ケーススタディ 「ひるおび」フェークニュース事件
今回の都議選ほど私たちネット言論が、「フェークニュース」と呼んでいるメディアの狂態が露わになった時はないでしょう。
「ニュース女子」がBPOに提訴されるくらいなら、この事例などどうなることか。
おそらく提訴されてもBPOはその性格からスルーを決め込むか、すでに謝罪して訂正しているからおとがめなしで済ませるでしょうが、ならばもうBPOの組織自体いりません。
さて具体的に、今、ネット界で話題になっている代表的事例を取り上げてみます。
地質学者・藤原かずえ氏の「マスメディア報道のメソドロシー」を参考にさせて頂いて、見ていきます。
http://ameblo.jp/kazue-fgeewara/
藤原氏はこう述べています。
「センセーショナリズムをビジネスに多用するマスメディアがスケイプゴートを悪魔化する際には、ある事実に対して【情報操作】【心理操作】【倫理操作】を行うことでその内容を見かけ上変質させるのが常ですが、ときにこれが行き過ぎて事実自体を捻じ曲げることがあります」
大変に的確な指摘です。
現在メディアは、「悪魔」と見なす安倍首相・自民党を<悪魔化>したいという大きな目標に沿って、番組や紙面を大量生産しています。
その場合、もっとも有効な手段は印象報道です。調査した事実を積み上げて認識を共有していくのではなく、あらかじめある強烈な印象の<絵>をぶつけてきます。
そして視聴者・読者に「えっ」と言わせたらしめたもの。後は、見る人の意識にフェーク情報を注入し、流す側の思うままの一定の方向に誘導していくことができます。
古典的手法ですが、お手軽にしてすこぶる強力であるが故に、今なおメディアは使い続けています。
では、印象報道のケーススタディとして都議選開票翌日の2017年7月3日、TBS昼のワイドショー「ひるおび」を分析した藤原氏によって見ていきます。
まず、司会者の恵俊彰氏が都議選の結果を、コメンテイターの三雲孝江氏に振ります。
・三雲孝江 「やっぱり初登庁の時のあのイメージの悪かった方達がみんな落ちたというか、あのイメージのまんまちょっと来ちゃったんだなと」
・恵俊彰 「「写真撮らない」って方、落ちちゃったんでしょ」
・三雲 「落ちました。はい」
ここで三雲氏と恵氏が取り上げている「握手を拒んだ」と名指しされているのは、自民党都連の、川井重勇東京都議会議長のことです。
この「事件」は2016年8月2日、東京都庁初登庁時に各会派に挨拶に回った小池東京都知事との間に起きています。
思い出して頂きたいのですが、当時から川井氏は「握手を拒んだ」としてメディアに報じられていました。私も大人げないことをするな、と当時思った記憶があります。
「ひるおび」でも流された映像がこれです。
ジャバザハット内田が支配する都議会という名の魔宮に、ひとり敢然と立ち向かう白馬のジャンヌダルク小池。
これがメディアが見せたかった、<悪の権力者vs白馬の騎士>という絵です。
情報ではなく、ましてや調査報道でもなく、<絵>で百聞は一見にしかずで理解させる、これが電波媒体の特技です。
当時からメディアは繰り返しこの映像を使い続けます。内田-川井コンビは何も真相がわかっていないうちから、「権力に奢った政治家」とされてしまったわけです。
ちなみに、この後約1年間かけた小池氏の疑惑追及にもかかわらず、内田-川井氏たちの不正はなにひとつ見つかりませんでした。
私は内田都政には批判的ですが、彼の問題はそんな利権構造ではなくもっと別のことです。
それはさておき、メディアにとってはこれでいいのです。証拠が見つかろうが見つかるまいが、「どこか怪しい」という印象を国民に与えてしまえば、勝ちなのですから。
この印象操作をえぐいばかりに徹底して使ったのが、キャスター出身の小池氏でした。
では、この場面は実際にどうだったのでしょうか。
もう多くのネチズンは知っていると思いますが、川井氏は常識的に握手をしています。
川井氏が「握手をしていない」といわれたのは、実はこの後の記念写真の撮影時のことです。
「昼おび」はこの動画を流す時に、巧みに握手した瞬間のコンマ何秒を切り取ってスキップ編集して放映しています。
