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戸籍謄本を開示せねば問題が終わらないわけ

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蓮舫氏と同じく二重国籍問題で、素早い戸籍謄本の開示をした小野田紀美議員のツイッターが大変に参考になります。 

私もお恥ずかしいのですが、認識が不足している部分が小野田議員の説明で理解できました。 

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この蓮舫氏は、安倍氏のプライバシーに属する交遊関係や配偶者については、ことのほか熱心に追及していましたが、みずからの戸籍問題となると、ご承知のようにダッチロールを繰り返したあげく、とうとうこんなことを言い出しました。 

蓮舫氏の7月13日の発言です。
https://thepage.jp/detail/20170713-00000004-wordleaf?utm_expid=90592221-74.59YB6KxJS6-oVPGhgabD7Q.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20170713-00000004-wordleaf

「差別主義者やレイシストの方たちの声に私は屈しないし、世の中一般的に絶対にあってはいけない」(Jcast7月13日) 

「戸籍に関する公表は「個人のプライバシーに属するもの。差別主義者に言われて公開することは絶対あってはならない」と言明した。その上で、自らは野党第一党の代表で公人であることから「極めてレアケース」だと前置きし、戸籍そのものではないが「すでに台湾の籍を有していないことが分かる部分をお伝えする準備がある」と述べた。」(the PAGE 7月13日))

まるでレイシストに差別にあった受難者のようです(苦笑)。

レイシストという用語は、欧米においては最大級の反社会的非難ですから、わかって使っているんだろうかと思いますが、きょうは置きます。 

と、ここまでは既報でしたが、私が見落としていた部分がありました。それが、「すでに台湾の籍を有していないことが分かる部分」という箇所の重要性です。 

Photo小野田紀美氏 

小野田紀美議員がなぜ戸籍謄本の開示をしたのか、こう説明しています。https://mobile.twitter.com/onoda_kimi?p=s 

「つまり、国籍法に違反していないことを証明できるのは、国籍の選択日が記載されている戸籍謄本のみです。ルーツや差別の話なんか誰もしていない。公職選挙法および国籍法に違反しているかどうか、犯罪を犯しているかどうかの話をしています。日本人かそうでないかの話ではない。合法か違法かの話です」 (2014年7月14日)

国籍法は複雑なので、その立場になった人でないとなかなかうまく説明できないものですが小野田氏は的確に説明しています。

「外国籍喪失(離脱)の証明は、国籍法16条の“努力義務”を行ったかどうかの証明にしかなりません。私も米国籍喪失書類をお示ししましたがこれはあくまで補足です。国籍法14条の“義務”である日本国籍の選択を行ったかどうかは戸籍謄本にしか記載されません 」(同)

蓮舫氏が、7月18日の説明で、「戸籍そのものではないが、すでに台湾の籍を有していないことが分かる部分をお伝えする」といったのは、小野田氏の場合、米国籍喪失書類を指します。 

しかし、元の国籍離脱書類だけでは充分ではないのです。たしかに「日本国籍の選択をしました」という宣言がないからです。 

小野田氏自身にも錯覚があったと正直に述べています。

「私が自分自身について「日本に来てからアメリカと何も関わってないし自動的に日本国籍選択扱いにしてくれたんだろうな」と勘違いをしてしまった理由の一つがここにあります。私の戸籍謄本には米国籍所持などと一切書かれていなかったのです。つまり、選管も重国籍者を見抜けない。とんでもない事です。」

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小野田氏は、日本に来て米国とは関係なくなったので、「自動的に日本国籍選択扱いになっている」と錯覚したわけですが、ちゃうねん、それでは重国籍者のままなのです。 

国籍法ではではこうなっています。 

Photo_3※法務省 国籍の選択について   

上の法務省の図の右側「日本国籍を選択する方」のフローのいちばん下をご覧ください。 

「外国籍を喪失していない場合は、外国籍の離脱の努力」(国籍法16条1項)が必要だと書いてありますね。 

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これが上の写真は小野田氏の戸籍謄本ですが、下から3行目に「国籍選択の宣言日」という項があって、平成27年10月1日とあるのが小野田氏の「国籍選択宣言日」です。 

お分かりでしょうか、蓮舫氏が「すでに台湾の籍を有していないことが分かる部分」と言っているのは、上の法務省のフロー図の2段目にある「2-1外国離脱」(国籍法14条2項前半)のことにすぎないわけです。 

