蓮舫氏会見 つくづくこの人は・・・
まずは政治的にどうのこうのはないと思います。与党はこの問題を劣勢回復の起爆剤にする気はありませんし、あればとうに使っています。
むしろ問題は身内の党内でしょうが、この調子です。
「『今さら戸籍を見せられても関心はないし、どうでもいいことだ』(若手議員)」「『国内に二重国籍者はたくさんいる」(ベテラン議員」「『プライバシー情報は本来は政治がガードすべきものだ。公開がもたらす悪弊のほうが大きい』「『差別や排他主義につながりかねない』(党執行部)」(毎日7月18日)
主要メディアの小さな扱いと党内のこの微温的な空気がある限り、この問題はこれで幕引きでフェードでしょう。
http://www.sankei.com/politics/news/170718/plt1707180036-n1.html
まぁ、党首の次ぎのメはあるわきゃないですが、そもそもあの党に、「次の代表選」自体があるかどうかもわかりませんしね。
ただひとつ言えるのは、政治家以前の蓮舫氏の人としての資質がたまらない。
人格うんぬんは品下りになるのですが、この人に限っては政界広しといえどこれほどダブスタがひどい人も珍しいですな。
テレビを見ていて、ああここの場に座っているのが稲田大臣じゃなくてよかったなと思ったのは私だけでしょうか。
このケースなら蓮舫氏は、謝罪くらいじゃ許さずに、議員辞職要求くらいはキイキイ叫んだことでしょうからね。
大方の人は忘れたでしょうが、同性である稲田大臣に対してもっとも口撃をしかけたのは蓮舫氏でした。
なんと2007年から8年にかけての対談の一コマを取り上げて追及していました。
まぁ内容はともかく、蓮舫氏そのいたぶり方がすさまじいこと、すさまじいこと。
「稲田氏は『10年前の一議員の発言』『長い対談の一部」と拒んだが、蓮舫氏の追及に、『どうしても読めというので読みます』と朗読。唇をかみ、声が震える場面もあった」(日刊スポーツ2017年1月31日)
防衛大臣に10年前に、女性の働き方についてしゃべったことを、罰ゲームよろしく朗読させて悦にいるわけです。
まったく稲田氏を評価していない私も、こりゃ度がすぎると思いました。
たぶんこの人は、自分の中に政治的サディストのバイアスがあることを自覚していないのです。
「政治的人間」という種族は、えてして自分の好悪にすぎない感情を政治的な装いで表現しますが、その意味で蓮舫氏はまことに「政治的」です。
稲田氏が都議選で派手にオーンゴールの決勝点を上げた時の、7月6日の蓮舫氏の発言。
「既遂で違法行為を行った大臣がその発言を訂正した所で違法行為が消える訳じゃない。法律違反をしてる大臣は一刻も早く罷免すべき」
この発言の「大臣」を「党首」に入れ換えれば、蓮舫氏は昨日の記者会見はそのまま辞任会見となったでしょうな。
またこの人は、よせばいいのに子供を言い訳に使いましたが、こんなことも言っていました。
「民進党の蓮舫代表は11日、東京都内で開かれた「ベストマザー賞」(NPO法人日本マザーズ協会主催)の授賞式にプレゼンターとして出席した。20歳になる双子の男女を育てた蓮舫氏は式後、「(子育てで)一番こだわったのはあいさつ。『ありがとう』『ごめんなさい』をちゃんと言えるように教えてきた」と記者団に振り返った」(産経2017年5月11日)
す、すいません、思わず口元がほころんでしまいました。「ごめんなさいを言える子に育てる」ですか。(爆)
じゃあ蓮舫さん、あなた、母親の教育が悪かったんだねぇ。
さて今回の会見は、戸籍謄本を見せたまでは常識的対応でしょうが、また余計なことを言ってしまっています。
「手続きを怠っていたことは事実だ。私はずっと日本国籍だと思っていた。疑ってもいなかった」(産経7月18日)
http://www.sankei.com/politics/news/170718/plt1707180036-n1.html
もちろん見え透いた嘘です。時系列を洗ってみます。
こ事件は要するに、1985年の国籍法改正に伴って、当時18歳に達していた蓮舫氏が日本と台湾(中華民国)との二重国籍状態を解消する手続きをしていたのかどうかです。
先日アップした法務省の「国籍選択の流れ」をもう一回見てください。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-3492.html
今回適切な重国籍解消の手続きをしていなかったことを認めていながら、「疑ってもいなかった」と言ってしまうサガが哀しい。
というのは、蓮舫氏は、ハーフであることを売りものにしたタレントであり、二重国籍であることを積極的に付加価値にしてきた政治家でもあるからです。
