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2017年6月14日 (水)

朝日新聞 正しいフェークニュースの作り方

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朝日新聞のフェークニュースの作り方の参考例を、2015年7月25日の記事からいくつかあげておきます。

これとまったく同じことを、朝日は2年後のテロ準備罪でも繰り返しているので失笑してしまいます。

朝日はなんどダマしても気がつかないほど、国民が馬鹿だと思っているんでしょうね。

なお本日の記事は別にあります。

                                         ~~~~~~~~~

特定秘密法の時に、朝日は大キャンペーンを張ったのですが、こういうかんじです。

もはや世界記憶遺産に登録申請したいような殿堂入りモノです。

「防衛産業で働くB男がA子と大学の同窓会で再会した。酔ったB男は『あまり知られていない話だけど』といって、数年前に北朝鮮が発射したミサイルが途中で失速して海に落ちたが、『もし失速していなかったらこの辺に落ちていたかも』という情報を暴露。
A子がブログで書き込み、ある防衛マニアかミサイルの飛ぶコースを推測してネットで拡散した。翌月、捜査機関が二人を訪ねて来た。B男は業務で知った秘密を漏らした疑い、A子は漏洩をそそのかした疑いだった」 (2013年12月6日)

この記事のキモはむしろイラストにあって、そこには思わせぶりに「有罪!」という字がデカデカと踊っているのですから、さぁお立ち会い! 

Photo_3朝日新聞デジタル 12月6日 秘密保護法案 条文解説ここが問題)規制の鎖、あなたにも

もちろん、本文には「逮捕される」も、ましてや「有罪」もありません。これが味噌です。ただ「捜査機関が訪れた」と記してあって、そこで寸止めです。逮捕まで書くとまるっきりの誤報だもんね(苦笑)。

そもそも、特定秘密法は、防衛省や製造に携わった関係者に対しての秘密保全義務に罰則規定を設けただけのもので、世界中どこの国にもあるものです。

たかだかミサイルの弾道を予測したらパクられるようなもんじゃありません。それを、「同窓会」だとか、「ネットでの拡散」とか、市民の身近な例に引き寄せて、恐怖を煽っています。

この手法は、民主党が今回の安保法制審議で、「徴兵制が来る」とやって、国民に身近な恐怖を煽ろうとした手口に通じます。実に卑劣です。

「ネット」も「同窓会」も、特定秘密法案にはなんの関係もありません(あたりまえだ)。

それをあたかも特定秘密法で、国が気に食わないことを言えば逮捕されて罰せられる、という恐怖を植えつける素材として持ち出します。

典型的な印象操作による歪曲報道のやり口ですが、これは<恐怖>を担保にしているだけに効くんだなぁ。

これに煽られたのか、リベラル文化人までが、「物言えぬ憲兵政治が戻って来る」と騒いだのですから、なんともかとも。

0b901139(写真 「プロメテウスの罠」を大々的に賛美する朝日新聞。2011年から2年間ていどは朝日の「良心の証」のような存在だったが、執筆記者が吉田調書でズッコケて、今や歪曲報道の殿堂入りに)

こういう書き方は朝日のオハコで、『プロメテウスの罠』でも使われています。 

たとえば、有名な町田の主婦の子供が「鼻血を出した」件などは、こういう書き方をしています。こちらも歪曲報道の殿堂入り記事です。

「有馬理恵(39)のケース。6歳になる男の子が原発事故後、様子がおかしい。4カ月の間に鼻血が10回以上出た。30分近くも止まらず、シーツが真っ赤になった。(中略)
原発事故後、子どもたちの体調に明らかな変化はありませんか」。すると5時間後、有馬のもとに43の事例が届いた。いずれも、鼻血や下痢、口内炎などを訴えていた。(中略)
こうした症状が原発事故と関係があるかどうかは不明だ。首都圏で内部被曝というのは心配しすぎではないかという声もある。しかし、母親たちの不安感は相当に深刻だ。たとえば埼玉県東松山市のある母親グループのメンバーは、各自がそれぞれ線量計を持ち歩いている」(朝日新聞2011年12月2日 太字引用者)

まず衝撃的な、「子供が放射能の影響で鼻血」という事例をぶつけて、読者を<恐怖>の前にひれ伏させます。 

ちなみに、この有森氏という女性はただの主婦ではなく、共産党系の女優で、集団的自衛権反対演劇などをしているプロの運動家です。 

こういうタイプの人物を、なんの注釈もなく登場させ、デマの発信源とするのが、朝日です。

それはさておき、記事は「町田という遠隔地にも子供に放射能が原因で鼻血が出た」というショックで思考停止に追い込んだ後に、「放射能の恐怖でお母さんたちがパニックになっている、東京都下まで放射能被害が及んでいる、子供がバタバタ倒れている」という印象を植えつけます。

