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« 山路敬介氏寄稿 奥茂治氏 その人間と行動 その3 | トップページ | 奥茂治氏はテロリストではない »

2017年7月12日 (水)

閉会中審査における青山委員、前川参考人、加戸前愛媛県知事とのやりとりの吟醸

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昨日アップした閉会中審査における青山繁晴議員と前川参考人のやりとりを、さらにダイジェストします。 

読みやすくするために、発言そのままではなく適時要約し、文末も「である」調で統一しました。

白眉は、青山氏の詳細な時系列の経過を踏まえた追及に対して、前川氏がまともな答えをだせず、官僚トップの座にいながら、「なんでも知っているわけではない」と居直ってみたり、挙証責任を問われると、こんどは「それは政府の責任だ」と言い逃れしてみたり、もっとも痛い天下りに至っては、「ほかのやつだってやっているゾ。加計にもいるぞ」といった苦し紛れの最後ッペまでかましていることです。

おーミゼラブル。おー赤恥です。メディアが青山質問をスルーしたので、よかったですね、前川さん。

こんな体たらくだと、青山氏は手控えていましたが、出会い系疑惑と相まって、子々孫々言われますよ。

青山氏がすべて言い尽くさずに、巧みに加戸前知事に語らせることで、見事な追及となりました。

Photo_15

加戸氏の証言は押さえられ、なぶりものになってきた者たちの魂の叫びにも似て、聞く人の心を揺さぶりました。

今回、政府側が追い詰められたひとつの原因は、「ある」と主張している者に対して「ない」と反論することの難しさでした。

まさにドンピシャ「悪魔の証明」の実例そのもので、「悪魔がない」ことを証明してご覧と、メディアははしゃいだわけです。

そして門前払い対応をしてしまった菅氏の不手際もあって(キャラですな)、泥沼のような「悪夢の学園ドラマ」が日本を覆い尽くしました。

大臣、与党議員の失言・暴言もあったとしても、都議選大敗北の最大の原因は、この日本を覆う「なにかおかしい」加計ガスでした。

この加計ガスを拡げて政権を追い詰めたという意味で、朝日は社運を賭けた勝負に「勝った」わけです。

しかし、この彼らが望んだ以上の大勝利のために、毒ガスが引き起こした熱は急速に放冷されつつあります。

真実が追及される時間が来たのです。

メディアと野党は、北朝鮮が弾道ミサイルをぶっ放そうが、中国軍艦が領海侵犯しようが知ったことではなく、前川証人喚問を求めてきました。

おめでとうございます。ようやくその要求は閉会中審査で実を結びました。

では、「悪魔」は出たのでしょうか。ご覧のとおりです。

悪魔の証明も客観証言があれば解けます。

その時「オレは横で見ていた」という人たちが出てくれば、その時なにが起きたのか、起きなかったのか、誰がどのように動いたのか、動かなかったのか、その事実が分かってしまいます。

加計と与党の人物との関係を匂わせる報道はたっぷり聞きましたが、原点に戻れば、「疑惑」の初発は「総理の意向」があったのかなかったのかに絞られます。

今回その証人の役割を果たしたのが、加戸前愛媛県知事と、国家戦略特区諮問会議の民間議員でした。

特に、加戸氏は80歳を越えるご高齢をおしての証言で、内容的に私たちの心を打つものでした。あれをウソだというなら、その人の精神性まで疑われるほどです。

一方、「悪魔はいる。それはアベだ」と告発した前川氏ときたら・・・。メディアは落ち着いた答弁などと褒めそやしていますが、笑止です。

また例のフェークニュース発信源のひとつTBS「ひるおび」は、青山委員はおろか、なんと加戸前知事の証言までも番組から抹殺しました。

焦点は首相と官房長官の出席か否かだけのようです(苦笑)。

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さすが、青山委員の後ろでニタニタと嘲笑していた、杉尾秀哉民進党議員がつい先だってまで解説委員をしていたTBSだけのことだけことはあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-rsdoW5Xdrk

Photo_16https://mobile.twitter.com/hashtag/%E6%9D%89%E5%B0%BE%E7%A7%80%E5%93%89

朝日と毎日も平然と、両者ともに「いない」ことになっています。

毎日(7月10日)は「<加計問題>『印象操作』空振り 前川氏、追及に淡々」と題して、こう書いています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170710-00000078-mai-soci