いまやネット言論によって過去の様々な言動がわかってきています。
週刊現代1993年月6日号では、「お母さんは日本人」という問いに答えてこうはっきりと答えています。
「私は二重国籍なんです」
この時点で彼女はとうに成人に達した25歳で、しかも国籍法改正で父系でも母系でも国籍取得できる緩和があったのですが、蓮舫氏そのまま放置していたことになります。
1985年以前の法改正以前だと、父系のみの血統主義でしたから、日本国籍は取得できなかったわけですが、すべての条件が揃っているにもかかわらず、知らんぷりをしていたわけです。
当時彼女はテレビタレントでしたが、同じ1993年にテレ朝のステーションEYEにキャスターとして起用された時の抱負の言葉も残されています。
「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」(1993年3月16日朝日)
続いて1997年29歳の時の発言。
「日本語しか話せないのが自分の中でコンプレックスになっていました。自分の国籍は台湾なんです。父のいた大陸というものを一度この眼で見てみたい」(1997クレア)
2004年に民主党から立候補したときの選挙広報です。これは致命的です。
ちなみにここに虚偽を書くと公職選挙法違反で失職し、公民権停止となる可能性があります。かつて学歴詐称で失職した前例もあります。
立候補する際に二重国籍を隠すことは可能です。それは戸籍謄本には国籍選択宣言が乗らないからだということは先日お話ししました。
しかしそれが「帰化」という表現までしてしまうと話は別です。「日本国籍を持っている」まではほんとうですが、同時に台湾国籍も持っていたのですから「帰化」はしていません。
すなわち虚偽記載です。
政治家となった後もむしろ得意気に「私は華僑」発言まで飛び出しています。
2010年、中国でのインタビューに答えての発言。
「ずっと台湾・中華民国籍を維持して、双子にも(中国語を)教えている。華僑であることを忘れずに何度も中国を訪れてきた」(中国国内線機内誌『飛越』)
これは逃げようがありませんね。蓮舫氏は意図的に重国籍を維持するメリットが、何かしら存在したのです。
後は、去年さんざん嘘を並べてきました。
2016年9月6日の、疑惑を追及されての発言。
「昭和60年に日本国籍を取得し、台湾籍の放棄を宣言した。台湾籍は有していない」
もうこのくらいでいいでしょう。
蓮舫氏は違法状態を長期間知っており、それを修正することなく放置してきました。
それによるなんらかのメリットがあったのだと考えられます。それがいかなるものなのかは、もう少し蓮舫氏に語ってもらわねばなりません。
まぁ、他人の10年前の雑誌の対談の一節を切り取って、口を究めて口撃した蓮舫氏のことですから、よもや忘れたとは言わないでしょう。
稲田さん、大臣辞めて、このことが国会審議の俎上に乗ったら、ぜひ蓮舫氏の発言録を朗読させて下さい。そのくらいやられてもバチはあたりませんからね。
« 蓮舫氏 重国籍問題雑感 | トップページ | こんどは「稲田隠蔽疑惑再燃」ですか »
北朝鮮危機に比べたら屁でもないし、つくづく平和ボケしてるな、と
投稿: 石破茂 | 2017年7月19日 (水) 07時01分
なんというか、このままぜひ民進党を地獄まで連れていってもらいたいですね∩( ´∀`)∩
投稿: かつて(以下略)… | 2017年7月19日 (水) 07時47分
自民党の小野田美紀議員の時は誰も差別だなんて言わなかったのにね。ご都合主義も大概死したほうがいい。
投稿: ednakano | 2017年7月19日 (水) 08時35分
マスコミのアクロバティック擁護が見ものっす。
投稿: クラッシャー | 2017年7月19日 (水) 08時36分
蓮舫氏本人もさることながら、またもやメディアに呆れさせられました。
どうせお茶を濁した記事にするんだろうなと思いながら新聞を見てみると、お茶を濁すどころか、
堂々と記事の構成を差別論に話をすり替え、差別を助長するなと言わんばかりの弁護士による解説が付いたオマケ付きの完全擁護。
投稿: 三毛猫 | 2017年7月19日 (水) 08時41分
池田信夫氏が言うように、なぜ切れたパスポートで台湾籍の離脱が出来たのか、「申請書を出す」と言っていたのに「証明書」を出してきたのはなぜか、10/17に内政部を通過した申請が遡って9/13日付けで許可されているのはどうしてか、なお疑問はつきません。
それはともかく一番の疑問は、このような釈明が「なぜ、今なのか」なのですが、「子供が成人したから」と言うのは全く納得し難い不合理な説明。
いづれ政局をにらんだものなのか。
