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2017年8月17日 (木)

山路敬介氏寄稿 沖縄県の政治状況と翁長知事の実相その1 翁長知事の「戦っているふり」とは

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山路敬介氏から頂戴した寄稿を、4回連続で掲載いたします。 

地元紙に踊る勇ましいシュプレッヒコール、一斉に掲げられるボードなどとは裏腹に、「オール沖縄」は手詰まり感に満ちているようです。

その最大の理由は、翁長氏が「この先」を見通す展望を提示できないからです。

翁長氏は口先ではあいかわらずの強気で「撤回」を言いますが、それは実はすでに空鉄砲であることは、翁長氏自身もっともよく理解しているはずです。

何度もこのブログで書いて来たように、もう辺野古移設問題は去年暮れの最高裁判決で終わっています。

翁長氏はその無能さ故に、国との協議期間として設けられた「和解期間」をまったく無駄に費やし、シュワブ・ハンセン敷地内移設など別方法の解決もあったに関わらず、何ひとつ新たな解決法を提起しようともしませんでした。

なぜなら、いまや翁長氏の最大の支持母体となってしまった共産党が、絶対に陸上案に反対するからです。

知事にとって腹芸のひとつも見せようにも、産党が「全基地撤去」以外いかなる解決も許さないことが明らかな上に、自らの派閥の新風会が事実上崩壊してしてしまっては現実的に打つ手なしだったわけです。

ですからズルズルとあーでもないこーでもないとグズって見せて、なんとか2期までつなぎたいというのが、今の翁長氏のほんとうの姿です。

戦いたくても戦えず、かといって収拾することもできないハンパな存在。それが今の翁長知事です。

具体的に考えてみましょう。

①去年暮れに受諾した最高裁判決の実施・・・共産党の反対で不可能
②闘争の継続・・・政府が対策済で一蹴
③陸上案など別の提案・・・和解期間ならまだしも今は不可能

つまりは彼には何もできないのです。すべてがどん詰まりの袋小路。

したがって翁長氏にできることは唯一、「戦っているふり」だけなのです。

翁長氏は、国と県の間に不信の壁を築いてしまいました。政府と太いパイプを構築すべき知事としては、それだけで失格です。

つまるところ、翁長氏は共産党流の「解決されては困る。いつまでも反基地運動ができさえすればいい」という永久革命路線に呑み込まれたにすぎないのです。

共産党はそれでいいでしょうが、マトモな民政をせずに闘争しか頭にない知事など、県民にとっては無用な存在です。

今、翁長氏がなすべきは、自らが神輿に乗ってこじれさせた移設問題の責任ある収拾以外ありません。

なお、写真と本記事の冒頭タイトル小見出しは、編者が挿入したものです。

               ~~~~~~~~~~ 

Photo8月12日「県民集会」で演説する翁長氏 

           ■沖縄県の政治状況と翁長知事の実相
                                       山路敬介(宮古)
 

はじめに 

8月12日に、「辺野古移設反対」と今般県がおこした「工事差し止め訴訟を支持する」ための「県民大会」が開かれました。 

もっとも「県民大会」というネーミング自体がフェイク同然で、主催は「オール沖縄会議」、最初から自民党や公明党に出席すら求めないという、実態上「一党派による政治集会」にすぎぬ代物でした。 

そこで私がほんのちょっと心配したのは、大会で翁長知事が撤回時期を具体的に明示するのではないか、という点でした。 

それは思ったとおり以上に杞憂だったようです。 

翌13日の地元二紙の見出しは踊ります。 

いわく「国の不条理撃つ」、「民意は揺るがず」、「埋め立て承認撤回へ 知事”決意”再び」、「翁長氏決意表明 必ず承認撤回」、等々。 

全くもう、ほとほとウンザリします。 

この大会で採択された「特別決議」や「大会宣言」の全文を読んでも、埋め立て承認の「撤回」は採択されていないのです。 

たしかに知事は登壇して「撤回をやる」としましたが、相変わらず時期については「私の責任で決定する」と、力強く言葉を濁しました。

後刻行われた会見でも同様で、時期の明言はありません。 

もともと3月25日には「撤回」は明言していて、その後は撤回時期を問われるたびに「撤回は十分にありうる」だとか、「あらゆる状況を勘案して検討している」、「撤回は視野に入れて検討している」などと、揺れているように感じさせる体たらくでした。 

