一宮崎人 | 2017年6月 9日 (金) 13時06分

>公務員獣医師の数を増やすには、ただ一点、その待遇を良くする。

一宮崎人さんに同意です、何の職業にしても先ず給料が低くては成り手がござんせん。
産業獣医もペット獣医と同等くらいに稼げるということが解決法です。

また保健所の所長が医師限定を獣医師も可能にするなど無理なんですかね〜

投稿: 多摩っこ | 2017年6月 9日 (金) 13時55分

多摩っ子さん
保健所(公衆衛生)は厚労省管轄ですので、その所長は人医(医師免許)だと思います。
管轄で一番面白いのは、食肉処理場で、屠畜前は農水、屠畜後は厚労省なんですが、なんか良く意味わかりません。

投稿: 一宮崎人 | 2017年6月 9日 (金) 14時19分

なるほど、公務員獣医師の養成学校てきなものには、ならないのですね。


免許と言いましたのは、獣医師の免許を持ったうえで公務員採用試験を受け、採用されたのが公務員獣医師なのですから、限定免許ではなく、一段上の資格免許にならないか、ということです。

この公務員獣医師免許でもって、どこの地方自治体でも採用試験を受けることなく優先的に採用され、一定額の給料も保証される。

獣医師になっても公務員獣医師にならない理由って、何割かは、採用試験が面倒くさいってありそうなので。

投稿: ちょうしくらし | 2017年6月 9日 (金) 14時33分

一宮崎人さん

ありがとうございます、厚労省管轄だから獣医師は保健所で働いていても所長になれないんですね。
食肉でも縦割り、ある種感心します。

投稿: 多摩っこ | 2017年6月 9日 (金) 14時35分

一口に公務員獣医師と言っても、農水あたり(国家公務員)は定員割れとかないんじゃないでしょうか?まず、東大北大とかの優秀な人たちはおそらく農水だと思いますよ。地方や私大でもそうかも。あとは本省か動物検疫の現場か?とかの違いではあるかと思いますが。地方公務員でも行政区が狭い範囲の自治体(横浜とかの政令指定都市)なんかは、転勤とか少ないし、職種もそんなにないので、意外と人気あるし定員割れもあまりないとおもいます。一番定員割れしているのが、言い方悪いですが田舎の県職の公務員獣医師です。これは、転勤はある。職種もころころ変わる。給料安いのいいとこなしですから、めっきり人気薄です。
そんな自治体も決して手をこまねいている訳ではなく、奨学金を出して獣医師確保に動いていますが、それがいわゆる紐付き奨学金で、もらった年数かその倍くらい勤務しないと全額(当然利息も含めて)返済ですので、いかんせんあまり人気はないですね。本人が学業途中で臨床関係に進みたいと思っても、返済を考えたらなかなか難しいですし、臨床を志しているのに、公務員ですから、もちろんモチベーションも上がりません。いいことなしです。

投稿: 一宮崎人 | 2017年6月 9日 (金) 14時57分

利益供与が話題になってますが、誘致するにあたってメリットを付すのはどこでもあるでしょうね。

戦略特区の成田市も医学部の土地を無償貸与、建設費の助成をしてます。
隣地の看護学部の土地建物にも助成済み、付属病院の建設にも多額の助成予定だとか。

これらは地方自治体が行ってることで、安倍総理の利益供与になりませんよね。

文科省のメール、名前出てるなら野党が情報提供者を引っ張りだして委員会でやれば早いのに再調査

投稿: 多摩っこ | 2017年6月 9日 (金) 14時59分

みなさま活発な議論をされていて素晴らしいですね、僕は規制緩和推進の立場ですが、1点モヤモヤするのは土地の譲渡の問題と校舎などの助成金です。
90億円とか聞くと大きい金額ですし、六究さんがそこに疑問をお感じになるのも理解できます。

そもそも、助成金の制度について民主党の作った総合特区との比較を見て見ましょう
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/jrireview/pdf/7634.pdf
こちらのP39の表を見ていただけると、民主党特区との比較があります。
安倍さんの国家戦略特区の特徴は、規制緩和を重視しており「助成金が無い」と言う点です逆に民主党の作った総合特区では助成金があり、これが一部で助成金目当ての事業の温床となってしまいました。安倍特区はその点むしろ透明な制度と言えます。