「前川氏は時折強い言葉を選びながらも冷静な受け答えを繰り返した。発言内容の信ぴょう性を低下させようとする与党側の「印象操作」をかわした格好だ」

下に吟醸を書き出した青山質問のやりとりを読んで、なお「印象操作をかわした」と書ける毎日はある意味スゴイ。

青山氏が「印象操作」!?そっくりそのまま、その言葉お返しします。

もはや彼らは報道機関ではなく宣伝機関です。

Katomedia1出典:https://twitter.com/take_off_dress/status/884694230844624896

netgeekはこう指摘します。

「明らかに偏向しているのは加戸守行氏の証言を1秒たりとも紹介しなかったメディアだ。NHK、テレビ東京、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞。これらは前川喜平氏の主張のみを取り上げるなどして情報を中立の立場で伝えなかった」
http://netgeek.biz/archives/99342

ディアと野党は今さら引っ込みがつかないでしょうから、今後も延々とやり続ける気でしょうが、国民の多くは憑き物が落ちてしまったのではないでしょうか。

前川リスペクターの皆さん、加戸前知事が人間関係で加計とつながったと述べたことを、またスキャンダラス発覚と騒いでいるようですが、虚しくありませんか。

誰それとどうのこのという周辺爆撃ばかりです。すべてゴシップのようなワイドショーネタばかり。本質は別にあります。

の加計問題で押さえるべき点は、ほぼすべて今回の青山追及に含まれています。

私も今まで書いてきたことと、ほぼ重なることを心強く思いました。

                  ~~~~~~~ 

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 ●青山委員
「日本に獣医師の不足がないから、愛媛県今治市に加計学園が、新たに獣医師学部をつくることは、行政をゆがめることであるという趣旨で発言されている、この実態を知っていたのか」
 

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●前川参考人
「獣医学部の新設について、一律に申請を受け付けなのは告示があるからである。
私が歪められたと、いうふうに思っているのは、規制緩和の結果として、加計学園だけに獣医学部の新設が認められるに至ったプロセスだ」
 

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●加戸前愛媛県知事
「(同じ青山委員の質問に答えて)10年間、愛媛県知事として、今治に獣医学部の誘致を、当時は構造改革特区の名のもとに、申請しつづけたが鼻も引っ掛けていただかなかった。
県民の生命、身体、財産、畜産業の振興、食品衛生をで一番苦労したのが、鳥インフルエンザ口蹄疫の四国への上陸の阻止とBSEの問題だった。
(前川氏の)行政が歪められたと言う発言は、獣医学部の問題で強烈な岩盤規制のために、10年間我慢させられてきた岩盤を国家戦略特区というドリルで穴を開けていただいたとということであって、歪められた行政が正されたというのが、正しい発言ではないのか」
 

●青山
「獣医学部の現状は、930名の定員に、1200名まで23%の水増し入学が常態化している。これで需要が均衡してると、もしも文科省が判断してるのであれば、この点からも、おかしい。
水増しを是正すれば年間270名、約4分の1もの新しい獣医師か減ることになる。これは獣医師の教育が現状の学校では十分でないという証拠でもあり、獣医師養成の学校が足りないという証左ではないか」
 

●前川
「私立大学の定員超過の是正をどうするか一般的な問題。私学助成を活用するなど検討する必要がある。定員管理を、政策的に行っていくのが正しい方法だ。いっぺんにこれを撤廃するということは、望ましくない。
獣医学部をつくる方が、よほど困難で、その教員をどこから連れてくるか。既存の大学の定員を増やす方が、よりコストのかからない方法であり、実際にその方法で医師について供給数を減らしている」
 

●青山
「それは既存の体制の強化でやりたいということだが、それがもしできるなら、いまの水増しのような事態が起きるはずがないではないか」
 

●加戸
「特区の申請をしてから、何回も門前払いを食らった。一番強い反対は、日本獣医師会だった
関東以東は8割の入学定員、以西は2割の入学定員しかない。しかも私学は、水増し入学はするから、実質的には、養成される獣医師の数は、関東以東は80数%、場合によっては90%で、四国は空白区だった。
米国など諸外国はは必死でやっているのに、日本の四国・今治だけは作るな作るなはひどいではないか。
私は、加計ありきでではなく、たまたま愛媛県会議員の今治選出議員と、加計学園事務局長が友人であったから、この話がつながってきて、飛びついた」
 