蓮舫氏は当初(好意的に考えれば)、小野田氏と同じ錯覚をしていたのかもしれません。 

「自動的に重国籍は解消されて、日本国籍となっているはず」という思い込みがあったのかもしれません。 

ではないのですよ。「国籍選択宣言」(国籍法第14条2項後半)を行わねばならないのです。 

ここで蓮舫氏は大問題に遭遇したはずです。台湾は世界でもブラジルに並んで簡単に国籍離脱を認めない国だからです。 

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上の写真のように、台湾外交部(外務省)での審査が膠着していたと考えられます。

これがグダグダ引きずっていた原因です。これを見せるといっている以上、台湾国籍離脱は終了したのかもしれませんが、見るまでなんとも言えません。

小野田氏の説明です。

「ちなみに国籍法14条と16条の差について。 日本は二重国籍を禁止しているのに、なぜ「日本国籍の選択」は義務で「外国籍離脱」が努力義務にとどまるのか。それは、国籍離脱を認めない国があり(ブラジル等)外国籍離脱が法的に叶わない場合があるから。「日本国籍選択」は役所ですぐできます 」

いずれにしても、その後の「国籍選択宣言」までやり終えなければ、蓮舫氏は重国籍のままなのです。

これがなされたかどうか、その義務を果たしたのかどうかを知るには、蓮舫氏は戸籍謄本を開示せねばなりません。

戸籍謄本にしっかりと「国籍選択宣言日」があり、それがいつなのかを公人として明確にせねばなりません。

蓮舫氏か言うように、「2016年10月7日に国籍選択した」のなら、それで問題解決です。

ならば、去年の10月に見せればいいだけでした。

なぜそれをせずに、ここまで煮詰まっているのに、戸籍謄本を開示せずに、「台湾籍離脱の部分だけ見せます」というのは不思議としかいいようがありません。

最後に小野田氏は重要な提起をしています。 

「国籍について。 戸籍謄本を選管に提出して立候補OKが出てるのなら問題ないのだろうとお思いの方。それは違います。戸籍謄本には【重国籍者であることが分かる表記が何もありません】。国籍選択の義務を果たして初めて重国籍であった事が表記されます。スパイを送り込み放題の仕様になっています」(同)

そうか、この意図的に某国が国会議員にスパイを送り込み、本国の遠隔操作の下でその国の利益のために動かすという可能性をうっかり私は忘れていました。

某国の間諜(死語)が外国籍を持った重国籍者であっても、選管はチェック機能を持ちませんから国会議員になり、ゆくゆくは大臣や首相職にも就くことが、現行制度下では可能だということになります。

現に蓮舫は、かつての民主党政権下で閣僚にまで就任しています。

蓮舫氏は「多様性」うんぬんと言っているようですが、それならば自らが重国籍者だということを有権者に明らかにしてから選挙に出るべきなのです。

ひとたび違法性が問われかねない重国籍問題が発生すれば、「多様性」というキレイな言葉で飾り、批判者に向けては「レイシスト」「差別主義者」という最大限の侮辱を加えてはばからない・・・、ため息が出るくらいの自己肯定のすさまじさです。

とまれ、この重国籍問題は選挙法の盲点です。

蓮舫氏は故意か否かわかりませんが、この選挙法の盲点をくぐって首相になりえる立場になったことはたしかです。 

これを意図的にしたのなら、国民への背信行為とみられてもいたしかたがありません。

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コメント

 よく勘違いされるのが、当該国への「外国籍の離脱の努力」がなされ、あるいは「なされ続けている」事で足りるという誤った見解ですよね。
 
 もちろん「相手の国次第」で違法か否か?という判断になるのであれば、それは「人権に十分配慮されていない行政」と言わざるを得ません。
しかし日本の法律は良く出来ていて、その場合でも「国籍選択宣言」をしたうえで、「離脱の努力」をし続けてさえいれば「違法ではない」、という配慮がなされています。
 
 この問題で橋下VS池田論争というのがありましたが、橋下氏の主張は(池田氏や八幡氏をバカだの無知だの揶揄しつつ)、蓮舫氏が「2016年10月7日に国籍選択した」事を前提にして、「日本国籍選択宣言をやり、台湾籍放棄宣言をやったにもかかわらず」としています。
 ここを蓮舫氏が国民に証明出来るのは記事のとおり「戸籍謄本」の当該部分の開示しかないワケで、我々国民には蓮舫氏にそれを求める「権利」があるのです。