もはや報道というよりアジビラですが、実に巧みです。

これと同じ手法は雁屋哲氏が、『美味しんぼ』で使い、こちらは失敗しました。

Photo_2(写真 「美味しんぼ・福島の真実」より。「鼻血が出た。放射能のせいだと訴える井戸川元町長。この人の鼻血は埼玉に逃げてもまだ止まらないようで、写真まで公開してバッチイ。当然のこととして、このマンガにも出てくる松岡医師のようなヘンな人しか、それを被曝とは結びつけていない。この大阪瓦礫焼却と鼻血の関係も、デタラメであることが完全に証明されている)

具体的病名も提示されなければ、医師の所見も「心理的なもんでしょうね」ていどのあいまいなものです。

全部ただの「印象」です。無関係な事例を、先入観とイデオロギーで接着しているだけです。

あのね、朝日と雁屋さん、、子供は年中鼻血くらい出すの。首都圏で募れば43件くらい簡単に集まるの。

これはこのブログで徹底的に書いたことですが、仮に放射能と鼻血が関連があるなら一時に高線量を浴びた急性被曝だけなのです。 

こんなことは少し放射線防護学を勉強すれば、すぐにわかることです。

しかし、これでいいのです。なぜなら、これらの情報の目的は、恐怖を植えつけて自分の意志に従わせることだからです。  

もちろん、朝日の記者自身もそれがありえないことを医師から取材しているはずで、ちゃんと言い訳を紛れ込ましています。  

記事中には巧みに、「関係があるかどうかは不明だ」、あるいは「心配しすぎではないか」と批判を受けた場合の逃げ道を作って、後から「あれはそのような人が出たという客観報道にすぎません」と、いざ追及された場合には逃げられるように、非常口も作ってあります。 

つまり、悪い意味での「プロの仕事」なのですから、余計に悪質です。

こういう、本来無関係な事柄を主観でくっつけて、自らの主観の方向に「角度をつける」報道を印象報道と呼びます。

どうしてこんな飛ばし記事が新聞協会賞なんかに選ばれるのでしょか。まぁ、新聞協会会長は朝日新聞社長でしたけど(笑)。 

もちろん事故から9か月しかたたない当時の状況で、大新聞にこのような書き方をされたら、情報を持たない一般読者は、「放射能の影響で子供を中心に健康被害がどんどん拡がっている。大変だ!子供を守れ!」という気分にさせられます。

そして朝日の思惑どおり、母親たちの脱原発サークルが大量に生れ、自主避難者の大群を作る結果につながっていったわけです。

雁屋氏のほうは、だいぶ情報が出揃ってからの時期だったから袋叩きにあいましたが、『美味しんぼ』が出たのが2011年夏あたりだったら、巨大な負のインパクトを与えたことでしょう。

ちなみに、この「プロメテウスの罠」を書いた木村英昭記者と宮崎知記者は、後に吉田所長調書を手に入れて、「所長命令に違反して所員は大部分逃亡していた」というヨタ記事に仕立て上げ、その嘘がバレて、記者生命を失っただけではなく、社長と朝日まで道連れにしています。

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(写真 謝罪会見する朝日木村社長。この後に第三者委員会で厳しい指摘があったが、いまもなおその報道姿勢には変化がない。いやむしろ、いっそうひどくなっている)

このような無関係、ないしは無関係かもしれない情報を、自分の主観で強引につなげて自分の説を強調する印象操作が、いかにメディア自身にとっても毒になったかわかるでしょう。

このような印象操作に基づく印象報道を、徹底的にメディア・リテラシーしてきたのが私たちブロガーたちでした。

もし、これらの朝日の歪曲報道に対して、ネット界から発信されるカウンターがなければ、一昔のように嘘が嘘のまま歴史的事実となっていったことでしょう。

思えば、慰安婦問題が流布される1990年代初期に、いまのようにネット言論が盛んならば、慰安婦虚報はここまで世界に拡がることはなかったはずです。

私も微力ながら、このリテラシーに参加できたことを、ささやかな誇りにしています。

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コメント

 朝日は吉田調書・吉田証言以降、逆にさらに先鋭化して来たと思います。
 
 自分たちこそが「正義」で、それをペンの力で実現させるのが自分たちの「至上の使命」だと傲慢な勘違いしていて、記者らとしては「世直し」をしている気分でいるんですよ。 笑えるけれど。
 だから彼らとしては常に「百万人と言えど、われ行かん」の特攻気分なのであって、敵が適度に大きければなお良く、さらに「やってる感」にひたれ、満足感もひとしおなのです。

