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2017年8月 5日 (土)

政権支持率回復 いったんマイナスに振れたものがやっと0になったにすぎない

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読売と共同の世論調査が出ました。 

今日明日で出揃うでしょうが、たぶん似たようなトレンドになると思われます。 

これを見る限り政局の混乱から、その修復・挽回プロセスに入ったのかもしれません。 

「安倍内閣の支持率は42%で、第2次内閣発足以降で最低だった前回調査(7月7~9日)の36%から6ポイント上昇した。
 支持率は、安全保障関連法成立直後の15年9月調査の41%とほぼ同水準。不支持率は48%(前回52%)に下がったが、なお不支持が支持を上回っている。不支持の理由で「首相が信頼できない」は54%となり、第2次内閣以降で最高だった前回の49%を上回った。」(読売8月4日)
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12213-20170804-50075/ 

「共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は44・4%だった。前回7月の調査より8・6ポイント上昇した。不支持は9・9ポイント減の43・2%で、ほぼ拮抗した。今回の内閣改造、自民党役員人事を「評価する」との回答は45・5%で、「評価しない」は39・6%だった。」(ロイター8月4日)

 精密な統計グラフを作られている、地質学者の藤原かずえ氏の8月4日のツイッターによれば、内閣支持率とその標準偏差は下のようなグラフになります。https://mobile.twitter.com/kazue_fgeewara/status/893448397574635521/photo/1 

Photo_2
藤原氏が述べるように、これ自体は統計的なフラクチュエーション(ゆらぎ・ばらつき)であるかもしれませんし、いわゆる御祝儀相場の可能性もあります。 

ただし藤原氏は、一定期間の幅で観測すれば、 

「支持率の底値を知る指標となる過去16週の支持率の標準偏差は過去4週にわたって高止まり、今週はピークをわずかに下回っています。つまり支持率は底値を打った可能性があります」 

私もそうだと思います。延々とモリカケ一本で世論操作をしてきたメディアと野党は、いまや弾切れ・出尽くし状態となっています。 

それはいまやメディアが、「加計は三流大学でぇ。まともな獣医学部なんかできっこないぞぉ」といった、あさっての方向に弾を乱射し始めたことでもわかります。 

そもそも、この加計問題は安倍氏が便宜をはかったか否か、そこに越権行為や違法性があったのかどうかが問題とされたんじゃなかったんですかね。 

加計学園がどんな学校法人だろうと、なんの関係もありません。 

やっとモリカケ騒動による政局の著しい混乱も、修復過程に入ったのかもしれません。 

このモリカケ事件勃発から始まる、一連の負のスパイラルを作ってしまったのは政権自身です。 

メディアの偏向があったなどという、弱々しい言い訳を政府はするべきではありません。危機管理上、しゃもない失態続きを演じたのは政府自身だったのですから。 

森友事件においては、かなり早期の段階から財務省近畿財務局に問題があったのは明らかだったわけですから、その理由を麻生財務相は調査して明確に公表すべきでした。 

あの時点で火を消しておけば、後に昭恵夫人に飛び火することはなかったはずで、もうこうなったらミソもクソもあったことかという事態になってしまいました。

世論調査の各社グラフを見ます。このように各社を重ねると、全体のトレンドが分かります。 

Photo_3第二次安倍政権の支持率推移(2012年12月~2017年6月)・各世論調査

「2017年3月以降の急激低下
上昇傾向だった支持率が2017年3月頃から急速に減少傾向を示すようになった。要因としては、
森友学園疑惑が先駆けとなり、4月頃やや持ち直したものの、加計学園疑惑や共謀罪法案の強行採決などで一気に減少した。
減少幅は2015年7月8月よりも大きいが、2015年7月8月の支持率よりは未だ高い支持率を保っている。」(何でも統計 6月28日)

3月以来続いたメディアの新聞・電波・週刊誌という3D攻撃によって、政権はボディブローのように支持率を下げています。 

先に紹介した藤原かずえ氏が作成した支持率推移です。 

一貫して6割台で安定飛行をキープしていた支持率は、3月頃から徐々に低下し、やがて4割を切る下降トレンドに入ります。

 

