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2017年7月11日 (火)

山路敬介氏寄稿 奥茂治氏 その人間と行動 その2

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山路氏の論考の2回目です。昨日の前川喚問については山路氏による奥氏の人となりを掲載してからにいたします。

前川喚問についは連載終了後にいたします。

           ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

Photohttp://www.sankei.com/politics/news/170512/plt1705120011-n1.html

 ■奥茂治氏 その人間と行動 その2                   
              ~「先人を含む日本の名誉」の国益性
                                                               

                                             山路 敬介 

承前                                                             

■「謝罪碑」の文面 

 「あなたは日本の侵略戦争のため徴用され、強制労働の屈辱と苦難の中で家族を思い、望郷の念もむなしく尊い命を奪われました。
 私は徴用と強制連行を実行指揮した日本人の一人として、人道に反したその行為と精神を潔く反省して謹んであなたに謝罪します。
 老齢の私は死後もあなたの霊の前に拝跪して、あなたの許しを請い続けます。 
                        
                                                合掌
          
     1983年12月15日 元労務報国会徴用隊長  吉田清治 」

     篠原章 「吉田清治の謝罪碑を書き換えたのは私です--「実行犯」奥茂治  
     氏の告白」 新潮45 7月号66pより


言うまでもありませんが、これほど事実に反する文章を石に刻みつけてまで後世に残す事は日本人にはもとより、韓国国民にとってこれ以上の屈辱はないでしょう。

 そのうえ、ここに額づきして見せた土下座のパフォーマンスの意味を鑑みるに、私にはこれこそ「朝鮮人差別」だった、と思われてなりません。

> 戦時中、朝鮮人の多くが日本軍人にあこがれ尊敬し自からこれに投影しようとましたが、戦後になって日本人の方が「何か得体の知れない人間たち」として変化して行ったのであって、朝鮮人の目から見たらイケテない民族に写っているのではないかと考えられます。

 
 余談でしたが、つまるところ「日韓友好」というものが今後あるとすれば、健全な相互批判を持って行われる以外になく、その第一歩は韓国内の「事実の訂正」からによる他はありません。

 韓国内の報道を考えれば奥氏の企図するところが正就する確率は低く効果の点でも覚束つきませんが、奥氏のような日本人は韓国人には本来的に好まれるところでもあります。

 彼らを信頼し尊敬に値する民族として尊重するならば、少なくも奥氏の行動の方向性は間違ってはいず、むしろ安倍氏までの日本の外交方針に決定的な誤謬があったと言えます。

Photo_2奥茂治氏

■奥茂治という人間

 
 個人的には「容貌魁偉」などという言葉がうかんできてしまうのですが、沖縄のオジさんはゴッツイ感じの人が多いので、外見だけでそんな風に思われる人は多くないかも知れません。 

茫洋とした人物に見える時もあります。

 普段から小ざっぱりした服装を好まれる方ですが、麦わら帽子に島ぞうりを履いてキビ畑にいれば、そのまま「近所の農家のおじさん」と言った感じでもあります。

 話し方などもとても流暢とはいえず穏やかなもので、沖縄人としても訥弁の方かも知れません。

 奥氏という人は、反目に回った議論の相手の前に出ても気色ばむ事もなければ、声を荒げる事もありません。

 むしろ「公平」以上に相手の話をじっくり聞きますので、主張の全体的な骨子を理解するのがかえって早いようです。 

 相違点とポイントをしっかりおさえ、その事について丹念に議論しながら時には持ち帰り、後日再び会って納得を得てのち、初めてまた別の次の相違点に移る、といった具合で、やり方が常に「ひとつひとつ」なのです。

 結局最後は相手も真意を話すようにならざるを得なく、すっかり説得を受け入れてしまう仕儀となります。

 奥氏の人間理解の深さが、その説得術の根幹にあります。

 これは私の考えに過ぎませんが、近年の沖縄防衛局の地権者に対する効果の高い粘り強く着実な交渉方法は、この奥茂治方式によるものと思っています。

 また、奥氏は沖縄における「保守派のフィクサー」などと言い囃される事もありますが、その行動が金銭を伴ったものであった事は一度もなく、自衛隊OB会や協力会には入っているものの、団体の意向を笠に着る交渉を行なったことはありません。

 それでも喜界島の通信施設設置や、与那国島の自衛隊設置問題などで地域との交渉の面で重要な役割を果たして来ました。

 それらはすべて交通費からして手弁当で、交渉そのものがすべからく「個人行為」である事もこの人の魅力です。

 なおかつ、こうした功労を影で称える人こそ存在しますが行為が公表されるわけでなく、本人自身それを望んでもいないし、したがって「知る人ぞ知る」の状態で、少しも鼻にかける事もありません。

 青山繁晴氏がよく西郷南洲の言を引いて、「命もいらぬ、金もいらぬし、名もいらぬ~」云々の事を政治家の矜持としてよく言われますが、奥茂治氏の場合はそのような言葉に寄らず全く意識しないでも、これを自然に行動に結び付けられる点で突出しています。