これは「ひるおび」にかぎらず、多くのメディアも一緒です。
朝日系列のハフィントン・プレス(7月3日)です。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/02/kawai-loses_n_17372858.html
「議会自民党の重鎮で、小池百合子知事の就任直後、挨拶回りに来た小池氏との握手を拒否した川井重勇・都議会議長(69)が、7月2日に開票された東京都議選(中野区)で落選した。
川井氏が小池氏との握手握手や一緒に写真に写ることを拒んだのは2016年8月。それ以降は、「反小池」の急先鋒とされていた。」
もっともハフィントンのほうは、川井氏の「握手を拒否したことは1回もない。写真はお断りしましたけれど。議長としては写真撮影に応じることはできなかった」という言い分も報じているだけまだましというべきでしょう。
ただし、これはすべてが終わり自民党の壊滅的打撃が決定した後に、言い訳のように書き添えたところが味噌ですが。
実際の小池氏と川井氏の別れ際の写真が下です。特になんということもなく、川井氏は大人の常識を持って小池氏に接しているのが分かります。
「ひるおび」は池に落ちた犬は叩けとばかりに、いっそう言い募ります。
この意図はいうまでもなく、自民党中枢にまでこの都議会選ショックを及ぼし、あわよくば安倍政権を打倒したいからです。
かつて保守系と誤解されてきた週刊文春まで、この浮かれ調子の波に乗じてで「安倍に鉄槌」ときたもんです。 花田さん 泣きよるで(苦笑)。
続いて「ひるおび」は、二階幹事長のマスコミ批判の部分を切り取って流します。
・アナウンサー 「さらにマスコミについて問われて二階幹事長、「どういうつもりで記事を書いているのか知らないが、我々はお金を払って買っている。そのことを忘れてはダメだ。落とすなら落としてみろ。マスコミが左右すると思ったら大間違いだ。」という発言もありました」
・恵 「大変なことになってまいりました」
・コメンテイター 「だんだんトランプ大統領みたくなってきましたね。
・恵 「ね~、メディア対大統領みたいなそんな感じになってきましたね」
そしてこの陽気な浮かれ調子のまま、次ぎなる標的を麻生太郎副総理に据えます。
麻生氏の発言は、いかにもこの人らしく警戒感ゼロです。「ひるおび」はこの発言を動画で流します。
「政治家は発言と同時に責任も伴う。だがマスコミは好き勝手言うだけで間違っていても何の責任もとらない。
書かれている情報はかなりが間違っている。俺が書かれている本人だからよく分かるよ。たぶん他の人も違うんだよ。だからそんなものにお金まで払って読むか」
・恵 「だんだん矛先が変わってきましたね。確かに」
・田崎史郎 「いつもそうなんですけれども、マスコミ批判したっていうこと自体がダメなんですよ。困り果てるとすぐマスコミの批判をしているんですね。でも本来なら自分たちが種をまかなければそういうことにはならなかったわけですよ」
・恵 「そこで小泉さんのおっしゃった「自分たちがまいた種なんですよ」は拍手なんですけれども」
・田崎 「これだと失笑買うだけでしょ」
・恵 「書いてることが嘘だもんってなったらね」
・伊藤惇夫 「そうですね。フェイクニュースが流行っているからって、あぁいうこと言われるとですね、むしろ反発が強まるし」
田崎さん、なにが「マスコミを批判したこと自体がダメだ」ですか。いかにもあなたたのような訳知り顔の古株記者がいいそうなことです。
伊藤さん、「フェークニュース」そのものを流しながら、ヨー言うよ、です。これについては麻生氏と二階氏の批判はまったく正解です。
その発言を選挙戦末期に言ってしまう政治判断と、ニュース内容自体は本来別次元なことです。
しかし伊藤氏は意識的にそれを混同して、自民は負けたからフェークニュースではないとでも言いたげです。
こういう政局に始まり政局に終わるような政局漫談家たちが、「政治評論家」と名乗って電波にしゃしゃり出て、政治をワイドショー化させてきたのです。
それでも評論家ならまだまし。
ただの芸人や自称小説家に好き放題しゃべらせているのがワイドショーで、彼らが主婦層の意識を作ってしまっています。