Photo_4
(1) 報道各社の生データを平均支持率で除算することで、データの偏向を除去する
(2) 全てのデータを週間隔に割り当てる(世論調査は基本的に週末に行われるので比較的容易にアロケイトできます)
(3) 一つの週に複数のデータが存在する場合には、それらを平均して一つの値にする
(4) データが欠如する週については前後のデータを線形補間して値を得る。

http://ameblo.jp/kazue-fgeewara/entry-12293518225.html

そして第1波の森友事件が弾切れになるやいなや、間を開けることなく続いて第2波の加計事件が持ち上がります。 

ここであろうことか、麻生氏の失敗とそっくり同じことをしたのが、政権中枢の菅官房長官でした。 

菅氏も「そのような文書はない」と一蹴してしまい、前川文書は吟味されることなく、隠蔽疑惑に変質していきます。

危機管理において、後に疑念を抱かれるような言い訳は絶対にしてはいけません。そこを衝かれるからです。

冒頭記者会見で官房長官が一蹴するなど論外で、財務局にさっさと謝らせねばならなかったように、原因究明を約束せねばなりませんでした。

加計事件の場合、2週間ていどの時限を切って約束した調査報告を公表する手順が望ましかったのです。

これをしなかったために、ひたすら「疑惑」は増殖していくことになります。

メディアはこのようにエスカレートしていきます。

①疑惑の火種を見つけると、内容を調査して報じるのではなく、やみくもに「首相は説明しろ」と投げつける。
②していないことを証明しろという「悪魔の証明」のために答えに窮すると、「首相は説明していない」と決めつける。
③窮すれば、「説明責任を果たしていない」と畳みかける。
④さらにそれを「疑惑の隠蔽」として報じて、「疑念がある」に進化させる。

その時期の7月15日、16日に出た共同通信世論調査です。 

・支持しない理由1位77.8%・・・「加計学園問題の政府側の説明が納得できない」
・          2位51.6%・・・「首相が信頼できない」
※首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学園による学部新設を「問題だと思う」
・・・62.4%
 

このブログでも扱ってきたように、加計事件で公表された時系列に沿った諮問会議議事録を読むという基本をしないで、メディアによって大戦中の大本営発表もかくやという膨大なフェークニュースが投入されました。 

社団法人日本平和学研究所の調査による閉会中審査の報道時間は、前川氏が2時間33分46秒、加戸氏はわずか6分1秒だったそうで、それも音声は入らずコメンテーターにしゃべらせていたものもあったたそうです。

典型的な隠蔽です。

Photo一般社団法人日本平和学研究所によるhttp://housouhou.com/2017/08/06/1666/

もはや偏向報道などといった可愛らしいレベルではなく、ブレーン・ウォッシュ(洗脳)です。

その結果が、上の共同の世論調査のように、国民の7割もが「説明に納得できない」「首相を信頼できない」という世論に繋がっていきます。

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さて今後ですが、今回支持率が退潮に歯止めをかけたのは、首相がみっちりと謝ってしまったからです。

本来、濡れ衣なのですから謝罪すべき筋合いじゃないと思いますが、日本人の素直に謝れば許したくなるという国民性を考慮したのでしょう。

かつての石原知事三選時に請われて選挙参謀に就いた危機管理専門家佐々淳行氏の提言で、「反省しろよ慎太郎。でもやっぱり慎太郎」の故事を参考にしたのかもしれません。

その伝でいえば、「反省しろよ晋三。でもやっぱり晋三」ということになりますか(笑)。

それはさておき、現時点では下降トレンドに底が見えたていどですから、挽回フェーズに入っているとはとうてい言えません。

今後、安倍氏がやるべきは、いったんマイナスに振れたものがやっと0になったていどですから、これを上向きに変えるということは大変なことです。

政治記者に言わせれば、普通支持率2割台に落ちるとダメと言われているそうですが、安倍氏には秘策があるはずです。

なまじのぬるい挽回策では、またジリジリ下がって行くでしょう。

ならば、え、ここまでやるのかと国民をうならせる事後挽回策がひとつだけあります。

はい、そうです。消費税凍結と財政出動の大幅上積みです。これしかありません。

幸い今、財務省は森友事件で弱っています。

平時なら、財務省は消費税凍結と財政出動の大幅上積みにウンといわないはずですが、今なら強力なプレッシャーをかけられるでしょう。

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コメント

> 平時なら、財務相は決して麻生氏にウンといわせることはしないはずですが、今なら強力なプレッシャーをかけられるでしょう。

 ここの意味が分かりにくいのですが?