R

 ●青山
「経緯をみれば分かる。省内のメモに依拠するのではなく、閣議決定や国家戦略諮問会議決定をめぐる議事録などを丹念に調べれば経緯ははっきりしている。
まず文科省は、先ほど前川参考人が言った告示、これは2003年にでている。告示は法律でも政令でも省令でもなく、役所が出す一種の命令だが、これは相当な力があるが、これを役所は出すことができる。
この2003年の告示によって、まさしく前川参考人が言ったとおり、獣医師などの大学新設を事実上差し止めてきた。
2003年の告示の前から獣医学部の新設は認めない姿勢だったが、この2003年の告示でそれが確認された。そのために獣医師の大学・学部は、半世紀の間まったく新設されなかった」
 

※注 関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/snsn-66ec.html
文科省・大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準 ttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/10/27/1260236_1.pdf

第1条4項 歯科医師、獣医師及び船舶職員の養成に係る大学等の設置若しくは収容定員増又は医師の養成に係る大学等の設置でないこと。」

2007年、愛媛県と今治市が共同で獣医学部を誘致し、加計学園だけがこれに応じたのが、それから苦闘10年。
2015年の6月30日、この愛媛県、今治市の努力が実って、新しい需要があることなど、4つの条件を満たせば、国家戦略特区の中に獣医師の学校をつくって良しと、いう閣議決定がなされた。
 
この前年の2014年には、この国家戦略特区の基本方針が閣議決定され、
ある省庁が規制の緩和を困難とする場合には、その正当な理由を説明するのを挙証責任を義務とすると。
そのために文科省は4条件に基づいて、新しい需要が獣医師にあるのかないのか、2015年度末、つまり去年の3月31日までに説明する責任が実質的に生まれた。
ところが文科省は、年度末までにそれができなかった。
それを見てか、2016年3月に新たに京都産業大学が名乗りを上げた。

政府、これをもって文科省のいわば敗北とはせずに、半年挙証義務の期限を延ばして、2016年9月16日に、国家戦略特区ワーキンググループのヒアリングを行った。

2015年6月8日国家戦略特区ワーキンググループ議事録
2015年6月30日閣議決定(文科省部分)
2016年9月16日国家戦略特区ワーキンググループ議事録

この席で、文科省の課長補佐は、『新しい需要があるかないかという挙証責任は、大学や学部を新設したいという側にあると』と述べた。
要するに文科省に挙証責任はないと言ったことになる。
しかしワーキンググループ側の原英史氏などが、いや、文科省にあると反論した。
このあとに文科省の反論は一切ない
したがって議論はこの時点で決着してしまっている。
牧野メモが出たのは、その10日後の2016年9月26日のことだ。すなわち、課長級の交渉で決着してしまったことに、改めて内閣総理大臣が口を出すというのは、行政の現場にいる人間からしたら信じられないことである。
これは文科省が敗北したことであっても、それは総理のご意向だから仕方ないでしょうという内部向け、に弁明する文書だったと見るのが、一番真っ当な解釈だ
 

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この決着を受けて日本獣医師会が動いた。獣医師会は、規制緩和が決まったあとは、新設を回避できないなら、せめて1校に限るべきだと運動した。、インタビューの、もとを確かめて下さい。

※日本獣医師会・蔵内勇夫会長は、最近、西日本新聞のインタビュー
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/340056/

京都産業大学、申請辞退。私の知り合いに確認すると、今回だめでも次回以降、期待できるっていうことで、無理をせずに、ここで矛を収めましたとのこと。
前川参考人はこの経過を知っていたのか」

※注 時系列整理
・2003年・・・文科省「獣医学部の新設は認めない」告示を発布。
・2007年・・・愛媛県・今治市の誘致に応じて加計学園が名乗りを上げる。
・2014年・・・国家戦略特区において規制緩和する場合当該官庁に挙証責任があるとする閣議決定
・2015年9月16日・・・石破4条件(新たな需要など)提示したために文科省に2016年度末まで「新しい需要があるか」についての挙証義務が発生したか、政府は期限を延長
・2016年・・国家戦略特区WG会議開催。文科省課長補佐「挙証責任は大学の側にある」と述べ、委員から論破。実質決着。
・2016年9月26日・・・前川文書(牧野メモ)出る
・20016年11月末・・・京都産業大学申請を辞退
・2017年1月・・・加計学園に決定

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 ●前川
「私が、現職で文部科学省で仕事をしてるなかでも見えない部分がたくさんあった。
どうして30年4月開学が、大前提なのかについて、合理的な説明がない。結局は官邸の最高レベルが言っている、あるいは総理のご意向だという説明しかない。
内閣府に説明してほしいが、文部科学省からはあずかり知らない部分はたくさんあるので、私が承知していないことは多々ある。
文科省はこの4条件をやはり満たす必要があるということを、ずっとこだわってきた。
文部科学省はそのひとつひとつについて、既存の大学でできている、すでに取り組まれていることであるとして今治市から出てきた提案は、この4条件を満たすものではないと、いうことを主張した。
挙証責任の在処(ありか)ということと、国民に対する説明責任とはまったく別物でありまして、国民に対する説明責任は政府一体として負わなければならない。
挙証責任があって、その議論に負けたから、文部科学省が説明するんだと、こういう議論にはならないはずだ」
 