実のところ本大会の開催理由は、オール沖縄内で勢力を増した最左派からの「撤回をしない知事」への不満をガス抜きするためであった要因が大きく、それでも3月25日の時点から今日まで事態は一歩も前へ進んでおらないのです。 

現実にはいまだに「雰囲気による撤回は出来ない」、「明確な根拠を得ないかぎり、撤回には踏み切れない」(県幹部 3/13琉球新報3面)のです。 

つまり翁長知事という人は、根拠(証拠)なしに支持者を前に「撤回をやる」と約束してしまっている、まれに見る愚かな知事なのです。 

さて、翁長知事もここまで再三「撤回」を言うのですから、「絶対に撤回しない」と私が断言する事は出来ません。 

しかしその時期は、さらに先延ばし戦術を凝らしたうえで護岸工事も先が見えて、裁判所が状況を「そもそも撤回する合理性がない」と、安心して判断を下せるようになる時点になるのでしょう。

Photo_7沖縄タイムス8月13日1面

 ■ 県・翁長知事にとっては裁判も「茶番」 ~ 名物化した沖縄の裁判

沖縄県は7月24日、国を相手にした岩礁破砕差し止め訴訟を提起し、併せて判決が出るまでの工事を差し止める仮処分を那覇地裁に申し立てました。 

この問題の発端は表向き県・翁長知事からみれば、国側が名護漁協の漁業権の放棄をもって「漁業権の消滅」と判断し、したがって「県の岩礁破砕許可は必要としない」との判断を下した点にあります。 

県・翁長知事側の主張は、「このような一方的な国側の法解釈は重要な知事権限を侵す「辺野古ありき」の恣意的なものであり、違法である」と決めつけ、いつものように即席に作り上げたような義憤を表向きの看板にしています。 

しかしその実は逆に、県・翁長氏側が岩礁破砕許可など知事権限を最大限恣意的に用いる事で工事遅延を目論み、「政治的な得点」を上げようと画策した事こそが発端です。

しかし、国にその機先を制られて、予定どおりの手慰みが不可能になった「焦燥感」から発した、実に子供っぽい「悪あがき」にすぎません。

例によって二紙は「怒れる知事」だの、「沖縄県VS日本政府」という演出を最大限に施しつつ、翁長氏もその求めに応ずるまま、その本心や実相を隠し「二紙」との共闘関係を外れないように苦慮する滑稽なさまは、「いつもの沖縄の風景」でもあります。
 

ときおり二紙と翁長氏、どちらがどちらを利用しているのか分からなくなる事があります。 

 
雑駁に言ってこの裁判の意味は、オール沖縄そのものの退潮の現実があります。

さらにオール沖縄内の革新系に吸収される危機感さえつのる知事支持母体である「新風会」系の巻き返し、オール沖縄内のパワーバランスの再調整・再結束のための「やってる感」を演出する政治的必要性に迫られたパフォーマンスにすぎません。 

常に変わらぬ翁長氏の「政治屋」としての力学中心、「方便」とその場しのぎの都合主義的方法論がその根底にあります。 

 
二紙の報道と違い、今ここに至って「辺野古移設阻止」など全く問題にならぬ事、本ブログで再三指摘されるように「取り消し訴訟」の完敗をもって、「辺野古移設問題」は完全終了したものである事を翁長氏はよく承知しているに違いありません。
 

「撤回」という手段を繰り出しても国に勝てるとは思っていないし、そもそも「撤回」をするつもりもないのではないでしょう。 

 
翁長知事は、これ以上「二紙」と同化して県民を謀る行為をやめ、「辺野古移設阻止」はもう不可能なのだ、という真実をはっきりと県民に伝えるべきです。

 

                                             (続く)

  

 

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コメント

理想論だけで現実的なビジョンが皆無の基地問題対策しか持ち合わせていない以上、こうなるのは当選直後から予想はしていました。
知事に関しては仲井間前知事が汚名を被ってもぎ取ってきた振興予算増額分を何食わぬ顔で使っている時点で人として最低だと評価しています。
工事差し止めも国側が「損害賠償請求」というカードを持っている以上、拳を振り上げる事は無いと思っています。