 「原発」という悪に対峙する「反原発」という絶対正義の前では、一々「鼻血」の原因がどうだかとか、それがやりすぎの扇動であったかどか、などと言う事実検証は「些事」なのであって、そこで一旦間違ったとしても一顧だに値する価値もないのですよ。

 よく見かける「朝日は潰れなければ良くならない」とは言語矛盾ですが、残念ながら実際そのとおりです。
 どんなに経営陣が代わったとしても、「経営と現場の分離」が紙面改革を阻害し続けつづけ、部数が減り続けても不動産収入ある限り、それこそ潰れるまで朝日の体質に変化は期待出来ません。

 
 万人に「何が正義か?」などと決め打って提示出来る事象は世の中に元々少ないのだし、「100%正義である」と言い切れる問題もまた同様です。
「ひとつの正義」に固執し続ける事の弊害は、結局のところ多様性や少数意見、「自由」そのものをも押しつぶす事になるのであって、リベラルはそこのところの問題点をもっと考えてもらいたいですね。


朝日新聞の別刷り紙面にglobeというものがあります。少し前の経済記事の中で 、会社のある事業が傾いた原因として、工場のOBエンジニアの一人として、実名で意見が出ていました。

私が以前いた工場でしたので、その人を知っていました。共産党の青年組織、バリバリの民青活動家です。工場周辺で「赤旗」のビラを撒いていました。

工場のエンジニアの代表みたいな顔をして出ていましたが、知らない人が見ればわからないでしょう。

つまりこうです。共産党の組織の中では当然、会社・職業間のネットワークがあります。朝日新聞の共産党関係者が、このネットワーク(データベース)を使い、記事の趣旨に沿った"お友達"を登場させているのではないかと思うのです。

その工場の実在する人物と言う点で 間違いではありません。知らない人が見れば、もっともらしい記事に仕上がっています。でも、その人を知っている人には、「仕事をしない、できなかったお前が言うな」となります。

現代はネットの時代です。本記事で触れられているように「鼻血の主婦はこういう活動家」とわかれば、記事の真偽も明確になると思います。本ブログのような存在価値は高まる一方ですね。

九州Mさんの書かれている、フェイク手前の印象すり替え的な記事作りについて、同様な経験をお持ちの方は多いはずです。
私も、具体的に自分に身近な記事になるほどに、朝日の出している「こんな人がいて〜だよね〜」に違和感どころでなく「え!こんな風に書かれても」と思うのです。
それは最近ではなく大人になって読解力がついてからずっとです。既知の案件で「その通り!よく書いてくれた!」と思った事が0回って、やばすぎです。
世の中知らない事の方が多いので、これだと何かを知りたい時に最も読むべきでない媒体としか思えません。まあ、サカ読み練習にはなりますが。

 インターネットが普及して、学校でも「情報の取捨選択」が教育される時代になりました。メディアの報道についても、各人が自分で考えて判断する、立ち止まってソースの信頼性を検討するという姿勢が、次世代には根付いていくように思います。
 そうした中で、朝日新聞の姿勢がさらに先鋭化してきているとすれば、それは死期を迎えつつある前兆かもしれません。右左問わず、イデオロギー団体は危機を迎えるとさらに先鋭化を進めて一気に破滅へ向かうというパターンが在るように思いますので。
 ただ個人的には、現在朝日新聞の先鋭化が進んているとはあまり感じていません。昔からこの調子だったような印象です。

参院法務委員会 小川敏夫議員質疑 2017年6月13日

「私がヤクザの人に誘われてね、えー、それで、ヤクザの目的、ヤクザの利益のために一緒やろうや、と言われて、ついつい誘われてその気になっちゃってやっちゃたら私は処罰されますよね。じゃあ、大臣の定義で組織に入ってない人、周辺にもいない人、真っ当な生活を営んでいる人がですよ、ヤクザと一緒にやったとしても処罰されないんですか。そんなことないですよね。だから犯罪の構成要件としは一般人も処罰の対象になるんですよ。」(5:40あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=8IsJgvzEq2U&feature=youtu.be&t=340

なんかもうねぇ…
こんなのも政府を追及する印象操作に使えますの?
共謀罪以前に既に処罰対象でしょ。

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