 にもかかわらず、当初は戸籍謄本を開示すると言いながら、もう食言して「台湾籍離脱の部分」に変化している。
 
 こんな事だから、これまでの「華僑の一員として、日中両国の友好と協力の推進に力を尽くすつもりです」などの発言と相まって、ゆうみさんがいう、
≫「恐らく出産前に中国籍をとり中国で出産。子どもたちは20歳越えてから国籍選択です。しかし父が日本人、母も中国籍を離脱してしまうと子ども2人は中国籍を選択できなくなる(から)ではないかな?」という合理的推察が説得力を帯びてくる。

 この問題は小野田議員同様に「戸籍開示」がなければ、絶対終わりませんね。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年7月16日 (日) 06時00分

立候補者の戸籍をチェックしていないというのはお粗末きわまりないです。
立候補の段階で戸籍の提出を義務付ければ済むだけの問題なのに。

投稿: しゅりんちゅ | 2017年7月16日 (日) 11時08分

もりかけなんかで時間浪費している場合じゃないってことです。やるべきことは山積みなのに、足ひっぱる民進党とマスゴミ。(怒)

投稿: かつて… | 2017年7月16日 (日) 11時14分

「下地幹郎氏、民進党蓮舫氏の二重国籍・二重パスポートを徹底的に叩く!蔵出し2016年10月3日衆議院」
https://www.youtube.com/watch?v=jzLbfPIFXq8

国の中枢にいる人が海外で工作し放題になります。

投稿: クラッシャー | 2017年7月16日 (日) 12時11分

「私は差別されている」「だから民進党に支持を」と言われてもね。やっぱし引いちゃうわけですよ。フツーの日本人としては。安倍首相を、自民党を攻めれば攻めるほど民進党からも人が離れていく。

彼女の政治家としての戦略ミスです。かつて社会党のマドンナとして、それなりの人気があった土井たか子氏との決定的な 違い。彼女に漂う日本人と異なる空気感です。

去年でしたか「生まれた時から日本人」と言ったのが致命傷です。彼女はそれまで、外国籍を持つ"国際派"として自分を売ってきたはず。ならば、それを貫くしかなかったのです。

自分のアイデンティティは何なのか、そこをごまかして人の信用を得ることは出来ません。

私自身、東京で世の中の最前線の仕事をし 、長く暮らしてきて、中身はほとんど東京の都会の人。それが九州の田舎で農業をしながら暮らすと決めた時、「骨を埋めるつもりで・・・」の覚悟を決めた言葉を使いました。

自分の身の周りだけでなく 、近所の道路や耕作放棄地をも進んで草刈りをやり、そして地域の役割を任され ,それを一生懸命やってきました。それが"ガイジン"である自分の仕事と思ってきました。

まぁ、それでもおかしいのはおかしい、と言うんですけどね。「イヤだからやらないと」と言ったことはありません。

蓮舫さんは結局、心はガイジンのままで、口だけ日本人だったんですよ。それが彼女の周りに漂っていたのでしょう。彼女の政治家としての人生はここまでのようです。国際派としてもっと活躍できるはずです。その為には外国籍は抜かない方がいいと思います。も、手遅れかな?

投稿: 九州M | 2017年7月16日 (日) 15時53分

詳細な内容掲載、ありがとうございます。であるならば、確信しました。やはり、これは、国籍条項の抜け道とセットで、単独固有のスパイ防止法の有無を問う問題です。今こそ、このことを、広く国民に知らしめるべきではないでしょうか?日本人は、この手のことに、余りにも、無知・無警戒です。一連の蓮舫問題で、スパイ防止法と絡めての論調がないのが、本当に不思議でなりません。いい加減目覚めよ!日本国民!