●青山
経緯について全部ご存知ないっていうのが伝わってきた。そうは言っていないが知っていれば知っているといったはずだ。
挙証責任を持つということと、国民に説明するってことは別だと言ったが、もし別だったら民主主義は終わりだ。何のためにこの審議やってるのかも分からなくなる。
挙証責任ということを、すり替えて言っているのはいまの前川さんの方だ」
 

●加戸
「日本国民にとって、自流の中で、どこか求められているのか、それに対応すればどうしたらいいのかをかんがえねばならない。私は本質的議論がなされないまま、こんな形で獣医学部がオモチャになっていることを残念に思う
 

Photo_12日刊ゲンダイhttp://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/544.html 日刊ゲンダイだというのが笑わせる

●青山
「6月23日の記者会見で前川氏は、天下りの実態につい詳しい実態は知らないと言った。
これが事実だったら事務次官の責任放棄か、怠慢、と言わざるをえなし、事実でないんだったら、天下りあっせんの、そもそもの違法性について認識が足りない。
日本獣医師会は獣医師増につながる学校の増設には反対する意志で、獣医学部の学校許認可権はすべて、文科省にある。
だから学校は天下りの文科官僚を受け入れ、文科省は次官以下が、学校への天下りを法を犯してでも進めたから、前川参考人もこの問題で辞任したわけだ。
この獣医師会としては、既存の学校だけを守ろうとする姿勢と、天下り問題は密接につながってるんではないか。
すなわちこれは、既得権益を、政・官・財・民、ありとあらゆる所が一体で守ろうとする日本の闇につながっているのだと思う。
学校の設置許可も、良い学校が残っていくと良き競争に任せないで、既存の学校をとにかく守る、妥当な規制緩和であっても、やらないという姿勢が、現在の文部科学省ではないんではないか」
 

●前川
「この国家戦略特区における、今治市における、獣医学部設置の問題と天下り、再就職規制違反に係る問題を結び付けて議論をするのはおかしい。
仮に結び付けるのであれば、具体的な事例は、木曽理事は確かに、私の先輩であり、内閣府官房参与をしたうえで、内閣官房参与の身分を持ったまま、加計学園の理事になっている。
肩書きを持った状態の時に私のとこ来て、加計学園の獣医学部の新設に向けて働きかけをした。こういう、OBによる現役に対する働きかけこそがですね、やはり、いわゆる天下り問題の弊害の、ひとつの端的な例だと思っている。
天下り問題と、この獣医学部をめぐる問題とをですね、結び付けて議論することは誤りだと思う」

●青山
「 僕は結び付けなればいけないと思う。文科省はこのほど、文部科学白書を発表し、その冒頭の3ページに異例な言葉が入っている。
組織的な天下りの問題について、省をあげて猛省する。国民に謝罪し、3人の事務次官経験者は、(すなわち前川さん、あなたを含めてだが)あっせんの構造づくりや、運用について関わっていた責任を、極めて重く受け止め、停職相当の評価にした』と。
後輩の方々が苦しんで書かれた、この文章を今のご答弁は裏切っている」

●加戸
「特に今回の規制緩和に関して心に一点の曇りもなく、やったということで、これが今回の大きな事件の結論だったんだろうと思う。
これが国民に知ってもらうべき重要なことだと、私は思う。
たくさん今まで私のところに取材があったが、都合のいいことはカットされて、私の申し上げたいことは取り上げていただいたメディアは極めて少なかったことを残念に思うが、あのYouTube(※)がすべてを語り尽くしているのではないかなと思う」 


(全録)加計学園・獣医学部新設 有識者が会見 その1
(全録)加計学園・獣医学部新設 有識者が会見 その2 

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コメント

お早うございます。

ま、予想通りではありましたが、マスコミの偏向ぶりには呆れます。
報ステは私が見た限り青山繁晴さんの質問は一切放送しませんでしたし、
朝日新聞は閉会中審査の翌日朝刊で「やりとり詳報」を出してましたが、
今回の一番の肝と言っていい青山さんのやりとりは全くのスルーです。
どこが「やりとり詳報」やねんとツッコミの一つも入れたくなりますが、
さらに見出しには「愛媛は12年間加計ありき」加戸 とあります。
もうね悪意があるとしか思えません。