「マスコミ批判をした」どころか、しなかったために招いた事態です。
菅氏が加計問題を朝日がぶつけてきた時に、「怪文書」のひとことで蹴るのではなく、丁寧に調査する姿勢をしていたら、かくも馬鹿馬鹿しい結果にエスカレーションしなかったはずです。
メディアの意図を見破り、いかに賢く対応すればいいのか、というメディア対策があったならこうはなりませんでした。
すべてに後手後手に回り、メディアに敗北したのが政権です。
それはさておき、この数カ月、日本はワイドショー政治一色に染まりました。
森友から加計、そしてその総決算としての都議選は、メディアが新聞、電波、週刊誌を総動員して、「なにが実際に起きたのか」ではなく、「何か怪しい」「絶対に何かを隠している」という曖昧模糊とした「疑惑」を多量に流す中から作られてきました。
上のテロップを見ると、前川文書のあるなしということだけで「疑惑」が作られていて、その文書内容のどこが「総理の意志」に当たるのか、まったく触れられていません。
一貫して、課長補佐が書いた前川文書がいかなる時期に、いかなる動機で、いかなる内容で、どこに向けて書かれたのかなどは一片たりとも報じられず、「政府は何事か隠している」といったトーンで強烈に印象させました。
今回の都議会選でも、小池氏の施政1年間の審判であったにも関わらず、知事の政策のプロセスと結果の報道はまったくなく、あるのはひたすら与党の人間性を問う倫理的裁断でした。
ならば、イメージ形成だけでいいわけで,小池氏が都議選翌日に代表交替をしたことすら、「こういう国民の声を敏感に察する小池さんの果断さがいいですねぇ」となるわけです(あほくさ)。
同じことを安倍氏がやったら、「卑劣なアベ隠し」と言われるでしょうな。
藤原氏はこう述べています。
「三雲氏の見解によれば、「今回の都議選は小池都知事の初登庁の時のイメージで決まった」とのことです。こんな不条理が真実ならば日本にマトモな政治家は育たず、国は滅びていくかもしれません。
しかしながら、残念なことに、都議選の結果を見れば、この三雲氏の見解をけっして否定することはできません。
ここで、私達が最も注意すべき点は、小池都知事の初登庁の時に自民党議員に対して悪いイメージを造ったのは、記念撮影を拒否する映像を繰り返し流し、それを徹底的に批判した「ひるおび」に代表されるワイドショーであると言うことです。
まさに、ワイドショーによる情報操作・心理操作・倫理操作に見事にハマった可能性がある有権者の投票行動の結果を、有権者の重い意思であるとして今ワイドショーが報道しているのです」
まことにそのとおりです。
付け加えることはありませんが、こういうワイドショー政治を続けるならば、かならず日本は戦前の政党政治の頽廃と崩壊を招くことでしょう。
いや正確に言いなおしましょう。招くではなく、もう既にそれは始まっています。
なおTBSは「ひるおび」について、こんな「訂正」を出しています。
・アナ 「今週月曜日の放送で、去年8月の小池知事就任挨拶の模様を紹介しました。自民党の川井都議会議長が、挨拶に来た小池知事の握手を拒否したとお伝えしましたが、拒否したのは写真撮影でした。失礼致しました」
・恵 「さっ、続いては」
与党の政治家が失敗すれば、執拗に批判し続け、自分のフェークニュースがバレれば、アシスタントに軽く頭を下げさせて、「さ、続いては」です。
さすが、TBS。BPO対策には、これで充分だと読んでいます。
本来ならば、検証委員会を設けて検証番組をするべきで、なぜこのような誤報を出したのか自己切開するべきなのです。
それを、「さ、続いて」てすか(苦笑)。
安倍降ろし、皆んなで渡れば怖くない、というわけです。
次回はもうひとつのケーススタディとして、秋葉原「あの人たち」事件を見ます。
※「昼おび」は「ひるおび」でした修正しました。
■追記速報
前川前事務次官の証人喚問に、青山繁晴議員と加戸元愛媛県知事が登場するそうです。
■参議院 文教科学委員会・内閣委員会連合審査会
7月10日(月)14時~17時 @第1委員会室
テーマ『国家戦略特区における学部新設に関する件』http://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=680