 飄々としていますが、「飄々としておりましょうよ」という事で飄々としているのではなく、つまり「作った部分が何もない」人です。

                                            (続く)

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コメント

奥氏のことはよく存じ上げないのですが、所有権の問題と管理権限から言えば、違法行為といわれかねないことを覚悟の上の行動でだし、わざわざ出頭することで、後ろめたいことはないと示されたのでしょう。

裁判費用とか大変なん打倒と思うので、誰かクラウドファンディングでも立ち上げて支援してくれないかと思います。

慰安婦合意は自分も釈然としないものを感じていたし、奥氏の行動に誠意を感じます。

私も此の方をこれまで存じ上げなかったです。

韓国国内の法に触れる可能性もあり、奥氏の行動に賛否が分かれるのも理解出来ます。
目的達成の為なら法を犯してまでやる、これは普通に許されません。

ただ、此の方の理念と内心、韓国当局に対する態度は素直に賛同出来ます。
自分自身の中でも都合が良いかなと思います。

此れを、違法行為を繰り返す基地反対運動と同列に語る人とは、慰安婦問題に対する認識が、大前提からして違うのだと思います。

上の名無しコメントは私です。
失礼いたしました。

  ednakanoさん

 おっしゃるとおりですね。
ただ、奥氏は特に金銭面においては「衆をたのみ」とするところはありません。
 あるとすればただ一点。
慰安婦問題において吉田証言を取り消した「朝日新聞の証明書」だけです。

 三毛猫 さん

 そうですね、評価は人様々と思います。

 奥氏の今回の行動はイデオロギーとは一線を画してまして、私的目的由来ではありません。
 ですがその行動は、(あらゆる団体をふくめ)誰からの支援を受けたものでなく、たった一人で行ったものです。
そこがあらゆる「運動」と違うところでもありますし、奥氏という人間を顕している部分です。

 奥氏のことは大方がご存じないでしょうね。私も数年前にチャンネル桜の番組でお見かけしただけでした。沖縄県内でも知る人は少ないでしょう。人物は色々な地方に潜んでいるかもしれない。このように心根が美しく強い方々がおられるので日本はまだもっているのかもしれない。多くを語らず、ただ実践する人たちがいるのだ。

どう裁判が進行されるのか
韓国は裁判をどう報道するのか
朝日はどう伝えるのか
韓国国民や我が日本国民の反応は?
とても関心を持って注目させていただいてます
記事が続くとなっていますので次回にお書きになるのかもしれませんが管理組合が依頼して石版を剥がしてしまったと聞きましたが本当でしょうか?

> 言うまでもありませんが、これほど事実に反する文章を石に刻みつけてまで後世に残す事は日本人にはもとより、韓国国民にとってこれ以上の屈辱はないでしょう。

 おっしゃるように、事実でないことが事実であったかのようにようにまかり通るとすれば、日本国民、韓国国民双方にとって不幸なことです。両国の関係は悪くなる一方です。韓国人は日本人が悪いことをしたと心底から思いたいのかな? 

> そのうえ、ここに額づきして見せた土下座のパフォーマンスの意味を鑑みるに、私にはこれこそ「朝鮮人差別」だった、と思われてなりません。

 朝鮮人にほんとの誇りがあるのなら、事実を探求する必要がある。日本人のある人(吉田氏)が悪いことを
したとひたすらに謝ったこと自体が朝鮮人への侮蔑にもなりかねない。事実でないことは謝ってはいけないのだ。謝まればうまく収まる式の日本的な社交辞令はマイナスの結果が出る。ホントの信頼関係は生まれないだろう。奥氏の今回の行動の意味が韓国で深く理解されるのであれば、良い結果も出てくるだろうと期待もしてみる。

> 戦時中、朝鮮人の多くが日本軍人にあこがれ尊敬し自からこれに投影しようとましたが、戦後になって日本人の方が「何か得体の知れない人間たち」として変化して行ったのであって、朝鮮人の目から見たらイケテない民族に写っているのではないかと考えられます。

 非常に新鮮な見方です。戦後の日本人の姿ですね。

韓国の人々は基本的に儒教の人々と捉えています。私の友人たちは日本人であろうと年上を敬い、本質を理解すれば非常に尊敬する気質を備えております。但し、教育で刷り込まれてきたのか、最初のうちは否定的であったように思います。
けれども、日本に対する尊敬や憧れも同時に持ち合わせているのが現実の韓国国民なのではないかと考えます。
日本ガーという人々がいるのは現実ですが、我が国の安倍ガーという人々と一緒なのだろうなぁと...
アジア圏で共に為さねばならぬ事が山積している現在、真実に基づき正しい関係を構築し直す事を両政府に期待したいです
山路様、まとめを楽しみにしております。

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