投稿: ぼびー | 2017年7月16日 (日) 17時22分

 九州Mさんの言うとおりだと思いますね。
蓮舫氏のアイデンティティーは国境をマタにかける「華人」、あるいは「華僑」にあるのは疑いないところですよ。
逆に、そこが蓮舫氏の良いところでもあるワケですね。

 とすれば、さながら我が国の国益を守ったり、国外の野獣から国民を守るのが役割である国政へなど打って出るべきではなかったのです。
そこが蓮舫氏自身の不幸でしたね。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年7月16日 (日) 22時49分

スパイどうこう言っている人がいますが大袈裟じゃないですかね?
もちろん、日本には北朝鮮や米中露等々様々な国のスパイがたくさんいると思いますがわざわざスパイを議員にする必要はないと思いますね。
日本はそれよりサイバー攻撃対策を進めていく必要があると思います。
ロシアゲート疑惑もサイバー攻撃によるものでしたし

投稿: 中華三振 | 2017年7月16日 (日) 22時58分

中華三振さん。一国のインテリシェンスがサイバー攻撃とそれからの防衛に丸々置き換わることはありません。
日本はサイバー攻撃はおろか、対策も先進国一遅れていますから、早急の手当ては必要ですが、それだけで済むわけではありません。

日本はシギント(電子的諜報)は一定の力を持っていますが、戦後の歪みの中でヒューミント(人的諜報)がまったくなされてきませんでした。

それは防衛面でも一緒で、日本は諸外国が持つスパイ防止法といった初歩的な法律さえ持っていません。
そのために外国のスパイを逮捕することができず、泳がせるか別件の旅券法などで国外退去にするのが精一杯です。

また当然あるべき対外諜報機関、防諜機関も持っていません。
そのために外務省、防衛省、公安調査調、内調、警視庁外事などがバラバラに収集しているいる有り様です。

閣僚、あるいは首相職になり得る国会議員に外国の勢力が植えつけられた場合、政府機関の高いレベルの秘密が流出するか、外国の国益に支配される可能性があります。

サイバーアタックか、スパイ対策か二者択一ではなく、どちらもバランスよくやっていくしかないのです。

ちなみに中国はヒューミント超大国で、米国の各種研究機関からはありとあらゆる軍事情報、技術情報などを盗んでいますが、そのそうとう部分は人的諜報によるものです。
議会に対しては、かつてのマイク・ホンダのように直接紐付きにするか、あるいはロビー活動によって強い影響力を持っています。

このような国が日本になにもしていない、と思うほうが不自然ではないでしょうか。

投稿: 管理人 | 2017年7月17日 (月) 00時15分

私の前記事コメント欄の推測引用を今日の記事から外してもらいたいと書こうとしているうちに削除されていたようで、ホッとしました。
子どもが中国籍を選ぶような者は帰化してもスパイだ、みたいな話を書いたのでは決してありません。
私は日本にスパイ防止法ができるのを熱望していますが政治家の国籍条項はそれとは別個に立候補時のチェックをしながら現行法に追加すべきもので、追加後の選挙でそれをクリアしていない者は立候補できない。つまりグレーであれば処罰対象ではないし遡求はしない。という考えです。
村上家はプライベートな国際的人生を蓮舫氏の職責よりも優先させながら、言わなくてもいい「生まれながらの日本人」とか嘘を演説した事を問題視します。
二重国籍者の国政参加の是非を問わずに選挙を行い続けた日本のシステムは急いで再構築すべきです。

投稿: ふゆみ | 2017年7月17日 (月) 01時06分

>国籍法14条の“義務”である日本国籍の選択を行ったかどうかは戸籍謄本にしか記載されません

これが戸籍公開の胆なワケですね。


開示を求めると差別主義者になるならば、党内の声はどちらなのか知りたい(笑)

支持率の低下や都議選の敗北は彼女の戸籍公開の有無とは関係の無いことだと思います。
民進党の政策が見えない、提案型はどうした、共産党と選挙協力、政権の粗さがしに固執、相次ぐ離党、ブーメラン発言などに起因するものでしょう。

戸籍を公開したとしても彼らが期待する支持率の回復になりません。
蓮舫下ろしがしたい、党内の権力闘争のためだとしたら下らない。

しかし彼女も何故ここまで公開を拒むのか不思議です、夫婦別姓に賛成の彼女は事実婚なのではと勘繰りたくもなります。
村田姓で呼ばれることを嫌うのもコレが理由?


小野田議員のように戸籍公開しその場しのぎの発言を謝罪することで重国籍問題は収まるのでしょう。

投稿: 多摩っこ | 2017年7月17日 (月) 02時16分

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