俄然おろしろくなってきました。
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三雲さんが若かりし頃にパリのアルシュサミット(まだミッテラン~シラク体制でしたね)取材に飛んでいた時に淡々とレポートしている時に、国内では伊東沖の群発地震と爆発的海底噴火を同時に生中継で捉えていたTBS。
後にNG・ハプニング集でカメラの切り替えが悪くて『おい、今はこっちだろ!コラッ、三雲どけよっ!』なんてやりとりがありました。あれは91年でしたか・・・。まだ大らかなもんでした。
ネットの普及した今だったら大炎上だったでしょう。
まあこれらはフェイクではないですからテーマとは的外れですけど・・・取り上げ方1つで「何が優先なのか」ということを誰がどう決めるのかという疑問を投げ掛ける出来事でしたね。
投稿: 山形 | 2017年7月 7日 (金) 07時49分
かつてナンシー関氏が「最もどうでもいい肩書」として「大物芸能デスク」なるものを挙げていました。伊藤ナントカさんらをみていると「政治評論家」も加えたくなります。一括りにするなと怒られそうですが。
こちらでではこんな問題も。
「自民「共産党が人事に圧力」 沖縄県、公安委員を異例の差し替え」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170705-00000545-san-pol
気に入らないと権力を行使して挿げ替える。これぞ「歪んだ行政」ではないですかね。翁長県政になってからこんな人事が横行しています。
投稿: クラッシャー | 2017年7月 7日 (金) 09時20分
「ひるおび」は家にいる時、ちょくちょく見る番組です。TBSの中では割とまともな印象でしたが、4月以降ほとんど反安倍・反政府の内容になってきた感じがします。
番組の編集方針が変わったのか、それとも視聴者が安倍政権から離れていくのを感じての対応なのかもしれません。
それと、朝日新聞の読者投稿欄「声」に掲載される内容も、反安倍・反政府のものばかりになってきたように感じています。それまでは1割か2割くらいは安倍首相の政策や言動に肯定的な意見も掲載されていましたが、この4月に一気に、という感じです。
つまり、何が起こっているかという事実と、個々人の意見がごちゃまぜの報道なんですね。
そこで思うのですが、このような偏った報道を個別にただ批判しても、らちがあきません。大手メディア(新聞,TV)で何がどのように報道されているのか、そしてその事実はどうだったのか、を対応させる信頼される新たなメディアを作る必要があると思います。
個々の是非の議論はそれから好きにやればいいのです。何か手はありませんかね。
投稿: 九州M | 2017年7月 7日 (金) 09時38分
番組見ました。おざなりの訂正?だけで何故あんな捏造ともいえる映像編集になったかなどの検証がないのがおかしいと思います
一連の報道を見てると『こんな人たちには』の問題などから椿事件を思い出さずにはいられますん
わたしの意見ですが椿事件よりひどくなってるような印象があります
話は変わりますが10日に前川氏ね参考人招致が予定されてますがメモを作成したとされる人を参考人招致しないで、
〜と思いますや感想を述べてるだけの前川氏を参考人招致してなんの意味があるのかと思います
加戸元知事も呼ばれてるそうですし青山参議院議員も質問されるみたいですがまた都合の悪い質問などはカットされたりされそうでしっかりチェックしたいと思います
投稿: つよし | 2017年7月 7日 (金) 11時10分
お笑いコンビ出身の恵としあきは、よく勉強してて「番組を無難に回す」ことに撤して上手くやっていたんですけどねえ。。
最近、偏向が目立つのは伊藤惇夫さんですかね。
かつては民主のブレインで、「こりゃダメだ」となるとフジテレビ専門の民主批判要員になり、最近はフジにも一応出てるけど、他の民放では安倍政権をボロクソに言ってます。
真面目で信念のある方だとおもっていたのですが、ただの風見鶏でしたね!