昨今のモワッとしたビジョンなき安倍叩きがいかに不毛かは明らかです。
以前紹介されていた母娘の会話のように、安倍がダメだからこの人で、
という「この人」を明確にしないただのバッシング。
ただこの雰囲気が政局にまで影響を及ぼしかねない按配なのが恐ろしい。
何かどこかで見たことがあるようなと思ったところではたと気づきました。
そうお隣の国、韓国とそっくりじゃないですか。

同日の朝日朝刊の一面に本社世論調査として
「首相信用できぬ」が61%とありました。
なぜか嬉々とした雰囲気を感じましたが、
朝日さんには同様の調査を是非してほしい。
「朝日新聞を信用できますか」と、
首相信用できぬの回答に勝るとも劣らぬと思うんですけどね。

ちょっと残念だったのは、Youtubeで有本香氏と百田尚樹氏が、青山議員の質疑に迫力がなかったという感想を言っていたことです。
今回の青山議員の狂言回しは見事だと感じるべきなのですが、パフォーマンスに目が行く人たちだなあと、がっかりしました。

ネット上で調べた所、このような意見を見ることがありました。


1)加計学園は、獣医学の教員をどこから連れてくるのか。
教員が居ないのに新設することだけ決まったのは、生徒は居ても授業は出来ないという事になりかねないので、認可された理由が不透明だと思う。
開校が決まっているのなら、教員の採用も始まっている筈だが現在の状況は、等々。

2)今治市が加計学園を誘致した時の予算関係を説明し、報道するべき。
総事業費(計192億円)の補助として愛媛県と市で96億円を支出するという話があるが、その支出は何年後に黒字になるのか。
四国に獣医学部が必要と言っても、その結果として今治が赤字になるのはおかしい、等々。


他の意見は、まあ、時系列を追えば論破できるような話ばかりなので端折ります。

実際、どうなっているんでしょうか。
予算の方は、ちゃんと計画が出ているでしょう。
教員の方は「海外における教育研究の経験を持つ教員を積極的に採用することで、授業を可能にした」という話がありますけれども……。

このあたりをクリアーできれば、前川氏の個人的な「加計学園なのは納得行かない!」という話は完全に論破できると思います。

いつも、深い議論の場を、たのしく読ませて頂いております。すべての議員の質問を見たわけではないのですが、今回の青山さんの質問を聞いて感じたのが、文科省の挙証責任とは、なぜ加計学園を認可できないのかを挙証べき所をしなかったのかという部分だったのではないでしょうか。それまで、認可の受付すらしてもらえていなかった当事者(京産大他含め)には、何をどうすれば受け付けてもらえるのか知る術はない状態を、文科省が維持していきたい。ところが、文科省側にも、当然ながら許認可の判断基準そのものがなく、却下する為の文言が、国会で答弁されている前川参考人のように、申請に訪れる大学関係者が受けた詭弁のような回答なのではないのか?この問題の大きな側面はそこではないかと思いました。
昔読んだことのある、星新一の、人民は弱し官吏は強しのような問題だと感じているところです。

「加計学園問題の敗者は自民党ではなくメディア」 モーリー・ロバートソンによる鋭い指摘
http://netgeek.biz/archives/99317

市川紗椰「これ(加計学園問題)を語るときに、人って目の前の材料より安倍総理が好き・嫌いでポジションをとっているような話題でもありますよね」

モーリー・ロバートソン「一個足していいですか?印象操作と言うと表現が強すぎるのですが、メディアは印象の操縦桿を握っているところがあります。それに大衆が敏感に反応して人気が上がったり下がったりするのもちょと…。そこには皆さんに免疫をつけて頂きたいなと…」

まさにこの問題の本質をついているように思います。


あれ程のメディアの翁長押しにも関わらず、那覇市議選では自民党が伸び、新風会が落としました。新風会の市議の一人は現職にも関わらず支援者が離れてしまい、後援会を組織することができず立候補すらできませんでした。メディアがどんなに押したところで「翁長県政の歪み」を肌で感じる人が増えているのではないでしょうか。

自民党の新人達は堂々と「自民党」を掲げて当選し、明らかに若返りました。元自衛隊を全面に出した候補が上位当選したのも驚きです。翁長知事次男が票を摂り過ぎて煽りを食らったのが新風会議員だったのも象徴的です。禍根が残るでしょうね。

