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2017年8月31日 (木)

首都の国際空港から弾道ミサイルを発射する国

058

朝鮮の日本領土上空を通過した弾道ミサイルについての、追加情報を続けます。 

発射地点は、北朝鮮自らの映像によって、平壌国際空港の滑走路だとわかりました。 

「今回のミサイル発射場所は、西部の順安(スナン)にある、平壌(ピョンヤン)国際空港とみられている。平壌国際空港は、滑走路が2本ある、北朝鮮唯一の国際空港。(略)
今回、北朝鮮が、ミサイルの発射場所に空港を選んだ理由について、韓国の情報委員会の幹事は、「ミサイルの発射台を山の中に立てると、工事に時間がかかるが、固いアスファルトのある空港なら、すぐに立てることができ、費用も節約できる」としている。
7月4日、北朝鮮が、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した際には、山のような場所にミサイルを運び、コンクリートの上に発射台を建て、発射した。
韓国の情報委員会は、飛行場からは短い時間でミサイルを発射することができ、探知が遅れるとしている。
朝鮮中央テレビは、「侵略の前哨基地であるグアムをけん制するために、意味深長な前奏曲になる。今後、太平洋を目標に弾道ミサイル発射訓練を多く行う」と伝えた」

(NNN8月30日)https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170830-00000869-fnn-int

 Photo
上の写真には平壌国際空港に特等席をしつらえて、「火星12」の発射を観覧している正恩が写っています。 

国際空港を他国に向けた弾道ミサイル攻撃の発射地点にするという「智恵」は、世界のいかなる国の指導者も念頭にすらよぎらないことでしょう。 

中国が北京首都空港から弾道ミサイルを発射するでしょうか。ロシアがモスクワのシェレメチボ空港からICBMを撃つなど考えられもしません。 

ところが北朝鮮は、なんと一国の首都の表玄関に弾道ミサイルを据えて、首都に響きわたるような大音響で飛ばしてみせたのです。 

山中から発射するのと違い、国民に対するアッピールも満点です。 

もはや悪魔的な智恵と呼ぶにふさわしい、「合理的」な判断です。 

平壌空港には、ロシア、中国、イランなどの民間航空機が離発着しており、米国がここを爆撃するのはそうとうに躊躇することでしょう。 

米国は4月の米軍のシリアへの巡航ミサイル攻撃にすら、ロシア軍機への被害を考慮していたくらいですから、万が一民間航空機に被害が及んだ場合を考えると、国務省は絶対に泣きながら止めてくれとねじ込むでしょうね。 

少し前に北朝鮮は予定していた国際航空ショーを取りやめましたが、これは航空燃料の枯渇によるものだと言われています。 

そもそも北朝鮮のないに等しい空軍力で米軍の航空戦力に対抗するのは論外だからこそ、弾道ミサイル一直線に特化したのです。 

今、北朝鮮の国内には、多数の航空基地の残骸が残っています。いずれも、コンクリートで厚く遮蔽された地下に格納庫を持ち、堅牢な滑走路を備えています。 

まさに弾道ミサイルを貯蔵して下さい。ここから撃って下さいといわんばかりの絶好の施設群です。 

滑走路はデコボコの山中の不整地を整備するのと違って、そのまま発射基地に即時転用可能です。 

先日も述べたように、米中は連携して圧力をかける方向にすすむでしょう。 

しかし、北朝鮮は止まりません。

もし仮に「止まる」ことがあるなら、それは安全保障担当補佐官だったスーザン・ライスと元国家情報長官ジェームズ・クラッパーが述べるような、北の核容認論を米国政府が認めた場合以外ないでしょう。※スーザンを、コンドリーザと誤記しましたので訂正しました。ふたりとも肩書も一緒で、黒人女性なのですいません。

ライスはこう言います。

「歴史的に見て、我々は北朝鮮の核兵器に耐えることができる。冷戦期に数千に及ぶソ連の核兵器という、より大きな脅威に耐えたように」
「米国や同盟国に対する核兵器の使用は、北朝鮮の崩壊につながると明確にしておくことにより、伝統的な抑止力をあてにすることができる」(2017年8月15日 読売新聞)

一方、バノンを追い出して国家安全保障補佐官になった、ハーバート・マクマスターが韓国でこう述べています。

「北朝鮮が核兵器で米国を威嚇するのを遮断するための戦争、予防戦争(preventive war)などのあらゆるオプションを提供しなければいけない。そこには軍事的オプションも含まれる」
http://japanese.joins.com/article/069/232069.html

このマクマスターの方針が、現状における米政府の方針です。米政府は核の凍結ではなく、核弾頭、及びその製造施設の廃棄を譲っていません。

北朝鮮は核容認をとりつける交渉が始まるまで執拗に、今回のような微妙なコースを狙った実験をくり返すことでしょう。 

先日の軌道は、下北半島大間上空を通過し、津軽海峡に抜け、襟裳岬沖に落す、という最小の時間で日本領土を通過可能なコースでした。 

下の写真には、正恩の横のモニターにこの「津軽海峡抜けコース」が表示されています。 

Photo_2http://www.sankei.com/world/photos/170830/wor17083...