一方で加計学園には今治市から助成金と土地の譲渡が行われています。それは国ではなく今治市からです。
つまり官邸という決裁権者と、お金の出どころは別になっているといいうことです。
まあこれでも安倍さんは圧力で、、、と突っ込めるかもしれませんが少なくとも承認者が決済権限もお財布も握っている民主党の特区よりは透明と言えるのでは無いでしょうか?
(逆に考えると、安倍特区でお財布を握っていたら今頃メディアで大騒ぎだった気もします)

http://blog.livedoor.jp/trecca/archives/69745765.html
こちらのブログ管理人様は僕とは立場は違いますが、今治市議会が助成金と土地の譲渡を決議した議事録を書き起こしていただいており有意義だと思います。
今治市議会としては、助成金と土地の譲渡について財源含めて説明しております。
(この部分について今治市議会の判断が正しいかどうかはちょっと横に置いておきます)

同じブログのこちらには
http://blog.livedoor.jp/trecca/archives/69502240.html

「学校法人の寄付行為及び寄付行為の変更に関する審査基準」という文科省の基準についての記述があります。奇妙なことに文科省としては申請の前までに、土地と助成金の議会決議を済ませておけ、という基準があります。
これは事業を申請するものにとっては非常に厳しいですね、、、というのも逆に議会からは本当に申請が通るのか??申請前に議会承認なんてできないと指摘されてしまうからです。
ニワトリタマゴのジレンマに陥りそうですが、なんとか加計は突破しました。
これも岩盤規制の一環なのでしょうか、文科省は相当無茶ぶりを申請者に課しているように見えます。
僕には加計のロビー活動が完全に透明だったかどうかわかりませんが、岩盤を打ち砕くには相当なネゴが必要だったろうなあと想像します。
(例えば僕の知る金融業界でも天下り受け入れたりしてますし、まあビジネスのリアリズムとしては必要でしょうね)
加計学園に官邸関係者が絡んでいるとかお友達疑惑がありますが、これは裏側から岩盤の硬さを証明している象徴のようにも見えます。

以上いろいろ考えると獣医学部一校作るのにこんなに大変なのだとすると、日本の新規産業振興についてはなかなか明るい未来は描けないなあと思います、期待はしていますが、、、

投稿: snsn | 2017年6月 9日 (金) 15時28分

一宮崎人さん。お願いがあります。
知見の深さに圧倒されております。
そこで地方在住の現職産業系獣医師の御立場で、ひとつまとまった「獣医師が見た加計事件」のようなものをを書いて頂けないでしょうか。

よろしければ、捨てアドを貼っていただければ、こちらからご連絡いたします。
よろしくご検討ください。

ブログ主

投稿: 管理人 | 2017年6月 9日 (金) 16時34分

岩盤規制を何とかしないと、おそらく世界の先端から5年10年と遅れていくことになりそうですね。金融にしてもITにしても。

シリコンバレーの先端技術は5年後に世界を席巻するが、日本に流布するには10年かかると言われる由縁ですね。

投稿: | 2017年6月 9日 (金) 16時45分

ご無沙汰してます。記事の中でちょっと気になったのでここだけ。


> 多く文科省の天下りを受けると、助成も多く獲得できます。その相関関係です。

> 天下りを受けると金が貰えるのです。税金がこのように使われていると知っている国民は少ないでしょうが、これが官僚と既得権集団の癒着の実態の一例です。


この印象操作は酷すぎです。

私立大学への補助金は、公表されている交付要領によって決められているもので、天下りがあったから多く交付されてるものではありません。
一般補助金は学生数と教員の数から算定されますし、特別補助は機能強化や国際交流など私立大学の努力によって配分されるものです。

なので、学生数が1位、2位の大規模大学に補助金が多く配分されるのは当たり前ではないですか。
天下りが多いのも、教職員数が多いからそれだけ多く受け入れられてると考えるのが一般的だと思いますが。