沖縄も変わりつつあるように感じます。次は名護市長選です。

青竹ふみさん。

自治体の採算性は重要ですね。
私の知る所ではバブル最盛期に設置された石巻専修大学なんか、どうしても誘致したい地方の足下を見て散々吊り上げられて財政にとてつもない傷痕を残しました。ちなみに「獣医学部」もありますけど、定員たったの5人。
オーダーメイド指導とか地域貢献とか、聞こえの良いことをうたってますが、用はバカ高い授業料をふんだくって他にまわしているだけです。

場所が北上川沿いだけど、たまたま市街地より上流の高台だったので6年前の震災で、支援基地になったのはもちろん良かったのですが・・・なんとも皮肉なことでした。

中央に対する地方の行政論理の違いが出ているように感じました。

東京などの中央都市部には、放っておいても企業や大学が集まってきます。京都などの観光施設もそうです。したがって、行政の仕事は公平、公正、そしていかに共存するかの「規制」の仕方が問われます。公平公正の為、プロセスにおいて関係者との接触は等距離が原則です。

一方、地方においては、黙っていては人もお金も寄ってきませんので、様々な人を介して、属人的にそのきっかけを作っていくしかありません。

愛媛県の前知事の話で、地元選出県会議員と加計学園事務局長が友人関係にあり、これをきっかけに獣医学部の新設の話が進んでいった、とありました。これは地方への企業誘致等の話として ごく普通のことです。お互いの望んでいること(利害)を一致させるという、地方の政治家の仕事の一つだと思います。

中央が「規制」の論理なら、地方は「誘致」の論理です。

この流れで言えば、文科省の岩盤規制撤廃に、同じようなお友達がいたとされる、安倍首相が一肌脱いだととして、何が悪いのでしょうか。それを望んでいたのは一義的に愛媛県ですよ。

安倍首相は「私は,いち地方の為にも仕事をする」と、最初から堂々と言って欲しかったですね。

私は加戸知事の話を聞いて涙が出そうになりました。魂の叫びを聞いたようです。これを無視するマスゴミには本当に本当ムカついております。

・青竹ふみさん

1)加計学園は、獣医学の教員をどこから連れてくるのか。
毎日新聞がニュース配信していますが、とりあえず教員候補72名は確保できているようです。8月中に大学設置審議会の結果がでるようなのですが、なんとかなるんじゃないですかね。
まぁ、教員が足りないってことは、獣医師に余裕はないってことですから、これも獣医学部を増やすための理由にはなると思うのですが・・・。

○改定案を文科省側へ提出 獣医学部教員2人増加(毎日新聞2017年7月7日)
https://mainichi.jp/articles/20170707/k00/00m/040/185000c
改定案では審議会の指摘も踏まえ数人の教員候補を差し替え、当初の70人から72人に増やした。定年退職した教授と大学卒業間もない若手が多いと年齢の偏りを指摘する声もあったが、吉川氏は「教授、准教授、助教とまともな年齢分布になっている」とした。

2)今治市が加計学園を誘致した時の予算関係を説明し、報道するべき。
財政予想は今治市がHPで公表してるんですけどね。
http://www.city.imabari.ehime.jp/kikaku/kokkasenryaku_tokku/siryo04.pdf

同規模都市と比べた場合、今でも公債費比率が高いんだけど、合併特例債を使ってるから将来交付税で戻ってくるわけで、将来的には改善しますよ。
64億円を補助金として支出しても40.8%はH26年度と同じくらいの負担比率、96億円で計算しても49.1%で他都市の60.8%よりは下回ってるから大丈夫ですよ。
ってことですね。

経済波及効果も公表されてます。
http://www.city.imabari.ehime.jp/kikaku/kokkasenryaku_tokku/siryo01.pdf

建設に係る効果は置いておいて、大学が完成(6年次)すれば年間20億円の経済効果があるという試算です。
ただし、税収は年間3千3百万円しか伸びませんから、これで借金を返そうと思うと・・・。
それでも、1,000人を超える学生と100人ほどの就業者増の方が、市の活性化に繋がるという判断でしょう。

この辺の情報は、愛媛県では報道されてるのではないでしょうか。税金の使途は市民生活に直結することですから。


・山形さん
石巻専修大学を調べてみましたが「獣医学科」は無いみたいですね。「理工学部 生物科学科 動物コース」という4年生学部でしょうか。ここを卒業しても獣医師免許は取れないと思います。
しかし、この大学のHPはどこに情報があるかわかりにくいわ。入試を受けたいと思う学生も調べるのが大変そう。

建前上、学校法人は「営利組織ではない」ことになってるので、授業料で儲かって他に回すのはダメなことになってるんですけど、実態はどうなんでしょうね?
自治体が誘致したってWikiに書いてありましたが、まだ地方から補助金とかも出てるんでしょうか?