北朝鮮が今後弾道ミサイル実験を継続すると宣言している以上、おそらくこの「津軽海峡抜けコース」が、今後もなんどとなく使われるはずです。

私たち日本人は、南は宮古海峡を中国空海軍の出入り口とされ、北は津軽海峡を北朝鮮の弾道ミサイルの通過コースに使われているということになります。

これが憲法前文に、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、 われらの安全と生存を保持しようと決意した」日本の71年後の姿です。

 

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コメント

北からすればグアム方面を避けて長距離ミサイルの実験をするには、この方向しかないという判断もあるかと。
日本?そんなの知ったことか!と。

 コンドリーではなくて、パンダ・ハガーのスーザン・ライスの方ではなかったですか?

「北朝鮮核保有容認説」は青木理はじめ玉川徹などは既にその手だし、時間が経てば経つほどマスコミはそっちに振れ、これからどんどん吹き出して来ますね。
 
 共同の配信記事でもトランプが半日沈黙した理由、日米の首脳電話会談が連日行われた事の意味をトランプが「容認論」に傾きつつあるように印象づけ、安倍総理が媚米的懇願をしたように暗に言いたいようです。
 
 逆にクビになったバノンの北に対するスタンスがどういうものであったか、そこを解説する記事がなかった。
 
 これでは日本のマスコミは、中共の「お使い小僧」と言われても仕方ありません。
足下の北の問題はともかくも、「容認論」は習近平の思うツボであり、中共と米国の国際社会での位置づけが逆転するような一大事です。

正直言って日本の将来は、米国の武力行使如何にかかっているのではないか?
そう思えてなりません。


山路さん。すいません。もちろんスーザンのほうです。直しました。
バノン解任は資料を集めていたらこの騒ぎで・・・。書きたいテーマです。

正直、私自身、今、なにを日本はするべきなのか迷いに迷っています。自主防衛に大きく舵を切るべきなのかもしれません。
しかし一方、たかだかJアラートで「空襲警報」と騒ぐ国民がいる日本に何ができるのか、と。

そのために歯切れが悪い記事になっています。ご容赦下さい。
この時期に歯切れよく言える人がうらやましい。

おまけに風邪ひいたみたいで、さんざんです。

山路さん

> 「北朝鮮核保有容認説」は青木理はじめ玉川徹などは既にその手だし、時間が経てば経つほどマスコミはそっちに振れ、これからどんどん吹き出して来ますね。
 
 高野孟氏もそのようです。彼は話し合いで解決できると主張しております。金正雲も気違いではないので38度線のところで落ち着くというのです。そして、北朝鮮が核保有国として世界に認知され日本はそのなかで外交努力がはじまるという言い方をしております。こんな話し合い解決もあるのだと多少驚きました。北朝鮮は38度線が不満でこれまでの南北朝鮮の対立はあったのでしょうに、何を考えているのでしょうかね。原爆を保持した北朝鮮は南朝鮮を自分の支配下に置こうとするのでしょう、きっと。
 
> 逆にクビになったバノンの北に対するスタンスがどういうものであったか、そこを解説する記事がなかった。

 バノンの解任は、彼の主張が「北朝鮮が核開発を停止すればアメリカ軍は半島から撤退する」というものであったのでトランプ大統領と衝突したという情報があります。そのことからすると、トランプ大統領は韓国を北の侵略から守るという伝統的なアメリカの姿勢を示していることになります。心強いことです。
 
> 足下の北の問題はともかくも、「容認論」は習近平の思うツボであり、中共と米国の国際社会での位置づけが逆転するような一大事です。

 習近平は北の核保有を認めているのでしょうか、私は疑問があります。どのようなメリットが中国にあるというのでしょうか?

> 正直言って日本の将来は、米国の武力行使如何にかかっているのではないか?
そう思えてなりません。

 私もそのように思っており、アメリカが北朝鮮を攻撃するのではないかという思いで気が気ではありませんね。

ueyonabaruさん。記事で答えます。

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