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2017年7月13日 (木)

奥茂治氏はテロリストではない

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奥茂治氏の韓国慰安婦碑張り替え事件について、山路氏に3回寄稿していただきました。 

奥氏の柔らかにして毅然とした人格と、それを実行できる強さに打たれます。 

私はあの行動はまったく正しいし、日本人は全面的に支持すべきだと考えています。 

ただし問題が一点残ります。 

おそらく山路氏の論考を読んだ多くの人が思ったように、あのような「実力行使」を正当化できるか、です。 

ここで私は又裂きになりました。山路氏に寄稿を依頼したのは、私自身結論がでなかったからです。 

また山路氏に依頼したのは氏が住む宮古島には、「アリランの碑」という慰安婦碑が現存しているからです。 

Photo

まず、ここから解きほぐしていきましょう。 

この慰安婦碑文については大高未貴氏が取材しておられます。

「宮古島に慰安婦の碑が建てられたのは2008年。ソウルの日本大使館前に慰安婦の像を設置した反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)と日本の市民団体が中心となって私有地に建てられた、日本国も宮古島市もまったく関係はない」http://hosyusokuhou.jp/archives/34233197.html

この碑文には、「連行された少女・女性が性奴隷として生活することを強いられました」とあります。 

いうまでもなくフィクションです。慰安婦の虚構性については、このブログでも沢山記事を書いていますので、今日は触れません。 

では、なぜ近在に住む奥氏が、この「アリランの碑」を張り替えなかったのでしょうか。 

わざわざ韓国に出向くよりはるかに容易であり、しかも語弊がありますが「敵地」に乗り込むよりは容易だったはずです。 

その理由は「謝罪碑の所有権」にあります。 

あの宮古島の慰安婦碑は私有地に建てられ、おそらく所有権は韓国挺対協、ないしは日本の支援団体が持っていると思われます。 

これを張り替えることは出来ません。いくら腹が立とうと他人の所有物だからです。これを棄損することは刑法犯罪となってしまいます。 

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ひるがえって韓国の吉田清治が作った韓国国立墓地内にある謝罪碑は、一体誰の所有物でしょうか。 

まずこの謝罪碑なるものは、いったいどういった経緯で建てられたものか押さえておきましょう。 

桜井よし子氏はこう述べています。
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/07/06/6917

「吉田氏は1983年12月に韓国人に向けて、「あなたは日本の侵略戦争のために徴用され強制連行されて(中略)貴い命を奪われました」、「私は徴用と強制連行を実行指揮した日本人の一人として謝罪いたします」と記した碑を建立した。
「朝日新聞」は、碑の除幕式で土下座する吉田氏の写真を掲載、「たった一人の謝罪」という見出しで報道した。「朝日」はその後も吉田氏の嘘を大々的に伝え続けたが、30年も過ぎた2014年8月に、吉田氏関連記事全ての取り消しに追いこまれた」

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その碑文にはこうあります。 

「あなたは日本の侵略戦争のために徴用され強制されて
 強制労働の屈辱と苦難の中で 家族を想い 望郷の念も空しく
 尊い命を奪われました
 私は徴用と強制連行を実行発揮した日本人の一人として
 人道に反したその行為と精神を潔く反省して
 謹んで あなたに謝罪いたします
 老齢の私は死後も あなたの霊の前に拝跪して
 あなたの許しを請い続けます 合掌
   1983年12月15日
      元労務報國會徴用隊長 吉田清治」

 まぁ、よくもまぁ、嘘八百。

肩書もウソなら、内容は100%混りっけなしのウソ。たった10行のうちでほんとうのことは設置日時だけです。

偽善というもおこがましい醜悪極まるシロモノです。 

それはさておき、謝罪碑とやらはこの詐話師が書いた「小説」(吉田談)の印税のあがりや謝罪行脚で稼いだ金からでているそうです。 

となると、この謝罪碑の所有権は、とうぜん資金を出した吉田清治にあります。 

そしてこの男が死亡した後は、吉田家に相続されたものと見なすべきでしょう。 

伊勢崎氏のコメントによれば、吉田の長男によれば吉田家には謝罪碑を韓国に寄贈したとの記録はなく、奥氏が墓地管理事務所に確認したところ、寄贈を証拠立てる文書の存在も示されていないそうです。 