学校以外にも、企業誘致とかでも地方税はたくさん支出されてますから今治市だけが問題だというわけではないんでしょうが、安倍憎し!って人は大騒ぎしないと気が済まないみたいで・・・。

冷静に思い返しても見ても
加戸氏が主張する、四国の空白地を埋めかつ日本獣医学のレベルの底上げと地方創生を狙う働きを本来教育の分野から日本の国益のために働くべき文科省トップが頑なに排除するするという動きそのものがまず到底理解できません。

過剰入学における学ぶ環境の劣化への懸念にはガン無視を決め込んだ上に、私学の過剰入学には文科省は関与しないと発言しているのに

「大学を新設しなくでも既存の大学の枠を広げる事で解決できる」

と支離滅裂な断言するのですからね。
これが文科省元トップの発言かと耳を疑いたくなります。

何故認めないかの具体的な根拠は何も説明できずに
「ルールでそう決まっているから認めない」「それを説明する義務もない」
の一点張りなんですからお話になりません。
さらには加戸氏の
「薬剤師に関してはあれだけガバガバな緩和をしておいて獣医学部に関してはこれだけの締めつけをする意味が分からない」
という問いかけにもガン無視。

うがった見方をすれば前川氏が獣医学なんてどうでもいいと思っているどころか、定員過多でウハウハの既存の私大獣医学部に対して「忖度」していると取れるような酷い対応です。

僕はプライベートな風俗通いなんて好きにすれば?というスタンスですが、ここまで自分の仕事に対して不誠実な人間では「いかがなものか?」いわざろうえません。

よく新設の大学がうまく運営できるのか?
という意見がありますが、設立間も無い大学で学んだ経験から申しますと
「いきなり全てうまくいく訳が無い」
が本当のところです。
しかし新設の大学には派閥や方向性がままなっていない分の自由があり、それを目的に意欲的な生徒が多く集まって来ます。
教える側もしかりです、そして彼らのトライ&エラーの積み重ねが大学の完成度を高めていき最終的には日本のその分野の底上げにも繋がるものだと思います。


最後に加戸氏は本当におつかれさまでしたとしか言い様がありません。
音声だけの視聴の時はいつ倒れてもおかしくないんじゃないかと本当にヒヤヒヤしました。

私は、規制排除が日本に活力を取り戻す方策だと思って
来ましたが、政権の中心でもそういう動きがあるのかも
知れません。『第三の矢』など聞かなくなって久しく、
ズブズブのムラ寄合自民じゃ無理だわ、と思っていまし
たが、『背に腹は代えられない』日本の現実が迫って来
たのだと思います。

そうだとすると、既得権益組織はジャブを繰り出して、
「オメー、近寄るとヒドイ目に合わせるぜ!」と威嚇し
て来ても不思議ではありません。一生好待遇で安心の
お役人様、規制で守られた独占企業など、チョロイ商売
をしてきた連中の目の色も変わらざるをえません。

現実と向き合わざるを得ない、我々の選んだセンセイ
vs
解雇もなく競争相手もない好待遇・天下りの役人
解雇もなく限られたライバル(友?)しかいない独占企業
医療関係など、事実上の国の補助金で食べている人
などなど

今まではなんとか船は進んでいたのが、船底に穴があいて、
このままでは全員溺死という現実があります。速やかに
寄港して、最新式の船を手に入れる必要があるのです。
それに反対するのは、旧式の船の操舵技術しか知らない
乗組員です。当然、彼等はクビになってしまうので、陸
に上がれないよう妨害する訳です。自分達の既得権を保証
するという約束を得るまで・・

今回、電波の押し売り屋NHKを含め、地上波を事実上独占
する大手民放、その親となる新聞社、彼等の滑稽なまで
の必死さはソコから出て来るのだと思います。資本主義
下で私達が出来る事は、NHK見ない受信料払わない、クソ
民放は見ない、新聞は自分で買わない、とにかく兵糧攻め
しかありませんわ。

この流れで次回は、厚労省ガラミか、総務省ガラミか、
悪代官・越後屋連合で南町奉行所を総攻撃ですかね?