投稿: 山形 | 2017年7月 7日 (金) 11時44分
私、川井さんが握手に応じていた事実は今のいままで知らなかったです。(怒)
一方の権力の長が他方の権力の長と一緒に写真に収まらないという配慮は、他の自治体にもあります。
田崎氏はラジオなど出演するメディアによって論調を使い分けてますね。
「生きる知恵」なんでしょうが、「言論」はますます軽くなりました。
投稿: 山路 敬介 | 2017年7月 7日 (金) 12時17分
フェイクニュース、偏向報道が毎日後をたちませんが、動画サイト見てると面白いです。ニュースの製作会社が同じとか。
マスコミの偏向だけは無性に腹が立ちます。
投稿: ひでと | 2017年7月 7日 (金) 12時35分
以前、社長クラスの方と自身の会社に関する記事について聞く機会があったのですが「またマスコミがいい加減な記事書いてるよね」
と全く意に介していないスタンスを取っていましたが、おそらく政治家の方々もこれと同様だったのだろうと感じています。
要はマスコミの結託した時の恐ろしさを実感出来ていなかったのでしょう。
これからもパッシングされ続けるであろう立場の人らはこのような報道モドキに対してきちんと抗議して悪質なものには裁判に訴える等の厳し監視が必要になってきていると思います。
報道の監視などと言うとすぐに沸点突破する方々もおりますが選挙の当落に大きな影響を与えたであろう意図的な捏造報道を何度も行っておいてそれがバレると若手女子アナに謝罪させて「てへぺろ」な態度をとる大手メディアがある以上しょうがないと思っています。
投稿: しゅりんちゅ | 2017年7月 7日 (金) 12時41分
首相の都議選応援演説妨害も、あの集団を普通人を入れないメディア前に入れたのがTBSといううわさもあります。
本来は、ああいう民主主義を否定する行為(選挙妨害)について、メディアが厳しく批判しなければいけないのに、むしろ手引きしたり煽ったりしていること自体が情けないですね。
首相の失言として報道されるけれど、安倍首相はああいう連中が民主主義の敵だと認識しているから怒ったのであり、そういうことが理解できていない政治家が多すぎるし、メディアに至っては、もう何をかいわんやです。
投稿: ednakano | 2017年7月 7日 (金) 13時16分
選挙妨害の活動家や沖縄基地での反対暴力妨害運動などの活動家の実態を何故マスコミは報道しないのでしょうか?
ネットなどでは動画などで暴力行為が報じられてるのにテレビや新聞などは純粋な反対運動として報じられてるのがほとんどですよね
今回の選挙妨害も明らかなのに何故なんでしょう?
マスコミと活動家がなんらかの繋がり?
マスコミが活動家を怖がってる?
みなさんの意見を聞きたいです
投稿: つよし | 2017年7月 7日 (金) 14時13分
つよしさん、私見ですが、それはお金にならないからだと思います。
つまり過去から現在に至るまで純粋に正義とみなされてきた報道や番組も、成立条件はメディア自身にとって「金になる」からだったはずです。
視聴率はそれへの付加価値であって、みんなが見たとしても金にならない場合があります。
それは日本だけでなく、CNNの潜入レポでももっと赤裸々に語られていました。
放送法を改正しても電波オークションにしても、この物差しは存在し続けるものとして、受け取る側が真に受けない事が必要です。
投稿: ふゆみ | 2017年7月 7日 (金) 14時22分
ふゆみさんありがとうございます
普通の企業では金にならないってまだ100歩譲って納得できる部分もあるのですが報道は金儲けも大事ですが金儲け以上に真実の追究が重要だと思うんですがね
例えばある企業が人命を度外視して安全対策を怠った製品を金儲けのために販売してるってこととあまり変わらないような気がします
沖縄基地反対運動、伊丹空港反対運動、わたしは関西在住ですが伊丹空港問題を身近に体験といいますか感じているんですがマスコミの報道と伊丹市民の人たちに直接聞いた話や意見がかなり差があるんですよね
金になる。伊丹空港問題でもそこに行き着くんですがマスコミってなんなんでしょうかね
投稿: つよし | 2017年7月 7日 (金) 14時53分