つまり所有権はいまなお吉田家が保持しており、吉田氏長男の私有物件だと思うのが妥当です。 

韓国国立墓地は、この謝罪碑の管理権を有しているのみで、所有しているわけではないのです。 

そして所有者たる吉田のご長男は、このように意思表示されています。

「父が発信し続けた虚偽によって日韓両国民が不必要な対立をすることも、それが史実として世界に喧伝され続けることも、これ以上、私は耐えられません。
 吉田家は私の代で終わりますが、日本の皆様、そしてその子孫は後に遺されます。いったい私は吉田家最後の人間としてどうやって罪を償えばいいのでしょうか。今日に至るまでそのことをずっと考え続け、せめてもの罪滅ぼしに決断したことがあります」
「慰安婦像は彫像の権利問題もあり、一民間人が撤去することは事実上、不可能です。
 だが、父親が私費を投じて建てた謝罪碑であれば、遺族の権限で撤去することが可能なはずだと、長男は考えた」
(大高未貴 『父の謝罪碑を撤去します』)

たしかに外形的には、奥氏の行動は靖国神社に放火する行為に似ているとして、奥氏をテロリスト呼ばわりする人がいますが、本質的に異なります。 

それは、この謝罪碑は吉田家の私所有物件であり、その所有者たる長男の依頼により奥氏が行ったという点です。 

言い換えれば、奥氏は所有者の代理人、あるいは作業代行者であって、この張り替え作業をしたのは、まぎれもなく吉田家そのものだということです。

ここが決定的、かつ、本質的に違うことです。

奥氏を違法行為を犯したテロリストだという人にお聞きしたい。

韓国の放火犯は、靖国神社から依頼を受けて放火したのでしょうか?

そもそも靖国神社の施設は、その放火犯の私所有物件でしたか?

奥氏をテロリスト呼ばわりする人たちは大きな勘違いをしています。

この謝罪碑が吉田氏長男の私所有物件であることを知らず、 なにか公共物だとでも思っているのです。

同じように辺野古や高江で基地施設を棄損する者がテロリストと呼ばれたことを引き合いに出して、奥氏も同列だという者もいます。

これも違います。

在日米軍基地施設は、アメリカ合衆国政府の所有物たる公共財です。破壊すれば、相応の刑事罰を受けねばなりません。

奥氏はツイッターで明確にそのことを表明されています。 

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 ここに書かれているとおり、奥氏の行動は所有者たる吉田氏長男からの正当な依頼によるものであって、韓国警察当局は彼を逮捕したものの、なんの罪状で裁くべきなのか苦慮しているはずです。 

つまりこの事件は、正当な所有者たる吉田家が、代理人を通してみずからの所有物の碑文盤面を変更したにすぎないのです。

このなにが問題なのでしょうか?

たぶん管理権侵害ていどしか、罪状を貼ることはできないはずです。
※追記 韓国当局は器物破損容疑としたようです。

なぜならくどいようですが、所有者の撤去依頼に基づく正当な行動だからです。 

そして奥氏が張り替えた新たな碑文はこのようなものです。 

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 新たな碑文は、韓国語でこう書かれているそうです。 

「慰霊碑 吉田雄兎 日本国 福岡」 

なお雄兎は、清治の本名で、ここに嘘偽りがない慰霊碑に生まれ変わったのです。 

この作業については大高氏の著書と産経の報道によって知ることができます。http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050011-n1.html

 今回は謝罪碑の所有権を中心としてそこに絞り込んでお話ししましたが、本来奥氏の行動は日本政府がなすべきことをしなかった結果を、一民間人が行動によって是正したものです。

その意味で山路氏が書いておられるように奥氏の実践は、「先人の名誉は国益」だということを、私たちにしっかりと教えてくれた行動でした。

奥氏が逃亡する恐れがない以上、韓国当局は1日も早く出国禁止を解くべきです。

奥氏は今日も公園で、オバちゃんたちと気さくにゆんたくをしているのでしょうか。

稿を改めて、奥氏の「たったひとりの歴史戦」を書きたいと思いますが、今日はこれまでとします。

最後にソウルの方向に向かって、奥茂治、チバリヨー!

 

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コメント

>なぜ近在に住む奥氏が、この「アリランの碑」を張り替えなかったのでしょうか。
>わざわざ韓国に出向くよりはるかに容易であり、しかも語弊がありますが「敵地」に乗り込むよりはるかに容易なはずです。
>その理由は「謝罪碑の所有権」にあります

韓国での裁判で争われるはずの所有権について、引用部分のアリランの碑との違いは、所有権の保有期間に限りがある事です。
著書では吉田家最後の、とぼかされていましたが、彼が存命中の撤去を願うのは彼の死後、相続者のいないあの碑は公設場管理の公共物として扱われるからです。
申請を先にして却下を続けるうちに3〜5年たってしまい、問題提起だけして寿命を終えるのならグレーゾーンに賭けてみようという結論になったのではと私は推測しています。
長引く場合、所有権をどこかの信頼できる団体に吉田氏が譲り基金で撤去要求の裁判を続けるという手段があるのではと思います。

奥氏の行為が是か非か以前を語る前に
そもそも氏が取った行動を担うべき立場にあったのは他でもない吉田父の片棒を担ぎ(むしろ主犯格ともいえる)捏造報道で日韓に大きな溝を作った朝日新聞ではないのでしょうか?