安倍さんは内閣改造をやるのだから、解散はすぐにはないとすると、国ファに十分な準備期間が出来る。
自民党の支持率はさほど落ちてないので、国ファが手を突っ込んで「候補者狩り」する舞台はさながら民進党ですね。
それを何とか防がないと、本当に民進党は蓮舫の代で終了です。
それにしても立法をする立場の、しかも公党の代表者に「どれだけ遵法精神があるのか?」が問われているのに、そんな事は思いつきもしていないような会見ぶりには、猛暑なのに寒気がしましたね。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年7月19日 (水) 08時54分
多重国籍者の問題の本質は二つあります。政治的な権利と義務がそれぞれの国にあること。もう一つは、我が国の戸籍の仕組み上「国籍選択」をしない限り、多重国籍者であるか否か、それ自体が分からない、ということです。
多重国籍禁止という法律がありながら、多重国籍か否かが仕組み上分からない、というのはお粗末という他ありません。
外国籍があるということは、基本的に相手国のパスポートを持つことができ、相手国の参政権(投票権)があるということです。そして相手国に徴兵制があれば、相手国の軍隊の一員にすらなるということです。
そのような人が、一般の日本人と同じように、政治的な権利と義務が同じであっていいはずがありません。ましてや国のありようを決める国会議員、さらに最高指揮官たる首相にすら明確な制約がないのですから、法の不備そのものです。
蓮舫氏の問題で浮かび上がったのは、我が国の戸籍の問題(多重国籍者の把握ができない)ということと、多重国籍者の権利と義務の関係があいまいになっていることです。
"特別永住許可"によって、外国人のまま"特別に"日本に永住している、在日外国人の問題を含め、政治的な権利と義務の関係を見直すべき、と思います。
「共生社会」ということは、違いを明確にすることから始まる、と思います。そして、「住み分け」こそが生物界に共通するチエというものです。
投稿: 九州M | 2017年7月19日 (水) 12時24分
国籍喪失申請から1週間で許可が出てる異常な早さ、台湾代表処のスピーディーな仕事ぶりに感心(笑)…日付を遡って発行なら納得。
期限切れパスポートで申請出来るものなのか、公開したパスポートとは別に有効期限内のパスポートを所持していて返納した可能性が高い。
政治家の立場を利用して色々と動かしたのでしょうかね。
山路さんがおっしゃるように子供の成人云々は公開しなかった理由にならない。
経歴は日本国籍取得を「帰化」と表現した、あいまいな記憶だった、ダブルを強調していただけ…一つ嘘をつくと更なる嘘をつくことになり大変です。
彼女は重国籍であったのが「過失」だと説明しましたが、「故意」だと思う人は少なくないはずです。
代表という地位にしがみつく様は醜いです、人に対する言を自らに向ければ議員辞職ではありませんかね。
立候補者は重国籍禁止、国籍履歴書と戸籍謄本の提出を義務化し、虚偽があれば罰則と公選法を改正する必要があります。
投稿: 多摩っこ | 2017年7月19日 (水) 12時33分
HN石破へ。実在する有名人の名前をHNにすることはお止めください。
投稿: 管理人 | 2017年7月19日 (水) 16時04分
記事と直接の関係はないですが
次の衆院選、みなさんどうなると思いますか
投稿: ネトウヨハンター | 2017年7月19日 (水) 16時22分
ネトウヨハンターさん、私はこの支持率低下で自民がビビって改憲話を引っ込めたら大負けすると思っています。
蓮舫は2010年の時点で日本国籍のみだと思いながらあのインタビューを受けたのなら華僑に向かっても詐称を実行(嘘から出た誠で真実だった)わけです。
多様性の象徴として公人が見せる振る舞いがこれで、更に同じ境遇の人々にも自分の様に都合よく生きて成功を掴めとリーダーシップをとる彼女。そんなもんと一緒にされたくない重国籍者は沢山いると思います。
投稿: ふゆみ | 2017年7月19日 (水) 17時13分
次の選挙までにはマスコミの印象操作等の悪事が公のものとなり自民党が勝利すると思います。
国民の知る権利を侵し国民をバカにするマスコミが自爆するときは近いような気がします。
投稿: マスコミ嫌い | 2017年7月19日 (水) 18時09分