経済面でも依然全国平均から大きくかけ離れた低賃金、失業率にもかかわらず外国人労働者を積極的に導入しようと躍起になっていますし、お友達の地元に10万人規模の無謀なMICE計画をゴリ押ししようとしています。
あんな狭い敷地で交通の便も悪いところより、さっさと普天間基地を返還させてそこで展開させる方がまだ現実的だというのにそんな話は全くありません。
最近は鉄道計画を活発化させようとしていますが、普天間返還を想定していない計画など全くの無意味なのに無駄な金を浪費しているようにしか見えません。

たしかに基地の縮小や撤廃は県民の理想ではありますが、それを盾にして一部の経営者の利益を優先し県民をないがしろにしている事は明らかで、知事の無策ぶりを前知事の功績や政府の経済政策による好景気が覆い隠してしまっているのが皮肉以外のなにものでもありません。

MICE施設は交付金が使えず工期の見直しをするとの事ですがそもそも宜野湾のコンペンションセンターより条件の悪いものを作る理由がわかりません
この事業は頓挫するのないのでしょうか

 MICE計画の拡張については長くなるので記事では割愛しましたが、私のポン友の県職員もしゅりんちゅさんやパパドプーロスさん同様の危惧を強く持っていますね。

 仲井眞前知事は切れ者すぎて中央官僚から嫌われていましたが、それが識名トンネル事件につながったという説もあります。
 
 なにしろ中央行政に精通し、「どこをどう押せば結果が出る」と熟知していた仲井眞前知事に、国公省や経産省の若造はやり込められて立ち往生した話はいくらもありますから。
 
 そういうところから仲井眞前知事は国に横柄な態度をとり、我々からもそう見えましたが、翁長氏の横柄な態度はそれとは全く異質で、言わばきわめて「韓国的」なのです。
 
 翁長氏の国への反抗には知性のカケラもなく、ただ交渉があるばかり。
 中身がすっからかんで、単に「ダダこね」か「いちゃもん」レベル。ホント県民として恥ずかしい。
 
 翁長氏の行政は無能ゆえに主体的に何も示せず出来ず、政策能力もゼロ。
 近づこうとする面々はそこを利用しようとする有象無象ばかりで、だからこそMICE計画もどんどん歪なものに変化して行きます。

 報道では触れられる事もないですが、どうも辺野古移設問題もMICE計画などの案件とリンクしている部分があるようで、それだと二重三重に県民を欺く事になってるのです。

翁長知事に”責任ある撤収”するための策が何かあるのでしょうか?

私は仲井間前知事が退任する時の光景を思い出します。庁舎に押し掛けた反対派が激しく罵倒する姿をTVはちゅうちょせず映していました。敗者(敵)にも礼をもって接するるのが日本人というものですが。

翁長知事はその反対派(共産党ら)の神輿に乗っているのです。翁長知事が彼らの”裏切者”になった時、ただですむはずがありません。命の危険さえ、ありえるでしょう。

唯一残されているのは、次期知事選で正々堂々と敗北して去ることです。

<その後の翁長氏の選択肢>
1、共産党に入党し”ミイラ取りがミイラに”なりきる
2、日本に彼の居場所はありません・・・海外(中国)に亡命?
3、潔く自決する(そこまでの思いは感じられませんが)

 九州Mさん

 九州Mさんが時折披露される、日本人的人間観とか「美徳」というものは、常に翁長氏には欠落しています。
 表面的にはうまく取り繕いますが、「恥」という概念にも乏しいと言わざるを得ませんね。

 なので、「次期知事選で正々堂々と敗北して去る」事は考えていず、敗北する可能性があるなら病気を理由に「出馬辞退」を選択するでしょうし、あげられた「3つの選択肢」を選ぶ事もないでしょう。

 仄聞するところでは、息子の雄志君(那覇市議)の将来は常に念頭にあって、それが二階氏との交友の根本にあると言う説もあります。
 
 二股膏薬は常に翁長氏の十八番で、その点は菅氏には良く見えています。
 
 沖縄北方相に鶴保氏の後任として再び二階派の江崎氏(無能の極みですが)をあてて来たのもその線からのようで、一方で県経済の先行きを懸念する自民県連の意向を吸い上げる為に、島尻氏を起用するソツのなさをみせています。
 
 極論かもですが「翁長は仲井眞氏より長生きするなら、最後は自民党に戻って余生を送るだろう」と言う、口さがない県議もいます。
(実は私もそう考えています)

 いずれにしろ、九州Mさんが為政者に求める「美しさ」というものは、翁長氏の場合きわだって「皆無」なんですね。

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