本来であれば朝日新聞が社運を懸けて自らが生み出した溝を少しでも浅くなるよう両国関係の軌道修正を促す活動をするべきなのに、一度の謝罪だけで全てを精算したかの態度をとり、結果として奥氏に少なからず法を犯す行動をとらす結果となってしまったのは恥ずべき事です。

間違いを冒したのであれば社運を懸けるてこれを贖罪する。
真実を探求するジャーナリズムの有るべき姿なのではないでしょうか?

そんな朝日ですが、加計に続いて今朝はモーニングショーにて
「アベノミクスはもう限界」と題して
増税とベーシックインカムをごちゃまぜにして
「増税こそ国民を生活を豊かにする最適解」
とばかりの無茶苦茶な報道をしている始末。
社運の懸けどころを完全に間違えています。

私もあれこれと考えを巡らせては困りながら、それでも奥氏の行動は完全にアウトだと思ってましたが・・・なんとなく腑に落ちないままでした。

しゅりんちゅさん。
それですよね!ありがとうです。
なんだかモヤモヤが少し晴れました。

奥氏が貼りつけた石板は既にはがされたようです。
奥氏のFACEBOOKにて、『はがしたけれど、もう読めないから器物損壊』というのが韓国側の言い分であると記されております。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=160221634521049&id=100015996401912

朝日新聞が、この件に関してだんまりを決め込んでいるのが腹立たしくてなりません。

剥がした石板はどうなっているのでしょうね。割って棄てたか、保管して奥氏に差し戻すのか。
朝日のだんまりにはほとほと呆れます。
朝日新聞と旧社会党メンバーとアジアで火をつけて歩いた弁護士と学者達。彼等は全て日本人で今も日本に居ます。この機会に公的な場で申し開きを聞きたい、捏造を詫びて世界に向けて発言を撤回させたい連中です。
今回朝日は何もしないので奥氏サイドで撤回記事をハングル訳して提出するそうです。
これが韓国で出された時、朝日はスルーするんでしょうか。

奥茂治氏という人物、恥ずかしながら全く知りませんでした。
またひとつ勉強させていただきました。管理人さん並びに山路さんに感謝です。

反日といえば中国、韓国の名がまず思い浮かびますが、
しかしその切っ掛けを作ったのは他ならない、
日本の大手新聞社や高名な弁護士であることにやりきれない思いがします。
この構造が問題をさらに複雑にしているのが悩ましいですね。

問題の構造の核心部にいるのがその日本人達だと私は考えています。

韓国の歴史教育が反日教育であるなら北朝鮮も反日教育ですね。脱北者の証言で韓国の歴史教科書が北朝鮮の教科書かと思ったとありますので。全教組が牛耳ってますから似たようなものになるんでしょうけど。
韓国の真実国民団体はつくる会がバックアップしてたかと記憶してます。奥氏の今回の行動は潜在的な日本の味方を増やすための行動かもしれないと考えています。韓国版オール沖縄の従北勢力は日本の極左より手がつけられないほど強いので。北朝鮮は得られる情報も少なく影に隠れがちで私も忘れてしまいがちですが反日と聞いて思い浮かぶ国がまず北朝鮮になるといいなと思って差し出がましくすみません。

>ふゆみ さま
>剥がした石板はどうなっているのでしょうね。割って棄てたか、保管して奥氏に差し戻すのか。

割ったらしいです。ですので、奥氏側は、「遺族の持ち物を損壊した」ことで告発する予定とのことです。

>私は施設管理者が所有者の許可をうけず手を架ける事は法治国家では許されない、と主張して逆に管理者を検察に告訴する予定です。そんな戦いの最中に駆け巡ったのが、日本の週刊ポストに謝罪碑は韓国に寄贈したものと掲載されているそうです。私と吉田清治の長男は寄贈はしていないし所有権の放棄もなされていないので所有権は吉田家にあり法治国家において自力救済は許されない暴挙だ徹底的に戦うつもりです。

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