このお方、逆の立場だったら口を極めて罵り、攻め立てたことでしょう。本当に困ったお方です。あまつさえ、与党閣僚時代に、仕分け業務にて「二番じゃダメなのか」という言説の下、日本国の科学技術の根幹を毀損しようとしました。他国の国籍を有してでしょう。十分な利敵行為にあたると思います。このサイトでも紹介いただいた出自にも鑑みるに、極めて危険な人物です。これで大衆受けする政策を繰り出されたら、独裁者として利敵行為を働くことも可能になります。幸か不幸か、その能力・才覚がないので助かっていますが。いずれにせよ、この問題は単独固有のスパイ防止法を設定して国益を守ることを真剣に考える時期が来ているということです。これは、重大・大変な問題です。笑いごとで済ませたり、論理のすり替えでスルーしてよい類の問題ではありません。
投稿: ぼびー | 2017年7月19日 (水) 19時31分
蓮舫さんという人、こういう立場に置かれても
なぜか物言いが偉そうに聞こえるのは私だけでしょうか。
現行の国籍法について聞かれて
「人・物・金が国境を越える時代に今の法律が合わないのであれば、
改正をする必要がある。民進党は先陣を切りたい」
と語ったとか。
このくらい厚かましくないと党の代表なんて務まらないのかもしれませんが、
どんだけ前向きやねん、とツッコミを入れたくはなります。
>次の衆院選、みなさんどうなると思いますか
民進党が受け皿にならないことはすでに証明されています。
そうなればいきおい都民ファーストの国政版が期待されるのでしょうが、
私は今の風が次期衆院選まで持つとはどうしても思えません。
徐々に綻びを見せ初めているように必ずどこかで馬脚を現すと思います。
安倍総理にお願いしたいのは支持率回復のために
変に奇を衒ったようなことはせず、
今まで通り粛々とことを進めていただきたいということです。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2017年7月19日 (水) 20時09分
多摩っこさんへ
申請と証明書の発行タイミングもさることながら公開された証明書の写真が選挙ポスターで使用される斜め向きのもので、これは台湾でも公的な証明写真としては認められないフォーマットのようなので、国際的な公文書偽造の可能性すら出てきてるようです。
つくづく話題の提供に事欠かない人ですね。
投稿: しゅりんちゅ | 2017年7月19日 (水) 20時23分
安倍氏は次の選挙に向けてまずすることは内閣改造で稲田や金田といった無能且つすぐマスコミのおもちゃにされてしまう人達を外すことでしょうな。
それと、石破のように権力ほしさに背後から撃ち続けている獅子身中の虫な存在も排除してほしいです。私の中では最近石破茂の評価がだだ下がりです。
稲田の後任は誰が務めることになるのでしょうか?石破は論外として中谷も最近は反抗的な姿勢が見られますし。
投稿: 中華三振 | 2017年7月19日 (水) 20時27分
ガンバレ、蓮舫。
『レイシスト』や『差別主義者』、『排外主義者』に
負けるな。徹底的に戦え。
絶対、代表辞任や議員辞職するな。
開き直れ、謝罪するな、あなたの行動は全て正しい。
あなたがブレずに今の態度を維持する事が、『日本』の国益に
直結するのです。
日本を愛する皆さんも彼女を暖かく見守りましょう。
あんな茶番会見に怒りマジにリアクションするなど
エネルギーの無駄遣いです。
やりたいようにやらせとけば早晩、自滅です。
日本国民はなんだかんだいって結構クレバーですから。
投稿: Jose | 2017年7月19日 (水) 20時53分
もし、この分析通り偽造だったら大変なことになりますね
https://anonymous-post.news/archives/816
人はやましいことがあると逆ギレするからなあ
投稿: snsn | 2017年7月19日 (水) 22時23分
しゅりんちゅさん
あの写真を見た時に先ず証明書は写真入りなんだ〜と思いました。続いてポスターみたいな写真もOKとは台湾おしゃれじゃん面白いと違和感があるものの疑わなかったです。
疑惑が色々と浮上してきていますが、国会議員で野党第一党の党首が記者会見の席で偽造したものをわざわざ配るとは、にわかに信じがたい。
偽造が本当なら国際問題に発展する可能性もあり、彼女の政治家生命は終わります、恥ずかしくて日本に居られませんよ。
彼女のことは好かないけど、いくらなんでもそこまでやるかな〜でもな〜が私の今の気持ちです。
台湾当局にマスコミ辺りが確認をとって疑惑の解明をしてくれるとありがたいですが…。
投稿: 多摩っこ | 2017年7月19日 (水) 22時46分
蓮舫氏の書類は、台湾当局が正式だと認めた旨の情報が出ています。どちらにしろ嘘ついていたのは間違いないですが、彼女には代表続けてもらったほう良いと思います。あと次回総選挙は、自民で良いのですが、自分の選挙区は石破に近い人達しか居ないので、考えものです。、
投稿: 一宮崎の | 2017年7月20日 (木) 19時48分