相関関係というなら、

「学生・教職員数が多い大学には、補助金および天下りが多い」

くらいしか言えないと思いますが。

もし、この2大学に天下りがあったから補助金が増えているというのなら、その根拠を示してくださればと思います。

この部分は実名を出されてる大学に対して失礼だし、蛇足だと感じます。

投稿: ひこ~ | 2017年6月 9日 (金) 17時30分

 snsn さん、大変参考になる記事のご紹介ありがとうございます。
 
 現役であられる一宮崎人さんの、「緩和一辺倒だけでは産業獣医は増えないだろう」という意見も貴重でした。

 まさに、こういう有益な意見や活発な情報の収受を指してブログ主様はネットの「集合知」と言いますが、まったく同感でした。
今回、特に勉強になりました。

 
  ところで状況を俯瞰して見ればsnsnさんが言うように「加計学園」は驚異的な粘りと信念をもって、ようよう学部設置の実現まで到達したわけで、それは実際「奇跡」のようなものだったかも知れませんね。
 ある人々にとってそれは「ありえない」事であり、「あってはならない」事なのであって、そうした観念的予断を持ってそこから帰納・逆算して考えるから、「利益供与論」みたいな妄想が生まれる下地が出来るのでしょう。
 でもって「安倍憎し感情」が油を注ぎ、正常な論理的判断能力を欠如させ、さらに常識をも打ち破ってしまう人々のいかに多い事か。

 私は日本経済の「のびしろ」はまだあって、その中心は「規制緩和」だと考えていますが、このような有様では snsn さん同様、「なかなか明るい未来は描けないなあ」と感じますね。

 それと、左派に特有の「安倍嫌い」は非常におかしく思えます。
昨日、ふゆみさんのコメントにもありましたが、安倍総理はどう考えても「中道左派」だし、世界的に見ればさらに「リベラル寄り」の政策ばかり並べてます。
 どうしてこうも嫌われるのかわからない。
 思うに、全体として日本の左派は「国益」を実現するような「強いリーダー」を忌避したいもののようで、また日本の安全保障の要である「日米同盟」を毀損したい意図もありありと感じてしまいます。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年6月 9日 (金) 17時46分

ひこ~さん。わかりました。削除しました。

投稿: 管理人 | 2017年6月 9日 (金) 18時03分

管理人様
身に余るお申し出、大変ありがたい事ですが、いかんせん論理的にかつ資料に裏打ちされた長い文章を書くことは不得手です。ですので、今回はお申し出を固辞させて下さい。大変申し訳ありません。
現役獣医師として、今回の加計問題に感じる事は、管理人様も言われる通り、岩盤規制vs規制緩和、官僚vs政治家の構図だと思います。
ただ、規制緩和政治家側が大の仲良しだった事が、この問題をややこしくしているだけだと思います。これが京都産業大学だったらこれ程こじれたか?それを考えると、四国一校加計だけだとした、農水族の深慮遠謀も勘ぐってしまいます。
獣医学部の新設と獣医師数の偏在は別問題だと思います。偏在の問題は、日本の農業の構造的問題であり、その解消には、日本の農業そのものを議論する必要があるかと思います。自分が考える加計問題は、以上です。

投稿: 一宮崎人 | 2017年6月 9日 (金) 18時17分

> 管理人さん
お手数をお掛けしました。
消される前の修正されたものも読みましたので、管理人さんが言わんとしてることは解っているつもりです。天下りによって補助金が増えるのは間違いない(でなければ受け入れる意味がない)というのは正解なのですが、出されている資料からは相関関係が全く見えないので指摘させていただきました。

このサイトの良さは、正確な資料の提示ととそれを元に展開される理論整然とした管理人さんの論評、それを補完するコメント陣のやりとりだと思っています。

私は毎回、重箱の隅を突っつくようなコメントしか出来なくて申し訳ないです。ご容赦ください。

投稿: ひこ~ | 2017年6月 9日 (金) 19時20分

一宮崎人さん。了解しました。残念ですが、またの機会によろしくお願いします。
今回貴兄のコメントで地方獣医師の置かれた現状がリアルに伝わってまいりました。この視点は、完全にメディアに欠落しているものです。
またのコメントをお待ちしております。

ひこーさん、またおかしなこと書いていたらご指摘くださいね。

投稿: 管理人 | 2017年6月10日 (土) 04時30分

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