つよしさん。私のブログを高江あるいは辺野古で検索ねがえれば大量に暴力行為に対しての批判記事がでてくるはずです。
その中には、TBS金平キャスターと反対運動のコラボを書いた記事もあります。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-4ba4.html
ひとことで言えば、メディアと反対運動は「共犯」関係にあります。
反対運動が火を着け、メディアが騒ぎ、その報道をまた左翼が取り込んで火を拡げ、それをまたメディアが・・・、という構造です。
つよしさんは伊丹在住だとか。伊丹空港騒音問題も典型的なその持ちつ持たれつのパターンです。これも記事にしてあります。森友の火付け役たちも皆この空港騒音利権にむらがった者たちでした。http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-a30d.html
メディアは仰せのような「真実の探求」が目的ではありません。
正確に言えば、「自分たちの正義の探求」いや、「価値観の押しつけ」が目的です。
本来それはあってはならないのですが、わが国のメディアは、報道と論評の区別がつかず、報道まで色濃く彼らの価値観で塗りつぶされてしまっています。
朝日でいえば、もはや不動産業で喰っていけるめどがたっていますからやりたい放題はいっそうひどくなるでしょう。
今のジャーナリズムの経営陣は、学生時代になんらかの学生運動をくぐった者が大多数です。
彼らが社にいるかきり、平記者は上層部を「忖度」しますからね。
そして今や大学生就職希望ランキングで、ジャーナリズム関係は欄外になりました。人気ないんですよね。
凋落産業です。優秀な学生は来ません。
今や、新聞記者は、その足とパイプ、そして蓄えた情報で勝負するのではなく、ハッタリとタンカだけで勝負できる某新聞の望月イソコのような人が堂々と「スター記者」になれるレベルにまで劣化しています。
まぁ大きく見れば、日本の戦後を覆い尽くした戦後リベラリズムの残照というか、最後のあがきでしょう。
かつての左翼運動の中核だった労組、左翼団体は見る影もなく衰えて形骸化しています。(だから執行部を左翼が独占できるのですが)
今や失うものが沢山ある都市のアパー中産階級が、左翼の母体に代わってしまいました。
ですから職業としては、学生時代の価値観のまま生きられるジャーリスト、教師、弁護士、看護士、福祉・保育関係、あるいは生協職員などに限られてきました。
そして左翼運動にとって今後30年を計る青年層は、とうに左翼リベラルに愛想を尽かしているのはご承知のとおりです。
またかつての大マスコミ独占時代と違って、私たちネット言論がようやくヨチヨチ歩きの幼年期から青年前期にまで成長しつつあります。
当面不毛ですが、一つずつ丁寧に対峙していかねばならない時期が続きますが、耐えていきましょう。
投稿: 管理人 | 2017年7月 7日 (金) 15時40分
つよしさん、真実の追求と公明正大にして自由な報道は、願いであってもファクトに成ったことはないというのは情けない話ですね。
明治生まれのうちのじいちゃん(故人)がロッキード事件の時に、新聞テレビの事を「寄生虫か詐欺師」呼ばわりしていたのを思い出します。
>伊丹空港問題でもそこに行き着くんですがマスコミってなんなんでしょうかね
千と千尋に出てきた顔なしみたいなもんだと思います。マスコミ自体に根本的な意思はない。食ったもんの欲に乗っ取られて肥大化する装置で、今回腹に入ってるのは何なんでしょうかね。
投稿: ふゆみ | 2017年7月 7日 (金) 15時58分
ふゆみさん。
たぶん、今、朝日や前川氏の腹の中にあるのは、人類のもっとも古い友人である<怨念>です。
安倍氏への恨みつらみ、そして復讐の感情。
それを美辞麗句で飾るのが彼らの商売です。
それに産経、読売以外のすべての媒体が乗った、というほうがちょっと怖いね。
特に月刊文春にはさすがびっくりしましたね。
投稿: 管理人 | 2017年7月 7日 (金) 16時14分
管理人さんありがとうございます
現在は伊丹在住ではありませんが関西です