書き直しました

> はい、そうです。消費税凍結と財政出動の大幅上積みです。これしかありません。

 「ありんくりん」さんに賛成です。経済成長がないと多方面で悪影響がありますからね。

「ありんくりん」のおっしゃる通りに安倍さんは舵を切れるでしょうか? この方の経済政策分かりにくいですよ。もっと単純にでもいいですから、国民が分かりやすいように政策を説明してもらいたいな。同じ主張を継続的に行うのが大事だと思います。 期待しております。

安倍内閣が、国民を甘く見ていたのです。彼等も「国民
はあまり賢くない、馬鹿が多いぞい」とは思っていたで
しょうが、甘く見積もりすぎました。想像を絶して馬鹿が
多かったのです。「無いものは無い、以上」のシンプル
なリクツに、多くの国民は怒り出したのですから。

彼等も国民の賢さを利用しては選挙を戦っているので、
まあ、ここに及んで「お前ら、目を覚まさんかい!」とは
言いにくい。ポピュリズムの恐ろしさを味わったことだと
思います。味噌糞報道で、内閣支持率が半分にもなって
しまうのだから・・

「高い支持率だったので、今回驕りが出た」との安倍さん
の弁は、本音半分、謝りゃイイんだろがーのヤケクソが
半分、というように感じました。リーダーは大変ですわ。
でも、過半数の国民のレベルは日々の生業に忙殺されて
いて、マクロで考えるクセなんてついてない。煽り屋に
ヤラレっぱなし。で、今日も振り込め詐欺師は忙しい。

支持率が底を打ったのは、北朝鮮の核の脅威がすこぶる
現実に感じられるようになったのが大きい。モリカケと
ICBMを同時に報道されたら、誰だってドッチが大変なん
だか判ります。


>消費税凍結と財政出動の大幅上積みです
これについては、手放しでは賛成できません。景気回復
と金利大巾急上昇とはエッジ上の攻防となりますから、
今までのようにダラ~とバラマキすると、もう戻れない
ダークサイド(平成大恐慌?)に堕ちていきそうです。
支持率が元に戻ったら、今度こそ三本の矢なるものを
同時に射って欲しいですわ。

確かに、今現実として期待できるのは自民党しかないのは事実でしょう。しかし、これからの日本を考えた場合、これではまずいですね。

攻めているはずの民進党が、自分でこけてしまいました。あの蓮舫さんを選んだところに、日本の政党政治が成熟していないことが表れていると思います。

蓮舫さんの"攻め"を振り返ってみると、この人は「日本が好きじゃないんだ」と思うようになりました。「このまま(自民党/安倍首相に)やらせておくと、日本がダメになる。」このような危機感がないのです。

私が左巻きだった頃、まさにそのような考えでした。会社の問題を指摘すればするほど、会社が嫌いになり、また様々な政治闘争に絡めば絡むほど、日本という存在が嫌いになっていくのです。

不満を持つ人達の共感が得られそうで、深まることはありませんでした。会社が潰れてしまっては元も子もありません。日本が外国勢力のものになることを望んでいる人はいないのです。

私が望む自民党の対抗勢力の条件は一つです。「日本(伝統、文化、自然)が好き」ということです。具体的に言えば、①日の丸②君が代③天皇陛下の存在を前提にして物事を考える、ということです。

昔風な言い方をすれば、これは"右翼の3条件"でした。当時の私もそのように考えていました。しかし、このような決めつけこそ日本の政党政治が成熟しなかった根本的な原因があると思います。

西欧諸国を見ての通り、反政府運動の多くが自国の国旗を掲げ、国歌を歌いながら、「我こそは愛国者なり」と主張するものです。これが何かいけないこと、のようになっているのがこれまでの日本です。

政治的な分類としては「保守」ということになるのでしょう。「日本が好き」な第二の政党が表れることが、経済政策を議論する上でも、遠いようで近道だと思います。

 やはり財政出動しかないと思います。国債残高1000兆円でも、さらに財政出動をするのです。財政出動(公共投資)により需要を創出するのです。金融緩和だけでは駄目なんでしょう。

 国債を発行して公共投資をすることに多くの皆さんが怖れております。これは、これまでの公共投資が十分な効果がなかったからなんでしょうね。これが、国債残高1000兆円という数字となって表れているわけです。いわゆる財政赤字ですね。

 これからの公共投資は、永続的、長期的に行うべきです。これまでは単発過ぎたのではないでしょうか。公共投資、次年度は緊縮という具合に一貫せず、結果はバラマキだと批判される始末です。