今日もひるおびでは総理の言葉が信用できるかなんて
益体も無いことをやってましたね。
こういうなんとなく「悪いことしてんじゃねえの」
的な雰囲気を増幅させることは
決して国益にかなわないと思うんですけどね。
視聴率稼ぎが目的なのか、加計学園問題も松井船越問題と同レベルの扱いです。

ただ反安倍陣営の悲哀は行きがかり上とはいえ、
籠池を総理に裏切られた気の毒な初老のおっさん、
前川を政権と戦う聖人君子の元役人。
という扱いにせざるをえない状況を作ってしまったことでしょうか。
自業自得ではありますけどね。

最近とみにひどくなるマスコミの安倍叩き。
結局のところ、憲法改正されたくない連中の画策ではないかと思えてきます。

>ひこ~ さん

なるほど、やっぱりちゃんと情報発信してるんですね。
年齢の偏りを指摘する声があったということは、つまりは教員の年齢分布もあるのだから、ちゃんと定員もそろっているのでしょう。

予算の方は、まあ、自分でも確認しております。
殆どの人は確認せずに、一人頭14万の負担になる、みたいなニュースを見て批判しているようですが。

銚子の話が尾を引いているんでしょうね。アレは病院の赤字経営が大きな原因だと言うてるのに……。

石破4条件が非常にハードルが高すぎる。新規参入者が条件を満たすのは難しいと思う。規制緩和より、厳格化に近いと思う。

TBS提供のyahooライブ中継で青山氏の部分を観ていたのですが、答える側のカメラアングルが政府バージョンと違いました。
後ろの席に座ってるおじさんが誰だったのか配信終了していて確認できないのですが加戸氏の演説にうんうんと何度も噛みしめるようにうなづく姿が私の胸を打ちました。
動画によるビジュアル効果はかくありなんという訳で、編集された恣意的な演説を観る人の心も思惑通りにずっとノックされ続けています。
時間が限られていたので青山氏には無理でしたが、石破4条件自体の是非を問う質問を前川氏や原氏に問う質問者がいて欲しかったです。
何の法的瑕疵もないこの問題。
野党は首相不在だからも一回やれと言うなら、
石破茂、メモ作成者、竹中平蔵、あたりに維新が質問するところが見たいです。

青竹ふみさんへ
「一人頭14万の負担になる」の類いの予算面からの批判に関してなのですが、このお金の少なくとも国が負担する分はこの計画だからこそ下りた金だと思います。
だから大学計画が無くなったとしてもこの一人当たり14万円はまるまる別の計画に使う事は出来ないはずです。

「この計画にこれだけの大金が費やされる!」
というよりも

「この計画だからこそこれだけの大金を用意できた!」
という認識の方が正しいと思うのですが…

さばっちさんへ
その証明不可能で無敵のバリアーになると思っていた石破4条件を

「ではあなた方が条件を満たしてない事を証明してみせて」

と切り返されて無敵のバリアーが自身に牙をむき何も出来なくなった文科省と前川氏は本当にマヌケだとしか思えませんね。

平成30年の4月が大前提な理由はださないけど、これって愛媛県知事選挙(30年11月)で仮に反対派が当選し、計画に影響が出たら困るからじゃないですかね。

今の知事、今の市長のうちに終わらせようってのは、表には出せないけど理由にはなります。
リコールされなきゃいいけどなあ。

ここまで計画が進んでいれば中止にはならないと思うけどね。

獣医師会とずぶずぶの石破氏の4条件なんて、最低限の名目さえ立ててればいいんじゃないですか。

重要なのは大型動物や感染症を扱える獣医師が偏在し不足していることです。
全体としては足りてるといっても、獣医師が足りない地域に無理やり連れて行けば、今度は元の地域の獣医師が不足するわけです。
ということは全体としても獣医師が不足してるってことだと思います。

教員が足りないっていっても、グローバル社会なんですから、外国の進んだ獣医学の専門家とか、生物学、医学、感染症の防災の専門家とかいくらでも教員は集められると思います。

獣医学会で「教員が奪い合いで・・」なんていってますけど、海外から呼ぼうなんてことは考えなかったんでしょうかね。

石破4条件は需要の問題が説明できるものであれば他が満たされていなくてもいいと思う。国民の理解が得られると思う。厳格に審査したら、前川が根拠が薄弱と言われるくらい条件が簡単でないものである。

記事をツイートしました。

https://twitter.com/ikaryakuchan/status/885601101466042369

これはすばらしい審議でしたね。

さて、京産サイドからも辞退した理由について「準備期間が足りなかった」、決定が不透明だったかに関しても黒坂副学長が明確に否定しましたね。
これで加戸前愛媛県知事と含め、キーパーソンの証言を得られました。あとは牧野氏の証言が得られればトドメでしょう。
なお、報ステは報道しない自由を発動した模様

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