以前住んでおりましたし伊丹空港問題の反対側の矛盾点など身にしみておりましたので沖縄基地問題、今回の選挙妨害問題が対岸の火事とは思えなくてコメントさせていただきました
誤解を解かせていただければ伊丹空港問題の反対も全ての住民がそういった活動家ではないってことも管理人さん含め常連様達もわかってらっしゃると思いますが初めて拝見された方や知らない方に書かせていただきます。
ネット、管理人さんのプログがなければ騙されたままになっていたと思います
今回の握手捏造映像編集もネットで暴かれるまではわたしも握手拒否していたと認識していました
わたしの両親は伊丹出身でマスコミの嘘にはうんざりしてましたので今回の件を話しますとまだマスコミはやってるんだねーと呆れていました
投稿: つよし | 2017年7月 7日 (金) 16時17分
ふゆみさん
わたしの両親もふゆみさんのおじいさまと同じような感想を持っています
年のせいもありますがスマホやパソコンは苦手でいつもわたしに新聞やテレビではこう報道してるけどネットではどう伝えているのかといつも聞いてきます
ネットが全て正しいとは限らないよと言ってるのですが例えば安倍首相が国会での答弁、菅さんの発言がテレビや新聞ではこう報道してたけど発言の前後を確認したいのでネットで調べてくれとか頼まれます
今に始まったことではありませんが最近のマスコミはひどいですね
投稿: つよし | 2017年7月 7日 (金) 16時26分
つよしさんのご両親は経済成長期以降のそれを指して、私のじいちゃんは戦前〜敗戦後のメディアの変わりっぷりを指して。
同じであるというのは山路さんが前にコメントでも書かれていた戦前戦後変わりなし、の実例ですね。
これにあらがう手段は、、、真に受けないのはもちろんですが反証が必要です。
日本的な「取り合わない、相手にしない」ではなく大火事になる前に見つけ次第プチプチ潰す。若しくは切り取れないようにアーカイブを全編公開する。
メディアが抜き描きしてから全編が出回るまでのタイムラグが、ここ一年でかなり短くなってきました。
証拠がどんなに揃っていても、公に並べて「こうです」ではなく「ココとココはあなた方は間違いです、それは嘘です、取り消しを発表しなさい」と、ここまで一気に続けて言わないと、効力がありません。
自民は都議もそうでしたが、言いたりない人達です。
投稿: ふゆみ | 2017年7月 7日 (金) 18時57分
メディアが新聞からテレビなどを寡占的に所有することをクロスオーナーシップと言います。この問題は日本に限らずアメリカでも指摘されていますね。(アメリカはメディアによる特定政党支持がはっきりしている)
しかしながら日本では電波を放送局がタダで政府からもらっておりその寡占的なネットワークに自社コンテンツを流しています。一方電波割り当てがオークションであり、さらにコンテンツが水平分離されているアメリカ。
密室による独占の日本か、市場原理のマネーゲームの末の独占のアメリカかという感じでしょうか。どちらも問題ありですが、個人的には密室で歪んだイデオロギーをもつ日本のメディアは気持ち悪いなあと
ネット時代になったとは言えテレビでタレントが食べた食品の検索が激増するなどまだまだテレビの電波の影響は非常に大きい。
加計などのように結果的に安倍さん本人に問題がなくても、<なんとなく怪しい感じ>がイメージ醸成できた時点でメディアの勝ちなんですよ。のちに白と判明しても<なんとなく怪しい感じ>の記憶は消えませんので。
なんともやり切れないものがあります
投稿: snsn | 2017年7月 7日 (金) 19時07分
最近のひるおびは確かにひどいですね。
以前はこれほどのことはなくもっと牧歌的な雰囲気があって、
結構観てたんですが、最近は同じパターンばかりで食傷気味です。
もはやサンデーモーニングのウィークーデー版という感じ。
田崎、伊藤両氏はそれぞれ政治評論家、政治アナリストを
標榜されているわけですが、このお二方が政治の話を
されている記憶がありません。
いや広義には政治なのかもしれませんが、
ほとんどが政局、または政治家の話ばかりです。
これはこのお二方の問題というより制作側の問題かもしれません。
いつ頃からでしょう。
報ステなどでよく使われる手法ですが、