 これからの公共投資は、もっと腰の据わったものにしなければなりません。未来産業などに思い切った投資をしたいものです。

パワーゲームで劣勢なのか、残念な報道が出ています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170805-00050064-yom-pol
ここから二転三転して延期となったとしても、インパクトが薄れちゃうんですよね。うーん。

パワーゲームで劣勢とかではなく
単に増税延期の理由が経済の復調待ちだったので、「アベノミクスは成功してるぅ!」という妄言を押し通す為に増税延期出来なくなったということ。
つまり、増税の理由は「アベノミクスの成功(笑)」なのです。

大山氏とやら。日本経済の病気はなにか知っていますか。デフレです。それも重篤な症状です。いまもまだ脱していません。
デフレはあなたがいうように自動的に復調などしません。
しているなら、とっくに景気は十数年前に回復していました。

経済の復調待ちだって?すまんが、笑っちゃいました。
そういう言葉自体が、なにもわかっていないのが分かっちゃいますね。
そんなことは絶対にありえません。

いま仮に、民進党や自民党議員の多くが言うように、出口戦略とやらの金融引き締めに入って公定歩合を上げ、プライマリーパランス黒字論に基づいて緊縮財政を敷き、なおかつ三党合意路線の消費増税をやった場合、いかなることになるのか、考えてから書きこんで下さい。

安倍うんぬんより、経済をイロハから勉強してからまた来てください。

大山よどかさん

 おっしゃるような側面はあるかも知れません。政府の幹部は、アベノミクスは成功しているという論調ですからね。しかし、重要な問題点は、アベノミクスはホント成功しているのかどうかなんではないでしょうか?

 私は、アベノミクスはまだ成功しているとは到底言えないと思いますね。政権初期の頃には3本の矢として、①大胆な金融政策 ②機動的な財政政策 ③民間投資を喚起する成長戦略を挙げましたが、②の機動的な財政政策がうまく行なえていないように思いますね。機動的な財政政策とは、如何様にも取れそうな表現ですが、これはハッキリと「公共事業(投資)を増やす」と言わねばインパクトはありませんね。政府の方になにか躊躇逡巡するところがあるのではないでしょうかね。これでは、効果はありません。第二の3本の矢なんてものも出しましたが、これで焦点がぼけることにもなりましたね。

 安倍さんは信念がないのかと少し疑っております。増税を党内事情の所為にするのでしょうかね。消費税増税を凍結するぐらいの強い宰相であって欲しいのですよ。この方の先行き、私は不安があります。

各社世論調査で内閣支持率が若干上昇していますが、注目すべきは不支持の理由の数値でしょう。

『読売』「首相が信頼できない」49%→54%
『日経』「人柄が信頼できない」44%→48%
『共同』「首相が信頼できない」51、6%→56%

こんなこと書いたら信者にポアされちゃうかな(笑)

安倍正日さん。
HNも内容もふざけてますね。

なんです、ポアされる?尋常じゃない危機のようですね。
あなたの言う「信者」とは誰ですか?身の危険を感じるような身近にそんな方がいるのならば、ちゃんと警察に相談なさいな。なんならこちらから問い合わせしてあげますよ。

管理人氏、曰く

「ある人の調査による閉会中審査の報道時間は、前川氏が2時間以上、加戸氏はわずか6分だったそうで、それも音声は入らずコメンテーターにしゃべらせていたものだったそうです」

ある人って誰なのでしょう?
単なる伝聞で「完璧な隠蔽です」と断言できるのが恐ろしい…
この程度のリテラシーの人間が「フェークニュースがー」って騒いでいるなんて、とんだお笑いですよ。
要するに自分に好ましい情報は検証することもなく丸飲みにして信じるが、政権に都合が悪かったり自分が不快に感じる情報には「フェークニュースでござい!」と喚き散らして攻撃すると。

管理人氏、曰く

「今回支持率が退潮に歯止めをかけたのは、首相がみっちりと謝ってしまったからです」

へー、「濡れ衣」なのに「みっちりと謝って」しまうのね(笑)
要するに我が国の宰相は頭さえ下げりゃいいと国民を舐め腐ったどうしようもなく不誠実な人間だと言いたい訳だ。

こんなこと書いたら、カゴイケみたいに首相侮辱罪で国会呼ばれちゃいますよ(笑)

あのテレビの比較図表は社団法人日本平和学研究所のものです。
だからどうかしましたか。

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やりたいならま正面から来なさい。自分で書いていて情けなくなりませんか。
まともな議論ができないならでていって下さい。迷惑です。

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