自民党中堅議員や自衛隊幹部などの証言として
アナウンサーだか声優だかに感情たっぷりに語らせるわけです。
ニュースソースは明かさないという大原則を免罪符として、
都合のいい格好のツールとして用いているようにしか思えません。
百歩譲って一言一句その通り語ったのだとしても、
ニュアンスによっていくらでも印象操作は可能なはずです。
ただよほど便利なのでしょう。
この手法どこの局でも見られるようになりましたね。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2017年7月 7日 (金) 20時25分
「ありんくりん」さんのおっしゃるとおりだと思います。良い記事でした。沖縄県の先の知事選はまさしく同じくマスコミの印象操作で前知事が敗北しました。マスコミの力は大きいのです。沖縄だけでなく、どこのマスコミも同じですね。小汚い。
自民党さん、これからはマスコミ対策をしっかり行う必要が出てきましたね。これまでのように、マスコミから叩かれないように政策の論点から逃げるような選挙戦ではもうやっていけないでしょう。丁寧に説明し、丁寧にかつ明確に反論する姿勢が必要になってきました。
最近の安倍さんには驕りを感じておりました。支持率が高いといって、慢心し高を括っていたのでしょう。これは、感心しませんね。お友達内閣と呼ばれるのも、もう返上してもらいたい。アベノミクスは大丈夫ですか?
消費税、ホントに10%にするのですか? 9条に自衛隊条項を追加するだけでホントにやっていけるのですか?
私の安倍総理への懸念は尽きないのです。
投稿: ueyonabaru | 2017年7月 7日 (金) 22時55分
韓国保守派を代表する知識人、趙甲済氏は次のように述べています。
「保守新聞を含むマスコミがあまりにも多くの誤報をしたため、お互いかばいあって相互批判をしなくなっている。」
「その結果、朴槿恵をたたく記事なら、なんでも大きく扱うというおかしな事になり、それに引きずられて左派でない一般国民も反朴槿恵デモに集まり、その数をまたマスコミが検証せず実態の5倍~10倍に膨らませて100万人、200万人などと報じ、与党を含む国会と検察がまたそれに引きずられて朴槿恵たたきをしている。 これは一種の全体主義だ。」
「日本の韓国化」とでもいいましょうか、マスコミは韓国の有様を批判的にみる目を持っていないどころか、それをモデルとし理想的な状況と捉えていると考えざるを得ません。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年7月 7日 (金) 23時27分
山路さんのおっしゃること、同感です。マスコミの役割、責任は大きいのですよ。しっかりしてもらわねば困ります。
投稿: ueyonabaru | 2017年7月 7日 (金) 23時50分
九州Mさんには同意です。
恵はよく勉強していて分からないことには口を挟まない好感度の高い、番組の回し方も相当練習していたのでしょう。
が、ここんとこ本当に酷い。プロデューサー指示なんでしょうけど。
snsnさん。
全くです!マスコミ(テレビ・新聞・雑誌)の劣化とメディアスクラムが激しすぎます。
右翼も左翼も大嫌いさん。
これも同意。
最近のニュース番組はNHKですらそうですが()「所さん大変ですよ」とか人気声優・俳優を便利に使いすぎ。
キー局ならアナアンサーがやればいいだけなのに、何故か報ステの沢城みゆきナレーション起用とかね、いったいどこに無駄なカネかけてるのかと。。
投稿: 山形 | 2017年7月 8日 (土) 01時22分
写真撮影用の握手拒否の前にしっかり握手していたとは、記事を読んで驚きました。
あのシーンばかり各局のニュースなどで流しまくりました、自民党都議は悪の権化、小池百合子は可哀想な知事だと嫌でも刷り込まれました。
さすがというか、知事もあざとい。
司会者もコメンテーターも金が欲しいから番組の意図に合わせた発言をしますね。
視聴者や読者である我々は気をつけねばと再認識しました。
このTBSの江藤愛アナは以前1mくらいの距離で見たことあります、可愛いです。
投稿: 多摩っこ | 2017年7月 8日 (土) 01時40分